ツノトンボは,名前はツノのあるトンボのようですが,トンボとはぜんぜん違う虫です.翅はトンボに似た細長い透き通った翅なので,標本にすると似ていないこともありませんが,はっきり違うのは,触角が長い事です.蝶の触角に似ています.で,角があるからツノトンボというわけです.
トンボは不完全変態で,ヤゴから成虫になりますが,ツノトンボはウスバカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目(脈翅目)の虫で,完全変態します.幼虫は移動式のアリジゴクみないなもので,蛹になるはずですが,見た事がありません.
写真は先日,信州で見たキバネツノトンボです.草に止まっている姿はトンボというよりトビケラっぽいですね.記念切手(1987)にもなった事がある美麗昆虫ですが,兵庫県ではレッドデータ種(悲).
昆虫共生・沢田佳久