収蔵資料展「ひょうごの針葉樹」
1 主 旨
誰もが知っているマツ、スギ、ヒノキなど、針葉樹には身近な樹木が多く含まれています。これら針葉樹は、過去の気候変動や最近の人間活動の影響のもと、繁栄と衰退の歴史を経て生きのびてきました。また、針葉樹は有用なものが多く、建築材、土木材、家具材、燃料木、日用品の資材・原料など、様々な用途に利用されてきました。日本の森林の約4割は人工林ですが、その大部分をスギ、ヒノキ、カラマツといった針葉樹が占めるなど、針葉樹は国土の利用・保全にも深く関わっています。
兵庫県には現在、マツ科、マキ科、ヒノキ科、イチイ科に属する計16種の針葉樹が自生しています。本展示では、これら県下でみられる針葉樹と過去にみられた針葉樹を主な対象に、形態や生態の特徴、歴史、樹林の現状、利用と文化などについて、様々な収蔵資料と共に紹介します。
2 展示概要
(1)期間:平成29年10月7日(土)~ 平成30年1月8日(月・祝)終了しました。
(2)場所:兵庫県立人と自然の博物館 2階 多様性フロア
(3)展示物:針葉樹に関連する、さく葉標本(20点)、球果・種子標本(15点)、化石(12点)、
材鑑標本(7点)、名所図絵(2点)ほか
(4)主催:兵庫県立人と自然の博物館
(5)協力:兵庫県立農林水産技術総合センター 森林林業技術センター
3 担 当
兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 黒田有寿茂
4 展示物(一部)
さく葉標本 アカマツ ヒノキ ナギ
球果・種子 ゴヨウマツ モミ
化石 メタセコイア葉 メタセコイア球果
材鑑標本 左から クロマツ、スギ、ヒノキ、ナギ
カヤ
西国名所図絵 摂津名所図絵
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