開館によせて
思索し、行動し、提言する人と自然の博物館
兵庫県知事 貝原俊民
人と自然の共生をめざす兵庫県立「人と自然の博物館」が、いよいよ神戸三田国際公園都市にオープンいたしました。
私たちは、より快適で豊かな暮らしを求めるあまり、自然破壊や環境汚染を引き起こし、予想を上回る速さで進むオゾン層の破壊や、酸性雨、地球の温暖化など地球規模での環境問題が、人類の未来に大きな警鐘を打ち鳴らしています。
兵庫県は、日本海から瀬戸内海にわたる広大な県土のうえに、豊富で多様な自然風土に恵まれ、その地質・気候・生物の分布も独自の特徴を持っています。こうした地域の特性を活かし、人と自然のあるべき関係について、”思索し、行動し、提言する”博物館が、本格的な活動を開始することは嬉しいかぎりです。
この博物館は、自然と生命の大切さ、快適な生活環境や地球規模の環境問題について広く学んでいただけるばかりでなく、これらに関する高度な研究・発信機能をもたせるための研究を進める姫路工業大学自然・環境科学研究所として位置づけ、人と自然が調和した社会のあり方を探求する総合的な研究拠点をめざしています。
多くの皆さんのご来館をお待ちいたしますとともに、アメニティ豊かな社会の創造に向けて、この博物館が大きく貢献できますよう皆さんのご支援ご協力を切にお願い申し上げます。
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Copyright(C) 1998, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1998/03/20