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2008年6月アーカイブ

姫路市書写の里・美術工芸館の学芸員である堀澤さんから,とても美しい写真を投稿していただきました.

美術工芸館キヌガサタケ


 6月22日から,美術工芸館の竹林に出現したキヌガサタケです。毎日2−6個出ており,美術工芸館では,「はじめて見た,珍しい」と毎日フィーバーしているそうです。

 キヌガサタケは梅雨や秋雨の時期に竹林に生えます。白く広がるマントが優美なので,キノコの女王と呼ばれ,中華食材としても有名です.
 このキノコは成長が早く,早朝伸びはじめたキノコは3時間程度でマントをひろげ,午後にはたいてい朽ちてしまいます。
 キノコが成熟するとグレバ(マントの上に付いている黒っぽい部分)から胞子の混ざった粘液が出てきます。この粘液が異臭を放ち,ハエ誘きよせます。ハエに胞子の混ざった粘液をなめてもらうことで,胞子を運んでもらう仕組みです。

 姿も臭いも強烈な,感激モノのキノコですよ!

姫路市書写の里・美術工芸館のサイトへ。

(自然環境評価研究部 布施静香)


犬歯が4本とも尖り部分は削り取られていて、右下あごの犬歯は見えない。
ペットとして飼われていた。
上あご右側の切歯の2番目が抜けている。歯周病も進行している。


野生動物にとって歯は命:アライグマは北アメリカ原産の動物です。日本で
は1962年愛知県で確認されているが、1977年にラスカルでテレビアニメに
登場して、一躍ペットの人気種となり流通しました。アライグマは本来野生
動物ですから飼いきれなくなって捨てられたり、逃げ出したりし、80年代ま
でに岐阜県・北海道・和歌山県・神奈川県等で野生化および自然繁殖が
確認されるようになりました。
ついに2005年から特定外来種に指定され防除の対象になっています。
歯医者に通うヒトと同じ生活をして、甘いケーキももらって食べたであろう野
生動物にとっては気の毒な話です。
手先の器用なアライグマに歯ブラシを与えてほしかった。


イノシシ        3・1・4・3
ほ乳類の -------------------- (44本)
基本的な歯式    3・1・4・3

            3・1・4・2
アライグマ--------------------- (42本)
            3・1・4・2


  
ほ乳類の歯の種類と数を上あごの半分と下あごの半分を分数のような形
で表したもの

上あご 切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯 (各本数)
    ---------------------------------------
下あご 切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯 (各本数)

                      (特命研究員 長谷川太一)

豊岡の桃島池にはヒヌマイトトンボという小さなトンボがいます.そろそろ出始める時期です.(朱色が♀,明緑が♂)
汽水域に適応したトンボで,東南アジアのマングローブにいる仲間のうち最も北へ来たのがコレ!と,考えられてています.ところが日本では開発によって生息地が次々と消滅,ヒヌマイトトンボは絶滅を危惧されています.






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 ただいま博物館の4階サロンで桃島池のヒヌマイトトンボの立体写真を公開中です(6月29日までの予定).写真は2006年の6月末に桃島池で撮影したものです.表示にはデジタルフォトフレームを加工した新型ビューワを使用,現地で水際を覗き込んだ感じで,立体的に御覧になれます(四角い箱がビューワ).

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沢田佳久 (自然・環境評価研究部)

ホタルの季節がたけなわとなってきました。
みなさんはもう見に行かれましたか?

忙しくて今年も見逃してしまいそうな方に、ハチ北観光協会主催の「森の妖精との素敵な出会い」をご案内します。
7月12日(土)から13日(日)にかけてのイベントで、森の妖精と呼ばれるヒメボタルをはじめ、ゲンジボタル、ヘイケボタルも観察できます。女性ユニットによる「キャンドルライブ」もあるそうです。温泉に入って一泊して、ゆっくりホタルを鑑賞ください。

くわしくはハチ北観光協会のホームページをごらんください。
1泊2食7,500円。ホタル鑑賞つき。神戸(県庁前)からツアーバスも出るそうです。

ハチ北高原は冷涼な気候ゆえ、ホタルの発生が遅いです。他の観察地がとっくに終わった後でも、ここでは観察できます。

ひとはくキャラバン事業の一環として、自然・環境評価研究部では、ハチ北観光協会のみなさんと連携し、昨年から、地域の自然を再発見し、新たなプログラムをつくるプロジェクトを行っています。
2007年は、春の植物秋の植物ホタル、地質地形について、研修を行いました。

今回のプログラムは、ここに登場したみなさんが企画され、ご案内してくださいます。
当日に向けてホタル調査にも余念がないとのことです。ご期待ください!!


(↑)ハチ北高原小沼(先大池)の周辺は、ブナ、トチノキなどが茂る自然林です。多様な植物が生育しています。


(↑)夜になるとこんな感じで、漆黒の森にヒメボタルが舞います。これは必見。

忙しすぎて日帰りじゃないと無理だ、という方には、もはや定番となった丹波市山南町の「第3回姫ボタルまつり」がおすすめです。恐竜発掘地の近くです。

6月14日(土)からスタートしています。6月21日(土)・6月28日(土)・7月5日(土)に、観察会があります。場所は日によって異なり、集合場所からバスで移動します。6月14日・21日は薬草薬樹公園リフレッシュ館横駐車場、6月28日・7月5日は丹波市役所山南支所(やまなみホール前)に、18:00から19:30の間に集合ください。集合ください。JR谷川駅から無料送迎バスがあります。参加費は300円です。

問合せ:姫ボタルまつり実行委員会 090-5041-9962(藤原さん)
くわしくは丹波市観光協会のサイトから(チラシがダウンロードできます)


いずれも、ひとはく共催事業です。

(自然・環境評価研究部 八木 剛)

本日はひとはくで行われた
トライやるウィークの第3期の最終日でした。

環境計画研究部門では、
三田炭獣をアピールする方法について
生徒達に考えたもらい、
アイデアを出してもらいました。

さきほど、
三田炭獣のボトゥリオドンやヘラレテスのマスコットや、
こども向けにキャラクター化した名札や、
三田炭獣の描かれたエコバックの試作品の
発表会が行われました。


このように少しつづですが三田で出土した化石について
学習してもらい、さらに、多くのみなさんに知ってもらえたらと思います。

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▲作成された三田炭獣のボトゥリオドンのマスコット

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▲発表会の様子

染色体をみました

2008年6月 9日

6月8日は植物リサーチクラブで「染色体の観察」をやりました。
染色体の観察には材料が命!ということで、活きのいい根っこを
生やそうと、机の上は前日までタマネギと長ネギだらけ!
0.05%のコルヒチンに4-5時間浸けて、前処理しました。

当日は、実体顕微鏡で見ながら、ピンセットと柄つき針で根冠を取る、
という、ちょっと大変な作業があり、プレパラートのあぶり方や、押しつぶし
方など、迷うところも多かったのでは、と思います。

染色体は、見られた人、見られなかった人、押しつぶし方が足りなかった、
と思われた人などいろいろでした。もう少し時間があって、もう1回やったら
皆さんできたのでは?と思います。こちらも、最初にひととおりやり方を実際に
示すべきだったかな、と反省しきりでした(そういう私は、実験の授業で
最後まで染色体が見られなかったダメ学生でした〜)。

また機会があったらやりたいと思います。今回の皆様も、新しい方々も、
またぜひ来てくださいね!
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自然環境評価研究部 福田知子

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