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ひとはく多様性フロアの準備のために資料を再整理していたところ、収蔵資料より今和次郎の直筆の入った図書を発見した。発見した図書について紹介しつつ、今和次郎(こんわじろう)の多岐に渡る活動を既存資料を用いて紹介する。

 

PA172557.jpeg発見した図書は、建築家・図師嘉彦(1904-1981)宛に贈呈した図書であることがわかる。戦時中、諸工場の労働者向けの良質な住宅を供給することで、労働者の効率を挙げることが考えられ、特に寒冷地で如何にあるべきかを研究することが、日本製鉄会社より課せられた。主に北海道の労務者の住宅を調査した時の旅行記である。今和次郎といえば、いわゆる「民家」というイメージが強い中で、労務者住宅についての研究の一端が紹介されていて興味深い。住宅のみならず服飾への眼差しもあり、服飾研究にも通じるものが見てとれる。

 

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出典:今和次郎著/畑中章宏・森まおる編著「今和次郎採集講義」青幻舎,2011.11

 

青森県弘前市に生まれた今和次郎(1888-1973)は、民俗学者の柳田國男らがつくった民家研究の会「白茅会(はくぼうかい)」の活動に参加し『日本の民家』を刊行するなど民家研究で重要な足跡を残している。関東大震災を機に、一面焼け野原になってしまった東京の復興を、人々の生活や風俗から克明に記録していった。これが、昭和初期の急速に都市化していく東京の街の様子や人々の生活の変化を採集し氏の提唱した「考現学(こうげんがく)」につながっていく。戦後には、日常生活を考察する「生活学」や「服飾研究」といった新しい学問分野も開拓している。

 昨今、青森県立美術館、パナソニック汐留ミュージアム、国立民俗博物館にて「今和次郎 採集講義」と題した展覧会が開かれるなど注目を集めている。

 

                                 山崎義人(自然・環境マネジメント研究部)

 

 兵庫県立人と自然の博物館では、”収蔵庫とみんなをつなぐ新しい試み”として「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜」が予てより企画・製作されており、開館20周年を迎えた平成24年10月14日(日)一般公開されました。
この日はみなさまへの”お披露目”ということで、朝より館長以下研究員の先生方による展示解説が行われました。その一部を紹介します。

 

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▲ テープカットの後、岩槻邦男館長によるギャラリートークがありました

 

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▲ ”本物の標本に触れる!”解説は橋本佳明先生です

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▲ 田中先生による「コウノトリを中心とした生物多様性」の説明です

 

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▲ 古写真の展示もあります 解説は武田先生です

 

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▲ ”ひみつの収蔵庫”では、タイプ標本を見学できます 解説は秋山先生 

※見学できない場合があります

 

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▲ ”多様性の壁”の前で解説する鈴木先生

 

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▲ オオサンショウウオの骨格標本もあります 解説は太田先生

 

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▲ おおっ! はばタンにひとはくはかせも見に来ている!?

 

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▲ ”収蔵庫体験ラボ”ではまるで本物の収蔵庫にいるよう! 加藤先生の解説にも熱が入ります

 

 このブログをご覧のみなさまも、是非ひとはくにお越しくださり、この「魅せる収蔵庫トライアル」を体感ください。想像を上回る”体験”が待ってます!

http://hitohaku.jp/exhibits/permanent_exhibits.html


(生涯学習課 西岡敬三)

研究員のトライ!!

2012年10月17日

稲美町立天満東小学校3年生(52人)VS篠山市立古市小学校3年生(11人)  古市小学校vs天満東小学校

 同じ兵庫県内でも住んでいるところによって生き物の様子が異なっていることを、まず大セミナー室でクイズも交えながらお話を聞きました。(天満東小学校の周りにはため池が多い。古市小学校の周りにはため池はないけど、緩やかな流れの川がある。)その後、10月14日に一般公開したばかりのひとはく多様性フロアを活用して学習を展開しました。

  カミツキガメ と スッポン

 今回はかなり効果的な演示が展開できたと思います。

  理由その1)同じ県内の違う場所の小学校3年生がいっしょに、地域差を比較しながら学習できたこと。

  理由その2)目の前の標本を見ながら、専門の研究員に質問ができ、その場で応えてもらえる。

  理由その3)新しく公開された「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル」では、実際に標本を手に取って、観察したり比べたりできたこと(*注 研究員が同伴のときだけですが・・・)。

    うわぁ〜♪   すっごぉーい!!

 三橋主任研究員、本当にお世話になりました。ありがとうございます。これからの新しいプログラム開発が楽しみです。

 

生涯学習課:八尾

 

 

 

まもなく展示です

2012年10月 4日

 今年もたぁ〜くさんの方からご応募いただいた 「ひとはく しぜんかわらばん」 「ひとはく キッズかわらばん」 キッズかわらばんは今年初お目見え!!

 いよいよ、6日の土曜日から全作品の展示が始まります。

 

 今日は、いつもひとはくのPRでお世話になっている三田地域の記者の方々による審査を行っていただきました。毎年プロの新聞記者による厳しい審査を経て、【三田記者クラブ賞】も決定していただいています。本物の新聞記者の眼ですから、ある意味研究員賞よりもハードルは高いかも?です。  応募作品を審査してくださるプロの記者さん

 さて、今年はどんな作品が記者クラブ賞を受賞しているでしょうか? そして、研究員賞や館長賞の行方は・・・・・・!? 気になるところです(o^^o)

 

 作品展示は、平成24年10月6日(土)→平成25年1月6日(日)まで。

 場所は、ひとはく3階展示フロアーです。 是非ご覧にお越しください。

 

スクールパートナー 今年も力作揃いですぞっ

2010年の末に大きな世界のクワガタ図鑑が出ました.なんと1,414種も載っています.その前の図鑑は1994年に出た,約800種載ってるもので,これらは全て日本で編纂されています.クワガタは熱帯〜亜熱帯に多い虫ですが,ヨーロッパの研究者によって調べられて来ました.現在,もっとも活発にクワガタの,特に分類学的研究が行われているのは日本なのです.

 分類の研究の基礎は標本です.すべて以前の研究成果を踏まえ,その再検討からはじまります.標本についても,百年以上前に調べられた標本を見直す必要が出てきます.研究の基礎になった証拠標本は,各地の博物館などの収蔵庫に保存されています.特に新種として記載命名された際の証拠物である標本は「タイプ標本」(単一の「ホロタイプ」や「レクトタイプ」と,その他の「パラタイプ」などがある)と呼ばれ,明示的に指定するルールになっています,

 クワガタの場合,多くの証拠標本,タイプ標本はヨーロッパ各地の博物館に収蔵されていることが多いようですが,創設20年の当館にもホロタイプが3個体だけあります.これら既記載種のホロタイプ3個体も図鑑の編纂にあたって貸し出されました,
 その際に要検討の一般標本28個体も貸し出され、研究および図示掲載に供されました.特に一般標本として貸し出されたもののうち1ペアは、新種と判断され,この図鑑の中で記載命名されました.二個体はその種のホロタイプとパラタイプに指定されました.その結果,当館のクワガタのホロタイプは4個体になりました.\(^O^)/
 でも,この図鑑には1400種ほど載ってますので,クワガタだけでもホロタイプは1400個体以上(未掲載群や同物異名もあるのでもっと多いはず)あり,それらは世界のどこかの収蔵庫に保存されているのです.そのうちの4点を当館が所蔵.
 これらタイプ標本などの証拠標本は、通常、直接検視の必要がある場合以外は厳重な保存に徹するのですが,親しまれているクワガタムシ科の新種ですので,期間限定で現物を展示しています.モノが小さいので展示ではじっくり観察とはいきませんが,未知の部分を多く残した生物的多様性の存在や標本保存の意義を感じて頂ければ幸いです.
 さて,その新種のクワガタとはどんな虫か?
Aegus inaharai Fujita, 2010 イナハラハネナシネブトクワガタ

 漢字で書くと「稲原無翅ネブトクワガタ」でしょう,日本のネブトクワガタと同じ属(Aegus属,ネブトクワガタ属)に含まれると考えられています.「稲原」はこの標本をコレクションの中に位置づけ,保存しておられた,世界的なクワガタコレクター,研究者,故稲原延夫氏に由来します.ご本人は別の属の未記載種と判断されていたようです.「無翅」は,後翅が退化していることをさします.前翅つまり翅鞘は肩が丸くなっています.要するに,飛ばないクワガタです,

t-06.jpg                 ホロタイプ(♂) 

 

この属にでは無翅の種は珍しく(約150種中に2種),体はヒョウタン形にくびれていて一見して同属の他種とは異なる印象を受けます.近似属との系統的関係や生態的類似性が興味深い種だと言えそうです.

 タイプ標本などの証拠標本のみどころ,それは虫体だけではありません.ラベルです.この二匹ははマレーシア(半島本土) Genting Highlands 産です.1975年に H.Yokoyama さんによって採集され,N. Inahara さんのコレクションに加えられ,日本生命コレクションの一部として博物館に収蔵されました.そして Fujita さんによって新種として記載されたのが 2010 年です.


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               ホロタイプのラベル(右は裏面)

 

これで終わりではありません.このあとクワガタ研究の進展に伴い,この標本が参照,検討される機会が何度もおとずれ,ラベルが付け加わっていくことになると思われます.

 

                                 期間:2012年9月8日〜11月4日

                                                                        

                                                                                 沢田佳久(自然・環境評価研究部)

                                             

  いま、ひとはくでは、 

ひとはく収蔵品から発見された新種のクワガタ
 〜イナハラハネナシネブトクワガタのタイプ標本〜  を開催しています。内容はここから

新種の標本展示!!

 『新種』?  んん?最近発見されたクワガタなの?と思いきや、な、なんと・・・・・1975年4月にマレーシアで採集された標本なんだ。37年前だ!!

 

 クワガタ図鑑を編纂するために博物館に収蔵されていた標本を貸与したことをきっかけに、今回の新種の発見につながったんだ。博物館には100万点以上の標本資料が収蔵されていますが、まだまだ新種が見つかる可能性があるということですよね。

 

 ぜひ、クワガタの新種標本をご覧にお越しください。そして、調査や研究の面白さを感じてみてください。

驚きの小ささ!!なんだよっ!!

「昆虫少年のじゆうけんきゅう」展、開催中です。
その一環のワークショップのお知らせです。

8月12日(日)から19日(日)、ひとはくの展示室に、生きた虫たちが登場します。
お盆の一週間、ぜひ、ひとはくにお越しください。

私たちの身の回りには、たくさんの生きもの、昆虫たちがすんでいますが、さわってみる機会は、多くないのではないでしょうか。幼児や低学年の子どもたちは、動くもの、生きものに、興味しんしん。でも、ママはちょっと怖かったり、どうやってさわればいいのかわからなかったり。ということも多いと思います。この機会に、ぜひ、いろんな生きものにふれてみてください。

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左はタマムシ。これは博物館のまわりにもいますよ。右はヘラクレスオオカブト。もちろん、外国産です。

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これは、イモリです。昆虫ではありません。なぜか、女の子に人気です。
カブトムシとイモリの感触を比べてみると、昆虫の体は硬いことがよくわかりますね。昆虫は外骨格です。
・・・というような説明よりも、手にのせて、感じてほしいと思います。

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特設の「大っきな虫かご」には、セミやチョウ、トンボなど、よく飛ぶ虫が入っています。

みんなも中に入って、そっと触れてみてください。飛ぶ虫の重さ(軽さ)も、感じてもらえるでしょう。こんなに軽い虫たちが、生きていて、空を飛んでいるのですから、とってもふしぎですね。

(主任研究員 八木 剛)

福知川の護岸修復工事の時に、工事現場に入らせていただき、福知泥炭層の調査をしました。このときに地層のはぎとり標本を作りました。地層の標本とはどんなものでしょう。

 

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川岸を重機で掘ったところの写真です。地層の断面に黒い層があらわれました。よく見ると、人の身長よりも高くまであります。この黒い層が泥炭層です。

 

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1m、高さ2mの大きさで地層の標本を作ることに決めました。はじめに表面を平らにけずってととのえます。高い所がとどかないので、両わきにはしごを立てました。

 

きれいにけずったら、しましまが見えてきました。白いところはけずるとじゃりじゃりします。これは砂の層です。黒い泥炭層がたまる途中で、くりかえし何度も砂が流れてきてたまったことがわかります。

 

 

 

201205hagitori3.jpg次に、地層の表面にはけで樹脂をぬっていきます。これはトマックといい、水と反応して固まる接着剤です。上から順番に、いちばん下まできれいにぬります。加藤研究員、両手をはなして作業しているけれど、落ちないでね!

 

いちばん下まで樹脂をぬったら、次に補強用のうすい布を同じ樹脂で1枚ずつはりつけます。少しだけ重なるようにはるのがコツです。大きな布1枚をはりつけてもいいのですが、小さい布のほうが手早くきれいにつけられます。

201205hagitori4.jpg全面にきれいにはりつけたら終了です。あとは乾くのを待つだけ。

 

さあ、乾いたら上からはがしていきましょう。やぶれないように、少しずつ慎重に!

 

201205hagitori5.jpg白い樹脂の裏側に、地層がきれいについてきています。やったー!

樹脂の量はちょうどよかったようです。布もやぶれずにうまくはがせそう。

 

201205hagitori6.jpgカッターで切っているのは木材です。泥炭層に木材化石が入っていました。そのまま引っぱると木材がはぎとり標本からはがれてしまうので、はぎとり標本のほうに木材が残るように切りました。

 

201205hagitori7.jpgはぎとり標本をはがし終わったあとです。この地層の表面の厚さ数ミリが、はぎとり標本についているわけです。

はぎとり標本は、博物館に持ち帰り、洗って表面を整え、板にはりつけました。

ミニ企画展「宍粟市でみつかった9000年前のタネ・はっぱ・虫」では、このはぎとり標本を展示します。できばえの気になるあなた、はぎとり標本を見にきませんか。

 

自然・環境評価研究部 半田久美子

 

野外で生まれて、野外で育ち、野外で次世代が誕生するようになりました

fukuda_sutou20120522.jpg 県立コウノトリの郷公園がコウノトリの試験放鳥を実行に移したのは2005年.2007年には放鳥したペアが初めて繁殖に成功しヒナを巣立させました.それから5年たった今年2012年に,野外で育ちの新たな世代が誕生したことになります.このことは,コウノトリ野生復帰事業の歴史に残る1ページであり,野生復帰の確かな進展を裏付けるものだと郷公園は位置付けています.

詳しくは、県立コウノトリの郷公園のHPもご覧ください。ライブ情報がもりだくさん掲載されています。

ニュース記事:神戸新聞朝日新聞東京新聞毎日新聞

(江崎保男)

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現在開催中の「六甲山のきのこ展2012」に、たくさんの方に見て頂きありがとうございます。
じっくりとケースに張り付いて見ていただいた方、ニオイを体験された方、イラストを書いてくれた方など、みなさん色んな形で楽しんで頂けたようでなによりです。
kinoko2012illust.jpg さて、このゴールデンウィークの最終日となる5月6日(日)が「六甲山のキノコ展2012」の最終日となっています。グランドフィーナーレを飾るべく、最終日には特別イベントを開催します。

題しまして、「キノコでサイエンス・カフェ」で、高校生をはじめキノコ業界で活躍されている方にお越しいただき、お話していただきます。お茶をすすりながら、気楽にキノコの話を聞いて頂ければと思います。

 日時は、2012年5月6日(日) 15時〜16時30分 です。
 場所は、兵庫県立人と自然の博物館  4Fひとはくサロン となります。 
 参加は無料ですが、入館料は必要です。どなたでも自由に参加いただけます(小さい子もOK)。
 もちろん、申し込み不要で、出入りも自由でのんびり過ごして下さればと思います。

話題提供は、展示を製作した県立御影高校の生徒さん、兵庫きのこ研究会の奥田さん、神戸在住のきのこ少年和田君です。キノコ展や六甲山のきのこについて、スライドや標本を交えながらのお話となります。

さらに、今回は特別ゲストとして、作家で芸術家でキノコライターの堀博美さんにもお話頂きます。堀さんは、注目の本「きのこる」の作者で、キノコと文化、歴史、映画、芸能、音楽、神秘、信仰と文系キノコ研究家としても有名です。

キャラのたつ方々が、きのこをたっぷり解説してくれます。

繰り返しになりますが、
 5月6日でもって「六甲山のキノコ展2012」が終了です。
 お見逃しのないようによろしくお願いします。

(みつはしひろむね)

3月3日から開催の「みんなの福島展」、4月8日をもって、終了しました。

東日本大震災から、はや、1年が経過しました。
この1年、ひとはくは、標本レスキューやKidsキャラバンなど、さまざまな震災復興支援活動を行ってきました。
地震・津波に加え、原発事故に風評被害と、四重に苦しむ福島の人々。
「みんなの福島展」では、福島は私たちと同じ日本にあり、同じように人々が暮らしているという、ごくあたり前のことをお伝えしようと考えました。

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「ビッグパレットふくしま避難所記」写真展では、同名の書籍から、子どもたちの写真を中心に、ピックアップしました。当館での展示を快諾くださった同刊行委員会さま、ありがとうございました。

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巡回パネル展「放射線とエネルギーの科学」もお借りし、あわせて展示しました。原発事故で関心が高まっている「放射能」や「放射線」って何なのか、わかりやすく親しみやすい内容でした。

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「福島のミュージアムから」のコーナーでは、各館の職員さんの生のメッセージを、顔写真入りでお伝えしました。急なお願いにも関わらず、資料をご提供くださった館ならびにご担当のみなさま、ありがとうございました。

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「メッセージ交流ひろば」では、たくさんのメッセージが寄せられました。
「福ちゃん」が、温かいメッセージを促してくれたものと思います。

寄せられたメッセージの一部は福島の施設に展示され、お返しのメッセージも、たくさん寄せられました。

手書きのメッセージは温かいですね。
しばらくの間、3階オープンギャラリーに展示しておきますので、ご覧ください。見ている方も、心が温まります。
その一部はこちらのページでもご紹介しています。


私自身、今まで「人」を中心とした展示をしたことがなかったので(虫ばっかり)、今回の企画は、とてもよい勉強になりました。
諸々の事情で急ごしらえの企画であったにもかかわらず、快く協力くださった関係のみなさまに、厚くお礼申し上げます。

ひとはくでは、2012年度も、福島をはじめ、東北地方各地への支援活動を、引き続き行っていきます。


(八木 剛)

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展示のまえで体験をともなって、楽しみながら学ぶことができる「フロアスタッフと遊ぼう」に新しいプログラム「川でさかなつり」が加わりました。これまでのプログラムを大幅に改訂したもので、ちょうど川にすむ生き物と餌の関係を釣りゲーム形式で楽しむものです。

ちょうど昨年の8月頃から企画と準備をはじめて、1月末にキットが完成(全部スタッフの手作りなんです!)、2月にデモンストレーションを何度か行い、ようやく通常メニューとなりました。事前演習を繰り返し、うまく釣れなかったり、釣れすぎた部分を改造したりと、結構手が込んでいます。昨日のイベントは満員御礼で、定員に限りがあるため、釣りに参加できなかった子どもさんもいて残念、ごめんなさい。

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まずは、フロアスタッフの松田さんによるルール解説です。今回のプログラムづくりでリーダです。
展示の前で解説するのがポイントです。

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上の写真にあるような指令が書かれたカードを最初にもらい、餌となるカードを選んで釣り糸の先につけ釣る訳です。
指令カードにある魚をつるために、必要な餌を自力で選びます。餌には、フックや磁石などのカラクリがついていて、魚の種類と合致しないと釣れないようになっています。魚は種類ごとに上流から下流へと適地に配置されています。

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こんな感じで指令カードにしたがって釣って行きます。無事3匹つれると、ちゃんと釣れたか鑑定です。指令にある魚の種類は、ちゃんと上流〜下流に棲み分けていて、学習してないと効率よく探せません。

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なんとか大物が釣れました。ぜひ次は実際の川で釣りに行ってくださいね。

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最後は学習します。どうして、アユはアユで釣れたのか、外来種ってなに、そんなことを紙芝居で解説します。学習を後にまわすことで体験と知識が合致しやすくなります。

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展示スペースと隣接したところでのワークショップ・プログラムですので、まわりの標本や展示をみながらも発展的に学ぶことができます。餌が間違っていたり、魚を見分けられないと、子ども達はお父さん、お母さんにたずねることになります。そうすると、みんなで一緒に川の生き物について学ばざるを得なくなります。親子で学ぶための仕掛けも、このプログラムの特徴です。
おかげさまで、初日ですが、トラブルもなく大いに盛り上がりました。

川の魚には、外来種、絶滅危惧種(レアアイテム)、回遊魚などもあり、もう少し高学年の子ども達の団体来館のときには、環境との関わりを含めた発展プログラムも用意してあり、Questionに対してActするかたちのプログラムの基本形がなんとか完成しました。

当館の中期目標(平成24年度まで)のなかでの重点項目として、常設展示を使った演示と来館者とのインタラクティブな交流を促進するプログラムづくりが目標に掲げられていますが、23年度中に原型ができて、あと一年引き続いて実施したのちに見直しや改良をかけてゆきたいと思います。

 → 川でさかなつりのスケジュールはコチラ(うきうきカレンダー)をご覧ください!

(みつはしひろむね)






 

 

「ユース昆虫研究室」は、虫好きの中学生限定のセミナーです。

春から秋まではフィールドで昆虫の採集観察を行い、冬に、その成果をまとめ、展示やレポート作成をしています。

2011年度は、明石市立文化博物館と共催で行い、明石公園の昆虫を調査しました。
その成果を、3月19日から4月6日まで、明石市立文化博物館で展示しています。

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こんなのもいました。
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みんなでつくりました。
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2012年度も、同じ会場で開講します。
新年度の募集、開始しています。お申し込みはこちらから。

虫好きの中学生は、集まれ!

過去のようすは、オフィシャルサイトをごらんください。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)

kinoko2012_1.JPG毎年恒例の県立御影高等学校による「六甲山のきのこ展2012」を、3/13〜5/6まで開催いたします。当館および兵庫きのこ研究会との共同開催となります。

六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで4年間かけて御影高等学校が総合学習や環境科学部の活動の一貫として調査研究で得たキノコ標本を一堂にならべて展示します。この4年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約340種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。また、希少なキノコも一挙公開です。ぜひ、お越しくださればと思います。また、キノコの出現と気温、降水量との関係性を検討した研究結果のパネルや写真なども展示しています。
kinoko2012_3.JPGこのような感じで、とにかく標本をできるだけたくさん陳列して、生物多様性を肌で感じとっていただければと思っています。標本は、凍結乾燥によって処理したのちに、熱処理とウレタン系の樹脂によって含浸させることで組織を硬化させて展示用の標本として製作しています。

kinoko2012_5.JPG 一昨日の日曜日と月曜日に御影高校の生徒たちが頑張って標本を陳列し、きれいに仕上げてくれました。上の写真は日曜のはじめた頃の様子です。ほぼ2日間でのべ14名での対応で、手早く、的確に分担作業できています。博物館実習の単位をあげたいぐらいです。


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ごらんのとおり、学会発表風の展示ポスターもずらり。アカデミックな内容に関心のある方にも満足いただけると思います。これまでの活動を新聞記事から振り返って紹介しています。キノコのイラストも即興で部員のみなさんがスケッチしてくれました。


     
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展示の案内ポスターは上のとおりです。ちょっとサイケな感じで環境科学部の河野さんがデザインしてくれました。文字をいれるところをきっちりと事前に計算して空けておき、キノコのもつ妖しい雰囲気が描かれています。


      mikage_poster2012_hitohaku.png こちらは、さらに妖しいバージョンです。

キノコに関心のある方だけでなく、生物多様性と気候変動のこと、学校教育のこと、展示や博物館学に関心のある人もぜひお越しいただければと思います。
最後に、いつもこの展示会の開催にあたり、兵庫きのこ研究会のみなさんには、キノコの鑑定や現地調査をはじめ、多大なる協力やアドバイスをいただきありがとうございます。この場をかりてお礼させていただきます。

(みつはしひろむね)


 

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先日、生物多様性協働フォーラムの第3回目が開催されました。
今回のタイトルは、社会の「つながり」を活かした取り組みの展開、です。まさに、多様な主体による参画と協働が意味するところのフォーラムとなりました。会場は、兵庫県庁のすぐ前にある兵庫県公館です。おかげさまで、広い公館が満席となりました。参加者数は450名で、高校生から年輩の方まで、こちらも多様性がゆたか。特に、若い世代の参加が多かったことが印象深いです。

講演では、当館の副館長の中瀬先生からは兵庫県における企業と行政と地域が協働した森林管理の仕組みとその事例について紹介。次に、滋賀県の経済同友会とともに活動されている菊池玲奈さんからは、琵琶湖汽船や滋賀銀行などの企業と連携した取り組みを、同じく滋賀県からブリジストン彦根工場での希少種保全や琵琶湖博物館と連携した取り組みが紹介されました。
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フォーラムでは、兵庫県の井戸知事と滋賀県の嘉田知事の対談が、当館の岩槻館長の司会のもと行われました。対談の途中には、会場にいる研究者や環境に優しい農業を推進されている方を指名する一幕もあり、大いに盛り上がりました。90分の対談時間は、ちょっと長いかなと思っていたのですが、あっと言う間でした。会場のアンケートからは、もっと聞きたいとの声が多かったようです。
さらに、この会合には、環境省の渡邉綱男自然環境局長もお越しくださり、しっかりとエールを送って頂きました。多くの環境問題は、関西圏のなかで、府県の枠を超えて対応しなければならない課題が山積
です。しかも、再生すべき場所や保全しないといけない場所はたくさんありますが、予算、人材、人々の関心といった部分でより一層の努力が必要な状況です。こうしたネットワークを活かして、生物多様性をうまく活用し、保全し、再生してゆくことが必要になるのでしょう。このときに、博物館がハブとして大きな役割を果たせればと思います。

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兵庫県公館のロビーでは各団体や博物館のブースが設営されました。
左上:大阪市立自然史博物館、右上:琵琶湖博物館、左下:ひとはく、右下:三重県立博物館
となります。どこの博物館もそれぞれの個性がでています。

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琵琶湖博物館さんは、今回のフォーラムで移動博物館「どこでも琵琶湖博物館」のセットの一部を初披露くださりました。型どりした湖産の魚や象の歯など、ハンズオングッズが充実しています。滋賀県内だけでなく、関西圏全体で、いろんな博物館が協力して、「どこでも博物館」になることを期待したいと思います。非常に充実した会合でした。

(みつはしひろむね)

kinki_kodomo5_zentai.jpg2012年2月4日にひとはくにて、近畿「子どもの水辺」交流会が開催されました。

満員御礼です! 遠くからお越しくださりありがとうございました。

近畿地方の各府県から多数の団体が参加し、子ども達が日頃、水辺を題材として学習した成果を発表します。大阪府にはじまり、各府県が事務局を担当して、5年目の今年は兵庫県が担当です。1年間の活動の成果を総決算するという意味で、この時期なんです。
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ただ、発表するだけでなく、各グループごとに、子ども達が調べた内容を発表し、他の団体の子ども達と意見交換し、その内容をとりまとめて、最後に参加者全員にむけて発表し、さらに意見交換や交流します。こうした学習は、とかく自分の学校や地域だけに、こもりがちなのですが、いろんなアプローチ、いろんなまとめ方、自然の様子を学ぶことができます。アンケートを拝見したところ、やはり、場所の違いや考え方の違いがあることが、子ども達にとっては興味深かったようです。

発表にあたっては、写真にあるように手製のポスターや小道具を駆使してプレゼンします。今回は、全体交流会の際に、ビデオカメラで発言者をクローズアップして、スクリーンに大写ししました。こうすることで、ライブ感があり、発表ポスターをつかって細かく説明したりと、大変有効でした。この技法は、ちょっと数が多いときの授業なんかに適用できそうです。

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kinkikodomo5_kodai.jpg   kinkikodomo5_kyoritsu.jpg

会場では、さまざまな団体さんに体験イベントなどを出展いただきました。顕微鏡で水生昆虫を観察し、デジカメで撮影してポストカードにするイベント、封入標本づくり、古代の水辺の生物化石、パックテストでビタミンCを測定するなど、交流会以外でも体験できるようなイベントを開催しました。

さて、この交流会ならではの良い点について考えてみました。それは、他の人の発表や他のところの水辺の様子を知ることで、自分のとりくみを相対化できるところにあります。実際に、会場を巡っていると、参加された親どうし、親子や引率者どうしで、「あの発表はおもしろかった」、「あのまとめ方はいい」、「話し方が工夫されている」、「あの発表にあった川に行きたい」といったような会話が実にあちこちでありました。交流の効果でしょう。アンケートをみても、やはり他の人の発表や他の水辺の様子を聞けたことが最も興味深かったようです。それと、子どもだけでなく、親や引率者にも新たな視点や知見を与えてくれます。

そんなわけで、無事に会が終了いたしました。今回の会合をすすめるにあたって、近畿「子どもの水辺」交流会の実行委員のみなさま、事務局をつとめられた兵庫県県土整備をはじめ、各府県の土木系職員のみなさま、近畿地方整備局のみなさま、河川環境管理財団のみなさま、そして、各団体を引率し、展示を出展くださった水辺での活動をリードされてきた市民団体のみなさまに、この場を借りてお礼申し上げます。


【おまけ】今回の僕のなかでの裏MVPは共立理化学研究所さんです。
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会が終わってからの反省会では、水質検査で有名なパックテストの製造元、共立理化学研究所さんのスタッフによる、パックテスト漫才が披露されました。パックテストでビタミンCを測定しながら笑いをとってます。自社の商品のツボを知り尽くしたパフォーマンスに脱帽。たしかに、ロンドンの自然史博物館のサイエンス・イベントを視察にいったとき、向こうの担当者に重要なポイントを尋ねたところ、ショーは2人でやること、だった。忠告を思い出しました。ボケとツッコミはサイエンスコミュニケーションでも重要。商品の製造と販売から、体験学習のイベント、活用のパフォーマンスとネタまでお見事でした。

(みつはしひろむね)

 





wani&ryuua.jpgのサムネール画像新春 1/7にワニ類研究家の青木良輔さん(神奈川県横須賀市在住)をお招きして,
「きみは龍をみたか:人類が滅ぼした中国の巨大クロコダイル」というセミナーを行います(大セミナー室 15:15~16:45 ; 申込不要,観覧料のみ必要)。


私自身が聴きたいのは「龍は古代中国に生き残っていたマチカネワニの仲間」という話。

 青木さんは著書「ワニと龍」(平凡社新書,2001)の中で,「龍」は実在の動物であり,古代中国にいた巨大なクロコダイルとの説を展開しています。この本,残念ながら絶版ですが,中古で手に入れました。

 青木さんは中国の古典も読み込んで,中国には「
」および  の2種類のワニがいたそうです。「」は現在も見られるヨウスコウアリゲーターで,クロコダイルと違い,人畜無害のおとなしいワニだそうです。

yousuko.jpgのサムネール画像

← ヨウスコウアリゲーター
中国では古来より「」と呼ばれている2m程度のアリゲーター。写真は神戸市立王子動物園提供。同動物園で飼育されているもの。







 それではもう1種の とはいったい何者なのか?虎をも襲うと畏れられた巨大な動物,それは10m超の巨大なクロコダイルであった,しかもそれは,大阪府豊中市待兼山(まちかねやま)の大阪大学構内で見つかった化石ワニ「マチカネワニ」の仲間であったというのです(約40万年前)。


tatsu.jpg← マチカネワニ実寸大ポスター(背景)
大阪大学提供の復元図を実寸大(約7m)。

プリントして見ると相当にでかい。こんなのがうろうろしていたらかなり怖い。中国の文献では,皇帝が龍(ワニ)退治をしていたらしい。



当日は青木さんからどんなワニの話が聴けるか楽しみです。





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以下にはあちこちのマチカネワニ情報?です。


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マチカネワニ化石復元レプリカ
40万年前の大阪層群から見つかった化石ワニで,全長約7mと推定されている。
 左:大阪大学総合学術博物館
 上:大阪市立自然史博物館







machikaneModel.jpg

← マチカネワニ復元模型
恐竜復元模型でも有名な徳川広和氏の作品。高校生に「かわいい」といわれてしまったので,スケールがほぼ合っている戦国武将のフィギュアを対比のため入れている。
 大阪大学総合学術博物館所蔵。今回の干支展では借用して展示。








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← マチカネワニぬいぐるみ
大阪大学総合学術博物館の入口にいる。大は40cmくらい(非売品)。中と小は同博物館の隣の生協で販売しています。











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←マチカネワニの入ったマンホール
大阪大学総合学術博物館の入口付近にあります。
豊中市がつくったものとのこと。
 先日,ひとはくに来ていた豊中高校の生徒の話では,豊中市にはマチカネワニの着ぐるみもあるらしい......









(生涯学習推進室 鈴木 武)






machikaneKigurumi.jpg
(追記)
ブログを見た方から,マチカネワニの着ぐるみの写真が送られて来ました。
胸にしっかりと豊中市マークが付いています。
さすがに今から来てもらうのは無理でしょう。
12年後に交渉してみます。



年の瀬も迫って来ました。
来年の干支の辰(タツ)にちなんだ展示を行っています。

tatsu.jpg

















龍,ドラゴン,なんでもありです。
(ワニが並んでいますが,別の記事に書きます)



otoshigo.jpg

















まずはタツノオトシゴ。
竹野スノーケルセンター・ビジターセンターから借りて来た
白の個体です。


gengoro.jpg
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ゲンゴロウは「龍虱」(りゅうのしらみ)です。
巨大な龍のしらみも大きいということなんでしょうか....
水槽の中に,ゲンゴロウ,クロゲンゴロウ,シマゲンゴロウ,ハイイロゲンゴロウがいます。
寒いせいかあまり動きません。
(左はゲンゴロウ,右はハイイロゲンゴロウ)


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兵庫県のトンボ100種のうち94種をまとめて出しています。
英語ではDragonflyで,ドラゴン(龍)がつきます。


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植物では「竜舌蘭」(リュウゼツラン)などを出しています

年賀状用かタツノオトシゴを撮影している人が目立ちます。

(生涯学習推進室 鈴木武)

加東市滝野図書館で行われた「加東市ノーベル大賞授与式」に参加してきました。

 この「加東市ノーベル大賞」は、加東市の小・中学生の夏休み自由研究から、

優秀な作品に与えられる賞です。

 

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▲滝野図書館              ▲授与式の会場となった3階会議場

 

下記のように大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞3点、審査委員賞4点が選ばれ、

安田市長から、賞が授与されました。

(市内の小・中学校からの93作品うち、42作品が入賞・入選しました。)

 

■大賞:「メキシコサラマンダーとの出会いから始まった変態する生物の研究」

  社小学校6年 上月理彩さん

■最優秀賞:「福田のサギについて」

  福田小学校4年 土井聡一郎くん

■優秀賞:「みぢかにさく くさばな」

  滝野東小学校1年 高見瑛真くん

■優秀賞:「東条川の水質調査」

  東条東小学校4年 石田江里奈さん

■優秀賞:「植物を使った大気汚染の研究」

  社中学校2年 福田智毅くん

■審査委員賞:「ぼくのまちのかめ調べ」

  東条東小学校2年 藤原岳くん

■審査委員賞:「アブラコウモリの生態」

  東条西小学校4年 井上蓮也くん

■審査委員賞:「加東市の自然と生きもの博物館」 

  東条西小学校5年 若浦勇樹くん

■審査委員賞:「身近にある民間薬 十薬の研究」

  東条中学校2年 飯田杏奈さん

 

この審査には、佐藤主任研究員をはじめ当館のスタッフも委員と

して参加しました。

 

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▲安田 加東市長から賞が授与されました      ▲ 授賞した皆さん

 

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 ▲講評をする佐藤主任研究員

 

滝野図書館の2階では、それぞれの作品が展示してありました。

 

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▲作品の展示会場となった滝野図書館2階ギャラリー

 

自分の作品の前で ハイ ポーズ!

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                           ▲ひとはくの展示の前でも

 

授賞された皆さん、おめでとうございます!!

 

これからも、生き物や自然、環境のことに好奇心をもって、観察したり、

調べたりしてくださいね。

 

                           (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

兵庫県で70年ぶりに発見された幻の植物「シロシャクジョウ」が12月2・3日に丹波文化活動交流会で展示され、昨日ひとはくへやってきました。

そして、今日からひとはくで「丹波のシロシャクジョウ展」が始まり、「シロシャクジョウ」が見ることができます。

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早速、テレビ局の取材が。インタビューにこたえる鈴木研究員。

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「見つけた人もすごいけど、こんな小さな植物の生命力もすごい。」と真剣に見つめる小中学生。とっても綺麗な色で小さな花です。ここではお見せしませんので、ひとはくへ見にきてください。

そして、70年前に「シロシャクジョウ」を発見したのは、当館の岩槻館長の小学校時代の先生だったとか!!こちらも、ビックリ。

世界に1つしかない「シロシャクジョウ」の封入標本も展示されています!

この「丹波のシロシャクジョウ展」は1月9日(月・祝)までです。

次の土曜からは、恒例の干支展「辰(たつ)さんようこそ」が始まります。

 

 

s-P1080371.jpgう〜〜〜ん。見せてくれないのね。

こちらもお楽しみに♪

 

                           小林美樹(生涯学習課)

shirosyakujyou_plaem.jpg  brumania2.JPGのサムネール画像
兵庫県では、70年ぶりに発見された幻の植物「シロシャクジョウ」ですが、以前のブログでもアナウンスしておりましたとおり、この2011年12月2〜3日に丹波文化活動交流会(in 丹波の森公苑にて展示する運びとなりました。封入標本は、本邦初公開になると思います。また、このシロシャクジョウについての学術情報などもあわせてポスターで紹介される予定です。
関心のある方は、ぜひ足を運んで頂ければと思います。

展示は、丹波自然友の会の皆さんのブースにて行います。採集を案内くださった長井代表をはじめ丹波自然友の会の皆さんに感謝いたします。

(みつはし ひろむね)

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前のブログで紹介しておりました『シロシャクジョウ』の封入標本が完成しました。

上の写真はコンパウンドによる磨き上げが完了した状態です。
残すはケイ素ポリマーによる無機ガラスコーティング処理とフッ素コーティングだけです。ガラスコーティングの前に写真を撮らないと、反射がきつくてきれいに撮影できません。
これは、別の観点から説明すると、表面のかすかな傷をポリマーが穴埋めして、より透明性を確保すると同時に、鏡面効果により紫外線カットの役割を果たします。そのことで、樹脂や標本の劣化を抑えます。そのあと、フッ素樹脂によるコーティングを行います。これは、表面の摩擦係数を低下させて、ハンズオン展示の際の『すり傷』を減らす役割を果たします。

ときどき、各地の博物館でみかけるプラスティック封入標本ですが、このように細かな配慮がなされて展示されています。みなさん、ハンズオン展示といえども、丁重に取り扱ってくださいね。

この標本ですが、シロシャクジョウの発見者であり、採集の案内をしてくださった『丹波自然友の会』の皆さんとの共同で、12月のはじめに披露したいと思います。また、日程と場所が決まりましたら、ご報告いたします。

ここで宣伝です!
11月19日に当館にて『封入標本づくり』の実習講座があります。
http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/education/11syousai/F08.html

10月30日までが締め切りですので、関心のある方は早めにお申し込みください。
小学校の授業で限られた時間でも完成させる迅速な製作法の紹介から、博物館の常設展に利用するレベルの本気テクニックも交えながらの実習となります。
毎年、まったくはじめての方から、展示会社のプロの方まで参加されていますので、どなたでもお申し込みして頂いて問題ありません。
当日は、製作した標本をお持ち帰りいただけます。

ちなみに、昨年はこんな面白いものをつくった方もおられました。
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*壊れやすいカエルの骨格標本が手にとってじっくり観察できる


 
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*ある海岸の貝類を一堂にあつめて一挙に見ることができる

半数ぐらいの方が、標本持参での参加です。気合いが感じられます。
ちゃんと封入用の標本も用意しておりますので、手ぶらでの参加も大丈夫です。
(過去には北斗の拳のラオウのフィギュアを封入してた人もいましたが・・・)

自然史博物館の役割は、素朴に自然とのふれあい体験をお手伝いするだけでなく、一手間をかけて(実は身近にあるのだけれど)非日常的な体験や理解を提供すること、できれば、標本だけでなく、その”技法”をお持ち帰りできるようにダウンサイジングすることにあります。
この『お持ち帰りできる技法』という部分がとても大切です。もっと言うと、『お持ち帰り』して、まわりの方に自慢していただく、自らが生物多様性の『語り部』になって頂くことです。そして、その方が地域での展示会や観察会に活用していただくことが、博物館の到達目標のひとつです。

こうした普及プロセスを促進するためにも、展示技法のイノベーションが重要となります。そのひとつが封入標本づくりの技法であり、現在も、「より手を抜いて作る方法」や、「よりきれいに作る方法」、「これまで封入できなかったものを封入する方法」、「傷が付きにくいコーティング方法」等の研究開発を続けています。これに加えて、効果的な講座の開催方法や、学校教育でのカリキュラム化や環境政策のなかでどのように組み入れるのか、といった活用の機会と場についてもあわせて社会実験や研究を行っています(例えば豊岡市のコウノトリに関する普及教育/ VIDEOHP )。

セミナーでは、こうした側面についても、多様な分野の知を集積し、実践的に再構築する体系としての「博物館学」を解説しますので、博物館活動に関心のある方も、ぜひご参加頂ければと思います。
(来年度から博物館学芸員養成課程のカリキュラムが大幅に変わりますので、博物館展示論を担当される実務経験ゼロの大学教員の方の参加もウエルカムです!)


(みつはしひろむね)

はいっ! かわらばん!!

2011年10月 7日

 みなさま 大変お待たせしております。

 【第2回 ひとはく いきものかわらばん】今回661点の力作が寄せられました。兵庫県外からも応募がありました。ひとはく館長・研究員や新聞記者の方々に審査をお願いし、館長賞・三田記者クラブ賞・研究員賞を選考しました。

 108()からの全作品展示に向け作業がすすめられています。 

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 明日の公開をお楽しみに! ぜひ、ひとはくに足をお運びください。

 

ただいま準備中!!

   まだです!!

 

 

 

    でも、ちょっとだけ!!

ちょっとだけ!!

 

 

 

        やっぱり、だめです(x。x)゚゚゚

 

情報管理課:八尾

先日、新聞に掲載されました腐生植物の「シロシャクジョウ」ですが、封入標本の製作に挑戦しています。もちろん、花もついた完品状態の標本です。
布施さんからの依頼で製作することになりました。

シロシャクジョウの再発見で、研究員の布施さん、鈴木さんのテンションがとても高い。
それもそのはず、兵庫県RDBのAランクで、70年ぶりの発見ということです。
http://www.hitohaku.jp/blog/2011/08/post_1326/
こちらも標本づくりモードのテンションがちょっとあがります。

シロシャクジョウは、超希少種で、しかも栽培も難しいうえ、さく葉標本にすると変色&変形してしまいます。これを一般の方に、鑑賞に堪えうる状態で見て頂けるようにするためには、もはや封入標本しかありません。
無事に封入標本が完成すれば、おそらく「世界初!」でしょう、多分。
(すでに製作している方がいればお知らせ下さい!)
文字通り「世界で一つだけの花」状態です。

先日から、タイマーとピンセットと有機溶剤を両手に、封入標本の製作を開始。
時間とともに変化する樹脂の粘性を見計らって、液体を注入してゆきます。
これまでに製作してきたどの標本よりも、難易度が高い代物です。
今までに最も難題だったのはコウノトリの羽(羽毛)と、伊丹昆虫館さんからの依頼で作ったセアカゴケグモ。これらは失敗しても拾ってくれば済むのですが、シロシャクジョウは予備なしで失敗が許されません。こういう難易度の高いものは業者さんも引き受けてくれないので自力でやるしかありません。

なんとか無事成功!
本日、組織を透徹させることなく、立体構造を崩すことなく、破損せず、泡が入ることなく、封入することが出来ました。

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こんな感じで、今は100円ショップの容器のなかに入っています。これから研磨して仕上げます。
この標本を見ることができるのは、きっと「ひとはく」だけです。
近いうちに、ひとはくで展示したいと思います。乞うご期待。

ちなみに、昨年度に展示していた「キヨスミウツボ」も、きっと世界初でしょう。
こちらは、春に展示をご覧になられた方もおられるかと思います。植物愛好家の方々からも、生きているときと遜色ないとのご意見をいただきました。

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できるだけ実物に近いかたちで、【本物】を実感できる標本製作技術を開発することも、博物館の役割の一つです。 その一貫として、海産魚類のプラスティネーション標本も作成し、現在、ジオキャラバンで展示しています(10/23までは鳥取県岩美町の渚交流館で展示)。
トロ箱を展示ケースとして配置して、そこに魚や貝類のプラスティネーション標本とプラスティック製の氷(ニセ氷)をいれています。魚屋さん風の展示スタイルで仕上げてみました。

IMG_torobako_kawahagi.jpg  torobako_kairui.jpg

興味のある方は、移動展示として実施している「ひとはくジオキャラバン」にお越し下さい。

(みつはし ひろむね)

 

 【第2回ひとはくいきものかわらばん】に多数ご応募いただきありがとうございました。おかげさまで今回も600点を超えるかわらばんがひとはくに届けられました。

 現在、館長賞や研究員賞などの賞を審査中です。 選考の結果は、ご応募いただいた方全員にお知らせしますが、ひとはくホームページでもご紹介します。

 そして、ご応募いただいたかわらばんはすべてひとはくに展示します。

 

 詳しいことが決定すればまたホームページ等でお知らせしますので、楽しみにお待ちくださいね

3Dスペシャルサイト

2011年10月 4日

特別企画の「昆虫の世界2011」が終了しました.

期間中ぶっ通しで3Dスライドショーをしていた5台の3DSも無事生還.コンテンツの一部は3Dスペシャルサイト,[昆虫の世界3D]に置いてあります.期間の終盤に追加したものもありますので,興味のある方は再度ごらんください.

 

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オオヤマトンボ(これはプルプル版)

ネットにつながっている3DSからだと,画像を長押しするだけで上画面に3Dで表示されます.検索する場合は[昆虫の世界3D]で見つかります.

昆虫共生:沢田

10月限定!!

2011年10月 2日

 先日、テレビ・新聞で記者会見の様子が報じられましたが、今ひとはくでは「兵庫県立丹波並木道中央公園」で発見された恐竜等の化石を含む岩塊を一般公開しています。場所は、ひとはく3階展示室です。

    ひとはく3階 丹波の恐竜化石展示室    岩塊が展示してあります

 今回一般公開している化石は、平成229月〜平成237月に発見されたデイノニコサウルス類の化石や基盤的ネオケラトプス類の化石などです。 すごい化石なのです!! デイノニコサウルス類の上腕骨・橈骨・尺骨が関節した状態の化石や大腿骨・脛骨・腓骨が関節した状態の化石。基盤的ネオケラトプス類の胴椎が数個連結した状態の化石や肋骨、さらには前顎骨の一部など、保存状態が良好で貴重な化石が含まれています。

うわっ!立体的  後ろ足だろうと・・・・・  胴椎が数個連なっています!!  ここに前顎の骨が!! すごいですぞっ!!

 公開期間は1030()までと限定されていますので、是非この機会にひとはくにお越しください。研究員の丹波の恐竜化石の解説やセミナーなども行われています。

 

これ以上は、ひとはくで この秋は、ひとはくへ【ホンモノ】を見にお越しください。

情報管理課:八尾

昆虫の世界2011の3Dスペシャルサイト,[昆虫の世界3D]にセミの3D生態写真の画像をアップしました.

いまのところツクツクがないのですが,それはオイオイ.

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↑これはプルプル3D版ミンミン♂

ネットにつながっている3DSからだと,画像を長押しするだけで上画面に3Dで表示されます.検索する場合は[昆虫の世界3D]で見つかります.

昆虫共生:沢田

今年で3年目になる、JR・阪神元町駅近くのアートホール神戸での夏の昆虫展、「神戸元町・夏の昆虫館2011〜この虫知っとおで。小さな生きものたち〜」が開催中です。

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                 (JR・阪神元町駅から徒歩1分のアートホール神戸)

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                   (巨大なオオクワガタ模型のお出迎え)

 

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                         (お絵かきコーナー)         (おっきな みんなの むしかご)

 

実物標本を見てお絵かきしたり、生きた虫をさわったりできるよ〜。

なんと、ここで6時間も過ごしてくれる方もいるとか。

 

詳しくは、こちら→ 

http://www.konchukan.net/motomachi/

 

22日(月)まで。ホンマに駅近!入場無料!みんな来て!

                         こばやし みき(生涯学習課)

昨日から、神戸国際展示場で「平成23年度スパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」(主催:文部科学省・科学技術振興機構) 開催されています。

(全体会のようす) 

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 全国のスーパーサイエンスハイスクール指定校(文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行うことを指定された高校)から生徒・教員が参加。中国やタイなどの海外の高校生も参加しています。

課題研究の成果についてプレゼンテーションをおこなうほか、学校ごとにひとつのブースを割り当ててポスターセッションの形式で発表をいます。

ひとはくもブース展示しています。 

(ひとはくのブースのようす)

 

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研究員による説明を熱心に聞く、高校生たち。 

会場はずごい賑わいでした!

 

(ひとはくのブース出展を見に行こうかな?と思ってくれた方)

日時:8/12(金) 10:45〜12:00(入場無料)

場所:神戸国際展示場 (神戸市中央区港島中町6−11−1)

 

期間は今日の12:00までなので、もしかしたら間に合わないかもしれないけど。「今日の午前中、どうしよう?」と思ってこのブログを見てくれた方は、是非神戸国際展示場へお越しください。

                                                                            写真提供:もりまさあき(次長)

文:こばやしみき(生涯学習課)

昆虫の世界2011の[3Dスペシャルサイト]に蝶と蛾の3D生態写真の画像を大量アップしました.

シジミチョウが多いのですが,それはそれで中々可愛いのでは?

 

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↑これはプルプル3D版

ネットにつながっている3DSからだと,画像を長押しするだけで上画面に3Dで表示されます.

昆虫共生:沢田

 

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8月1日から31日まで但馬ドームで開催される「サマーミュージアム」に出展します。
展示のテーマは、「守ろう但馬の自然遺産」で、展示の内容は「山陰海岸ジオパーク、コウノトリ、ラムサール条約」です。このうち、ひとはくでは「ラムサール条約」に関する展示を担当しました。
ラムサール条約とは、1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択された条約で、正しくは「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。要するに、国際的に重要な湿地を指定して保全して行きましょう、ということです。

さて、但馬ドームは、兵庫県の北部、豊岡市日高町の神鍋高原にあります。冷涼でさわやかな気候のため、たくさんの人がスポーツや避暑に訪れています。ドームでは、ソフトボールの試合や練習が行われていました。ちなみに神鍋高原は、夏は渓流釣りや川遊びなど、冬場は、スキーで賑わいます。
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さて、展示の様子ですが、こんな感じです。
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観覧席の壁面に、パネル11枚と標本を並べています。展示は、ラムサール条約についての説明と、現在、ラムサール条約への登録にむけて準備中の「円山川下流域」の湿地にすむ生き物について解説しています。円山川下流域を特長づける8種類の生き物をとりあげています。円山川下流域は、コウノトリの生息場所だけでなく、数多くの貴重な生物が生息しています。

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オオアカウキクサとミズアオイについては拡大模型を、ヤマアカガエルはプラスティネーション標本とリアルなジオラマ風模型、アカマダラハナムグリとヒヌマイトトンボについては標本を展示しています。これ以外に、イトヨ、ツバメ、ひのそ島に生育する希少植物について簡単に解説しています。昨年度に出展した哺乳類のはくせいに比べると小さいサイズなのですが、どれも貴重な標本や分かりやすい模型ですので、ぜひ実物をご覧いただければと思います。

ひとはくの展示以外にも、
R0012829.jpg コウノトリに関するパネル展示とか、

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ジオパークに関する展示もあります。

この夏、神鍋高原やその近くにお越しのかたは、ぜひお立ち寄り頂ければと思います。もちろん、但馬ドームで、野球やサッカーの練習に来られた方は、2F観覧デッキをのぞいてください。

但馬ドームのHPはこちらです!! <click>


また、2011年11月23日〜12月18日にかけては、「道の駅神鍋高原」にて、ジオキャラバンを開催いたします。これ以外にも、各地でジオキャラバンによる展示会を開催しておりますので、ぜひお越しください。
 

今日、瑞宝園で始まる展示の準備に行ってきました。

 

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あれ?荷物に何か混じってる?

 

博物館を出発して、車で走ること、約40分。有馬温泉 瑞宝園に到着。

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毎年、同じ写真ですが、今日撮ってきましたよ。

 

 

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   (モルフォチョウの展示)      (瑞宝園のスタッフ上原さんの力作)

 

          s-P1060806.jpg   s-P1060814.jpg 

          (塚本さんが運転するトラックが到着) (早速、荷物をおろします)

 

 

 

      s-P1060812.jpg  P1060813.JPG

 

      (トリケラトプスを見ずに瑞宝園に入ることはできません!

    ここでは、お見せしません!)

 

 

s-P1060815.jpg            (ロビーはこんな感じです) 

 

温泉に入って、ゆっくりひとはくの展示を楽しもう♪

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            (作業を終えて和やかに帰る一行)

また、この期間「夏休み!ファミリーパック」で瑞宝園に宿泊された方は、いろんな特典がありますよ☆

 

期間:7月24日(日)〜8月31日(水)

 

展示場所瑞宝園( 神戸市北区有馬町1751)078−903−3800

 

詳しくはhttp://www.zuihouen.net/    

 

 

 

                    小林美樹(生涯学習課)

 ファーブルはハチ類や糞虫など色々な昆虫の習性を観察し,その成果を昆虫記に残しました.しかし,彼の研究は祖国フランスではあまり理解されず,むしろ遠く離れた日本で,昆虫記の熱烈な読者であった3人の研究者 岩田久二雄,常木勝次,坂上昭一に引きつがれました.

 この3人は研究だけでなく,ファーブルのように昆虫研究のおもしろさを伝える読みものを多く出版し,日本のファーブルと呼ばれています.そして,彼らがファーブル昆虫記によって昆虫研究の世界に導かれたように,彼らの本を読んで,次の世代の子供たち(私もその一人)が,昆虫研究の世界へと導かれることになったのです。


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写真1. ファーブルと常木勝次が研究したハナダカバチ.子育てをするハチです.

 7月20日から開幕した夏休み特別企画「ファーブルたちの夏〜昆虫の世界2011」では,日本のファーブルのひとり,常木勝次が残した昆虫細密画を初展示しています.

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写真2. 常木の昆虫細密画.この絵はハチの原寸大サイズで描かれています

 これらの細密画は常木が観察したハチ類の記録を残すためや,その形態を勉強するために描いた原図の一部です.体形はもちろんのこと,体表の点刻や体毛までも正確にスケッチをしています.なかには,ハチの体色を色付けした図や,ハチのほんとうの大きさに合わせて描かれた図もあります.昆虫の形や生態を科学的に観察して、それを正確に描いた細密画には,写真や普通の絵画では得られない、観察者が自然から受ける感動が伝わってきます。

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写真3. 常木の昆虫細密画.ハナダカバチの絵

 日本のファーブルと呼ばれる常木の昆虫細密画の世界に触れ,その自然観察眼のすごさを感じていただければ幸いです.そして,私のように,また一人,新しい日本のファーブルが生まれる切っ掛けになればうれしいです.



橋本佳明(自然評価研究部)



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常木勝次(1908年〜1994)

 ファーブル「昆虫記」を読み,その幼少期が自分と似ていたこともあって,ハチの研究に興味をもちました.常木の研究方法は,行動観察からハチの学習能力を調べることでした.この点で,ファーブルの研究スタイルを最も引き継いだ日本の昆虫研究者です.常木は,また,ハチ類分類学の世界的な権威者で,1,426新種を記載しました.その標本のほとんどが人と自然の博物館に保管されています.標本といっしょに,昆虫細密画や観察ノート類も寄贈されました.




 ファーブルはハチ類や糞虫など色々な昆虫の習性を観察し,その成果を昆虫記に残しました.しかし,彼の研究は祖国フランスではあまり理解されず,むしろ遠く離れた日本で,昆虫記の熱烈な読者であった3人の研究者 岩田久二雄,常木勝次,坂上昭一に引きつがれました.

 この3人は研究だけでなく,ファーブルのように昆虫研究のおもしろさを伝える読みものを多く出版し,日本のファーブルと呼ばれています.そして,彼らがファーブル昆虫記によって昆虫研究の世界に導かれたように,彼らの本を読んで,次の世代の子供たち(私もその一人)が,昆虫研究の世界へと導かれることになったのです。


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  7月20日から開幕した夏休み特別企画「ファーブルたちの夏〜昆虫の世界2011」では,日本のファーブルのひとり,常木勝次が残した昆虫細密画を初展示しています.


 これらの細密画は常木が観察したハチ類の記録を残すためや,その形態を勉強するために描いた原図の一部です.体形はもちろんのこと,体表の点刻や体毛までも正確にスケッチをしています.なかには,ハチの体色を色付けした図や,ハチのほんとうの大きさに合わせて描かれた図もあります.昆虫の形や生態を科学的に観察して、それを正確に描いた細密画には,写真や普通の絵画では得られない、観察者が自然から受ける感動が伝わってきます。

 日本のファーブルと呼ばれる常木の昆虫細密画の世界に触れ,その自然観察眼のすごさを感じていただければ幸いです.そして,私のように,また一人,新しい日本のファーブルが生まれる切っ掛けになればうれしいです.



橋本佳明(自然評価研究部)



 

常木勝次(1908年〜1994)

 ファーブル「昆虫記」を読み,その幼少期が自分と似ていたこともあって,ハチの研究に興味をもちました.常木の研究方法は,行動観察からハチの学習能力を調べることでした.この点で,ファーブルの研究スタイルを最も引き継いだ日本の昆虫研究者です.常木は,また,ハチ類分類学の世界的な権威者で,1,426新種を記載しました.その標本のほとんどが人と自然の博物館に保管されています.標本といっしょに,昆虫細密画や観察ノート類も寄贈されました.




でた 3Dコーナー

2011年7月22日

20日からはじまった[昆虫の世界]の3Dコーナーの説明をば少々.

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↑まいどレトロなゾウムシの赤青立体写真の標本箱[象量箱].
これまでもキャラバンや各種の行事でときどき登場してました.
全種実物の10倍の大きさですので,容積は1000倍に見えます.

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↑パソコンのモニタでの3D.4台のモニタではそれぞれ違う画像を繰り返し流しています.
奥の2台の生態写真は初登場(●)で,モンシロチョウの空中交尾とか,ふだん野外で見えてない瞬間が見えます.
特にお勧めは一番奥のやつで時々出てくるシロスジカミキリの飛翔シーン,必見です.ただし巨大クマバチは怖いかも.

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↑3DSが5台収まっている裸眼立体視の標本箱.それぞれ違う画像を繰り返して流しています.
30センチくらいに近づいてみるとモッコリ,ベッコリ3Dに見えます.
5台の3DSにはすれちがいMii(★)↓も常駐しているので,3DSを持ってきた方にあいさつします(▼)ケド,あいさつになってないかも.

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なにしろ触角眉毛の昆〜虫〜人間なのさ.
でも水色の盾を破ったり,暗闇に灯をともしたり,王様を助けに行くとき,ちょっとは役に立ちますよ.
映している3D画像の一部は[特製WEB頁]にもアップしていますので,インターネットにつながっている3DSからだと直接3Dを見たりダウンロードしたりできます(◆).

昆虫共生 沢田

 

▼)すれちがい通信による
●)special thanks for むしみずれんた
★)created by 河南堂珍元斎
◆)PCでダウンロード後,3DSにコピーして参照することも可能.

明日は、「昆虫少年の日」です。http://hitohaku.jp/blog/2011/07/721/

我こそは、昆虫を愛し、虫とりを愛する「昆虫少年だ」「昆虫少女だ」という方は是非ひとはくへ集まれ!

昆虫博士八木主任研究員と昆虫の話を熱くしよう。

ひとはくでしか手に入らない「昆虫少年証」をプレゼントしますよ〜。
年齢は問いません。

明日は学校がある?夕方4時まで、あなたを待ってますよ。 

20110721.jpg                                                                                             小林美樹(生涯学習課)

 昨日のテレビ番組や今朝の新聞でご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、今日からデイノニコサウルス類の化石を展示しています。

展示初日。テレビ局の取材がありました。

(インタビューに協力してくださった皆様、ありがとうございました☆)

 

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この化石は骨格が立体的に残っており保存状態が良く、恐竜から鳥への進化を解明する上で貴重な資料となります。

みなさん、おなじみの丹波の恐竜と違って、1mぐらいの小さなサイズの恐竜です。

化石の横には想像模型(徳川広和さん作)があるので、どんな恐竜かイメージできますよ。

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デイノニコサウルス類の化石の展示の前は、人だかり。

 

つうか、デイノニコサウルス類の化石って何???っていう方はこちら→

http://hitohaku.jp/top/kaseki_20110715news.html

 

「化石が写ってないじゃないか!」そう、だから是非ひとはくへ見にきてくださいね。

化石は、8月31日まで展示していますよ。

 

小林美樹(生涯学習課)

いよいよ夏ですね。セミも増えてきました。ほんとに、暑いです。

さて、7月20日からは、ひとはく夏休み特別企画「ファーブルたちの夏〜昆虫の世界2011」が始まります。
スペシャルサイトもオープンしていますので、ごらんになってください。


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出番待ちの標本や看板たちが、控室に集まっております。
今回は、この春に改装した2階展示室での展示となります。明日から数日間は、公開での展示作業を行います。見苦しいところがあるかもしれませんが、ご了承ください。


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ここに至るまでには、こうやって一つ一つ、標本を並べました。



cube_1500.jpgのサムネール画像
「こんちゅうキューブパズル」も、出番を待っています。
この子たちは、ちょっと早めに、明日16日(土)から、展示室に出てもらいます。遊んでみてください。2セットあります。ちっちゃな子どもたちにも扱いやすいように、45cm角のサイズとしました。


konchu_cube_1490.jpgのサムネール画像
「キューブパズル」も、めっちゃ、手づくりの作品です!


オープンは、7月20日(水)です。この日は終業式の学校が多いと思います。

たくさんの昆虫少年・少女にお会いできますこと、楽しみにしています。


八木 剛(自然・環境評価研究部)

「昆虫少年」とは、昆虫を愛し、虫とりを愛する、少年・少女のことです。

夏休みの初日を、「昆虫少年の日」と定めました。

さあがんばるぞ! と決意を新たにし、この夏休み、虫とりにはげみましょう。 
博物館の会場が、パーティー会場のように、多くのなかまに出会う場にもなればいいなあ、と思います。

みんな、来てくれ!!

日時 2011年7月21日(木)13:00〜受付開始 16:00頃まで
会場 ひとはく本館2階展示室
申込 不要
参加費 無料 ただし、博物館の観覧料は必要です。
内容 
 どんな虫が好きですか、などの簡単なアンケートに答えていただくと、「昆虫少年証」をプレゼントします。

くわしくは、スペシャルサイトで。


八木 剛(自然・環境評価研究部)

ミニ企画展「コウノトリKIDSクラブでつくった水生動物のプラスティック封入標本展」を開催しております。

funyuu2.jpg 豊岡市では、昨年度からコウノトリKIDSクラブを結成し、豊岡市内の小学生から中学生が、校区や学年の枠を超えて、地域の自然環境や自然の再生に取り組む環境活動を展開されています。人と自然の博物館では、豊岡市コウノトリ共生課と連携して、この活動を支援すると同時に、活動の成果をより多くの方に見ていただくために、当館にてミニ企画展を開催することにしました。
 夏休みを前にして、学校の自由研究などを考えておられる方は、ぜひご覧下さい。

 昨年度、2010年度には、このコウノトリKIDSクラブの活動の中で、豊岡市の「ハチゴロウの戸島湿地」で採集した水生生物たちのプラスティック封入標本をつくりました。生物の採集から、標本の保存、プラスティック封入標本の作成、展示までの一連の過程を子ども達が行いました。今回のミニ企画展では、これらの成果を当館にて展示することで、多くの方たちに間近で標本をご覧いただき、コウノトリがすむ豊岡の自然環境について紹介します。また、ミニ企画展では、標本とあわせて、生きものの生態や、子どもたちの製作風景写真なども併せて紹介します。湿地の生態系をかたちづくり、コウノトリの命を支えている生きものたちをじっくりと見て頂ければと思います。プラスティック封入標本は、管理が容易で、手にとってどの方向からでも観察できるため、展示や教材としても優れており、今後は地域での活用が予定されています。

<期間などの開催情報>
 期間: 平成23年7月9日(土) 〜 7月31日(日)

 場所: 兵庫県立人と自然の博物館 3階オープンギャラリー

 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)

 主催: 豊岡市コウノトリ共生課・兵庫県立人と自然の博物館

kounotoriKIDS.jpg 左写真:展示の様です

(みつはしひろむね)

今回のトピックス展示では、博物館への問い合わせの多い種を中心に新しく製作した56点の標本を紹介しています。青とオレンジ色が美しく、水辺の宝石とも呼ばれるカワセミ。林の中を素早く動きまわり、羽根の黄緑色と眼の周りの白の対比が美しいメジロ。

 

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                (2007年3月 愛媛県松山市

               陽光という桜の栽培品種の花を訪れたメジロ。)

 

 

カワセミやメジロと比べると見た目は地味だけど、木の幹をつつきまわり「タラララララ」という軽快なドラミングを聞かせるコゲラ。目立つ色彩のオスと比べるとちょっと知名度が低いイソヒヨドリのメス。 

 

 

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                 (2010年4月 三田市

         博物館のベランダを訪れたイソヒヨドリのメス。)

 

 

小さい体に紅いくちばし、胸のオレンジ色、黄色いラインの入った羽模様のソウシチョウ。野外ではじっくりと観察することが難しい小鳥たちをひとはくに見に来ませんか?

 

              北村俊平(自然・環境マネジメント研究部)

展示裏話

2011年6月23日

ひとはく入口でお客さまをお出迎え (o^^o) 

 

トライやる・ウィークの中学生が植えてくれた花の苗

    美しいでしょうヘ(^o^)/

 

 ひとはくの入口前で、多くのお客さんをお出迎えしてくれています。

 

 

 

 

  さて、みなさんにもご案内していますが、現在4階ひとはくサロンでは、ひとはくの被災地支援「津波被害にあった標本を救おう」展を開催しております。

 今回は、その「展示」の裏話をちょっとだけお知らせします。

 

 この写真をご覧ください。

(._.) φ メモメモメモ

 

 時間は、ひとはく閉館後。場所は、ひとはくサロンの一角。写っている人物は、布施主任研究員、山本研究員とフロアスタッフ。何をやっているのかというと・・・・・・・・・

 

 標本の修復作業を行ってこられた布施主任研究員や山本研究員から、展示についてフロアスタッフに説明している様子です。

 カウンターに座っているフロアスタッフにお客さまから質問があった時、説明できるよう事前に学習しています。展示するだけではなく、その後のこともフォローできる体制で臨んでいます。

 

  

 実はもう一つ、秘密(裏話)があります。

 展示の準備中の写真があまりなくて伝わりにくいのですが、準備のために夜遅くまでかかって壁面にパネルを設置したり、大型の展示ケースに陳列したりと、あぁでもない、こぉでもない、と夜の間に(お客さんがいらっしゃらない間に)、作業が進みました。だいたい展示の準備は夜の間にすることが多いです。昼間はお客さんの邪魔になりますからね。

 で、この上の写真を撮影した時と、今とでは展示の位置が若干ちがいます!!

 

 それは、お客さまが展示を見られる時に、どんな風に見ていらっしゃるかを布施主任研究員が観察し、もっと見ていただきやすいように、もっと伝わりやすいようにとの配慮で配置転換を行いました。

 

 ひとはくの展示は、ただ展示するだけじゃない。

     そこに「伝えたい心」があることを知りました。

 

 

 展示会場には、東日本で被災された方への応援メッセージを書いていただくコーナーも工夫しています。

 

 ぜひ、ひとはくに足を運んでください。

   そして、

     遠くにいてもできる被災地支援に参加してください。

明日からミニ企画展 ひとはくの被災地支援「津波被害にあった標本を救おう」展が始まります。

 

s-P1060595.jpg閉館後の館内では、準備が進められています。 

 s-P1060597.jpg       s-P1060596.jpg

 

展示に先駆けて、テレビ局の取材もありました。

s-P1060602.jpg

今回の作業で損傷の激しかった標本、明治時代の貴重な標本などが展示されています。

 展示の中では、ご覧いただいた皆様から被災された方へのメッセージを書いていただくボードも置いています。

 

s-P1060603.jpgみなさまの温かいお言葉をお寄せいただけたらと思います。

 

この後も明日から展示のため作業は続きます。

 

                                                                                                 小林美樹(生涯学習課)

 

 

 

 コウノトリ・キッズクラブで製作した封入標本の展示会を行っています。

110428194321_0.jpg昨年度、コウノトリKIDSクラブにて実施した環境体験学習の一貫として製作した封入標本を展示しています。この標本は、戸島湿地にて子ども達が採集したものを、アルコールづけにして標本にし、さらに透明樹脂で固めて、手に取ることができるように仕上げたものです。参加した子ども達が、丹精をこめて磨き上げた標本でして、ご覧のように、とてもきれいな仕上がりで、間近で生物をじっくりと観察することができます。難易度が高い魚類の標本もなんとか上手い具合に仕上がっています。

 ■ 案内のチラシはこちらからダウンロードしてください(PDF形式:280kb'>)

期間: 平成23年4月29日(金・祝) 〜 5月22日(日)

場所:  豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地管理棟 (豊岡市城崎町今津) 
      開催日:4月29日〜5月9日、21〜22日    ※ 5月6日 休館

     豊岡市立コウノトリ文化館学習室 (豊岡市祥雲寺)
      開催日:5月10日〜5月20日    ※ 5月16日 休館

● 詳しい情報は、以下をごらんください。
 http://www.city.toyooka.lg.jp/www/contents/1303987289780/index.html

 http://wac-s.net/modules/hachi560/details.php?bid=575

toyooka_KIDS.jpg製作の様子や作り方に関心のあるかた、環境学習のプログラムとして興味があるかたは、ぜひ豊岡まで足を伸ばしてご覧になって頂ければと思います。

(みつはし ひろむね)

明後日からだぞっ!

2011年4月21日

明後日から、展示特別企画「丹波と恐竜を知ろう2011〜第5次発掘報告〜」が始まります。

今日は、担当の池田研究員からの展示のレクチャーがありました。  

P1060432.JPGのサムネール画像

             (熱心に話を聞く三田市政記者クラブのみなさんと博物館スタッフ)

 いつも取材に来てくれている記者さんのうち2人が、今月末でひとはく担当じゃなくなるんだって。とっても寂しいなぁ。長い間、ひとはくを応援してくださって、ありがとうございました。また、担当地域が変わっても、ひとはくを応援してくださいね。

 

今回の展示では、新たに6つ追加された、産状レプリカが9つ並んでいます。

さらに!複数個体のカエルがうまっている化石も展示されます。

どこがカエルの化石がジックリ探してみてね。

また、これまでの発掘の様子が分かる最新映像も上映します。ゆっくり座って見て行ってね。

展示は明後日の土曜日からです。

ちょっと天気が悪いみたいだし、週末どうしようかな?と思っている人は、ひとはくへ!

 

                          小林美樹(生涯学習課)

 なんだか久しぶりにポカポカ陽気ですね、フラフラッとお散歩したくなるような、うれしい気持ちです。

 ふっと空を見上げると、真っ青な空に幾筋もの飛行機雲が目に入りました。

上を向いて歩こう by 坂本九  2,3本の飛行機雲は見ることはよくありますが、今日は珍しく7,8本残っていました(写真には全部写ってないですね、すみません)。なんだか得したような気持ちになってしまいました・・・・・・ヘ(^o^)/

 お天気のよい日にはぜひ外の空気を吸って、そして、ひとはくにお越しください。週末の4月23日からは「丹波と恐竜を知ろう2011 〜第五次発掘報告〜」展が開催されます。ほかにも楽しいセミナーやためになるイベントも多数あります。お待ちしております。

 情報管理課:八尾

早く行かなきゃ、だ

 ひとはく収蔵庫棟1階荷解き場に1台のトラックが入る トラックが入る

 何やら怪しげな積荷も見えるが 何が来たのか?  この魚は!! 出てきたのは黒い物体。発泡ウレタンの塊だろうか?2つの大きなパーツに分かれているようだ。それよりも、荷物室の天井から吊り下げられている「魚(リュウグウノツカイ)」が気にはなっているが・・・・・

 コロコロがついているようなので、手で押して コロコロがついているようです   巨大エレベーターに乗せられて  巨大エレベーターに乗せられひとはくの展示室に運ばれていく。  何階まで運ばれるのか・・・・?

 

 到着したのは本館2階 企画展示室前  脊椎だw  コンテナに入れられた新聞包み。めちゃようけある!! 新聞紙を一つ一つていねいに剥がすと・・・・・・中から出てくるのはクジラの骨です。 順番を間違えるな!!  一つ一つに番号をラベリング。「ナガスクジラ(♀)27」と表記されています。これはナガスクジラの脊椎の27番目ということで、順番に先ほどの黒い塊にはめ込んでいきます。

  たくさんあるわw  ずらっー  順番を間違えてはいけないの 脊椎だけで40数個組み込んでいきます。背骨(脊椎)がすんだら、脇腹というか肋骨をはめ込んでいきます。

大きな肋骨!!   模型じゃなくて本物だから!! 左右にそれぞれ10数本ずつの肋骨を組み込みます。専用の六角レンチ(骨格レンチではありません!!)でネジをしめます。展示中に外れないように慎重に締め付けています。

 肋骨が組み上がると、次は肩胛骨と手(!!)です。

  肩凝りがしそうなほど大きい肩胛骨   すらっと伸びた長い手 魚でいうところの胸びれのようにも見えますが、こうして骨格をみると「手肢」ですね。

 

 そして、およそ1時間後にナガスクジラの全身骨格標本の設営が完了しました。

大きすぎて写真が写らない!!  ひとはく2階に展示してありますので、是非目の前でナガスクジラの姿を見てください!!

みなさん 今ひとはくでは「植物画で語るキヨスミウツボの生活」という展示をしていますが、この展示もあと2週間、4月10日までで終了します。

 

もうご覧になりましたか? まだの方はお早めに!

 

 tenjinoyousu.jpgのサムネール画像

         展示の様子

kiyosumiutubo.jpg      ajisai.jpg   

  キヨスミウツボ          アジサイ

 

展示に関連した耳寄りなお知らせです。

この展示に関連した講座を行います。

 

「けったいな植物キヨスミウツボに取りつかれた人たち」

 日時 4月3日(日)14:00〜16:00

 場所 人と自然の博物館4F 中セミナー室

 

1.キヨスミウツボにとりつかれて20年、わたしはこうして調査した

 キヨスミウツボに魅せられて、長年調査研究を続けてこられた中西 收(おさむ)さん(兵庫県植物誌研究会)が、現地調査でのいろいろな体験をお話しくださいます。

 

2.わたしはこうして植物画を描いた

 ひとはく連携活動グループ「GREEN GRASS」の田地川和子さんが、キヨスミウツボを描いた時の苦労話などをお話しくださいます。田地川さんがご自宅で植物画を描くときの方法についてもお話しくださいます。

 

3.ギャラリートーク

 植物画の作者のみなさんによる展示解説です。それぞれの作品の魅力をお話しくださいます。

ふだんは絶対に聞けないお話ばかりです。

 

キヨスミウツボのことは知らなくても、植物画をちょっと見てみたいという方は、ぜひ4月3日の講座にお越しください。

申し込みは不要です。当日入館されれば、自由に参加いただけます。

みなさまのお越しをお待ち申し上げます。

                         高橋 晃(自然環境評価研究部)

 ボンボリーニ!

 3月3日から[3D 小さな美麗虫!クチブトゾウムシ]をミニ展示をし
ています.小さいけれどよく見るときれいなクチブトゾウムシの仲間の標
本の3D画像の展示です.

 そもそもゾウムシ類は長い口吻で植物に穴をあけて産卵し,幼虫は植物
の中で育つのが基本です(だからゾウみたいな姿なのです).しかし,穴
を掘らなくなった仲間もいて,そのひとたちの口吻は短いです(まぁ,バ
クかブタっぽいです).幼虫は土の中で根などを食べて育ち,成虫は地上
で様々な植物の葉を食べて生活しています.
 中でもクチブトゾウムシの仲間は体が小型で,特に口吻が太短くなって
います.まさに葉をバリバリ食べまくるのに適した形です(かなりブタっ
ぽいです).
 体は黒っぽい地色ですが,様々な色の鱗片(チョウの鱗粉のようなもの)
に覆われていて,.全体的には緑色や茶色に見えます.拡大してみるとラ
メラメでオシャレです.

 で,博物館では22インチのモニタでみられますが ↓ の画像をクリッ
クして現れる拡大画像を3DSのSDにコピーすると,3Dで見られます
(ためしに三枚だけ)(パソコンではモノラルにしか見えません).

 

MNHA0007.jpg MNHA0026.jpg MNHA0041.jpg

トゲアシクチブトゾウ,クロホシクチブトゾウ,オオクチブトゾウ

□□ 3DSで見る方法 □□
パソコン上で ↑ 画像をクリックすると大きな画像になります.
これをダウンロードしてください.ファイル名が;
MNHA0007.jpg
MNHA0026.jpg
MNHA0041.jpg
となっているはずです.
このファイル名の拡張子"jpg"を"MPO"に変えてください.つまり;
MNHA0007.MPO
MNHA0026.MPO
MNHA0041.MPO
にしてください("mpo"でもいいですけど).
これら3つのファイルを,3DSのSDカードのデジカメ・イメージのフ
ォルダ;
DCIM/100NIN03/
などの中にコピーしてください.
あとはSDカードを3DSに戻し,いつも写真を見ているようにしてくだ
さい.3月2日のところにゾウムシの画像が出てきます.

注意:3DS,SDカード,パソコンの取り扱いについてはそれぞれの説
明書にしたがってください.誤った操作をすると重要なデータを壊す危険
性がありますのでご注意ください.

walk-ys.gif昆虫共生 沢田


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県立御影高校による「六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜」、ただいま開催しております。連日、キノコを目当てに来館してくださるお客様に来ていただき感謝です。
こんな時期にキノコが、と思われる方はぜひ一度おこしください(5月15日まで開催!)。
標本製作の技術が、きのこワールドを支えております。

ことしのポスターも気合いが入ってます。昨年に引き続き、3年生の吉田さんの作品です。
poster_kinoko2011.jpg 

美しい仕上がりです。おねえさんのとなりにいる犬は誰がモチーフなのか気になりますが。
画面下側に、にゅきにょきとバランス良くキノコを生やして多様性を演出する表現力がすごいです。
いつもありがとうございます。

展示は、凍結乾燥した標本を特殊樹脂にて含浸処理したものを並べております。3年前に製作したものも、全然遜色ない状態です。樹脂の含浸方法についても、御影高校のお家芸となりつつあります。べっとりと塗りすぎず、それでいて樹脂量が不足して脆くならないように、きのこにあわせた濃度で処理されています。注射器で内部注入したりと、技が磨かれています。これに加えて、プラスティック樹脂封入標本も加わり、約350種、500点が並んでいます。
R0012366.jpg   IMG_2162.jpg

さらに今年は、御影高校環境科学部でキノコ狩りに但馬地方の鉢伏山に日帰り遠征。
その成果のうち、巨大なハナビラタケも展示されています。こんな大きな標本は珍しいです。
女子2名による大発見です。
hanabiratake1.jpg  

これだけではありません。とにかくキノコだらけです。
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6種類のキノコのニオイも体験できます。
カレーのニオイがするもの、とっても臭いやつ、ぜひ体験ください。

R0012370.jpg  baggie1.jpg
兵庫きのこ研究会による美しいキノコの写真がずらり。やっぱり標本と見比べると写真は美しいです。
そして、高校生お手製のきのこイラストバッジ(COP10でも人気!)。ミュージアムショップで販売しております。ひとつ120円です。
御影高校の生徒さんたちの力作の展示です。ぜひみなさん、おこしください。
そして、今回も前回もずっ〜と、キノコの鑑定や現地指導をサーポートしてくださった兵庫きのこ研究会の皆様、いつもいつもありがとうございます。


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【場外編】
展示の設営もみんなで手分けして実施してもらいました。みなさん、慣れてきたのでとても手際良いです。2月11日と12日の半日づつを使って、実質的にはほぼ1日で設営完了です。
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大きな展示台(日本海VS瀬戸内海の展示でオサガメを乗せてたもの)のレイアウトを検討中。御影高校の近くに住んでいるキノコをこよなく愛する小学生の和田君やOB/OGも手伝ってくれてました。

R0012355.jpg無事、展示ができあがりました。ポスター、とても格好いいです。
六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜、ぜひぜひ見に来てください。

(みつはしひろむね)

ひとはく3階のトピックスコーナーでは現在「新着資料 横山章 葉脈標本コレクション」をご紹介しています。

 みなさんは葉脈標本を作ったことがありますか。葉をアルカリ溶液で10分くらい煮て、色が変わったら葉肉を歯ブラシでていねいに落として葉脈だけを残します。インクで染色するととてもきれいです。ヒイラギのように厚い葉はうまくいきますが、薄い葉は破れやすく難しいです。

 実はこの方法は短時間でできる簡易バージョンです。横山コレクションは本格的な葉脈標本です。そのちがいは「葉肉をとらない」こと。だから顕微鏡で観察すると葉脈だけでなく葉の表面の毛や気孔も観察できます。葉肉をとらなくても観察できるようにするために、アルカリ処理をおだやかに常温で長時間(4872時間くらい)行います。この方法で常緑樹の厚い葉だけでなく落葉樹の薄い葉まで、いろいろな種類の植物の葉脈標本が作られています。

 このていねいに作られた葉脈標本は何に使われるのでしょうか。横山さんは神戸層群の植物化石の調査を行っており、葉の化石の種類を調べていました。この時に役に立つのが葉脈標本です。葉脈の特徴を現在の植物と比較することで、化石の葉の種類を検討するのです。化石として見つかる葉の中にはすでに日本から消滅したものもあるため、横山コレクションにはアメリカやヨーロッパの植物も含まれています。

 今回の展示では、葉脈標本と共に神戸層群産植物化石を展示しますので、葉脈を見くらべてみませんか。それから葉脈標本の画像データをホームページの収蔵資料検索に順次追加する予定です。

明日2/26から検索できます! 

検索キーワードに「葉脈標本」と入力してご覧ください。

 

  半田久美子(自然・環境評価研究部)

 

     (アカガシの葉脈標本)

akagasi1.JPG    拡大すると→    akagasi2.JPG

 

 

  (レッドオークの葉脈標本)

red1.JPG  拡大すると→   red2.JPG

 

 

この時期、恒例となりました県立御影高校によります「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」を開催いたします。昨年、一昨年よりもさらにパワーアップして、約350種、500点の標本を展示します。御影高校生による1年間の活動成果をぜひご覧ください。野外では、これだけのキノコを一度には見ることができませんが、博物館なら可能です。きちんと樹脂などを活用して、原型を残して標本化すれば、生物多様性の豊かさをそのまま見ることができます。野外とはひと味違うキノコの多様性の世界を体験してみてはいかがでしょうか。また、キノコのニオイを体験するコーナーもあり、5種類のキノコのニオイをかぐこともできます。
ぜひ、みなさんご参加ください。


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 期間: 平成23年2月15日(火) 〜 5月15日(日)
 場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
 主催: 兵庫県立御影高等学校
 共催: 兵庫キノコ研究会・兵庫県立人と自然の博物館


<趣旨>
兵庫県立人と自然の博物館では、平成23年2月15日から5月15日まで、「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」の展示会を開催します。この展示は、当館および兵庫県立御影高等学校、兵庫きのこ研究会との共同開催となります。
六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで3年間かけて御影高等学校が総合学習等の一貫として調査研究を進めてこられたキノコ標本を一堂にならべて展示します。この3年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約350種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。これらの標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、野外と近い状態で保存することができます。これらのキノコについて、その特徴や発生時期、温暖化の影響に関する研究成果報告、また人間生活や文化との関わりなどを含めた解説パネルを展示いたします。これにより、六甲山再度公園のキノコの高い多様性を県民に知ってもらうと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な場所の豊かな自然を実感してもらうことを目的としています。さらに、本年度のCOP10交流フェアーへの高校生の参加報告についても行います。

<主な展示物>
神戸市北区に位置する六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、平成20〜22年に採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約350種類、500点を展示します。代表的な種類としては、ヤマドリタケモドキ、サンコタケ、カラカサタケ、スッポンタケ、イボテングタケ、ノウタケなどです。毒キノコや食用に適したもの、染色に使うもの、薬用に使うもの、あるいは香りがユニークなものなどを機能別に紹介します。とくに、香りについては、来館者がにおいを体験できるコーナーを設けます。珍しいものでは、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や「ワカクサウラベニタケ」、亜熱帯性のキノコで夜に蛍光する「シイノトモシビタケ」などを展示しています。このほか、キノコの写真や標本を使ったジオラマ、キノコの出現傾向などの生態に関する研究成果もパネルで紹介します。

【追加】
こちらのブログ記事もご覧下さい。
http://hitohaku.jp/blog/2011/02/post_1108/

極寒

2011年1月29日

 メンテナンス休館の間は暖房になっている部屋は限られているので,館内は日に日に寒くなっていく感じがします,建物自体が芯から冷えてるというか,熱容量ですねぇ.

 で,中ではこんな事をしています.

展示に出していた昆虫標本の収納作業

 展示特別企画[瀬戸内海vs日本海]で陳列していた標本を収蔵庫に戻しました.収蔵庫に持ち込む際には防黴防虫の処置を施す必要があり,収蔵庫の門前にあるディープフリーザに入れます.なんと-90℃.出した際に霜が降りる(梅雨時など[空気中にこんなに水が!]と驚くほど付きます)ので,フリーザーに入れる前にあらかじめ標本箱を厚いビニール袋にくるみます.で,数時間,普通は念のため一日入れて取り出します.常温に戻るのに1時間ほど.で,やっと袋を脱いで収蔵庫に御帰還です.昆虫標本の場合,標本箱単位で棚に戻せる場合もありますが,一点ごと[召集]された標本はそれぞれのふるさとへ[復員]です.

 

0013-r.jpg 展示すると照明や温度変化による劣化は避けられませんし.慎重に作業しても低い確率で破損は生じます.展示は[見せるだけで減るもんやなし]と思われがちですが,標本管理上,展示はリスクにさらす事であり,ある意味,減るもん,なのです.

これから出す展示物の調整も進行中

 [瀬戸内海vs日本海]で出していた3Dの機材を使いコンテンツを変更したり新作を追加したりして2月からミニ展示します.いちおうタイトルは[3D巨大甲虫出現!]
 モニタが二台に増殖し,しかも一台は縦置きにして虫をさらに大きくしようという計画です.


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 横置きのほうは約70コマを12編のアニメに組み,それを6頁のHTMLを順繰りに表示して一周4分,縦置きのほうは22コマを3編,3頁で一周3分 … とチマチマ計算したり.朝夕のオンオフや継続中の節電モードの入り具合を試運転中です.
 ぎっしり甲虫だらけなのでせっかく作った縦横のロゴはボツです.なのでここに貼って宣伝用にします.乞御期待.

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ソレ用のモニタで見ないと意味のないロゴ

昆虫共生 沢田

 今日は朝から青空が広がって、穏やかな冬の一日のようです。

 ひとはくは、1月11日から2月4日まで臨時休館をいただいております。県民の方からは、「臨時休館の日って、何をされてるんですか?」という質問をお受けすることがあります。

 そこで、今日のひとはくの様子をちょこっとお伝えします。  

 みんなで感謝を込めて片付けます   傷めないように丁寧に!! 秋から年末まで展示していた「ひとはくいきものかわらばん」 800点を超える作品を展示していましたが、一つ一つ傷めないように取り外していきます。パネルを片付け、支柱を外し、倉庫へ格納するものと、次の展示に使うモノとに仕分けしながら、手際よく作業が進みます。

  くじら  VTRも  2階で展示していた、ひょうごの生物多様性「瀬戸内海VS日本海」の企画展示も撤収が始まりました。

 

 「えっ?誰が片付けてるのか?」って。

           もちろん、ひとはくの研究員とひとはくの職員です。 

ありがとう!!                                    情報管理課:八尾

kinokoblog3.jpg今年も御影高校による六甲山のキノコ展が御影公会堂にて開催されます。

期間は、1月8日(土)〜1月10日(月・祝)です。高校生や兵庫きのこ研究会の皆さんが、3年間にわたり収集した標本約250種、300点あまりをキノコの特徴別に一挙公開されます。

キノコに関心があるかたは、ぜひぜひこの連休中に御影公会堂におこし頂ければと思います。

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【展示情報】
タイトル:六甲山のキノコ展2011〜野生のキノコの不思議な魅力〜

キノコは季節ごとに発生する種が異なります。これまで3年間にわたり、四季を通じて採取した標本約250種300点余りを、キノコの特徴別に一挙に展示・公開します。六甲山再度公園のキノコの多様性、野生のキノコの面白さ、不思議さ、そして身近な場所の豊かな自然を実感して頂けばと思います。

 (1)特徴別(食・毒・香り、出現頻度など)にキノコ標本の展示
 (2)本校生徒や兵庫キノコ研究会によるキノコの解説
 (3)六甲山系の代表的なキノコの写真展示
 (4)解析結果をポスターで展示
 (5)キノコの香り体験コーナー
 (6)COP10の報告

実施期間:平成23年1月8日(土)〜1月10日(月)

場所:御影公会堂(神戸市東灘区御影塚町4−4−7)

入場料:無料

共催:兵庫県立人と自然の博物館、兵庫きのこ研究会

(みつはしひろむね)

ひとはくと協力協定を結んだ加東市において、小学校・中学校の自然や環境、生き物に関する研究・調査作品の優れたものに対して贈られる「加東市ノーベル大賞」の授賞式が行われました。

場は、加東市滝野図書館の3階会議場です。

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▲授賞式会場となる加東市滝野図書館         ▲授賞式会議場の入口
 
報道の方(?)も取材に来られていました。

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▲会場内は緊張した雰囲気です。    ▲受賞する子どもたち(緊張している?)

 

この「加東市ノーベル大賞」授賞式は、今年度で第2回となります。


今年度の加東市ノーベル大賞は、 加東市立 社中学校1年 福田くんの「チョウによる自然度分析」でした。

また、最優秀賞は、 加東市立 社小学校 5年の上月さんの「アリの不思議な生態と知恵」が選ばれました。

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▲加東市長から賞状を渡される福田くん  

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▲加東市長から賞状を渡される上月さん

 

そのほか、優秀賞4作品、審査委員賞4作品、入選49作品(代表者)に賞状が渡されました。 

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▲ 作品の講評をする、ひとはくの佐藤主任研究員

 

その後、それぞれの研究の発表が行われました。
 
2階ギャラリー(加東市滝野図書館)において、加東市「まちまるごとミュージアム」として、加東市ノーベル大賞、最優秀賞、優秀賞、審査委員賞、入選のそれぞれの作品が展示されています。

 

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▲ 加東市ノーベル大賞を受賞した福田くん

 

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▲研究作品の展示 

 

また、ひとはくからは、生物多様性をテーマとしてモーレンカンプオオカブトやハンミョウの拡大模型や植物画などが展示されています。開催期間は12月18日(土)〜26日(日)です。ただし、20日(月)と23日(祝)は休館日です。

 

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  ▲ ひとはくの展示も待っているよ

 

みなさん、見に来てくださいね。

「まちまるごとミュージアム」の展示の問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                                  (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)



 

 

 

 

 

ひとはくと加東市は、平成21年(昨年度)に協力協定を結んでいます。今年度夏期に行われた『加東市「まちまるごとミュージアム」(夏期展示)』に関連する行事等ことは、下記のブログでもご紹介しました。

<関連するブログ>
1●加東市「まちまるごとミュージアム」のため、ツキノワグマなど運搬!
(7月23日のひとはくブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2010/07/post_780/
2●子ども生き物調査隊!(加東市「まちまるごとミュージアム」)が行われました!
(7月30日のひとはくブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2010/07/post_795/
3●加東市で行われた「子ども生き物調査隊」の 参加者が 考えたタヨウ星人
(8月11日のひとはくブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_822/

また、11月7日に ひとはくで開催された「ひとはくフェスティバル2010」には、加東市マスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも参加してくれました。

    

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▲他のゆるキャラと一緒に並ぶ      ▲「加東 伝の助」くん、人気者です!
「加東 伝の助」くん     

また、加東市の職員のみなさんも来てくださり、伝の助くんのグッズなどを販売されていました。

 

 

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▲加東市の職員の方々            ▲かわいい「加東 伝の助」くんグッズ

 

さて、加東市立滝野図書館において、12月18日から冬期展示の『加東市「まちまるごとミュージアム」』が開催されます。

本日は、そのための展示物をひとはくから搬入しました。
(加東市職員の皆さま、お疲れさまでした。)

 

午前中、ひとはくの4階 「ひとはくサロン」 から エチゼンクラゲ が外に運ばれました。

 

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▲ひとはくサロンに展示してあった     ▲このエチゼンクラゲが通ると
 エチゼンクラゲの実物大バルーン模型*    入口が狭く感じます。

 

*このエチゼンクラゲの実物大バルーン模型は、日本財団の助成事業のご協力によって
製作されました。

 

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▲太陽の日を浴びると、いい感じに     ▲いよいよトラックに積み込まれます
光っているエチゼンクラゲ模型

風が吹いていなかったので、飛ばされずに済んで よかったです。

 

午後、加東市の滝野図書館の2階ギャラリーでは、ひとはくから展示物が運ばれ、並べられました。

9katoshi2.jpg  10katoshi1.jpg

▲展示物を台の上にそおっと置きます ▲エチゼンクラゲの展示はすっかり展示室に
                               馴染んでいます(どこにある?

18日の10時から滝野図書館3階(展示会場の上の階)会議場で「加東市ノーベル大賞」等の授与式が予定されています。

この「加東市ノーベル大賞」は、加東市内の小学校・中学校の子どもさんたちが行った地域・自然・環境などの研究作品のうち、優れた作品等に与えられる賞で今回が第2回目です。

これらの作品は、加東市「まちまるごとミュージアム」(冬期展示)の会場である滝野図書館2階のギャラリーに展示されます。

ひとはくからは、さきほどご紹介した「 エチゼンクラゲの実物大バルーン模型」や「モーレンカンプオオカブトの拡大模型」、「ハンミョウの拡大模型」などの展示をしています。テーマは生物多様性です。

12月18日(土)〜12月26日(日)の間、開催しています(ただし、20日(月)と23日(祝)は休館日です)。

チラシは、こちら  表示 ←ここをクリックしてください)です。

なお、会場へは、車でしたら 中国自動車道「滝野・社」インターからすぐです。

みなさんで、見にきてくださいね。

なお、問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                                                                              (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)


 

 

 

来年の干支の卯にあわせてウサギ関連の資料を展示しています.

ウサギ関連の虫は非常に少ないです.[ツノがある→ウシ]とか[縞々→トラ]とかで名前が

つく虫は多いのですが[耳が長い→ウサギ]に該当するものがいないのです.そもそも虫の

耳て?

で,よ〜く考えてみると,いました,いました,すごいのが! しかも[名前にウサギがつく]

とかと違って本当に生きたウサギがらみ,注目すべき種類がいるのです!

BMP版背面図(2D)↓

copr_bp_s.bmp

アマミノクロウサギの糞にいるマルダイコクコガネという虫です.奄美特産です.本土にいる

ダイコクコガネ(牛馬の飼育方法が変わったため,かなり減ってる)やゴホンダイコク(シカと

ともに増えてる感じ)とかの仲間ですが,翅が短く,飛べません.ふつう糞虫は糞を求めて

飛んで移動しますが,この虫は飛ばないのです.かなり糞密度が高くないとやっていけない

生活です.アマミノクロウサギの生存が危ぶまれている現在,それよりもっと心細いのがこ

の虫です.

しかも,後翅の退化した前のめりの姿がまたすごい.特にオス.ひょっとして日本でいちば

んカッコイイ糞虫かも.アマミノクロウサギの剥製とともに展示してありますので,ぜひ,じっ

くりと見てください.

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cop-c.gif

 

昆虫共生 沢田佳久

↓MPO形式3D画像(3Dテレビ,Real3Dなど)

01b05.mpo  07b10.mpo  13b17.mpo

↓インターレース方式3D画像(PC用3Dモニタ)

s01b05il.bmp  v07b10il.bmp  s13b17il.bmp

↓アナグリフ方式3D画像(青赤メガネ用)

s01b05ag.bmp  v07b10ag.bmp  s13b17ag.bmp

 

実写版ヤマト

2010年10月28日

 企画展示室でおこなわれている[ひょうごの生物多様性〜瀬戸内海vs日本海]にヤマト

マダラバッタの標本と10倍の模型が展示されています.砂模様のバッタです.うすい植生

がある広い砂浜にしかいない種類です.ちょっと小型の”ヤマト”がつかないマダラバッタ

は砂浜にも住め,こっちが伸してきています.

 

ys-f9090.jpg ys-m8990.jpg

 

 今年の発生時期も終わりなので,発生状況の確認がてら写真を撮影してきました.3D

でも撮りましたので,ちょっと加工して立体写真関連の行事にも使おうかと.

 

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実写版ヤマト,プルプル3D

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隣の浜にいたマダラバッタ

 

昆虫共生 沢田

 

COP10交流フェアーにお越しの際には、ぜひ「人と自然の博物館」のブースへ!!

demise_hitohaku1.jpg現在、名古屋で開催されているCOP10交流フェアーの会場にて、御影高校のキノコ展示がまたまた登場します。地元の公民館にはじめり、ひとはくの展示デビューを果たし、日本生態学会で全国デビュー、そして、ついに世界進出です。世界とは言っても、名古屋なんですが・・・。外国人の方もたくさんご覧になっています。
"deadly poisons?" と、海外からのお客様も、ノリは犬の散歩に来た近所のおっちゃんと何にも変わりません。「毒キノコか?」は、万国共通のあいさつのようです、とりあえず。なかなか、うけているようです。
  demise_hitohaku4.jpg

展示物は、御影高校の生徒さんが採集した本物のキノコ標本を特殊樹脂により処理して、陳列しておりますので、迫力十分です。展示は高校生による手作りです。
現在、キノコの解説は現地滞在の鈴木研究員を中心に、たくみに解説していますが、10月23日と24日は、御影高校の生徒さんがやってきて、身振り手振りで解説してくれる予定です。この日にむけて、日々英語の勉強に勤しんできたらしい、という噂を聞きましたので、ぜひ展示ブースに「外国の方」をお誘いあわせのうえ、お訪ねてください。
cop10kinoko.gifこんな感じで、「COP10オリジナルバージョン」のキノコ解説シートも準備されています。キノコの種類を列挙するだけでなく、食用だったり、薬になったり、毒だったり、染め物に使ったりと、キノコの多様性がわかりやすく解説されています。まさに生態系サービスです。もちろん、英語版もあります。

さらに、高校生たちは、パフォーマンスの秘策も練っているようです。言葉だけでなく、五感で勝負!です。 →こちらもご覧下さい!

3つの”だしもの”が用意されているようです。

  • キノコのイラストが書かれた「特製缶バッジ」を先着順でプレゼント!超レアアイテムもあるそうです。
  • キノコの臭いを体験できる「実演」やります! いい香り、最悪の臭い、カレー?などキノコの多様性を嗅覚で体験していただきます。そんな機会は、ひとはくでも滅多にありませんよ!
  • キノコ染めを披露します。大地のカラーをご覧下さい。

みなさまのCOP10交流フェアーへのご来場をお待ちしております。

兵庫県立御影高等学校の展示については、こちらもご覧ください!

(みつはしひろむね)

sono3.jpg連休の最終日(10/11)には、好評の「チリメンモンスターをさがそう」の第4回目のワークショップを開催しました。このイベントは、展示特別企画「ひょうごの生物多様性〜日本海VS瀬戸内海〜」と関連したもので、身近な素材で、しかも多くの人が、海の生物多様性を実感していただくプログラムです。このプログラムは、発案者であるきしわだ自然資料館および友の会の方の全面協力で実施しております。きしわだのみなさん、いつもありがとうございます。ぜひ、チリメンモンスターに関心をもったかたは、本家「きしわだ自然資料館」にも足を運んでください(標本たっぷり、イベントなど盛りだくさんです!)。さらに、ひとはく側からも「人と自然の会」のみなさんが協力下さりました。感謝です。

さて、おかげさまで、今回のイベントも満員御礼となりました。約150名の方が参加下さりました。
この日は暑かったこともあって、参加者の熱気が加わり、部屋中、ちりめんじゃこのにおいが充満していました。不思議なもので、「この部屋、ちりめんくさい」といった不満などなく、みなさん、熱心にチリメンから「混じり物」であるモンスターを拾いあつめています。おかげさまで、たくさんの種類をみつけることができました。
こうして集めた「チリメンモンスター」は、新たに展示スペースに飾られます。
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まずは、遠藤研究員によるチリメンモンスターの解説です(チリモンのリーダーです!)。説明をうけたあとに、季節に合わせた「旬のチリメン」から、モンスターをさがして行きます。今回のチリメンは、この9月に淡路島で採れたものです。ですから、次も参加すると別のチリメンモンスターが見つかるかも知れませんよ!ぜひ、お越しください(次回以降の予定は11/7、12/12です)。

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集めたチリメンモンスターは、こんな感じで顕微鏡とモニターをつなげて、じっくり鑑定できるようにしています。これなら、みんなで観察することができるわけです。それに、写真を撮ることもできます。

chirimon_kenbikyo_obs.jpgきしわだ自然友の会の渡辺さんが、熱のこもった解説をして下さっています。こうすれば、みんなの識別能力がどんどん向上します。記録も残るので一石二鳥。

今回は、約30種類近いチリモンを集めることができました。こうして撮影した中から、すこし変わったものを写真でいくつか紹介したいと思います。

heike_damashi.jpgこれは、ヘイケゲニ類のゾエアとカニダマシのゾエアです。剣刀で戦ってみたいですね。
カニダマシのほうは、おしりの突起が2本に分かれているのが特徴です。

houbou1.jpgこれは、ホウボウです。頭のまわりがトゲトゲなのが特徴のようです。

sawara.jpg写真はひっくりかえってますが、サワラ?でしょうか。大きな口と歯がとても特徴的です。

uminomi.jpg こちらは、ウミノミの仲間です。詳しい名前は分かりません。ウミノミ類ですが、甲殻類の端脚目に属する種類です。たくさん種類があって、名前をつけるのは、かなり大変です。

uojirami.jpg こちらは、ウオジラミの仲間です。ちょっと珍しいとのことで、きしわだチームの方には喜んで頂けました。カイアシの仲間になります。

yamusi.jpg こちらで最後です。これは「ヤムシ」でして、なかなか何の仲間かは言いにくいものです。
毛顎動物門に属する種類です。この種類は、結構たくさん混じっていました。

あまりなじみのない種類から、よく知っている種類まで、チリメンのなかは、まさに生物多様性の世界です。いろんなチリメンモンスターをみたい方は、ぜひ、当館の企画展もごらんください。
下の写真のように、樹脂封入されたキューブにそれぞれチリモンを入れて、手にとって見ることができます。
kikakuten_chirimon.jpg

(みつはしひろむね)

3連休初日。あいにくの雨でしたが、みなさんはどう過ごされましたか?

雨の深田公園。                               そして、それを見つめるお客様。

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雨でもなかなかの景色でしょ。

今日から「いきものかわらばん」の展示が始まりました。
全作品818点が一堂に展示されています。
どこを見てもかわらばんです。壮観です。


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展示を観るお客様も真剣!
「この作品は小学生?」そうなんです。

 

先週の土曜から始まった「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」。

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館内ではイベントも充実しています。
フロアスタッフとあそぼう「生物多様性クイズ」。
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クイズにたくさん正解した人には認定証をお渡しします。    表彰式のようす。

 

 

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今日1番のクイズ正解者です。おめでとう〜。

こちらのイベントは明日と明後日も実施します。

どんなクイズがあったのでしょうか?ちょこっと紹介しちゃいます。

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〇?×?

このクイズの答えが知りたい人は、是非ひとはくへ来て「フロアスタッフとあそぼう」に参加してね。


さて、明日のひとはくは・・・

11:00〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
     新作「タヨウ星人 スナ・メリメリの冒険」です。
 
11:30〜 展示室ツアー(フロアスタッフ)
    「ひょうごの生物多様性 お楽しみツアー」
    スタッフと展示室を見学します。クイズもあるよ。

13:00〜 デジタルの虫であそぼう(沢田研究員)
     パソコンの虫シミュレーターで遊びながら、ちょこっと学びます。

13:30〜 恐竜ラボ&展示解説(佐藤主任研究員)
     始まったばかりの「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」の展示解説も聞けちゃうぞ。
 
14:30〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
     「タヨウ星人 スナ・メリメリの冒険」

15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「生物多様性クイズ大会」(フロアスタッフ)

明日も1日楽しめそうでしょ?

小林美樹(生涯学習課)

さあ、週末情報【続報】です。


かわらばん明日から

▲いよいよ「いきものかわらばん」は明日から全作品を展示します

3連休!毎日楽しいイベントがあります。2日目、3日目を紹介します。

10日(日)
11:00〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
11:30〜 展示室ツアー(フロアスタッフ)
13:00〜  「デジタルの虫であそぼう(沢田佳久研究員)
   ※パソコンの虫シミュレータで遊びながらちょっと勉強するそうですよ(^^)
13:30〜 恐竜ラボ&展示解説(佐藤裕司主任研究員)
   ※恐竜だけでなく、化石大集合2010の化石をじっくりとご覧ください!
14:30〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「生物多様性クイズ大会」(フロアスタッフ)

 

11日(月・祝)
11:00〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
10:30〜16:00 うきうきワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」(フロアスタッフ)
※1日中、いつでも楽しく、かんたんに化石のレプリカが作れます。そして、何よりカラフルできれいですよ。
詳しくは → http://hitohaku.jp/blog/2010/07/post_781/
これは子ども会向けプログラムとしても対応しています。1個100円で何個でもつくってください(^^)
11:30〜 展示室ツアー(フロアスタッフ)
13:30〜・15:30〜 「チリメンモンスターをさがそう!」(きしわだ自然の会と共催)
   ※毎月1回、超人気のセミナーです。ぜひ、あなたもモンスターを発見してください!!
   7月の開催日の様子は → http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_846/
14:30〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「生物多様性クイズ大会」(フロアスタッフ)

デジタル紙芝居は「タヨウ星人スナ・メリメリの冒険」、展示室ツアーは「ひょうごの生物多様性お楽しみツアー」の予定です。
たくさん参加して、どんどんタヨウ星人ポイントカードのポイントを集めてください!!

ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」、
「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件」、そして「いきものかわらばん」全作品818点を展示中です。

見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 

 明日から始まる「ひとはく いきものかわらばん」全作品展示に向け作業が進みます。

 

かわらばん  かわらばん2  かわらばん3

かわらばん4  かわらばん5  かわらばん6

 そうです、研究員も職員もスタッフも、総掛かりで展示の準備です。どこを見てもかわらばん!!どっちを向いてもかわらばん!! すごいことになっています!!

 どんどん展示します。全部で818点!!

 計画的に(番号順に)展示していきます。全作品の配置図を事前に準備していただいたおかげで、ブロックごとにチームで作業できます。

かわらばん7  かわらばん8  かわらばん9

 3階入口から入館すると壮観です!! まだまだ終わりません。徹夜の作業?!にはなりませんよね?

 公開は明日からです。ぜひ作品を見て来てください。

 

                                         情報管理課:八尾 壮観ですっ!!

 あの暑かった8月から今日まで開催しておりました、ミニ企画展 いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・・」 が今日で終了しました。

 

ありがとう   嬉しかったゾウ!! その間約2ヶ月、大変多くの方にご観覧いただき、感想文集も4冊にもなりました。本当にありがとうございました。チャメリーやシュリーも喜んでくれるに違いありません。

 

4冊にもなった感想文

 

 閉館後に、次の展示会場への旅立ちの準備をするため、2種類に仕分けしながら撤収しました。

2方面に仕分けして撤収します 次の展示予定は、お世話になった今治市の「タオル美術館」で10月11日から一ヶ月間。そして、豊岡市の「コウノトリ文化館」にて10月の末頃から一ヶ月それぞれ展示されます。今回見逃された方は、ぜひ足をお運びください。

 

                                          情報管理課:八尾   たくさん来てくれて有りがたかったゾウ

 前回10月1日のblog記事で紹介しましたように、【ひとはくいきものかわらばん】全部で814点もの応募がありました!!博物館員みんな、驚きとともに、喜びの表情でした。

 

 そして、いよいよ作品の審査!! その風景をお伝えします。

机の上にビッシリ  大谷研究員も迷う?!

田中研究員は<゜)))彡  814点もの作品を同時に審査できる場所がなかったため、審査会場は3つにしました。中セミナー室・実習室・ホロンピアホール。

 

ホロンピアホールにもビッシリ そして、全部の作品を昆虫・クモ類、両生類・は中類、鳥類・哺乳類、植物などなどの分野に大別して審査する方法をとりました。

 「この絵は、すっごいなぁ〜!!」とか「これは、めちゃめちゃ見やすいわぁ」など、研究員からは作品に対する驚きの声が何度も挙がっていました。  

八木研究員も昆虫にくぎ付け   舞台の上にもズラッーと

 さてさて、賞の発表までは今しばらくお待ちいただくことになります。またお知らせします。

 

 

                                     かわらばん担当 素晴らしい作品がいっぱい!!

今日から展示特別企画「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」が始まりました。

見学のお客様

▲ご家族連れのお客様。5歳の坊やは、この化石を見てどんな動物を想像したんでしょうね

さっそく新聞、メディアの取材もありました。これから来年4月までの予定です。ぜひ、ご覧ください。

今回の展示特別企画では、ひとはくの地学系収蔵庫にある化石を多数公開しています。その一つが、ドイツの古第三紀の地層:メッセル累層から出てきたほ乳類「コピドドン」です。昨晩、閉館後に行われた準備作業の様子をちょっとだけ報告します。

 

作業01  作業02  作業03

▲慎重に研究員が収蔵庫のロッカーから取り出して、台車に積みます

作業04 作業05

▲展示ケースを展示室内に運び込んで、ご覧のようにケース内に無事に収まりました

 

今回の展示特別企画では、ほかにもメッセル累層の化石を多数展示しています。ぜひ、ご覧ください。

また、ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」開催中です。
そして、いきもの多様"製"展「ゾウが描いたぞう・・・」は、とうとう10月6日まで、あと3日間です。
明日のひとはくはこちら
 → http://hitohaku.jp/blog/2010/10/2010_6/
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

明日の土曜日は予定が決まっているというあなた。ご安心ください(^^)週末情報「日曜日編」3日の日曜日はもっとすごいですよ。

3日(日)
11:00〜・13:00〜・15:00〜
     君も発掘隊員!恐竜化石をさがしだそう(半田久美子主任研究員)

 ※丹波の恐竜化石発掘中に採取された岩石をハンマーで割ると・・・

  あなたも化石の発見者に!ぜひ、ご参加ください。


11:00〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
11:30〜 展示室ツアー(フロアスタッフ)
13:00〜  見てびっくり!身近な植物を顕微鏡で観察してみよう(布施静香研究員)
13:00〜・14:15〜
     四季の星空案内(秋編)(人と自然の会)

13:30〜 恐竜ラボ&展示解説(古谷裕主任研究員)
 ※新しい展示特別企画「化石大集合2010−」についても詳しく聞けるよ(^^)
    化石大集合01  化石大集合02

   ▲3階の丹波の恐竜化石コーナーに続々と化石が運び込まれています

化石大集合03  化石大集合04  化石大集合05

▲だいぶ展示も完成に近づいてきました(^^; 明日からの展示をお楽しみに!

   
14:30〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「折り紙でゾウをおるゾウ!」(フロアスタッフ)

たくさん参加して、どんどんタヨウ星人ポイントカードのポイントを集めてください!!

ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」開催中です。
また、いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・」も、とうとう10月6日まで、あとわずかです。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

ひとはくは丹波市で発見された恐竜の化石を発掘中です。
といっても発掘期間は篠山川の水量が少ない冬季だけ。
そんなわけで普段は、丹波の恐竜化石展示コーナー前に発掘現場再現ジオラマがあります。そこで記念写真を撮ることができます。

今日は可愛い発掘隊員たちを紹介しましょう(^^)

 

可愛い発掘隊員

▲多可町と篠山市からお母さん、おばあちゃんと来てくれました。3人はいとこだそうです。可愛いですね(^^)

ポーズを決めてもう1枚

▲もう1枚!今度はポーズを決めて(^^)

ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」開催中です。
もちろん丹波の恐竜化石もホンモノの化石を展示しています。そして、「ひとはく恐竜ラボ」では、今日も新しい恐竜化石がクリーニングによって姿を現しつつあるのです。

見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

学校団体等でご利用のみなさまに、耳寄りな情報!

 

現在、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」(平成22年7月17日〜1226日)が開催されていますが、この展示にちなんだワークシートが完成しました。           

展示を見て解答する三択式の問題ですので、誰でも簡単に取り組むことができ、しっかり勉強になるという代物です。

ワークシートは、次の2種類をご用意しております。

 

  生物多様性ワークA

小学生用に作成しました。A4版表裏です。共通問題8問と選択問題(チャレンジ問題)4問がありますので、学年に応じて解答する問題を設定できます。また、解答の記念にスタンプを押す欄も設けてあります。

 

 

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  生物多様性ワークB

中学生〜高校生用に作成しました。A4版表裏です。問題は13問ありますが、少し難しい問題もあります。ただし、展示内容をじっくり見れば解答できます。

 

workb1.jpg work.jpg                               

これらのワークシートは、次の場所よりダウンロードできますので、どんどんご活用ください。

http://hitohaku.jp/top/rikatuyo/work.html

 

このワークシートのご利用についての問い合わせは、下記にご相談ください。

生涯学習課 079−559−2002

 

ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海の情報はこちらから ↓

http://hitohaku.jp/exhibits/2010/umi_kikaku.html

 

(生涯学習課 西岡敬三)

夏休みも終わろうとしていますね。
宿題に追われている子どもたちも多いのでは?

さて、ひとはくの夏休み企画「はってなQ便展2010〜恐竜は本当にいたの?」も、いよいよ明日が最終日です。ぜひ、ご覧いただき、夏休みの宿題の参考にしたり、新しい質問をしたり、楽しんでください。
 詳しくはこちら→ http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2010/mini10.html

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▲4階ひとはくサロンで開催しています。ご休憩の合間にでも、ぜひ、どうぞ

 

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▲3階で開催中のミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・」も取材を受けました。明日の夕方のサンテレビ「ニュースシグナル」のなかで紹介していただけそうです(^^)こちらは10月6日まで開催しています

明日の早朝のNHK第一放送「ラジオ朝いちばん」の中でひとはくが紹介される、5時45分頃の「兵庫県の生活リポート」もお忘れなく(^^)
  ブログ→ http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_852/
展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」が紹介されます。

ひとはくは今、生物多様性大作戦!展開中です。
タヨウ星人ポイントカードのポイントを集めて、ひとはくオリジナルグッズをゲットしてください!
 詳しくはこちら→ http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_point.html

ぜひ、ひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。
ミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」のお話の続きでございます。


 この展示は、前のブログ http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/ にも書きましたが、7月13日に残念ながら帰らぬ人となられた増井光子さん(当時:コウノトリの郷公園長、よこはま動物園ズーラシア園長)との世間話がきっかけでした。
 そのエピソードを語る前に、まずは、展示入口にある増井光子さんのメッセージのご紹介から。
 そのメッセージは2010年7月7日(水)15:59にメールで珍元斎のもとに届きました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お世話になります。ゾウの絵画展のメッセージお送りいたします。8日から13日まで海外に出かけています14日はズーラシアにいます。新しいメールがありましたらお知らせ下さい。」

ゾウの絵画展について
              ズーラシア 増井 光子
 このたび兵庫県立人と自然の博物館のご協力を得て、ゾウの絵画展が開催される運びとなり、誠に喜ばしく存じます。音楽、絵画といった芸術活動は人固有のものと思われがちですが、最近の研究では動物も絵画や音楽を楽しむことが判ってきました。大型類人猿に絵画能力があることは以前から証明されてきましたが、ゾウにも同じ能力が備わっていることが判明しました。現在のところ、絵を描くことができる動物は、自己認識能力がある動物、即ち大型類人猿やゾウに限定されているようですが、最近の研究ではマカク属のサルもテレビを鑑賞して人の乳児が喜びを感ずるのと同じ脳の部分が活性化されることが判明いたしました。
ゾウの絵画能力開発に貢献したのは、ニューヨークを拠点に活躍するロシア出身の画家、ヴィタリー・コマール氏とアレックス・メラミッド氏の二人    です。二人はタイの森林伐採作業が中止となり、失業したゾウ使いと作業ゾウの窮状を救うために、ゾウの潜在能力の開発に尽力し、その絵画能力を開花させました。今では多くのゾウが絵を描き、その優れた作品はニューヨークの有名なオークションで高額で買い上げられるまでになりました。
 ズーラシアでは、1999年4月に開園以来、オス1,メス2の3頭のアジアゾウを飼育しています。そのうちの2頭のメス象1991年生まれのチャメリーと、1994年生まれのシュリーが絵を描き始めたのは2006年からです。はじめに年長のチャメリーが、2008年からはシュリーも始めました。2頭の絵はそれぞれ個性的で、その日の気分によっても色使いや描き方に違いが見られます。また、シュリーは指導員の指示に従って筆を運び、様々な図形を描くことにも挑戦しています。
 動物たちが彼らを取り巻く環境をどのように捉え、何を考え、どう振る舞おうとしているのか、私たちにはほんの僅かなことしか分かっていません。しかし、多方面にわたる研究の結果が、次第に動物とヒトとの垣根を低くし、あるいは取り払ってきました。ゾウたちが示す優れた美的感覚についても然りです。地球で我々と共に暮らす多くの生き物たちの潜在能力は、これからも次々と解明されてくることでしょう。 

増井光子さん増井さん似顔絵(画:珍元斎)

 

 

つづく・・・

加東市滝野図書館2階ギャラリーで開催されていました「まちまるごとミュージアム」が先日終わりました。最終日に展示会場に行くと、たくさんの人が見学してくれていました。

 

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◆会場の入り口        ◆さわってみよう!のコーナー

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◆木の幹の重さ比べをしています ◆「子ども生き物調査隊!」の作品展示

さて、初日に合わせて行われた「子ども生き物調査隊!」では、播磨中央公園周辺で生き物を採取し観察して絵を描きました。また、それをもとに自分で考えたタヨウ星人を描いてくれました。


いくつかの「タヨウ星人」などの作品をご紹介します。

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◆クマゼミの絵 と それをもとに考えてくれた「ベアー宇宙人」の絵

 

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◆スズメガの仲間の幼虫 と それをもとに考えてくれた「モッサリ星人」の絵

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◆クリの葉とイガ        ◆クリのイガをもとにした「いがぐり星人」の絵

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◆クリの葉とイガで「ちゅうしゃ星人」の絵 ◆トゲを注射針に見立てているようですね。

注射をされると、葉っぱが消毒されるそうです。

 

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◆「ハッパ アンド セミ星人」の絵

クマゼミ と 葉っぱ が合わさったユニークな星人ですね。

その他にも、いろいろ描いてくれたのですが、載せられなくてゴメンなさい。
調査隊に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。



ところで、ひとはくでは、8月15日から9月5日まで「オリジナル タヨウ星人」を描くコーナー(4階 ひとはくサロン)が予定されています。これは、ひとはくで行う第2弾です。前回は好評につき、〆切を早めてしまいました(ゴメンなさい!)。

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◆みんなにも「タヨウ星人」を描いてほしい ゾウ!

詳しくは、博物館(フロントスタッフ)にお問い合わせください。

               (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

先日、小さなお客様が「ママ ポニョ〜!ポニョ〜!!」 とかわいらしい声でさけんでいました。

小さなお客様が指をさしながら見ていたものは・・・

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これはエチゼンクラゲです。(実物大模型)
(2階、特別展示企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」と4階ひとはくサロンに展示されています)

ポニョはクラゲに乗って家出をしたさかなの子・・・ちなみに、ひとはくにポニョはいません(*^_^*)

小さなお客様は次に“ひとはく”でどんな発見をされるのでしょう(^−^)

                                        
                                                               フロアスタッフ ありむらむつこ

昨日は朝からひとはくのホームページにアクセスが集中してご迷惑をおかけしました。
その「丹波の恐竜化石発掘調査における無尾類の全身骨格化石の発見」について、今日から公開展示が始まりました。

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▲さっそくテレビの取材もありました。1番乗りの3人組は近くに住む小学生たちでした(^^)

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▲カエルの前でカエルのポーズ??

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▲「1億年以上も昔のカエルが今にもよみがえってきそう?」って

そしてもう一つ。
ゾウが描いた絵を展示するミニ企画展「いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・」も今日から始まりました。
おかげさまで生涯学習課長としては忙しい1日でした(^^;

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▲ゾウが筆を鼻で持つなんて!?そして絵を描くって?「ひとはく」と文字も書いてくれましたよ(^^)

ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」も開催中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

今日はひとはくで「丹波の恐竜化石発掘調査における無尾類の全身骨格化石の発見」についての記者発表がありました。

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▲説明をする池田忠広研究員。後ろに見える男性は、この化石のクリーニングを行った和田和美さんです。すばらしい技術ですね

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▲テレビ局のインタビューに応じる池田研究員。今日は、いやいや今日も?パリッとした格好ですね(^^)
 
すでにテレビ、インターネット上には流れています。
明日の朝刊に写真入りで掲載されるでしょう。一目でカエルとわかりますよ。

このあと私が生物多様性の展示、タヨウ星人ポイントカードの取材を受けた地元ケーブルテレビ(J:COM)のリポーターの女性も「カエルが大好き!」とかで、記者会見のカエルを見てとても感激しておられました。

みなさん!明後日7日(土)から展示しますよ。(9月5日までです)
ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」も開催中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

7月29日から始まった「まちまるごとミュージアム」のオープニングセレモニーと子ども生き物調査隊!に参加してきました。

初日の午後、オープニングセレモニーで、主催者のあいさつとテープカット等が行われ、その後、みんなで展示を見学しました。

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◆テープカットのようす             ◆みんなで会場の中へ    

 

この会場に搬入してきた日は、暑くてにらんだような目に見えた(その様子はこちらhttp://hitohaku.jp/blog/2010/07/post_780/)ツキノワグマグマは、今日は、やさしい目をしているように見えます。

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◆ツキノワグマに見られている家族?      ◆はてなボックスの中身は何かな?

 

さて、いよいよ「子ども生き物調査隊!」の活動開始です。気象情報では、その日の午後は雷雨の予報でしたが、活動時間になると、ウソのように晴れて陽ざしがまぶしく感じるほどでした。

この調査隊の活動は、加東市の職員の方と「おおばこの会」(北播磨自然観察サポーターチーム)の皆さんがサポートをしてくださいました(スタッフの皆さんお疲れさまでした)。

 

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◆クマゼミをねらっている子どもたち      ◆クマゼミが採れた?

 

採取したものをもって、室内にもどってスケッチをします。
 

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◆何を描こうかなあ                 ◆よ〜く、見ながら クマゼミを描いています
   

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  ◆この子も クマゼミを描いています        

 

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  ◆クリのイガ(果実)と葉っぱの絵

  

セミの仲間や、トンボの仲間、チョウの仲間など、いろんな昆虫が描かれていました。また、アジサイやクスノキ、カツラなどの葉っぱ、クリのイガを描いている子どももいました。短時間でしたが、いろいろな生き物がいることが分かりました。

子どもたちには、これらのスケッチをもとに自分で考えたタヨウ星人を描いてもらいました。

これらの絵(作品)は、「まちまるごとミュージアム」で展示されています。
 

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◆『加東 伝の助』くんのスタンプと、ひとはくのポイントカード

 

   展示会場の入り口近くに受付の方がいて、ひとはくの「タヨウ星人ポイントカード」に『加東 伝の助』くんのオリジナルスタンプを押してくれます(このスタンプは、期間中に同じカードに1回だけ押してもらえます)。

 

 「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで 7月29日(木)〜8月8日(日)の間、開催しています(ただし、2日(月)は休館日です)。
 

みなさんで、見にきてくださいね。なお問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

 

                                (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

昨年度に引き続き、今年度も加東市で7月29日から「まちまるごとミュージアム」が始まります。
先日、これに使用する展示物を ひとはく から、加東市の滝野図書館2階ギャラリーへ運び込みました。
作業をしていただいた加東市の職員のみなさん。ご苦労さまでした。

この日は、梅雨が明け、暑い一日でした。

 

ひとはく3階「森に生きる」に展示しているツキノワグマも出動です!

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◆ツキノワグマ                       ◆3階入口から、出動!

 

3kuma2.jpg  4kumatora3.jpg        

◆トラックに乗せます                 ◆毛布や布団にくるまれ、暑そうです

                               (暑くて クマが、にらんでいる?)

 

無事に展示会場に着きました。

5tsukinowaguma.jpg  

◆展示会場に落ち着いたクマ


この角度だと、やっぱり、にらまれているようです。

 

 

さて、これも展示物の一部です。

 

6sawatte1.jpg  


◆展示物の一部分

なんだか、流し台のゴミ収納器フタのようです。

 

実は、これは「はてな ボックス」の一部で、ここからボックスの中に手を入れます。

 

7sawatte2.jpg  8sawatte3.jpg      

◆「はてな ボックス」                ◆「はてな ボックス」 に手を入れる

                                                                  (クマの手、いや クマの前あし ではありません。)

このボックスの中には、何かが入っています。
手さぐりで、それが何なのかを考える展示です。


何が入っているのか、手でさわって答えてみてください。
ただし、そおっ〜と、さわってくださいネ。

「○○○○だ!」と思ったら、横のトビラから のぞいてみましょう。

 

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◆横にあるトビラ「のぞいてみよう」   ◆これを開くと中がのぞけます。

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◆もう一方に「こたえ」のトビラがあります。◆これを開くと「こたえ」が書いてあります


何が入っているのか。会場にきてみて、確かめてください。

他にもいろいろと展示されています。
ちなみに、今年度のテーマは「生物多様性」です。

「まちまるごとミュージアム」のチラシはこちら 20100723190003.pdf

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで
7月29日(木)〜8月8日(日)に開催されます(ただし、8月2日は休館日です)。
問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                             (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

展示特別企画「ひょうごの生物多様性〜瀬戸内海vs日本海〜」の展示製作の一環として、「段ボール製のテトラポッドをつくろう!」のワークショップを開催しました。

どんなことをしたかと言うと・・・
実物大のテトラポッドを段ボールでつくる、というものです。
この企画は、株式会社不動テトラさん、矢野紙器株式会社さん、HP「仮想ブロック」の作者Mcguffinさんの全面的な協力で実現いたしました。

さて、
なぜ実物大でつくる必要があるのか、ということです。それは、サイズの違いを知ってもらうこと。
日本海と瀬戸内海では使っているテトラポッドのサイズが違うからです。瀬戸内海は波が穏やかなんで、サイズは小さめ。日本海は、海が荒れて波が強いのでサイズはでかい。
瀬戸内海と日本海のちがいを実感あるいは体感してもらうことが今回の展示の目的です。

4t_tetora.jpg こちらが実物大の4トンサイズ、テトラポッド(段ボール製)です。
瀬戸内海の港などで良く使われている大きさです。
高さは、約1.8mで背の高い人ぐらいのサイズです。

こちらは、県立御影高等学校のみなさんの協力を得て組み立てました。
以下が製作の様子です。みなさんチームワーク良く組み立て頂きました。
さすがは高校生、3次元的な思考能力高い生徒さんたちでした。
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では、日本海でよく使われているタイプ、32トンサイズは、どれぐらいなのでしょうか。
この実物大の展示を行うために、同じく段ボールで製作します。
buhin1.jpg DSCN9605.jpg
これが部品の数々です。部品だけで圧倒される量になります。
もちろん、企画展示室に収まりきらないので、4Fひとはくサロンに展示します。

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午後2時すぎより、段ボールテトラポッドの製作ワークショップがはじまりました。
事前に、ミニテトラポッドで入念にシミュレーションしています。
小さいものでもみなさん、興味津々。

さっそく組み上げてゆきます。でかすぎますが、たくさんの参加者に助けて頂きました。
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森次長にも全力参加で助けていただきました。土台部分を接続中です。
お父さんが子どもに的確に指示くださりました。

DSCN9634.jpg  DSCN9680.jpg
 
足の先端部分をはめこんで、接続してゆきます。
ここまでくると、全体がしっかりとしてきます。それと、次に必要な部品が予測できます。
そうすると・・・
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次の部品をもとめて、子どもたちが自動的に手配してくれるように。
とってもありがたいです。

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つぎつぎと部品をはめてゆきます。
ざくっと部品がはまると、なかなか気持ちいいものです。
すでに、子どもたちに作業を奪われています。

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なんとか完成です。みなさま、ありがとうございました。
本日(7月19日)から、ひとはくサロン(4F)にて展示しています。
このテトラポッドは、高さ約3.5mで、コンクリート製だと32トンあります。
日本海に遊びに行かれるかたは、ぜひ、テトラポッドの大きさの違いにも着目してください。
ただし、日本海側でも湾のように凹んだ所だと、サイズが小さくなります。
テトラポッドの大きさと海岸の様子を調べると、夏休みの宿題になるかも知れませんよ!

今回の巨大なテトラポッドは、おそらく国内では最大級の段ボール製品です。
段ボール王子こと、矢野紙器株式会社の島津さんがおっしゃるには、これ以上大きな段ボール作品は、作ったことも見たこともない、ということで、ギネス級かもしれません。
この作品は、意外にも約1時間ほどで組み上がりました。この理由は、今回の作品の展開図が極めてシンプルで合理的に作られているからです。
製作を終えて、あらためて完成度の高さを実感いたしました。
前のブログでも紹介しましたが、この作品の図面は、ホームページ「仮想ブロック」の作者であるMcguffinさんが、今回のために特別に作成して下さりました。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。
この段ボールテトラポッドの携帯待ち受け画面もHPからダウンロードできます。
お勧めの素敵なデザインですよ!

この夏休みはぜひ人と自然の博物館にお越しください。
展示特別企画では、このほかにもたくさんのユニークな展示があります。
sakana.jpg

(みつはし ひろむね)

お待たせいたしました。
明日から、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海」が始まります。
公開直前の展示室を少〜しだけ紹介しちゃいます。
企画展示室のある、2階に降りると、海をイメージした、青い照明。
うぁ〜雰囲気でてるぅ。
P1110020.JPGナガスクジラの全身骨格標本。約10m!これが、子ども?! 

P1030382.JPGエチゼンクラゲってこんなに大きいの???(実物大) 

P1030380.JPG日本最大級のオサガメの剥製。(中央ガラスケースの中)

P1100989.JPG水族館では見れないんだって。これは、見ないと!

(オサガメを飼育することは大変難しいそうです)

 
実は、ここまでは展示室の外で、まだ中には入っていませんし、ほんの一部です。

展示室に入ると瀬戸内海と日本海の環境の違いをわかりやすく紹介しています。

瀬戸内海と日本海のサザエは形がちょっと違うんだって。

実際に触ってみるコーナーもありますよ。

ホントに多様な生物がいるんだな。

もっと、知りたい?見たい?
ん〜〜是非、展示を見に来てください。


展示については、こちら→
http://hitohaku.jp/exhibits/2010/umi_kikaku.html

 

そして、展示関連イベントも、もりだくさんです!


○チリメンモンスターを探そう!7/17(土)
 チリメンジャコからシラス以外の生物(チリメンモンスター)を探してみよう!
○ギャラリートーク7/18(日)
 研究員が展示を分かりやすく解説します!

 
 そして7/19(祝)には、「海の日」特別企画
○「段ボール製のテトラポッドをつくろう!」  
 段ボールを切り抜いて手のひらサイズのテトラポッドをつくります。
 そのあと、巨大なテトラポッドを参加者と一緒に組み立てます。
 ほんとに、すごいんです。
 こんなこと出来る機会はありません。とにかく、参加してみて!

 

この他、 7/18(日)には、研究員による恐竜ラボ&展示解説、
花工房・ドリームスタジオ(彩色まが玉を作ろう)もあります。

いつ来ても参加出来る、フロアスタッフによるイベント「うきうきワークショップ」7/17(土)・7/19(月)も実施しています。

イベントについては、こちらから→
http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html

 

この3連休は、ぜひ、ひとはくへ!

                                                    小林美樹(生涯学習課)

明日から瑞宝園で始まる展示の準備に行ってきました。

博物館を出発して、車で走ること、約40分。有馬温泉 瑞宝園に到着。

 

 

P1030368.JPGまずは、パネルを展示するボードに壁紙を丁寧に貼っていきます。

 

P1030367.JPG

        瑞宝園のみなさんです。中央ジャージ姿は都志支配人です。

 

モルフォチョウ標本、生物多様性パネルを展示していきます。

 

                        P1030364.JPG     P1030371.JPG 

 

モルフォチョウのなんて、きれいなこと。

徳田副支配人(写真左:右)も手を止めて、まじまじと。

       

 

P1030376.JPG

展示完成!お掃除も忘れません。

 

 

温泉に入って、ゆっくりひとはくの展示を楽しもう♪

宿泊された方には、瑞宝園からひとはくの観覧券のプレゼントも。

そして、ひとはくで「タヨウ星人ポイントカード」にスタンプを押して、

オリジナルグッズをゲットしてください(^^)

 

展示期間:7月17日(土)〜8月31日(火)

 

展示場所瑞宝園( 神戸市北区有馬町1751)078−903−3800

 

     http://homepage3.nifty.com/zuihouen/

 

 

 

                    小林美樹(生涯学習課)

 7月1日の記者発表でもお知らせしたとおり、本日10日よりトピックス展「神戸市須磨区から新種の貝化石10種を発見!」を開催いたします。

 

3階展示室「丹波の恐竜」コーナー」 場所は、ひとはく3階展示室「丹波の恐竜」コーナーです。第4次発掘調査報告についても展示してあります。

 期間は、7月10日(土)〜9月5日(日)までです。

 

 展示の様子  新種の貝類化石

 そして、明日11日(日)は、13:30〜13:50、発見者である松原主任研究員のギャラリートークも開かれます。受講料は無料(観覧料のみ必要:ただし小・中学生は無料ですよ)となっております。ぜひ、ひとはくにお越しください。

先日、「博物館に寄贈したコルクの木はありますか?」という問い合わせが
ポルトガル人の方を含むお客様からありました。
そして今日、その際の対応の御礼の手紙もいただきましたので紹介します。

実はひとはくが開館するとき、神戸コルク株式会社から寄贈を受けています。
たまたま近くまでこられた神戸コルク株式会社の代表取締役の方が、
ポルトガルから来日していたアモリン社の方をお連れして来館されたのです。

062901.jpg

さっそく3人を1階展示室「世界の木材」コーナーにご案内しました。

062902.JPG

▲ちゃんと「神戸コルク(株)寄贈と表示していました(^^)

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▲樹皮のコルク層もよくわかります

062904.JPG

▲床もコルクです

博物館で大切に展示されていることにご満悦の様子でした。
ポルトガルと言えば、コルクの生産では世界一!!50%を超えるシェアを誇るそうです。

みなさんも、ひとはくに来館されたら、ぜひコルクの木をご覧ください。


ひとはくは今、生物多様性大作戦!展開中です。
ぜひ、ひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

tetora.jpg7月17日(土)からはじまる「ひょうごの生物多様性 〜瀬戸内海VS日本海〜」の展示特別企画では、テトラポッドの展示が予定されています。
テトラポッド? どうしてこの企画展と関係あるのでしょうか。
実は、日本海と瀬戸内海で、設置されているテトラポッドの大きさがかなり異なります。日本海のほうが波当たりが強いので、大きさがずいぶんと大きくなります。もちろん、どちらにも大きいモノから小さいモノまでありますが、日本海の外海に面したところでは、なんと4m近いものがあります。それに比べると、瀬戸内海のものは、約2mのサイズで、写真にあるようなものです。

実際に、大小をくらべていただくために、「実物大」で展示しようと考えました。
ですが、コンクリート製の本物や鋼製型枠などをつかって展示すると、何十トンとなるので、とても移動できませんし、博物館の床底が抜けてしまいます。そんなわけで、テトラポッドや消波ブロックを実物大で展示することはこれまで、ほとんどの博物館で出来ませんでした。

そこで登場するのが、ペーパークラフトです。段ボールを加工して、接着材不要で解体可能なものを製作しました。
製作には、テトラポッドのオリジナル・クラフト用展開図を作成されている「仮想ブロック」の作者であるMcguffinさんによる協力をはじめ、段ボールアートと加工で国内トップクラスの技術を誇る「矢野紙器株式会社」さん、そして本家本元の「株式会社不動テトラ」さんらの協力を得て、たぶん「世界初」の実物大の段ボール製のテトラポッドが完成しました。ちょっと変わった、4者の異種コラボレーションとなりました。特に、Mcguffinさんの技術力の高さ、3次元を捉える構成力には、ただただ脱帽です。
作戦会議では、圧倒されるばかりでした。下の写真をご覧下さい。試作品も素晴らしいです。
(左のスケルトンタイプは美しすぎます)

R0011399.jpgこの段ボールでつくるテトラポッドを体験していただくために、以下のようなオープンセミナーを企画しました。

題しまして・・・

段ボール製のテトラポッドをつくろう! 【海の日特別企画】

紙を切り抜いて手のひらサイズのテトラポッドをみなさんと一緒につくります。
そのあと、巨大なテトラポッドを参加者と一緒に組み立てたいと思います。
ぜひ関心のあるかたはご参加ください。申し込みは不要で無料です。
詳細は以下のとおりです。

   開催日: 2010年7月19日 (祝・海の日)
   場所: 4Fひとはくサロン
   時間: 13:30 - 16:00 (手のひらサイズは適宜開催。所用時間は約30〜60分)
          14:00 -          巨大テトラポッドの組み立てショーを行います
   定員: 手乗りテトラポッド: 定員なし(紙がなくなり次第で終了)
        巨大テトラポッドの組み立ては、ご覧の方々に適宜お手伝いを募ります   
   その他: 参加者には、不動テトラさんから記念品プレゼントがあります!

現在、展示の完成にむけて鋭意制作中です。みなさんのお越しをお待ちしております。

(みつはしひろむね)

みなさーんお元気ですか?

 

私たちフロアスタッフは毎日元気いっぱいです (^o^)v

 

65日(土)から、博物館4階のひとはくサロンで

ミニ企画展 「はってなQ便展〜恐竜は本当にいたの?〜」 

開催しています。

 

今回の見どころは、みなさんから寄せられた質問「はてな?」に関する資料(しりょう)標本(ひょうほん)剥製(はくせい)など200点と一緒に展示しているところです。

 

              P1030019.JPG               P1030020.JPG

 

「はてな?」の中には、大人でもすぐには答えられないような難問(なんもん)珍問(ちんもん)がたくさんあります。同年代の子どもの目線から寄せられた疑問(ぎもん)と答えを知り、視野(しや)を広げるきっかけの場として、また、夏休みの自由(じゆう)研究(けんきゅう)の参考にも、ご家族(かぞく)で一緒に楽しんでくださいね!

(フロアスタッフ一同)

 

みなさん、こんにちは!今日もお天気がよく、暑い1日でしたね。みなさんはどのように過ごされたでしょうか?

今日はゴールデンウィーク最終日。ひとはくは、一日中イベントがもりだくさんでした。

そして、5月1日から始まった「フロアスタッフとあそぼう〜みんなでつくろう!こいのぼりフラッグ!!〜」も、ついに今日が最終日。

総勢101枚のすてきなこいのぼりたちが、ひとはくサロンを楽しげに泳いでいます。

ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

こちらのこいのぼりたちは、5月30()まで、ひとはくサロンで展示しています。ご希望のお客様は、次回ご来館された際に つくっていただきました、こいのぼりをお返しいたします。

ゴールデンウィークが終わっても、フロアスタッフは毎日イベントをおこなっています。

みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

                                     (フロアスタッフ  杉江良子・美濃杏奈)

 

0505FS1.jpgのサムネール画像

0505FS2.jpg

0505FS3.jpg

今日から、特別企画「丹波と恐竜を知ろう2010−第4次発掘報告」の展示が始まりました。

展示室内は、どうなっているんでしょうか。ちらっと、お見せします。

0424-hajimari.JPG竜脚類・獣脚類・鳥脚類の歯がずらりと並んでいます。(◎し◎ゞ)
開館してすぐ、3F丹波の恐竜化石展示室へ第1号のお客様です。v(*'-^*)b♪

親子でよく来館してくださるそうです。いつも、ありがとうございます!

0424-1gou.JPG

  

こちらは、大阪から来てくれたカップル。博物館デートなんて、いいいね〜。***ヾ(≧∇≦)ノ"**

P1020898.JPG 

そして、テレビ局の取材も。それだけ、注目の展示ってことでしょうか。
0424shuzai.JPGのサムネール画像

第4次発掘で産出した恐竜の卵の殻の化石や、カエルの化石がありますねぇ。
卵の殻の化石って、どんなの?恐竜の卵の殻ってデコボコしてる。
みなさんも、ひとはくへ来て近くでみてね!( →_→)

明日は、半田主任研究員による、オープンセミナー「恐竜ラボ&展示解説」がありますよ。
 13:30〜13:50(3F丹波の恐竜化石展示コーナー集合)

分かりやすく、楽しく展示解説してくれます。
なんと!(゚〇゚;)
こちらのセミナーは、申し込み不要&観覧料のみで、ご参加いただけます。


この他、展示期間中には、楽しいイベントがたくさん!

http://hitohaku.jp/top/kasekiimge/pdf/4thkyouryuuevent.pdf


是非、ひとはくへ来てね。ヾ(@⌒▽⌒@)


                                                                                     小林美樹(生涯学習課)

 

新たなミニ展示のお知らせです。
きのこの展示がさらに増殖してしまいました。

IMG_0001.jpg2010年4月17日(土)〜5月16日(日)まで、当館の4Fひとはくサロン奥のスペースにて、西宮きのこクラブOB会さんによります、『甲山のキノコとキノコ培養の実践』についての展示が行われています。小さなコーナーですが、見所たっぷりです。

R0011155.jpgこちらの会の皆さんも、博物館が開催する封入標本作製&プラスティネーション講座を受けて、キノコ標本を作製されている方々です。熟練の方々がメンバーですので、仕事が細かく、なかなか変わったキノコもあります。活動は、おもに西宮市の緑化植物園さんを拠点として、採集は六甲山の東端の甲山で行っておられます。この会で製作された標本は、西宮市緑化植物園の展示会でも飾られています。

御影高校さんの展示に触発されて、友情出演(?)というか、僕にそそのかされての出展です(ありがとうございます!)。展示が展示を呼んでしまいました。封入標本やプラスティネーション標本の制作については、実はこちらのグループのほうが御影高よりも早くから挑戦されています(ちなみに最初は姫路科学館さんです)。
理由はともあれ、博物館としては展示物が増えて、みなさんも喜んで下さり、嬉しい限りです。

高校生の皆さんと平均年令を比べるとトリプルスコアーぐらい差があるのですが、円熟味のある仕上がりとなっています。それと、ヒラタケの培養方法についても解説もあって、御影高校さんとはちょっと違った視点もあり、あわせて見て頂けるとよろしいのではないでしょうか。
展示にも多様性があります。
IMG_0005.jpg   kinoko3_nishinomiy.jpg

ここに飾られている『アカダマキヌガサタケ』の標本はかなり美しい仕上がりです。
胞子の写真や培養途中の標本を乾燥させたものもあります。

きのこに関心のあるかたは、御影高校さんの展示、兵庫きのこ研究会さんの写真展示、岩崎さんのキノコ水彩画展とあわせて、ぜひご覧いただければと思います。


★ひとはく、キノコ、モデルと入力して検索すると・・・
話は変わりますが、当館の将来構想のモデルは、『キノコ』の生き方なんです。
以下の図がそうです。
最初にタネをまいて育てて、色んなところできのこが生えたり、菌糸が張り巡らされて、各地で展示会をやったり、その展示会等が再びひとはくに来たり、と連鎖・連携して、兵庫県全体として盛り上がる、というシナリオです。身内の関係者だけで盛り上がることはNGなんです。
kinokomodel1.gif当時は、そんなことできるのかな?という疑問符でしたが、奇しくもキノコを題材として、上の図にあるようなフレームワークにちょびっと到達できた感じです。

右上のボックスがさらに意味深です。これも検証してみます。
1)どこに出るか分からない
 →(○正解) 御影高校や西宮キノコくらぶ、兵庫きのこ研究会、三木自然愛好研究会は全然想定できなかった。想定できたのは、ツテがあった姫路科学館さんだけ。姫路科学館の方もたくさん胞子を蒔いて下さりました。思わぬ所から標本の貸し出し依頼も。

2)菌糸は目に見えないが着実に寄主を蝕む
 →(○正解) 河川生態学の研究が・・・、液浸標本の整理が・・・(キノコに棚をとられる)

3)個体はない、すべて一体である
→(×不正解) 皆さん、独立独歩で非常に個性があり、ユニークすぎます。制御不能です。つねに巻き込まれても得るものがあることを、『一体』と捉えるならば正解かもしれません。

4)死はない、キノコは一時的な姿である
→(○正解) 学術論文でなくても、ノウハウを『共生のひろば』の記録集等で残しておいたり、標本をひとはくにストックしたり、情報をHPに書いておけば、新たにキノコ展示をしようという人が現れるかも。参加する主体と拠点が多い方が保存され、ノウハウが再利用されやすい。この記述はとても博物館らしいですね。

5)毒きのこもある
→(?意味不明) どういう意味か良く考えれば考えるほど分からなくなります。内輪でもめる?参加されても期待はずれ?、わかりません。4)で死はない、と言ってますので、痺れるぐらいで、時間が経てば復活?!とりあえずスルーです。

6)2012年〜 ひとはくから移転となってます・・・
三田のきのこは朽ち果てる、と書いてありますが・・・。この予言に従えば、あと1年で、ひとはくではきのこの仕事に僕はタッチすることがなくなり、誰かが代わりにキノコ展をしてくれます(そうなるように担当は努力しなくてはならない)。どこになるのか想像もつきませんが。御影高校の卒業生だといいですね。

というわけで、みなさん、当館の将来構想によると、三田でキノコ展がみれるのは、今年が最後かもしれないので、ぜひお越し頂ければと思います。臭いもかげます!
展示は5月16日までです!!

キノコ展の紹介は以下にもいろいろと掲載されています。
http://kinokode.exblog.jp/
http://blog.goo.ne.jp/flets-mediastudio/d/20100416
http://club.kobe-np.co.jp/mint/multimedia/odekake/chotto_odekake/0002873915.html
http://www.hyogo-kinoko.jp/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=985&forum=1

(みつはしひろむね)



 
連載1  http://hitohaku.jp/blog/2010/03/post_634/

連載2  http://hitohaku.jp/blog/2010/03/2_6/

連載3  http://hitohaku.jp/blog/2010/03/3_3/

連載4  http://hitohaku.jp/blog/2010/03/4_3/ 


 
 
 『吾輩はキリギリスである』も大好評のうちに最終回を迎えることとなりました。
 長らくご贔屓に与り、誠に感謝感激、雨あられ!!


 それでは、最終回、どうぞお楽しみください  鳴目 虫石(なくめ ちゅうせき)

 

 
 ほかには、陶器製の虫籠やヘルンさん愛用の舟形の虫籠、フィールドノートが展示され、途中からは、七夕に虫に願いを祈る笹飾り、民俗学者柳田國男先生がカマキリの方言を調べた「蟷螂考」の展示、沢田佳久研究員お手製のの3D写真展示ホッパーズなどどんどん広がりを見せた。

3D 写真展示 ホッパーズ

 追加された展示の中でもっとも吾輩が怖かったのはお菊虫である。まったく吾輩たち鳴く虫とは関係ないが、ヘルンさんの作品「日本の庭にて」に登場する縁で出現した。あの有名な怪談「播州皿屋敷」のお菊井戸に大量発生したジャコウアゲハのさなぎであり、シダの研究者でありながらネズミやカタツムリもやる鈴木武研究員が連れてきたものである。葛屁食草(かずら へくそう)という珍元斎そっくりな落語家が演じた「皿屋敷」は、一枚二枚・・・お菊さんが皿を最後まで数え、皿が足りないというのを聞くと死んでしまうという話で吾輩は怖くてたまらなかったが、最後はお菊さんが風邪をひいて、明日休むために余分に数えるというのには、あきれて言葉がでなかった。真剣に聞いた吾輩が馬鹿だったのである。それにしても、あの後ろ手に縛られたお菊さんそっくりな姿を見ると、吾輩はあまりかかわりたくない虫だと思うのである。
 
 そして、夏が過ぎ、吾輩たち鳴く虫族がワーワー大騒ぎする秋を迎えるという時、この企画展は終わり、吾輩は無事、野に放たれたのである。おかげで多様な人間の世界を見物させてもらったが、寒くなる前に大急ぎでメスのキリギリスを探しだし、吾輩の偉大なる遺伝子を残し、鳴く虫族の多様な世界を永遠のものとせねばならない。
 ところで、聞くところによると、いろんな吾輩たち鳴く虫族の写真パネルや虫売り屋台などの展示物は、滋賀県の多賀町立博物館、そして、奈良の橿原昆虫館に巡回し、好評を博したそうである。あの巨大キリギリスぎっちょん君はというと、吾輩たちのご神体となり、この博物館の前にあるフローラ88で今もデーンと展示され、吾輩たち鳴く虫族を見守ってくれているのである。
 
              

−完−
 


オトシブミの裏側

2010年3月24日
風は吹くわ 雨は降るわ さぶいやら ぬくいやら

でも,だんだん春になってきていて,オトシブミの展示をやっている
槻の「あくあぴあ芥川」でもそろそろ桜が咲きはじめる頃かもしれませ
ん.行くのなら花見も兼ねて,ですよ(勧誘).虫が動き始めたら,生
き虫も置きますので,その頃に行くのもいいですけど(勧誘).入場料
は無料ですし(勧誘).

で,オトシブミの話の続きをば.

オトシブミといえば,子供のために葉っぱを巻く虫という事で

『まじめでほのぼの』

のイメージですが,それは真実の半分でしかありません.母親オトシブ
ミは確かにそうなのですが,おやじオトシブミときた日には,ふだんは
ロクに働きもせずブラブラしてるかと思えば,いきなり凶暴で好戦的な
虫に豹変する恐ろしい動物なのです(ちょっと悪く言い過ぎてますが).

そもそも,オトシブミの仲間は大型の種類ではオスの体がグワッと変な
形になっています.前足がやたらと長いとか,口が長いとか,胸から首
にかけて長いとか,です.その代表は,日本産の種ではヒゲナガオトシ
ミです.この種類は雄の前胸が長く,さらに首が長く,さらに触角も長
くなっています.それらはたぶん背比べ(というか触角の先までのルー
ル)をするためです.

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キリンオトシブミの♂(奥左)と♀(奥右)
ヒゲナガオトシブミ♂(手前左)
ロクロクビオトシブミの一種の♂(手前右)

ヒゲナガのヒゲ比べはまだエレガントなほうで,カシルリオトシブミは
前足を使ってレスリング状態になりますし,ルイスアシナガオトシブミ
は前脚で殴り合いをするようです.

世界的には,マダガスカル産で世界一大きいオトシブミとされている,
キリンオトシブミ(Trachelophorus giraffa)というのがいて,
これも大型のオス個体では首が長くなっています.触角に防御装備があ
りますので口の先までを比べるのではないでしょうか?

また,フィリピンのロクロクビオトシブミ類(Trachelismus spp.
は,体は小さいのに雄の首は長大です.妖怪の「轆轤首(ろくろくび)」
みたいに首がうにょうにょ曲がるわけではありあません.付け根のと
ころ,つまり頭部と前胸の間で曲がるだけ.これでどうやって餌を摂る
のか心配になります.たぶん無理では? とにかく不健康な長さです.
珍しい虫なので今のところ戦い方は不明です.

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ロクロクビオトシブミの一種の♂

このような「オトシブミの裏側」はそのつもりでいると観察の機会は
少なくありません.もっとも身近なカシルリオトシブミでも,多くの
個体が活動しているところでみていると,一匹の♂が飛んできていき
なりバトルが始まります.ふつうは継続時間が短いので要注意.

昆虫共生・沢田佳久

高槻でオトシブミ展

2010年3月 6日
 大阪府高槻市の「あくあぴあ芥川」で今日3月5日から企画展
「安田守昆虫展 不思議なムシ オトシブミ」を行なっています.
くわしくはこちら(↓)をごらんください


 で,5日の設営はこんな感じ(↓).いろいろと盛り沢山です.

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 ユニークなのはオトシブミをまねて葉を巻く体験コーナー.
難しいけど,揺籃の折り紙的な仕組みがよくわかります.

本日のおまけプルプル3D
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芥川と摂津峡の図

昆虫共生・沢田佳久

他館で開催するオトシブミの企画展の準備をはじめました.

 … すこし変わった姿で,葉を巻く習性のあるムシ,オトシブミ …

確かにそうなのですが,説明や解説するときにいつも困る事があります.

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括れ型のヒメクロと象鼻虫型のアシナガ

一つは「くびれた首」の事です.オトシブミというと,複眼の後ろの方
で細くなった独特の形の首を思い浮かべますが,オトシブミ類のすべて
が「括れ型」というわけではないのです.日本産のものでもアシナガオ
トシブミなどはゾウムシ的な口吻が伸びた形をしています.さらにルリ
オトシブミの仲間は首が短く,口吻も短く平たく,下向きです.

ここらへんから,説明が「ベン図」の世界へ突入.オトシブミのややこ
しさは集合の問題なのです.

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こんな図を頭に描きつつ

つぎに「オトシブミ」と「非オトシブミ」のさかいめです.どこまでオ
トシブミと呼ぶか?という問題.具体的にはハマキチョッキリの仲間を
オトシブミに含めるかどうかです,ハマキチョッキリの仲間は立派な揺
籃(ゆりかご,ヨウラン)を作るし,なにより体がピカピカして美しい
ので,オトシブミを語る上で無視できない存在です.

系統発生上,オトシブミ類とチョッキリ類は古く分かれた系統と考えら
れており,類学的には研究者によって別の科としたり,同科の別亜科に
したりといった扱いの違いがある程度です.「ハマキチョッキリはオト
シブミではない!」と言ってしまえばそれまでなのですが,そうすると
「オトシブミとチョッキリはどう違うの?」,「形態による分類と葉を
巻く行動との対応は?」と,話がどんどん逸れていってしまいます.

オトシブミを扱うたいていの書物や展示において,本来提示したいテー
マは「それぞれの巧妙な適応」なので,「葉を巻くチョッキリ亜科をオ
トシブミとします!」と宣言することこそ,著者も編集者も,なにより
読者も,あるいは観覧者も展示担当者もハッピーな選択なのです.

ただ,チョッキリもオトシブミだと認めてしまうと,葉を巻かないチョ
ッキリが視野に入ってきます.チョッキリのなかには,花芽に穴をあけ
るだけ,とか,葉っぱを半分切るだけとか,実を切り落とすとか,いろ
んなのがいます.

次の難関は「葉を巻くとは?」です,これが定義できません.

実際の虫の動きを見ると,6本の脚で締め付けたり,逆に引き寄せたり,
口吻で押し込んだり,種によって異なる動きをしており,その結果,葉
が巻いたような状態になります.きわどいのは葉を切ると重力で垂れ下
がって,巻いた感じになるやつ(オイオイ).
で,虫の活動によって結果的に葉が巻いた状態になったら,それは虫が
巻いた事にしよう,というのが皆がハッピーな選択です.

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実を切り落とすモモチョッキリ

というわけで,オトシブミの本なり展示なりには,自動的にチョッキリ
も参加することになります.整然としたオトシブミの揺籃作りに対し,
チョッキリの産卵加工は多様です.
樽型の揺籃に代表されるオトシブミの揺籃作りは,それを主峰として,
幾つもの峰々を従え,さらに広大な裾野を持っています.そういう全体
像も見える,というのが理想なんですけどねぇ.


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おまけプルプル
ヒゲナガオトシブミの♀と♂

昆虫共生・沢田佳久

interp.jpg御影高校と兵庫きのこ研究会による『六甲山のきのこ展2010』が無事オープンしました。なんとか、これまで採集したキノコ181種を並べることができました。オープンと同時に、たくさんのお客さんがご覧になられています。まずは一安心です。
高校生の諸君も、インタープリテーションにも熱が入ります。ちゃんと、お客さんとの間をおいて立ち位置をきめて、『話しかけてくれオ〜ラ』を出すわけです。デパート1階のお姉さんが独特のオーラで話しかけてくるアレと同じです。高校生たちは、もはや立派な営業マンですね、ちゃんとオーラがでてました。総合学習はビジネスにも役立つかも知れません。何かの分野で『オーラ』を出せるってことは、大切なことだと思います。これも、ひとえに皆さんのがんばりが自信に繋がったのだと思います。

jiorama.jpg懸案だったジオラマも無事完成しました。上の二人が仕上げてくれました(ガラスに脂がつくのでアゴ乗せないで!)
キノコを土台に刺して、落ち葉などを散らして、その上に『ケープ(整髪スプレー)』をかけます。これは、落ち葉がちょっと湿った感を演出しつつ固定するためです。ケープには、雨や風の日にも1日中がっちりキープと書いてあります。大胆なことが、さらりと書いてありますが・・・。成分をみると、人体の不思議展に出てくる人体標本で使う樹脂と類似の材料がたくさん入ってます。そうなんです、毎日のヘアーセットは『プラスティネーション』だったのです。そう思うと、髪の毛がつんつんしている人、がしっとハードセットしている人とも仲良くできそうです。
話は脱線しましたが、ジオラマづくりにも色んなノウハウがあるので、またブログで紹介してゆきたいと思います。身近な材料に、意外な機能があるんです。

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今年は、昨年とはちがって、臭いを体験できる展示もあります。洗びんのなかには、キノコの臭いを蒸溜抽出した液が入っています。こちらは、生ものですので、日持ちしません。定期的に液を足していますが、なかなかたくさん抽出できるものではありませんので、来館された際に『いい香り』が体験できることを保証できませんが、この点はご了承ください。
さらに、今年は兵庫きのこ研究会の皆さんによります美しい写真と水彩画が加わりました。こちらも必見です。実物標本、写真、水彩画、臭い、洒落たポスター、そして研究解析の結果と芸術と科学が融合しております。きのこ展の総支配人である河合先生から、『ルネッサンス』という素晴らしいお言葉を頂きました。
御影高校の皆さんのがんばりももちろんですが、今回そして前回もそうですが、この展示を進めるにあたっての最大の貢献者は、兵庫きのこ研究会の皆さんであることは言うまでもありません。これだけのキノコの鑑定をこなすためには、分類に関する高度な専門知識が不可欠です。しっかりとした基礎研究なしには到底できません。この場を借りて、あらため感謝したいと思います。
この展示をみて、もしきのこに関心をもたれる方が居られましたら、ぜひ『兵庫きのこ研究会』をのぞいてみてください。

zenntai.jpg ということで、来年度の4月18日まで展示しておりますので、ぜひひとはくへ何度も何度もお越し頂ければと思います。

(みつはしひろむね/臭い展示の持続可能性がとても心配)

tenji3.jpg宝塚市立西谷小学校の生徒らの学習成果を展示した『日本一のダリアを守りたい〜ふるさと西谷を感じよう〜』が、2月10日から開催されました。ひとはくの正面入り口から入ってすぐのオープンギャラリーにて展示しています。

tenji1.jpg西谷地区は、宝塚市の北側に位置しておりまして、三田からは結構近い場所にあります。この地区の畑ではダリアが栽培されており、いろいろな品種のダリアを見ることができます。この西谷地区は、ダリアの球根出荷数で日本一を誇るほど、園芸が盛んな地域なのです。
小学校では、こうした地域の自然に着目してダリアを中心とした学習が行われています。この展示は、この学習成果の発表でもあり、西谷地区のすばらしさを発信する機会でもあります。
展示は、模造紙に手書きで書かれたポスターだけでなく、透明のプラスティックのなかにダリアの花を封じ込めてつくる『封入標本』やダリア染めなどを並べております。

そして、小学生による展示だけでなく、この学習を全面的にサポートしてくださった地元の『ダリアを楽しむ会』の皆さんの展示もならべております。

tenji2.jpg  写真をご覧頂けるとわかるように、たくさんの封入標本がまるでお花畑のように並んでいます。それに加えて、生活のなかでのダリアの活躍を衣食住にわけて紹介されています。特に、ダリアの染色はとても簡単にきれいにできるようでして、その方法などを紹介しています。
ダリアに関心があるかたは、ぜひご来館ください。

展示の詳細情報は以下のとおりとなります。
◆期 間: 2010年2月10日(水) 〜 3月28日(日)
◆場 所: 兵庫県立人と自然の博物館 3階オープン・ギャラリー
◆観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
◆主催・共催: 宝塚市立西谷小学校 ・ダリアを楽しむ会・兵庫県立人と自然の博物館

最後に、この展示を担当および指導して頂きました西谷小学校の河口先生、ダリアを楽しむ会の岡田さん、1年間ご苦労様でした。日本一のダリア出荷だけでなく、ダリアの博物館展示でも日本一の内容だと思います。お二人のパワーと熱意に敬服です。
okada_kawaguchi.jpg

博物館にお越しいただき、そしてその帰りには、西谷地区への足を運んで頂ければと思います。
西谷地区は生物多様性にすぐれた場所でもあります。

(みつはしひろむね/大きな封入標本をみると研磨地獄が脳裏をよぎります)

臨時休館もあけ、週末からエントランスに新しい展示物が加わりました。
エントランスに入ると、真ん中に大きなものがおいてあります。

storknest2のサムネール画像

近づいてみると・・・コウノトリの巣の模型です。大きい!!直径約2mの実物大です。
日本の野生コウノトリは、一度絶滅しましたが、2005年から豊岡で飼育個体を野性に帰す試みが行われています。コウノトリは翼を広げると2mもある大きな鳥。今では、こんな大きな鳥が、こんな大きな巣を野外でつくり、繁殖しています。

storknest1

この巣は、『NPO法人 人と自然の会』のイベント『第148回ドリームスタジオ コウノトリを知ろう』(2009年9月20日)で展示するためにつくったものです。 

『NPO法人 人と自然の会』は、ひとはく連携グループの一員で、年間を通してひとはくでいろんなイベントを行ってくださっています。このイベントも、写真展『コウノトリのいる風景』(2009年9月18日〜11月20日)にあわせて企画してくださいました。

ひとはくは、さまざまな人、グループと一緒に活動しています。今週木曜日、2月11日(木・祝)には、そんなみなさんの活動発表会「第5回 共生のひろば」が行われます。

※聴講申し込みは締め切りましたが、下のリンクからプログラムや要旨を見ることができます。
http://hitohaku.jp/top/09event/09kyousei.html

ちなみに巣の横にある三角の解説パネルは、手でまわして裏までじっくりと見ることができます。
豊岡まで行くのはしんどいという方、ぜひひとはくまでお越しください。

(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

企画展『六甲山のきのこ展2010〜リアルな森の妖精たち〜』のポスターが完成しました。
制作デザインは、御影高等学校2年生の吉田咲季子さんです。Photoshop Elementsとタブレットを駆使して見事にデザインされています。前回の御影公会堂でのポスターから、格段にレベルアップしています。メインキャラの娘の髪型もマッシュルームカットに!絵が上手いだけでなく、内容構成できているあたりが凄いです。こちらから注文した『ブラックサタン・魔女風』デザインも、ちゃんとロゴデザインが『黒執事風』で対応。背景画像にも定点観測地の景観がわかる写真を採用しているのもGOO。ナイフにも何気にサインが入っているあたりがプロ志向、素晴らしいです。

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(左が前作で、右が今回作です。今回作は、茶色系で統一されてます。)

さて、この企画展は、2月11日から始まります。ただいま準備中。
以下のとおり、先生と生徒が並べ中でして、まもなく完成する見込みです。
tennji3.jpgこのところ、この展示会の準備に追われています。これまでもご紹介してきたように、この展示会は御影高等学校での総合学習の一貫でして(そのレベルをすでに超えてますが・・・)、高校生はもちろんのこと、兵庫きのこ研究会の皆さんの協力というか、全部おまかせでやっているものです。
私の役割は、ちょこっとお手伝いと技術指導だけです。

tennji2.jpg
左の写真にあるように、やっと全部のキノコを並べることができました。今年の展示では、約180種になります(1〜2種扱いに困っているのがまだある)。昨年よりも、物量的に圧倒しております。

展示解説パネルも増えています。
六甲山のキノコの出現種数の予測であったり、雨量との関係性を解析したものもあれば、キノコの水彩画や写真など、いろんなコンテンツが満載です。
兵庫きのこ研究会の岩崎さんによる美しい水彩画も加わり、賑わっています。


本日のメインイベント(工作)は、採れすぎたキノコを使ってのジオラマづくりです。この企画は、高校生からの提案です。ジオラマづくりを指南します。
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こんな感じで、不飽和ポリエステル樹脂に、御影高校の校長室の前で採った土を乾かして(御影を代表する土です!)、練りあわせて基盤に流し込んでいきます。基盤となる木材は、MDFパネルを使い、端材で枠をつくります。
流し込みは2回に分けて行い、水たまりっぽい印象のところに、粗めの土をまぶせて行きます。

kugi.jpg  kugi2.jpg

あらかじめ、キノコを立てる位置をきめておき、板の裏側から釘をうって、そこにプラスティネーション化したキノコを差し込んで立てます。もちろん、マツの葉や落葉樹のはっぱも上から配置します。
割と簡単にできますので、興味のある方はどうぞ。戦車を置きたいと言って人もいました。

all1.jpgこんな感じ展示会の準備がラストスパートになっています。
きのこに関心のある方は、ぜひ2月11日以降に、ひとはくへお越しください。

(みつはしひろむね/箱庭づくりは癒されます)

ひとはくの本館4階の「ひとはくサロン」には、情報コーナーがあります。

映像資料(3D立体地図、バーチャルミュージアム、ビデオ図書館、自然とまち情報)や

クイズに挑戦 などが、パソコン画面(情報端末)で見ることができます。
 

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▲ 4階の「ひとはくサロン」の情報コーナー

 

さて、その情報コーナーの外(博物館の建物の西側)に面したところは、
ガラス張りになっていて、そこから外を眺めると、深田公園の広い芝生地やまわりの樹林が見えます。


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 ▲外を眺めると・・・今朝(2月6日)は雪景色!


 

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▲午前9時ごろのようす

 

10jigoro.jpgのサムネール画像  

▲午前10時ごろのようす

 

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▲午後2時ごろのようす

 

 窓ぎわには、台のような展示物があります。そこには「深田公園 植物情報」と書かれた案内があります。

saronmaru.jpg  syokujyou.jpg▲窓ぎわにある「深田公園 植物情報」の展示物

 

この「深田公園 植物情報」の内容は、月に1回くらいの頻度で入れ替えられています。


案内には、外での「かんさつ場所」と「植物の観察ポイント」などが書かれています。

博物館に来られたときに、外を眺めるついでに見てください。                                                    (できれば、外に出て、植物を観察してもらえると、うれしいです。ただし、外には特に表示などはしていません。)

 

今朝、この「深田公園 植物情報」のため、「ひとはくサロン」で、窓をあけて写真を撮りました。
そうすると・・・(実は、あとで気がついたのですが、)

 

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▲「ひとはくサロン」からみた風景 (雪景色)

 

雪景色の中で、こっちを見て写真を撮っている人の姿が!! 写っていました!!(赤丸の中心部分)

下記の「ひとはくブログ」記事に掲載されている写真を見てください。


<見てほしい写真が掲載されている「ひとはくブログ」記事>
    タイトル 「●今朝のひとはく 〜雪景色!!今日から開館しています(^^)」 
    アドレス http://hitohaku.jp/blog/2010/02/post_612/


その記事の1枚目の写真(ひとはくの建物を写したもの)を注意深くみると・・・
中央付近に窓が1つだけ開いています(黒っぽい小さな四角)。その窓から撮った写真が上記の雪景色の写真です。

そうです。博物館の内外で、同時に(偶然に)写真を撮っていたのです。
久しぶりの雪景色、何人かの館員が写真を撮っていたのでした。

                                       (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

  さて、県立美術館で現在開催中の特別展「ジブリの絵職人男鹿和雄展」開催中にひとはくが県立美術館で展示を行う県美ひとはく連携展示「栗林慧の瞬間写真展〜里山のいきもの〜」と「里山のいきものたち」が15日終了しました。

IMG_2490.JPGそれは、ひとはくの所蔵する昆虫写真家栗林慧さんの瞬間写真30数点と IMG_2482.JPG里山に暮らすイノシシやタヌキの剥製や虫の標本、虫の3D写真、そして、里山のきのこや木の標本などなど・・・普段の美術館では絶対見られないモノたちでございました。

この期間(12月24日〜1月15日)大勢のお客様にご覧いただきました。なんと17日間の会期で10,622人。1日平均約625人に見ていただいたことになります。

IMG_2489.JPG六甲山を越えるのがしんどいとかタヌキに化かされるのがいやとか、虫は怖いとか・・・といういろんな方々にご覧いただき、ジブリの背景画の中に住まうる生き物たちに出会っていただけたことは、自然への興味、はたまたひとはくへの興味をも持っていただけたのでございます!撤収後、木の標本がバラバラになるとか3D写真パネルが瓦礫の土のう袋の下敷きになり使用不可になるとか、さまざなトラブルにも遭遇しましたが、なんのこれしき!と、懲りずに次の企画をねる珍元斎でありました。

みなさま、これからも、ひとはく、そして、県立美術館をごヒイキのホド、

御願いタテマツリます!chingensai1.jpg

 

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河南堂珍元斎

 

 

DSC_0047.jpg前回のブログでも予告しておりましたとおり、今年も御影高校さんらによるキノコ展示会を行います。
昨年は、80種ほどでしたが、今年はさらにグレードアップして、180種のキノコを一同に並べます。まさに、生物多様性YEARを飾るにふさわしい展示会です。
このキノコの標本は、全部、御影高校の生徒さんが採集して、丹念にラベルを振って、乾燥および樹脂処理して、整理されたものです。もちろん、すべて六甲山の再度公園で採集されたものばかりです。身近な六甲山の非常に限られた箇所に、180種ものきのこがあるのです。なんでそんなに種数があるのかって?それは、ぜひ2/11に開催される【共生のひろば】での御影高校による発表をお聞きください。
ですが、兵庫きのこ研究会さんによれば、180種なんてちっちゃな数字ではないそうで、これまでの記録を積み上げるとゆうに
1000種類近くは生育しているとのことです。この数字はどうやって計算するの?種数はどうやって推定するの?これも、今回の展示会ではパネルで説明します。
今回は、キノコの標本展示だけでなく、キノコの種数や出現傾向について分析した結果やその解説パネルも展示します。
詳しい展示情報は以下のとおりとなります。

期間: 2010年2月11日(木) 〜 4月18日(日)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
主催: 兵庫県立御影高等学校
共催: 
兵庫キノコ研究会・兵庫県立人と自然の博物館

興味のあるかたは、ぜひ人と自然の博物館へ!
2月11日は、キノコの臭いを嗅ぐことができる展示コーナーが特別に登場します。

(みつはしひろむね)

 

syuugou.jpgのサムネール画像キノコ約180種類を一挙に展示した「六甲山のキノコ展」が無事終わりました。
御影高校の皆さん、兵庫きのこ研究会の皆さん、お疲れさまでした。
そして、御影公会堂の皆さん、お世話になりました。

1月9日〜11日の3日間で、合計352名の方が来場されました。
たったの3日間でしたが、いろんな方が来られました。
キノコ愛好家が圧倒的に多かったようですが、他の学校の先生方、キノコ好き一家、近所のひと、山登りが好きな人、勉強熱心な子どもたち、キノコ持参で鑑定を依頼された方々など。なかには、全種類の写真を一つづ撮影して、ホームページでキノコ図鑑をつくる、といった方もおられました。Wikipediaに投稿するとか、言っていた人も。御影高校、ついに世界デビューか?

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昨年度、きのこの学習で活躍した3年生も応援に。彼女らは、昨年の共生のひろばで発表して受賞したメンバーです。きのこの説明はお手のもの。

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来館されたのは、割と年配のかたが多かったのですが、こどもたちもなにやら熱心に。
こんなに間近で観察できる機会はそうそうありませんよ。

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かと思えば、「キノコに詳しすぎる小学生 和田君」が登場です。
キノコに精通している度合いは、もはやきのこ研究会の幹部クラス?、高校生も動揺しています。
展示しているキノコの眺め方が違います。「なかなか、揃ってる」って感じでご納得です。
よかった、ほっ。おさかな君ならず、未来のきのこ君でしょうか。

来館された多くの方は、こんなにたくさんのキノコを一度に眺めるのは初めてのこととの感想を頂いております。野外との違いは、単位時間あたりに、大量のきのこを見れることではないでしょうか。
年配のおじさん(元特攻隊員のかた)からは、「この年になって生まれて初めてこんなのを見ました(生きててよかった・・・というつぶやきが聞こえたとか)」という感想がありました。展示会をして、感謝されることは、そうそうないので嬉しい限りです。

きのこの標本も好評でしたが、やはり臭いの展示は大人気。
子ども達は、「くさっ〜〜」を連発です。間近でスッポンタケの臭いを嗅ぐからでしょ!
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そんなこんなで、無事展示会は終わりました。来られた方の多くが口にしたのは、こんなセリフ、「これで終わりですか」「ひとはくで展示するんでしょう」「この標本はどこに行くんですか」。

はい、そのお言葉をお待ちしておりました。

開催中はアナウンスを控えておりましたが、2月(予定)から来年度の4月まで人と自然の博物館にて、グレードアップしたミニ企画展として、六甲山のきのこ展を開催する予定です。詳細が決まりましたら、またアナウンスしたいと思います。実はまだひとはくの冷凍庫には、きのこの標本がたくさん凍っています(シカの死体の上に置いてある)。大勢の高校生が、キノコ狩りに専念すると、大量にきのこが採れてしまうのです。

 
これらを樹脂処理して、展示に活用したいと思います。
それと、最近になって(ちょっとヒントを得て)封入標本作製の技術が飛躍的に向上したので、新作のキノコ封入標本も飾りたいと思います。

(みつはしひろむね/きのこの専門家じゃないので鑑定はできないです)
syuugou.jpgキノコ約180種類を一挙に展示した「六甲山のキノコ展」が無事終わりました。
御影高校の皆さん、お疲れさまでした。
1月9日〜11日の3日間で、合計352名の方が来館されました。
たったの3日館でしたが、いろんな方が来られたようです。
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本日(1/9)に、無事に御影高校による「六甲山のキノコ展」がオープンしました。   ぱちぱちぱち!

DSC_0014.jpg聞くところによると、開館前から待っている方がいたそうです。まるで、正月のデパートみたい?ですね。潜在的なきのこ好きの人が多いことに驚かされます。
中に入ると展示室が1階にあります。 ent.jpgのサムネール画像入り口にもウェルカムボードとカワラタケがたくさん付いた枝があります。

DSC_0022.jpg展示物は、こんな感じです。普通の博物館ではあり得ないのですが、3日間限定でたくさんのスタッフが張り付いているのでオープン展示が可能なんです。それと標本の加工がきちんとされているので、湿気対策も十分です。封入標本や含浸標本がずらりと並びます。
標本に加えて、キノコのモニタリング結果を解析した内容も紹介されています。

DSC_0034.jpg nigiwai2.jpg午後からも、賑わっています。ちょっと人影にかくれていますが、生徒が頑張ってお客さんに説明しています。3日間限定ですが、実際の採集者や制作者と話をしながら展示をみれるのも、この展示会の特徴です。


本邦初公開!キノコの臭いを嗅ぐことできる展示です。キノコの多様性は、形や種類、分解能力だけでなく、臭いも様々です。芳しいものから、???まで。あなたも、「ハエ」の気分になって、ぜひ臭いを嗅いでみてください。

DSC_0025.jpg今風の博物館学にのっとって、ちゃんと体験型展示、ハンズオン展示、生徒さんによるインタープリテーションなど盛りだくさんです。さらに、生物多様性に関する研究成果もあって、トレンディーな展示会です。博物館学に関心のあるかたにも見所たっぷりです。

展示会の詳しい情報は前のブログをご覧下さい。1月11日までの3日間限定です!

●アナウンス
御影高校さんは、この展示だけでなく、キノコの生物多様性に関する取り組みにも挑戦中です。
研究成果は、この3月に東京大学で開催される日本生態学会でも発表されます!!
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/57/P2-HS02.html

関東にお住まいでキノコ展が見れなかった方は、ぜひ生態学会へどうぞ!
生徒さんがキノコの標本を一部持参するとのことです。

(みつはしひろむね)


 

● 展示情報です!

blog_mikage.jpg今週の週末、1/9(土)〜1/11(月)にかけて、兵庫県立御影高等学校による六甲山のキノコ展が御影公会堂にて開催されます。昨年から引き続き、SSP事業(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト/独)科学技術振興機構)の一貫として、当館と兵庫きのこ研究会とのコレボレーションによる六甲山のキノコ標本づくりと展示を進めています。
今回は、御影高校のすぐ隣にある、ちょっとレトロで格好いい建物の御影公会堂をお借りして、限定3日間の展示会が行われます。六甲山で採集したキノコ約180種類を展示する本格的展示です。
キノコに関心のあるかたは、ぜひご参加頂ければと思います。

期間: 2010年1月9日(土)〜1月11日(月)
開館時間: 10時から17時 (11日は15時迄)
場所: 御影公会堂 1階5号室 (入場無料)
     神戸市東灘区御影石町4丁目4−1
主催:兵庫県立御影高等学校   共催:兵庫県立人と自然の博物館
協力・後援:兵庫きのこ研究会

御影高校の生徒さんによるステキなポスターも作成して頂きました!
poster_kinoko.jpg  →画像をクリックすると大きくなります

なお、この事業はCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)のパートナーシップ事業の認定を受けて実施しております。

★御影高校の取り組みは新聞にも紹介されています
http://club.kobe-np.co.jp/mint/multimedia/odekake/chotto_odekake/0002597519.html

★御影高校へのリンクは以下をクリックしてください
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp2/spptop.htm

★兵庫きのこ研究会へのリンクは以下をクリックしてください
http://www.hyogo-kinoko.jp/

(みつはしひろむね)

県美ひとはく連携事業その弐の一席でございます。

時は、昨年、12月24日クリスマスイブでございます。

クリスマスにはまったく関係ございませんが、県立美術館にひとはくの展示が出現したのでございます。

IMG_2502.JPGそれは、県立美術館で現在開催中の特別展「ジブリの絵職人男鹿和雄展」にあわせ、背景画の里山の世界に住む生き物たちを紹介する展示で、「栗林慧の瞬間写真展〜里山のいきもの〜」と「里山のいきものたち」の2本立IMG_2489.JPGて。

 

ひとはくの所蔵する昆虫写真家栗林慧さんの瞬間写真30数点と里山に暮らすイノシシやタヌキの剥製や虫の標本、虫の3D写真、そして、里山のきのこや木の標本などを展示中でございます。

 

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開催期間は22年1月15日(金)まで。無料ゾーンで見学いただけますので、お見逃しなく。「ジブリの絵職人男鹿和雄展」とあわせまして、ご贔屓のほど、隅から隅までずずずいーっと御願いたてまつります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河南堂珍元斎

花の咲く植物では、花の集まりが「虎の尾」のように細長く垂れる
なるものに

「〜〜トラノオ」という名前が付いています。
シダ植物では、細長く垂れる葉をもつものに「虎の尾」の名が付きます。
写真にある3種類ともにトラノオシダ科というグループのシダです。

      DSCN4804.JPG     DSCN4190.JPG

            トラノオシダ                トキワトラノオ

     (神戸市中央区湊川神社周辺)    (西宮市甲山森林公園)

トラノオシダ、トキワトラノオはまちなかの石垣でふつうに見られます。

 

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                ヌリトラノオ(中国福建省武夷山)

 ヌリトラノオは、葉の軸がうるし塗りのようにきれいですので「ヌリ」が加わります。
こちらは滝の近くなどの岩場でみかけます。

                 鈴木 武(自然・環境再生研究部)

 

ひとはくと協力協定を結んだ加東市で、小学校・中学校の児童・生徒さんたちが作った 自然や環境、地域、生き物などに関する研究・調査作品のうち、優れたものに対して賞が授与されました。

会場は、県立播磨中央公園に隣接する加東市滝野図書館の3階会議場です。

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▲会場の加東市滝野図書館    ▲図書館の入口(授与式の案内があります)

 

加東市のマスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも、式に参加していました。

 

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 ▲いつもと違って直立不動の「加東 伝の助」くん

 

しかし、いつもの「加東 伝の助」くんとは違っていて(特に手の位置)、まるで「別人(べつじん)」のようでした。(実は、倒れてしまうのではないかと、心配でした。)

 

加東市環境学習プロジェクトチームの廣畑校長先生や来賓の加東市長のお話のあと、いよいよ受賞者の発表です。

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▲廣畑校長先生からお話           ▲加東市長からのお話

この「加東市ノーベル大賞」は、 今年初めての事業です。

記念すべき第1回の加東市ノーベル大賞は、 加東市立社小学校4年 上月さんの「クサガメと温度の関係」でした。

また、最優秀賞は、 兵庫教育大学附属小学校6年の藤原さんと同じく5年の脇坂さんの共同作品の「加東市周辺の水を調べてみて」、「台所洗剤は、植物にどんな影響を与えるのか」が選ばれました。

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▲加東市長から賞状を渡される上月さん ▲加東市長から賞状を渡される藤原さんと脇坂さん

その他、優秀賞4作品、審査委員賞4作品について賞状の授与が行われ、入選36作品について、受賞者の学校名と氏名が発表されました。

審査委員として参加した ひとはくの佐藤主任研究員から作品の講評が行われました。 

s-091220kato (102)8.jpg ▲作品の講評をする、ひとはくの佐藤主任研究員

その後、それぞれの作品の発表が行われました。

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▲発表している上月さん         ▲発表している藤原さんと脇坂さん

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▲ 受賞した人、みんなで写真撮影。ちょっと緊張ぎみです。
  いつもと違うポーズをとっている「加東 伝の助」くん (やっぱり、別人だ)


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▲ 集合写真 撮影直後のみんなの様子。少し緊張がとれました。

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  ▲大賞を受賞した上月さん         ▲最優秀賞を受賞した脇坂さんと藤原さん 
                                                 と「加東 伝の助」くん

 

加東市滝野図書館2階ギャラリーにおいて、加東市「まちまるごとミュージアム」として、加東市ノーベル大賞、最優秀賞、優秀賞、審査委員賞、入選のそれぞれの作品が展示されています。

いろいろな分野の作品があります。ぜひご覧になってください。

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▲ 「加東市ノーベル大賞」と「最優秀賞」の作品が展示されているところ

 

また、ひとはくからは、オオスズメバチの拡大模型やハチ類の標本(キイロスズメバチ、ミツバチなどの巣も)などが展示されています。開催期間は12月20日(日)〜27日(日)です。ただし、21日(月)と23日(祝)は休館日です。


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▲ オオスズメバチの拡大模型 も 待っているよ!

みなさん、見に来てくださいね。「まちまるごとミュージアム」の展示の問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                             (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

ひとはく  と  加東市 は、今年7月、協力協定を結びました。

その調印式のようすや、夏期に行われた『加東市「まちまるごとミュージアム」』に関連する行事等ことは、

下記のブログでも ご紹介しました。

<関連するブログ>
1●加東市と協力協定を結びました(7月14日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_361/
2●加東市「まちまるごとミュージアム」のため、展示物を運びました!(7月22日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_378/
3●子ども大昆虫調査隊(加東市まちまるごとミュージアム)(7月30日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_388/
4●加東市「まちまるごとミュージアム」のオープニングセレモニーに参加してきました!(8月1日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/08/post_384/


また、11月1日に ひとはく で開催された「ひとはく&恐竜フェスティバル」には、加東市マスコットキャラクターの

「加東 伝の助」くんも参加してくれました。

s-20091101 059.jpg

▲他のゆるキャラと一緒に並ぶ「加東 伝の助」くん

s-20091101 047.jpgのサムネール画像

▲手の位置は、やっぱり顔のところです
(このことについては、関連ブログ4● を ごらんください)

 

さて、加東市立滝野図書館において、12月20日から冬期の『加東市「まちまるごとミュージアム」』が開催されます。

 

初日の10時から滝野図書館3階(展示会場の上の階)会議場で「加東市ノーベル大賞」等の授与式が予定されています。

この「加東市ノーベル大賞」は、加東市内の小学校・中学校の子どもさんたちが行った地域・自然・環境などの研究作品のうち、優れた作品等に与えられる賞だそうです。

ちなみに20日の授与式(10時〜11時)には、「加東 伝の助」くんが登場するかも しれませんよ。

これらの作品は、加東市「まちまるごとミュージアム」の会場である滝野図書館2階のギャラリーに展示されます。

ひとはく からは、「オオスズメバチの拡大模型」や「ハチ類に関する標本(キイロスズメバチの巨大な巣やミツバチの巣など)」の展示を予定しています。

展示は、12月20日(日)〜12月27日(日)の間、開催しています(ただし、21日(月)と23日(祝)は休館日です)。

チラシは、こちら(緑バージョン: katou09chirashi(ao)fuyu.pdf)と こちら(黄緑バージョン: katou09chirashi(kimidori)fuyu.pdf)です。

 

なお会場へは、車でしたら 中国自動車道「滝野・社」インターから すぐです。

みなさんで、見にきてくださいね。

 

問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へお願いします。

                               

                                   (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

この週末13日(日)は、1日中オープンセミナーがあります(^^)
3階展示室では「竜と獣の道展」開催中です。

竜と獣の道展01

▲丹波市の発掘現場では12月8日から重機による作業が始まっています。来年1月9日からは写真のような光景が、また見られます。あなたもここで記念撮影などいかがですか?

もちろん「篠山市で発見された角竜類」「丹波市で発見されたカエル」の化石も展示中です。

こちらもご覧ください http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_549/

竜と獣の道展02

▲この機会をお見逃しなく!!

10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「恐竜かべかけづくり」
11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」 
11:30〜展示室ツアー「ボルネオジャングルツアー」
13:00〜16:00 顕微鏡で見る化石(担当は古谷主任研究員です!)

13:30〜研究員による展示解説「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ
14:00〜君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう!
 これまでに実施したときの様子は
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_532/
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_550/

14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「しかけ絵本づくり」

しかけ絵本02

▲無料でこんなに素敵なものがつくれますよ。(ただし定員20名です)

どうぞひとはくに”何度も”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日は朝から雨で、なんとなく気分が乗らない人もいるのでは・・・?
さて、明日から「トラさんようこそ!」が始まります。
もちろん「寅さん」じゃなく、「トラさん」ですがね(^^)

そんなわけで、もうすでにトラの剥製、トラと名のつく動植物の標本などが展示されています。
 くわしくは、http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_542/
       http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_554/

来年の干支の「トラ」の前で写真を撮って、年賀状のデザインにするのはいかがですか?
トラさんようこそ01

▲トラの着ぐるみもありますよ(^^)

トラさんようこそ02

▲トラの剥製の前で遠藤研究員!剥製にはさわれませんのでご注意を!

この週末も、現在開催中の「竜と獣の道展」に関連するイベントが盛りだくさんです。

明日12日(土)は、
10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル
 「竜と獣の復元画をかこう!−ザイサンアミノドン復活−」
 上記の時間中、いつでも参加できます。
11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
 くわしくはこちら http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_498/
11:30〜展示室ツアー「ボルネオジャングルツアー」
14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「しかけ絵本づくり」

しかけ絵本01

▲無料でこんなに素敵なものがつくれますよ。(ただし定員20名です)

この週末、どうぞひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

来年の干支にちなんだミニ企画展「トラさんようこそ!」がいよいよ今週土曜から始まります。

展示については、こちらをご覧ください。

http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_542/

ひとはくでは、着々と準備が進んでいます。

P1010657.JPGのサムネール画像

今日、きしわだ自然資料館から 迫力満点のベンガルトラの剥製が成獣と幼獣やって来ました。

夢に出てきそう・・・。若干 幼獣の方が怖いかも。

1210seijyuu.JPG     1210youjyu.JPG

     成獣            幼獣

 1210isidasensei.JPG

 担当の石田研究員。どこに置こうか考えています。

1210endousennsei.JPG

遠藤研究員と隅野さん。ガラスケースを3階へ運んでいます。

がんばって!

トラの剥製だけでなく、トラと名のつく動植物を数多く紹介しています。

個人的には宝石として有名な虎目石(タイガー・アイ)を凝視してしまいました。

展示に先がけ、各担当の研究員より説明をスタッフが受けています。

    1210shokubutu.JPGのサムネール画像     P1010677.JPG

   トラと名のつく植物コーナー    虎目石コーナー

       1210kouchuu.JPG          1210koudann.JPG    

   80種類もある、トラにちなん    珍元斎先生の紙芝居

 だ、甲虫コーナー

 詳しくは、「寅の虫」見てね。→

 http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_552/

 

 と、盛りだくさんです!!

 

展示期間中は、紙芝居講談やトラのペーパークラフトづくりなど、楽しいイベントも♪

一緒に来年の干支「トラ」さんを迎えませんか?

                    小林美樹(生涯学習課)

 

 

 

寅の虫

2009年12月 8日
「トラさんようこそ!」の準備をしております.

今年の「ウシカメムシ」や「ウシヅラヒゲナガゾウムシ」に代わって「トライクビ
チョッキリ」や「トラカミキリ類」や「トラハナムグリ類」が登場の予定です,


dt01_ca.jpg
kam01_ca.jpg

トライクビチョッキリとニイジマトラカミキリの青赤写真

と,思っていたら直前になって「トラフシジミ」という言葉を耳にしてしまいまし
た.たしか撮ったときに「使える!」と思った写真があったはず … 発掘して加
工したのがコレ↓です.

4f-am-25.gif
立体撮影で連写でしたので青赤写真化してアニメ化にしました.

フォトフレーム用タイトルのために作ったCGモデルを青赤GIFアニメにしてみ
たらこんな感じに.
2010-agm.gif
手もとに青赤メガネがない方は,赤緑の暗記シートでも代用できます.

昆虫共生・沢田佳久

朝から降っていた雨が、ウソのよう。すっかりいい天気♪

ひとはくでは、今日から丹波市山南町の篠山層群で発見された、カエル類化石が公開。

カエル類化石について、詳しくは、こちら→

http://hitohaku.jp/top/kaseki_2009120102news.html

1205tennji.JPG

          担当の池田研究員が心をこめて、丁寧に展示しています。

展示初日の今日、このカエル類化石を発見した、住吉美侑ちゃん(三田市在住 11歳)とご家族も、 展示を見に来てくれました!

1205touchaku.JPGのサムネール画像

                           (美侑ちゃんとご家族)

早速、自分が発見した化石の展示を見学する美侑ちゃん。

1205miyuuchann.JPG

たちまち、取材に来ていたマスコミの皆さんにインタビュー攻めに。

                P1010483.JPG                        1205miyuuhann.JPG

 Q化石を見つけたときの気持ちは?「びっくりした!」

 Qなんで化石ってわかったの?

「石に線が1本入っているのを見つけて。そんなすごいものだと思わなかった。

これから、カエルを見るたびに思い出す。」

なんと、しっかりした返事。次は担当の池田研究員のインタビュー。

1205ikedasennsei.JPG       「カエルがようやく出たかという感じで、正直うれしい。

      丹波の恐竜の足元にこうした小動物の世界が広がっていた。」 って。

      篠山層群には恐竜だけじゃなくて、いろんな動物が生きていたんだね〜。

 

      展示室内は熱心にカエルの化石を見つめるお客様の姿が。

                       P1010520.JPG   1205okyakusan.JPG  

                 「こんなの見つけてすごい!」  「ひゃ〜ちぃちゃい。」

複数のカエル類の骨の化石が〜2センチ四方にかたまってあるんです

どれがどこの骨かじぃ〜っと見てね。

このカエル類の化石の展示は角竜化石と同じ27日(日)までですよ。

是非見にきてくださいね〜。

 さて4Fには、オリジナルツリーが登場し、ひとはくは、早くもクリスマスムード満載。

みなさん、どんなクリスマスを過ごす予定ですか?準備万端?

1205turi-.JPGのサムネール画像

オリジナルのクリスマスリースを作るイベント「恐竜のリースづくり」が、今日と明日の午後3時〜おこなわれます。

1205kyouryuu.JPG

この他、クリスマスイベントがもりだくさん☆

イベントはこちらから→

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0912.pdf

 

ひとはくへ来たら昨日と違う何かがある!んですよ。

                    小林 美樹(生涯学習課)

ひとはくでは週末を中心に研究員によるオープンセミナーを開催しています。この週末も楽しいオープンセミナーが開催されたので報告します。

石田弘明研究員による「いろいろなタネを観察しよう!」では、
さまざまな種類のタネを見ることができます。翼果を飛ばす体験もできますよ(^^)

石田研究員1129

▲研究からいろいろと教えてもらえますよ(^^)不思議なタネのいろいろを・・・

フタバガキ

▲これはフタバガキのタネ。私もボルネオジャングル体験スクールで実際にボルネオ島で拾いました。くるくる回って落ちるタネですね 

毎週日曜日の「解説!竜と獣の道展&ひとはく恐竜ラボ」では、
研究員から詳しく解説を聞くことができます。

解説_古谷1129

▲今週は古谷裕主任研究員でした。3階展示室に13:30にお越しください!

隔週の日曜日には「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」もあります。今日も1時間前の整理券発行に長い列ができました。

発掘体験1129a

▲続々とラボ横の広場に集まる「発掘隊員!!」

発掘体験1129b

▲古谷裕主任研究員、先山徹主任研究員から説明を聞いて、さあ始めよう!

発掘体験1129c

▲さあ、見つかるかな? みんなハンマーを片手に真剣ですね(^^)

発掘体験1129d

▲化石かどうかは研究員に同定してもらいます。心配そうに見つめていますが・・・

発掘体験1129e

▲よかったですね。「化石でした!」

化石とわかれば名前を書いていただき資料となります。今日もたくさん見つかりました。

これらの化石はその後、クリーニングされて・・・とても貴重な発見に繋がる場合もあるかも(^^)
次回の「君も発掘隊員!!」は12月13日(日)です。

今年もあと1ヶ月。「竜と獣の道展」も12月27日までです。
ぜひ、ひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

先月から始まった「竜と獣の道展」
 http://www.hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/ryu_index.html
この特別展示にあわせて、フロアスタッフによる様々なイベントを開催中です。
篠山市内の篠山層群(1億4千万年前から1億2千万年前)で発見された日本初の角竜類の化石公開のおかげで、週末のひとはくは大いににぎわいました(^^)

デジタル紙芝居1128

▲3階アースシアターで行われるデジタル紙芝居は、「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」です。
小さなお子様から楽しめます!!この日は立ち見のお客様も・・・

スペシャル1128

▲4階ひとはくサロンで行われる「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル 恐竜ペーパークラフト」。できあがったら特製ジオラマに置いて記念撮影付きです

スペシャル1129

▲同じく「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル 恐竜の復元画をかこう」 みんな想像力が豊かですね

ラボレク

▲団体向けには「特注ラボレクチュア」 わかりやすく発見からこれまでをお話しします


「デジタル紙芝居」「展示室ツアー」は毎日!
「フロアスタッフと遊ぼう!」は土・日・祝の15時から。
「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」は土・日・祝の10時30分から16時まで、一日中いつでも参加できます。

12月のカレンダーについては下記をご覧ください。
 http://www.hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0912.pdf

いよいよ12月。年内に必ず1度はひとはくへ!
イベント、オープンセミナーを確認してどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

篠山市内の篠山層群(1億4千万年前〜1億2千万年前)から発見された
原始的な角竜類の化石を昨日から12月27日まで公開しています。

今日29日の日曜日も朝から大勢のお客様でにぎわいました。
なかでも、ひとはくのエントランスホールにあるミュージアムショップには、
博物館を見学されたお客様が終日絶えませんでした。


ショップにて

▲お父さんお母さんよりも、おじいちゃん、おばあちゃんにおねだりする子が多かったようです(^^)


ショップにて02

▲人気はやっぱりトリケラトプス?あと1個しかない!!このあとどうなったんでしょうね(^^)


今、ひとはくでは、「竜と獣の道展」開催中です。
今回見つかった角竜類の化石も、以前見つかったティラノサウルス類の歯も
そして、もちろん『丹波竜』も展示しています。

そして何より、兵庫県で発見された様々な化石を一堂に集めています。
化石ファン、恐竜ファンには見逃せない企画です。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

篠山市内の篠山層群(1億4千万年前〜1億2千万年前)から発見された
原始的な角竜類の化石を本日から12月27日まで公開しています。

初日のようす

▲初日の今日は朝から大勢のお客様が来館されました。報道関係の取材もありました。

 

さて、この写真の恐竜わかりますか?

エントランスホールの恐竜

▲博物館のエントランスホールに2つの恐竜の頭部のレプリカ(もちろん実物大です)が並んでいます

恐竜ファンでなくともティラノサウルス(左)とトリケラトプス(右)はご存じの方も多いでしょう。
後期白亜紀の北米大陸でティラノサウルスがトリケラトプスを襲うシーンは再現CGなどでもお馴染みですね。
どちらも体長が10m、あるいはそれ以上ある大きな恐竜で、どちらも6550万年前に絶滅しました。

今回見つかった角竜類はトリケラトプスの祖先?基盤的ネオケラトプス類と考えられています。体長はわずか50〜60cmほど。
トリケラトプスには大きな角が3本(だから「トリ」がつくんですね)あり、雄どうし?の闘いやティラノサウルスから身を守るために使ったとされています。
しかし今回見つかった恐竜によく似ているとされるアーケオケラトプス・オオシマイには、角がありません。

同じ篠山層群で、『丹波竜』が発見された発掘現場からはティラノサウルス類の歯が見つかっています。
まだ、そんなに大きくないであろう(5mくらい?)と考えられていますが、立派な肉食恐竜です。
トリケラトプスがティラノサウルスと闘ったように、今回見つかった角竜類の恐竜も
肉食のティラノサウルス類の恐竜と闘ったのでしょうか・・・それとも逃げまどうだけだったかな??
何千万年もの間、お互いにどんどん大きくなって、ずっと闘ったのでしょうね。

さて、今ひとはくでは、「竜と獣の道展」開催中です。
今回見つかった角竜類の化石も、以前見つかったティラノサウルス類の歯も展示しています。恐竜たちの進化を想像しながら見るのも楽しいですよ(^^)

明日は13:30から研究員による「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ解説、
14:00からは「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」もあります。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

ひとはくでは、年末年始の特別企画として、来年の干支「トラ」にちなんだミニ企画展を開催します。期間は1212日(土)〜111日(月)で、場所は4階ひとはくサロンです。トラはネコ科ヒョウ属に分類される肉食動物で、アジアだけに分布し、森林を主な生息場所としています。トラには複数の亜種があり、それぞれにシベリアトラ、ベンガルトラ、スマトラトラなどの名前がつけられています。今回のミニ企画展では、全長195 cmのベンガルトラの剥製(きしわだ自然資料館所蔵)を展示しますが、体毛が織りなす美しい縞模様はまさに芸術作品。一見の価値ありです。

 

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              ベンガルトラ

 

トラ以外の動物と植物の中にはトラ(虎・Tiger)と名のつくものが意外と沢山あります。例えば、鳥類ではトラフズク、トラツグミ、両生類ではトラフガエル、魚類ではトラフグ、トラザメ、トラウツボ、トラギス、昆虫類ではトラカミキリ、トラガ、トラフシジミ、トラマルハナバチ、トライクビチョッキリ、ハンミョウ(Tiger beetle)、顕花植物ではオカトラノオ、ヌマトラノオ、ムカゴトラノオ、ミズトラノオ、ヤナギトラノオ、トラノオジソ、イタドリ(虎杖)、オニユリ(Tiger lily)、トラノハナヒゲ、シダ植物ではトラノオシダ、ルリトラノオ、コケ植物ではトラノオゴケ、海藻ではウミトラノオなどがあります。

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                            オカトラノオ

 

「あれもこれもトラ!」のコーナーでは、このような動植物を数多く紹介します。宝石として有名な虎目石も展示する予定です。このほか、日本在来のネコ科動物であるイリオモテヤマネコとツシマヤマネコを紹介するコーナーや、絶滅が危惧されているトラの現状を紹介するコーナーなどもあります。関連イベントとして、トラを題材とした紙芝居講談を110日(日)に行います。「ミニ」の企画展ですが、中身は盛りだくさんです。ぜひご来館ください。

 

                                 石田弘明(自然・環境再生研究部)

 

 

ようこそのお運びあつく御礼申し上げます。私、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。 今日は 20091101EventChara002.jpg11月22日いい夫婦の日。とは関係ありませんが、本日は「竜と獣の道展」のスペシャルイベント、恐竜のお話をきいていただき、カラー粘土で想像して恐竜をつくる「想像して創造!」のワークショップでございます。

まずは、恐竜たちが、人間のような暮らしをしているというまったく別世界のチタマという地球そっくりな星でのお話、ちんげんさいのつくりばなし講談「ポップダンゴブラザーズ」の一席でございます。

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本日登場しますのは、IMG_0858.JPG

草食のティタノサウルス類のポップサウルス、肉食のティラノサウルス類のダンゴザウルス、の血のつながらない兄弟と IMG_0865.JPG

ボウソウザウルス兄弟でございます。 IMG_0897.JPG

ポップ、ダンゴには、お馴染みの売斎くんと美術館から四十一斎。そいて、お母さん竜は八瀬菜斎、ボウソウ兄弟は写楽斎・食べ菜斎の中一トリオ。

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さあ、ここは銀河系の片隅にあります地球そっくりの双子の星、空にはまんまるお月さま、青い海、青い空、陸には緑ゆたかな山や森、川がひろがり・・・

IMG_0855.JPGしかし、1つだけ地球と違うのは、巨大隕石の直撃がこの星ではおこらず、恐竜たちは絶滅せず、そのまま進化を遂げ、IMG_0849.JPG

本来なら人間が手に入れたはずの言葉を手に入れ、わが世の春とノッシノッシとうようよいるチタマという星のおはなし。IMG_0869.JPG

そこのタンバの国で生まれたポップザウルスとダンゴザウルスは違う種類の恐竜ですが、ケンカをしながらも、仲良く育ちます。でも、だんだんダンゴザウルスはおかあさん竜のつくる草ダンゴではあきたらず、肉が食べたくなってきます。

IMG_0879.JPGそこに、同じ肉食のボウソウ族のボウソウザウルス兄弟があらわれて・・・・

IMG_0887.JPGダンゴザウルスは大あばれです。あはれ、ボウゾウ兄弟はボコボコにされて逃げました。

IMG_0888.JPG IMG_0893.JPG助けてくれたお礼にとポップザウルスは、南のサンダの国にはサンダステーキというおいしい牛肉が食べられるとダンゴザウルスを誘います。おかあさん竜にないしょでサンダの国に旅だつ二匹の運命やいかに・・・ IMG_0905.JPG

 

さて、こんなお話を聞いたあと、こんなんもいたらいいなあと五感を駆使して粘土恐竜をみんなでつくりました。

IMG_0922.JPGボディ、目ん玉といっせいに作ります。

IMG_0906.JPGみんな違ってみんないい。IMG_0968.JPG

いろんな作品が出来ました。 IMG_0936.JPG

最後は、ジオラマに置いて、記念写真をとってハイポーズ! IMG_0973.JPG IMG_0957.JPG

カラフルで素敵な恐竜王国ができました。IMG_0961.JPG

 

 

 

 

 

竜と獣の道展はまだまだ続きます。

IMG_0965.JPGおかげさまで盛況だったちんげんさいのスペシャルイベントもまたあるかも?しれません。みなさま、ぜひとも、ひとはくへのご来館待っております!

 

 

4Fひとはくサロンで開催中のひとはくいろんなだまし展が、県立美術館の「だまし絵」展が終了したのに伴いリニューアルしました。

IMG_0975.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

まずは、本物の歌川国芳のだまし絵「面白くあつまる人が寄りたかり」(加藤コレクション)。

IMG_0974.JPGこれは、県立美術館に出品された国芳の代表作「みかけハこハいがとんだいい人だ」と同じく、寄せ絵とよばれる手法のなまず絵で、安政大地震後の復興景気でわく様子を皮肉ったものです。あまり残っていない貴重な資料なので、この機会をお見逃しなく。

ほかには、額縁効果DSCF0464.JPGや3D近畿の山も追加しました。DSCF0465.JPG

P1010147.JPG

 

 

そして、”ギタイ”コーナー。P1010145.JPG  ハチやカマキリなどの虫さんはもちろん、たぬきやきつねにも変身(ギタイ)できます!

子どもたちに大人気です。みなさんも、ひとはくでいろんな”だまし”に触れて、いろんな生き物にギタイ体験してみてください。 

P1010146.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このミニ企画展は12月6日(日)まで。お見逃しなく、待ってまーす!

川東丈純 

 

10月24日から始まっている丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」では
様々な企画が盛りだくさんです(^^)

とくに週末は楽しさいっぱいです。
日曜日は毎週、研究員による展示解説「竜と獣の道展&ひとはく恐竜ラボ」があります。
13:30に展示室にお越しいただくだけ。予約も整理券も必要ありません。

松原解説01

▲15日(日)は松原尚志主任研究員でした。兵庫県で見つかった様々な化石を次々と紹介していきます

松原解説02

▲もちろん「丹波竜」についても詳しく。松原主任研究員お手製の「ちーたん」の紹介も!?

そして14時から、「竜と獣の道展」イチオシの「君も発掘隊員!!丹波の恐竜をさがしだそう」がありました。
1時間前から配布した整理券も、すぐに完売!!

発掘体験01

▲およそ20組の親子連れでにぎわいました。

発掘体験02 発掘体験03

▲見つかったかな?なかなか見分けが難しいようです

発掘体験04

▲もちろん化石も見つかっています!!!

発掘体験05

▲こちらは何やら小動物の骨のようですね

発掘体験06 発掘体験07

▲見つかった化石は発見者の名前を記入して保管されます。見つかるまで帰りそうにないですね(^^;

この企画、次は11月29日(日)です。

みなさん、「竜と獣の道展」に”何度も”お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

10月24日から始まっている丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」では
様々な企画が盛りだくさんです(^^)

とくに週末は楽しさいっぱいです。
14日(土)は「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
シリーズ最新企画!「パタパタ・プテラノドン」

プテラノドン

▲できあがりはこんな感じ

プテラノドン02

▲スタッフから説明を聞きながら、小さなお子様でも参加いただけます

展示室の翼竜

▲3階の展示室内には淡路で見つかった翼竜の化石、全身骨格(レプリカ)、
そして松原尚志主任研究員お手製の復元模型なども並んでいます。

15時からは「フロアスタッフと遊ぼう!」
こちらも新企画「恐竜の卵を探そう!発掘ミニ体験」がありました。

卵探し01

▲まずスタッフから説明を聞いてからスタートです

卵探し02 卵割り

▲卵を探して→卵を割って・・・このあとは”お楽しみ”

このほかにも館内では、団体向けに「やさしい化石のレプリカづくり」や
池田忠広研究員による「丹波の恐竜化石〜展示&ラボ解説」もやってました。

池田研究員レク01

池田研究員レク02

▲三枝春夫主任研究員とともに発掘最前線で発掘、研究をしている池田忠広研究員から
直接聞けるとあって、参加者からは盛んに質問も飛んでいました。

レプリカづくり01

▲こちらは西岡敬三指導主事による「やさしい化石のレプリカづくり」

化石をみる02

▲古生代、中生代、新生代に分けられた化石の標本をじっくり見る参加者

みなさん、「竜と獣の道展」は12月27日まで開催しています。

ぜひ、ひとはくに”何度も”お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

天高く・・・・・

 

まもなく開始です 午後には天気が崩れそうな予報も出ていますが、爽やかな秋空が、みなさま方のお越しをお待ちしております。

 どうぞ、ご家族おそろいでひとはくにお越しください。

 

 

 

 

ひとはくフェスティバル広報担当チーム

さて、伊丹市の柿衞文庫で開催中の開館25周年記念「芭蕉−新しみは俳諧の花」展(10月3日〜11月23日)のひとはく連携ワークショップのお話の続きでございます。まずは、芭蕉展とあわせて展示中の「ふるいけやかわずとびこむみずのおと作品展」の紹介から。 IMG_0121.JPG

IMG_0095.JPGこれは、この夏、伊丹の小中学生と家族が芭蕉の「ふるいけや」の句から、自由な発想でつくったワークショップの作品展で、

IMG_0092.JPG実際に蛙をさわって短冊に文字を書いた作品や、セラミックで作った蛙を展示中です。

IMG_0098.JPG太田研究員が担当した短冊編は前回のブログで紹介しましたが、今回は珍元斎の担当したセラミック粘土ガエルのお話。 P1010175.JPGのサムネール画像

柿衞文庫には、芭蕉が短冊にかいた「ふる池や蛙とびこむ水のおと」の有名な句があります。この句が生まれた場面を創作講談で再現。 P1010178.JPG

内容は、うるう3月の中途半端な季節に、カエルという季語が春と夏という、これまた中途半端ないきものを題材に、江戸は深川の芭蕉庵で腕を競い合ったという、芭蕉の一門の「蛙あわせ」のお話。

P1010181.JPGま、簡単にいいますと「カエルをネタにみんなで句をよもう!」の会でございます。

IMG_8807.JPG多くの門人が芭蕉庵にやってきて、そばを食べたり、酒をのんだりしながら、句を競いあう中で、カエルの句は生またというお話で、IMG_8762.JPG

カエルは今までカジカガエルを代表選手とする鳴く声を描くのがスタンダードでしたが、芭蕉はここではじめて、カエルの行動、すなわちカエル(たぶんダルマガエル)の姿をよんだことが すばらしい!新しい! のでございます。というようなことを一席ぶちまして、

IMG_8815.JPG IMG_8824.JPGその刷り込みのあと、大阪芸術短期大学の堀野先生の指導のもと学生さんの協力でセラミックガエルを作りました。中学生は、クラス用の超大皿に、家族は家族ごとの大皿にカエルを盛り、大阪芸短大で焼成して完成。

IMG_0129.JPG IMG_0143.JPG芭蕉さんをはじめ、柿衞文庫、現代美術作家、大阪芸術短期大学、ひとはく・・・そして、伊丹のこどもたち。人と自然の融合した芭蕉展、ぜひご覧ください! 

さて、いよいよ明日24日(土)から「竜と獣の道展」が始まります。

今日の写真はこれ(↓)

恐竜ジオラマ

▲恐竜たちの足音が聞こえませんか??

今回の「竜と獣の道展」では様々なオープンセミナーがあります。

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」については、

http://hitohaku.jp/blog/2009/10/24_1/

で紹介しましたが、25日(日)には、「恐竜の世界をつくろう!」があります。
4階ひとはくサロンで、開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)


恐竜の世界をつくろう

▲このジオラマ、すべてスタッフの手作りです。

高瀬さん

▲背景の絵を描いているフロントスタッフの高瀬さん。

ジオラマ制作

▲手前のジオラマは私とフロントスタッフの笹山さん、瀬良さんとの共同製作です。ベニヤ板に廃ダンボールを切って重ねて段差をつけて、紙粘土と石膏でなだらかにして、仕上げは水性ペイントです。

恐竜折り紙

▲あなたも自分でつくった恐竜を置いて情景写真を撮ってみませんか?

みなさん、明日から始まる「竜と獣の道展」にどうぞ ”何度も” お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

今日の写真はこれ!!(↓)

ちーたん

なんだかわかりますか?
丹波竜のマスコットキャラクター「ちーたん」です。
ひとはくの松原主任研究員ご自慢の力作です!!一般公開に先立ちブログ公開します(^^)

さて、今日は24日(土)から始まる「竜と獣の道展」の報道向けプレビューがありました。

松原

▲<兵庫県「竜」と「獣」の化石地図>を解説する松原主任研究員

博物館では企画展示前に、このように報道関係者に展示内容を詳しく紹介して記事にしていただいています。

 

三田周辺

▲恐竜だけじゃありません。地元三田周辺で発見されたザイサンアミノドン(1999)、サンダタンジュウ(2004)などの化石も一挙公開!!


ヴェロキラプトル

▲昨日のブログ http://hitohaku.jp/blog/2009/10/2_4/ 「かぎ爪」の持ち主です!人と自然の博物館ではもちろん初公開!!恐竜ファンなら一度は見てみたいヴェロキラプトルの全身骨格標本です。

まだまだ紹介したい展示があるのですが、今日はこれくらいに(^^)

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
どうかご期待ください!!

期間中、さまざまな体験イベントもあります。

ぜひ、何度もひとはくにお越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

今日の写真はこれ!!(↓)

だれのもの?

なんだかわかりますか?
先日、ひとはくのエントランスホールで営業しているショップさんで買ったものです。
これが恐竜「▲#□$◎%▽&◆」のものだとわかる人は、かなりの恐竜マニアですね(^^)

この爪については、下記のブログ
http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_473/
と関係があるんですよ。でも、答えはまたの機会に!

さて、3階丹波の恐竜化石の展示コーナーも昨日の閉館後の作業に続き、
今晩も閉館後の作業によってかなり変わってきました。


搬入

▲次々と展示ケースが増設され、かなり密集した展示室内に・・・

展示室内01

▲たくさんの展示ケースに、これから標本がならべられていきます

  展示室内02

▲ところせましと並べられ、天井からも?

 

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
ご期待ください!!
この企画は10月24日(土)から12月27日(日)までです。

秋から冬のひとはくに、ぜひ、お越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

さて、いよいよこの週末24日(土)から丹波の恐竜、特別企画「竜と獣の道展」が始まります。
パネルの準備など、館内ではあわただしく準備が進んでいますよ。

 

古谷

▲古谷主任研究員なにやら顔をしかめていますが???

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」では、
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」を行います。
なんと開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)

 

4階サロン展示

▲場所は4階ひとはくサロンです

私が担当して学校団体向けにやっている「やさしい化石のレプリカづくり」では、本物の化石から、ご本人が型どりしてレプリカをつくるところにこだわっているのですが、それだと時間がかかってしまいます。
そこで今回は、誰でも簡単に、その場で数分でかわいい化石のレプリカをつくっていただきます。(ただし、材料費がかかるので1個100円です)

 

おゆまる

▲今回使うのは「おゆまる」という商品です。とってもかわいいでしょ

 

型どり

▲型はもちろん本物の化石から作りました。ゼリーの空き容器が役に立ちました(^^)

 

シリコン樹脂

▲型はシリコン樹脂です

型(アンモナイト2種) 
▲たくさんの型作りも順調に進んでいます

実は、今日の閉館後、「竜と獣の道展」に向けた展示の移動・設営作業が始まります。
24日からの展示をお楽しみに!!

イベントもたくさんありますよ。また紹介します!!

みなさん、ひとはくで秋から冬の「竜と獣の道展」(12月27日まで)にどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

明日、10月17日(土)12時半〜14時までひとはくサロンでひとはくだましセミナー2を開催します。県立美術館の「だまし絵」展と連携したミニ企画展「だまし絵といろんなだまし」の県連イベント第2弾!です。

今回のお題は、沢田研究員の「なんやらあやしげアナグリフ」、珍元斎の紙芝居「芝右衛門たぬき」、大谷研究員の「虫のだまし」です。昆虫の3D写真から、たぬき、そして虫の擬態まで、さまざまなだましの世界を体験できます!

IMG_0334.JPGそこで、前回10月12日に行いました、だましセミナー1の模様を少し紹介します。

山崎研究員の建物のだまし。建物のトリックを講談風に語ります。

IMG_0338.JPGさあ、額縁効果!みんな普段より格好よく見えるかな? IMG_0353.JPGつづいては、河南堂珍元斎一座の「たぬきときつねのだまし合戦!」来館者も出演しての大騒ぎの寸劇講談となりました。IMG_0374.JPGたぬきは美術館の四十一斎。きつねは謎の指導主事、山本カン斎です。IMG_0354.JPG

小学3年生の倉橋くん。小売斎として出演。  小6の先輩、売斎くんと大行列をしてくれました。   

IMG_0380.JPGIMG_0359.JPGIMG_0362.JPG                                                                           

 

                                                   上田研究員はボン斎、フロアスタッフの美濃さんはグループ交斎として紅二点出演。総勢7人のおおにぎわいの寸劇講談でありました。

IMG_0400.JPGつづいては、加藤研究員の「なまず絵」。 IMG_0392.JPG江戸時代のおわりにあった安政大地震のあと「なまず絵」が大流行します。その絵師の中に、「だまし絵」で有名な歌川国芳もいました。加藤コレクションなどからの絵解き風に紹介しました。

IMG_0405.JPG最後は、ゲストの登場です。たぬきから人間に戻った県立美術館の橋本指導主事による県立美術館の特別展「だまし絵」展レクチャー。だまし絵の楽しみ方のツボを聞き、だまされに行きたくなりました。11月3日までです。みなさんもぜひ。

IMG_0406.JPGさて、明日はどんな「だまし」が登場するか・・・・。みなさんもひとはくに、だまされに・・・いや楽しく学びにきてください!待ってます。

 

川東丈純

 

さて好評開催中のミニ企画展「だまし絵といろんな“だまし”」のオープンセミナー「ひとはくだましセミナー」を来る10月12日(祝)と17日(土)に開催します!両方とも12時半〜14時までひとはくサロンで行います。12日は、建物、狐狸講談、なまず絵、だまし絵。17日は、虫3D、芝右衛門狸紙芝居、虫擬態がテーマです。

その内容の一部を先月22日に県立美術館でも開催しました「1日だけのひとはく美術館〜ひとはくだましセミナー〜」から紹介します。IMG_9681.JPG県立美術館の「だまし絵」展はその日1万人を超す大賑わい。ひとはくのセミナー会場も立ち見が出て120人もの人。

IMG_9699.JPG司会は久々に元NHKの阿部星香さんです!

IMG_9685.JPGまずは山崎義人研究員の「建物のだまし」。

IMG_9690.JPG建築や都市などの空間は、人々の五感で受けとめられます。 IMG_9693.JPG

そんななかで、だまし絵のように目の錯覚を利用していろんな風に見せるトリックが、あちこちにあります。図と地や錯視・・・その秘密を解き明かしました。 IMG_9701.JPG

2番手は、河南堂珍元斎とぶんがく茶釜。

演目は、きつねとたぬきのだまし合戦!講談「おまんだぬきと細川のおやっさん」でございますIMG_9748.JPG

昔から、人里近くに住んでいる狸や狐は人をだますといわれてきました。 IMG_9712.JPG

本当はそんなことは出来ないのに怪奇現象を妖怪たちととも一身に背負ってきたエライだまし屋のタヌキさんとキツネさんを主人公に、IMG_9735.JPG

淡路につたわる昔話をもとにおまん狸と細川のおやっさんというキツネの化かしあいの物語を寸劇つきで演じました。 IMG_9783.JPG今回も珍元斎の相方、美術館の四十一斎もタヌキとキツネに化かされてフンまみれになる弥平を大熱演でした。12日にはひとはくでその迷演技を披露します。

 

 

河南堂一門も、十七斎のキツネ、小江雅智斎の女房、綾毬奈斎の大名行列と今回は女性陣中心の寸劇で華やかでありました。

  

トリは大谷剛研究員の「虫のだまし」。たくさんの動物の餌になってる虫たちは、つかまらないようにと一生懸命生きています。

IMG_9793.JPGその中で、ハチのふりをしている虫や「だまし絵」のように腰のくびれを模様で擬態する虫・・・ IMG_9795.JPGけなげに生きる虫たちをたのしく紹介しました。会場はさまざまな“だまし”に関心したり笑ったり驚いたり、あの手この手のだまし三昧の一日となりました。IMG_9806.JPGひとはくでのセミナーは2日間のスペシャル版でこの日出演しなかったなまず絵の加藤研究員や沢田研究員も出演します。みなさまもひとはくで、ぜひ“だまし”の世界に浸ってみてください。乞うご期待。

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます!本日のお話は芭蕉さんとカエルでございます。

芭蕉さんと家にカエルという話ではなく芭蕉さんのあの有名な句「古池やかはづ飛び込む水の音」のかはづ=カエルのおはなし・・・。

IMG_0082.JPGIMG_0085.JPG 10月3日伊丹にあります俳諧の文学館、柿衞(かきもり)文庫で企画展「芭蕉 新しみは俳諧の花」展がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

さて、月日はずーっとさかのぼり、今年の夏、7月のこと。太田英利研究員と珍元斎は、柿衞(かきもり)文庫と大阪芸術大学と組みまして、この「芭蕉展」に向けたワークショップをすることになったのでございます。(この企画なんと文化庁の補助金がつきました!)

P1010173.JPGそれは、芭蕉さんのよんだ「古池や・・・」に登場するカエルをテーマにした2つのワークショップ。

1つは、俳人の木割大雄さんと太田研究員のコンビ。

子どもたちが生きているカエルをさわって体感したのち、「古池や・・・」の句を短冊に自由に表現する講座。 P1010180.JPG                      もう1つは、大阪芸大の堀野利久さんと珍元斎のコンビで、芭蕉さんがカエルの句をよんだ「蛙あわせ」の場面を再現した講談を子どもたちが聞いて体感したのち、カエルの焼き物をつくり大皿に盛るというもの。

 

 

 

第1弾はカエル短冊から。7月7日、場所は稲野小学校と鈴原小学校。柿衞(かきもり)文庫の今井美紀館長、木割さん、太田研究員、珍元斎の4人が登場し、カエルまみれの戦いの火ぶたは切って落とされたのございます。

P1010177.JPGまずは、太田研究員によるカエルの生態を解説。なんと世界には4500種のカエルがいるとのこと  。   そのうち日本は40種。うち半分が沖縄。やはり琉球は多様な自然があるんですねえ。

P1010205.JPGカエルは環境の変化に弱く、伊丹にも昔はいっぱいいましたが、だんだん減っていて、今回捕獲したトノサマガエルとヌマガエルは道場町でとってきたもの。夜中に田んぼに入って捕獲中、不審者と思われた・・・などのエピソードを交えながら、子どもたちに楽しくわかりやすく語りました。  P1010212.JPG      そして、いよいよカエルさんをさわります。 P1010206.JPG P1010182.JPG 珍元斎がケースにはいったカエルさんを解き放ち、子どもたちは大騒ぎ、カエルはさわられ、キャーキャーいわれ、えらいこっちゃ!って感じです。

P1010184.JPGおそるおそるのぞく子。顔にのっけてふざける子、まったくさわれず見るのもいやで衝立にかくれる子・・・みんなそれぞれいろんな反応です。 P1010209.JPG

P1010186.JPG散々さわったあと、いよいよ木割さんの指導で、短冊にいろんな絵や文字で「古池や・・・」をかいていきます。 P1010188.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  P1010193.JPGP1010197.JPG P1010198.JPG P1010226.JPG

みんな夢中で縦のものや横のもの、多様な作品ができました。カエルさんはというとぐったり、うんざり。

でもカエルさんのおかげでたのしいおもしろい作品ができました。

大活躍のカエルさんはこの日ちゃんともとの道場町の家へ無事カエルことができましたので、ご安心をば・・・つづく・・・・

9月27日(日)まで開催されて30万人以上の来場者があったという「恐竜2009 砂漠の奇跡」に出展していた「丹波竜」の産状レプリカが今日、帰ってきました。

渋滞でトラックが遅れて、閉館後もかなり時間がたってからの作業となりました。

トラックから

▲博物館収蔵庫棟に横付けされたトラックから降ろされる「丹波竜」産状レプリカ。ちょうど雨も小降りになってよかったです(^^)

展示室に

▲3階展示室まで運ばれて、慎重に降ろします

レプリカ

▲産状レプリカの4つ目のブロックが運び込まれました

元どおり

▲これで元どおり。明日からご来館の皆さん!迫力ある展示が戻ってきましたよ(^^)

 

はてな?

▲収蔵庫に残された怪しげな木箱!?中身が何かについては、またの機会にご紹介します!!恐竜ファンには見逃せないものかも??

ぜひ、”ひとはく”で戻ってきた丹波の恐竜展示をご覧ください。
そして、10月24日(土)からは、いよいよ「竜と獣の道」展が始まります。お楽しみに!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

つづいては、兵庫県立美術館で開催中の「だまし絵」展と連携した「だまし絵といろんなだまし」です。昨年度からの美術館と博物館の連携がさらに発展して、ついに連携展示です。 県立美術館からの「だまし絵」ポスターをはじめ、ひとはくからは、虫や建物、なまず絵、そして狸のだましなどいろんなだましを展示しています。 DSCF0398.JPG DSCF0404.JPG

入口には昔なつかしい紙芝居自転車。中身は、「狸のだまし」ということで、淡路につたわる「芝右衛門狸」の紙芝居。

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF0414.JPGこの日は幼稚園の先生が子どもたちに実演中でした。参加型の展示。それも人の介在した・・・。ありがとうさんです。これぞ、演示です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奥にはいると、擬態する昆虫の標本。巨大で派手なナナフシやハチに化けたアブなど「生きるためにだます虫たち」と出会えます!                               DSCF0393.JPG

 

 

                  DSCF0421.JPG             

 

そして、立体めがねで見る昆虫3Dの迫力はすごい・・・。      こどもたちも「うわー!触れそう!この虫動く〜」と大はしゃぎです。

 

 

 

 

建物のトリックは「どちらが高く見えるかな」です。本当は同じ高さなのに違って見えてあら不思議・・・。

 DSCF0397.JPG

 

 

DSCF0401.JPG奥には、なんと江戸のだまし絵師 歌川国芳のかいた版本!国芳自身が書いた肖像画もあります。美術館でも見られない貴重な資料です。ほかに地震で有名ななまず絵も・・・。

 

 

 

 

         DSCF0396.JPG

 

 

 

  それから、謎の絵師珍元斎の「芝右衛門狸」の紙芝居原画もあります。百聞は一見にしかず。

 

 

 

 

 

芝右衛門狸風はく製も待っています。ぜひ、ひとはくでだましの世界にひたってみてください。         川東丈純

ひとはくサロンで2つのミニ企画展展示中です。

ひとつは、暗闇で鳴く虫の世界を体感できる「ぎっちょん君ハウス」。8月30日まで開催していました初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」からさらにバージョンアップしました。 DSCF0409.JPG    

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗なハウスの中にはいると音が聞こえてきます。この日の虫の演奏家は、カネタタキと謎の講談師河南堂珍元斎の2種。

カネタタキは、家の生け垣などにいる小さなコオロギの仲間で、「チンチンチン・・・」と小さな体のわりには大きな音を奏でます。                                                                                                   kanetataki.JPG  

 

 

 

 

 

 

珍元斎は虫ではありませんが、キリギリスの生態のお話「ノコギリ名人ぎっちょん君参上」を奏でます。

 

IMG_8581.JPG

ぎっちょん君のノコギリでの演奏は、作り話ですが、タンポポの花粉を食べたり、カマキリの赤ちゃんをたべたりする生態は本当です。 真っ暗なハウスの中での鳴く虫と講談mの共演。ぜひ、耳をすまして、体験してみてください。

そして、

 

 

DSCF0410.JPG入口では、ぎっちょん君になっての 記念撮影も・・・。おっと、ちょっと背が届かない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋といえば、鳴く虫です!みなさまも、ぜひ、ぎっちょん君ハウスで虫の声の聞きわけに挑戦してみてください。DSCF0406.JPG

                              

川東丈純             

 

 

 

 

 

 

お待たせいたしました。今日から「写真展 コウノトリのいる風景」始まりました!

開館前にこの写真展担当の三橋研究員からフロントスタッフへ展示の説明がありました。

P1000770.JPG 

 フロントスタッフ勉強中〜。分からないことは聞いてみて。

P1000782.JPG    P1000781.JPG

開館して、すぐお客様が企画展示室へ来てくださいました。

 「うぁ〜剥製がある!これ何?」

 「これがコウノトリよ。みんな、コウノトリを増やそうとがんばってるんだって。」

なんて、会話も聞こえてきました。

展示の風景は、これぐらいにして、みなさんには実際の写真展でじっくりご覧いただきたいと思います。軽トラの後ろに乗ってるコウノトリの姿がとっても愛らしいです☆

でも、びっくりするような物を丸のみしている姿もあったり・・・。

「難しい理屈は抜きの写真展!見てそのまま感じてください。

 それで、豊岡へ足を運んでくれたら嬉しいな」と担当の三橋研究員。

展示期間は11月23日(月・祝)まで。是非、見にきてください〜。

 

そして今日は、岩槻館長の7回シリーズ「日本列島の歴史ー人と自然の共生とその危機」のセミナーの第3回目「稲作文化と日本列島」の日でした。

少し、お邪魔してみました。

        kannchou1.jpg           kannchou2.jpg     

 このセミナーは館長も受講生も熱い!セミナー終了後は、しばらく質疑応答が続きました。

                     kachaou3.jpg

そして、毎回恒例の岩槻館長著書のプレゼント!出席者の中から抽選で3名様に。

こちらのセミナーは7回シリーズですが、途中からでもお申し込みいただけます。

詳しくは、

人と自然の博物館 生涯学習課 セミナー係まで(079−559−2003) 

 

外は、少し涼しくなったけど、今日も暑い熱いひとはくでした☆ 

                                       小林美樹(生涯学習課) 

 

 

いよいよ今週末の9月12日(土)より、「写真展 コウノトリのいる風景」がはじまります。

この写真展では、野生復帰したコウノトリをむかえた豊岡の市民がそれぞれに発見したコウノトリを撮影した写真を一堂にお見せします。撮影された一瞬一瞬が、みなさんのコウノトリとの出会いの記録です。コウノトリは、豊岡のみなさんにとって、本当に身近な鳥なんだなあと実感します。

また、華麗な動きとはほど遠いちょっとおまぬけなコウノトリの採食風景を特集。コウノトリはどんなものを、どんな場所で食べているのでしょうか。コウノトリを育む自然の役割を考えさせられます。他に、懐かしさを覚える豊岡の古写真もたくさん展示されます。

現在、急ピッチで準備中です。ぜひ、見に来てください。

作業風景その1  作業風景その2

(写真左)あ、田中研究員。何やらつくっています。 (写真右)セピア色の記憶。古写真がいっぱい。

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「写真展 コウノトリのいる風景」

期 間:2009年9月12日(土)〜11月23日(月・祝) ※月曜日休館、祝日の場合は翌日がお休み
場 所:兵庫県立人と自然の博物館 2階企画展示室
観覧料:無料(博物館観覧料が必要です)
共 催:NPO法人コウノトリ湿地ネット
協力:兵庫県立コウノトリの郷公園、豊岡市コウノトリ共生課 

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(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

9月5日。伊丹市が主催する「鳴く虫と郷町」に行ってきました。今回は、築300年の旧岡田家住宅(国重要文化財)での柿衛文庫と伊丹昆虫館が主催する「鳴く虫句会」でのゲスト出演でございます!ひとはくでのぎっちょん君は終わ IMG_9374.JPGった・・・のですが、再び伊丹に舞い降りることと相成りました。

 

 

 

午前は、大人向けの「鳴く虫句会」。まずは、柿衛文庫の今井館長のあいさつから。

IMG_9409.JPG

 

旧岡田家の中は、虫があちこちに置かれ、風流な空間でございます。

IMG_9379.JPG さあ、ネタは講談「小泉八雲の虫売り」。高い天井に 「ギースどうどすー」と売り声が響きわたります。 IMG_9383.JPG

昔の虫売りのお話にはもってこいの空間で、時間はゆったり過ぎ、ひととき明治のころにタイムスリップした感じがしました。

 

蔵の奥からヘルンさん(小泉八雲)がひょいと顔をだしそうな雰囲気でした。 IMG_9381.JPG

 

 

 

 

 

 

午後の部は「鳴く虫親子句会」。

ネタは、講談「ノコギリ名人ぎっちょん君参上!」。 IMG_9398.JPG

 

 

今日の出演は、一座から、河南堂四十一斎、御免奈斎、綾毬奈斎。

 

 

 

 

 

IMG_9397.JPG特別出演は柿衛文庫から河南堂緑黄色屋斎さんで、ハチリーナを見事演じていただきました。

 

 

 

 

 

IMG_9402.JPG久々の御免奈斎も綾毬奈斎も熱演!

キリギリスや鈴虫の鳴く声で大にぎわいの中、鳴く虫クイズで、ぎっちょん扇子のプレゼントもあり、お客様も大にぎわい・・・IMG_9408.JPG

そして、 このイベントの仕掛け人のひとり。伊丹市昆虫館の坂本昇学芸員の鳴く虫解説です。(ひとはくのエコバックを持っています。えらい!)

 

 

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旧岡田家の入口には、ぎっちょん君参上!展で展示していた小泉八雲と鳴く虫展示が、鳴く虫の俳句とともに展示中でございます。    

「鳴く虫と郷町」は9月12日まで伊丹市宮の前かいわいや商店街などで好評開催中です。

なんと、あちこちの虫かごやツボに15種2000匹の鳴く虫がいて、風流に鳴いています。

 

季節はそろそろ秋。みなさんも伊丹で虫たちの音楽に耳を傾けてはいかがでしょうか?

川東丈純

 三階入り口の入ってすぐのところ,「ナチュラリストの幻郷」にトピック展のブースがあります.ここで10月末までの予定で畑中コレクションを展示しています.標本箱がぎっしり並んでおり,覗き込んでも小さな虫がたくさん並んでいるだけの,いわば地味な展示ですので,ちょっと蘊蓄と宣伝をば.

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 畑中煕(はたなか ひろし)氏は,古くは「兵庫昆虫同好会」の設立メンバーとして兵庫県の昆虫相解明に貢献され,現在も「こどもと虫の会」等で活躍しておられます.展示している標本は2005年に当館に寄贈してくださった,ゾウムシ等の甲虫の標本です.インロー箱7箱に560点(800個体あまり)が収納されています.多くは1960〜70年代にご自身で採集または交換等で入手されたもので,畑中氏以外の採集者として辻啓介氏の採集品が多く含まれています.採集地としては兵庫県の他に勤務地や遠征先の山口県,北海道等のもの多く含まれています.
 ご自身が「きべりはむし」誌上などに兵庫県産ゾウムシを記録されており,その証拠標本が多数含まれているのが畑中コレクションの特筆すべき特徴です.

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 特にオオマダラヒゲナガゾウムシ(写真)はこれまでに県内から知られる唯一の採集例です.他にも稀な種の標本が多数含まれています.また,当時は未同定であった標本の中には,その後記載された種や,現在の目で見ると兵庫県未記録と見なされるものも含まれています.
 しかし,稀種の標本だけが貴重というわけではありません.これらの標本は当時の図鑑などに基づいて同定され,記録されたわけですが,以後の分類体系の更新などによって,再検討,再同定が必要となる場合があり得ます.したがって,その証拠標本は記録自体の検証可能性を保証するものとして重要な意味を持っているのです.

 現在は受け入れ時の配置に近い状態で元のインロー箱で展示していますが,今後,他のコレクションと同様に個体別に登録,再整理を行ってジェネラルコレクションに統合しますので,コレクションを一覧することはできなくなります.

 なおこの展示の準備には2009年度博物館実習生,大橋佳奈,細見安里,村上達郎,山本遥の協力があったことを付記します.

昆虫共生・沢田佳久

企画展「ぎっちょん君参上!」展も終わり、撤収でございます。ひとはくの企画展示室は、ぎっちょん君からコウノトリへのバトンタッチ!でございます。

IMG_9308.JPGその模様をレポートします。

 

31日夜。きんひばりの応援を受け、さあ、おかたづけです。

 

展示を作るのも撤去するのもどちらも大変です。

展示準備は希望に満ちて楽しいですが、撤収はほっとしますが、ちとさびしい・・・。 IMG_9313.JPG

 

パネルをはずして、展示ケースや虫売り屋台を運んで、きんひばりのみなさんのおかげで、なんとか完了しました。

IMG_9300.JPG生きた鳴く虫たちもなんとか生き延び、元の飼い主三木さんたちのもとにもどりました。3匹ほどの死者?ですみ、生き延びれたのは、ひとはく総務課の「ぎっちょん君餌えさやり隊」のみなさんのおかげ。ジージー、ギチョン、ルルルルーと別れを惜しみながら?帰っていきました。

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虫売り屋台と八雲パネルは、大型屋台は、伊丹のかきもり文庫にしばらくお貸しします。9月4日からの「鳴く虫と郷町」で岡田家住宅の蔵に2週間ほど展示されます。珍元斎も5日の12時と13時半に出演予定です。

IMG_9228.JPGもうひとつの小型虫売り屋台は、滋賀県の多賀町にある多賀の自然と文化の館へ珍元斎の講談CDとともに貸し出すことになり4日に出発します。

IMG_9317.JPGさて、超巨大キリギリスぎっちょん君はというと、先日のブログでも紹介しましたが、巨大なアリにバラバラにされ、アリの巣へ・・・・。アリとキリギリスのお話はかくも無残な展開になるとは・・・・

 

 

 

 

 

IMG_9318.JPGてなことはございません!いったんばらしてみんなで運びます。階段をのぼり、橋をわたり・・・

 

 

 

 

 

 

 

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頭。やはりおおきいです。

 

 

 

 

 

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胴体・・・でかい・・・

 

 

 

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足。立派です。

 

 

 

 

ひとはくアリの行列はつづきます。

 

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ちょっと変な光景にみんな楽しそうです。IMG_9329.JPG

 

 

 

 

 

 

 

そして、ようやく、フローラ88の2Fへ・・・IMG_9337.JPG

 

商品の森を怪しいアリたちはズンズン進んでいきます。

 

 

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親代わりの大谷研究員は別れを惜しみます。IMG_9347.JPG

 

 

ああ、いとしのぎっちょん君・・・てな感じです。

 

IMG_9352.JPGしかし、ぎっちょん君はなんと、ひとはくのすぐそばの商業施設フローラ88での展示が続きます。

 

 

 

ぎっちょん君も組み立てられ、修理も終わり大満足。

 

 

 

秋。これから鳴く虫の季節も本番です。ぎっちょん君はここフローラ88から、深田公園の鳴く虫たちを見守ることになりました。

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ひとはくやフローラ88にお立ち寄りの際、ぜひ、ぎっちょん君にも会いにきてくださいね。

 

 

 

 

 

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます。DCF00009.JPG

時は、8月31日。おかげさまで盛況のうちに「ぎっちょん君参上!」展終了いたしました。

 

 

 

 

 

この日は、最終日スペシャル!ということで、河南堂珍元斎の「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」講談を2回行いました。DCF00005.JPG

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最初は、「大騒ぎぎっちょん君」。

団体で訪れた小学生のたくさんの子どもたちに出演してもらい大騒ぎの公演でした。出演希望続出で、ハチはたくさん飛び回り、コントロール不能・・・・。

 

DCF00010.JPG女の子たちが演じた「ぎっちょん君とカマオの戦い」に男の子たちが参戦するなど、ハプニング続出の楽しいイベントとなりました。 

 

 

 

 

 

2回目は、「ゆっくりほのぼの ぎっちょん君」でございます。数組のご家族連れがお客さま。時間ありますか?と聞くと「時間あるー!」との御答。おかげで、ゆっくりのんびり語りました。DCF00017.JPG

 

 

 

 

 

 

これまた、違った雰囲気でほのぼのとした時間が流れました。DCF00027.JPG

 

のこぎり音楽体験も・・・。みんな音がなり満足そうでございました。

 最後にぎっちょん君お絵かきもして、お孫さんを連れてきておられたおじいちゃんに、珍元斎の似顔絵を描いてもらいました。

似顔絵屋もする珍元斎ですが、自分の似顔絵ははじめて・・・。

IMG_9372.JPG すごい、似ている。

素晴らしい!タダものではない・・・・。

謎の講談師もびっくりの謎のおじいちゃんでした。

 

 

 

最後は、子どもたちは珍元斎になぜかサインぜめ・・・・。「また、来るねー!」とうれしい言葉とともに、ぎっちょん君と珍元斎の熱い夏は終わったのでございます。

 

 

また、お会いできます日を楽しみに!

 

 

 

 

 

謎の講談師 河南堂珍元斎

                                                                                                         

河南堂珍元斎でございます。

ぎっちょん君参上!展も大詰め。ちょっと様子をば・・・とぎっちょん君着気ぐるみコーナーをとおりかかると、女の子の集団がわいわいと着ぐるみをさわっています。この着ぐるみコーナーは小学生や親子連れが多いのでめずらしい光景です。

「アリどうやって着るんですか?」「これが、頭で、これがおしり。ハチはこのパンツをはいて・・・カマキリの帽子は反対が前。」と着きせかた指導と相成りました。

みんな、それぞれのキャラクターにあった虫を選ぶことに、びっくり!カマキリ、キリギリス、ハチ、アリ、テントウムシ、トンボ。たしかに似合っています・・・全員がかわいい虫になったのでございます。

写真撮影を頼まれ、フロントスタッフの高瀬さんに手伝ってもらい、全員のカメラで撮影大会。バッタロデオにのってはいポーズ!

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聞くと、

なんと、岡山県の大学4回生とのこと。女子大生ぎっちょん君誕生!でございます。

ひとはくの感想は「チョー楽しい!」と今風のお答え・・・。「ありがとうございます!」と気をよくして、ぎっちょん君ハウスと2F企画展示室へご案内!ぎっちょん3Dコーナーでも、立体メガネをかけて、「わーすごい!」ときゃっきゃっの大盛り上がりでございます。

鳴く虫シスターズ 参上!(緊張して写真ちょっとボケました。すいません・・。)DSCF0239.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の日は小学生軍団登場!

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鳴く虫のえさやりに興味深々・・・・。えさやりタイムを見学!

 

 

 

 

 

 

 

 

えさを待つハヤシノウマオイ君をさわっています。IMG_9305.JPG

 

 

 

 

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めずらしいヒサゴクサキリ君もいます。

 

 

 

ひとはくは、女子大生から小学生まで、幅ひろく楽しめるアミューズメントミュージアムでございます。

ぎっちょん君参上!展も大詰め!31日には最後の講談「ノコギリ名人ぎっちょん君!」もあります。夏休み最後もぜひひとはくへ!

鳴く虫たちと待っています。

 

8月22日は、秋の夜長にはちょっと早いですが、夜のイベントが2つありました。

1つめは、大谷研究員と連携G「きんひばり」の夏の鳴く虫観察会。閉館後のオープンセミナーなので、屋外で館の壁に投影しての聞き分け講座。 IMG_9008.JPG夜のセミナーですが、大勢集まっていただきました。昔の映画会のようななつかしい雰囲気です。その後、深田公園へ・・・。IMG_9006.JPG

この日は、カンタン、ヒロバネカンタン、マツムシ、アオマツムシ、ハラオカメコオロギなどが鳴いていました。

 

 

 

 

 

 

 

かたや、謎の講談師河南堂珍元斎は、上田萌子研究員とともに、連携展示をしている有馬温泉の瑞宝園へ・・・。この夏最後の「一晩だけの有馬ひとはくセミナー」に行きました。今日の出し物は講談「ノコギリ名人 ぎっちょん君参上!」と講談を聞いての5・7・5お絵かきです。 IMG_9011.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回もぎっちょん君に徳田副支配人、カマオに都志支配人。

戦いもなれたもので、えいやーとう!

今回は,兵庫文学館で復刻した明治の玩具たこたこメガネを使用し、お客さまも大喜び!ぎっちょん君たちの戦いがたくさん見えて、回すと万華鏡のようです。IMG_9042.JPG IMG_9033.JPG

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会場は2階席?からの観衆もおられ、大賑わい。

 

 

 

 

 

 

ぎっちょん君のノコギリ演奏の体験も・・。IMG_9052.JPG

IMG_9075.JPG子供たちもノコギリ音楽にチャレンジ。

5人が挑戦して、全員音がでました。

よかった・・・。

 

 

そして、最後は、短冊へのお絵かき+俳句づくりです。

おじいちゃんもおばあちゃんもみんなで俳句とお絵かきです。家族みんなのたのしい夏の思い出の記録となりました。

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作品の披露もして、特製センスのプレゼントもしました。

 

 

 

 

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最後は、都志支配人のあいさつで。

また来年、有馬瑞宝園へ、そしてひとはくへ!IMG_9072.JPG

待っております!

 

 

 

 

 

 

ひとはくの「ぎっちょん君参上!」展も瑞宝園の「世界の昆虫」展も8月31日まで続きます!

川東丈純

河南堂珍元斎でございます。好評展開中の企画展「ぎっちょん君参上!」。まだまだ暑いですが、朝夕は少し秋っぽくなってまいりました。鳴く虫のほうも秋の虫が出てまいりましたので、秋バージョンに少し衣がえでございます。

まずは、企画展示室内のパソコンが変身・・・。初秋のなく虫エンマコオロギさんたちの声が聞けます。そして、長い七夕まつりだった「虫に願いを」も終了。みなさんの願いは神社に奉納しました。IMG_8996.JPG

そして、ひとはくサロンのぎっちょん君ハウスでは、秋を代表する鳴く虫カンタンさんが鳴いております。 IMG_9001.JPG

真っ暗な世界で古典芸能の能「かんたんの夢」の世界を感じてみてください。

1匹だけが鳴きつづけるので、ぜひおぼえてかえってくださいね。

 

 

サロンでは、昆虫標本づくりも見られます。 IMG_9002.JPG

8月の土日月とやってます!

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴く虫ブラザーズも待ってます。

IMG_8995.JPGみなさんもひとはくに一足はやく秋を見つけに来てくださーい!

謎の好男子、講談師 河南堂珍元斎でございます。さて、ぎっちょん君参上!展関連イベントとして、19日に怪談セミナー「八雲とお菊虫」を開催しました。今回は、葛屁句草(かづら へくそう)さんの落語「皿屋敷」と鈴木武研究員のお菊虫セミナーの2本立て。 IMG_8858.JPGのサムネール画像

まずは、珍元斎とうりふたつの謎の落語家葛 屁句草さんの怪談落語「皿屋敷」。共演は夏休み最後の出演の河南堂売斎こと立川クンと十七斎こと岡きくチャン・・・そうです、本名きくということで、お菊役でございます。

今回の展示で紹介していますとおり、小泉八雲がエッセー「日本の庭にて」の中で、お菊虫の話を書いていて、その関連で落語でございます。八雲は姫路に伝わるお菊伝説の紹介のなかで、お菊虫のことも書いていますが、このお菊さんネタの落語にも、お菊虫が出てきます。

IMG_8865.JPGこのお話は、桂米朝さんの皿屋敷をもとにアレンジしたもので、このお菊伝説を教えてもらった姫路の若い連中が、今も出るというお菊さんの幽霊を見に車屋敷にいくというもので、お菊さんがお皿を9枚まで数えるの聞いてしまうと死んでしまうが7枚あたりでにげると助かるというアドバイスで、逃げ帰ります。でも、お菊さんが大変な美人ということで、車屋敷は見物客で大にぎわいとなり・・・・ IMG_8887.JPG

 

 

お菊さん登場・・・

おお怖わ・・・ IMG_8895.JPG

 

 

結局、お菊さんファンクラブまでできそうな騒ぎで連立連夜、うらめしやーとがんばったお菊さんですが、ついに、風邪をひいてしまい、明日休むために、2日分18枚まで数えるという「考えオチ」になっています。

 

つづいては、お菊虫のセミナー。あのお菊さんの殺された井戸に大繁殖したというお菊虫は、たしかにお菊さんのしばられた姿に似ていますが、ジャコウアゲハのさなぎで、本物のそのさなぎと幼虫を見せながらの鈴木研究員の説明です。ジャコウアゲハはウマノスズクサを食べることなどの生態についてのお話。 IMG_8909.JPG

 

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子どもたちもさなぎを触ったり、うんこのような幼虫をつついたり、興味津々でした。

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この幼虫くんたちは、八雲の庭展示ケースの中で、順調にさなぎになりつつあります。

ぜひケースを開けて、見てみてください。

さなぎもおちろんあります。

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ぎっちょん君参上!展示は8月31日まで。

最終日が、珍元斎の講談も千秋楽を迎えます。

どうぞみなさま、ぜひお越しください。

すみからすみまで、御願いたてまつりますーーーーーー。

さて、お盆もすぎまして、ぎっちょん君参上!展もいよいよ佳境でございます。

本日は、最近追加しました展示をば紹介します。

まずは、柳田國男とカマキリ。ぎちょん君のしんせきであるカマキリ君は民俗学者の柳田國男さんにさまざまな方言での名前を調べられました。その一部を紹介展示しています。 DSCF0233.JPG

このカマキリの方言調査をまとめた作品「蟷螂考(とうろうこう」はのちの柳田さんの学説「方言周圏論」につながるものでした。

カマキリ君はカタツムリとおなじように多様な名前をもっています。

オガメ、オガマニャトオサン、トウロウカカシカマゲッチョ。イボムシ、ハラトチジジイとかおもしろい名前がずらり・・・・ぜひご覧ください。

 

 

それから、生き虫君たちを連携G「きんひばり」からお借りして、展示中です。ニシキリギリスとヒガシキリギリスやハヤシノウマオイ、八雲の愛したクサヒバリなどがたくさん展示ケースの扉をあけるといます。時々鳴いてもくれます。

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そして、最後は3Dでございます。沢田研究員制作hoppersから5点の巨大3D鳴く虫写真をば、鳴く虫立体メガネでご覧いただく趣向です。DSCF0227.JPG

 

夏やすみもあと少し・・・夏休みの宿題の追い込みで大変でしょうが、自由研究のネタさがしやリフレッシュにぜひひとはくへ。

 

ぎっちょん君たちがみなさまをお待ち申しあげております。

                       謎の講談師 河南堂珍元斎

 

 

 

DSCF0224.JPG4Fひとはくサロンにある「ぎっちょん君ハウス」では鳴く虫の声が暗闇のなかできけます。

本日の鳴く虫くんは「ケラ」です。

昔からよく「ミミズが鳴いてる」といわれますが、あれはケラです。

土の中でなんか鳴いてるなと掘ってみたらケラは逃げ、残っていたのは同じようなところに住むミミズだったということのようです。

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DSCF0225.JPGみなさまも、ぎっちょん君ハウスの暗闇のなかで、鳴く虫の姿を想像しつつ、鳴く虫の世界を体感して、その声をおぼえて帰ってください。

 

夜の散歩の風景がかわります!

 

 

 

 

川東丈純

きんひばり参上!

2009年8月10日

8月9日。昨日の暑さとうってかわって、大雨でございます。おかげで?企画展「ぎっちょん君参上!」もおおにぎわい。

ひとはく連携グループのきんひばりが、展示にあわせて、たのしいイベントを開催しました。その模様をば!DSCF0203.JPGDSCF0202.JPG

鳴く虫をテーマにさまざまな「あそび!」を体験できます。

まずは、金沢に伝わる旗源平!のんびり優雅なお正月の遊びです。DSCF0194.JPG

そして、鳴く虫うちわ作り。子どもたちに大人気。

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そして 、昔遊びやマジック、絵あわせカードなど・・・楽しみながら学べるように工夫されています。 DSCF0193.JPG

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子どもも昔の子どもも、みんな楽しそうでした。この催しは、ぎっちょん君展にあわせて開催されましたが、また、機会があれば、あるかも知れません。乞うご期待!

それから、4Fのひとはくサロンで17日まで生きた鳴く虫展示も、きんひばり主催で開催中です。たまに鳴いてくれるので、「あっ、この虫が鳴いていたのか?」と納得できる展示です。きんひばりの精鋭が、大変苦労して捕獲した虫たちをどうぞご覧ください!

川東丈純

暑さに負けすにぎっちょん君はガンバリマス。

今度は明石市天文科学館に参上です。今回は、3月に実施したひとはくが天文科学館にやってくる「天文科楽セミナー」の評判がいいため?パート2でございます!今回も3回コースで、1回目が鈴木武研究員の「シダときどきネズミ」2回目が珍元斎の「ノコギリ名人 ぎっちょん君参上!」3回目が平松課長の「化石レプリカづくり」です。

で、ぎっちょん君明石に参上の模様をば。IMG_8533.JPG

県立美術館の河南堂四十一斎もひとはく県美連携で友情出演!IMG_8536.JPG

ハチリーナは十七斎。IMG_8541.JPG

カマエモン役はあの有名な正義のヒーロー〇〇〇〇ジャーブルー。IMG_8554.JPG

ヒロイン、キリコも十七斎。若いヒロインに四十一斎も大張り切り!IMG_8586.JPG

子どもたちの希望で、ぎっちょん君とカマエモンの部分の寸劇体験。

 

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戦いにも力が入ります!IMG_8605.JPG

質問に正解したり、出演すると、特製ぎっちょん扇子をプレゼント!

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着ぐるみ体験も・・・かわいいハチさんです。IMG_8592.JPG

ノコギリ演奏や講談のワークショップもしました。IMG_8607.JPG今日体験したことを短冊色紙に、俳句と絵でかいて、終了!IMG_8589.JPG

次回のぎっちょん講談は、ひとはくで8月11日(火)13時〜。橋本佳明研究員との「アリとキリギリス:です。有名なイソップ童話ですが、いろんな国に伝わり、いろんな話になっています。そのいくつかを講談で紹介します。夏も大詰め、お盆休みは家族そろってひとはくへ。

川東丈純

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。河南堂珍元斎でございます。

さて、ぎっちょん君有馬に参上!の一席でございます。IMG_8468.JPGIMG_8470.JPG

IMG_8478.JPG ここ有馬瑞宝園では、ぎっちょん君参上展のサテライト展示「世界の鳴く虫昆虫展」を開催中でございます。http://homepage3.nifty.com/zuihouen/plan/21konchu/page001.htm

そこで、8月1日の夜、大谷剛研究員と珍元斎が有馬にひと夜だけ現れる「一晩だけの有馬ひとはくセミナー」と題したセミナーを行いました。IMG_8484.JPG

IMG_8496.JPGまずは、講談「ノコギリ名人ぎっちょん君参上!」。今回は、主役のぎっちょん君都志支配人。ライバルのカマキリのカマエモンは徳田副支配人でございます。横浜から家族旅行にきていた女の子にミツバチのハチリーナをしてもらいました。

両人は、えいやーとう!と迫真の戦いでございました。IMG_8491.JPG

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 フロントの女性に、ぎっちょん君と恋に落ちるハチリーナを。ぎっちょん君の演奏に「しびれるわー、燃えるわ素敵!」といってくれました。ありがとう。IMG_8499.JPG

 なんと、この日、ひとはくにゲストできていた昆虫写真家の栗林慧さんも鑑賞。

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 大谷研究員は、有馬の鳴く虫の聞きわけ講座でございます!

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IMG_8511.JPG会場となったロビーはゆったりとした空気が流れていて、とても演りやすい空間でございました。

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   そして、いよいよ外へ鳴く虫の聞きわけへ、いざ!

ヒロバネカンタンとヤマヤブキリが鳴いてくれました。真っ暗な有馬での虫の音は優雅で、温泉にはいってのんびり虫の音を楽しむにはもってこいの場所です。ぜひみなさんも、昼はひとはく、夜は瑞宝園でゆっくりと自然と温泉を満喫しにきてください。待っております。瑞宝園の展示は8月末まで、一晩だけの有馬ひとはくセミナーは8月22日にもう一回あります。乞うご期待!

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最後は、お手伝いのメンバーと栗林さんと記念撮影!この展示やセミナーを企画したひとはくの平松生涯学習課長もプライベート家族サービスで応援参加。みんなでハイポーズ!

川東丈純

 

 

初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲と鳴く虫コーナーの展示物を追加しました。まずは、この陶器製の虫かご。小泉八雲の作品『虫の演奏家』の中にでてきますように、軽くて、持ち運びしやすい竹製の虫かごが作られるようになる前は、陶器製ごだったようです。この虫かごは、薩摩焼の白薩摩と呼ばれるもので、虫かごのほか、花器や香炉としても使われていたようです。

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白薩摩は、特に幕末のパリ博で人気を博したようで、薩摩藩が幕府を向こうにまわしての単独出品での目玉で大人気。欧米にたくさん輸出されていたようです。あの篤姫さまもこんな虫かごで虫の音をきいていたかも知れません。

DSCF0222.JPGつづいては、先日の松江の子ども塾で使った、T・ケンヂ制作の体験用虫売り屋台。担いでみて、そばでやってる講談「虫売り」の売り声「歌う虫はいかがかなー」とか「ギースどうどすー」とかをまねて、江戸時代の虫売りになってみてください。写真もとれます。 DSCF0206.JPG DSCF0218.JPG

そして、八雲が松江に住んだ家の庭にあった植物ややってきた生き物の紹介展示も制作しました。菊のはなしから姫路につたわるお菊伝説とお菊虫や八雲の好きだったカエルの話などを紹介しています。

また、 18日の13時から開催するイベント「小泉八雲とお菊虫」にあわせて、本物のお菊虫も展示ケースのなかで飼育する予定です。出演は、鈴木武研究員と謎の落語家葛屁句草(かづら へくそう)さんです。内容は、お菊虫って本当はどんな虫なのかと怪談落語「皿屋敷」です。乞うご期待!DSCF0217.JPG

それから、八雲の文章でのキリギリスやカンタン、クサヒバリなどの紹介も追加しました。ますます、充実するぎっちょん君参上展、夏休みの宿題のヒント満載です。ぜひご覧ください。待ってまーす。

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 川東丈純

IMG_8450.JPGのサムネール画像 IMG_8452.JPGなんと、昆虫写真家 栗林慧さんが、ぎっちょん君参上展のイベントで、8月1日、2日と2日間も、長崎から、はるばるひとはくにやってきました。初日は、「鳴く虫撮影のおもいで」と題しての講演。

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お客さんは満杯で、2F展示室前のスペースからあふれ、廊下部分までに人だらけです。

 

 

 

 

 

大谷研究員が6年間も長崎の栗林さんのところに居候・・・いやパートナーだった縁での瞬間写真展の開催と来館と相成りました。

昆虫の映像や写真を見ながらの、いろんなエピソードがきけました。虫の目線で虫たちが食べたり戦ったりする映像は大迫力。それに、バッタが哲学者のように海を見下ろしている光景は、虫にも背景にもピントが合い、とても不思議な世界でした。

虫好きな栗林さんですが、草むらで必死に虫の瞬間をねらって待っている時に、ブーンと現れる蚊はきらいだそうです。虫の近くまでレンズを近づけて撮るので、近づきやすい虫とか虫の特徴によって撮

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り方を変えるなどの工夫も伝授してくださいました。 

そして、翌日です。 

栗林さんと写真であそぼう!です。1時間と短い時間でしたが、栗林さんと一緒に虫とりをして、虫の写真を撮ろうというぜいたくな試みです。

ひとはく連携グループのきんひばりの面々も虫捕り応援隊として参加してくれました。ありがとう! 

 なんとか晴れた深田公園で子どもたちに囲まれ、昆虫写真を撮る栗林さんは少年のようでした。

最初は、少年がコクワガタをゲット!すばらしい!木にとまらえせて、さっそく撮影です。

IMG_8521.JPG IMG_8527.JPG写真好きな大人たちには、インターホンのレンズを自作でつけるなどの工夫でおもしろい昆虫写真が撮れるとのマル秘テクニックを伝授しました。

子どもたちとは、虫捕りならぬ虫撮り大会です。大人もまざって小さなバッタやカマキリ、コクワガタなどをしゃがんで撮る光景はおもしろ美しい光景でありました。

 

 

 

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最後は、2Fのぎっちょん君参上展の自然の瞬間写真展示をご案内いただきました。大人も子供も大満足の楽しい2日間、栗林さん、ありがとうございました!ぎっちょん君参上展の栗林さんの自然の瞬間展示は8月31日までです。

お見逃しなく! 

  P1010136.JPGのサムネール画像

 

  

 

                                         

川東丈純  

      

しばらくぶりです。謎の講談師河南堂珍元再でございます。

再び、ぎっちょん君松江紀行の続編なので、珍元斎改め珍元再・・・。

ということで、子ども塾スーパーヘルン先生講座のつづきでございます。

7月30日、講座も2日目でございます。

朝は当然のことながら IMG_8246.JPG、ラジオ体操でスタート!

 

天気もなんとか晴れ・・・宍道湖では特産のしじみ漁がおこなわれておりました。

こどもたちは、5時半におきて、ミヤマクワガタやカブトムシをつかまえて大はしゃぎ・・・まずは、昨日の復習。鳴く虫のききわけ。IMG_8250.JPG

みんな、ずいぶん耳のチューニングがあって、ほぼ満点状態で、 大谷研究員もb凡塾長もご満悦でございます。2種を混ぜたクイズもきき分けられて、いざ、外へ。IMG_8260.JPG

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 この朝、ようやく、ぎっちょん君ことキリギリスが鳴いてくれました。マダラスズやシバスズも・・・。子どもたちは、もうしっかり自然のなかでもきき分けられます。大谷研究員も絶賛です。

IMG_8272.JPG IMG_8274.JPG素晴らしい!

いっそう五感が磨かれました。

 

 

 

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 そして、再びお話の世界へ。

最後の講座は、お絵かき講談「ぎっちょん君松江に参上!」です。

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 出演者には、珍元斎手書きの特製ぎっちょん扇子をプレゼント!

 

子どもたちもハチやカマキリ、ぎっちょん君役で出演!講談や寸劇を見たり出演したりした後、この2日間の「鳴く虫ワールド」で感じたことを俳句と絵で表現しました。

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それぞれの思いを短冊に描きました。 最後は講談体験も大人気。そして、連携Gきんひばりからエンマコロオギの赤ちゃんのプレゼントもあり、子どもたちも大喜び!最後に凡塾長から「また松江にきてください」との言葉もいただき、珍元斎もネットミュージアム兵庫文学館担当のころから世話になりっぱなしの友人小泉凡さんとヘルン(小泉八雲)さんに、ちょっぴり恩返しができたかなあ・・・の盛りだくさんのぎっちょん君松江珍道中でございました!  

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なお、小泉凡さんに協力してもらって、珍元斎が担当しています「小泉八雲と鳴く虫」展示コーナーは、8月9日に展示更新予定で、8月末まで展示しています。みなさまも、ぜひ、小泉八雲の感じた鳴く虫の世界を感じに、ぜひ、ひとはくへ!ヘルンさんが待っています。                                 川東丈純       

本日(8月1日)から、始まった「まちまるごとミュージアム」のオープニングセレモニーに参加してきました。


今日は、加東市マスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも参加しています。

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◆加東 伝の助くん(←手の位置に注目してください!)

 

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◆テープカットのようす(伝の助くんがハサミを持っています)

 

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katoshi-opening (3).jpgのサムネール画像◆山本 加東市長 と

 森 ひとはく次長のあいさつ

(伝の助くんの手の位置は・・・)

 

 

 

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◆加東市のお友だちを代表して、高尾くんからのメッセージ(伝の助くんの手の位置は・・・)

 

伝の助くんの手の位置は、ずーと同じです。疲れないのかな〜(まるで、顔を おさえているようです!!)。

 

オープニング セレモニーが終了し、みなさん、ギャラリー(展示室)へ。

 

どんなものが展示されているのか、主な展示物をご紹介します。

 

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◆魚竜化石のレプリカ

 

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◆トリケラトプスの前で、ハイポーズ!

 

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◆モルフォチョウの展示

 

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◆世界の甲虫類の展示

 

 

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◆キベリハムシの拡大模型(台の中を通って、お腹側がのぞけるよ!)

 

 

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◆7月29日に行われた「子ども大昆虫調査隊」のみんなが描いた昆虫の絵

 

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◆「市民コーナー」では、標本をみながら、お絵かきができます。

 

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◆加東市在住の徳平くんと高尾くんの「加東市の昆虫」標本の展示

 

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◆おおきなアンモナイトの化石(これは、さわっても、いいですよ!)

 

  

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◆ギャラリーの入口(滝野図書館2階)

 

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで
8月1日(土)〜8月9日(日)の間、開催しています(ただし、3日は休館日です)。


みなさんで、見にきてくださいね。

 

なお問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治) 

ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。謎の講談師、河南堂珍元斎でございます。さて、「ぎっちょん君。松江に参上!」の一席でございます。

時は、7月29日。松江市の行う「子ども塾 スーパーヘルンさん講座」に特別講師として、大谷剛研究員と珍元斎が招かれたのでございます!五感を鍛える・・・特に今回は音がテーマ!天気はくもり、でございますが、さすが、神々の国の首都、宍道湖は神々しい美しさでございます!DSCN7548.JPG

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松江市役所で父母と別れた総勢17名の子どもたちをのせたバスは一路、宍道湖畔をひた走ったのでございます。天気がちょっと心配でございます。

 

ちょっと早めに目的地の一畑にある研修施設サンレイクに到着。

松江市の担当さんから、いきなり「早く着いたので、何かお願いしDSCN7551.JPGます!」という依頼を受けた珍元斎は、連携Gきんひばりからあずかったキリギリスたちをば、ドアを閉め、室内に放ち、まずは、キリギリスをさわる!ことから始めました。DSCN7553.JPG

 

 

 

 

そして、小雨のなかの虫さがしでございます!エンマコオロギやバッタの赤ちゃんを見つけ、なんと立派な角のカブトムシまで発見。

 

 

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  なんとか時間はうまく流れ、そして、一 行が向かったのは、 一畑薬師でございます。お坊さんのお話と指導のもと、座禅体験をしました。標高200Mある寺は静寂に包まれています。そんな中。雨や風の音、ヒグラシや鐘の音など、この寺の音につつまれながらの座禅、子どもたちはしっかりと座禅が組め、お見事!拍手喝さいでございます。

そして、再びサンレイクへ戻ります。塾長、小泉凡さんも合流!IMG_8207.JPG

  

まずは講談「虫売り」から。応援部隊の河南堂四十一斎と写楽斎とともに、ヘルIMG_8210.JPGンさん(小泉八雲のこと)が好きだった虫売りが登場したのでございます。

 

ぎーす、どうどすー・・・・松虫どうどすー・・・鈴虫どうどす・・・・と売り声をあげる河南堂一座。

 

 

そして、ヘルンさんと喜六の掛け合いで、虫売りの歴史を語ります。           

 

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口上をのべる写楽斎。

                                             

 

 

 

 

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仕事をさがす喜六を四十一斎。ヘルン先生は写楽斎。

寸劇を交えながら、子どもたちの五感に訴えます!

 

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講談体験ワークショップ。まずは凡塾長に、早口言葉で活舌をよくするネタ「ういろう売り」をやっていただきました。

そして、得意のセミの鳴きまねも披露。ツクツクボウシ、アブラゼミ・・・みんなわかったかな?

 

 

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そして、子どもたちにも「ういろう売り」のほか、リズムをつけるネタ「宇治川一番IMG_8222.JPG渡り」をば。

 

 

 

 

お手本?を見せる河南堂写楽斎・・・・ 

 

 

 

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恥ずかしがってましたが、女の子もチャレンジ!

 

 

 

 

 

 

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売り体験は、参加者殺到で盛り上がり、鳴く虫を愛したヘルンさんの生きた明治時代にタイムスリ ップしての講談ワークショップと相成りました!

つづく・・・・・

7月26日に、ぎっちょん君講談の第2弾!開催しました。今回は河南堂一座は急激に若返り、小学生、中学生、高校生が出演しました。

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最初は3人とも恥ずかしそうです・・・

 

 

 

 

 

 

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まずは、本日デビューした河南堂十七斎。ミツバチのハチリーナ役です。本当に十七歳なんです・・・。となりはフロアスタッフ、テントウムシのテンコちゃん。

 

 

 

 

 

 

ぎっちょん君は河南堂写楽斎。中学1年生。そして、ぎっちょん君と戦うカマキリのカマオ君は、河南堂売斎。小学6年生です。    

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だんだん乗ってきました。珍元斎とノコギリ演奏!

 

 

 

 

 

戦いはやはり力で勝るカマキリの勝ち!でも、ぎっちょん君はタタンポの綿毛で飛んで逃げます。

緊張もだいぶ解け、必死に戦います。

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ぎっちょん君も成長し、恋の季節がやってきて、メスのキリギリス、キリコと出合い・・・・さあ、この恋のゆくえはいかに!

キリコ役はフロアスタッフの笹山さん。2回目で演技にも磨きがかかりました。

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講談+寸劇のあとは、お話をきいて感じたものを、短冊に絵と五七五の俳句で表 現しました。  

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短冊は横でも縦でもOKで、俳句も季語なしでOK!自由にかきました。

 

 

 

 

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ぎっちょん君やチョウ、トンボなどみんなの頭の中に浮かぶ虫でいっぱいになりました。                          

 

 

 

 

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2Fの展示室は大賑わいですIMG_8190.JPG

 

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かわいい作品がたくさんできました。

 

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最後は珍元斎の描いたぎっちょん君扇子をジャンケンポンでプレゼント!

 

この時描いた短冊は、記念に持って帰った人を除いて、展示する予定です。 次回のひとはくでのぎっちょん講談は8月31日です!乞うご期待! 

 ぎっちょん君チーム 川東丈純

 

 

 

 

 

 

「ぎっちょん君参上!」展の出前イベントで7月29日〜30日、松江に行きます。

http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/kouhou/shihou_matsue/2106/event.htm

今回は、松江市の依頼で、小泉凡さんが塾長を務める子ども塾「スーパーヘルン先生講座」の特別講師として、大谷剛研究員と謎の講談師河南堂珍元斎が出演します。子ども塾は子どもの五感力をはぐくむためにはじめた講座で、今回で6回目。過去の講師には佐野史郎さんとかもいます。今回のテーマは五感でも特に耳。耳で虫の声の聞きわけや耳で講談をきいてそのイメージの絵を描くことです。その中で使う体験版「虫売り屋台」完成しました。この屋台はひとはくが誇る木工職人T.ケンヂの作品で、現在展示している県立美術館のフジワラヨシカツMTの作品より小ぶりで、子どもたちでも担ぐことができるようになっています。

制作過程をご紹介します。

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まず、枠組みから・・・ガタつかないように、しっかりと寸法をはかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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つづいて、木枠に障子紙をはるための枠をば打ち付けて・・・

 

 

 

 

 

 

 

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そして、屋根づくり・・・

 

 

 

木工職人の血が騒ぎ、現在展示中の屋台より、いっそう精密さが増していき・・・

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屋根の仕上げは、すだれを張り付け・・・格調高くなりました。

 

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障子を張り付けて、ついに完成!虫売りだけでなく「うどん」も売れそうです!

 

この虫売り屋台は、松江でのデビュー後、ひとはくでも、みなさんの体験撮影用の屋台として8月から展示します。

乞うご期待!

 

 

 

 

川東丈純

さて、「ぎっちょん君ラジオ関西出演ものがたり」の一席でございます。

時は7月8日でございます。

ラジオ関西の林真一郎アナウンサーがバッタロデオにのってさっそうと現れました。

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「ぎっちょん君参上展の取材をさせていただlきたい!」とのこと。大谷・八木研究員がたまたま不在で、小林みずいろ、いや、小林みき広報担当と謎の講談師河南堂珍元斎が案内することになったのでございます。

林アナウンサーは、4Fの巨大キリギリスぎっちょん君に驚き、2Fの企画展示室では、ケラが鳴くことを知り驚き、特に巨大な世界のぎっちょん君の標本にはびっくり!あとは、日本の鳴く虫の標本や栗林慧さんの瞬間写真、小泉八雲展示や虫売り屋台など、熱心に取材をされ、珍元斎にインタビュー。

そして、再び4Fのぎっちょん君着ぐるみコーナーに足を踏み入れたとたん、ぎっちょん君展示が林アナウンサーの着ぐるみ好きのハートに火をつけたのでしょうか?

あれよあれよとさまざまな虫に変態・・・いや変身する林アナウンサーでございます。         P1000315.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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P1000309.JPGそして、再びバッタロデオでさっそうと去っていく林真一郎アナウンサーでありました。

 

この模様は、7月24日(金)16時30分から17時までの「時間です!林編集長」 の放送にて・・・・

 

「ぎっちょん君ラジオ関西出演ものがたり」

の一席でございました!

 

 

ぎっちょん君チーム 謎の好男子・・・講談師 河南堂珍元斎

 8月1日から、始まる「まちまるごとミュージアム」で使用する展示物を

ひとはく から、加東市の滝野図書館2階ギャラリーへ運び込みました。


加東市 マスコット キャラクターの「加東 伝の助」くんは、社へ出張だそうで、

今日は会えませんでした(残念!)。

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◆加東 伝の助くん

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 ◆さあ、会場設営開始!              ◆大きな展示物は、みんなで運びます

 

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◆大きな展示物を設置しています

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◆こんなところからも見えますよ  ◆みんなで、出来栄えを見ています

 

加東市の職員のみなさん。ご苦労さまでした。


 

さて、展示物の一部を撮影しました。 

<丸っこいもの>
   
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まる1                   まる2

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まる3                     まる4

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  まる5

 

<角っぽいもの>

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かど3                   かど4

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かど5

 

どの展示物か、わかるかな? 会場で探してみてね!

 

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで

8月1日(土)〜8月9日(日)に開催されます(ただし、3日(月)は休館日です)。

 

問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ 

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

企画展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲コーナーに生きた鳴く虫展示を追加しました。

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展示パネルの扉をあけると!キリギリスやヒメギス、ツユムシが・・・。運がよければ鳴いてくれるかも知れません。

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ぜひ、虫の演奏を聴きに、ひとはくへ!           ぎっちょん君チーム 川東丈純

 

企画展「ぎっちょん君参上!」の虫に願いをコーナー。竹が思いのほか元気なことと好評につき、7月末まで延長します。

みなさんも鳴く虫に願えば、歌がもっとうまくなったり、音楽の演奏が上達するこもしれません。せひ試してみてくださぁい。

ぎっちょん君チーム 川東丈純

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ひとはくサロンで君臨する巨大キリギリスが、仮面ライダーのように、なんと変身しました。(ライダーのようにだんだん強くはなっていきませんが・・・。)

夏休みは、ぎっちょん君ハウスも完成し、笑顔、笑顔でごきげんのぎっちょん君にぜひ、会いに来てくださぁい!                                        

ぎっちょん君チーム 川東丈純 IMG_8107.JPGのサムネール画像IMG_8108.JPGのサムネール画像

7月12日(日)に「小泉八雲と鳴く虫」を開催しました。

さて、講談「虫売り」の一席でございます。・・・・・・・・

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と、河南堂珍元斎一座による寸劇講談ではじまりました企画展「ぎっちょん君参上!」のスペシャルイベント「小泉八雲と鳴く虫」。DSC00036.JPG

 

スペシャルゲスト、小泉凡さんが父上、時さん(小泉八雲の孫)が亡くなったため、急きょ、出演できなくなってしまい、野球でいうと4番バッター抜きでの開催でしたが、

鈴木武研究員の応援と、川東珍元斎のアドリブ紙芝居「小泉八雲物語」に差し替えての開催となりました。

寸劇は、いつもの河南堂四十一斎(虫売りの喜六)と河南堂御免奈斎(八雲:ヘルン先生)。時は、明治31年。江戸のにおいの残る市谷富久町のヘルンさんの家に、近所に住む喜六が訪ねてくるところから、はじまります。「また、仕事やめてしまいましてん・・・」という喜六にヘルン先生は「虫売り」の仕事を紹介し始め、「虫売り」の歴史の講釈をはじめます。 P1000477.JPG

小泉八雲の「虫の音楽家」というエッセーをもとにした珍元斎オリジナルの講談で、県立美術館藤原義勝ミュージアムティチャー制作の虫売り屋台を使った「虫売り」の再現が見もので、喜六が虫売りの売り声がどうしてもきんぎょ売りになってしまい、教えていたヘルン先生までも「さお竹売り」になってしまうという、けったいなお話です・・・・

P1000486.JPG P1000469.JPG「あー聞いてみたいなあ」とこのブログを見て気になった方は、ぜひ、企画展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲展示コーナーへ!屋台の前の床几に座ると、鳴く虫の声のあとに、講談「虫売り」が聞こえてきますので、一度お聞き下さいませ。

続いて、川東珍元斎のアドリブ紙芝居「小泉八雲物語」。P1000490.JPG

小泉凡さんのパワーポイント約100枚をもとに、兵庫文学館担当時代のキャリア?を生かして、八雲の人生や神戸時代のエピソード、愛した鳴く虫のこと、友人の凡さんについてなど、前列に陣どった子供たちとのかけあいで、なんとか4番不在をしのいだ珍元斎でありました。

 

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さあ、つづいての登場は4番の代打、鈴木武研究員。八雲が神戸に来たわずか5年後に神戸にあらわれた、英国人ゴードンスミスのおはなし。 

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ゴードンスミスは、スミスネズミのタイプ標本を神戸で発見しました。 そしていろんな日本の生き物の採取し、標本を英国に送っています。そのスミスネズミが最近六甲山で、猫のタツマキ君の活躍で再発見されたエピソードやスミスさんが八雲の著作を読んで興味をもった虫売りの屋台をまるごと買い取った話などをこれまた紙芝居風に紹介しました。そして、なんと八雲とおなじように明治日本の会談の採話もしていてびっくりです。 DSC00045.JPG P1000505.JPG

つづいて、大谷剛研究員の「八雲の聞いた鳴く虫」です。昨日完成した「ぎっちょん君ハウス」のデビューと相成りました。参加者は真っ暗ななかで、八雲の愛した鳴く虫の音に耳をかたむけました。

IMG_8105.JPG   IMG_8104.JPG  

聞きわけの訓練のあとは、深田公園へ。この日はまだ時間は早くマダラズスとシバススしか鳴いていませんでしたが、バッタを捕まえたりして、虫とたわむれ虫を愛した八雲に思いをはせました。

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最後になりましたが、小泉八雲の偉業を広く世界に伝え、そのバ トンを見事に息子凡さんに渡された小泉時さんのご冥福を祈ります。                                       八雲愛用の虫かご P1010217.JPG

 

ここで講談が聞けます。DSCF1659.JPG

みなさんも八雲の愛した鳴く虫を体感しに、ぜひ、ひとはくへ!八雲の作品と鳴く虫と講談がみなさんをお待ちしています。

ぎっちょん君チーム  川東丈純

                                                                        

いよいよ夏休み。といっても終業式がまだの学校もあるようですね。
それでもこの3日間は3連休だったはずです。
今日も館内は家族連れなど大勢のお客様でにぎわいました。

4階サロンにて

▲ぎっちょん君の変身コーナーも終日にぎわっていました

今日は「海の日」。ということで、午後に来館された子ども会向けに、
小林文夫主任研究員の特注セミナー「海の一生」があったのでのぞいてみました。

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▲地球儀を片手に熱く語る小林文夫主任研究員

「海は広いな♪大きいな♪〜」
その海にも「紅海」のような生まれたばかりの海、
青年期の海「大西洋」、壮年期を過ぎた海「太平洋」
そして、「地中海」は晩年期の海なんですね。

ひとはくでは団体向けに特注セミナーをやっています。
メニューも豊富。詳しくはホームページで「ひとはく手帖2009」p.24〜p.29をご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/09techou/09techou_all_page.pdf


今日は祝日。ということで土・日・祝日いつも15時からやってる「フロアスタッフと遊ぼう」をのぞいてみました。この3連休は「川で魚つり」です。

 

魚つり0 魚つり1

▲みんなうまく釣れたかな?

今日は特にたくさんの子どもたちが魚釣りにチャレンジ!
スタッフの笹山さん、美濃さんも大忙しでしたね。

魚の説明 紙芝居

▲つりの後は「魚のお話」と「外来魚についての紙芝居」

一番たくさん釣った子どもには「表彰状」までプレゼント!

ほかの子どもたちも、「ぎっちょんくんポイントカード」にスタンプをゲットしていました。
今度の週末25,26日は「星座万華鏡」です。こちらも、ぜひご参加ください!


さて、ひとはくでは夏休み期間中、8月31日まで無休です。
毎日いろいろなイベントがあります。

丹波で発見されたティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石などの展示、「ひとはく恐竜ラボ」でのクリーニング作業も毎日やっています。
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
今度の週末には、
■25日(土)11:00〜「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」
■26日(日)14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
などもあります。いずれも申し込みは不要。

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

丹波の恐竜化石の発掘では、国内初となる恐竜の全身骨格発掘に期待がかかっています。これは恐竜の中でも竜脚類・ティタノサウルス形類に属する大型植物食の恐竜、いわゆる「丹波竜」です。

実は発掘中に、この「丹波竜」を食べに来たと思われる肉食の恐竜の歯がたくさん見つかっています。肉食恐竜たちは歯を折りながら、かぶりついていたんですね。
そんな恐竜たちの中でも、今回、獣脚類・ティラノサウルス類の歯が見つかったのです。

   展示ケース

▲第3次発掘で見つかった「丹波竜」の歯と獣脚類の歯が同じ展示ケース内に。

ティラノサウルスの復元模型の前に、見つかった2本の歯を展示しています。

 

長さ2cmにも満たない前顎歯ですが、ティラノサウルス類の特徴である「D型」の歯です。予想される体長は5メートル?
すでに新聞やインターネットでは報道されていますが、ティラノサウルスといえば後期白亜紀に13mにも達したティラノサウルス・レックスを思い浮かべられる方は多いでしょう。
このティラノサウルス、いつ頃から大型化したのか詳しいことはわかっていません。というより1億年以上前の原始的なティラノサウルス類は、小型のものの化石しか見つかっていないのです。

最近、中国で1億年前よりもやや古い前期白亜紀の地層から大型化に向かう中間型のティラノサウルス類の化石が発見されました。
そして今回、その地層よりも古い「篠山層群下部層」(1億4千万年〜1億2千万年前)から発見されたのです。
このことはティラノサルス類の進化を考える上で、世界的に見ても重要な発見となるわけです。

 

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▲1本は折れていますが上から見てD型がわかります。もう1本は前顎歯を舌側から見えるように展示しています

いよいよ、この歯を明日18日(土)から一般公開します。
8月31日(月)までの夏休み期間中、3階「丹波の恐竜化石」展示室にて見ることができます。

この機会に、じっくりとご覧ください。

(恐竜タスクフォース・生涯学習課長 平松紳一)

7月18日(土)から9月27日(日)の72日間、幕張メッセ国際展示場で開催される「恐竜2009 砂漠の奇跡!!」に丹波の恐竜化石が展示されます。

この恐竜展は、日本経済新聞社・テレビ東京などが主催するもので、なんと言っても目玉の一つは、中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区のジュンガル盆地で見つかった「マメンキサウルス」です。
この骨格標本の全長は35mで、過去最大と言われた「スーパーサウルス」の全長33mを超え、世界最大級の恐竜であるとのことです。

今日は閉館後、博物館3階に展示していた産状レプリカや「脳函」「環椎」「歯」「尾椎」「血道弓」などの貴重な標本がていねいに美術梱包されて幕張に向かいました。

尾椎を丁寧に

▲尾椎もていねいに梱包されて・・・

木枠の運び込み

▲まず、木枠が運び込まれました。この中に産状レプリカを入れて運びます

木枠に入った

▲木枠に産状レプリカが収まりました。このあと固定します

出て行く

▲博物館の荷解き場からトラックに運び込まれました

「恐竜2009」については、こちらで
http://www.kyoryu.jp/index.html

みなさんの中で東京方面に行かれる方は、ぜひ千葉の幕張まで足を伸ばして「恐竜2009」をご覧ください。

さて、さみしくなった館内「丹波の恐竜化石」展示コーナーには、
この夏休みに向けて新しい展示が!?

せっかくの夏休みですからひとはくに来られたお客様にも満足いただけるよう準備中です!何が展示されるかは、準備が整い次第、報告いたします。6月に世間を騒がせた「ティラノサウルス類の歯」も展示の予定です。
お楽しみに!!

(恐竜タスクフォース・生涯学習課長 平松紳一)

企画展「ぎっちょん君参上!」七夕便乗企画!「虫に願いを・・・」好評実施中です。 

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たくさんの方々が虫さんたちに願いを託してくださいました。見てみると「家族みんなでなかよく暮らせますように」とかスタンダードなものにまじって、「蚊にさされませんように」「虫も元気で健康で生きれるように」「虫の王子さま迎えにきて」など虫らしいものも・・・。DSCF0081.JPGDSCF0080.JPG DSCF0082.JPG                                                  

そして、よく見ると「ピアノが上手になれますように」「ヤマハの発表会でうまくひけますように」なんていうのもあります!

おっ、これは・・・。そうです、虫の音楽家鳴く虫に願いをかければ、音楽の演奏がうまくなるかも知れない・・・ということでございます!  なるほど。

 

 

 

明日は最大の山場、7月7日です。7日が終わっても、12日までは実施予定ですが、みなさんも2F企画展示室で鳴く虫への願いを短冊に書いて飾り、4Fひとはくサロンの巨大キリギリスぎっちょん君に祈りをささげれば、音楽家としての才能をさらに開花させられるかもしれません。音楽の好きなよい子のみなさん、新たな都市伝説が生まれた“音楽がもっとうまくなるかもしれない展示”企画展「ぎっちょん君参上!」の「虫に願いを」コーナーで虫に願おう!

ぎっちょん君チーム 川東丈純

みなさん、こんばんは。夜のひとはくからのリポートです。

巨大キリギリスぎっちょん君が夜どうしているか、おそるおそるしらべてみました。

すると、なんと、眠そうな目をしていたのです。

展示ももうすぐ1か月、ちょっとバテ気味なのかもしれません。 DSCF1658.JPG

7月11日の「ぎっちょん君ハウスを描こう!」にあわせて、お色直しをする予定です。

みなさんもバテ気味の巨大キリギリスぎっちょん君に気合いを入れにぜひきてください。

眠そうなぎっちょん君が君たちを待っています。

 

 

 

 

川東丈純

虫に願いを・・・

2009年7月 4日

7月7日は七夕。ひとはくでは、4Fひとはくサロンで七夕の笹かざりを置いてます。

しかし、企画展「ぎっちょん君参上!」といえば、星でなく虫でございます!

ということで、おもいきって虫に願いを・・・かけてみることししました!パチパチパチ・・・

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星に願いを!の笹かざりは、七夕が終わるとおしまいですが、ぎっちょん君の

虫に願いを・・・のほうは、竹が枯れるまでのロングランでございます!

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あなたも星はもちろん、虫や森羅万象、八百万の神々に願って、ぜひ、

ひとはくの「虫に願いを」コーナーにぜひお立ち寄りを!

虫の神々にかわりましての、珍元斎からのお願いでした。

 

川東丈純

 

 

 

 

謎の好男子・・・いや講談師、河南堂珍元斎でございます。

6月27日(土)にぎっちょん君参上!展のスペシャルイベント、

講談「ノコギリ名人 ぎっちょん君誕生!」を2F企画展示室前

スペースのこけら落とし公演!で行いました。その模様のさわり

を紹介します!

DSC_0188.JPGここは兵庫県は三田の深田公園でございます

野辺へ出て参りますと春先のことで、空には

ひばりがチュンチュンさえずって、下には

ンゲ、タンポポの花ざかり、陽炎がこう燃え

立ちまして遠山にはスーッと霞の帯を引いた

よう、麦が青々と伸びて菜種の花が彩ってい

ようという本陽気。そんな中、土のなかから

うまれ出ましたのが、このお話の主人公ぎっ

ちょん君でございます。

 「あー、やっと生まれ出れたな。うわー、お

てんとさま、まぶしいなあ。クラクラすんなあ。

それにしてもわしの触角りっぱやなあ。われな

がら惚れ惚れすんなあ。

 よし、だんだんあしもかたなってきたなあ。」

 

と体をばくねらせながら、土のかたまりをこえ、

巨大な小石をのぼり、葉っぱだらけの世界へやっ

てまいります・・・ 

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というような感じで始まりました、まず、登場するのは、

鳴かないキリギリス、ぎっちょん君。ちょっと太めのぎっ

ちょん君役は、スペシャルゲストの県立美術館の橋本尚人

さん(河南堂四十一斎)で、ひとはく・美術館連携寸劇講談

となりましたDSC_0186.JPG DSC_0185.JPG 

珍元斎との共演は、数十回にのぼります。息もぴったりで、

ノコギリ音楽を奏でました。

ほかに登場する虫たちを紹介します。

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まずは、ぎっちょん君とえさの花粉を奪い合う、ミツバチのハチリン(FS西口さん)。

そして、ぎっちょん君と戦うカマキリのカマエモン(北村研究員)にぎっちょん君と

恋に落ちるキリコ(FS笹山さん)・・・。

3人とも本番直前の指名とは思えない迷演技ぶりでございます。拍手喝采!

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子供たちも飛びいり参加しての大賑わいの寸劇講談でございました。 

それから、講談を聞いて、自分で想像した、ぎっちょん君を描きましたリアルなキリギリス派からマンガのぎっちょん君派まで、いろんな絵

できました。このときの絵は4Fのひとはくサロン展示  DSCF5669.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お絵かきのあとは、大谷研究員と深田公園へ生ぎっちょん君さがしDSCF5676.JPG      

 

子どもたちも虫の格好をして虫になった気分での虫探しです DSCF5685.JPG

 

ショウリョウバッタやカナヘビ、カエル、ハチなどを捕まえました。盛りだくさんの

ぎっちょん君イベントでございました。

次回の講談は、7月26日でございます。乞うご期待!

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先日、ひとはくサロンにドカーンと鎮座する巨大キリギリスぎっちょん君の前を通りかかりました。

 

DSCF1576.JPGのサムネール画像するとなんと、目ん玉がまつげクルクルのチャーミングな目ん玉になっていました!!

 

 

 

 

 

 

 

7月11日(土)(15時〜)には、ひとはくサロンに出現した、謎の黒い部屋、ぎっちょん君ハウス

を完成させる、「ぎっちょん君ハウスを描こう!」があります。

ぎっちょん君ハウスの壁紙にいろんな虫を書いてもらおうという試みです。

そのときに巨大キリギリスぎっちょん君もちょっぴり変身する予定です。

ぜひご参加ください。

 

川東丈純

バッタも3D

2009年6月19日
 サロン付近でほぼ常設化している”DPF3Dシアター”はコンテンツを2〜3月で入れ替えています.
 10日からは「ホッパーズ」を上映中(6/10-8/31).これは「ぎっちょん君 参上!」にあわせてバッタやキリギリギス,コオロギなどの直翅類を満載したものです.これまでののぞき穴方式に加え,青赤写真版も小さなデジタルフォトフレームに上映しています.


 ↑はクルマバッタの若虫と,交尾中のヒョウノセンフキバッタの青赤写真.手許にある方は青赤メガネで見てみてください(ないって!手許には).
 バッタの写真はたくさんあるのですが,なかなか同定が難しく,成虫でも標本がないと名前がわからないものもあります.結局,公開中の写真も多くが「◯◯類の若虫」どまりでお茶を濁す事に.

昆虫共生・沢田佳久

 お待たせしました。ぎっちょん君グッズが誕生しました!!

 企画展「初夏の鳴く虫と巡回展『ぎっちょん君参上!』」開催中に、来館もしくはイベントやセミナーに参加して、ぎっちょんポイントカードにスタンプをためると、謎の絵師、河南堂珍元斎の生み出したキャラクターぎっちょん君のいろいろなグッズをプレゼント!

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【ぎっちょん君ポイントカード】

 

 5ポイントでぎっちょん君クリアファイルか缶バッチ、10ポイントでぎっちょん君携帯クリーナー、15ポイントでぎっちょん君フィールドノート(岩槻館長ヴァージョン)をプレゼントします。

 交換期間は、平成21年8月31日までで、4Fひとはくサロンカウンターで交換します。

 

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【いろいろなグッズ】 

 

 

 

 

resized_400_DSCF1565ps-crop.JPGまた、栗林慧さん講演会(平成21年8月1日 15:30〜)などのイベントで先着順に栗林慧さん撮影の昆虫瞬間写真ハガキや鳴く虫ハガキ、ぎっちょん君ハガキをプレゼントします。(注:ハガキの指定はできません、悪しからず)

 

  

【撮影:栗林慧さん】

 

 

 

 

 

詳しくは後日、ブログなどでお知らせします!乞うご期待!!

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 【撮影:八木研究員】

 

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【イラスト:謎の絵師河南堂珍元斎】

 とにかく、ひとはくに来てください!!

(情報管理課:八尾)

akamadara_m.jpgこの地味〜な感じの甲虫ですが、実は兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅種に指定されている、超レアな種類なんです。熱心な昆虫愛好家も、めったに見ないと言います。

実は、この虫「アカマダラハナムグリ(アカマダラコガネ)」が、つい先月、豊岡市にある戸島湿地で発見されました。発見された場所は、驚くべきことに、同じく兵庫県版レッドデータブックで絶滅種に指定されているコウノトリの巣のなかからです。
絶滅種と絶滅種の競演というか、共存というか、貴重な発見でした。ただし、どちらも「かつての絶滅種」というお断りがつきますが。
コウノトリは、かつて絶滅しましたが、野生復帰や大陸から野生のコウノトリがやってきています。アカマダラハナムグリも2003年に山東町にて再発見されているほか、県内で数件程度ですが確認されているので、正確には、もはや絶滅種ではありませんが、以前に「絶滅種」としてエキスパートが一度認定したほどに、数が少なく、希少な種であることは間違いありません。

この種を発見されたのは、県立コウノトリの郷公園の獣医さんでして、巣からヒナを引き上げる際に見つけたとのことで、何か変わった虫だと感じたらしく、その後、図鑑で調べたら、「絶滅種だ!、本当か?」ということで、当館に連絡を頂きました。そして、写真や現物で確認すると、やはり本物。
ということで、先日、記者発表させていただき、各紙に記事を掲載してもらいました(記者の皆さん、小難しい話を適切にまとめて下さりありがとうございます)。そして、せっかくなので、小さなスペースですが、当館にて展示することにしました。

展示情報は以下のとおりです。
【トピックス展】
「コウノトリの巣から発見された絶滅種アカマダラハナムグリ 」
期間:2009年6月10日から7月31日
場所:人と自然の博物館4F ひとはくサロン

となります。

今回、採集した標本2点と簡単なパネル解説ですが、とても珍しい昆虫なので、ぜひお越し頂ければと思います。「初夏の鳴く虫と巡回展」と合わせてご覧頂ければと思います。

このアカマダラハナムグリをめぐる生態、コウノトリや戸島湿地との関係については、のちほどのブログ記事で紹介したいと思います。

(みつはしひろむね)

さて、巨大キリギリス ぎっちょん君誕生の一席、其の弐でございます。

あれから、約1時間、ペンキをば乾燥させまして、再び、ぎっちょん君グリーン時々イエローブルーの前に集結したのでございます。

引き続きの参加は1人の少女。ペンキ塗り大好きな様子・・・えらい!

後半戦は、新たに森次長も応援にかけつけ、静かに戦いは始まったのであります。

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こんどは全員ぎっちょん君ホワイトとなりまして、仕上げ塗りでございます。赤やピンク、オレンジなどでいろんな模様を描きます。今回はペンキとの戦いではなく、おだやかなアーチスト合戦と相成りました。えーーーーい、やああああ、とおおおお・・・ってな感じで、ゆったりとみんな自分の好きな絵や模様を自由に塗っていったのでございます。

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巨大ぎっちょん君グリーン・・・はだんだんぎっちょん君カラフルになっていきます。

そのころ、別テーブルでは、なんと「きんひばり」の制作により、ぎっちょん君ジュニアも誕生していたのでございます。 

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さあ、巨大ぎっちょん君の変身も追い込みとなってまいりました。見ておられる親御さんも力がはいって参りまして、写真撮影で盛り上がります。これぞ、まさしくひとはくの演示(詳細は新ひとはく基本計画参照)でございます!DSCF1535.JPG   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盛り上がってまいりましたが、ちょっと視線を変えてみますと、なんとあんなところにもぎっちょん君が・・・。気ぐるみぎっちょん君です。今日はいたる所アチコチで、ぎっちょん君誕生しまくりの日となっております。

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さて、巨大ぎっちょん君でございます。今度はフロントスタッフの藤田さんがつくってくれた折り紙のクラゲや魚、せみ、ちょうちょなどを貼り付けていきます。

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さあ、いよいよ完成でございます。たくさんの子どもたちにいろどられた巨大ぎっちょん君はたくさんの生き物が共生する、巨大キリギリス 生物多様性ぎっちょん君と相成り、ついに誕生したのでございました。大谷研究員も大満足の出来栄えです。大谷構想から約4か月、県立美術館の藤原義勝ミュージアムティチャーの「そんな大きいもんつくるんかいな?」からはじまった巨大キリギリスづくりもたくさんの人々の手、すなわち人物多様性を経て、完成と相成り、お披露目されるこことなりました。

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この巨大キリギリス 生物多様性ぎっちょん君は、初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」のシンボルとして、8月末まで、ここひとはくサロンにて、ひとはくを見守り続けることになるのでございます。

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みんなでつくる「ひとはく巨大キリギリスぎっちょん君」展示、いかがでございましたでしょうか?次回はなぞの「ぎっちょん君ハウス」をペイントします。乞うご期待。参加してくれた子どもたちはもちろん、ペンキまみれのあと片付けをしてくれたフロントスタッフ、総務課田屋さん、きんひばりのみなさんに感謝をこめつつ、また次回もこりずによろしゅうと申しそえ、巨大キリギリスぎっちょん君誕生!の一席でございました。

ぎっちょん展チーム 川東丈純

 

謎の講談師、河南堂珍元斎でございます。

さて、巨大キリギリス ぎっちょん君誕生の一席でございます。

時は、2009年6月6日のこと。場所は初夏のまぶしい光がさす三田のひとはくでございます。

さあ、ここ、ひとはくサロンには巨大キリギリス ぎっちょん君ホワイトがドデーンと鎮座しております。

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 そ こにやって参りましたのが、こどもぎっちょん軍団ブラックでございます。

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つづいて、やってまいりましたのが、大谷剛研究員を総大将に、なぞの絵師 河南堂珍元斎、上田萌子研究員、 連携グループ 「きんひばり」でございます。

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なんと、珍元斎は、ぎっちょん君ホワイトのまわりにペンキをならべはじめ、「きんひばり」は

牛乳パックでなにやら作りはじめました。

そし て、大谷研究員はというと、子どもぎっちょん軍団ブラックに何やら説明をはじめました。DSCF5453.JPG  

 

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DSCF1460.JPG こに、太田研究員やミュージアムショップの藤原さんも加勢にかけつけ、珍元斎を先陣に、

  さあ、巨大キリギリスぎっちょん君づくりの火ぶたがきって落とされたのでございます。

そして、大人ぎっちょん軍団ホワイトを結成し、子どもぎっちょん軍団ブラックとともに、エイエイ

、えいえい声をあげながら、両軍団は、ペンキを片手に約4m ある巨大キリギリスに挑みます! DSCF1468.JPG  

 

 

 

 

 

 

             

 

 

 

 

さあ、一番乗りはブラック軍団でございます。

えい!やー!どばーっとペンキをぎっちょん君ホワイトにあびせかけます!見る見るうちに、ぎっちょん君ホワイトはぎっちょん君グリーン時々イエローに変身してきます!DSCF1480.JPGDSCF1481.JPG

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DSCF5474.JPGファーブル大作戦!の常連客だった、河南堂売斎こと立川くんも来てくれました。今回は何回参加してくれるのでしょう? 

 

 

 

ホワイト軍団も負けてはおれません!身長の高さを利用して、どんどん塗ってまいります。えい、やー、とりゃー、おー!

両軍乱れての、ぎっちょんペンキ合戦!でございます。敵も味方もペンキまみれ汗まみれの、激しい戦いと相成りました。

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さあ!ブラック軍団が、ぎっちょん君の腹にもぐりこみました。

これは、すごい!頭からペンキをかぶることをおそれず突撃でございます!これには、ホワイト軍団からも「敵ながらあっぱれ!」と拍手喝采!

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さて、わずか開始から30分で、巨大キリギリス ぎっちょん君ホワイトは、ぎっちょん君グリーン時々イエローブルーに変身をとげ、そして両軍団もぎっちょん君グリーン時々イエローブルー軍団に変身したのでございます!

おかあさん、おとうさん、こんなになってすいません・・・。あたたかく見守ってくれてありがとう。拍手喝采、感謝感激のうちに、第1ラウンドは終了したのでございます。ピシッ!

 

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3回シリーズのセミナー「キリギリスの赤ちゃんを育てよう(全3回)」も今日が最終回、観察日記の展示準備をしていました。

 ちょっと、お邪魔します〜♪

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 展示の作業をしていたのは、宝塚市から来てくれた、ゆかちゃん(写真左:小学校3年生)けんたくん(写真右:6歳)。今日はおばぁちゃん、おばさん、おかあさんの5人参加。参加ありがとう〜。「毎朝、(キリギリスが)元気かどうか、確かめてから、ご飯を食べていた。」とさっそく未来のファーブルぶりを発揮している!と思いきや、ゆかちゃん、なんと実は虫嫌い。小学校3年生になって理科が始まり、虫嫌いな、ゆかちゃんを心配した、おかあさんが、ひとはくセミナー倶楽部会員のおばさんの紹介で、このセミナーに申し込んだそうです。                         

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     展示中〜〜〜10家族の作品が、あります☆

     みんなで協力して展示しています。

    P1000201.JPG  展示作業の横では、「巨大ぎっちょん君」に色を塗っていました。

  さて、どんな色になるかな?

P1000214.JPG     さらに、着ぐるみとロデオまで、4Fサロンにあります。

     乗り心地はどうかな?

 

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        そうこうしているうちに展示か完成しました。

    うんうん。分かりやすい。

P1000206.JPG     八木先生にもいろいろ質問してみました。 

 

ゆかちゃん、おかあさんの期待通り、少し虫が好きになったかな?「虫はまだちょっと・・・。」だけど「キリギリスには興味がある。」ようになりました!

虫嫌いな人も、一度ひとはくセミナーに参加してみて!嫌いどころか、大好きになるかもよ!

 

この可愛い☆、「キリギリスの赤ちゃん育ててみました!」展示はぎっちょん君の展示終了の8月31日(月)(夏休み期間中は、月曜もあいています。)までです。

夏休みの宿題の参考にもなりますよ。ロデオも乗りにきてね〜。

 

                      小林美樹(生涯学習課)

 

2007年に奈良県の橿原市昆虫館が特別展「バッタ・コオロギ・キリギリス」を開催しました。その後、この展示を元に巡回できるものをパックにして、NPO西日本自然史系博物館ネットワークに所属する諸館に「巡回展」を呼びかけました。その結果、伊丹市昆虫館→大阪市立自然史博物館→きしわだ自然資料館→兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)→多賀町立博物館→橿原市昆虫館の順序で開催することが決まりました。「ひとはく」では、初夏から鳴き始める鳴く虫があまり知られていないことに着目し、「初夏の鳴く虫と巡回展」というタイトルにしましたが、もう少しインパクトをと、鳴く虫研究会「きんひばり」にアイデアを求め、「ぎっちょん君、参上!」という副題がつきました。

ちょうどそのころ、佐用町にある「兵庫県昆虫館」が「佐用町昆虫館」に脱皮するときで、新生記念の「巡回展」をする話がもちあがりました。しかし、日程その他で調整がつかず、上郡町の「赤松の郷昆虫文化館」でサテライト展示「虫かごの今昔と鳴く虫文化」を同時開催して頂くことになりました。ひとはくにも虫かご数点が展示されます。

「巡回展」のメインの展示物は、日本直翅類学会監修の写真パネルです。生きた鳴く虫の姿を満喫できます。この生態写真を見ながら、伊丹市昆虫館製作の解説や、きしわだ自然資料館製作の解説をお読み下さい。ひとはくの「初夏の鳴く虫とは」も必見です。

ひとはく独自の標本類(写真左)につづいて、竹細工の鳴く虫コーナーをつくりました。竹細工作家・戸田和孝氏にオリジナル作品をお願いし、6/21のオープンセミナー「竹細工で鳴く虫をつくろう」の優秀作品も展示予定です。

最後は昆虫生態写真家・栗林慧コーナーです(写真右)。栗林氏には、ひとはく開館時の最初の企画展でお世話になりました。当時「自然の瞬間をとらえる」と題した45点の企画展を開催したのですが、そのうちの19点を厳選しました。関連イベントは、8/1()に開催される栗林氏の講演会「鳴く虫撮影の思い出」です。

 

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4階の「ひとはくサロン」にも楽しい展示・イベントがあります。オープンセミナーで色塗りした体長約2mの巨大キリギリスにご注目下さい。

 

                   (自然・環境マネジメント研究部主任研究員 大谷 剛)

明日からの展示に備え、準備も万端。

今日は、新聞記者の方々が取材に来てくれました。

今回は展示を見るだけではなく、体験できるコーナーが充実。恐竜化石を持ち上げるコーナー、恐竜化石発掘現場にいる気分を味わうことができ、さらに写真まで撮れてしまうコーナーなどがあります。

 

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    (発掘現場でマジック写真?!)

 

 

 

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    (広くなった展示室)

 

 

 

 

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    (恐竜化石を持ち上げてみよう〜どれぐらいの重さかな。)

 

 

 

 

 

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     (恐竜ほねパズル)

 

この展示に合わせて、ひとはく恐竜・化石大作戦!スタンプラリーを実施。毎土日祝には、スタンプラリーを完成した先着100名様に素敵なオリジナルグッズをプレゼントします!

期間中はセミナーやイベントがさらにもりだくさん!

この春も、丹波の恐竜化石から目が離せませんよ。

 

小林美樹(生涯学習課)

4月25日から2009年度恐竜展示特別企画 丹波の恐竜を知ろう−3年間の発掘報告−が開催されますが、その準備が着々と進められています。

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「恐竜になって歩こう」では、実際の恐竜の歩幅が展示されています。実際に足跡の上を歩いて、恐竜の歩幅の違いが体験できます。実際の恐竜たちはどのような姿勢で走っていたのでしょうか。

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骨を組み合わせて恐竜を完成させる「恐竜ほねパズル」。発掘された骨の説明も書かれています。フロアスタッフのお姉さんが真剣にパズルに取り組んでいます。

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発掘現場の雰囲気を味わいながら、記念写真を撮ることができます。期間中はヘルメットやハンマーなどの発掘道具を用意する予定です。

もしかしたら、写真に恐竜の影が映るかもしれません。

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また、新しく発掘・クリーニングされた化石も展示ケースへ飾られつつあります。 

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今回の特別企画では、第3次発掘の報告に加えて、篠山層群や丹波地域の成り立ちについて、恐竜発見から第3次発掘までに得られた成果やその間の活動を報告します。

お楽しみに。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。

 

5月31日まで「希少種ベニバナヤマシャクヤクを篠山で発見!」を開催しています。

 

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篠山のベニバナヤマシャクヤク

撮影:太治庄三

 

 

ベニバナヤマシャクヤクという植物を知っていますか?

よく園芸で栽培されるシャクヤクやボタンの仲間です。

花が薄いピンク色をしていて、日本とその周辺に分布している多年草です。

日本では森林の伐採や、鑑賞目的の採取にあい、絶滅危惧植物に指定されています。

 

篠山で最近発見され、丹波地方では初記録となります。

石灰岩地などの土壌が貧弱なところに生育します。

篠山では丹波層群のレキ土壌の上に生育しています。

また、この仲間はペオニフロリンという毒を持っているため、シカが食べません。

シカが他の植物を食べるため、この植物が残されてきたものと考えられます。

 

篠山の集団では葉の裏に毛の生えているベニバナヤマシャクヤクと毛の生えていないケナシベニバナヤマシャクヤクが混生している、珍しい集団です。

兵庫県ではケナシベニバナヤマシャクヤクの記録しかありませんでしたから、ベニバナヤマシャクヤクの生育の確認は初めてとなります。

 

個体の大きさと開花の関係を調べると、葉が3枚以上つくと花が咲き始めることがわかりました。

 

めったに見ることのできない花の写真と、標本、日本での現状などを展示解説しています。

(自然環境再生研究部 藤井俊夫)

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.6】〜
 〜スッポンタケ編〜
 

suppon.jpg
写真:土屋規麻太さん撮影

連載6回目となる今回は、前回のサンコタケに引き続き、くさいキノコの代表選手「スッポンタケ」を紹介したいと思います。
卵の殻のようなものを突き破り、にょきっと直立するキノコを見つけた男子生徒たちは、六甲山中にて下ネタ祭りになってしまいました。高校生の男子なんで、まあ仕方ないかな、と思っていたところ、きのこ研究会の山上さんから、このキノコの発見者も同レベルとのご指摘がありました(ちなみにかの南方熊楠もしかりです)。学名の意味が・・・です。
このスッポンタケの学名、Phallus impudicusなんですが、Phallusは「・・・」で、 impudicusは「恥しらずな」ということだそうです。博物館の公式ブログでは、これ以上は書けないので、詳しくはご自身でどうぞお調べください。
それはさておき、奇妙な姿なんで、森のなかで出会うと、なかなかのインパクトです。

では、兵庫きのこ研究会の奥田さんに、スッポンタケについて聞いてみました。

スッポンの首のような格好をしたキノコ。頂上の部分はグレバと呼ばれる胞子を作る器官で、独特の匂いを放つことでハエなどの昆虫をおびき寄せて胞子を運ばせていると言われています。グレバ以外の部分は輪切りにして中華風のスープなどに入れて楽しむことが出来ます。淡白な味わいですが食感がシャクシャクしていて珍味です。幼菌は卵型で、切ると未成熟のスッポンタケがゼリー状の物質に包まれているのが見えます。珍菌ですが、普通に観察され、見つけたときは、その奇妙な姿に嬉しくなります。 (兵庫キノコ研究会 奥田さんより)

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写真:山上公人さん撮影 (右:幼菌が割れて本体が出てくるところ、左:幼菌の断面)

このキノコ、実は食べられるとのことです。標本を作成していても、サンコタケほどではありませんが、臭いが生ゴミ風でキツイので、とても食べれるとは思えないのですが・・・。幼菌を半分にしてみると、中にはゼリー状の物質が詰まっていて、はっきり言って気色悪いですが、とてつもなく薬効がありそうな雰囲気です。きっと、昔の貴族な皆さんは、精力剤とか言って食べまくってたんでしょうね。
このスッポンタケの幼菌なんですが、標本作成したところ、なかのゼリー状の物質は全然変化しません。凍結乾燥・真空引きしても、80度に加熱しても、ブニョブニョしたままで、全然カラっと乾燥してくれません(カゴタケ以外はちゃんと乾燥します)。きっと強力な保水成分が混じっているに違いありません。この成分を抽出して研究すれば、優れた保湿成分をもった化粧品ができるかも知れません。ですが、あの匂いを想像すると、スッポンタケ抽出液を顔に塗るなんて、・・・微妙ですね。なぜか得体の知れない薬効があるのではないか、と期待させてくれるキノコです(一同納得)。

DSC_0071.jpg   suppon_spec.JPG

さて、標本の作製ですが、こちらも難易度★★★★★です。とっても作るのがやっかいです。リアルに再現できません。
幼菌を野外の状態のように、張りをもったまま標本にすることは、未だにできておりません。どうしても表面に皺ができてしまいます。卵型の幼菌となるキノコのリアルな標本作成は、今年の課題です。どういう技法で責めるか、思案中です。穴をあけて凍結&減圧してもダメだったので、きっと常圧で含浸処理か、冷凍庫シリカゲル貯蔵(3か月放置)、とっとと中身を抜いて紙粘土詰めしかないかな、という感じです。
右側の写真がスッポンタケの成菌です。こちらは上手くできているのですが、以前にも紹介したとおり、腹菌類はいくらプラスティネーション処理しても、外気に触れていると、白い本体部分がどんどん黄変化してしまいます。ですから、ちょっと大きいのですが、樹脂封入標本にするのがお勧めです。せっかく作ったので、グレバ(先の黒いとこ)の部分にポッド用シリコンを使って、ぬめぬめ感を出したいと思っています(ある日突然展示物されると思いますよ〜)。

次回は、シイタケを紹介したいと思います。ちょっと連載速度が年度はじめで遅延しているとの読者の声がありますので、頑張ってたくさんの種類を紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp/index.htm 

■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)


六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.5】〜
 〜サンコタケ編〜

連載5回目の今回は、前回紹介した御影高校生選出の最低悪臭キノコ第1位に輝いた‘サンコタケ’です。この標本は、なかなかの出来栄えで、じつは早く紹介したかったんです。

 sanko_mitsu.jpg   sanko_aina_sanjyo.jpg

森の中からニョキニョキっとオレンジ色の物体が突き出していて不気味。
そんでもって、ニオイをかぐと・・・・・、最悪です。

でも、封入標本にすると、ステキなオブジェにはや変わり!

Dsc_0087.jpg 触れるし、臭わない・・・。水生昆虫や魚も封入標本にはとてもいいのですが、キノコを博物館で展示するには、封入標本は非常にすぐれています。
サンコタケをじっくりみれるのは、(たぶん)ひとはくだけ! です。
ぜひ来館頂ければと思います。

このサンコタケは、見た目も変わっているので印象に残りやすいのです。実際に、御影高校の生徒が現地の採集会で発見したときには、「あ、昨日図鑑にのっていたキノコだ!!」と理系女子がほくそ笑む。なんと、ちゃんと予習して実習に参加していたんですね、優秀です。ですが、文系男子は、「サンコタケって、3個ツノみたいなんがあるから、サンコタケなんやろ、昔の人はめっちゃ単純やな〜」っと。
 
  ・・・あんたが単純なだけです。ですが、こういったセンスが生物の名前を覚えるのに重要です。

そんなわけで、このサンコタケについて、今回は兵庫きのこ研究会の中嶋さんに、名前の由来なども含めて、解説して頂きたいと思います。

お寺のお坊さんがお祈りなどの仏事に使う仏具のひとつに三本の腕を柄の両側に付けた「三鈷」というものがあります。このキノコの形がまさにその三鈷に似ているところから名付けられました。白い卵形の幼菌から橙色または薄黄色3本の腕を伸ばします。腕にはグレバという強い悪臭を放つ胞子を含む粘液を付けており、この臭気で虫を誘って胞子をからだにつけて行ってもらおうとするわけです。本当に古いトイレでかぐひどいにおいなので、観察会などで平気でテーブルの上に出したりすると、マジで嫌われます。春から晩秋にかけ林内地上に発生します。同じ仲間の腹菌類に1本〜4本の腕を伸ばす、スッポンタケ(1本)、キツネノエフデ・コイヌノエフデ(1本)、カニノツメ(2本)、ツマミタケ(4本)などがあり、いっぱい腕をつけるイカタケやアカイカタケ、腕のまわりにレースをまとうキヌガサタケなどもあります。 (兵庫きのこ研究会 中嶋さんより)

sanko_uwano_sanjyo.jpg


中島さんもご指摘のとおり、お寺の和尚さんが使う「三鈷」が語源です。
高校生の理屈でゆくと、「スッポンタケ」は「イッコタケ」、「カニノツメ」は「ニコタケ(ニコニコタケにしたいところ)」になります。それはそれでいいかも知れません。
それと、やはり悪臭が特徴なんです。
そうすると、封入標本だと、最大の特徴が消えてしまう訳なんです。そんなわけで、キノコ展の総元締めである御影高校の河合先生、兵庫きのこ研究会の山上さんは、ニオイを閉じ込めておいて、いつでも体験できる秘策を現在、画策中ということです。
ニオイ展示が博物館で披露されるかも知れません。ぜひ、日々博物館のHPをチェックしてくださいね(ご期待に添えないこともあります)。

さて、このサンコタケの封入標本づくりですが、難易度は、★★★★★です。大変難しいです。
組織がスカスカで、ちょっとの間にデレデレになってきます。しかも脆いです。
まず、採集してから素早く凍結処理して、凍結したものを素早く凍結乾燥する必要があります(真空度を急激あげるべし、シリコングリースは新品に)。しかも、PEGやらシリコンを塗ると、デレデレになるので、太刀が悪いです。
さらに、凍結乾燥したものも、外に出すとすぐに湿気を吸って、デレデレになります。
しかも、封入標本用の樹脂につけると、再び、デレデレに。
ということで、シリカゲル入り衣裳ケース(内パッキン付き)を用意して、特殊なウレタン系樹脂をピースコンに入れて(ドライフラワー用の硬化剤スプレーでも良い)、ちょっとずつ吹き付けてはタッパーにしまう、といった作業を2〜3回繰り返して、表面をカリっとさせて形を整えます。ちょうど、外はカリっと中はふんわりとした大阪のたこ焼きみたいな感じを想像してください。

それから、封入標本用の樹脂に入れて、完成させるわけです。
オレンジ色も残り、同部の白色も黄ばむことなく、出来上がります。ちなみに、腹菌類を樹脂含浸処理して展示しておくと、白色の部分の黄ばみがとても顕著です。
という訳で、樹脂をつかった展示用標本の道はなかなか奥が深いんです。
ぜひ展示を見に来てください。

 
次回は、臭いキノコNO2のスッポンタケを紹介したいと思います。

 もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
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■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。

3月31日まで「この珪化木は広葉樹?針葉樹?」を開催しています。
珪化木(けいかぼく)って聞いたことがありますか。
「珪化」した「木」、石になった木、つまり木材の化石です。
木の組織の中に石の成分が入り込んで固まってできました。
見かけは木のようですが、持ち上げてみると石のように重いです。

珪化木から、もとの木の種類を知ることはできるでしょうか。
木材の組織が手がかりになります。
年輪をルーペで観察してみましょう。

広葉樹の材は主に、水分を通す太い管である道管と、
体を支える緻密な組織からできています。
だからルーペで観察すると、道管が目立って見えます。
年輪に沿って太い道管がならんでいるものもあります。
wood1.jpg

針葉樹は水分を通すのも体を支えるのも仮道管が担当しています。
レンガを積み上げたように、仮道管が規則正しく並んでいます。
このため、針葉樹の材は均質でやわらかい感じがするのです。
ルーペで拡大して見ても、年輪しか見えません。
wood2.jpg

展示では、6種類の珪化木と、現在の木のつみきをならべています。
見くらべてみませんか。


<セミナー情報>
4月19日(日)10:30-12:30に、珪化木を観察するセミナーを
神戸市立森林植物園で行います。
詳細はホームページをご覧ください。

wood3.jpg
森林植物園に展示されている珪化木の巨木。
この化石から新種パラフィラントキシロン コウベンセという名前がつけられました。

(半田久美子 自然・環境評価研究部)

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.4】〜
 〜カゴタケ編〜

連載4回目となる今回は、キノコのなかでも一番きのこらしくない、アウトローな感じがする「カゴタケ」を紹介したいと思います。

kagotake_seikin.jpgこの写真をご覧頂ければわかるように、これを見てキノコだと直感できるひとは、なかなかのものです。
卵みたいな殻(右側)から、カゴ状の気色悪い物体が這い出してきて、ネバネバさんです。
なんか猟奇的な感じのするキノコですが、上の写真のように兵庫キノコ研究会の方は、ちゃんと葉っぱにのせて飾っているじゃありませんか!
もし、山の中で、切り株の上にこんなのが置いてあったら、何かあやしげな儀式でもしているじゃないかと思って
とりあえず退散ですね。実にアヤシイ...。
(キノコ研究会の皆さん!怪しいので山に放置しないでくださいね(笑))

御影高校の生徒たちも、なんでこれがキノコなんだろうか、と首をかしげるほどです。
ですが、匂いはキノコなんです。なかなか臭います。

御影高校生によるキノコ悪臭グランプリでは、
  1位 サンコタケ、 2位 スッポンタケ、 3位 カゴタケ
とのことです。

では、今回も兵庫きのこ研究会の中島さんにカゴタケの解説をしてもらいましょう。

●カゴタケ
スッポンタケやサンコタケと同じ腹菌類で、独立した腕でなくカゴ状につながった腕を拡げていく変わったキノコです。カゴは最初、器用に折りたたまれて白くぷよぷよした卵の中にはいっているのですが、外の膜が破れると数分のうちにみるみる広がるので、その場に遭遇したときはとても驚きます。写真に撮るよりできることならムービーに撮りたいキノコです。このカゴタケの胞子を含む緑褐色のグレバはほかによく腹菌類にある悪臭でなく、むしろフルーツ様のいい匂いがします。比較的めずらしいキノコですので、大切に観察しましょう。  (中島さん)
kagotake.jpg  kagotake_you.jpg

上の写真にあるように、殻のなかに「カゴ」のもとが入っていて、むくむくと広がるそうです。
キノコ研究会の中島さんやキノコ図鑑によると、「フルーツの香り」がするそうですが、高校生には、悪臭だったようです。
高校生の修行が足らんのか、研究会の皆さんが無我の境地に達しているのか、僕には分かりませんが、虫を寄せて、胞子を散布してもらうために、「におい」が必要なことは確かでしょう。

ですが、僕が生態学的な観点から興味があるのは、「なんでカゴなんや!」ということです。
一体、このかたちにどんな利点があるでしょうか。

 お昼の茶のみ話のネタで、15分ぐらい考えてみました。

タヌキやキツネの足に引っ掛かって、運ばれやすいという説が、となりにいた某研究員からでましたが、面白くないので却下。
で、結論ですが・・・、「通りゃんせ仮説」にたどりつきました。
(注意:とってもいい加減な説ですので信用しないように)

落葉に埋もれるようにカゴ状のキノコがあると、つい徘徊昆虫のオサムシなどがあいだを通りたくなってしまう・・・。オサムシやゴミムシがこのカゴ状の間を通ると...、つい食べたりもして、胞子が体表について散布してもらえる・・・。そんでもって、胞子が付着したオサムシが土の中にもぐり、地中に散布することができる。幼菌が地中性なので、土のなかに散布してもらうための苦肉の策ではないか、というものです。地上でハエも呼びつつ、徘徊性の昆虫にもOK。

こんな風に考えたのは、凍結乾燥標本をつくったからなんです。
数あるキノコのうち、カゴタケとスッポンタケだけは、表面と殻内のネバネバが、全然カラっと乾燥しないんです。
温熱乾燥、凍結、真空、なにをやってもベトベト。服につくとヤな感じ。
このベトベトさんが、わりとしっかり昆虫類の体表にへばりついて、胞子とともに地中まで散布されるに違いない、そう勝手に妄想しています。しかも、カゴタケはフルーツの香りがするって点も、ゴミムシなどの徘徊昆虫を寄せるのにイイかもしれません。

二人のこどもが手を組み合って腕で関所をつくる「通りゃんせ」遊びの様相は、まさにカゴタケ風だと思いませんか?
誰か研究して、結果が分かったら教えてください。この説が正しいと、絶滅危惧種でもあるカゴタケを保全するためには、地表徘徊性の昆虫をちゃんと保全しないといけないのかもしれません。
う〜ん、生物多様性って感じです。

kagotake_spec.jpg  IMG_7513.JPG

さて、標本づくりですが、ベトベトさんの割には、上手に作れます。難易度は、★★でしょうか。
凍結乾燥標本のままだと、ちょっと匂いがするので、展示用には封入標本がお勧めです。
不飽和ポリエステルにもポリメタクリル酸メチル樹脂、ウレタン系樹脂に対しても白濁することなくうまく表面コートされます。それと、形がもともと不定形なんで、ちょっとぐらい縮んでも分かりませんので、仕上がりはいいです。
余談ですが、某大学病院の方の談ですが、「人の脳みそ」の封入標本も、不定形なのと、そもそもナマの実物をまじまじと見ている人は稀なので、人体展のプラスティネーションで、「この脳は縮み気味だ!」という、マニアックな突っ込みはないので楽と言ってました(どう楽なんだろう・・・)。魚の標本だと煮干しみたいになるので、見た目にばれるんですよね。その点で、キノコの封入標本は、手(気も)が抜けるのでとても楽です。

次回は、臭いキノコNO1のサンコタケを紹介したいと思います。

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■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.3】〜
 〜カイガラタケとチャカイガラタケ編〜

なんとか、これで3回目の連載です。
一応、「ほぼ日」を目指していますが、どんどんネタが尽きてきて休載に・・・。
そうならないように、がんばってゆきたいと思います。
今回は、山歩きする方ならば、わりと良く見かけるキノコ、「カイガラタケ」と「チャカイガラタケ」を紹介したいと思います。

kaigaratake.jpg  tyakaigaratake2.jpg
左の写真が「カイガラタケ」で、右の写真が「チャカイガラタケ」です。
恥ずかしながら、きのこ展で標本をつくる前まで、全部「サルノコシカケ」だと思っていました。
うちの子どもに山で「これ何っ!」て聞かれて、「サルノコシカケっていうて、薬になるからお父さんが病気になったら採ってこい」と答えたような気が・・・。
大ウソつきでした。
ですが、この2種類ともいわゆる「霊芝」とよばれるもので、ガンなどの腫瘍に対して薬効があるようです。カイガラタケよりも、チャカイガラのほうがグレードが高いらしいです。
学術的には間違いでしたが、本質は外していないので、とりあえずヨシとしております。
もちろん固くて食べれませんで、煎じてお茶にして飲みます。

では、いつものように、兵庫きのこ研究会の幸徳さんと奥田さんに伺ってみました。

●カイガラタケ
kaigaratake_ura.jpg針葉樹、広葉樹の枯木上に重なり合って発生します。表から見ると貝殻のような美しい環紋(同心円状の模様)が並び、似た模様を持つウチワタケと見間違えそうになります。しかし裏に返すと長いヒダがあることが、見分ける大きな特徴の一つとなっています。食毒は定かではなく、触った感じも硬いことから食べてみようとした人はいないと思われます。一度発生すると長い期間その場に定着し、キノコの表面にコケ類が発生している姿もしばしば観察されます。キノコが少ないシーズンにも見られますのでキノコウオッチャーの隠し玉になります。(奥田さん)

●チャカイガラタケ
硬質菌と言われているグループのキノコは、それほど美しくもなく、かわいくもなく、食べることができないため、キノコ愛好家には人気がありません。ところが、木を分解することができる唯一の生物で、生態系の中で必要不可欠な存在です。人気がないことのひがみか?「重要な役割を担っているんだ」と主張しているかのように夏でも冬でもよく見かけ、存在をアピールしています。本種もそんなキノコの1つで、広葉樹、とくにサクラの枯れ木を分解するキノコです。傘の表面は茶色、紫色、黒色などの環紋をあらわし、その姿形が貝殻のように見えるため、この名前が付けられました。硬質菌の傘の裏の形状は色々ありますが、本種はヒダ状です。(幸徳さん)

お二人のご意見をまとめると、いつでも見られる地味なキノコ、といったところでしょうか。それでもって、樹木を分解するので、生態系の中で重要な役割をしている訳ですね。
さらに、がんにも効くなんて、いい仕事しています。いぶし銀って奴でしょうか。

そんなことを知ってか知らずか(多分、知らんと思う)、御影高校の生徒たちは、「カイガラタケ様」と呼んでいます。
そのココロは?
採集会で、キノコが全然とれないときに、唯一とれるのがこのキノコなんです。いつもは普通に生えているので、あんまり見向きもされないのですが、キノコが不作のときに重宝されて、「カイガラタケ様」になる訳です。キノコウオッチャーの隠し玉といわれるように、「カイガラタケ様」は、観察会のネタ的にも良いものです。

さて、この2種類ですが、標本の作製はいたって簡単です。製作の難易度は、★です(5点満点で1点)。もともと固いので、天日干ししても良いぐらいです。それに、真冬に採りにゆけば、「天然凍結乾燥」状態になっています。しかし、樹脂含浸の処理を施して、展示中にカビが生えないようにしていますので、お茶にはできません。
チャカイガラタケは、封入標本にしてしまいました。
小さい標本しかなかったので、そのまま展示すると何かみすぼらしかったからです。
封入標本にして展示する意義は、手にとって見れる、という利点もありますが、「しょぼくて、どうしようもない標本」を、それっぽく装飾する役割もあります(琥珀色にするともっと良さげにみえる)。
みなさん、博物館展示にだまされないように。
kaigaratake_spec.jpg  tyakaigara_spec.jpg

次回は、カゴタケを紹介したいと思います。

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「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね) 

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.2】〜
 〜イボテングタケ編〜

ibotenngu.JPG 女子A 「このキノコ、クランチが乗っていて美味しそう〜」
 女子B 「ほんまや チョコレートクランチや」
 講師A 「これ毒キノコですよ」
 女子B 「ひえ〜!」
 講師A 「食べても死ぬことはたぶんないけど」
 女子B 「違うんです。虫がいっぱい出てきた!!」
 女子A 「私は食用キノコでも虫がいたら絶対食べへンわ」
 教師A 「そうゆうのはムシ」
 女子A 女子B「・・・・・・・・・・」

御影高校の皆さんは、こんな感じで六甲山の山中にて、キノコ採集に勤しんでおられました。真面目にやってるのかどうか、ちょっと微妙なところはありますが、生物の見た感じの感想を周りの人に伝えることは、名前を覚える上ではとても重要な方法です。
ちょうど、ワインがテーマの某ドラマで、「まるでアーモンドのように香ばしく、カシスと柑橘の甘いニュアンスが鼻腔をくすぐり・・・」ってな感じで(真面目に)ワイン評論しているのと同じですね。
そういえば、うちの某研究員のため池調査の野帳に、「ヒモ付きウジ型宇宙人A」という種名が書いてありましたが、「もしかしてハナアブ?」って聞いたらビンゴでした。
こういう感性は大事にしたいものです。
ぜひ、謎の生物をみたら、講評してみてください。
ワインを評論するソムリエに、生き物観察の案内役となる学芸員も習うべきことが多い気がします。

さて、2回目に詳細するのは、上の写真にあるイボテングタケです。名前からして毒っぽい気が・・・。
では、兵庫きのこ研究会の山上さんに解説してもらいましょう。

● イボテングタケ Amanita ibotengutake 
従来テングタケと言う和名で呼ばれていた種で、形態の違いから広葉樹タイプと針葉樹タイプなどと呼ばれていたものを、最近(2002年)の研究でテングタケ Amanita pantherina から独立してイボテングタケ  A.ibotengutake(アマニタ.イボテングタケ)として独立させて新種となりました。関西の里山ではイボテングタケの方が圧倒的に多く観察されます。夏になるとビックリするほど大量発生する事も有ります。この種は、有名な毒キノコのベニテングタケより毒性は強いと言われており、中毒症状は下痢嘔吐、異常発汗、縮瞳、錯乱、興奮、痙攣などで時には昏睡、呼吸困難その他で、まるでキノコ中毒のデパートです。怖いですね!!恐ろしいですね!!

そうです、キノコと言えば毒。
ときどき、毒キノコなんて珍しいという人もいるみたいですが、一面毒キノコということもありそうです。チョコレートクラチみたいといって、勝手な想像で食べないでください。
それと、キノコの分類学的な研究はまだまだ発展途上で、種名がついていない種もたくさんあります。毒キノコであたり一面に生えるような種なのに、2002年になって、やっと正式に名前がついたそうです。

ibotengutake_sp.jpgさて、このキノコの標本の写真はこちらです。
じつは、ちょっと製作に失敗しています。一番右のものは、柄の部分と表面にPEG(ポリエチレングリコール)とシリコン樹脂を塗り過ぎて、シナっとなってしまい、傘が直立しておりません。左はしの標本も同様です。キノコの種類にもよりますが、柄の部分が内部的にスカスカだったり、繊維構造が粗な場合には、標本作製が難しくなります。展示をごらん頂ければ、他にも柄の部分が折れやすい種があるのが、容易にわかるかと思います。この標本は、作成の難易度★★★★(5点満点中)です。
次回は、カイガラタケを紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)



 

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.1】〜
 〜カラカサタケ編〜

ただいま、ミニ企画展と称しまして、博物館の4Fひとはくサロンでは、御影高校・兵庫きのこ研究会との共催によります「六甲山のきのこ展」を開催しておりまして、約80種類のキノコを展示しております。いろんな新聞にとりあげて頂きまして、おかげさまで好評を博しております。

ですが、展示スペースが小さいので、キノコをぎゅうぎゅうに詰めて展示しております。その関係で、ひとつひとつのキノコについてしっかりと解説ができておりません(スペースがあっても実は僕には無理なんですが・・・)。そんなわけで、今回のキノコ展の立役者でもあります「兵庫きのこ研究会」の皆さんに協力いただいて、展示中のキノコを解説してゆきたいと思います。
展示期間中の5/31までに全部解説が終わるかどうか・・・、ちょっと不安ですが、キノコの生態写真と標本写真、面白い特徴や生態を紹介したいと思います。キノコと言えば、「毒」、「美味」。そんな話題も交えて紹介したいと思います。

 キノコに関心をもった方は、ぜひ、博物館のミニ企画展に足を運んでいただければと思います。5月31日まで開催しております(キノコ展で長い期間展示できるのは、特殊加工のおかげ!そしてひとはくだけです!)。
http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2008/mini08.html#minikinoko

第1回目に紹介するのは、「カラカサタケ」です。展示コーナーの中央に置いています。
なんで中央にあるのか、っていうことですが・・・。

karakasa_sp.jpg実は、大きくて目立つキノコなので御影高校の元気な野郎どもが、「オオモノ発見〜!」っと、本能の赴くままにいっぱい採りまくったからです。たくさん標本ができちゃったから、真ん中に置いてるだけで、深い意味はありません。言いかえれば、「目につきやすく、親しみやすいキノコ」なのかも知れません。
標本の仕上がりもまずまずです。ちょっと樹脂を塗りすぎたものもありますが・・・。この種は、凍結乾燥で標本にするとき、表面にあらかじめ糖アルコール(ポリエチレングリコールの分子量400+エタノール希釈)を薄く塗っておくと、カラカサの模様がポロポロはがれずに残ります。もともと固くて柔軟性があるので、標本にしやすい種類です。キノコ標本作製の難易度でいえば、★★★(満点は★5つ)でしょうか。

では、カラカサタケについて、兵庫キノコ研究会の山上公人さんに聞いてみました。


 カラカサタケ (vol. 1)

karakasa_field.jpg夏から秋に日当たりの良い雑木林などに発生するキノコ。大型のうえ、すら〜っと背の高い姿は山の中でも良く目立ちます。柄は固いが傘は綿のように柔らかく、ギュッと握っても壊れることなく元に戻ります。この事からニギリタケと呼ぶ地方も有るそうです。ツバにも特徴が有り、リング状で上下にスイスイ動かすことが出来きます(下の写真をご覧ください)。まるで、子供のおもちゃに使えそうです。
全体に地味な雰囲気だが、特徴的な色合いに「わび・さび」を感じるのは私だけでしょうか?
食用とされているので何度か食してみたが、ほろ苦うえに食感も悪く、油も良く吸います。個人的には美味しいとは思わないが読者の皆さんは如何でしょうか?ただし、良く似たキノコに有毒の物も有るので要注意。なお、生食は中毒します。


karakasa_ring.JPG

柄の部分にあるリング状のものが特徴です
――――――――――――――――――――――――――――――――――

皆さんの身近にも生えているキノコということで、観察のチャンスはありそうですね。発見したら、ぜひ握ってみて頂ければと思います。握ってもじわじわ形が戻るっていうのは、流行りの低反発樹脂みたいですね、枕とかに使われているやつです。このキノコを研究すると低反発樹脂の新製品開発に役立つかも知れませんね。
握った手は、ちゃんと洗ってくださいね。もちろん、生食は厳禁です。
次は、イボテングタケを紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

脳梗塞のために後遺症があって、調査などできるのだろうかと思っていましたが、
2007年からインドネシアの調査に復帰しました。スマトラ島のパダンという都市の
郊外にあるアンダラス大学の先生のおせわになって、どんな動物がいるのか情報
を集めにうろうろしたのです。いなかを車で回り、どんなところにどんな動物がいる
かを調べました。

 2007年にはスマトラ島の東に広がる低地を回ったのですが、2008年は行き先を
変え、同じスマトラ島でも西を南北につらぬく山脈地域を行き来しました。もちろん、
当然ですが車でです。ここは昔からミナン・カバウの人びとが暮らす、ミナン・ハイラ
ンドといわれるところです。
高地ですのですずしい土地柄です。とても熱帯のスマトラ島とは思えない気候です。
   

(西スマトラの山の上から見た光景です。ずっと山やまが連なっています。そして、
こんな山の上にもアグロフォレストがあります。まん中の低木は、つい最近植えたば
かりの香辛料でしょうか?)

 ミナン・カバウの人びとは、伝統的な水牛のつのに似た屋根のある家――ミナン・
カバウという名前は〈水牛を飼う〉という意味だそうです――に住み、陸稲(おかぼ)や
水田を耕します。このごろは普通のウシを飼うことも多いようですが、田を耕すために
飼う家畜は、本来は水牛です。そして、その田畑のそば、多くは家の回りに、いろい
ろな果樹や役に立つ草が混じりあうアグロフォレストと呼ばれる森を育てます。



(水牛はのんびりと歩きます。水牛はとてもおとなしい動物です。この水牛のつのを
まねて、ミナンカバウの伝統的な家の屋根は作られたそうです。後ろには石油会社
のポンプがあります。日がな一日、キッコ、キッコと原油をくみ出していました。)



(ミナンカバウの伝統的な家です。現在では水牛のつのにあたる部分はトタンで作
ってありますが、もとは竹で作ったそうです。)


 「アグロフォレスト」とは何でしょう?聞きなれないことばだと思った方も多いでしょう。

 食用バナナや熱帯ショウガが植わり、頭の上には高いココヤシの葉が風にゆれる。
かたいカボチャのような実のなるパンノキや日本でも人気のあるマンゴーが緑のまま
の若い実をつる。そんな、まるで〈あるじの思いつき〉そのままに、気ままに育てたよ
うな熱帯の森がアグロフォレストです。

 アグロフォレストは「我が家の森」です。日本の里山と似ています。伝統的な森作り
の作法はあるのでしょうが、その一方で、うっかり育てた(“放っておいたら、かってに
育った?”)森では、何やかやといろいろ雑多な雑草や小動物が入り込んで、にぎや
かなありさまとなりはてます。


(田んぼのはしに森が見えます。これがアグロフォレストです。この森の中にはいると、
いろいろな樹木が植わっていました。)

 あるじが〈勝手に〉つくるのですから、アグロフォレストには、いろいろな景観がありま
す。シナモン・パウダーをつくるクスノキの仲間――日本でも、甘い香りのするシナモ
ンは料理やお菓子の香りづけに使います――を植えたところは、アグロフォレストとし
ては特殊です。あたらしく出た葉が赤く、目にあざやかに見えますが、商品作物とし
て作るため、シナモンを一定の面積に植えておかねばならず、何でもありの「我が家
の森」とはずいぶん違ったふんいきなのです。それでも、その森も普通の家族が持っ
ている「我が家の森」の一種であることに違いはありません。

 アグロフォレストと反対の意味を持つ森をプランテーションと呼んでいます。企業の
経営する大規模な森のことです。そこには普通、カキノキの仲間であるゴムの木や
アブラヤシなど、一種類の植物しか植わっていません。わたしがよく見たのは、アブ
ラヤシのプランテーションです。昔はヤシ油から食用油や石けんが作られたのです
が、最近はバイオ燃料にすることが増えたようです。


 どれだけいろいろな生きものがすめるかという点では、アグロフォレストが圧倒的
に有利です。いろいろな作物が野生の木とともに植わった森ですから、そこかしこ
に、いろいろな生きものが見られます。あるじが気を抜くと、とたんに雑草までがは
びこってしまいます。いくつかの霊長類もアグロフォレストに見られます。

 それに引き替え、プランテーションは、いろいろな生きものが住むアグロフォレス
トとは、だいぶようすがちがいます。農園というより「工場」ということばが当てはま
ります。あまりに機械的で、生き物が育っているという感覚に乏しいのです。近代
的なムダのない〈農園工場〉とでも言えばいいのでしょうか?プランテーションは
企業の利益を最優先して経営されています。

 でも、ここで注意しておいてほしいのですが、「アグロフォレストは正義の味方、
プランテーションは悪もの」という見方は一面的です。止めておきましょう。アグロ
フォレストを作るために、少なくとも多少の土地は持っていなければなりません。
つまり、比較的裕福な、土地持ちの家庭であることが条件です。それにひきかえ、
プランテーションならば、そこで働くには身ひとつでも可能です。もちろん経営者
は別ですが、プランテーションで働いているのは、比較的貧しい人が多いのです。
事実、住みなれた村を離れて出稼ぎ
で働きに来ている人がよくいます。

 最近、伝統的なアグロフォレストリィは、「いろいろな生きものが育つという意味
で人間生活と自然がうまく結びついた森林経営だ」と言われるようになりました。
アグロフォレストとプランテーションのどちらにも、よいところ、悪いところがありそ
うです。
皆さんは、伝統的なアグロフォレストと合理的なプランテーションのどちらが好み
ですか?(つづく)

三谷 雅純(兵庫県立大学/人と自然の博物館)

※このブログで掲載されている文章・写真の無断転用・転載はご遠慮ください。

博物館では、2月10日から5月31日の約4カ月間にわたって、「六甲山のキノコ展 〜
リアルな森の妖精たち〜」を開催しております。この展示は、兵庫県立御影高等学校、
兵庫きのこ研究会、当館との共同開催です。六甲山の修法ヶ原でとれたキノコ約80種
類、110点を展示しています。博物館が所蔵する「キノコ」の標本は、普通は干しシイタ
ケのように縮こまった形となり、生きていた状態とは似ても似つかないものになりますが、
今回は凍結乾燥や樹脂含浸、封入標本などによる特殊な技法を駆使して、できるだけ
生きている状態に近い形でリアルな標本に仕上げています。
展示を見られた方で、眼の肥えている人ほど、「どこの業者に作ってもらったの」なんて
質問される方がいますが、すべて、高校生と博物館スタッフによる手作りです。キノコ
好きの方だけでなく、博物館の展示用標本の作製技術に関心がある人にも必見です。

(写真1:ニセマツカサシメジ)


(写真2:サンコタケ)


この展示には、もうひとつの大きな特徴があります。それは、高校と博物館、市民団体
のコラボレーションです。標本の採集や製作、展示は、兵庫県立御影高等学校の第2
学年の総合学習を通じて実施したものです。


(写真3:採集の様子)

採集には、初夏、夏と秋の3シーズンにおいて、六甲山系再度公園(修法ヶ原)のキノ
コを調査・観察し、これらの活動やキノコの鑑定には「兵庫きのこ研究会」の方々の協
力を得て実現しています。高校、博物館、地元の専門家の3者が揃わなければ実現
できない企画でもあります。

展示を見て頂ければ、六甲山には、実にたくさんのキノコが生育していることがひとめ
で分かるかと思います。キノコを一同に並べて眺める機会はそうそうないのではありま
せんか。この展示会では、自然界では起こりえない風景、キノコの標本を一堂になら
べることで、生物多様性が織りなす不可思議な光景をお見せしたいと思います。


(写真4:企画展全景)


<開催の概要など>
展示コーナーは小さいですが、中身がぎゅっと詰まってます!

期間: 2009年2月10日(火) 〜 5月31日(日)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
観覧料: 無料(博物館観覧料が必要です)
主催・共催: 兵庫県立御影高等学校 ・兵庫キノコ研究会・
兵庫県立人と自然の博物館 
URL: http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2008/mini08.html#minikinoko
展示品についての詳しい解説は、これからひとはくブログで紹介してゆきます!

                                 三橋弘宗(自然・環境マネジメント研究部)

ひとはくは1/13から2/6までメンテナンスのため休館しています。
外から見てもわかりませんが、
当然、中ではいろいろなことが起きています。

本館3階の展示スペースです。
大勢で重そうなものを大切に運んでいます。

これは新年早々に神戸大丸で開催した丹波竜&コウノトリにあおう!で登場した
丹波竜の産状レプリカです。

ひとはく内での展示のため移動しています。


移動完了!
さて2/7の開館時にはどうなっているでしょうか?

(生涯学習推進室 鈴木武)

「ひとはくファーブル大作戦!」もはや懐かしい響きですねえ。

2008年9月から11月にかけて開催した「ファーブル」では、「兵庫のナチュラリスト」として、兵庫ゆかりのナチュラリストを紹介しました。その中で、播磨の博物学者として有名な大上宇市(おおうえういち)の資料を、たつの市教育委員会からお借りして展示しました

そのときは少ししかご紹介できませんでしたが、今回のたつの市教育委員会での展示では「蔵出し資料展」として、「ファーブル」では紹介されなかった資料も公開されています。ぜひお立ち寄りください。

蔵出し資料展「播磨のファーブル 大上宇市の昆虫記」
【日時】2009年1月6日(火)〜2月10日(火)9:00〜17:00
【会場】たつの市新宮支所ロビー(たつの市新宮町宮内16)
【内容】知る人ぞ知る博物学者:大上宇市の蔵書資料のうち、昆虫に関する資料と写真パネルを展示。『昆虫図考』『昆虫目録』『日本害虫目録』『古今昆虫句集』『日本千虫図解』など。
【観覧料】無料
【問合せ】たつの市教育委員会文化財課 TEL: 0791-75-5450

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ひとはくで展示したパネルも、ご活用いただいています。懐かしいなあ。

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大上宇市は、いろいろ書いています。まだまだ研究が必要です。

たつの市教育委員会の紹介ページもごらんください。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

今日1/10の朝、連携グループの人と自然の会の岡田さんが
ゴボウのドライフラワーをもってきてくれましたので、早速、展示しました。

手前が実物です。
後ろの写真のように、ゴボウはアザミの仲間で、頭花はそっくりです。
頭花が熟したものがドライフラワーになっています。

トゲトゲで痛いので、ケースの中に入れました。
新春「丑」展示は明後日1/12までです。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

2009年の干支「丑」にちなんで、ウミウシの生体展示をしています。

これはシロウミウシです。
黄色いツノ(触角)が2本目立っていて、ウシのようです。
(長さは3cmほどしかありません)

これはコノハミドリガイです。
「カイ」とありますが、ウミウシの仲間です。

アオウミウシ、キイロウミウシ、シラユキウミウシ、タツナミガイも飼育しています。

4Fひとはくサロンのカウンターの上の水槽にいます。
小さいですが、よく探すと見つかります。

これらのウミウシ、日本海に面した豊岡市竹野町にある
竹野スノーケルセンター・ビジターセンターからやってきました。
http://www.takeno-scvc.jp/top.html

本家にはもっといろいろなウミウシがいるそうです。

(生涯学習推進室 鈴木武)

1月12日(祝)まで開催中の、年末年始特別企画「干支(えと)展:ネズミさんありがとう。ウシさんようこそ!」のにぎやかしイベントとして、「カミキリムシほじくり作戦!」を行います。

2009年1月4日(日)13:30〜14:30、4階ひとはくサロンにて。ぜひご来館ください。
参加無料。申し込み不要です。

カミキリムシは「天牛」と書くんですよ。中国語でも「天牛」です。長いアンテナ(触角)が、牛のツノに似ていますね。

シロスジカミキリは、日本最大級のカミキリムシです。体の大きさは5cmくらいあり、10cm近いアンテナ(触角)が伸びていて、迫力満点です。
この虫は、博物館のまわりに植えられているアラカシの木を食い荒らす、いわば「害虫」でもあります。シロスジカミキリに食い荒らされた木はやがて枯れてしまいます。

このイベントでは、シロスジカミキリの入っていそうな木(入っているとは限りません)を何本か持ってきますので、「丸太切り」のように、のこぎりで切ってみましょう。
幼虫が木の中にトンネルを掘っているようすや、成虫も観察できます。
成虫が出てきたら「干支展」で展示する予定です。

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シロスジカミキリは、こんな感じで木の中に入っています。


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切り口から引っ張り出そうとしてるところ。


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幼虫がいることもあります。


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カミキリムシの幼虫は「鉄砲虫」とも呼ばれ、山で仕事をする人は「おやつ」にするそうです。これくらい大きいと食べごたえがありそうですが、今回は、食べません。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

いよいよ今年も残すところあとわずか。
みなさんの今年はどんな1年でしたか?

さて、ひとはくでは、年末特別展示「ネズミさんありがとう。」が開催中です。
3階ギャラリーでは、ひとはくの今年をふりかえる「今年のひとはく・来年のひとはく」が展示されています。今年ひとはくで行われたたくさんの楽しいイベントをパネルで紹介。
同時に来年のイベント予告もひと足先に紹介しています。来年が待ち遠しい!

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また、ひとはくサロンでは、今年の干支のネズミと来年の干支のウシがみなさんをお待ちしています。

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ネズミのやきものや剥製、『ウシ』が名前につく動植物などなどが展示されています。
詳しくはこちらをごらんください
この特別展示は、なんと、新年になるとウシさんが主役の「うしさんようこそ!」展にマイナーチェンジされます。

ひとはくは、年末は27日(土)まで、年始は3日(土)から開館しています。
家族がそろうお正月はぜひひとはくへ遊びにきてください。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

12月から,3階入口すぐのトピックスコーナーで「タンスに眠る古写真〜暮らしの風景資料〜」を展示しています(1/12まで)。

ひとはくでは,プロが撮影した写真や絵葉書だけでなく,皆さんのご家庭のタンスに眠る古写真(昭和40年くらいまでの写真)も,当時の暮らしや風景,自然環境を調べるための貴重な資料と考え,収集しています。今回は,西播磨地域の佐用町・石井地区の方からお借りしている古写真を展示しました。

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お借りした古写真は,パソコンで見られるデジタルデータとしてスキャンした後,現物はお返ししています。(後に研究や展示などに使ってもよいか,許可はいただいています)

皆さんも,当時の暮らしや仕事,街並み,自然などがわかる古写真をタンスで発見したら,ひとはくまでご一報ください。

赤澤宏樹(自然・環境マネジメント研究部)

「ひとはくファーブル大作戦!」もあと10日を切っています。

兵庫に関連したナチュラリストとして
牧野富太郎を紹介しているコーナーが本館2階にあります。

牧野富太郎は高知出身の偉大な植物分類学者ですが、
大正〜昭和初期にかけてかなり長く神戸に滞在しています。
資金提供をした池長孟(いけなが・はじめ)が
神戸市兵庫区会下山(えげやま)に植物研究所をつくるべく牧野を招いたのです。

牧野と親交を深めた兵庫の植物研究家は達筆でも知られた牧野に一筆を求めたのです。
そうした書なども今回はお借りして展示しています。

これは篠山市の植物研究家が牧野と同好の際に書いてもらったもので、
掛軸になっています。

昭和11年9月に三田市母子(もうし)に植物採集で訪れた牧野が
地元の方に頼まれて書いたものです。

 ともに
「朝夕に草木を
  吾れの友とせば
 心淋しき
  折ふしもなし
     牧野結網」
 とあります。

『結網』は牧野が用いていた号です。

なかなか目にする機会のないものです。
わずかな会期ですが、ぜひともお寄り下さい。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

篠山の豊かな自然の中でさまざまな生き物の「観察」をした水木しげる。
水木漫画の原風景のひとつといえる篠山での少年時代にスポットをあてた「ナチュラリスト水木しげる」コーナー、現在、好評展示中ですが、11月8日から妖怪「一反もめん」を展示物を追加します。境港市観光協会の第1回妖怪人気投票で一番人気に輝いた妖怪です。ちなみに2位は目玉おやじ、3位水木しげる先生と続きます。
妖怪なので、ひそかに展示してありますので、ぜひご覧ください。
※第一発見者は、珍元斎直筆の特製扇子をプレゼント。一反もめんの下においてありますので、3階入り口にいるフロントスタッフに一声かけて、持って帰ってください。

ファーブルTF 川東丈純

2008年10月26日、朝日小学生新聞のレポーター、新宮令子さん(仁川学院小学校2年生)が、現在開催中の「ひとはくファーブル大作戦!」の取材に来てくれました。

胸のバッジがかっこいいです。新聞記者ですからね。

八木「こんにちは。名刺をお渡ししましょう。何年生ですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
令子ちゃんママ「ちょっと緊張してるみたいで・・・もっとおじいさんの先生が出て来るかと思ってましたから・・・」

八木「なるほどね(ちょっとうれしい)。何でも質問していいんですよ。ファーブル展はもう見てきたんですね。どこがおもしろかったですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
八木「そうかそうか。ちょっと難しかったかなあ。字が多いもんねー」

令子ちゃんママ「あのー 何かぐるぐる回して遊ぶようなものの紹介を見たんですけれど・・・」
八木「ああ、それね。「昆虫不思議ラボ」ですね。会場は2階なんですよ。なんてったって「大作戦!」ですから、全館のあちこちに、いろんな展示があるんですよ」

ということで、2階に行きました。

何これ?


あけてみよう!


くさーい!

これは、カメムシの臭いはどこから出るのかな? という展示でした。

昆虫不思議ラボでは元気いっぱいの令子ちゃんでした。

朝日小学生新聞の記事が楽しみですね。

(八木@自然環境評価研究部)

ファーブル大作戦!の会期中の(〜11月30日まで)毎週土曜日は、研究員のギャ
ラリートークを実施中です。
今日の担当は八木主任研究員。



ひとはくのお隣の芝生の公園でも、見ることが出来る「センチコガネ(コガネムシ)」
を参加のみなさんに触ってもらいました。
「もう1回触る〜〜。」って、お気に召してもらえましたか。


ファーブルにまなぶの展示案内中〜。
100年前の標本。
きちんと保管すれば、私の標本も100年後まで残るかな。

日本人は、虫が好きで夏休みにトンボやセミ採りをするけど、ヨーロッパではあり
得ないんだって。
ヨーロッパでは、鳴く虫がほとんどいなくて、トンボの種類は日本の半分の100
種類しかいないそう。
そして昆虫は、「汚くて、嫌いなもの」と思われてるみたい。
八木主任研究員の話を聞いていた、女の子が「ヨーロッパにもかっこいい虫いるよ!」
そうよね。その通り。


「あっ。ハチの話やで♪」そうそう、ファーブルが一番観察したハチのコーナーで
すよ。
いろんなハチの紹介をしています。
ハチの毒針は、卵を産むところが変化したものなんだって。
って、ことは、刺すのはメスだけ?

ここで、なんと本物のハチさん、登場。

「きゃーハチ!」



大丈夫。これは、オスのハチだから、刺しませんよ。
みんな、おっかなビックリ。ハチに触ってました。
「オスかメスか顔で分かる。今の時期はよく日向ぼっこしてる。」と八木主任研究員。
このハチも、館内に迷い込んだところを、八木主任研究員がアッと言う間に捕まえた
んです。さすが、虫採りのプロ。
オスかメスかどっちか、分からないハチは触らないようにね!

ギャラリートークはファーブル大作戦!期間中の毎週土曜日午後2時から実施してい
ます。
次は、どんな楽しい話が聞けるかな?

              生涯学習課  小林美樹

10月10日(金)午後2時過ぎ。9月20日(土)から始まりました
「ひとはくファーブル大作戦!」の18日目に来館者1万人を迎えまし
た!
この1万人を突破してくださったのは、明石市からご夫婦でお越しくだ
さった中野様。今度、お孫さんが小学校の遠足でひとはくへ来ることに
なっているので、どんなところだろうとお越しくださいました。中野様、
ご自身も虫好きだそうです。

来館者1万人を記念して、岩槻邦男館長より、特別記念品が贈られまし
た。

記念品はファーブル講談でおなじみの「河南堂珍元斎」先生のサイン
の入ったセンスやインペラトールホソアカクワフガタの封入標本など。
「これまで、この博物館が新展開等でやってきた実力が発揮され、こん
なにも早く1万人達成しました。とてもいいことです!」と岩槻館長。
ファーブル大作戦、会期は11月末までです。
今度は、あなたが、ひとはくファーブル大作戦!来館者3万人、5万人
を突破してみませんか。


生涯学習課 小林美樹

ファーブル展,おかげさまで,たくさんの方々に来場いただいております.
ありがとうございます.
この10月3日には,ファーブルの生まれ故郷のフランス・アベロン県
からもお二人のお客さまが来県されました.県副知事のブランケさんと,
ファーブル昆虫博物館“ミクロポリス”館長のマンマさんです.お二人は,
ひとはくでのファーブル展開催を記念して,10月4日に淡路島の国際会
議場で開催する兵庫県とアベロン県の国際フォーラムに講演するため,遠
路はるばる兵庫県までお越しいただいものです(このフォーラムのようす
は,10月7日のひとはくニュースを見てくださいね).

ブランケさんが機内預かりにしたスーツケースが関空で出てこなくて,神
戸の大丸へあわてて背広を買いに行いくというアクシデントはありました
が,お二人とも無事に到着されました.
その日は,兵庫県公館に井戸知事を表敬訪問され,その後,淡路島の奇跡
の星の植物館で開催されたパーティに出席.
そこでは,貝原前知事とお会いいただきました.


(兵庫県公館で記念写真 
 中央:アベロン県副知事ブランケさん.
 その右:ミクロポリス館長マンマさん)



(奇跡の星の植物館で開催されたパーティのようす)


(貝原前知事と歓談中のブランケさん)

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

今日は,学校の遠足や大阪シニア大学の皆様に来館いただき,大盛況になりま
した.ありがとうございました.
 さて,今回は本館4階のひとはくサロンにある休憩コーナーに設置したモニ
ターで上映中の「日本のファーブルたち」の紹介です.このビデオはファーブ
ル展のために特別に制作したひとはくオリジナルの作品です.内容は,日本の
ファーブルと称される3人の偉大なハチ研究者 岩田久二雄,常木勝次,坂上
昭一の業績を紹介するものです.まなぶ展でも,3人の偉業を展示しています
が,カリバチの生態映像や現役のハチ研究者が語るエピソードを交えて,より
立体的に紹介しているので,ぜひ,ご覧ください.

(写真:岩田久二雄,常木勝次,坂上昭一の3人の日本のファーブルたち)

 この3人の博士は,皆,少年時代にファーブル昆虫記に出会い,その影響を
受けて,カリバチやハナバチの研究者になりました.その研究業績は3人とも
世界のトップレベルで,世界的に最も著名な日本の昆虫学者であるだけでなく,
多くの後進を育て,一般向けの著書を多数残しています.この私も,子どもの
頃に常木先生の著書を読んで昆虫に興味をもち,岩田先生が教授を勤めた大学
で博士号をとりました.ファーブルがいなければ,日本のファーブルもあらわ
れず,私も昆虫学者にはなっていなかったかもしれませんね.



(写真:休憩室で上映している「日本のファーブルたち」鑑賞中です)

(橋本佳明 ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

ファーブル展がはじまり,この会期中だけ開催するスペシャルなセミナーやイベント
もいよいよはじまりました.
このときしか,参加できないものが多いので.ぜひ来館ください.
 
今日は,21日に開催された「ちんげんさいのファーブル講談」のようすや,そのほ
かのスペシャルなイベント企画を紹介します.

(写真:なぞの講談「志」ちんげんさい熱演中)

このファーブル講談は,ファーブルをテーマにお話だけでなく,お客さんの飛び入り
の寸劇あり,紙芝居あり,お絵描きありの,なにか飛び出すかわからない,3次元講
談です.
会期中だけ開催する超スペシャル・イベントなので,お見逃し無く.
次回は,11月16日と24日に開催します.


(写真:フロアスタッフのファーブル紙芝居もありますよ)


ファーブル展会期中は,フロアスタッフによるデジタル紙芝居もスペシャルになり
ます.ファーブル昆虫記で有名なフンコロガシの物語やジャングルにくらす軍隊アリ
の物語など,わくわくどきどきのスペクタルなお話を楽しんでください.
紙芝居は,毎日午前11時からと,午後2時30分に開催します.


(写真:ファーブル大作戦のマスコット,ファーブル君のパペットも登場)

9月27日(土)には,アースシアターで15:00から,オカリナとチェロ,ユーフォニ
ウムの演奏で「虫の音楽祭」を開催します.
申し込み不要で,参加できますので,ファーブル展とともに,虫をテーマとしたコン
サートを,ぜひ,お楽しみください.

    (橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部)

ファーブル展が開幕しました.
開幕した土曜日と次の日曜日で,1500人を超える来館者がありました.たくさん
の方々に来館いただき,本当にありがとうございます.このファーブル展は,ひ
とはくが初めて開催する特別展です.博物館には特別展示室がないので,館全部
を使って本展を開催しています.そのため,会期中は入館料そのものが特別料金
になりました.それで,本館2階の企画展示室に,新しい展示コーナー「昆虫不
思議ラボ」を作ったりして,いつもとちがう博物館にしています.

 今日は,不思議ラボ以外の,いつもとちがう「ひとはく」の展示コーナーを紹
介します.

兵庫のナチュラリストたちのコーナー
常設展示室の3階と2階で展示しています.
小さなコーナーですが,水木しげるが少年時代に描いた昆虫絵巻や小泉八雲が愛
用した虫籠など,兵庫ゆかりのナチュラリストたちの貴重な資料がそのエピソー
ドとともに展示されています.ファーブル展開催中だけの特別な展示コーナーで
す.


(写真:昆虫絵巻には不思議な世界が広がっています)


ファーブルも見たことのない珍虫・奇虫のコーナー
常設展示室3Fの入り口ちかくにあるスポット展示コーナーです.2002年に発見さ
れた,どの昆虫のグループにも属さない虫「カカトアルキ」や17年周期で大発
生する「17年ゼミ」の標本を展示しています.カカトアルキがこれまで日本で
展示されたのは千葉中央博だけですから,関西で初めての展示になります.カカ
トアルキの名前の由来になった踵を上げて歩く様子を映した生態映像も合わせて
展示しています.
これもファーブル展開催中だけの特別展示なので,お見逃し無く.


(写真:珍虫中の珍虫,カカトアルキの関西初公開です)

この他にも,本館4階ひとはくサロンにある「虫ぐるみ体験コーナー」やホロン
ピアホール3階ホワイエにある「ファーブルさんと記念写真」コーナーも,人気
スポットになっています.


(写真:自由に虫ぐるみを着て,虫さんになった気分を味わえます)



(写真:ファーブルさんと並んで記念撮影コーナーです.
一緒に写真をとっているのはファーブルさんのそっくりさん?
会場のどこかで出会えるかも)

博物館の玄関,エントランスホールで,今,1000枚のチョウ
のぬり絵を天井に取り付ける作業がはじまりました.

 ファーブル展の会期中,エントランスホールでは,「地球は虫
の惑星」と題して,チョウのぬり絵を展示するコーナーを設けま
す.
現在,昆虫の種類数は名前のわかっているものだけで100万種
になります.この数は地球上の知られている全生物種の半分以上
を占め,昆虫は地球でもっとも繁栄している生き物と言えます.
ここでは,チョウのぬり絵一枚を昆虫1000種と見立てて,千枚の
ぬり絵で昆虫100万種をあらわしてみました.

 チョウのぬり絵は兵庫県下の小学生1000人が,一枚一枚て
いねいに描いてくれたものです.子どもたちが自由に色をつけた
多様なぬり絵から,地球上にくらす100万種の虫たちの多様性
に思いを馳せていただき,ファーブル展をより楽しんでいただけ
れば幸いです.みなさまのご来場をお待ちしております.


兵庫県下の小学生1000人の個性あふれるチョウのぬり絵です




高所リストをつかって,エントランスホールの天井リム部分に取
り付けていきます.



なんとか,180枚のぬり絵を設置できました.あと,何枚?



(橋本佳明 ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

ホロンピアホールでの「ファーブルにまなぶ展」の
設営に引き続いて,本館の兵庫地域展や全館飾り付
けの設営作業も追い込みに入りました.
今日は,そのようすをご紹介します,


高所リフトでエントランスホールの飾りつけ作業中


完成! 大きなチョウのシルエットが青空に浮かび
上がりました.


2F 企画展示室の「昆虫不思議ラボ」展示品の搬入
作業中


ラボの入り口の飾りつけも完成


広い館内で迷わないようにサインボードの設置も進
行中.
皆様の来館お待ちしています.


橋本佳明(自然・環境評価研究部)

9月20日(土)からの、ひとはくファーブル大作戦!で、みなさんからの発見、観察を展示するコーナー「ひょうごのファーブル、未来のファーブル」の準備が進行中です。

この企画は、昆虫や自然をじっくり観察したファーブルにならい、みなさんの発見や観察、それに、みなさんそのものをご紹介するというものです。

現在までで、応募は107件です。毎日増え続けています。
9月20日(土)の開幕以後も、受け付けますので、展示をご覧になって、これならボクも、ワタシも、という方は、ぜひご出展ください。スペースを空けてお待ちしています。

募集要項と応募用紙はこちらにあります。
http://hitohaku.jp/daisakusen/mirai_no_fabre/bosyu.html

募集要項の説明がわかりにくい、と悪評ですので、サンプルをご覧にいれます。

展示は、標本などの実物資料と、写真や絵画(いわゆるポスター展示)の二つのパターンがあります。


こちらは、実物資料の展示例です。

15cm角のアクリルケースに収納して展示します。
格調高いケースです。どんな標本もすばらしく見えます。いわゆる「フレーム効果」というやつです。本番では、テーブルクロスをかけますので、さらに格調高くなります。
この中に何点か入れてもらってもいいですが、1点で十分です。


こちらは、ポスター展示の例です。
黒いボードを背景に、30cm×30cmのパネルで展示します。

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(注:これはパソコン上で作成したもので、パネルを撮影したものではありません)

デジタルデータは、なるべく大きな画素数のものをご用意ください。こちらでプリントします。絵画やイラストは、現物をそのままパネルに貼るか、こちらでスキャンしてプリントするか、ご相談です。

どちらにも、出展者自身の写真の入った説明パネルをつけます。
観察するのも、発見するのも、人です。みなさんのご協力により、いきいきとした展示になりそうです。

たくさんのファーブルたちがせいぞろい、ですね。


みなさま、ぜひご覧になり、また、ご出展ください。


八木 剛(自然・環境評価研究部)

夏休みが終わると小中学生の自由研究があちこちで展示されています。
ひとはくでも、9/13(土)-9/18(木;最終日は15:30まで)の間に
4Fひとはくサロンで、三田市立中学校の理科自由研究作品展をしています。

全部で33点。いろいろな素材にさまざまな視点から観察・実験しており、
ハッ!と驚く内容もあります(下はその一部)


わずかな期間ですが、ぜひともみてあげてください。

(生涯学習推進室 鈴木武)

「ひとはくファーブル大作戦!」開始まであと8日。
着々と準備が進んでいます。

昆虫担当のY氏が楽しそうに古文書?を見ていました。
よく見ると、トンボがたくさん....

播磨の偉大な博物学者、篠首村(現在のたつの市新宮町)出身の大上宇市(おおうえ・ういち、1865〜1941)が手書きで整理したノートです。昆虫のみならず、植物、陸貝など多くの分野で業績を残しています。ファーブルの時代、日本にも立派な博物学者がいたのです。

この貴重な資料はたつの市教育委員会が保管しています。今回お借りすることができました。

実際のトンボと並べると、シンプルながら特徴をよくとらえていることがわかります。

ホタルの絵もすばらしいですね。

特に魅力的なトンボの頁は9/20からの「ひとはくファーブル大作戦!」で公開します。
ぜひともひとはくにおいで下さい。

鈴木武(生涯学習推進室)

「ファーブルにまなぶ」展完成しました。


(写真:「ファーブルにまなぶ」展の展示会場であるホロンピアホール)

ホロンピアホールが大展示室に変身。3階の踊り場から鳥瞰するとこんな感じです。
ちょっとレトロチックで100年前にタイムスリップしたような感じです。
公開は「ひとはくファーブル大作戦!」が始まる9月20日からです。

お楽しみに!

          ファーブルタスクフォース

ひとはくファーブル大作戦 のイベントのひとつとして、
HAT神戸にある県立美術館で「ひとはくファーブル大作戦 in 県立美術館」を行っています。

「自然をきりとる」と題して、著名な写真家 栗林慧氏の撮影による昆虫、植物、動物、魚などの瞬間写真を展示します。9/2に写真パネルをもっていきました。初めての展示を行う場所でしたが、美術館の方々に協力でなんとかなりました。

美術館の壁とマッチしてなかなか壮観です。

写真は10年以上前のものですが、その変わることのない魅力を一度眺めてみて下さい。

鈴木武(生涯学習推進室)

ファーブルにまなぶ展の設営作業はほぼ終了しました.
今,兵庫の地域展の準備も着々と進んでいます.その一つ,昆虫不思議ラボ
(企画展示室)の展示もいよいよ完成間近です.さわったり,動かしたり,
嗅いだりと五感をつかって,昆虫の不思議発見に挑戦できる仕掛け満載の展
示で,ひとはくオリジナルのものばかりです.

その一部を紹介しましょう.


「さわってしらべる虫の体」:虫の体のなかに手をつっこんで,虫の体のしく
み調べに挑戦です.虫の気管(呼吸器官)や神経をつかむと,虫が動きを見せ
ます.どんな仕掛けがあるかはお楽しみ.反対側は透明になっていて,虫の体
内をさわっているようすがのぞけます.


「トンボの眼カメラ」:虫の眼は小さな眼(個眼)がたくさん集まってできた
複眼になっています.いったい,虫はどんなふうに世界を見ているのでしょう
か.
このカメラに頭をいれてみると,虫の視界の不思議を発見することができます.
虫を捕まえようと,ゆっくりと動いて近づいても,虫に気づかれてしまう理由
がわかるはずです.




「ころころ!たまご虫」:虫のたまご(ボール)をセットして,虫を大人(成虫)
になるまで育てていくゲームです.
いったい,どんな展示に仕上がるのか,楽しみしていてください.

(ファーブルタスクフォース 橋本佳明 自然環境評価研究部)

9月4日,琵琶湖博からひとはくに「ファーブルにまなぶ」展の展示物が搬入
されてきました.
博物館のホロンピアホールでは,今,設置作業の真っ最中です.そのようすを,
すこし紹介しましょう.


(写真:まなぶ展の展示什器です.空いたところに標本箱が入ります.)

   

(写真2:展示什器はエコを考えて,強化ダンボールで制作しました.)

  

(写真3:フランスからファーブルゆかりの展示品を運んできたケースです.
オーケストラが楽器を運ぶときに使うような,特別なケースで大事に運搬してい
ます.)

   

(写真4:日本のファーブルたちのコーナーもできあがってきました.
ここは,私が展示制作を担当したところです.)


来館お待ちしています.
      (ファーブルタスクフォース 橋本佳明 自然環境評価研究部)

昆虫記刊行100年記念「ファーブルにまなぶ」展のひとはく開催まで、あ
とわずかとなりました。同展はフランス国立自然史博物館と国内の5博物館
を、ファーブルが採集した標本など6,000点近くの展示品が巡回するもので
す。
これほど大掛かりな「ファーブル展」はもう日本では開催できないかもしれ
ません。最後の開催地になる、ひとはくでは、兵庫オリジナルの展示コーナ
ーやイベントを盛りだくさんに用意して、ひとはく全体がファーブル一色と
なる「ひとはくファーブル大作戦!」として開催します。今は、その準備で
大忙しです。ここでは、みどころ満載のひとはくオリジナルのコーナーを紹
介しましょう。


(写真1:ファーブルの生家の村)
  

兵庫のナチュラリストたち
60年前の宝塚の昆虫採集記録を残した手塚治虫の昆虫ノートや,篠山で虫
の観察に熱中した水木しげるが描いた昆虫絵巻など,虫や自然を愛した兵庫
ゆかりのナチュラリストたちを,貴重な資料や写真等で紹介します.日本の
ファーブルとも言える偉人たちの姿を通して,「ファーブルにまなぶ」展を
鑑賞してみると,きっと新たな発見があるに違いありません.


(写真2:糞虫展示)

  

昆虫不思議ラボ
虫の目をよーく見ると、小さな6角形の粒がたくさんありますね.実は,こ
の粒1つ1つが目で,虫はそれが集まった「複眼」で世界を観ているのです.
このコーナーでは,虫の複眼の世界を体験できる「トンボの目」など,遊び
ながら昆虫の不思議を体験できます.すべて新しい試みの展示で,人博でし
か展示していないものばかりです.ファーブルのように昆虫の不思議発見に
挑戦してみてください.
 

(写真3:昆虫不思議体験)


ほかにも,県民の発見を公募展示する「兵庫のファーブル・未来のファーブ
ル」や福音館の昆虫絵本や昆虫記ものをあつめた「ファーブル図書コーナー」
などみどころ満載.さらに会期中は250回以上のイベントや,ファーブル
の生まれ故郷フランスアベロン県との国際シンポジウムなど催しも盛りだく
さんで,皆さまの来館をお待ちしております.

  
                  橋本佳明(自然・環境評価研究部)

今年2月23日からはじまった企画展「クリプトガミック・ボタニー〜隠花植物の不思議な世界〜」がいよいよ来週水曜日20日をもって終了します。

展示室をのぞいてみると美しいキノコの標本もずらりと並んでいます。これらの標本は、本物のキノコを凍結乾燥し、樹脂をしみ込ませたもの。生きているかのような立ち姿は感動です。

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トガリアミガサタケの標本

他にもさまざまな植物の写真や実物、模型が展示されています。
すでにご覧になられた方は見納めのチャンス。まだご覧になられていない方はお見逃しなく!

★★★ 企画展「クリプトガミック・ボタニー」 ★★★

遠藤菜緒子(企画調整室・事業推進担当)

「科博コラボ・ミュージアムin ひとはく『絶滅の恐れのある植物』」が3階ギャラリーと4階ひとはくサロンで開催中です。見所は、これまで門外不出だった野外絶滅危惧シダ植物シビイタチシダの生株展示です。

シビイタチシダの生株

シビイタチシダDryopteris shibipedis Sa. Kurata オシダ科

シビイタチシダは、2007年版レッドリストで絶滅種に指定されました。ところが、昨年9月、国立科学博物館の筑波実験植物園で生きていることが再発見されたのです。この植物は、産地が限られており、野生では絶滅しています。今残っているのは植物園の3株と鹿児島県の個人宅で栽培されている1株だけなのだそうです。本展示は13日(日)まで開催しております。お見のがしなく!

★本企画展にあわせて、7月6日(日)にオープンセミナーが開催されます★
公開講座「絶滅危惧植物の現状と保全」 13:30〜16:00
「シダを使ったコケ玉づくり」 11:00〜13:00(材料費500円が必要です)

詳しい案内はこちらをご覧ください。「科博コラボ・ミュージアムin ひとはく『絶滅の恐れのある植物』」

★★★企画展「クリプトガミック・ボタニー」も開催中!★★★

豊岡の桃島池にはヒヌマイトトンボという小さなトンボがいます.そろそろ出始める時期です.(朱色が♀,明緑が♂)
汽水域に適応したトンボで,東南アジアのマングローブにいる仲間のうち最も北へ来たのがコレ!と,考えられてています.ところが日本では開発によって生息地が次々と消滅,ヒヌマイトトンボは絶滅を危惧されています.






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 ただいま博物館の4階サロンで桃島池のヒヌマイトトンボの立体写真を公開中です(6月29日までの予定).写真は2006年の6月末に桃島池で撮影したものです.表示にはデジタルフォトフレームを加工した新型ビューワを使用,現地で水際を覗き込んだ感じで,立体的に御覧になれます(四角い箱がビューワ).

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沢田佳久 (自然・環境評価研究部)

先月の20日に「ひとはく恐竜ラボ」がオープンしました。

この施設では、一次・二次発掘調査で採取した岩盤から化石を取り出す作業や、
4000点を越す恐竜化石のクリーニング(化石の表面を覆っている石の膜を取り除
く作業)がガラス越しに間近で観察することが出来ます。


また、腰の骨(腸骨)から尾の前方部までが連結した状態の化石も観ることがで
きます。これらの化石は恐竜ファンならずとも一見の価値がありますので、どうぞ
みなさん恐竜ラボにお越しください。


化石の状態は毎日のクリーニング作業で日々変化していきます。
そういった変化を感じるのも面白いと思いますよ。毎週日曜日の午後には研究員
の解説もありますので、是非一度「ひとはく恐竜ラボ」にお越しください。
公開時間は10:00から17:00まで、見学料は無料です。
また、本館のほうには、これまでの研究成果や本物の恐竜化石も展示してありま
すので、どうぞ併せてお立ち寄りください。みなさんも身近に太古の生物を感じて
みてはいかがでしょう!

                          池田 忠広(自然・環境評価研究部)

 2008年9月20日〜11月30日、ひとはくで日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展を開催します。
今年は、ファーブルが「昆虫記」最終巻(第10巻)を刊行してから100周年にあたります。
これを記念して、国立フランス自然史博物館と国内の5つの博物館(北海道大学博物館、国立科学博物館、北九州市立いのちのたびの博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、兵庫県立人と自然の博物館)が資料、資金や知恵を持ちより『ファーブルにまなぶ』展を共同で巡回開催することになりました。

ファーブルが採集した昆虫や植物標本をはじめ、観察装置、手書き原稿、ダーウィンと交わした書簡など日本初公開の展示物を見ることができます。
また、昆虫記に影響を受けた日本の昆虫研究100年の成果を展示で紹介するなど、盛りだくさんな内容になっています。たぶん、これほどまでに大掛かりな「ファーブル」展は、もう日本で開催できないかもしれません。2007年夏に北大から始まった本展の全国巡回も、2008年秋のひとはくで最終開催となります。
ひとはくがファーブルに出会える最後のチャンスです。
この秋、ファーブルをお見逃しなく!


「ファーブルにまなぶ展公式ポスター」

 さらに、ひとはくでは、『ファーブルにまなぶ』展にあわせて、兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」を同時開催します。
「観たり、聞いたり、嗅いだり、動かしたり」して、昆虫の不思議や自然観察の楽しさを体感できる、展示やワークショップ、虫や自然を愛した兵庫ゆかりのナチュラリストたちの紹介、ファーブル講談、紙芝居、お絵かき、など親子で楽しめるイベント満載で、みなさんをファーブルの世界へいざないます。
乞うご期待!

「昆虫不思議ラボで発見?」 

  
「ファーブル講談も聞ける!」


こちらのひとはくニュースでは、これから『ファーブルにまなぶ』展のみどころや、ファーブル先生の波瀾万丈な人生の紹介、兵庫地域展の制作裏話などを連載していきます。
ブログ連載の方もご期待ください。

橋本佳明 (ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

—日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展・兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」
開催まで、あと138日—
ひとはくファーブル展ホームページ: http://hitohaku.jp/tokubetuten/fatop.html
(巡回展「ファーブルにまなぶ」は4/20-8/30まで 琵琶湖博で開催中)

4月23日午後5時30分からNHKラジオ第一放送(666KHz)にひとはくの池田研究員
が出演しました!


(閉館後の恐竜ラボで)

収録場所は、20日にオープンしたばかりの「ひとはく恐竜ラボ」お昼に30分ほど、NH
Kラジオのリポーターと打ち合わせをして、いざ本番。
池田研究員は事前にあれこれ話すことをメモってましたが、本番にはメモも見ることな
く、ラボの魅力を語っていただきました。
ラジオで池田研究員の姿が見れなくて残念!
池田研究員の収録様子です。


(本番中〜)

「めったに見ることの出来ない、化石クリーニング作業を身近で見てください。」とのこと
でした。

第2次発掘で見つかった化石を周囲の岩盤ごと切り出し、セッコウで固めて
大小9つ塊にした後「プラスタージャケット」で覆って保護し、クレーンで吊り
上げ、トラックに載せ搬出しました。
そのプラスタージャケットの1つがひとはくのエントランスにやってきました!
エントランスに置いてあるのは、9つのうちの2番目に大きいものです。
4月20日(土)オープン予定の化石クリーニング施設「ひとはく恐竜ラボ」に
移され、慎重に岩石から取り出す作業が進められますので、さわることが
出来るのはそれまでになります。

「ひとはく恐竜ラボ」では、作業のようすを間近に見ることができるようになっ
ています。



(プラスタージャケットはセッコウをはがして、化石の取り出し作業をします。)




この機会にひとはくに来て、中に化石が入っている、このプラスタージャケット
をさわってみてください!


(エントランスホールに置いてあるプラスタージャケット)

滅多に体験出来ませんよ。
ただし、上に乗ったり、乱暴なことをするのはやめてくださいね。
※ 衣服が汚れるかもしれません。 ご注意ください!

 企画展「クリプトガミック・ボタニー」に登場するキノコついて紹介します。

まずキノコの形をイメージしてみてください。
一番簡単なのは椎茸やシメジのような形でしょうか。傘と柄があって、傘の裏に
はヒダがあって、ヒダから胞子が出る、大体そんな形ですね。
しかし、舞茸を見てください。胞子が出てくるはずの“ヒダ”がどこにもありません。
実は舞茸はヒダのかわりに管孔(かんこう)と呼ばれる穴がたくさんあり、そこか
ら胞子を出しているのです。

キノコには面白い胞子の出し方をするものがあります。例えばキヌガサタケの胞
子は臭い粘液に混ざっています。キヌガサタケが成熟すると臭い粘液がドロリと
出てきて、蝿が群がります。胞子はその蝿によって運ばれて行くのです。また、
チャダイゴケの仲間はコップ状の体の中に碁石のようなものが入っています。こ
の碁石は胞子の塊で、雨がコップの中に落ちることで弾き出され、散布されると
考えられています。他にも体の中から胞子を噴き出すキノコなどがあります。


(★チャダイゴケの仲間)

 キノコの中には面白い生活を送るものもいます。その一つが冬虫夏草です。
冬虫夏草は生きた虫の体に寄生して生えるキノコの総称です。かつて「冬は虫で
夏は草(キノコ)になる」と考えられていたため、このような名前がつけられました。
昆虫の口や、呼吸をする気門といった部分から菌が入り込み、体液によって移動
しながら脂肪組織やタンパク質を分解して成長します。やがて昆虫が死に、体中
に菌糸を張り巡らせます。 充満した菌糸体は成熟し、昆虫の外皮の弱い部分を突
き破ってキノコ(子実体と呼ばれる部分)を伸ばすのです。

企画展では、キノコの標本や拡大模型を展示しています。
ちょっと異様で面白い生物の世界を楽しんでください。


(★冬虫夏草アリタケの拡大模型)

自然・環境評価研究部 布施 静香

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企画展「クリプトガミック・ボタニー〜隠花植物の不思議な世界」
 開催期間 2月23日(土)〜8月20日(水)
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企画展「クリプトガーミック・ボタニー 隠花植物の不思議な世界」のセミナークラブ会員向けプレビューが行われました。
多数の会員が来られ、研究員の解説に耳を傾け、写真を撮ったり、アンケートに意見を書いたり、熱心に見学されました。

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クリプトガーミック・ボタニーという言葉は「隠花植物学」といわれ、コケ植物、シダ植物、藻類、キノコなど花の咲かない植物を研究する学問のことです。
会場にはコケや菌類の美しい写真、キノコのフリーズドライ実物標本、冬虫夏草の拡大模型、巨大コンブとワカメ、キノコ染めの作品など、おもしろいものがたくさん展示されています。

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       アシナガヌメリ           トガリアミガサタケ          ワカメ

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  冬虫夏草(アリタケ)       マツバラン             キノコ染め

隠花植物の色や形には、花の咲く植物とはまた違う、独特の美しさ、不思議な生活様式などがあります。
2月23日から一般公開いたしますので、皆様ぜひおいでになって、不思議と美の世界をご覧ください。

                               高橋 晃(企画調整)

ひとはくオリジナルの大きなスクリーンで動く紙芝居、デジタル紙芝居。
新作『コウちゃんの60日間』を上映いたします。

コウノトリは60日間で巣立つと言われています。
主人公、コウノトリのコウちゃんの誕生から巣立ちするまで、コウノトリの親子が、
お互いにどのように接し、成長してゆくのかを描いたあたたか〜い物語です。

この作品は、フロントスタッフの全て手作り作品。
イラストは松田沙耶香さん。
ストーリーは松田沙耶香さん、笹山由利子さん、水間さ梓さんの3人で作りました。

水間:「アニメーション処理に力をいれましたので、そこにも注目していただければ」
笹山:「コウノトリをもっと身近に感じていただければ」
松田:「コウノトリの親子がお互いを想って成長していく姿を描きました」
と制作者の3人。

是非、ご覧ください!


 
(デジタル紙芝居より:コウちゃんの誕生と巣立ちのシーン)

デジタル紙芝居 『コウちゃんの60日間』
上映期間 : 2月末まで
上映時間 : 毎日2回  ・11:00〜11:15 ・14:30〜14:45
上映場所 : 3階アースシアター

隠花植物の世界へ

2008年1月20日

人と自然の博物館企画展 
 「クリプトガミック・ボタニー〜隠花植物の不思議な世界」
 開催期間 2月23日(土)〜8月20日(水)

 シダ,コケ,菌類,藻類など,花をつけない隠花植物にもたくさんの種類が
あり,私たちの生活に深く関わっています.このような隠花植物の美しく不思
議なかれらの姿を、多角的に紹介するのが今回の企画展のねらいです.


(写真:兵庫県で見られる隠花植物たち)

キノコ染めや食品,園芸,アクアリウムなど,私たちの生活との関わりについ
てもやさしく紹介しています.企画展のために新たに撮影されたビデオには,
小さな体に秘められた予想外の激しい動きなどの特選映像が満載です.
これまで気づかなかった不思議な自然の世界をぜひご覧ください.


(写真2:「窟屋の金水(いわやのきんすい)」藻類ヒカリモ)

 また、企画展開催期間中に,以下の講座・イベントが開かれます。
いずれも入館料のみ必要となります。

●企画展講座「こけ・しだ・きのこ その不思議と美の世界」
2008年5月11日(日曜) 午後1時半〜3時半
定員80名
会場:人と自然の博物館4階 大セミナー室
申し込み方法:氏名、年齢、住所、連絡先をご記入の上、「企画展講座受講
希望」と明記して、はがき、FAXまたはEメールでお申し込みください.

●ギャラリートーク 毎月第三日曜 14時〜14時半(事前申し込み不要)
 展示制作を手がけた研究員が企画展示の見どころをわかりやすく解説します.


自然・環境評価研究部 秋山 弘之

「おじいさんは山にしば刈りに、おばあさんは川に洗濯に・・・」。

この「桃太郎」の有名な一節を耳にすると、昔の里山と人々の暮らしが自然と頭
の中に浮んできます。桃太郎で語られる「しば」とは、漢字では「柴」と書き、雑木
(主に低木)の小枝のことを指します。
けれども、今の子ども達(もしかしたら、若い大人も!)は、この「しば(柴)」のこと
をほとんど知りません。私たちの今の暮らしには柴に出会う機会は皆無。彼らに
とって「しば」は、グラウンドや公園にある芝生の「芝」なのです・・・。

「しば(柴)」とはこれ↑です。企画展では、本物の柴を背負う体験のできるコーナー
を用意しています!


里山の自然とともに暮らした昔の私たちの暮らしに、親子でふれてみませんか?その
“きっかけ”を企画展「ひょうごの里山、日本の里山」はお届けします。
すてきなことに、兵庫県には「昔ながらの里山」が今も生き続けています。この里山を
残しながら、“生物多様性”・“環境”・“学習”を担う「新しい姿の里山」との関わる方法
も紹介いたします。

くわしい内容はこちら!
http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2007/satoyama_index.html

橋本佳延(自然・環境再生研究部)

みなさんは、ちょうちょの幼虫を飼ってみたことがありますか?

小さな幼虫がチョウになるまでには、いろんなできごとがあります。この夏休み、ぜひご家族で飼ってみてください。きっといい思い出になることでしょう。

ひとはくでは、現在「チョウの幼虫を飼ってみました」展を開催中です。
この展示は、3回シリーズのセミナー「チョウの幼虫を飼ってみよう」に参加された4家族のみなさんが、実際に、いろんなチョウの幼虫を飼ってみたときの観察日記です。
子どもたちの日記は、見ているだけで、心がなごみますね。
もちろん、貴重な飼育情報も満載。へえ、こんなこともあるんだ・・・ぜひごらんになって、みなさんも観察の参考になさってください。


観察日記の一部です。よく観察していますね。素直なコメントがすばらしい。


これは、アゲハチョウの幼虫です。ここまで大きくなるのにどのくらいかかるのかな?


5月に行なわれた第1回目のセミナーでは、チョウをつかまえて卵を産ませる方法や、卵や幼虫をみつけかたを学習しました。


7月に行なわれた第3回目のセミナーでは、みんなの観察日記を持ち寄って、展示をつくりました。ここはお父さんの出番だ!!


展示会場では、参加者のお1人、三村純代さんがつくられた「飼育のコツ」(A4判3ページ)を配布しています。経験にもとづく貴重な情報がいっぱい。ぜひご利用下さい。


※「チョウの幼虫を飼ってみました」展は8月12日まで、4階「ひとはくサロン」で開催しています。

※ 夏休み期間中の毎週土・日・月曜日の13:00から15:00には、研究員らによる「昆虫標本づくり実演コーナー」が4階ひとはくサロンで開催されます。こちらもぜひごらんください。


最後になりましたが、「チョウの幼虫を飼ってみよう」に参加され、たくさんの幼虫を飼育し、すてきな観察日記をつくってくださった受講者のみなさんに、お礼を申し上げます。

以上、「チョウの幼虫を飼ってみよう」担当は、中西明徳・八木 剛でした。

 竹の花は滅多に咲かないことで有名です。
 花は数十年に一回咲くといった「周期性」があるといわれており、
「60年に一度」「120年に一度」などの説がありますが、残念
ながら同じ場所に生える竹の観察事例が少ないために、何年ごとに
咲くかという正しい数字は明らかになっていません。
 また,開花現象は生育する場所や気候などの影響を受けるため、
必ずしも一定の周期で咲くというわけではないようです。
 ともあれ、竹が種から芽生えて花が咲くまでには、数十年という
長い年月がかかる珍しい現象であることは間違いありません。

 そのたいへん珍しい竹(マダケ)の花が三田市や宝塚市内で咲い
ているという情報が博物館に複数寄せられました!

 ひとはくでは、そのたいへん珍しいマダケの花の標本を採集し,
6月30日(土)から7月8日(日)にかけて4階ひとはくサロン
にて展示いたします。

 実物のマダケの花は一生に一度みられるかどうかの珍しいもので
す。どうぞお誘い合わせの上,ひとはくでごゆっくりご覧ください。

(写真:マダケの花のアップ)

橋本佳延(自然・環境再生研究部)

企画展では、6年前に淡路島沖で捕獲されたナガスクジラとアオザメの標本を公開します。解体したクジラの骨は土に埋め、バクテリアの働きで肉が完全に分解するのに約二年を要しました。その後、骨の脂肪を取り除き、ようやく骨格標本ができました。今回は頭部の骨格を組み立てて展示します。
展示の概要は当館の下記ホームページをご覧いただくとして、ここでは瀬戸内海を代表する生き物として展示予定のナメクジウオを紹介します。

【写真 左 ナメクジウオ  写真 右 ナメクジウオ  (写真提供:小林真吾氏)】

ナメクジウオは、脊椎動物の祖先の姿をいまにとどめる原始的な生き物です。体長は5センチくらい、体は扁平で細長く、柳の葉のような形をしています。瀬戸内海では、広島県三原市有竜島の生息地が国の天然記念物に指定される希少な生物です。数年前に、兵庫県水産技術センターのアナゴ稚魚調査で底引き網にたくさん入ったとの情報を入手し、センターのご厚意により5月の調査に同船させて頂きました。ナメクジウオ9個体を採集しました。目下、生きたまま展示すべく飼育中(のつもり?)ですが、ナメクジウオは砂にもぐったまま姿を見せてくれません・・・。


企画展の案内:http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2007/setonaikai_index.html

佐藤裕司(自然・環境評価研究部)

6月10日まで開催している企画展「共生の風景〜古写真にみる暮らしと自然」では,毎月の「博物館の日」(第3日曜日)にギャラリートークを開催しています。展示を作った研究員がお話しをして,参加者には江戸時代のポップアップ「立版古(たてばんこ)」を配布しています。上の写真が実物です。大人が作っても4時間はかかる本格的なもの。子ども向けの簡単バージョンの配布しますので,この機会に是非ギャラリートークに参加してみてください。

当館では、日本のチョウについて、以下のとおり『ミニ企画展』と『オープンセミナー』を開催します。関心のある方のご観覧とご参加をお待ちしております。

■ ミニ企画展
日本には約240種のチョウ類が生息していますが、約25%にあたる63種が環境省のレッドデータブックに載っています。その多くは、草原や湿原などに生息するチョウ類で、最近まであまり注目されることがなかった里山的な環境が主な生息地となっていたため、近年、著しく衰亡しています。このミニ企画展では、このようなチョウ類の衰亡の状況について多くの方々に知っていただき、衰亡しているチョウ類だけでなく、チョウ類も生息できる環境を保全することによって、生物多様性や多様な自然環境の保全を行うための活動が始まっていることを紹介します。

 主催:特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会
 共催:兵庫県立 人と自然の博物館
 会場:兵庫県立 人と自然の博物館 4階 ひとはくサロン
 会期:2007年4月10日(火)〜5月27日(日)
    ※ 月曜日は休館日。ただし、4月30日(月)は開館。
 展示物の概要:
  絶滅の恐れのあるチョウ類の生態写真、保全活動の解説パネル・・・B1サイズ17点
  兵庫県での保護活動紹介パネル・・・四切り写真8点と解説パネル

■ オープンセミナー
 日時:2007年4月22日(日)13:00〜15:00(12:30開場)
 会場:兵庫県立 人と自然の博物館 4階 実習室
 定員:60名(先着)
 申込:当日参加のみとなります。事前申込はできません
 受講料:無料。ただし、博物館の観覧料が必要です。
            
 □ 内容 □
 「チョウはどんな生き物か」    ・・・藤井 恒
 「日本のチョウが減っている」   ・・・中村康弘
 「鉢高原のウスイロヒョウモンモドキと加古川のギフチョウの保護活動」・・・近藤伸一
日本チョウ類保全協会の皆様
(写真は、展示を製作された日本チョウ類保全協会の皆様です)

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