外国からの郵便物

2011年2月19日

211日の夕方、共生のひろばを終えて自分の机に戻ってくると外国からの郵便物が届いていました。ハングル文字が並んでいます。韓国からの郵便物のようです。

 

 

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開封してみるとKorean Journal of Ornithologyという韓国鳥学会が発行している雑誌の最新号と論文の別刷りが同封されていました。

 

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200910月に韓国から2名の研究者がひとはくにやってきました。朝鮮半島で採集された鳥類標本のデータベースを作成する目的で、世界の主要な博物館や大学の収蔵庫を巡り、標本写真の撮影を行っているそうです。当館に収蔵されている小林コレクションには、数百点の朝鮮半島産の鳥類標本が含まれており、数日間の滞在期間中に二人でテキパキと標本を撮影していました。

 

20103月に韓国から再びメールが届きました。小林コレクションの標本に含まれていたエトピリカという海鳥の標本が、実は朝鮮半島初記録だったそうです。論文として報告したいので、該当標本の外部形態データを送って欲しいとの依頼でした。その後、測定値や原稿をメールでやりとりし、完成した原稿を韓国の鳥学会誌に投稿していたのでした。

 

 

3.jpg元になったエトピリカの標本

 

肝心のエトピリカの標本は、193382日に豆満江という中国と北朝鮮の国境を流れる川で、東京農業大学の人(氏名は不明)が採集したものでした。普段は一般公開されることなく収蔵庫で厳重に保管されている標本ですが、こういった形で研究者に利用されることで、新たな発見につながることもあります。

 

北村俊平

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