化石発掘の現場において、ユンボや削岩機で掘り進める作業をダイナミックな作業と位置づけるならば、デリケートな作業は、やはりハンマーによる石割作業だろうか。
両方とも重要な作業であることには違いない。世紀の大発見はこれら全ての作業にかかっています。
先日発表された曲竜類の歯の化石も石割体験に参加した小学生が発見しました。大人だけでなく子どもも、貴重な化石を発見できる機会があります。現場の発掘ボランティアの方々は毎日毎日破片を調べています。
現場で作業にあたる恐竜化石発掘ボランティアの腕には名前を書いた腕章をされています。
左の男性の写真の右下(写真をクリックすると大きくなりますよ)をご覧ください。上の茶色のところにバッテンマークのような記号がデザインされています。これは、ハンマーとたがねを意匠化してありますが、この男性はそれが5つ描かれています。
と言うことは、今回で5回目のボランティア参加ですから、第1次から全部参加されている「超ベテラン発掘ボランティア」ということになります!!
こうした何十人というボランティアの方々の協力の結果が、世紀の大発見を生むのでしょう。
そして、現場でそれらしきモノが出ればラボに持ち帰って、さらに精緻なクリーニング作業があります。このクリーニングがあってこそ、学術的にも価値のある化石となるのです。 爪の10分の1ほどの大きさの恐竜の歯の化石。一度実物を見にお越しください。
そしてラボで行っているクリーニングの様子も見学してください。その技術の素晴らしさに感動します。