昆虫についての基本的な知識は小学校で習います.
モンシロチョウの飼育などもやって,虫の成長には完全変態/不完全変態の違い
があるとか,触角が二本,はね四枚,足六本,頭+胸+腹,とかです.
ところが,実際にカブトムシなどを見て,どこまでが胸で腹かというと,けっこ
う難しいはずです.カブトムシなど甲虫の背中を見ると後半の大部分は翅鞘,つ
まり堅くなった前翅で覆われています.前翅は中胸から出ていますから,背中の
後半はず〜っと胸なのです.
あれ?と思って考えてみると腹は先っちょにちょっと見えているだけです.
博物館の行事でも「カブトムシの頭,胸,腹」は良いネタになります.足や翅の
のつき方というか生え方から解きほぐして行って,上から見ると胸ばっかりだと
の結論に至るわけで,その過程で,昆虫の体の原則と,特例(ハエは翅が二枚だ
とか,カメムシの翅がこんなだとか)を説明しつつ再確認していくことができま
す,
ただ,こういった説明のときに使う図になかなか苦労していて…
足は何本? の図
とかを作るだけでも大変苦労します.
いまどきCGでやれば簡単だと思うのですが,なかなか良いモデルがありません.
で,今回,ゾウムシのを作ってみました.粗いものですが,一旦作ると,色もつ
け放題,部分ごとに消したり半透明にしたり,見る角度を変えたりと,大変便利
です.小さなGIFアニメにすると,こんなの↓ができます.
翅鞘と後翅の図
体の三区分と脚の分節の図
う〜ん ブリティー.
今日のプルプル3D,
ひとはく新聞(2008/6/30)に掲載した『ひょっこりほっこりゾウムシさん』を
プルプライズしました.説明は新聞を.
昆虫共生・沢田佳久