標本救済作業に使われている道具たちの紹介 その2です。
今回は刷毛と鋏を紹介します。
刷毛はご想像通り、泥を落とすのに使います。標本を水につけて、丁寧に泥を落とします。また、ビニールに植物が張り付いていることもありますが、これも捨てることはありません。丁寧に汚れをおとします。
台紙に張り付いた植物を剥がすときにも、刷毛は活躍しているようです。
鋏は、作業の一番初めに必要な道具です。標本はビニール袋に入っていますが、引っ張り出すと標本が張り付いて壊れてしまう可能性があるので、鋏でビニールを切って標本を取り出します。ビニールに張り付いてしまった植物も適度な大きさに切り取って保管します。
また、布が大量に必要ですが、シャツを切って新聞紙大の大きさにするにも鋏は必要です。意外と活用場面の多い道具ですね。
→「津波被害にあった標本を救おう12」へ続く。