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今日1月8日、大阪教育大学附属天王寺校舎の高校生3名(1年2名、2年1名)が、各自進めている研究に関する助言を求めて、ひとはくを訪れてくれました。
 大阪教育大学附属高等学校は、附属高校として大学とともに教育の理論と実際について研究を進めておられます。また、平成27~31年のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも指定され、理数教育にも力を注いでおられる学校です。

 3名のうち2年生1名は、オオセンチコガネの生態について研究しています。ファーブルが検証しながらも結論が出なかったフランスの農家の「センチコガネが天気を予想する」という口伝に触発され、オオセンチコガネの餌の探索行動における風向き・風速等の関係について非常に興味深い研究を進めています。本年度の「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」にも参加し、昆虫好きで探究心豊かな生徒さんです。すでに風速とオオセンチコガネの飛行について興味深い結果も導き出していますが、今後の研究の深まりに注目したいと思います。

(左・右)「気象条件によるオオセンチコガネの行動の変化~風速と飛翔行動の関係性~」の研究について説明
  

このほか、1年生1名は、市立西宮高校南にある新池に生息するアオサギやコサギ、カワウなど鳥類の生息数と周辺環境について、調査を行っています。10年にわたり粘り強く丹念な調査を継続するとともに、新池から約6km離れた昆陽池にも調査に出かけるなど、地理的な視点も踏まえて調査を行っています。カワウとサギ類の生息数の相互関係など、非常に興味深いデータを得ながら、周辺環境との関係をさらに調査を重ねようとする熱意には感心させられました。

(左)新池・昆陽池における鳥類の生息数調査について、ひとはくの鈴木・山内両研究員に熱心に説明
(右)鈴木研究員から、クマワラジムシを題材に、調査研究の方法や外来種の問題について聴く高校生たち
  

今日、遠方から来てくれた生徒さんたちの研究に対する熱心さには頭が下がる思いです。次期学習指導要領では、高校では特に探究心を育てることが求められていますが、今日来られた生徒さんたちが継続して自らの探究心を育ててくれることを期待します。

生涯学習課 竹中敏浩

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