新コーナー紹介
― お色直ししたはぎ取り断面 ―

 企画展「兵庫県南部地震を考える」で展示された野島断層トレンチはぎ取り断面が、1階売店前に再び登場しました。はぎ取り断面は、地層の表層を樹脂で固め、布に貼り付けてはぎ取ったものです。しかしこれほど広い面積の地層を一度にはぎ取ることはできず、全体を8枚に切り分けたため、完成したはぎ取り断面は、継ぎ目がフランケンシュタインのように目立つものでした。そこで継ぎ目を補修して地層や断層の続きぐあいを鮮明にし、横にスケッチ図を示した解説パネルを置きました。断面の右半を縦に走る野島断層を境に、高さが1m以上も食い違う地層がよくわかると思います。このずれを目前にして、自然のエネルギーの大きさと大震災が残した教訓を、今一度思い返してみてはどうでしょうか?

(地球科学研究部 加藤茂弘)   


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Copyright(C) 1997, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1997/07/16