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2008年12月アーカイブ

2009年の干支「丑」にちなんで、ウミウシの生体展示をしています。

これはシロウミウシです。
黄色いツノ(触角)が2本目立っていて、ウシのようです。
(長さは3cmほどしかありません)

これはコノハミドリガイです。
「カイ」とありますが、ウミウシの仲間です。

アオウミウシ、キイロウミウシ、シラユキウミウシ、タツナミガイも飼育しています。

4Fひとはくサロンのカウンターの上の水槽にいます。
小さいですが、よく探すと見つかります。

これらのウミウシ、日本海に面した豊岡市竹野町にある
竹野スノーケルセンター・ビジターセンターからやってきました。
http://www.takeno-scvc.jp/top.html

本家にはもっといろいろなウミウシがいるそうです。

(生涯学習推進室 鈴木武)

兵庫県の三田市・宝塚市・川西市・猪名川町と大阪府の能勢町・豊能町・箕面市・
池田市を含む一帯は北摂地域と呼ばれていますが、この地域には驚くべきことに、
日本一と言われている里山が2種類も存在しています。
一つは500年以上も前から存続している「日本一の伝統的里山」で、もう一つは環
境・文化林として整備されている「日本一の先進的里山」です。
しかし、残念なことに、これらの里山の詳細をご存知の方はとても少ないのが現状
です。


(写真:北摂地域の伝統的な里山の景観)



(写真2:北摂地域の台場クヌギ林)

そこで、このような状況を何とか改善したいということで、12月13日に「北摂里山
講座」を人と自然の博物館で実施しました。



(写真3:北摂里山講座のようす)

受講者数は150名。講座は1時30分に始まり5時00分に終了しました。長時間の
講座でしたが、皆さん最後まで熱心に講義を受けておられました。
私も一つの講義を担当しましたが、皆さんの真剣なまなざしに圧倒されてしまい
ました。
なお、各講義のタイトルと講師名は次のとおりです。
里山の特徴・現状・管理(石田弘明)/北摂の里山の概要(服部 保)/猪名川上
流域の里山(黒田有寿茂)/北摂の里山と湿原(武田義明)/北摂の里山と昆虫
(中峰 空)
 

ところで、来年の1月11日(日)に、北摂里山講座のシリーズ企画として「北摂里山
検定」を人と自然の博物館で実施します。時間は13時30分〜14時30分です。
受検者には正解数に応じた下記の等級別の「兵庫県立人と自然の博物館館長北
摂里山検定検定証」を発行します。
特級:9割以上、1級:7割以上、2級:4割以上

北摂里山検定の申込締切日は11月30日ですが、会場にまだ若干の余裕があります
ので、受検してみたいという方は大至急人と自然の博物館(079-559-2001)までご
連絡ください。
ただし、会場が満席になった時点で受付を終了させていただきますので、あらかじ
めご了承ください。

石田弘明(自然・環境再生研究部)

お正月はひとはくで!
人と自然の博物館は1月3日から開館します。
この日は人と自然の会と一緒に「たこ作りとたこあげ」「はねつき」「こま回し」
など日本の昔あそびをして楽しみませんか?
子どもさんだけでなく、ご家族で楽しんでいただけます。

ポスターはこちら

たこは自分で作ったものをあげて楽しみます。
簡単なたこですがホントによく上がります。


前回のたこ作り&たこあげ
館内では はねつき こままわし 等で楽しみましょう。

また、人と自然の会では毎月第3日曜日にドリームスタジオを開催しています。
身近な自然をテーマに楽しんでいただけるイベントを準備しています。
スタッフ一同、皆さんのお越しをお待ちしています。

(人と自然の会 佐竹千代子)

今月実施したクリスマスイベントでは、環境に優しいエコなクリスマスグッズをみん
なでつくりました。


楽しいクリスマスが終わると、モーあっという間に新年ですね。来年のフロアスタッフ
とあそぼうでは、1月10、11、12日にお正月イベント‘モォ〜!新年’を予定し
ています。


来年の干支である牛を牛乳パックで作るクラフトなどを企画中です。
1月3、4日は恒例の動物すごろくを行いますのでそちらも是非ご参加ください。

今年はファーブル展もあり、本当に沢山の方がイベントに参加してくださいました。
ありがとうございました。
来年もみなさんにひとはくを楽しんで頂けるよう、スタッフ一同よりいっそう頑張っ
ていきますのでどうぞよろしくお願い致します。
それではみなさん良いお年をお迎えください。

岡本知佳(フロントスタッフ)

1月12日(祝)まで開催中の、年末年始特別企画「干支(えと)展:ネズミさんありがとう。ウシさんようこそ!」のにぎやかしイベントとして、「カミキリムシほじくり作戦!」を行います。

2009年1月4日(日)13:30〜14:30、4階ひとはくサロンにて。ぜひご来館ください。
参加無料。申し込み不要です。

カミキリムシは「天牛」と書くんですよ。中国語でも「天牛」です。長いアンテナ(触角)が、牛のツノに似ていますね。

シロスジカミキリは、日本最大級のカミキリムシです。体の大きさは5cmくらいあり、10cm近いアンテナ(触角)が伸びていて、迫力満点です。
この虫は、博物館のまわりに植えられているアラカシの木を食い荒らす、いわば「害虫」でもあります。シロスジカミキリに食い荒らされた木はやがて枯れてしまいます。

このイベントでは、シロスジカミキリの入っていそうな木(入っているとは限りません)を何本か持ってきますので、「丸太切り」のように、のこぎりで切ってみましょう。
幼虫が木の中にトンネルを掘っているようすや、成虫も観察できます。
成虫が出てきたら「干支展」で展示する予定です。

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シロスジカミキリは、こんな感じで木の中に入っています。


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切り口から引っ張り出そうとしてるところ。


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幼虫がいることもあります。


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カミキリムシの幼虫は「鉄砲虫」とも呼ばれ、山で仕事をする人は「おやつ」にするそうです。これくらい大きいと食べごたえがありそうですが、今回は、食べません。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

いよいよ今年も残すところあとわずか。
みなさんの今年はどんな1年でしたか?

さて、ひとはくでは、年末特別展示「ネズミさんありがとう。」が開催中です。
3階ギャラリーでは、ひとはくの今年をふりかえる「今年のひとはく・来年のひとはく」が展示されています。今年ひとはくで行われたたくさんの楽しいイベントをパネルで紹介。
同時に来年のイベント予告もひと足先に紹介しています。来年が待ち遠しい!

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また、ひとはくサロンでは、今年の干支のネズミと来年の干支のウシがみなさんをお待ちしています。

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ネズミのやきものや剥製、『ウシ』が名前につく動植物などなどが展示されています。
詳しくはこちらをごらんください
この特別展示は、なんと、新年になるとウシさんが主役の「うしさんようこそ!」展にマイナーチェンジされます。

ひとはくは、年末は27日(土)まで、年始は3日(土)から開館しています。
家族がそろうお正月はぜひひとはくへ遊びにきてください。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

12月から,3階入口すぐのトピックスコーナーで「タンスに眠る古写真〜暮らしの風景資料〜」を展示しています(1/12まで)。

ひとはくでは,プロが撮影した写真や絵葉書だけでなく,皆さんのご家庭のタンスに眠る古写真(昭和40年くらいまでの写真)も,当時の暮らしや風景,自然環境を調べるための貴重な資料と考え,収集しています。今回は,西播磨地域の佐用町・石井地区の方からお借りしている古写真を展示しました。

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お借りした古写真は,パソコンで見られるデジタルデータとしてスキャンした後,現物はお返ししています。(後に研究や展示などに使ってもよいか,許可はいただいています)

皆さんも,当時の暮らしや仕事,街並み,自然などがわかる古写真をタンスで発見したら,ひとはくまでご一報ください。

赤澤宏樹(自然・環境マネジメント研究部)

12月13日(土)日本昆虫学会近畿支部2008年度大会・日本鱗翅学会近畿支部第137回例会(昆虫学公開研究発表会)を、人と自然の博物館で開催します。
すべてのプログラムは一般公開ですので、この機会に、ぜひ昆虫学の先端研究を聴講ください。学会ですので、内容は、ちょっと難しいと思いますけれど。

日時 2008年12月13日(土)11:00〜17:45(10:30受付開始。懇親会は18:00〜19:30)
会場 兵庫県立人と自然の博物館 ホロンピアホール
申し込み 不要
参加費 50円(博物館観覧料別途。観覧券を購入して入館し、本館3階奥からホロンピアホールへお進みください。ホール1階出入り口からは入場できません)
※ 懇親会に参加を希望される場合は、事前に博物館の八木(yagi(アット)hitohaku.jp)までお申し込みください(会費2,000円程度)。

プログラム

特別講演
11:00 同所的に分布するゴミグモの捕食寄生者,Reclinervellus属の2種の寄生習性と生活史(Hymenoptera: Ichneumonidae: Pimplinae)/松本吏樹郎(大阪市立自然史博)
11:30 マダラヤドリバエの寄生を克服するリュウキュウアサギマダラ(A danaid butterfly, Ideopsis similis, overcomes parasitization by a tachinid fly, Sturmia bella)/○平井規央・石井実(大阪府大院・昆虫)
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12:00〜13:00 <<休憩>>

研究発表
13:00 ヒメボタル(Luciola parvula)幼虫と餌生物の生息密度の関係/○西嶋 翔・安岡拓郎・前藤 薫(神戸大院・農学)
13:15 ダンダラテントウ大阪個体群の鞘翅斑紋多型の季節変異に死亡率・産卵数・孵化率が及ぼす影響/○河上康子(高槻市)・大橋和典(豊中市)
13:30 ガガイモ科の送粉系に関する知見(その4):イケマへの飛翔性訪花者は送粉に貢献しているのか?  コハナバチ・マルハナバチ・蛾類、および、アリ類の訪花行動の比較検討/浜西 洋(兵庫県三田市)
13:45 コオロギGryllus #50 WEISSMAN幼虫に見られる2種類の眠り(rest)とその機能/○西尾良平・竹田真木生(神戸大院・農学)
14:00 ミツバチ収穫ダンスの生理的側面/大谷 剛(兵庫県立大・自然環境科学研)
14:15 ギンケハラボソコマユバチの産雌単性生殖とそのメカニズム/○古江 翔・前藤 薫(神戸大院・農学)
14:30 日本産Zatypota属(Ichneumonidae,Pimplinae,Polysphincta-group)の幼生期と寄主/松本 吏樹郎(大阪市立自然史博物館)
14:45 ニホントガリシダハバチと同胞種シシガシラハバチの遺伝的様相と生物地理的考察/櫻井厚司(神戸大院・農学)

15:00〜15:45 <<ポスターセッション・休憩>>
P1 ユアサハナゾウムシの奇妙な営繭/沢田佳久(兵庫県博)
P2 マメヤハズの飼育/沢田佳久(兵庫県博)
P3 ヒメボタルの発光時刻の地理的変異と気候との関係/○安岡拓郎(神戸大院・農学)・八木 剛(兵庫県博)・前藤 薫(神戸大院・農学)・竹田真木生(神戸大院・農学)
P4 モルフォチョウの構造色の種多様性/木下修一・神戸亮(大阪大学)
P5 地元西宮市・宝塚市におけるクロマダラソテツシジミの調査研究/法西 浩(ひとはく地域研究員)
P6 モンシロチョウの翅の撥水性/○棚橋一郎・榎本将典(大阪工業大学工学部応用化学科)
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15:45 北海道・長野産のチビガ科未知種の分類/○小林 茂樹・広渡 俊哉(大阪府大院・昆虫)・黒子 浩(阪南市)
16:00 モモ園から発見されたイナゴマメマダラメイガの分類/○北辻 類・吉安 裕(京都府大・生命環境)
16:15 北陸地方のコムラサキにおける色彩二型間の遺伝的分化/○長太伸章(京都大・院・理)・大脇 淳(里山科学館キョロロ)・曽田貞滋(京都大・院・理)
16:30 白山にベニヒカゲの西限をたずねて/小野克己(京都市)
16:45 モルフォチョウの構造色研究の現状/○木下修一・神戸亮・朱棟・蔡東生(大阪大学・筑波大)
17:00 近畿地方におけるクロマダラソテツシジミの発生状況と遺伝子解析/○平井規央・坂本佳子・矢後勝也・森地重博・山本治・石井 実(日本鱗翅学会近畿支部)
17:15 野生の動植物は誰のものか/鎌田邦彦(大阪市)
17:30 アサギマダラの移動−2008年の速報/○金沢 至・大島新一郎(アサギマダラを調べる会)

<< 18:00−19:30 交流会(本館4階実習室) >>

八木 剛(自然・環境評価研究部/日本昆虫学会近畿支部幹事)

ひとはくファーブル大作戦は11月30日に閉幕いたしました.会期中は,多くの方々に来場いただき,ほんとうにありがとうございました(来場者数は,まだ集計中ですが,3万7千人近い来場者がありました).はじめて,ひとはくに来館された方が多く,本イベントは当館を知っていただける良い機会となりました.


(会期中は駐車場が大型バスで一杯になる日もありました)

思えば,昨年度7月に北海道大学博物館から始まった「ファーブル展」も,ひとはくでグランドフィナーレ.国内の5つの博物館を巡回し,ファーブルが昆虫記を通して日本人に伝えてくれた「自然を観察するおもしろさ」や「生涯を通じて学びつづけることのすばらしさ」を,多くの人々があらためて学ぶことができたのではないでしょうか.また,子供たちにも昆虫の不思議を通じて,「生命や自然の尊さ」を体感してもらえたのではないかと思います.


(子供たちもたくさん来てくれました:昆虫不思議ラボ)

今日,会場の撤収作業もほぼ終わり,博物館内も通常の風景に戻りました.担当者としては,展示につかった標本類など,細々とした展示物の整理・保管・返還作業はまだ残っていますが,ようやく閉幕したなと実感しております.


(フランス国立自然史博物館からファーブルの標本類の撤収に来館されました)


(標本類は特別なケースに保管して,今日,関空に送りだしました)

計画・準備期間もいれれば,足掛け4年以上をかけた一大イベントでした.本事業に専心された国内の5つの博物館とフランス国立自然史博物館のスタッフの皆様,お疲れさまでした.そして,会期中.色々とご尽力いただいた当館のスタッフの皆様,ご苦労さまでした.
ひとはくは,これからも様々な事業を展開してまいります.ファーブル展にご来場いただきました皆様に再度御礼申し上げるとともに,ぜひ,また来館いただけるとうれしく思います.

(橋本佳明:ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

 オトシブミの標本撮影のために編集者とカメラマン(著者の一人でもある)が来館されました.来春出版予定の野外観察用のハンドブックの図鑑頁に載せるためのものです.

 二年がかりで作り貯めた「ていねい仕上げ」の標本を一匹一匹撮って行きます.撮影順に並べ替え,掃除して,ラベルを外して,レンズの下で角度を決めてライティングを変えて数パターン撮影,これと並行してパソコンにデータを打ち込んでラベルを戻します.

 なにしろ5ミリほどの虫なので小さなゴミずも巨大に写りこみます.顕微鏡下で筆で糸くずや細かい埃を取り除いて行きます.顕微鏡で見ていると,ついついモデルさんのポーズに不満が出てきます.触角の曲がり方が,とか.下手にいじると壊してしまうのでグッと我慢.
 もっとも時間がかかるのがこの掃除です.撮影パターンは事前に検討してあるので撮影自体はすぐ済むのですが … 日本産のオトシブミと葉を捲くチョッキリなどを撮るのに,けっきょく3人がかりで1日半かかりました. 撮影装置は企業秘密(?)なのでアップできませんが,沢田的には大変参考になりました.

自然環境評価研究部 沢田 佳久

小泉八雲展示の「虫売りの屋台」に仕込まれた来館者プレゼント「ちんげんさい直筆虫売り扇子」。
ファーブル大作戦!最後にその幸運の扇子を発見したのは、神戸市垂水区からご来館の小学1年生
の男の子と小学5年生の女の子とそのご両親でした。
家族みんなで、はじめてのひとはく!での発見に大喜び!
「観察は大切ですね。」と見つけた小学5年生の女の子は驚いていました。

ファーブルTF 川東丈純

虫好き中学生限定のセミナー「ユース昆虫研究室」は、4月から、神戸市北区藍那(国営明石海峡公園神戸地区)で実施しています。11月29日(土)は、現地調査の最終回でした。朝から晩まで虫とりを堪能しました。

夕方、占部智史くん(姫路市立四郷中学3年)が、樹幹についている冬虫夏草を発見。蛾の採集のため、樹に糖蜜(黒砂糖+ビールなど)を霧吹きしてたところ、偶然みつけたとのこと。みんな「すっげー」といって、写真を撮ってました。

ひとはくの秋山弘之主任研究員によると、キノコは、イトヒキミジンアリタケの未熟なものだろうとのことです。そういえば、占部くんも、現地でイトヒキ何とかタケと言ってました。彼は正しかった。アリはミカドオオアリ。


八木 剛(自然・環境評価研究部)

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