目次へ つぎへ進む
ハーモニー NO.6 (平成6年3月)
表紙説明
<北但層群の褶曲(関宮町八木谷)>
写真は今から1500万年ほど前(新第三紀中紀)の浅い海に堆積した、“北但層群”と呼ばれる地層です。写真の左部分で、地層が大きく曲げられています。良く見ると、露頭の左下端に白い岩石が見えますが、これはマグマが地下の浅いところで冷え固まってできた岩石で“猿尾滝ひん岩”と呼ばれているものです。おそらく250万年ぐらい前(新第三紀末)に、地下深部から上昇してきたマグマが北但層群の地層を押し上げ、写真のような褶曲を作ったのでしょう。マグマの上昇を示す貴重な露頭です。
(地球科学研究部 先山 徹)
Copyright(C) 1998, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1998/03/20