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2009年2月アーカイブ

現在,兵庫県庁では「生物多様性ひょうご戦略(仮称)(案)」について
パブリックコメントを募集しています。

パブリックコメント(通称「パブコメ」)はあらゆる立場の方から
広く意見を求めるものです。

2008年は,生物多様性基本法の制定,神戸でのG8環境大臣会合,
洞爺湖サミットとか、生物多様性に関わる動きが目立つようになってきました。
都道府県レベルでも千葉,埼玉,長崎が生物多様性戦略をつくっています。

兵庫県でも約半年という短い準備期間ですが,このほど案としてようやくまとまりました.

特徴としては,
 生物多様性の保全や持続可能な活用をすすめるための環境づくりに力点のおいていること
 行動計画に数値目標を盛り込んでいること
 これまでの兵庫県の生物多様性に関する取り組みを総括し課題を抽出していること
 兵庫県の生物多様性の概要についても記述して、
  読み手の生物多様性の理解を深められるような内容を含んでいること
などが挙げられます.


パブリックコメントの詳しい内容については下記のHPをご覧ください.

「生物多様性ひょうご戦略(仮称)(案)(兵庫県環境審議会中間報告)」について
http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/boshu/seibututayouseihyogosenryaku/pub-index.html

ご意見の受付期間は 平成21年2月3日(火)から平成21年2月23日(月)まで(必着) となっており、時間がありませんが、上記リンク先をご参照のうえ、是非ご応募下さい。

 関心のある方は、この土日はまとめて読んでみるよいチャンスです。普段の生活や仕事の中でも感じることはさまざまでしょう。「パブコメ」はそれを行政につなげる機会のひとつです。
 みなさまの多数のご意見を応募くださりますよう,よろしくお願いいたします。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

第1回関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い

チョウ(蝶)の保全についての集会のご案内です。会員外の方もどうぞご参加ください。
ギフチョウ、ヒメヒカゲ、ウスイロヒョウモンモドキ、ウラジロミドリシジミなどの現状とその保全活動についての報告があります。

【主催】日本チョウ類保全協会・兵庫県立人と自然の博物館共催

【日時】2009年3月1日(日)13:00〜17:30 17:30〜懇親会

【会場】兵庫県立人と自然の博物館 4階大セミナー室
 ・電車ご利用の場合:神戸電鉄「フラワータウン駅」下車すぐ
 ・車ご利用の場合:中国自動車道「神戸三田IC」より5分

【内容】
 12:30〜 受付開始
 13:00〜13:10 代表理事あいさつ 藤井 恒 氏
 13:10〜13:50 講演会 「シカの影響による環境変化」 近藤伸一 氏
 13:50〜14:10 チョウ類保全関連の法制度 鎌田邦彦 氏
 14:10〜15:30 チョウ類保全活動報告 立岩幸雄 氏
   兵庫県のヒメヒカゲ
   京都府のウラジロミドリシジミ 乙訓の自然を守る会
   兵庫県のウスイロヒョウモンモドキ ウスイロヒョウモンモドキを守る会ほか
 15:30〜15:50 休憩
 15:50〜17:30 関西・中国地区の今後のチョウ類保全を考える
   日本チョウ類保全協会の活動内容
   関西地区におけるチョウ類の状況と保全
   大阪南部のギフチョウ保全を考える 天満和久氏

 17:30〜 懇親会(博物館内にて3000円を予定)

【参加費】無料。ただし、観覧料が必要です(大人200円)。

【申し込み】当日の参加も可能ですが、準備の都合上、参加をご希望の方は2月26日(木)までに、電子メールでbutterfly-conservation(アット)japan-inter.netへお申し込みください。
 終了後、懇親会を予定しており、会費は3000円の予定です。懇親会の参加についても合わせてご連絡をお願いします。

【問合せ】特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会 事務局
140-0014 東京都品川区大井1-36-1 曽根プラザ301号
TEL 080-5127-1696(中村さん)
E-mail:butterfly-conservation(アット)@japan-inter.net

ホームページはこちら

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↑ ウスイロヒョウモンモドキ。幼虫はオミナエシを食べます。中国山地の草原だけに生息している絶滅危惧種です。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

「恐竜の遠足」

2009年2月20日

2月14日(日)に、ひとはく連携グループのNPO法人「さんぴぃす」と「恐竜の遠足」に行きました。「さんぴぃす」は、芦屋で活動するグループで、ひとはく研究員とセミナーを一緒にやってくれています。この日は、小学生を中心に21人が遠足に参加。朝9時に芦屋を出発した一行は、マイクロバスにゆられてひとはくへとやってきました。

ひとはくに着くと、さっそく春名先生に化石レプリカ作りセミナーをしていただきました。大人気のこのセミナー。“本物”の化石から型をとり、そこに石こうを流し込んでレプリカをつくります。博物館で展示しているレプリカとほとんど同じ方法です。できあがったレプリカは、お土産に持ち帰りました。


みんな真剣にレプリカ作り。「う〜ん。なかなか上手にできた。」


レプリカの石こうが固まるまでの間に、ひとはく本館3階恐竜の展示コーナーと恐竜ラボとを見学しました。恐竜の展示コーナーは、この度ちょっと新しくなっています。恐竜化石があらわれた現場を再現した「産状レプリカ」を前に丹波の恐竜の大きさを体感!研究員の先山先生が直々に展示の説明をしてくださいました。


丹波の恐竜はこんなに大きい!首から上は、まだほとんど見つかっていないので描かれていません。


お昼ごはんを食べたあと再びバスに乗りこみ遠足の再開です。ひとはくからは、先山先生、三橋先生、遠藤が同行しました。まずは、ひとはくのすぐそば三田炭獣が発見された場所を見学しました。先山先生がさしている地層のくぼんだ部分は、はるか昔のほ乳類の足跡なんだそうです。地層の形だけでそんなこともわかるのですね。


このあたりがくぼんでいます。「へえ〜」

次は、高速道路にのって一路、丹波の恐竜化石発掘現場へ向かいました。
発掘現場は、丹波市の篠山川川岸にあります。すぐそばから発掘の様子が見れます。スタッフの方々が、ドリルで岩を削ったり、小さな石を根気よく割ったりしていました。遠足に参加していた子供たちもじっとしていられません。道ばたに落ちている石を拾って、割りはじめました。「先山先生、これ化石?」。結局、化石は発見できず。残念。


はるか昔、ここに恐竜がすんでいたのです。


丹波市山南住民センターの中にある化石クリーニング工房も訪れました。(丹波竜化石工房 http://www.tambaryu.com/studio.html)



発掘現場を見たあとだと、見方もまた変わります。

最後は、篠山市にある「お菓子の里 丹波」でお土産を見て、帰路につきました。
一緒に遠足に行った子供たちは、ほんとうに元気いっぱい。走り回っていました。1日ずっと恐竜化石の日。くたびれたけど、ぜいたくな経験でした。楽しかったね。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

2月15日、県立美術館で、県美ひとはく連携事業第3弾!を開催しました。
まずは、「ウィーン美術史美術館所蔵・静物画の秘密」展関連イベント、
レクチャー「花を愛する〜近世のヨーロッパと日本〜」から。
満員のお客さまに鈴木武研究員も緊張気味(?)です。

静物画の秘密展で展示されている植物を専門的見地から、その種類や
当時のヨーロッパや日本の人々の愛情をレクチャー。まさに自然と美術の
融合ともいうべき、さすが格調高いセミナーでした。


つづいては、ひとはくでもやりました「うし年」にちなんだでんでんむしイベントです。
ひとはくと県美のスタッフなどで構成する河南堂珍元斎一座の寸劇講談「柳田國男の
でんでんむしの話」と鈴木研究員のレクチャー「でんでんむしのなぞ」の2部構成!
司会はいつもの阿部さんです。

柳田さんの作品「蝸牛考」をわかりやすくした創作講談で、でんでんむしの田助が、
自分の名前探しに全国を旅する物語・・・。寸劇講談のはじまり、はじまりー!


でんでんむし熱演中!巨大でんでんむしの制作は美術館の藤原義勝MTです。いつも無理な
注文にもすばらしい作品(笑)で答えてくれます。

大道芸もするでんでんむし・・・。


さて、問題のオチは?


あーウケて、よかった・・・。


でんでんむしメットがよく似合う鈴木研究員は、柳田さんの蝸牛考やでんでんむしの
生態について解説!

このでんでんむしイベントは、3月15日(日)に神崎郡福崎町の柳田國男・松岡家
生家でもやります!
午前10時からは鈴木武研究員の「カタツムリをさがそう」、午後1時からは河南堂
珍元斎一座と探偵ナイトスクープのプロデューサー松本修さんとの共演です。
乞うご期待!

ファーブルTF 川東丈純

 2/11(水・祝)に開催いたしました共生のひろば.発表者・共同発表者,聴講者をあわせて300名(!)が集まり,19件の口頭発表に耳を傾けるとともに,27件のポスターと作品の前で楽しい情報交流が行われました.
(詳しい内容はこちら)
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ポスター会場は互いに学び会う人々の活気にあふれていました!

 どの発表・作品からも研究対象や活動に対する強い思いが伝わる素敵な内容で,発表者,聴講者ともに多くの刺激を受けておられました.特に今回は小・中・高校生,大学生と若い発表者が昨年よりも多く,地域の自然・環境・文化をみつめる次世代のまなざしを頼もしく感じられた方も多かったように思います.
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県立大附属高校の生徒さんによる発表(OP-11)

 発表会の終了後に行われた茶話会には120名が集まり,会場ではなかなか質問できなかったこと,発言できなかったことをお茶とお菓子を前にリラックスした雰囲気で伝えあうことができました.特に,聴講者から発表者へメッセージカードを贈るという今年度初めての試みでは,内容を読み上げる度に会場が沸き上がり,笑顔であふれました.メッセージを受け取った発表者は「コメントがいただけるのはとても励みになる」と喜んでおられました.
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メッセージカードに見入る参加者

 茶話会の終盤では,各種賞の授賞式が行われ,甲乙のつけがたい発表が多い中,下記の発表が表彰されました.

館長賞:「特に優れた発表」に対して授与される賞.
 OP-02 マーキング調査で得られたミヤマアカネの周年経過と行動に関する知見
      横田 靖(「あかねちゃんクラブ」「池田・人と自然の会」)
 OP-14 さんぽは自然体験のはじまり!
      西浦睦子・鈴木久代(ひとはく連携活動グループ NPO法人さんぽくらぶ)
 PP-11 ハヤブサの落とし物(Part4)
      溝田浩美(ひとはく地域研究員)
 OP-12 課題研究報告「森から学ぶ〜六甲山系のキノコたち」
      藤井日菜子・濱田 諒・稲垣恵理・梅田侑希 ほか第2学年20名
      教諭 河合祐介・上林 泰(兵庫県立御影高等学校)

名誉館長賞:「ユニークな発表」に対して授与される賞
 OP-07 ソーラーパネルと小型ポンプを用いた簡易魚道の設置〜安価で簡便な自然再生の方法〜
     久加朋子・大澤剛士・石田裕子・佐々木宏展・前田知己・清水洋平
     (水辺のフィールドミュージアム研究会)
 OP-16 「恐竜発掘ケーキをつくろう!〜お菓子を通した学習プログラムの可能性を探る〜」
      有田寛之・高橋みどり(国立科学博物館)・佐藤大樹・川本麻代・小島綾子・古杉理沙子
      ・鮫島裕子・古満れんげ(兵庫県立三田祥雲館高等学校)・辰巳萌佑子・三浦理紗
      (大阪教育大学附属池田中学校)・松浦孝一(ル・パティシエ・プチ・ムッシュ)
 PP-01 鳴く虫ワールド2008
      ひとはく連携活動グループ 鳴く虫研究会「きんひばり」
 PP-03 ミヤマアカネを卵から観察「血統書付き!あかねちゃん誕生」
      浅倉景子(あかねちゃんクラブ)

審査員特別賞:「データ量や活動量など努力量の多い内容や継続的な活動」に対し授与される賞
 OP-05 コンクリートの川にホタルを増やそう〜池尻川ホタル再生計画〜
      山下 駿・野澤眞崇・坊 沙織・山本貴之・和田彬宏・佐藤飛鳥・土居恭子(兵庫県立有馬高等学校 科学部)
 OP-11 スクール ジーンファーム 地域の絶滅危惧種の保全と増殖
     朴木彩乃・森元敏郎・顧問 田村 統(兵庫県立大学附属高等学校 自然科学部 生物班)
 PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合
     井上富雄・中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

注目大賞:会場から多くのメッセージを得た発表に対する賞
 OP-05 コンクリートの川にホタルを増やそう〜池尻川ホタル再生計画〜
     山下 駿・野澤眞崇・坊 沙織・山本貴之・和田彬宏・佐藤飛鳥・土居恭子(兵庫県立有馬高等学校 科学部)
 PP-11 ハヤブサの落とし物(Part4)
     溝田浩美(ひとはく地域研究員)
 PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合
     井上富雄・中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

 共生のひろば発表会は1日で終了ですが,当日発表されたポスター・作品の一部は2/15から4/5まで当館2階の企画展示室で展示されます(これも今年度の新しい試みです!).
ご興味のある方は是非お誘い合わせの上,ご来館ください!

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受賞発表(PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合)はコレクションの多さで迫力満点!

                                     (連携・担い手養成マネージャー 橋本佳延)

イチゴノキ

2009年2月13日


ずいぶん前に、博物館の近所のひとが持ってきた植物です。

マンションの入口に植えてある低木で、アセビみたいな花が咲くけれども
イチゴみたいな実ができるといってもってきました。

こんなものは見たことがないので全然わかりません。
アセビの花の形だし、ツツジ科であることは間違いありません。

園芸業者が植えていったということで、
園芸植物大図鑑のツツジ科を最初から順にみていくと......
ありました!!! 「イチゴノキ」が!!

ヨーロッパ南部の植物とのことです。
こんなのがあるんですね。
いい勉強になりました。

(生涯学習推進室 鈴木武)

共生のひろばが始まりました。

老若男女、自然や環境に関心のある方が多数お集りいただきました。

ホロンピアホールでの口頭発表です。
熱気ムンムンです。

受付などが一段落してはいったときには
丹波のホトケドジョウの講演が終わったときでした。

質問:『なにか愛称はあるんでしょうか?』
演者:『ありませんが、「ホトケちゃん」と呼んでいます』
会場:(爆笑)

学会発表にはない、ほのぼのとした雰囲気です。


ポスター展示もそろいました。
こちらでも出品者と見学者が楽しく会話をしています。

午後も続きます。

(生涯学習推進室 鈴木武)

いよいよ明日2/11(建国記念日)は共生のひろばが開催されます。

今日はあちこちで準備が進んでいます。

ここはホロンピアホール3Fのポスター&標本展示会場です。
午前中に用意したパネルに早くもポスターをはったり、
昆虫標本を並べたりしています。

ホール2Fホワイエでもポスター&標本展示があり、
ホールそのものでは口頭発表が行われます。

まだ当日の聴講も可能です。
寒い中に熱い心の研究成果を知ることができます

ぜひともおいで下さい。

(生涯学習推進室 鈴木武)

ヤモリのミイラ!

2009年2月10日

遠藤研究員から小さなプレゼントが机の上に届いていました。一瞬、ちっちゃな枝?ぽく見えたその物体をよく見ると、なんとヤモリ(正式にはニホンヤモリ)のミイラでした!ひとはくの収蔵庫近くの、人通りの少ない通路で発見されたそうです。



さて、見つかったミイラの全長は45mmほどで、卵から出てきてすぐくらいの大きさです。繁殖期は5〜8月なので、去年の夏からずっとそのままになっていたのかもしれません。うまいこと餌にたどりつけず息絶えてしまったのでしょうか。ヤモリは小さな昆虫やクモ、ゴキブリなどが好きで、ヒトとうまく共存している生きものです。実際に、人家のない山のなかでは、ほとんど見つかりません。

− 家にすみ、害虫を食べるので「家守、守宮」という。中国では、壁にすむ動物として考えられており「壁虎」と呼ばれる。(「広島県の両生・爬虫類」より)− ヤモリとイモリがごっちゃになっている人がよくいるので、間違えないでくださいね。ヤモリは“家守”で陸上にいる爬虫類、イモリは“井守”で水中にいる両生類です(一時期、陸上にも上がりますが)。



ヤモリのミイラを見ていると、何かにそっくりだとは思いませんか?そう、同じグループ(爬虫類)に属する恐竜にそっくりで、カッコいい!



(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

今度の水曜日2/11(建国記念日)にはいろいろな活動を自ら語る
共生のひろばが開催されます。

今日2/8(日)はひろはく連携グループのみなさんなどが標本とかポスターの準備をしています。


ユース昆虫教研究室の中学生たちです。
神戸市北区藍那の昆虫をポスターと標本で紹介してくれるようです。


作成途中のポスターを見せてもらいました。
楽しそうですね。
気分は学園祭です。


こちらは石ころクラブ。
集めた石で楽しく熱く語り合っています。


当日に展示する石を整理しています。
箱に入れてラベル付きです。


共生のひろば当日にはどうなっているか楽しみです。

(生涯学習推進室 鈴木武)

今日2/8午後3時から1階の「世界の森」コーナーで
「画はくの日」のお絵描きがありました。

「画はくの日」イベントではテーマを決めて
参加者にひとはくの展示物を描いてもらいます。

今月のお題は「いろいろな木や種』


一家総出で描いています。


この少年はドリアンを選んだんでしょうか?


こっちの少年は熱心にフタバガキの実を描いています。


3人組の少女たち、キンモクセイなどのを描いているようです。
どんな作品ができたんでしょう.........


作品は4階のひとはくサロンに掲示されています。

(生涯学習推進室 鈴木武)

まだまだ寒い日が続いていますが、少し寒さが和らいできましたね。そんな春の訪れを敏感にかんじて、産卵の準備をしている両生類を三田市内のある場所で見つけました。それは、“カスミサンショウウオ”です!みなさん、カスミサンショウウオって、ご存知でしょうか?

サンショウウオ(山椒魚)というと、あの大きなオオサンショウウオのことをイメージする方が多いかもしれませんが、カスミサンショウウオは親になっても13cmほどにしかなりません。普段は山で生活していて、早春になると水たまり(ため池、田んぼの水路など)に、卵を産みにやってきます。

見つけたカスミサンショウウオは、お腹が大きく、アゴの下が白くなっていなかったので、雌だと思います(雄は産卵期にアゴの下が白くなります)。両生類は、雄が先に産卵場所にやってきて、後から雌がやってくる習性があるので、もうすぐ産卵!っといったところですね☆

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しかし、なぜ、まだまだ寒いこの時期に卵を産みにやってくるのでしょうか?春の訪れが待ちきれなくなったから!?(笑)。いいえ、それはまだ寒くて敵が少ないこの時に、タイミングを合わせているのだろう、と考えられています。カスミサンショウウオの子どもはとても弱くて、色々な敵に食べられてしまうのです。自分の子どもたちが少しでも生き残れるように、親も必死なのかもしれませんね。

また、卵が見つかったら、ひとはくニュースに書かせてもらいます。

p.s. 一般的にはあまり知られていませんが、日本では小型のサンショウウオが、実は20種類ほど生息しています。日本は、サンショウウオの多様性が高い、世界でも有数の国なのです。

(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

先月からはじまったメンテナンス休館も今日で終わり。
今日は朝一番に博物館スタッフ全員で避難訓練・消火訓練をしました。

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消防署の方から説明を真剣に聞いています

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「火事だ〜」。消火器の使い方を実習

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「消えた〜」。拍手


来週は、館全体をあげた大きなイベントが目白押しです!

2月11日(水・祝) 「第4回共生のひろば」
自然やまちづくりに関すること、なんでも発表会
みんなの活動成果が大集合!

2月15日(日)   「ひとはくサイエンスショー」
ふしぎな理科の世界にようこそ!
学校の理科の先生や企業の方、人と自然の会や博物館のスタッフが趣向を凝らして出展します。


また、メンテナンス休館を終えた館内は一部展示がかわっていますよ。
どんなふうにかわっているかは、ひとはくにきてさがしてみてください!

(企画調整室 遠藤菜緒子)

大阪自然史博物館の依頼でYプロジェクト(淀川水系調査)で
外来アゾラの分布調査をするための勉強会ということで、
茨木市の万博公園に行ってきました。

万博公園といったら、まずはこれ....「太陽の塔」ですね。


万博公園内の池です。
赤茶色に見えるのは『水面』です。
アイオオアカウキクサ(いわゆる雑種アゾラ)がおおっています。

天気が悪くて寒くて、参加者は少なかったのですが、
みなさん熱心です。


こんなものが水面をおおっています。
これでもシダ植物です。
冬になると赤くなることが多く目立ちます。

アカウキクサ、オオアカウキクサというのが在来種でともに絶滅危惧種ですが、
最近見つかる赤い池の大部分は外来のものです。

(自然環境再生研究部 鈴木武)

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