ミユージアムメイトの心に残る出逢い
私が仕事をしていて、一番嬉しいと思うことは博物館に来られた子供さんが私達メイト
にも話しかけてくれて、単に勉強だげではなく人との交流をも大切に考えてくれているこ
とが、感じとれた時です。
ある日、女の子が私のそばに来て、「新しいお姉さんでしよ。これあげる」といって
自分の名前や趣味などのプロフィールを書いた紙をくれました。それには好きな遊びが
“おえかき”であるということが書かれていて、自分の似顔絵が一緒に可愛らしく描かれ
ていました。そして、私も同じように自分のプロフィールを書いて、彼女と交換しました。
それから幾日かして、彼女が館にきた時、「この前、外で見かけたよ。」と教えてくれま
した。私はこれまで、この制服を着て、仕事の時の髪型をしていないと、子供には、メイ
トの私と普段の私とが見分けがつかないと勝手に思っていたので、私に気がついてくれて
いたことに、とても喜びを感じました。また同時に、博物館の中で働くメイトの存在が大
きいことも感じました。私は、これからも人との出会いを大切にしていきたいです。
(船木 タ子)
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Copyright(C) 1995,1996, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1996/03/16