村野藤吾は文化勲章や日本芸術院賞を受賞するなど日本を代表する建築家の一人であり、兵庫県にも数多くの作品を残しています。
実際に現地に行き、見て回ることで造形や空間を体験します。繊細な光のコントラストや、人の動線設定の巧みさ、リズミカルに連続する造形美、風景としての見られ方や、風景の見せ方隠し方等、建築家・村野藤吾の意図を読み取りながら感じ取りながら、1枚1枚、1時間程度かけて、ゆっくりと描いていきます。一見、奇妙に見える造形でも、その中に潜む建築家の意図が次第に見えてきます。
集合場所に集合した様子 隣の建物から建物の観察
建物の中を歩き回る
昨年度は午前中に1枚、午後に1~2枚のスケッチを描きました。本セミナーでは、描いた絵の出来栄えではなく、何をどう読み取るかを重視し楽しみながら描いていきます。
宝塚カトリック教会の内部。 周辺から建物を見て回る。
スケッチしている様子。
本年度も引き続き、尼崎市役所、旧大庄村役場、西山記念会館といった村野藤吾作品を秋空のもとスケッチして巡る予定ですので、是非、1日の小さな建築の旅にご参加ください。
山崎義人(自然・環境マネジメント研究部)