トピックス展「兵庫県のタンポポ2015」
1 主旨
タンポポは、誰もがよく知っている植物の一つです。タンポポ類は、世界に約400種類、日本に
約20種類種が知られています。兵庫県内には6種ほどが確認されています。
西日本19府県では、2009年、2010年に続けて、2014年~2015年の春に、市民参加調査として、
「タンポポ調査・西日本2015」が実施されました。その中で、兵庫県では、1,344名から3,356点の
タンポポの頭花が送られてきました。
今回のトピックス展では、そのデータをもとに兵庫県のタンポポの標本と分布図を展示します。
2 展示概要
(1) 期 間:平成28年2月6日(土)〜 4月24日(日) 終了しました。
(2) 場 所:兵庫県立人と自然の博物館 3階トピックス展示コーナー
(3) 展 示 物:標本8点、パネル1点
(4) 主 催:兵庫県立人と自然の博物館
3 担当 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 研究員 鈴木 武
在来タンポポの分布図
カンサイタンポポ ヤマザトタンポポ
シロバナタンポポとヤマザトタンポポ セイヨウタンポポ
参考
①黄花の在来種:カンサイタンポポとヤマザトタンポポ、クシバタンポポ
西日本に代表的なカンサイタンポポは兵庫県中南部に多く分布しますが、阪神間の都市部など
では少ないです。県レッドデータブックに登録されているヤマザトタンポポ、クシバタンポポは
北部の但馬で確認されています。
②白花の在来種;シロバナタンポポとキビシロタンポポ
シロバナタンポポは県内全域で見つかっています。県レッドデータブックに登録されている
キビシロタンポポは但馬で数カ所見つかっています。(明石の記録は移入と考えられる)
③外来のタンポポなど:セイヨウタンポポ、アカミタンポポ、ロクアイタンポポ
外来のセイヨウタンポポは県内全域に見られますが、アカミタンポポは都市部に多い傾向が
あります。
大きな花が咲くロクアイタンポポ(仮称)は発見地の六甲アイランド以外でも見つかって
います。