このツアーの魅力のひとつは,なんといってもファーブル生誕地を訪ねることでしょう。ファーブルが生まれたアベロン県サン・レオン村には,彼の生家が小さな博物館としてそのまま残されています。外観はもちろん,家の中もファーブルがつかっていたベッドや暖炉などが当時のままに復元されています。
写真1:生家にはファーブルが使っていたベッドが復元されています
写真2:ファーブルがハチの観察につかった観察箱も復元されています
今回のツアーでは,サン・レオン村の昆虫庭園,ファーブルの祖父の農園訪問ツアー(ファーブルは4歳から7歳までの間,マラヴァルにある祖父の家に預けられ,その自然豊かな環境で育ったことが、その後の人生に影響を与えたと言われています),など,ファーブル生誕地を散策するプログラムを特別に用意しています.ファーブルが暮らした当時と大きくは変わっていない村の風景を楽しみながら,詩情豊かな昆虫記を生み出した原郷をタイムマシン感覚で体験する旅に出かけましょう.
また,アベロン県は赤ワインやフォアグラで名産地として知られる農業地帯です。小高い丘を背景にぶどう畑や牧場が延々と広がる風景を楽しみながら,当地のおいしい名産品をたのしめるのも,このツアーの魅力です。
ツアーの出発は2011年9月27日(火曜日),帰国は10月3日(月曜日)。6泊7日のツアーです。参加費用は29万円(予価)。往復交通費だけでなく,宿泊費や朝夜4回の食事代も含まれています。申し込み締め切りは8月1日まで。ご応募及びお問い合わせは,ひとはく生涯学習課まで,ご連絡ください。私といっしょに,初秋の南仏へ,旅立ちましょう.みなさんのご参加をお待ちしております。
(自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)