収蔵資料紹介


失われた風景

 すべてのものは過ぎ去り消えていきます。変わらないようでも子細に見ると都市もその姿が日々変わり、同じ姿が止まることはありません。博物館の保存する資料の中には、変わり続ける都市・集落環境・景観の記録があります。町並み調査に基づいた町並み模型の制作、絵画や景観写真、映画、ビデオ、絵葉書の収集などがこれにあたります。
 絵葉書(左上)は、昭和初期のJR三ノ宮駅付近から税関線、海側(南側)を見た景観です。現在そごう神戸店の西側部分となっているビルが既に見られます。また、写真(右上)の景観は多くの人にとって馴染みのある風景でしたが、昨年一月、「失われた風景」に仲間入りしたもののひとつです。
(環境計画研究部 宮崎ひろ志)


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Copyright(C) 1997, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1997/03/21