2011年2月アーカイブ
県立御影高校による「六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜」、ただいま開催しております。連日、キノコを目当てに来館してくださるお客様に来ていただき感謝です。
こんな時期にキノコが、と思われる方はぜひ一度おこしください(5月15日まで開催!)。
標本製作の技術が、きのこワールドを支えております。
ことしのポスターも気合いが入ってます。昨年に引き続き、3年生の吉田さんの作品です。
美しい仕上がりです。おねえさんのとなりにいる犬は誰がモチーフなのか気になりますが。
画面下側に、にゅきにょきとバランス良くキノコを生やして多様性を演出する表現力がすごいです。
いつもありがとうございます。
展示は、凍結乾燥した標本を特殊樹脂にて含浸処理したものを並べております。3年前に製作したものも、全然遜色ない状態です。樹脂の含浸方法についても、御影高校のお家芸となりつつあります。べっとりと塗りすぎず、それでいて樹脂量が不足して脆くならないように、きのこにあわせた濃度で処理されています。注射器で内部注入したりと、技が磨かれています。これに加えて、プラスティック樹脂封入標本も加わり、約350種、500点が並んでいます。
さらに今年は、御影高校環境科学部でキノコ狩りに但馬地方の鉢伏山に日帰り遠征。
その成果のうち、巨大なハナビラタケも展示されています。こんな大きな標本は珍しいです。
女子2名による大発見です。
これだけではありません。とにかくキノコだらけです。
6種類のキノコのニオイも体験できます。
カレーのニオイがするもの、とっても臭いやつ、ぜひ体験ください。
兵庫きのこ研究会による美しいキノコの写真がずらり。やっぱり標本と見比べると写真は美しいです。
そして、高校生お手製のきのこイラストバッジ(COP10でも人気!)。ミュージアムショップで販売しております。ひとつ120円です。
御影高校の生徒さんたちの力作の展示です。ぜひみなさん、おこしください。
そして、今回も前回もずっ〜と、キノコの鑑定や現地指導をサーポートしてくださった兵庫きのこ研究会の皆様、いつもいつもありがとうございます。
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【場外編】
展示の設営もみんなで手分けして実施してもらいました。みなさん、慣れてきたのでとても手際良いです。2月11日と12日の半日づつを使って、実質的にはほぼ1日で設営完了です。
大きな展示台(日本海VS瀬戸内海の展示でオサガメを乗せてたもの)のレイアウトを検討中。御影高校の近くに住んでいるキノコをこよなく愛する小学生の和田君やOB/OGも手伝ってくれてました。
無事、展示ができあがりました。ポスター、とても格好いいです。
六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜、ぜひぜひ見に来てください。
(みつはしひろむね)
先日(2011年2月23日),久々に早春の篠山を訪れました。
目的はセツブンソウ(節分草)。
ちょっと時期が早いかなあ,でもここ三日ほどでずいぶん暖かくなったしなあ,と悩みながらも篠山市東部にある群落へ。
お目当ての群落を訪れると・・・咲いていました!
直径2cmくらいの小さな花ですが,他の草たちはようやく芽をだしたかどうかという時期なので,素敵です。
つぼみも多くありましたが,日当たりの良い場所では,写真のようにたくさん咲いていました。
セツブンソウはキンポウゲ科の植物。
白い部分は「がく」で,その内側にある黄色く見える部分が「花びら」です。一見,花びらには見えませんね。この黄色い部分には蜜腺があるので,この日もミツバチたちが訪れていました。さらにその内側の紫色の部分は雄しべの葯(やく)。さらに内側には雌しべがあります。
せっかくここまで来たのだからと,続けて篠山市西部の群落へ。こちらのセツブンソウは時期が早すぎるだろうと覚悟していたら,やっぱり早すぎて,開花個体はありませんでした。
そのかわり,ユキワリイチゲやセリバオウレンの花をなんとか見ることができました。3月に入ったら,もっと多くの花々が見られるでしょうね(下の写真:ユキワリイチゲ(左:葉とつぼみ,右:開花中の花))。
(自然・環境評価研究部 布施)
ひとはく3階のトピックスコーナーでは現在「新着資料 横山章 葉脈標本コレクション」をご紹介しています。
みなさんは葉脈標本を作ったことがありますか。葉をアルカリ溶液で10分くらい煮て、色が変わったら葉肉を歯ブラシでていねいに落として葉脈だけを残します。インクで染色するととてもきれいです。ヒイラギのように厚い葉はうまくいきますが、薄い葉は破れやすく難しいです。
実はこの方法は短時間でできる簡易バージョンです。横山コレクションは本格的な葉脈標本です。そのちがいは「葉肉をとらない」こと。だから顕微鏡で観察すると葉脈だけでなく葉の表面の毛や気孔も観察できます。葉肉をとらなくても観察できるようにするために、アルカリ処理をおだやかに常温で長時間(48〜72時間くらい)行います。この方法で常緑樹の厚い葉だけでなく落葉樹の薄い葉まで、いろいろな種類の植物の葉脈標本が作られています。
このていねいに作られた葉脈標本は何に使われるのでしょうか。横山さんは神戸層群の植物化石の調査を行っており、葉の化石の種類を調べていました。この時に役に立つのが葉脈標本です。葉脈の特徴を現在の植物と比較することで、化石の葉の種類を検討するのです。化石として見つかる葉の中にはすでに日本から消滅したものもあるため、横山コレクションにはアメリカやヨーロッパの植物も含まれています。
今回の展示では、葉脈標本と共に神戸層群産植物化石を展示しますので、葉脈を見くらべてみませんか。それから葉脈標本の画像データをホームページの収蔵資料検索に順次追加する予定です。
明日2/26から検索できます!
検索キーワードに「葉脈標本」と入力してご覧ください。
半田久美子(自然・環境評価研究部)
(アカガシの葉脈標本)
(レッドオークの葉脈標本)
もうすぐ3月。学生のみなさんは学年末や卒業式をひかえ、勉学(?)に励まれていることでしょう。
こちらの写真は、社会見学で《ひとはく》に来館された「西宮市立安井小学校5年生」のみなさんです。
この日はフロアスタッフによる特注デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」をご覧頂いた後、班ごとに分かれて館内を見学されました。
学校で作成したワークシートを片手に、問題を解きながら館内を自由に散策中です。
さすがに5年生、班行動もバッチリ!もちろん迷子になる人はいませんね〜
現在4階ひとはくサロンで開催中の「六甲山のキノコ展」(http://hitohaku.jp/blog/2011/02/post_1098/)に興味深々♪
きのこのマンガを作成した男の子から、感想をたくさん教えてもらいました。
ぜひ今度、スタッフにもまんがを見せてくださいね♪
彼女は野島断層の動く模型がお気に入りだそうです。
またひとはくに遊びにきてくださいね!まってま〜す♪
フロアスタッフ てらおゆみこ
2月5日(土)に、三田市環境セミナーの一貫として、はじめて冬の星空のもとで実施しました。23名の親子が参加してくれました。 はじめに環境セミナーらしく、「地球温暖化」の話からはじまり、「天体望遠鏡について」のお話、それから実際に天体望遠鏡 を作り、その望遠鏡でお月さんなどを見ました。幸い天候にも恵まれ、2月上旬にしては風もなく、おだやかな星空のもと 実施することができました。
「なにか地球が変だぞ(地球温暖化)」から、はじまり、はじまり
あれ、なんで手を挙げているの?そうなんです、クイズです。
☆ではここで、クイズです。(答えは最後に) 去年、世界で自然災害でなくなったり、行方不明になった人は、実に30万人おられます。1位は、ハイチでおきた大地震の22万人です。2位は、ロシヤでのある自然災害で、5万5千人の人がなくなっています。さて、どんな自然災害だったでしょうか。
1 暑さ 2 洪水 3 干ばつ
天体望遠鏡を作る前に、「天体望遠鏡ってなーんだ」のお話
さぁ、いよいよ天体望遠鏡を作るぞ!
★この天体望遠鏡は、口径4cm、アクロマートレンズ、焦点距離420mm
倍率35倍の小さいながらも、木星のガリレオ衛星や土星のかわいい環も見えるすぐれものです。
完成だ!早くお星さんを見たいな。
最初に、西に沈みかけている月齢2のお月さんに挑戦してもらいました。あの大きなお月さんが、なかなか望遠鏡に入ってくれません。そうなんです、眼で見ると大きく見えるお月さんを導入するのも、はじめてだと結構難しいんです。でも、苦労してお月さんが見えると「わぁ、きれい」という歓声が、あちこちから聞こえました。次に、木星に挑戦。木星のお月さんも見えるんだ、と驚いていました。
☆クイズの答え 1の暑さが正解です。日本でも去年の夏は暑かったですね。ロシヤでは、暑さ(熱波)で亡くなったり、暑さで山火事が自然発生し、5万5000人ものロシヤの人がなくなりました。これも地球温暖化が影響しているといわれています。 (国連発表)
NPO法人 人と自然の会(星の会)
田中 慎悟
日本産昆虫の目録(1989年モノ)は本編の厚さが5センチ以上あり,1000頁にわたってびっしり虫の名前が載っています.しかし,その中でカマキリはたった1頁だけです.しかも頁の上半には大きな「カマキリ目」の見出しがあり,下半には大きめの余白があって,実質半頁に2科6属9種が載っているだけです.カマキリは昆虫の中ではごくごく少数派.その割に存在感が大きい不思議な仲間です.
カマキリは体じたいも大きく,親しみやすい虫ですし,種数も少ないとくれば調べ尽くされている感じがします.でも,まだまだ分かってないことがあります.ヒメカマキリとサツマヒメカマキリの関係もその一つだそうです.
先日,本当はカミキリ屋さんの中峰空氏がヒメカマキリ類の標本調査に来られました(で,この話題は受け売りです).収蔵品データベースにあたっても,実際に標本をさがしても,博物館所蔵のヒメカマキリ(類)の標本は9匹のみ.ほとんどが県内の昆虫相調査の成果品です.これらの標本をチェックし,ラベルのデータをメモって行かれました.採集月日から判断してサツマらしいのはいないとの話でした.
九州にはヒメカマとサツマヒメの両方がいて(ということは地域変異とか代替種関係とかではない),交尾器が異なり,そのつもりで見ると他の形態でも区別できるとのこと.なにより両種で周年経過がちがう,特に越冬の仕方がポイントで,ヒメカマは卵で,サツマは幼虫だそうです.なるほどねぇ.だとすると「南のカマキリが北上して”冬”に遭遇」→「二派あり,それぞれに適応」→「別種として同所的に共存」みたいなストーリーが思い描けます.おもしろい話です.たしかにヒメカマの卵鞘はフカフカが少なくて凍えそうです.苦労してるんすねぇ.
ところが,国内外の記録を探すと従来の同定を100%信頼できる状況ではなく,”冬”がない所にも両種ともいることになっており,分布もちゃんと調べないとはっきりしない状況.さらに昨今はヒトによる分布攪乱が進行している懸念も.げげっ,またしても多様性の破壊?!
標本を見ていて,以前に撮った写真を思い出しました.この機会に発掘してプルプル化しました.これは沖縄本島で2月に撮ったものです.さぶさぶさぶ.
昆虫共生 沢田
2月14日(月)〜23日(水)の午前中まで、淡路島の南あわじ市阿万(あま)にあります、国立淡路青少年交流の家(独立行政法人国立青少年教育振興機構)で、館外展示やセミナーを行っております。
▲参加者募集のチラシです。島内のほとんどの学校にご案内しました。
この青少年交流の家のある吹上浜(ふきあげはま)は、海浜植物や昆虫など、特徴的な生物の他に、和泉層群(いずみそうぐん)と呼ばれる”しましま”の地層が見られます。この地層は恐竜が生きていた時代である”中生代”の地層で化石も見つかることより、これらの貴重な自然を、島内の学校の方々や地域の方々、この施設を研修でご利用のみなさまにご紹介しようと、化石や絶滅危惧種の館外展示、化石発掘のセミナー、レプリカづくり体験を実施しました。
▲南あわじ地学の会の皆様にもご協力いただきました。来館者に説明する代表の野田さんです。南あわじで産出した貴重なアンモナイトの化石も特別に展示。
2月15日(火)には、地元南あわじ市立阿万小学校6年生35名を対象に、展示物を使った化石や丹波の恐竜、生物多様性に関する授業を行いました。また、化石のレプリカづくりも体験していただきました。
▲本物の化石を使っての説明。わかりやすかったかな? 兵庫県ではここにしかいない「ヤマトマダラバッタ」の巨大模型にびっくり! 沢田研究員特製の3D写真に感激!! 鈴木研究員提供の生体展示「アワジマイマイ」こんなの普通にいるよとのことでした。でも島外にはいません!?
2月19日(土)に開催しましたセミナーでは、化石発掘体験に10組23名(応募は50組程度あり)、レプリカづくり体験には169名の方々に挑戦していただきました。
▲解説中の古谷主任研究員。県立淡路三原高等学校の科学部3名も参加していただきました。化石発掘現場に移動、交流の家の職員さんに大変お世話になりました。
▲一方ロビーでは、化石のレプリカづくりが大盛況!! スタッフの寺尾さん、大本さんお疲れさまでした。パネルの解説も大賑わいでした。
この館外展示は2月23日の午前中で終了しますが、展示期間を通じて多くの方にご覧いただけたと思います。交流の家に研修で宿泊されている方々にも研修の合間にご覧いただくとができました。また機会がありましたら実施できれば良いなと考えております。
淡路青少年交流の家の情報は
↓
http://awaji.niye.go.jp/
(生涯学習課 西岡敬三)
今日はとってもいいお天気〜まさに、ふかたん日和です!! 本日のテーマは『冬の鳥をさがそう!』 隊長は北村研究員!
さっ、さすが!先生!!DSだぁ(^^)子ども心をキャッチ〜DSで鳴き声をききましょう! 深田公園の池には、オシドリに、カワウに、カルガモもいたよ!
みなさん、最後まで地図作りにご協力いただき、ありがとうございました(^^)/
地図は、4階ひとはくサロンに掲示中〜ぜひ、見にきてくださいね。
次回ふかたんは、3月19日(土)「石ころをさがそう」 隊長は古谷主任研究員です。
いろいろな発見ができる、とってもたのしい『ふかたん』に、みなさん、ぜひご参加ください!
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。
ささやま ゆりこ(フロアスタッフ)
2月11日の夕方、共生のひろばを終えて自分の机に戻ってくると外国からの郵便物が届いていました。ハングル文字が並んでいます。韓国からの郵便物のようです。
開封してみるとKorean Journal of Ornithologyという韓国鳥学会が発行している雑誌の最新号と論文の別刷りが同封されていました。
2009年10月に韓国から2名の研究者がひとはくにやってきました。朝鮮半島で採集された鳥類標本のデータベースを作成する目的で、世界の主要な博物館や大学の収蔵庫を巡り、標本写真の撮影を行っているそうです。当館に収蔵されている小林コレクションには、数百点の朝鮮半島産の鳥類標本が含まれており、数日間の滞在期間中に二人でテキパキと標本を撮影していました。
2010年3月に韓国から再びメールが届きました。小林コレクションの標本に含まれていたエトピリカという海鳥の標本が、実は朝鮮半島初記録だったそうです。論文として報告したいので、該当標本の外部形態データを送って欲しいとの依頼でした。その後、測定値や原稿をメールでやりとりし、完成した原稿を韓国の鳥学会誌に投稿していたのでした。
肝心のエトピリカの標本は、1933年8月2日に豆満江という中国と北朝鮮の国境を流れる川で、東京農業大学の人(氏名は不明)が採集したものでした。普段は一般公開されることなく収蔵庫で厳重に保管されている標本ですが、こういった形で研究者に利用されることで、新たな発見につながることもあります。
北村俊平
寒さの中にも木々の枝先にはつぼみがふくらみ 地面からは
水仙の葉が 顔をのぞかせています。
そっと春は近づいてきました。(*^_^*)
みなさんも外へ出て 小さな春を探してみませんか〜\(^o^)/
2月19日(土)と3月19日(土)のふかたん≪深田公園うきうき探検隊≫では、2時から深田公園へ出発しますよ。
★2月のふかたんは「冬の鳥を探そう」 ・・・どんな鳥がいるかな?
★3月のふかたんは「石ころをさがそう」・・・いろいろな石をみつけよう!
研究員の先生と一緒に小さな春がいっぱいの深田公園を探検してみましょう。
ひとはくの催しは盛りだくさんです。
ぜひ ひとはくへ お越しくださいませ。
フロアスタッフ おの まゆみ
丹波市山南町上久下の発掘現場付近には雪が残っていました。
昨年の11月から始まった第五次丹波恐竜化石発掘調査も大詰めを迎えてきた2月15日、発掘現場で記者発表が行われました。
かなり深いところまで掘り下げられています。斜度も結構あります。
急な坂道で、転げて落ちそうな感じでもあります。ここでおおよそ3ヶ月間、発掘作業が進められてきました。
出てきた石片は土嚢袋の詰められ、おおよそ1,500〜1,600袋分の岩石が積み上げられました。
これは今後、石割調査を進めたり、各地での「石割体験事業」などにも使われたりします。この中から世紀の大発見があるかも?
さて、この第5次発掘調査も大詰めにきていますが、今回も終わり近くに大きな化石が発見されたようです。まだクリーニング等行われていないので正確なことは判っていませんが、今回の第5次発掘調査期間中ではもっとも大きな化石だと思われます。
またこれらの結果は後日(3月頃の予定?)改めて発表されますので、しばらくおまちください。
情報管理課:八尾
この時期、恒例となりました県立御影高校によります「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」を開催いたします。昨年、一昨年よりもさらにパワーアップして、約350種、500点の標本を展示します。御影高校生による1年間の活動成果をぜひご覧ください。野外では、これだけのキノコを一度には見ることができませんが、博物館なら可能です。きちんと樹脂などを活用して、原型を残して標本化すれば、生物多様性の豊かさをそのまま見ることができます。野外とはひと味違うキノコの多様性の世界を体験してみてはいかがでしょうか。また、キノコのニオイを体験するコーナーもあり、5種類のキノコのニオイをかぐこともできます。
ぜひ、みなさんご参加ください。
期間: 平成23年2月15日(火) 〜 5月15日(日)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
主催: 兵庫県立御影高等学校
共催: 兵庫キノコ研究会・兵庫県立人と自然の博物館
<趣旨>
兵庫県立人と自然の博物館では、平成23年2月15日から5月15日まで、「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」の展示会を開催します。この展示は、当館および兵庫県立御影高等学校、兵庫きのこ研究会との共同開催となります。
六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで3年間かけて御影高等学校が総合学習等の一貫として調査研究を進めてこられたキノコ標本を一堂にならべて展示します。この3年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約350種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。これらの標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、野外と近い状態で保存することができます。これらのキノコについて、その特徴や発生時期、温暖化の影響に関する研究成果報告、また人間生活や文化との関わりなどを含めた解説パネルを展示いたします。これにより、六甲山再度公園のキノコの高い多様性を県民に知ってもらうと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な場所の豊かな自然を実感してもらうことを目的としています。さらに、本年度のCOP10交流フェアーへの高校生の参加報告についても行います。
<主な展示物>
神戸市北区に位置する六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、平成20〜22年に採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約350種類、500点を展示します。代表的な種類としては、ヤマドリタケモドキ、サンコタケ、カラカサタケ、スッポンタケ、イボテングタケ、ノウタケなどです。毒キノコや食用に適したもの、染色に使うもの、薬用に使うもの、あるいは香りがユニークなものなどを機能別に紹介します。とくに、香りについては、来館者がにおいを体験できるコーナーを設けます。珍しいものでは、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や「ワカクサウラベニタケ」、亜熱帯性のキノコで夜に蛍光する「シイノトモシビタケ」などを展示しています。このほか、キノコの写真や標本を使ったジオラマ、キノコの出現傾向などの生態に関する研究成果もパネルで紹介します。
【追加】
こちらのブログ記事もご覧下さい。
http://hitohaku.jp/blog/2011/02/post_1108/
今朝は昨夜からの雪で博物館周辺は真っ白に!!
そんな中、年に1度の「共生のひろば」が行われました。
今年で第6回。今日は2月20日(日)昼の12時から放映される「週刊ひょうご夢情報」の取材で兵庫県企画県民部知事室広報課 広報専門員の吉田泰子さんが来られました。
▲ホロンピアホールで河合雅雄名誉館長の基調講演「動物たちの反乱」を熱心に聞いている吉田さん
▲「広報専門員だより」にも2月20日の番組が紹介されています。
番組の中では、県立大学附属高等学校自然科学部生物班や、みやまあかね生態研究会(愛称「あかねちゃんクラブ」)も紹介されます。
▲博物館2階で開催されている「共生のひろば」展。口頭発表だけでなく、ポスター発表にもたくさんの作品が展示されています。
「共生のひろば」展は4月3日(日)まで開催しています。ぜひ、お越しください。
また、「曲竜類(よろい竜)の歯の化石」も展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(広報担当 生涯学習課長 平松紳一)
なお、「共生のひろば」では、下記の発表が受賞されました!
【館長賞】
OP-02 「六甲山再度公園におけるキノコの出現傾向から温暖化指標キノコを探る」
中川湧太・中川貴博・小野菜津・長町龍臣・小島あかり(兵庫県立御影高等学校 環境科学部生物班)
OP-12 「クツワムシはどこにいる?−加西市と篠山市の分布調査−」
高田 要・河井典子(ひとはく連携活動グループ 鳴く虫研究会「きんひばり」)
PP-17 「六甲山上「二つ池環境学習林」の保全整備と活用」
堂馬英二(六甲山を活用する会)
PP-20 「ミヤマアカネリサーチプロジェクトの取り組み」
宝塚市立西山小学校
【名誉館長賞】
OP-06 「コンクリートの川にホタルを増やそう〜池尻川ホタル再生計画 Vol.2〜」
瀬戸山知晴・大森聖和子・室崎隆春・棘木 悠・奥 絵梨香・清内優一・鈴木魁人・土居恭子(兵庫県立有馬高等学校 科学部)
OP-10 「我が家はたぬき御殿 〜防犯カメラを使った動物たちの観察〜」
河井典子・河井 周・河井 晨
PP-01 「「わたしたちの暮らしと大地」(石ころクラブ活動報告)」
辰巳淳子(石ころクラブ)
PP-16 「一粒の大豆から、親子で味噌作り!」
鈴木久代・矢野直子・松田裕子・松浦百合・西浦睦子・長町美幸・入口紀代里(ひとはく連携活動グループ NPO法人さんぽくらぶ)
【審査員特別賞】
OP-04 「六甲アイランドに植栽されたタブノキを激しく食害するホシベニカミキリ」
中安慎太郎・堀内湧也・牧田 習(ユース昆虫研究室・吉村卓也(ひとはく連携活動グループ テネラル))
OP-15 「メダカの保護を主とした篠山市立今田地域での環境学習」
浅田智広・大江 健(篠山市立今田小学校)
PP-18 「製造所の緑地を活用した生物多様性への取り組み」
林 孝夫(大阪ガス(株)姫路製造所)
【会場注目賞】
OP-02 「六甲山再度公園におけるキノコの出現傾向から温暖化指標キノコを探る」
中川湧太・中川貴博・小野菜津・長町龍臣・小島あかり(兵庫県立御影高等学校 環境科学部生物班)
OP-15 「メダカの保護を主とした篠山市立今田地域での環境学習」
浅田智広・大江 健(篠山市立今田小学校)
本日のフロアスタッフとあそぼうは『おひなさまづくり』でした。
朝から雪が降る中、大勢のお客様にご参加いただきました。
朝の深田公園です。一面の銀世界です。寒いー!
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まずはじめに、好きなおりがみをえらんで、おひなさま、おだいりさまを折ります。
とてもかんたんですよ!
おひなさまをみんなで折ります。上手に折れるかな? あとは台紙に自由に飾り付けをします。
みんなの一つだけのおひなさま、楽しく作ってぜひお家にかざってみてください。
完成しました〜★みなさんのおひなさまとってもステキです!
こちらのイベントは明日(12日)も明後日(13日)も午後3時から行います!
みなさまのご参加をこころよりお待ちしております。
フロアスタッフ にしぐち・おおもと
わたしの部屋からは植栽のシャリンバイが見えます。年末には黒っぽい果実が鈴なりでしたが、1月になって急に果実が減ってきました。そういえば、通勤途中の街路樹の果実もかなり減ってきています。
周辺には落ちた果実(黒色)とともにたくさんの種子(茶色)が落ちていました。鳥が吐き戻した種子のようです。
シャリンバイだけではなく、別の植物の種子を含んだ糞もありました。どこか別のところで食べた果実の種子でしょう。
わずかに残っていたシャリンバイの果実の前に自動撮影カメラを置いてみたのが1月13日。1月15日の午前中には、既に果実が無くなっていました。二日間に撮影された400枚中、60枚にシャリンバイの果実を食べに来たと思われる鳥が撮影されていました。
撮影枚数が多い順にツグミ、ヒヨドリ、シロハラでした。シロハラは林床をウロチョロしている鳥というイメージが強いのですが、こんなベランダの植裁の果実も食べに来るようです。
北村俊平
プルプル地形図 有馬〜六甲〜丹生山 (左が北)
詳しく知りたい方は掲載誌「きべりはむし」(←キベリハムシにちなんだ誌名)を検索してください.PDFでダウンロードできます.第33巻です.
さて、ひとはくでは毎月第一木曜日に定例の記者発表を行っています。
地元三田の記者を招いて記者懇談会を開き、発表内容を詳しく研究員らから説明させていただいているのです。
今月も3日にありました。
そして、そこで紹介したミニ企画展、トピックス展が昨日から3つ始まっています。
■植物画で語るキヨスミウツボの生活
※詳しくは→ http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2010/mini10.html
■新着資料 横山章 葉脈標本コレクション
※詳しくは→ http://hitohaku.jp/exhibits/topics/2010/topics10.html
■ふるさとの仲間を見守る展
※本冊子の紹介はこちら→ http://hitohaku.jp/press/2010/20101104/nakama.html
そして、エントランスホール内のショップでは昨日から新商品が入っていました(^^)
▲「恐竜egg」だそうです。卵形のケースに入ったかわいい恐竜たちです(^^)
▲これはトリケラトプス?角があるからわかりやすいですね
▲これは肉食恐竜のような、でも背中の感じはステゴサウルス?
▲こちらも可愛い顔をしてますね。体型はイグアノドン似?
いずれもゼンマイ仕掛けで動くそうです。小さなお子様に喜ばれるかもしれませんね(^^)
▲ショップには本物の化石のほか、恐竜のフィギアやキーホルダー、その他、お菓子まで様々な商品をそろえています。ぜひ、お立ち寄りください。
さあ、「曲竜類(よろい竜)の歯の化石」も展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(広報担当 生涯学習課長 平松紳一)
今朝のブログでご案内したうきうきワークショップ「チョコレートでつくるアンモナイト化石のレプリカ」ですが、さっそく第1回から超満員でした(^^)
▲定員いっぱいの15名の方が参加されました
▲ひとはく「メイド・カフェ」ではありませんよ(^^; エプロン姿は、当館フロアスタッフの寺尾さんです。
▲使うチョコは本格チョコレート専門店、神戸マキィズさんから分けていただきました。
※マキィズさんとは、これまでにも連携イベントを催しました。
去年のイベント http://hitohaku.jp/blog/2010/07/post_788/
▲チョコレートはデリケートです。しっかり温度も管理しながら・・・
▲とっても楽しそうですね。どんなレプリカが完成するのか(^^)
このイベント、10:30〜16:00 この時間内にいつお越しいただいても作ることができます。ぜひお越しください。
フロアスタッフのイベントはまだまだあります。今日もこのほかに、
11:00〜 デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」(フロアスタッフ)
11:30〜 展示室ツアー「ボルネオジャングル体験ツアー」(フロアスタッフ)
14:30〜 デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「画伯の日〜うさぎ」(フロアスタッフ)
など、いつも館内で頑張っているフロアスタッフのご紹介でした。
さあ、「曲竜類(よろい竜)の歯の化石」も展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(広報担当 生涯学習課長 平松紳一)
久々のブログです。1月11日から一昨日まで長い冬眠生活(^^;
という訳ではありません。すでにこのブログでもいくつか紹介されているように、メンテナンス休館中にはいろいろなことがありました。
そして、私の最大の仕事は「ひとはく手帖2011」の編集作業でした。
毎年発行される「ひとはく手帖」はひとはくの1年間をぎゅぎゅっと詰め込んだ冊子です。
表紙も合わせると総132ページをすべてイラストレータというソフトで版下をつくるのです。
「ひとはく手帖編集チーム」のメンバーによって休館中も毎日、入稿作業、確認作業、校正作業が続けられて、今年は2月4日、つまり一昨日校了しました。
▲今年の表紙は「スナビキソウ」
発行予定は2月11日(金・祝)「共生のひろば」の日です。
館内でも配架します。郵送希望の方は「ひとはくセミナー倶楽部」にご入会ください。
http://info.hitohaku.jp/cgi/ml/usr_menu_smnrclb.asp
さあ、今日もひとはく館内は様々な催しが行われています。今からでも間に合います!!
▲開館前の準備中!!本当に間に合うのでしょうか??
6日(日)
10:30〜16:00 うきうきワークショップ〜チョコでつくる化石のレプリカづくり
■もうすぐバレンタイン・デー。というわけではないのですが、男の子も大歓迎です!!
このワークショップに参加してチョコレート製の化石のレプリカをつくってみませんか?
この時間内にいつお越しいただいても作ることができます。ぜひお越しください。
11:00〜 デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」(フロアスタッフ)
11:30〜 展示室ツアー「ボルネオジャングル体験ツアー」(フロアスタッフ)
14:30〜 デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「画伯の日〜うさぎ」(フロアスタッフ)
そして、「曲竜類(よろい竜)の歯の化石」も展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(広報担当 生涯学習課長 平松紳一)
昨日(2月4日),ひとはくに面白いものが持ち込まれました。それは「カゴタケ」。キノコの仲間です。
「何これ?」「えっ,きのこなの?」「ボールみたい」など,反応は上々。
本当にユニークな形です。
カゴタケは,地上に生えるキノコ。若い時(幼菌)は,袋に包まれていますが,成熟すると袋をつきやぶって白い籠が出てきます。左の写真は籠が大きく広がった状態。内側に見える黒い粘液は,グレバと呼ばれる部分で,ここに胞子があります。
産地は三田市。標本にするべく処理をしました。
面白い生き物・不思議な生き物を見つけたら,博物館に持ってきてくださいね。
<自然・環境評価研究部 布施静香>
寒波続きの一ヶ月半、今冬初めてど真ん中に高気圧が出てくる予想。
平成23年2月3日
2:30 起床、2:50発、ストックを玄関に忘れて引き返し。
3:20 某所再び発
5:30 戸倉峠着、山女魚茶屋の手前5分の所にチェーン装着場があり駐車。
5:50 ヘッドランプを点けて山女魚茶屋発マイナス5度、ワカンジキのトレース有、歩きにくい。
7:00 最初の屈曲点橋通過、ワカンジキのトレース消える、雪は軽いパウダー。
谷底の鹿が慌てて登ろうとするが、雪でズルズルポチャンを何度も。
7:30 第二屈曲点、林道を外れて斜面をジグザグ直登、峠を直接目指す。
8:30 林道にクロス、直ぐに坂ノ谷ツアーコース尾根に取り付く。
10:00 ブナ林上部終点、快晴無風。ブナの霧氷というより樹氷が落ち始める。
11:10 三の丸着。左下の若桜氷ノ山スキー場から5名程度のスノーシュー、スキーのパーテイあり、氷ノ山に向っている。
三の丸から氷ノ山往復には2時間はかかる、どうも足が弱って無理が利かん、三の丸で止める事にする。
快晴無風暑いほど・シャツ一枚で汗が湯気になる、
11:45 三の丸から滑降開始、波打ってはいないのだが風パックの雪は曲がり辛い。
気温が上がり雪は直ぐに腐り、曲がれない。木陰北斜面は快適、パウダーじゃーー。
12:40 峠林道に出る、林道が思ったほど滑らず、ワックスで少々は解消。
14:00 山女魚茶屋着。
14:30 戸倉手前駐車場発、
16:30 帰着。ぐいっとビール後爆睡。
もう日差しは春。
ひとはくが火事?なのか?
いえいえ、そうではありません。
落ち着いてください。
これは、今日行われた避難訓練の1コマです。
館内の非常ベルがけたたましく鳴り響き、訓練と判っていても「ドキッ!!」とします。
慌てずに避難誘導と非常持ち出し、救護活動。いつ非常事態が起こるか判りません。職員も全員参加で、その時に備えます。
三田市消防署から署員の方に来ていただき、避難する時の注意点、消火活動の際の注意点など、「イザ」という時のための心構えをご指導いただきました。全員真剣に聞きます。
その後、実際にオイルパンの中で燃えさかる炎を前に消火器での消火訓練を行いました。
非常事態は火事だけではありません。いろんなケースが想定されます。その対処の一つとして今回は「AED」の使用方法についても学びました。
とても楽しく判りやすい講習会でした。
できればAEDを使ったり消火器を使ったりという機会がないのが望ましいことですが、それでも万が一の場合は、これで安心。参加した職員も、この先何かが起こっても、自信を持ってお客様をお迎えすることができるようになったと思います。
情報管理課:八尾
2月3日 今日は【節分】ですね。
節分は、季節の分かれ目という意味もあり、ちょうど今の時期の節分は明日から「春」と言うことですね。
そうです、明日は暦の上では「立春」と言うことになります。
みなさんのおうちでは「豆まき」をしたり「巻き寿司」の丸かぶりをしたり、と伝統的(?)な行事はされたでしょうか?
<豆> → <魔滅> → <魔を滅っする> に通ずるという説もあります。
「いわし」も食べますよねぇ。「イワシの頭も信心から」といように、古くからイワシを焼く煙が邪気を払う、とされていました。
「巻き寿司」は「恵方巻」ともいいますね。その年々の恵方(今年は南南東)を向いて、黙って丸かぶりします。子どもの頃、兄弟三人で喋りながら食べてて、親に怒られたこともありましたけど(^^ゞ
この巻き寿司(太巻き)には七福神にちなんで七種類の具材を使うとか。
「科学的に正しいかどうか?」ということよりも、「人間の知恵」として受け継がれてきた行事のうちの一つなんだろうと思います。
なにはともあれ、インフルエンザも流行っています。風邪などひかれませんように、邪気を払って健康にご注意ください。
ひとはくは2月5日(土)から、再び開館です。
職員一同、みなさまのご来館を心よりお待ち申しております!!
情報管理課:八尾