みなさんドリアンという果物を知ってますか?
ドリアンはマレー半島が原産のパンヤ科の常緑高木で、高さは25mにもなります。ドリアンの果実は、人頭大の長楕円形で、見てのとおり、とげとげの堅い”殻”で覆われています。うっかり触ると、手の皮の薄い人は手が血まみれになるかもしれません。
しかし、もっと印象的なことは、その匂いです。「くだものの王様」「悪魔のフルーツ」とも言われますが、さて、どんな果物でしょうか?
去る6月5日、「くだものの王様」は、遠くタイより空輸されひとはくに到着しました。包装を解くなり、いや包装を解く前から、なんとも言えないものすごい臭いがひとはくに充満しました。腐りかけのメロンを10倍くらい強くしたような強烈な臭いです。
来館されたお客様に、ドリアンの匂いを体験して頂こうという企画だったのですが、このままでは悪魔にひとはくが占領されてしまう!ということで、透明な密閉ケースに封じ込めて、5日、6日と2日間展示しました。
しかし!6日の夕方には、密閉しているにも関わらず、アノ臭いがひとはくサロンに充満してしまいました。スタッフからは「玄関入る時から匂うよ。」と建物の外まで匂いが漏れ出す始末。一方「熟れて食べごろのサインだね。」と教えてくださる熱帯に詳しい研究員の先生。見れば青々していたドリアンのとげとげが茶色く色づいていました。
ということで、6日・8日の夕方に1個ずつ、計2個のドリアンの試食をすることに...
館内では、これ以上臭いが充満すると、大変な騒ぎになるので館外で割ることになりました。
研究員の先生が慣れた手つきでドリアンを割ると、思いのほかフルーティーな香りがします。と思ったのは束の間すぐに強烈臭が。
スタッフが興味津津で口に運んでみると以外にも
「おいしい!」「中華っぽいシュウマイの味」「油っぽくしたメロンみたい」等など
好反応でした。
他のスタッフはむしゃむしゃと次々に手を伸ばしていましたよ。 恐るべし王様!
ドリアンの実はなくなってしまいましたが、トゲトゲの皮と種はまだまだ強烈なにおいがするので展示していますよ。
さて、そもそもなぜこんな”危険な”ドリアンがひとはくにやって来たのかというと、
はってなQ便: Q.ドリアンの実はどこがくさいの? という質問に関連する展示のためです。
答えを知りたい!ドリアンの香りを楽しみたい!と、いう方は4階サロン ミニ企画展
「はってなQ便展2010〜恐竜はほんとうにいたの?」へお越しください。
スタッフ一同お待ちしております。
http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2010/mini10.html
フロアスタッフ せら ゆうこ