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くらしとエネルギー

新種と名前

 1997年12月COP3での「京都議定書」の作成、さらに2000年4月大津で開催された環境サミットでの共同宣言、二酸化炭素をはじめとした地球温暖化物質の排出規制は、目標を決める段階からいよいよ実行の段階を迎えている。


日本で排出されているすべての二酸化炭素の発生源(上図)
日本で排出される二酸化炭素の重さの割合を示したもの、
一般の住宅の冷暖房、照明、調理、お風呂、お掃除などで
消費される「住宅運用エネルギー」が全体の13パーセントも占めている。

注1
 京都府京都市で開かれた国連COP3会議での議定書で、温暖化物質の定義、削減目標、実施期限が定められている。


注2
 滋賀県大津市で2000年4月7日から3日間開催された主要八カ国環境大臣会合、G8環境サミット、テーマのひとつ『持続可能な開発』とは環境を守りながら人間の活動を両立させるということ、この会議では先進国が先導的に持続可能な開発を実践しようと決められた。










 「環境にやさしい住まい方」(3階)の展示では、建築家や都市プランナーによる提案模型が展示されている。残念ながらずいぶん壊れてしまっているけど、今でも新鮮なアイデアがいっぱいです。君たちも環境にやさしい住まい方についてすこし考えてみませんか。


安藤広重画「江戸名所百景」(左)
 江戸の繁華街で月夜を楽しむ市民、今で言えば渋谷、銀座に相当するような繁華街でも月あかりを楽しむことができた。ライフスタイルも環境を考える上で大切なポイント、60年ほど前には谷崎潤一郎の著作「陰影礼賛」(中公文庫)に描かれたように日本人は「ほのあかるさ」を愛していた。しかし今では世界で最も明るく照明された住宅の中に住んでいるのです。
(そして多くのエネルギーを日常的に多量に消費している)










(環境計画 宮崎ひろ志)


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Copyright(C) 1999, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 2000/06/27