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2008年4月アーカイブ

端午の節句には餡入り団子をカシワの葉でくるんだ柏餅と長細い団子をササの葉で包み,
イグサで縛った粽を供える。現在,このようなカシワの柏餅とササの粽が一般的であるが,
柏餅や粽をつつむ植物に地域性や多様性は存在しなかったのであろうか。
昭和初期の食文化をまとめた文献をもとに,その当時の柏餅と粽を調べてみた。すると,
驚いたことに柏餅と粽の多様性は非常に高く,カシワの柏餅もササの粽も主流ではなか
った。

 
  (写真:かしわもち)
                     
                                         (写真2:ちまき)

 柏餅ではサルトリイバラを用いた例が多く,その他コナラ,ホオノキ,アカメガシワなどの
多様な植物が,粽では日本海側はササ,太平洋側ではヨシ,ススキ,チガヤなどの様々
な植物が用いられていた。カシワを除いて柏餅も粽も各々の地域の里地・里山に生育す
る植物を利用して作られていたことになる。100年も経過していないのに,柏餅と粽の多
様性が失われたのは地域の食文化が大切にされなくなったためであろう。
江戸型のカシワの柏餅が全国に広がったが,その柏餅のカシワも中国からの輸入である。

                           服部 保(自然・環境再生研究部)

今の時期、ひとはくに来るともれなく聞くことのできる鳥の声があります。
「ひーぴょりぃ ぴぃ」と朗らかな声で鳴くこの鳥は、『イソヒヨドリ』です。

ひとはく前のサンフラワーの屋根の上でよくさえずっています。イソヒヨドリはなわばりを持
つので、このあたりで見られるのはたいてい同じ個体です。彼♂は、時々はエントランス
前の国旗ポールのてっぺんや、ウエルシアの屋根でも鳴いてみたりします。それから、エ
ントランス前の芝生の上で、歩いたり、走ったりしながら昆虫などのエサを捕っています。
夜に博物館に来られる方はあまりいないでしょうが、実は夜にも鳴いているのです。
静かな住宅街に明るい声が響き、逆にちょっと物悲しい雰囲気を感じさせます。

<写真>ひとはくの彼。2008年4月13日。

これほど必死でさえずっている理由のひとつは、自分がここにいるのでなわばりに入って
こないようにと他のオスに警告するためです。
もうひとつの理由は、近くにいるメスの気を引くためです。オスの声に引かれたメスは、オ
スを吟味してつがいになるかどうかを決めます。メスに気に入られれば、巣を持ち、一緒
に子育てします。去年はおそらく、ウエルシアの屋根の隙間に巣を構えていました。ひと
はくでは、6月になると巣立ったヒナを連れた親子を駐車場のあたりで見ることができます。


<写真>巣立ったばかりのヒナ。おぼつかない感じ。2007年6月。

ひとはくにお越しの際は、じゃましない程度に彼の生活を観察してみてください。
今年も無事につがいがつくれるかな。遠くから温かく見守ってくださいね。

良い写真がないので、八木先生の記事をご参照ください。たぶん“彼”です。

遠藤菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

26日に行われたG8環境大臣会合開催記念シンポジウム「アジアからの発信 人と自然の共生のみちをさぐる」の国内外からの講演者を交えて、現地観察会を行いました。

観察会では、川西市一庫に日本が誇る里山を見学に行きました。この地域の山をよく見ると高さの異なる林分がモザイク状に分布しています。これは、山の斜面に植林されたクヌギを8〜10年おきに伐採しているためです。毎年、伐採する範囲を替えていることによって、ひとつの地域にさまざまな林齢のクヌギ林が混在するようになるのです。こうした変化にとんだ環境は、生息環境の異なる動植物たちが同所的に存在することを可能にし、ゆたかな種の多様性を生み出すと考えられています。

一庫の里山 伐採直後の林

一庫の里山。様々な林齢の林がモザイク状に分布している。

伐採された直後。殺伐とした風景に見えますが、数年たつと再び立派な林に育ちます。

伐採されたクヌギは、一庫炭の原料として用いられます。山の土地はたくさんの方によって小区画づつ所有されているそうですが、この地域では炭焼きをされる方はお一人だということです。木の伐採はその方のみがおこなっています。このことによって、持続可能な森林資源の利用が可能になっているのです。

解説を聞かれるゲストのみなさま

インド、インドネシア、韓国など海外講演者からも熱心な質問が飛んでいました。今も生き続ける里山の姿を堪能していただけたでしょうか。

G8環境大臣会合にさきかげて、環境省とともにひとはくが主催して標題にあ
る国際シンポジウムを開催しました。

  
(桜井環境副大臣)
  
  

(井戸兵庫県知事)
 
桜井環境副大臣や井戸兵庫県知事もお見えになりました。


「里山」に焦点をあて、里山と地域のかかわり、文化としての里山、兵庫県の施策や
アジアの里山など具体的な事例紹介が行われました。



(パネルディスカッション)
その後、岩槻館長のコーディネイトによるパネルディスカッションが行われました。


(会場のようす)
400人を超える方にご参加いただき、立ち見が出るなど盛況でした!


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キビヒトリシズカ(センリョウ科)

春先に白い花を咲かせるヒトリシズカの仲間。淡路島、小豆島、岡山県、九州北部の瀬戸内海に分布し、朝鮮、中国にも分布する多年草。兵庫県ではレッドデータブックのBランクに指定されている。篠山で栽培したものを撮影。

藤井 俊夫 (自然・環境再生研究部門)

4月23日午後5時30分からNHKラジオ第一放送(666KHz)にひとはくの池田研究員
が出演しました!


(閉館後の恐竜ラボで)

収録場所は、20日にオープンしたばかりの「ひとはく恐竜ラボ」お昼に30分ほど、NH
Kラジオのリポーターと打ち合わせをして、いざ本番。
池田研究員は事前にあれこれ話すことをメモってましたが、本番にはメモも見ることな
く、ラボの魅力を語っていただきました。
ラジオで池田研究員の姿が見れなくて残念!
池田研究員の収録様子です。


(本番中〜)

「めったに見ることの出来ない、化石クリーニング作業を身近で見てください。」とのこと
でした。

今朝、三田市大原にある田んぼでシュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞きました。今年、初めての鳴き声です。ピキピキ、コロコロ♪といった感じで、木琴をたたいているような軽やかな鳴き声です。昨日からの暖かい雨で、冬眠から完全に目覚めたのかもしれません。アマガエルによく似ていますが、よく見ると違う顔をしています。どこが違うか写真で見比べてみてくださいね。

シュレーゲルアオガエル アマガエル

シュレーゲルアオガエル

アマガエル


これから、いよいよたくさんの両生類が活動を始める季節に入ります。ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヌマガエルなど、いろいろなカエルたちの鳴き声を聞き分けられると楽しいですよ。

田口勇輝(自然・環境マネジメント研究部)

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4月1日付けで研究員として、
ひとはくに加えていただきました、
山崎義人です。


環境計画研究部門において、
まちづくりやむらづくり等を通して、
地域社会と地域環境の持続的な関係を、
みなさまと一緒に考えていけたらと
思います。


環境学習やまちづくり学習なども
今後、展開していけたらと思います。

よろしくお願いいたします。

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