12月4日(日)まで京都で開催される
館外企画展 「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」
11月26日(土)には、齋藤彰准教授(大阪大学大学院工学研究科)による
ワークショップ
「戦国武者を飾った陣羽織の羽根の謎:ミクロの科学で知る生物の知恵」を開催しました。
こちらが陣羽織。推定400年前の逸品です!
不思議なことに、陣羽織は遠くから眺めると「真っ黒」ですが・・・
近くで見ると「きらびやかな緑色」に見えます。
また、近くで見ると鳥の羽根であることが分かります。
陣羽織は、何の羽根でできているのでしょうか?
齋藤彰さんの分析によると、その正体は・・・・
キジでした!
キジの羽根は「微細な構造で光を反射して発色」するため、見る距離や角度で色が変わるそうです。
このため、陣羽織は遠くでは黒色、近くでは緑色に見えるという訳です!
そして、キジのように「構造で色を発色」することを「構造色」と言うそうです。
驚いたことに、構造色は「何年たっても色あせない」そうです!
つまり、陣羽織は、400年前と同じ輝きということになります!! これは驚きですね!!!
みなさまも、400年前の輝きをご覧になりませんか?
陣羽織は12月4日まで公開中です。
布野 隆之((ふの たかゆき)/生態研究グループ)