9月20日、NPO法人シニア自然大学の方が60人ほど、団体で来館されました。「特注セミナー」として、私が「ビオトープ」についての話と実習をしました。
「ビオトープって、生き物のすむ空間だって。トンボ池つくることがビオトープやないですよ。ではみなさん、深田公園でビオトープを発見しましょう」なーんて言いながら、観察をしてもらいました。
今年は季節が半月くらいずれてる感じでこの日も暑かったですが、さすがにチッチゼミがよく鳴いてたりして、秋を感じました。
ふと見ると、水辺の足元にはかわいい草が。。。私なんか、ぜんぜん気づきませんでしたが、シニア自然大学の方が発見されました。
女性の方「この植物は何ですか?」
私「何でしょうかねー・・・かわいいですね。」
女性の方(こりゃダメだという感じで)「そうねえ。虫じゃないものねー」
私「動くもんにしか興味なくて、すいませんね。訊いときますわ」
<お昼休み、研究室で>
(私のとなりの席のふせっち(布施静香研究員)が部屋に戻ってきました)
私(上の写真を見せて)「これ何?」
ふせっち「イボクサ」
・・・秒殺だ!! 3秒かかってない。
ふせっち(図鑑をぺらっと見て)「外国の人ですね。あっ、史前帰化だって」
(意味:外来種ですね。でも、文書記録がある時代以前に持ち込まれた古い帰化植物のようです)
八木「ふーん、そうなんや。サンキュー」
博物館をいちばんよく利用しているのは研究員だなあ、とつくづく思いました。
県民のみなさんも、ぜひ活用してくださいね。
秒殺ですよー 秒殺!
ところで、この日の深田公園には、小学生たちの姿もあって、にぎやかでした。近所の武庫小学校の6年生と1年生のみなさんが、アミとカゴを持って、虫とりを楽しんでいました。
シニアのみなさんもこの風景にはいたく喜ばれていました。6年生と1年生という組み合わせもすてきでした。
こういう経験って、きっと子どもたちの心に残るでしょうね。私も幼稚園の頃の遠足の虫とりが楽しかったことを、いまだに覚えています。
博物館と深田公園、ぜひぜひセットでご利用くださいまし。
大人の方の観察にも、子どもたちの体験にも、もっていこいです。
八木 剛@自然環境評価研究部でした