「ひとはくファーブル大作戦!」もあと10日を切っています。
兵庫に関連したナチュラリストとして
牧野富太郎を紹介しているコーナーが本館2階にあります。
牧野富太郎は高知出身の偉大な植物分類学者ですが、
大正〜昭和初期にかけてかなり長く神戸に滞在しています。
資金提供をした池長孟(いけなが・はじめ)が
神戸市兵庫区会下山(えげやま)に植物研究所をつくるべく牧野を招いたのです。
牧野と親交を深めた兵庫の植物研究家は達筆でも知られた牧野に一筆を求めたのです。
そうした書なども今回はお借りして展示しています。
これは篠山市の植物研究家が牧野と同好の際に書いてもらったもので、
掛軸になっています。
昭和11年9月に三田市母子(もうし)に植物採集で訪れた牧野が
地元の方に頼まれて書いたものです。
ともに
「朝夕に草木を
吾れの友とせば
心淋しき
折ふしもなし
牧野結網」
とあります。
『結網』は牧野が用いていた号です。
なかなか目にする機会のないものです。
わずかな会期ですが、ぜひともお寄り下さい。
(生涯学習推進室 鈴木 武)