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キバナノアマナ
鱗茎が少し甘いことに名は由来します。アマナは日当たりのいい山麓、原野、畑地の畦などに早春に群生することが多いのですが、キバナノアマナはそれに比べて極めてまれにしか見られません。生育地はやはり日当たりの良い山麓などです。本種は県下では稀少なことが理由で「兵庫県の絶滅危惧植物(レッドデータリスト)」のBランクに位置づけられています。
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ホタルブクロ
お寺の梵鐘に似た花冠は、夏に蛍が飛び交う季節に咲きます。子どものころ、捕まえた蛍を花冠の中に入れてその点滅を楽しんだり、花冠を口に含み、手でポンとたたいて破裂した音を聞いて遊びました。送紛昆虫は多くはトラマルハナバチです。他花受粉を待ち、昆虫が訪れないときは花柱の先にくっつけた多くの自分の花粉を受粉するという巧みな受粉機構を内蔵しています。
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ジュウニヒトエ
名前を一度耳にしたら、忘れがたい植物の一つです。たくさんの花が重なるように咲くところから、かつての女官たちが身に着けた十二単の装束に見立てたものです。実際は、比較的地味な野草で、毎年同じ所には定着しにくい、移り気の多い草です。その生える場所は日当たりのよい崖錐(山麓の岩や土が上から落ちて溜まった地)や隙間の多い林縁など環境条件の変わりやすいところで、人や里山の隙間を縫うかのように生育しています。
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トキワイカリソウ
強壮成分を含むなどと若い花や茎を山菜として食用に、成体はホワイトリカーなどに漬けて琥珀色に染まったリカーを飲用します。和名はその花の形が碇(いかり)に似ているところに由来します。この下向きに咲く花の最大の特徴は4枚の花弁の基部から長く伸びている距(きょ)です。その先端に蓄えられた蜜が送紛者のトラマルハナバチを引き寄せます。また子房でできた種枕(しゅちん:カルンクルという)が付いた種子は、アリの好物で種子散布に役だっています。
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オキナグサ
「ここ30年楽しんできた山田の土手の草むらのオキナグサが根こそぎ持ち逃げされてしまった。」とは、但馬の山間部に住む友人からの情報です。種子で増やせばいくらでも増えるので有り難くない話です。ヒトがひ弱い草花を育てるのはよいのですが、つい種の絶滅に手を貸すようなことだけは決してやって欲しくないものです。
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オオハナウド
5〜6月、日当たりの良い山麓の草地に、草丈1〜1.5mの先端に純白の小花を雨傘のような散形花序にいっぱい開くセリ科の大型草本です。ウドは人に好んで食べられますが、このハナウドを食用にするという話はいまだ聞いたことがありません。
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