標本の洗浄作業が終わり、現在は標本データの入力をおこなっています。
ラベルがボロボロになってしまっているものや、昔の人が書いた文字は達筆なものが多く、解読が難しいものもあります。また、月と日を区別するため、がギリシャ文字が使われていることも多く、見慣れない人には間違えやすいので注意が必要です。
また、ラベルを良く見ると赤ペンやボールペンで書かれたものは水に浸かって消えたり、アルコールでにじんだりしています。ところが墨や万年筆で書かれたものは、水やアルコールに浸かっても当時のままの状態を保っています。
ラベルを書くときには、万年筆を使うようにきつく教えられてきましたが、今回のことでよく分かりました。特に墨はまったくにじむこともなく黒々としていました。
今回の震災支援活動を紹介したミニ企画展が6月18日から開催されます。詳しくは下記URLをご覧ください
http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2011/mini11.html
→「津波被害にあった標本を救おう15」へ続く。