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2018年11月25日(日)、人と自然の博物館にて、兵庫県農政環境部が,ヒアリやアライグマ等の外来生物問題をメインにテーマに開催した「県政150周年記念・生物多様性県民セミナー」は,おかげさまで,トータルで380名を超える方々に参加いただき,大成功に終えることができました.
 
 当日は,私も,ヒアリの最新の知見に基づいて,今後,兵庫県と県民が外来種問題に,どのように取り組んでいくべきかについて提案をさせていただきましたが,講演後,参加者の方々と1時間以上にわたる質疑応答を交わすことができ,兵庫県民の環境意識の高さを実感しました.また,講演会と同時開催で,オープンセミナー「標本のミカタ スペシャルーヒアリ」で,当館の三橋さんが「百均ショップの素材でできるヒアリ封入標本作り」を,また,ゲスト講師で来ていただいた伊丹市昆虫館の長島さんが「超絶美麗アリ標本作り」を実施してくださいました.こちらも,まさに,アリが群がるような盛況ぶりでした.県民の方々に実物のヒアリを見ていただき,県下でのヒアリ侵入を行政だけでなく,市民や企業との協働で監視する社会の実現を目指す試みとして,50個体ほどのヒアリ標本を用意して,UVレジン封入標本で持って帰っていただけるように準備しましたが,瞬く間に,用意したヒアリが尽きてしまいました.

 多くの参加者の方々が熱心に講演を聞かれている様子や,アリの標本を喰い入るように観察されている姿を見て,「やっぱり,自然史博物館が一番役に立つ」ということを,手前味噌ですが,あらためて強く実感できました.これからも,「やっぱり,自然史博物館が一番役に立つ」と言っていただけるよう,外来生物問題をはじめ,生物多様性保全のための研究や社会貢献に,しっかりと邁進してまいります(系統・昆虫 橋本佳明).

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