津波被害にあった陸前高田市立博物館の植物標本の一部をひとはくで救済することになりました。
陸前高田市博物館の生物標本には明治時代に採集された貴重な標本が含まれています。これらは、20世紀初頭からの三陸海岸の生物相を記録する重要な証拠として学術的価値が高いものです。
しかし、今回の東北地方太平洋沖地震で発生した津波により、多数の標本が海水や泥を被ってしまいました。海水を被った標本の一部は腐敗がはじまり、カビも発生しています。
(岩手県立博物館撮影)
そこで、岩手県教育委員会と県内博物館・文化財関係者が陸前高田市職員やボランティアの方々らが陸前高田市博物館の標本救済に立ちあがりました。
けれども、被災点数が多く、岩手県内のみで短期間に処理できる量をはるかに超えていたため、全国の博物館へ標本救済の協力が依頼されたのです。
被害状況などは下記URLをご覧ください(岩手県立博物館)。
http://www.geocities.jp/curaiwt/rescue/press1.htm
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