先日、加東市の住民の方より、赤いヘビがネズミ捕りにかかったという連絡をいただきました。赤くて見たことのないヘビだが、新種のヘビか?ということで実物を持ってきていただきました。
直接そのヘビを見せていただくと、全長40cm弱のジムグリという蛇の子ども(幼蛇)でした。残念ながら新種のヘビではありませんでしたが、普段は地面にもぐっていることが多く、発見例がとても少ない珍しいヘビです。
ジムグリは、親になると全身がうすい茶色になりますが、幼蛇のときは赤の地に黒の縞が入ります。派手な色(警戒色)で、他の動物に食べられないようにしているのでしょう。ちなみに毒蛇ではありません。
ジムグリは、半地中性で地面にもぐることが多いため、「地潜り(じもぐり)」から「ジムグリ」という名前になったと言われています。
自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝