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昆虫採集
目的に応じて方法を選択し、いろんな道具を使いこなすことも、昆虫採集の醍醐味のひとつです。ここでは、素朴なものからプロが使う専門的なものまで、代表的なものをご紹介しましょう。
博物館4階、情報センターのビデオ図書館には、博物館オリジナルのビデオ「昆虫採集のしかた」(その1、その2)、「昆虫標本のつくりかた」が入っています。ぜひご覧ください。またミュージアムショップでは、採集・標本製作用具の販売も行っております。
[つかまえる]
標準的採集スタイル
基本は長袖・長ズボン。
道具は腰にぶら下げる。
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道具類
腰にぶら下げている道具の内容。上段は、腰袋(釘入れ)
の中身で左から、虫よけスプレー(蚊は困る)、筆記用具
フィールドノート、ピンセット、毒びん(市販品)、
毒びん(自作品)、痲酔薬(吸虫管用)殺虫剤(毒びん用)。
下段は、左から三角ケース、三角紙、吸虫管(自作品)。
アミのルーツ?
竹の枠にクモの巣をからめて作られたアミ。
ほほえましく、涙ぐましい。中国貴州省江口県、
1995年。(写真提供:初宿成彦氏)
[仕掛ける]
マレーゼトラップ
カヤの真ん中を仕切り、出口にボトルをつけただけ。
昆虫は障害物にぶつかると、高いところへ向かう性質がある。
それを利用したすぐれもの。
灯火採集
ナイターとも言う。ご存知、虫が光に集まる性質を利用した採集法。
シーツの前に蛍光灯(ブラックライト)、水銀灯などをぶら下げる。
さながら野外展示場。
ビーティング
白布を葉陰や倒木の下に差し出し、棒でたたくと、
いろんな虫が転げ落ちてくる。
甲虫やカメムシに効果絶大。カサで代用可。
[待つ]
ひたすら待つ
夕刻、ヤンマの飛来を待つ。いつどこから来るかわからないから、
気を緩めてはいけない。虫はいつも、
ちょっとしたスキにやってくる。
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Copyright(C) 1999, Museum of Nature and Human Activities,
Hyogo
Revised 1999/07/29