ハチ北高原観光協会のみなさんとの連携プロジェクト、第二回です。
前回は、春の植物を観察しました。
今回は、6月20日(水)から21日(木)にかけて、「ハチ北ホタル探険隊」と題して、ホタル調査に取り組みました。ハチ北高原は、兵庫県に生息する10種のホタルがすべて見られる珍しい場所です。どんなホタルが、いつごろ、どのあたりに見られるのかを調べておいて、ハチ北を訪れる方々をご案内しようというもので、1日目は25名、2日目は21名が参加されました。早ければ来年から、民宿、旅館で、ホタル観察ツアーが開催されるようになるでしょう! ご期待ください。
テキストには「プチ図鑑 兵庫の螢」を用いました。みなさんもぜひご利用下さい。ここにはハチ北高原で撮影した写真も多く使用しています。
ホタルの季節に咲くホタルブクロです。ほかにもいろんな花が咲いていましたよ。
<左> まずは、明るいうちに、調査ポイントの環境を見て回ります。ホタル調査の鉄則は、明るいうちに一度現地の環境を見ておくです。お客さんをご案内するには、ホタルがいるだけではなく、観察のしやすさ、安全性も重要なポイントです。
<右> ノブドウのつるにアカガネサルハムシをみつけました。小さいけれど美麗な昆虫です。
<左> 昼間に見た場所を、夜になってもう一度見に行きます。民宿街は予想以上に街灯が明るく、ホタルがすむにはちょっと厳しいかも。。。山間部にあるハチ北では、ゲンジボタルがちょうど出始めでした。これから7月にかけて数が増え、ヘイケボタル、ヒメボタルも現れます。
<右> これは、昼間に活動して光らないオバボタル。昼間に活動するホタルはほかにも多くいますが、今回はオバボタルしか見られませんでした。ほかの種類は、これからの季節に出てきます。
<左> 2日目は、前日の観察結果を班ごとにまとめ、発表し、いろんな質疑が交わされました。みなさん、明るくていいですね! 今回も不思議なハチ北弁が明らかになりました。カワニナのことを大笹集落では「さんにゃ」と呼ぶそうです。どういう字を書くのかは??でした。山蜷かなあ・・・?
<右> ホタルをしばらく(といってもせいぜい1週間)飼うにはペットボトルに入れるのがオススメです。虫かごだと、乾燥ですぐに死んでしまいますよ。エサはティッシュに含ませた水だけ。ホタルの成虫は水を飲むだけです。
八木 剛(自然・環境評価研究部)