ひとはくは1/13から2/6までメンテナンスのため休館しています。
外から見てもわかりませんが、
当然、中ではいろいろなことが起きています。
本館3階の展示スペースです。
大勢で重そうなものを大切に運んでいます。
これは新年早々に神戸大丸で開催した丹波竜&コウノトリにあおう!で登場した
丹波竜の産状レプリカです。
ひとはく内での展示のため移動しています。
移動完了!
さて2/7の開館時にはどうなっているでしょうか?
(生涯学習推進室 鈴木武)
ひとはくは1/13から2/6までメンテナンスのため休館しています。
外から見てもわかりませんが、
当然、中ではいろいろなことが起きています。
本館3階の展示スペースです。
大勢で重そうなものを大切に運んでいます。
これは新年早々に神戸大丸で開催した丹波竜&コウノトリにあおう!で登場した
丹波竜の産状レプリカです。
ひとはく内での展示のため移動しています。
移動完了!
さて2/7の開館時にはどうなっているでしょうか?
(生涯学習推進室 鈴木武)
寒さまっさかりで、昨日1/26(月)はあちこちで路面凍結が起きて
自動車が立往生して大渋滞が起きていました。
ただ1月も末となるとぼちぼち春の植物の動きも始まります。
そのなかでもセツブンソウ(節分草)は節分のころから3月の早春に咲く植物です。
先日、ひとはくでミュージアムティーチャーをされていたA先生が来て
青垣町の「節分草まつり」のことを話をされていました。
可憐なセツブンソウはその美しさのあまり、
山野草として採集されて自生地が荒らされてしまうこともあり、
兵庫県レッドデータブックCランクに指定されています。
このセツブンソウを公開している数少ない場所ですので、その姿を見るよい機会です。
関心のある方はどうぞ。
近くまでいかれたら
青垣いきものふれあいの里もあります。
こちらでもセツブンソウを見ることができます。
今年,あなたは,どのような1年を生きますか?生きていることの充足感を,何に
求めようとしていますか?人は自然と共生して生きることに歓びを見出します。
生きる歓びを,ひとはくでまなぶことから育て上げてみませんか?
2009年は前年から引き継いだ経済危機を背景に幕を開けました。金儲けだけを
追求して失望の淵に追いやられたようなこういう時にこそ,人の知的活動は思い切
り羽ばたけるはずです。暗い話を吹き飛ばし,こころのうちに明るさを展開する年
にしたいものです。
ひとはくは今年もまなぶ歓び、生きる歓びの創造を目指して,力強い歩みを進めよ
うと張り切っています。
○ 3年目に入った丹波の恐竜の発掘は,さらなる発見をもたらしてくれると期待
します。化石は恐竜だけでなく,他の動物群にも発展していますが,今年も新
しい発見があることでしょう。
(第3次発掘調査現場)
○放棄された里山の荒廃は目を覆うばかりです。都市近辺の里山をどのように維
持するか,中山間地帯の里山をどのように管理するか,世紀の単位の時間を見
通しながら,今年やるべきことの指導理念を見出すことが求められます。
○今年も数多くのセミナーを準備しています。学びを求める人たちとの恊働が,多
様な道筋で拓かれることでしょう。特注セミナーへの申し出もお待ちします。
○ひとはくのスタッフとの恊働は,連携の強化につながり,今年もフェスティバル
や共生のひろばではっきりした姿を見せるに違いありません。
(ひとはくフェスティバル 深田公園)
ひとはくはひとはくのスタッフだけのものではありません。
人と自然のかかわりに関心の高いすべての人が,今年もひとはくを舞台に美しい
演技を展開することでしょう。より多くの人と,より強い絆を構築する2009年
にしたいものです。
岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)
いつもは年3回開催されていた「ひとはくサイエンスショー」が、今年は2月15日(日)の1日に凝縮!合計30以上のワークショップと展示ブースが博物館に集結します(下表参考)。
学校の理科の先生や企業の方、人と自然の会や博物館のスタッフが趣向を凝らして出展します。
ワークショップは時間帯が決まっており、開催30分前から整理券を発行する定員制です。また、展示ブースは常時オープンしていますが、材料などがなくなれば終わります。当日は10時30分受付開始で、11:00よりイベント開始です。
春名潤一(生涯学習課 指導主事)
時間帯 |
出展テーマ |
対象 |
費用 |
13:00〜 |
マイナス196℃の世界 |
小学校低学年以上 |
無料 |
15:00〜 |
放射線or放射能って何? |
小学校高学年以上 |
無料 |
展示ブース |
葉脈標本でしおりをつくろう! |
小学校低学年以上 |
無料 |
13:00〜15:00 |
ゾウムシ学序論 |
オープンセミナー |
無料 |
展示ブース |
チリメン DE BINGO! |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
ミンミンゼミをつくろう |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
ロボット音楽隊! |
幼児以上 |
無料 |
展示ブース |
風景を見る!万華鏡 |
幼児以上 |
無料 |
展示ブース |
シャボン玉で遊ぼう |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
天然ビーズのアクセサリー作りで鉱物の仕組みを知ろう! |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
押し花のしおりづくり |
小学校低学年以上 |
100円 |
15:00〜 |
惑星ヤジロベーを作ろう |
小学校低学年以上 |
無料 |
11:00〜 |
自分のDNAを抽出しよう |
中学生以上 |
無料 |
13:00〜 |
ブタの眼の解剖 |
小学校高学年以上 |
無料 |
15:00〜 |
ウミホタルの発光 |
小学校高学年以上 |
無料 |
11:00〜 |
風に向かって進む風車カー |
小学校低学年以上 |
無料 |
13:00〜 |
彩色勾玉をつくろう |
小学校低学年以上 |
200円 |
15:00〜 |
日食を観測しよう |
小学校低学年以上 |
無料 |
11:00〜 |
アルギン酸ボールで人工いくら時計 |
小学校低学年以上 |
無料 |
13:00〜 |
紫キャベツで二酸化炭素センサー |
小学校高学年以上 |
無料 |
15:00〜 |
身近な植物で水溶液の仲間分けをしよう |
小学校高学年以上 |
無料 |
展示ブース |
浮沈子のバランスとんぼ |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
電気のしくみを理解しよう |
小学校高学年以上 |
無料 |
展示ブース |
見える?右手の法則 |
小学校高学年以上 |
無料 |
展示ブース |
水に浮くもの |
小学校低学年以上 |
無料 |
展示ブース |
まゆ玉でつくる指人形 |
幼児以上 |
無料 |
展示ブース |
1匹が2匹に!!プラナリア再生の秘密 |
小学校低学年以上 |
無料 |
13:00〜 |
聴診器をつくる工作 |
小学校高学年以上 |
無料 |
11:00〜 |
世界天文年2009 「君もガリレオプロジェクト」小望遠鏡の製作と観測ガイド」 |
小学校高学年以上 |
2000円 |
15:00〜 |
簡単な手作り楽器 |
小学校低学年以上 |
無料 |
(内容の一部を予告なく変更することがあります。)
前回ご案内しましたように 1月の‘フロアスタッフとあそぼう’は お正月イベント
‘モォ〜!新年’を行ないました。
10日、11日は 「ウシ牛クラフト」と題して、牛乳パックを使って牛を作りました。
カードもステキにできました!力作です!!
親子で またおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんが一緒に参加され、相談しな
がら楽しそうに作られている様子を見ていると この次もこんな素敵な笑顔が見ら
れるよう頑張ろうと!思います。
時間や素材など限られた中での作品作りになりますが、いつもすばらしい作品を
作り上げていく子どもたちの豊かな感性には 本当に感心させられ たくさんパ
ワーをもらいます。
12日の「ウシ画はくの日」では、ひとはくサロンで行なわれている 年末年始特別
企画展「ウシさんようこそ!」の展示を見ながら、いろんな‘ウシ’を描きました。
素敵な‘服’を着た‘ウミウシ’さんもいましたね。
2月の「画はくの日」は7日と8日です。
その他のイベントはフロアスタッフ手作りの‘うきうきカレンダー’でチェックし
てくださいね。
2月15日はサイエンスショーがあります!
今年はフロアスタッフのブースもありますので どうぞお楽しみに!!
今後も楽しめて ためになるイベントをご用意してお待ちしています。
どうぞご家族や友だちと 皆様おそろいでお越しください!
フロントスタッフ 有村睦子
●2009年は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で宇宙をのぞいてから、
400年の節目になります。この節目を記念して、世界中の人々に宇
宙への関心を持ってもらおうと、日本はもちろんのこと世界中でさま
ざまなイベントが予定されています。
詳しいことは、HPでみることができますので、ぜひアクセスしてみ
てください。
http://www.astronomy2009.jp/
●今年は日本で皆既日食(残念ながら三田では、部分日食で80%く
らいしか太陽はかくれませんが)が見えます。
7月22日で夏休みということもあり、たくさんの人が皆既日食を見
学に出かけると思われます。
皆既日食ツアーが各旅行会社で計画(もう募集が済んでいるのも多い)
されていますので、この機会にいかがでしょうか。
*日本では、屋久島から奄美大島にかけて見ることができます。
StellaNavigator/AstroArts Inc.より
人と自然の会も、世界天文年2009に乗っかって、2月にイベント
をしますので遊びにきてください。
「惑星ヤジロベーをつくろう!」
(「世界天文年2009日本委員会公認イベント(企画)」に申請中)
日時 : 2月15日(日) 13時〜15時
場所 : 実験セミナー室
定員 : 30名
参加できる人 : 小学生以上
参加費 : 200円
セミナー形式
(人と自然の会・星の会 田中慎悟)
「ひとはくファーブル大作戦!」もはや懐かしい響きですねえ。
2008年9月から11月にかけて開催した「ファーブル」では、「兵庫のナチュラリスト」として、兵庫ゆかりのナチュラリストを紹介しました。その中で、播磨の博物学者として有名な大上宇市(おおうえういち)の資料を、たつの市教育委員会からお借りして展示しました。
そのときは少ししかご紹介できませんでしたが、今回のたつの市教育委員会での展示では「蔵出し資料展」として、「ファーブル」では紹介されなかった資料も公開されています。ぜひお立ち寄りください。
蔵出し資料展「播磨のファーブル 大上宇市の昆虫記」
【日時】2009年1月6日(火)〜2月10日(火)9:00〜17:00
【会場】たつの市新宮支所ロビー(たつの市新宮町宮内16)
【内容】知る人ぞ知る博物学者:大上宇市の蔵書資料のうち、昆虫に関する資料と写真パネルを展示。『昆虫図考』『昆虫目録』『日本害虫目録』『古今昆虫句集』『日本千虫図解』など。
【観覧料】無料
【問合せ】たつの市教育委員会文化財課 TEL: 0791-75-5450
ひとはくで展示したパネルも、ご活用いただいています。懐かしいなあ。
大上宇市は、いろいろ書いています。まだまだ研究が必要です。
たつの市教育委員会の紹介ページもごらんください。
(八木 剛@自然・環境評価研究部)
貝塚の自然遊学館にいったついでに?
岸和田の「きしわだ自然資料館」にも寄ってきました。
岸和田の市街地の中にあって街並み自体も美しいです。
なんでも、あのだんじりもこの前を通るそうです。
入口に「コオロギ・バッタ・キリギリス」という看板が見えます(2/11まで)。
これは西日本自然史系博物館ネットワークの企画による「鳴く虫巡回展」のひとつです。
近畿の6館を巡回しますが、各館ごとでかなり特色がでます。
ひとはくでも2009年6〜8月に「初夏の鳴く虫と巡回展」として開催予定です。
「コオロギ・バッタ・キリギリス〜南大阪の直翅類昆虫たち」を見せてもらいました。
ショウリョウバッタもここまで大きくすると迫力がありますね。
「コオロギ・バッタ・キリギリス」は直翅類(ちょくしるい)というんですね。
近縁なものも含めて主なグループの標本が並べてあるので、
植物の者にはよい勉強になります。
ゴキブリも近い仲間なんですね〜。
ナナフシとかの生体展示もしていました。
このナナフシは伊丹市昆虫館から来たそうです。
植物担当の村上さんから宿題が出てしまいました。
岸和田市内で採集されたオオアカウキクサ類の液浸標本です。
外形からすると外来のものでしょう。
じっくりと見てみます。
きしわだ自然資料館について詳しくはこちらから
(生涯学習推進室 鈴木武)
貝塚市立自然遊学館の白木江都子さんに、2/11の共生のひろばのコメンテーターのお願いと当日の段取りの説明に伺いました。
写真:貝塚市立自然遊学館
南海貝塚駅からバスで10分ほど。バス停からすぐです。
写真はバス停からから撮った側面になります。
入るといきなり水槽が!!
海のそばだけあって、タイやタコがいます。
よく来るひとたちが近所で釣ったとか、捕まえたとかで持ってきてくれて
ぼちぼち入れ替わっているそうです。
白木さんと打合せをしたら、
10年ほど前にひとはくにボランティア講習会で講演者としておいでいただいていたそうです。
白木さんはこの自然遊学館で活動されているほか、
大阪市立自然史博物館と連携しているNPO法人大阪自然史センターの理事でもあり、
いわゆる市民活動では実践されている方です。
打合せを終えてからは館内をみせていただきました。
右の方が白木さんです。
(女性に正面から写真を撮らせて下さいといいにくいので、後ろ姿ですいません)
よく来る押し花デザイナーの方が海藻でつくったものです。
すてきですね。
生体展示も多いのですが、はく製もかなり展示されています。
よくくる市民の方が拾ってきてものがぼちぼちと展示されているようです。
外の自然生態園もあり、メダカやトンボがいるそうです。
(さすがに今の時期は見えませんね.......)
評判通りによい博物館です。
地元の様子がよくわかりますし、いろいろな人の活動も伺い知ることができます。
こじんまりしていますが、いきもの好きな人は一日かかるでしょうね。
貝塚市立自然遊学館について詳しくはこちらから
(生涯学習推進室 鈴木武)
今日1/20の昼、大阪城の堀に浮いている赤い浮草の取材で
テレビ大阪の夕方の「ニュースBIZ」の一行がひとはくまでやってきました。
取材陣はまずはエントランスで撮影をしています。
左から二人目の人が吉田ジョージさん(気象予報士)です。
よく見ると手に何かビンを持っています。
これがそのビンです。
大阪城の内堀にあった赤いものが浮いています。
拡大してみたものです。
シダ植物で、アカウキクサ科の植物です。
日本産のアカウキクサ、オオアカウキクサは絶滅危惧種ですが、
最近は外来のもの(『外来アゾラ』)の姿が目立つようになっています。
吉田ジョージさんに説明をしているところを収録しています。
正確には遺伝子レベルまで調べなければならないのですが、
顕微鏡でかたちを見ることで見当がつきます。
『外来アゾラ』です。
ちょうど2年前、2007年1月20日大阪城の南堀の外側の池の様子です。
ややわかりにくいですが、水面に赤いものがあります。
これは遺伝子レベルですでに調べてあり、
農業用に日本に持ち込まれた雑種アゾラ(アイオオアカウキクサと仮称)でした。
この外来アゾラ、毒性はないのですが、真っ赤になるので人々を驚かせます。
また水面をおおい尽くすため、
暖かい時期には池が酸欠になって、魚が死んだ場所もあります。
生態系に与える影響はあまり調べられていません。
現在は南堀には姿は見かけません。
おそらくこれが水鳥の足に付いて内堀に運ばれたと思われます。
数年のうちに消えることが多く、当面は様子を伺うところでしょう。
(自然環境再生研究部 鈴木武)
先日、兵庫県立大学 大学院生の渡辺さんが、小さな雪だるまを持ってこられました。山仲間の山口さんが、1/12に神戸市北区有野町唐櫃 逢ヶ山西面(標高680m位)、ヒノキ植林帯ジグザク道傍の雪の上で発見されたようです。
写真2:発見時の様子
雪だるまを溶かしてみると、中から綺麗な蛙が出てきました。ニホンアマガエル成体の雄です。きっと冬眠の途中で、何らかの拍子に冬眠場所から出てきてしまって、そのまま雪だるまになってしまったのでしょう。
昼間の暖かな日差しに誘われて、思わず冬眠場所から出てきてしまったのでしょうか?それとも、木の洞(うろ)や樹皮の中で冬眠していたのに、風で吹き飛ばされてしまったのでしょうか??雪から出てきたその姿は、ほんの少し前まで生きていたような、つややかな様子でした。
写真5:ほんのさっきまで生きていたような綺麗な姿
カエルは、産卵期になると田んぼなどの水辺に集まってきますが、それ以外の時期にはどこにいるのか、実はあまりよく分かっていません。ですので、今回の発見は数少ない貴重なデータと言えます。今回みつかった場所の周辺には水辺がないということなので、産卵場所の水辺から冬眠するためにこの場所まで移動してきたのでしょう。
(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)
兵庫県、特に南東部の丘陵地にはけっこう湿地があります。ただ規模が小さく、上の写真のように、ただの草地にしか見えません。
こうした湿地は「低湿地」と呼ばれますが、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の規模で、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにもなっています。
これまで市民と行政が協力して保全活動を行っていて、勉強をかねて観察会もしています。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。
(参考までに11/2の案内)
この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなセミナーが開かれます。後者の方は、僕が講師として両生類のお話をさせていただく予定です。
----------------------------------------------------------------------------------
■丸山湿原セミナー「湿原群保全のための里山整備」
日時:2009年1月25日(日)10:00〜12:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
詳しくはこちら
■第3回丸山湿原セミナー 「湿地勉強会&両生類の卵調査」
日時:2009年2月28日(日)10:00〜16:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
詳しくはこちら
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身近な低湿地の保全活動を実際に体験できる貴重な機会です。2月28日のセミナーでは、ちょうど産卵された両生類の卵の数を調査します。
自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝
2008年の12月下旬から1月上旬にかけて,タイ国北部チェンマイ近郊にあるインタノン山(Doi Inthanon)で行われた日本・タイの協同調査に参加してきました.インタノン山はこの国の最高峰です.麓一帯の落葉性フタバガキ林,中腹の山地性シイ・カシ林,そして山頂付近のあつくコケ類に覆われた雲霧林まで,さまざまな森林が豊かに広がっていて,インタノン山は国立公園になっていて,タイの中でもっともよく森が残っている場所の一つです.調査中に森が雲に覆われると,幻想的な雰囲気になります(写真1).
今回私たちのチームの目的は,標高1700mの山地林に設けられた縦300m横500m,面積15ヘクタールにもなる永久調査区内に生えている,およそ16000本の樹木に着生する植物の種多様性を調査することでした.もちろん,一回の調査ですべてを調べることはできず,少なくとも今後3年間はつづく研究になります.
今回は60mに達する高い木の幹や上部の枝に着生する植物を調べました(写真2).普段人が知ることのない場所に,どんな植物が生活しているのかを知るためです.庭の柿の木を登るのとはスケールがあまりに違うため,日本から木登りの専門家も参加されていました.普段は樹上に建物をつくるツリーハウスの現場や木登り講習会などで活躍されている方です.木に登るためのたくさんの道具が持ち込まれていました.朝のぼると夕方まで降りてきませんので,結構大変な仕事です.登るための道具も,安全を考えてるととてもたくさんになります(写真3).
木登りといっても大木ですから幹を登ることは不可能で,上部の枝にかけたロープに特殊な器具(登降器)をつけて,それを何度も上下されることで上へ登ります.ですから,途中ではロープ一本に完全にぶら下がっている格好になります(写真4).
私はコケ植物が担当でしたし,高いところは苦手なので,木に登ることもなく,ひたすら毎日林床を歩きまわり,地面や樹幹,ときには上から落ちてきた枝や幹についているコケ植物を集めていました.宿舎に戻ってからは,木登りチームがもちかえった地上40m〜60mの枝を調べて,そこについている大小様々なコケ植物を集めます.そのおかげで,日がよくさす林冠部と薄暗い林床部では,そこに生えるコケの種類が相当違っていることを実感することができました.
調査期間中は雨期あけにあたり,ちょうどサクラの花盛り.小振りのピンク色の濃い花で,その可憐な姿は日本の早春を思わせるものでした(写真5)
自然環境評価研究部 秋山弘之
1月7日(水)から12日(月・祝)までの6日間だけで1万人を超えるご来場がありました。誠にありがとうございました。
最終日のワークショップ「化石のレプリカ作り」は私が講師をさせていただきましたが、10時の開店と同時に並んだ子どもたちで「20名定員×2回」の整理券はまたたく間に完売してしまいました。
「今年のバレンタインはアンモナイトチョコレートで!?」というサブタイトルを設けましたが、参加していただいたみなさん!ぜひ、家でチャレンジしてみてください。
▲カラフルな型取り材でつくりました
▲親子で参加していただきました
ひとはくは今日1月13日(火)から2月6日(金)まで休館いたします。この間に「丹波の恐竜化石」の展示も更新され、肋骨から尾椎・血道弓までが並んだ産状レプリカを見ていただくことができます。
大丸の展示を見逃された方、もう一度じっくり見られる方、ぜひ、人と自然の博物館にお越しください。お待ちいたしております。
(生涯学習課長 平松紳一)
昨日は、土曜日とあって2千人を超える方がご来場されました。ありがとうございました。
とくに徳川広和さんのワークショップには、小田隆さん、荒木一成さんも来られて、終了後、それぞれの書籍のサイン会になりました。
今日も開店と同時にたくさんのお客様が来場されています。県立コウノトリの郷公園のワークショップ「コウノトリの大きさを体感しよう!」のほかに、「丹波竜のちーたん」「コウノトリのコーちゃん」「『ダーウィンが来た!』のヒゲじい」との写真撮影会もあります。
これを読まれた方、まだ間に合うかもしれません。
急いで大丸神戸店9階特設会場にお越しください!
いよいよ明日1月12日(月・祝)までです。今日は10時から20時までですが、明日は18時までです。入場は無料です。
明日の最終日には、ひとはくのワークショップ「化石のレプリカ作り」もあります。4日間で5,500人ですから、最終日には1万人を超えるかも?
ぜひ、ご来場ください。
(生涯学習課長 平松紳一)
7日(水)から開催して4日目を迎えています。連日多くのお客様にお越しいただき、今日も徳川広和さんのワークショップは「満員御礼」の状態でした。
さて、見ていただいた方から「入口正面の産状レプリカの展示がすごい!」という声をよく聞きます。
実は去年の7月、企画委員会の後、大丸ミュージアムKOBEの担当者に展示中の第1次発掘の産状レプリカ、第2次発掘のプラスタージャケットを見てもらいました。
展示方法について何回かのやりとりのなかで「垂直に立てて展示したい」と要望されたときは、「水平に置いているものをまさか立てるとは?美術館じゃないんだし。とうてい研究員の理解は得られないだろう」と正直思いました。
発掘現場と同じ30度の傾斜で現場を再現することを考えていたので、レプリカを製作した会社に強度を確認して展示方法を再検討しました。
結局「70度程度」に落ち着き、新規に製作する第2次発掘の産状レプリカについては、はじめから傾斜に耐えるよう製作を依頼することとなったのです。
博物館の常識とは異なる展示?これも一見の価値はあります。
1月12日(月・祝)まで展示しています。あと2日限りです。
明日は10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しください。
(生涯学習課長 平松紳一)
ひとはくサロンは、こんな雰囲気でした。
河南堂珍元斎さん一座の講談「でんでんむしのめでたい話」
みなさん、オチはいかがでしたか!?
巨大カタツムリ、
右は河南堂四十一斎(橋本さん)
左はファーブル展で一座門入りした河南堂うるさい(立川君)
です。
鈴木研究員の「蝸牛考」
柳田國男の「蝸牛考」と兵庫のでんでんむしの紹介。
でんでんむしが似合ってますね。はまってます。このアイテムは手放せないでしょう。
会場のみなさんからも質問がたくさんありました。
司会くださった阿部さん。ファーブル国際シンポ(淡路)でもお世話になりました。ありがとうございました。
(八木)
大丸神戸店9階で1月7日(水)から12日(月・祝)までの6日間だけ開催されている今回の展示の見どころとしては、本物の化石10点(脳函・環椎・歯・肋骨・尾椎3・血道弓3)の展示のほかに著名な3名の方々の展示があります。
まず、徳川広和さんの20体の恐竜模型のジオラマ展示。ティラノサウルスやブラキオサウルスなど子どもたちもよく知っている恐竜の模型が一同に並んでいます。近くから情景とともに撮影すると、まさに「生きている?」のではないかと思うほど。
徳川さんには10日(土)に会場で子ども向けのワークショップ「化石から恐竜の姿を描こう!」も催していただく予定です。
さらに、荒木一成さんの「丹波竜2007」の恐竜模型と、小田隆さんの復元画「丹波竜2008」。どちらも著名な方ですが、今回発見された「丹波竜」をイメージして製作していただいたものです。
なぜ「2007」「2008」がつくかというと、発見部位が2007年時点では「尾の部分」、2008年時点では「胴の部分」までなので、まだ全身復元ができません。したがって、その時点でわかっている資料をもとに製作していただきました。
今日から丹波市の発掘現場で第3次発掘調査が本格的に始まりました。「丹波竜2009」がどんな姿なのか・・・今から楽しみです。
▲今日の発掘現場の様子
1月12日(月・祝)まで展示しています。10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しください。
あわせて、第3次発掘調査「最新情報」もお楽しみに!!
昨日から始まった大丸神戸店での「自然のたからもの〜丹波竜&コウノトリの会おう!」で、
初日、訪れた約1300名の来場者に人気だったのは「丹波竜化石の重さを体験!」コーナーです。
恐竜化石は「見る」だけじゃありません!
本物の丹波竜の尾椎の化石を正確に型どりしていますので、もちろん本物と同じ形・同じ大きさです。
さらに通常は、繊維強化プラスチック(FRP)などの軽い材質でレプリカを製作するのですが、今回は鉄やステンレスの部材などを入れて、わざと重くして、実物の化石と同じ重量に仕上げています。
なんと4.9kgもあります。小さな子どもにはちょっと重いですが、スタッフがついていますので安心して体験できます。
1月12日(月・祝)まで展示しています。10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しいただき、「ホンモノ」を体感してください。
(生涯学習課長 平松紳一)
1月7日(水)から大丸神戸店9階特設会場で「丹波竜」の本物の化石を見ることができます。
おまけに入場は「無料!!」です。ぜひ、この機会に丹波の恐竜化石をご覧ください。
今回の展示は、NHK神戸放送局が主催者となり、人と自然の博物館とコウノトリの郷公園の共催で展示を企画しました。
何といっても圧巻は、初めて並べて展示される「丹波竜」の産状レプリカです。
これまで第1次発掘調査の産状レプリカ(台の大きさが1.3m×3m)は、ひとはくでも展示していましたが、新たに制作した第2次発掘調査の産状レプリカ(台の大きさ1.6m×3m)を同時に並べて展示しています。
実はこの産状レプリカの搬出、展示作業は大変でした。
まず、台ごと木枠に入れて梱包してトラックに積み込みました。
ひとはくからトラックに積み込むのはよかったのですが、大丸神戸店の搬入は、百貨店のくねくねと曲がりくねった搬入路を運ぶのでとても気をつかいました。
さらに大変だったのが、約70度に傾斜した壁面に設置する作業です。大人7、8人がささえながら慎重に設置されました。
こうしてできあがった幅6mの産状レプリカは圧巻です。これまでに発掘された「丹波竜」の大きさがよくわかります。
展示会場入口の正面に展示していますので、ぜひ、じっくりとご覧ください。
(生涯学習課長 平松紳一)
今日1/4から、新年にちなんで、紙芝居「ウシさん こんにちは」が始まりました。
4Fひとはくサロンのおくでしています。
自転車と紙芝居わくは「ファーブル大作戦!」で使ったものです。
レトロでいい感じです。
昨年の干支、六甲山生まれのスミスネズミのスミス君が
今年の干支の「ウシ」に会いにいくお話です。
ところがスミス君、
「牛」でも蝸牛(カタツムリ)とか海牛(ウミウシ)に出会ってしまい、
なかなか牛に会えません。
最後は『ウシ』についていろいろな問題がでます。
みんな元気に答えてくれました。
この「ウシさん こんにちは」は1/12までの毎日あります。
1/6(火)〜1/7(水): 午前11時から
1/8(木)〜1/9(金): 午後3時から
1/10(土) 午後3時45分から
1/11(日)〜1/12(月祝) 午後1時45分から
(生涯学習推進室 鈴木 武)
1/3にあったイベントのひとつに「動物すごろく」があります。
フロアスタッフがつくった動物の帽子をかぶって、野生動物になりきって
さいころをふって進んでいきます。
これがサイコロ。布でできた手作りです。
数字でなく、動物の「くせ」「たべもの」などがでてきます。
出た目のふだを引きます。
きつねの「えさ」のふだです。「えさ」のふだは何枚かあります。
これは冬の「えさ」のふだで、進める数も書いてあります。
動物のひとたちが集まりました。
3F入口そばの兵庫の動物のコーナーです。
最初のきつねさん(ピンク)はいきなり5つも進みました。
次のしかさん(オレンジ)はいくつ進めるかな?
さるさん(きいろ)もたぬきさん(みどり)もわくわくしています。
くまさんもいのししさんも待っています。
(生涯学習推進室 鈴木 武)