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◇ この惑星でもっとも多くの生命(いのち)が
すむところ 熱帯雨林
マレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林では、6,952ヘクタールの森林保全区
だけで300種をこえるアリを採集することができました。日本に棲んでいる
アリの種類は、北海道から沖縄までいれて250種ほどです。アリの種数だけを
見ても、いかに多種類の生物が熱帯雨林に棲んでいるかがわかるでしょう。
いま、ボルネオ島では自然史博物館の建設が行われようとしています。マレー
シアだけでなく東南アジアで熱帯雨林の生物多様性を守るセンターになるべき博
物館です。アリ類の調査研究活動を通じて、私もこの博物館建設のお手伝いをし
ています。
(系統分類研究部 橋本 佳明)
あざやかなオレンジ色のマンネンヒツヤスデの1種
怪獣を思わせるアリ(Catalacus horridus)
吸水中のアカエリトリバネアゲハ。
現地では、ラジャ・ブルックと呼ばれる。
幼虫が吐く糸で葉をつづって作ったトゲアリの巣。まゆが見える。
熱帯雨林にはあざやかな色をしたサシガメが多い。
トゲアリに擬態(ぎたい)したアリグモの1種
(写真・キャプション:鹿児島大学 山根 正気)
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Copyright(C) 1995,1996, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1996/01/16