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人と自然の博物館のあゆみ



収蔵庫に宝物を集める −資料の収集・整理・保存−



 開館前には展示のための標本資料類や、阪口コレクション(ノミ、チョウ、甲虫類など約5万点)など大きなコレクションが寄贈や購入によって集められました。開館後博物館の資料は、館員による収集とさまざまな寄贈品とが主となって順調に増え続け、活きた実物図鑑としての働きが可能になってきました。収蔵資料目録も第2集まで発行しました。博物館に収蔵されている資料・標本類は、世界に通用する本格的博物館としての重心を定めてくれるものです。


              収蔵庫での整理作業 →



収蔵資料点数の増加(館報より)
 336,957点:平成5年3月
 568,708点:平成9年3月



← 植物は台紙に貼り付けられて初めて標本となる


 収集された資料・標本類は、標本どうしを比べ合わせて名前をつけたり、ある目的にあわせて資料の一覧表を作ったりなど、さまざまに利用されます。そのため、収蔵庫のなかで、人がいつでもすぐに利用できるかたちに整理されていなければなりません。この努力なしには博物館の資料収集機能は成り立ちません。

         化石を顕微鏡下でクリーニング →


 先の阪神・淡路大震災の時、壊れた家から古文書を救い出すという記事が新聞にのり、文化財保護の知られざる姿として話題を呼びましたが、当館でも猪股コレクション(ハバチ類)や鷲尾コレクション(チョウ類)など、総数3万点以上におよぶ個人コレクションの寄贈を受けました。博物館は貴重な標本類の安全な保管場所としての役目も果たしています。


← 震災を機に寄贈された大倉コレクション(オサムシ科甲虫類)


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Copyright(C) 1997, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1997/10/09