3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。
3月31日まで「この珪化木は広葉樹?針葉樹?」を開催しています。
珪化木(けいかぼく)って聞いたことがありますか。
「珪化」した「木」、石になった木、つまり木材の化石です。
木の組織の中に石の成分が入り込んで固まってできました。
見かけは木のようですが、持ち上げてみると石のように重いです。
珪化木から、もとの木の種類を知ることはできるでしょうか。
木材の組織が手がかりになります。
年輪をルーペで観察してみましょう。
広葉樹の材は主に、水分を通す太い管である道管と、
体を支える緻密な組織からできています。
だからルーペで観察すると、道管が目立って見えます。
年輪に沿って太い道管がならんでいるものもあります。
針葉樹は水分を通すのも体を支えるのも仮道管が担当しています。
レンガを積み上げたように、仮道管が規則正しく並んでいます。
このため、針葉樹の材は均質でやわらかい感じがするのです。
ルーペで拡大して見ても、年輪しか見えません。
展示では、6種類の珪化木と、現在の木のつみきをならべています。
見くらべてみませんか。
<セミナー情報>
4月19日(日)10:30-12:30に、珪化木を観察するセミナーを
神戸市立森林植物園で行います。
詳細はホームページをご覧ください。
森林植物園に展示されている珪化木の巨木。
この化石から新種パラフィラントキシロン コウベンセという名前がつけられました。
(半田久美子 自然・環境評価研究部)