サイトマップ |
文字サイズの変更

ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

バリアフリー情報

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

ひとはくセミナー倶楽部

ひとはく新聞ハーモニー

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


2009年アーカイブ

ひとはくの2010年は1月3日(日)から開館いたします。

お得な情報として・・・

1月3日(日)・4日(月)正月開館の2日間は、
ご来館されたお客様、先着100名様にひとはくオリジナルクリアフォルダをプレゼントいたします。

 

クリアフォルダ

▲これはお得ですよ。どこにも売っていません!「丹波竜」の産状レプリカをデザインしています。恐竜ファンなら、ぜひ1枚!!!

1月は3日(日)から11日(月・祝)までの9日間連続で開館します。
そのあと2月5日まで臨時休館いたしますので、ぜひ、この9日間に
”一度は”ひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

ひとはくの2010年は1月3日(日)から開館いたします。

3日は13時から、毎年恒例となっているNPO法人人と自然の会のメンバーによる「日本の昔あそび」があります。
凧をつくって凧揚げやコマ回しなど、日本の正月遊びを思いっきり楽しんでみてはいかがですか?


さらに・・・

ひとはくでは通常、デジタル紙芝居を毎日、アースシアターで上映していますが、
1月3日(日)から11日(月・祝)の間は、レトロ紙芝居!!

ちょうどミニ企画展「トラさんようこそ!」を開催しているので、
それにあわせたトラにまつわる紙芝居です。

 

紙芝居01

▲年末には4階ひとはくサロンに舞台ができあがっています

紙芝居02

▲デジタル紙芝居とはまた違ったスタッフの紙芝居をお楽しみください(^^)

 

4階ひとはくサロンにて、詳しくは
  http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki1001.pdf

来年も、ひとはくにどうぞお越しください。

1月は3日(日)から11日(月・祝)までの9日間連続で開館します。
そのあと2月5日まで臨時休館いたしますので、ぜひ、この9日間に
ひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

ひとはくの2010年は1月3日(日)から開館いたします。

ミニ企画展「トラさんようこそ!」は来年の干支「トラ」にスポットを当てたミニ企画展です。
本物の剥製もありますよ。

トラ

▲年末、トラの剥製の前で備え付けの着ぐるみを着て記念写真を撮っているご家族がおられたので1枚撮らせていただきました。年賀状に使うのかな?

そして、「丹波の恐竜化石」展示コーナーでは、
■日本初の角竜類の化石
■丹波の恐竜たちといっしょにいたカエルの化石
を好評につき、引き続き展示しています。
お見逃しなく!!

▲この機会にぜひご覧ください

2010年、ひとはくにどうぞお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日の開館時間もあとわずかとなりました。
ちょっぴり寂しい気もしますが、年末年始ひとはくはお休みして、3日(日)から開館します。

今年は「ひとはく恐竜大作戦!」
秋の「竜と獣の道展」もおかげさまで多くのお客様にお越しいただきました。

今日の「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」も最高の参加人数でした。

発掘01

▲なんとか晴れてたので寒くはなかったようです

発掘02

▲熱心にチャレンジしていました

レプリカ01

▲いろんな色が選べるのがいいですよね。人気は「ラメ入り」でした

レプリカ02

▲館内で行われたフロアスタッフと遊ぼうスペシャル「とっても簡単!化石のレプリカづくり」も大盛況でした(^^)

今日で「竜と獣の道展」は終了しますが、
期間中に発表した
■日本初の角竜類の化石
■丹波の恐竜たちといっしょにいたカエルの化石
については、1月3日(日)から11
日(月・祝)の9日間も展示を続行します。
もちろん「丹波の恐竜化石」展示室には、丹波市で発見された恐竜の化石を展示しています。
1月9日(土)からは本格的な第4次発掘調査も始まります。

ぜひ、来年もひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

さて、今年最後の開館日は賑わっているのですが、ひとはくのミュージアムショップも品揃えが賑わっています!?今日も店長が忙しそうにしてたので聞いてみました。

ショップ01

▲ショップで一番売れているという「ちーたんせんべい」

ショップ02

▲こちらはチョコレートクッキーです。新商品だそうです。コーヒー、紅茶にあうかもしれませんね

ショップ03

▲組み立てると1m以上にもなるテラノサウルス!!??
1万円以上もする高額商品ですが、恐竜好きの子どもに売れているそうです。
昨日もお孫さんを連れたお客様に買っていただいたとか。送料サービスでご自宅まで送ることもできるそうですよ!
ショップ04 

▲フィギアも化石もいろいろとありますよ(^^)


さあ、来年のお正月、ひとはくは3日(日)から開館しています。ぜひ、お年玉でいろいろ買ってくださいね。

(ショップ応援隊&生涯学習課長 平松紳一)

今日はひとはく今年、最後の開館日!
「竜と獣の道展」も最終日です。
この企画にあわせて実施している「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」も今日が最終回です。

というわけで、13時からの整理券発行しましたが、定員をはるかに超える、これまで最高の人が並ばれました。
今日は全員の方に体験していただくために、特別に2回実施します。


発掘体験準備

▲準備万端! 今日の大発見は何かな?
12月27日最終日

▲この天気がもってくれるといいのですが・・・

詳しい報告は後ほど・・・

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

ひとはく今年、最後の週末!
今日は独立行政法人 科学技術振興機構(JST)が企画製作しているインターネット配信の科学ニュース番組
「サイエンス・ニュース・ネットワーク」の取材がありました。

収録は、生物多様性をテーマに橋本佳延研究員へのインタビューと
恐竜をテーマに池田忠広研究員への子どもからの質問コーナーです。

橋本01

▲生物多様性って何? 生物多様性が失われるとどうなるの?

橋本02

▲里山管理や「一庫(ひとくら)炭」(別名「池田炭」・「菊炭」)についても解説。
みなさんにわかりやすく説明しています。番組がWeb上にアップされたら、ぜひ、ご覧ください。


池田01

▲カメラの前で少し緊張気味の3人!? 

池田02

▲いつの間にか池田研究員から逆質問まで飛び出していました(^^)もちろん編集ではカットでしょうね!??

池田03

▲熱心に池田研究員の説明を聞く北嶋さらささん、北嶋朱利くんの二人。

池田04

▲最後は「ひとはく恐竜ラボ」で化石のクリーニングについて説明を受ける二人。


さあ、いよいよ年内は明日までです!!
「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」も最終回です。

 詳しい情報は、
  http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_571/

どうぞ、ひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

2009年も12月27日(日)が最終日となります。
3階展示室では「竜と獣の道展」の最終日。お見逃しなく!!
「篠山市で発見された角竜類」「丹波市で発見されたカエル」の化石も展示中です。

展示01

▲サンダタンジュウや神戸層群の化石

展示02

▲淡路で見つかった恐竜・翼竜

展示03

▲もちろん「角竜類」「カエル」の化石も・・・

こんなに”てんこ盛り”の企画は今だけ!!お見逃しなく!!

というわけで最終日は・・・

10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
 いつも楽しく、簡単に、そしてきれいな化石のレプリカをつくっていただいています。
 100円ですが、何個もつくって帰られる方もおられます。今回はどうかな? 
 くわしくはこちらを 
  http://hitohaku.jp/blog/2009/10/24_1/
  
11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」 
11:30〜展示室ツアー
13:30〜研究員による展示解説「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ
14:00〜君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう!
 前回も大発見続出!!! さて、今回は何が見つかるかな??
  これまでに実施したときの様子は
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_532/
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_550/

14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「画はくの日〜竜と獣の道〜」

どうぞ、ひとはくに”もう一度”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

いよいよ年末もおしせまってきましたね。
ひとはくも27日(日)まで。あと2日です。

みなさん年賀状はできましたか?
ひとはくでは「トラさんようこそ!」を開催中です。年賀状の「トラ」に困っている人がいたら、ぜひ、ひとはくへ(^^)

トラの剥製、トラと名のつく動植物の標本などが展示されています。
 くわしくは、http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_542/
       http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_554/

この週末も、残り2日間だけとなった「竜と獣の道展」に関連するイベントが盛りだくさんです。

明日26日(土)は、
10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル
 「ひょうごの”竜”のモビール」
 上記の時間中、いつでも参加できます。

モビール▲こんな感じです。

11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
 くわしくはこちら http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_498/
11:30〜展示室ツアー。館内の見どころをご案内します。
14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「画はくの日〜竜と獣の道〜」

年末の大掃除とお買い物にはまだまだ時間があります。
その前に、どうぞひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

「共生のひろば」は今年で第5回を迎える,市民による地域の自然・環境・文化にまつわる研究と活動の発表会です.

 

2008年度は46組の発表者と300人を越える聴講者が,互いに自分たちのパワフルな活動内容や研究者顔負けの研究内容を紹介,活発に意見交換を行いました. 

P2112566.JPG

                               口頭発表会場(ホロンピアホール) 

 

P2112606.JPGのサムネール画像

           ポスター・作品発表会場(ホワイエ)

 

(詳しくは当館HP Topページ→出版物→単行本とお進みいただくとご覧になれます.)

 

 今年も約40組の方が発表を予定しています.市民のみなさんの地域に対する熱気に触れてみませんか?ぜひ聴講にお越しください!当日のプログラムなど順次当館HPで紹介いたしますのでお楽しみに!

 

日時:2010年2月11日(木・祝) 10:00−17:00

場所:兵庫県立人と自然の博物館 ホロンピアホール

聴講のお申し込み・お問い合わせ:「共生のひろば聴講希望」と明記の上,氏名,住所,TELFAXE-mailをご記入の上,下記まで,ハガキ,FAXまたはE-mailでお申し込みください.(締め切りは201021日です.)

669-1546 兵庫県三田市弥生が丘6丁目

 兵庫県立人と自然の博物館 生涯学習推進室 連携・アウトリーチM

 電話:079-559-2003 FAX079-559-2033 

   E-mailseminar(アット)hitohaku.jp

 

                                     橋本佳延(自然・環境再生研究部)

 

花の咲く植物では、花の集まりが「虎の尾」のように細長く垂れる
なるものに

「〜〜トラノオ」という名前が付いています。
シダ植物では、細長く垂れる葉をもつものに「虎の尾」の名が付きます。
写真にある3種類ともにトラノオシダ科というグループのシダです。

      DSCN4804.JPG     DSCN4190.JPG

            トラノオシダ                トキワトラノオ

     (神戸市中央区湊川神社周辺)    (西宮市甲山森林公園)

トラノオシダ、トキワトラノオはまちなかの石垣でふつうに見られます。

 

DSCN3591.JPG

                ヌリトラノオ(中国福建省武夷山)

 ヌリトラノオは、葉の軸がうるし塗りのようにきれいですので「ヌリ」が加わります。
こちらは滝の近くなどの岩場でみかけます。

                 鈴木 武(自然・環境再生研究部)

 

いよいよ冬本番!みなさま、風邪などひかれていませんか?

冬の空は澄んでいて星もきれいに見えますが、寒さは一段と厳しさを増してきました。寒い中、ご来館いただくお客様のためにも、ひとはくではみなさまの心があったか〜くなるような、楽しいイベントを開催しています!

 

                こちらは、恐竜リース作りの様子。

 

kyouryuuri-su.JPG                  とてもかわいく出来ましたね。

 

しかけ絵本づくりでは、クリスマスの広告やチラシを利用して、みなさまそれぞれ個性豊かな絵本作っていました。

 

sikakeehon.JPG            これは、チラシの木を切りぬいて使っています。

 

                こちらは、恐竜のかべかけづくりです。

 

kyouryuukabekake.JPG一生懸命作っていますね。どれも、ダンボールとは思えないほど素敵な作品ばかりでした。

 

12月も終わりに近づき、新しい年を迎えようとしています。今年もたくさんのイベントにご参加いただき、本当にありがとうございました。イベントにご参加くださったみなさま、ひとはくに来てくださったみなさまの笑顔に元気をいただきながら、とても幸せな一年を過ごすことが出来ました(*^_^*

来年は13日から開館、111日まで毎日、来年の干支『トラ』にちなんだイベントを行います。ぜひ、新年もご家族そろって、ひとはくへお越しください!

詳しいイベントの内容は、うきうきカレンダーをご覧ください。

来年もひとはくでたくさんのお客様の笑顔に出会えますように‥。

                        美濃杏奈(フロントスタッフ)

2009年度に会の結成15周年を迎えた「人と自然の会」では、記念事業の一環として、1128日(土)、「県立ささやまの森公園」の皆さんとの「広域交流会」を持ちました。

広域の交流会を開くことで、それぞれの団体の活動の様子や課題を実体験を通して認識し、それぞれがこれからの活動のあり方や、進め方について新たな気持ちで考えていくきっかけを作ることが出来たと思います。

 
実施場所は、「県立ささやまの森公園」。
 
われわれ「人と自然の会」のメンバーが、エコツーリズムバスを利用して33名大挙して同公園に訪問させていただきました。

 
実施内容は、「ささやまの森公園公募プログラム」等の体験学習と樋口公園長の講演、スタッフとの交流会。

 
  体験学習では、恵まれた自然環境を生かした活動を続けておられる同公園のスタッフの皆さんの献身的なご協力で、非常に楽しく、貴重な学習をさせていただきました。
 
具体的な体験プログラムは、次の3プログラムです。


A班 炭焼き体験(参加者 13名)

 

12-1hitoto.jpgのサムネール画像炭焼き体験班は事前に材料の準備にも参加しました。(118日)

放置されている竹やぶから軽トラック1台分の竹を切ってきました。

これから炭焼き釜に入れるように竹割りをします。



          11
28日 体験&交流会

        12-3hitoto.jpg        12-2hitoto.jpg

  釜を蓋するための土をこねます。   竹を炭焼き釜に入れていきます。  
  これが結構、力作業でした。



B班 こんにゃく作り体験、竹の食器作り(参加者13名)
        12-4hitoto.jpg        12-5hitoto.jpg
 
こんにゃくについてまず、学習。 こんにゃくを作るのは重労働です。

こんにゃく芋をすりつぶした上、凝固剤を加えてよく練ります。
お好みで、パブリカの粉末などを加えて色彩も豊かにできます。

12-6hitoto.jpg型に入れたり、手で丸めたりして、好みの形にした上、約40分程度茹でて(独特の強いアクを抜く)、出来上がりです。
新鮮で、腰があり歯ざわりもよく市販のものよりとても美味です。



C班 ささやまの森自然観察、竹の食器作り(参加者7名) 

   12-7hitoto.jpg  

    自然観察班は樋口公園長に「アカマツの散策路」を案内していただきました。モリアオガエルが多く生息する池、隠し田ハンノキ林など興味の尽きないコースでした。

 

 

 

 

 

12-8hitoto.jpg交流会では樋口園長からささやまの森公園の活動状況などのお話を伺いました。その後双方のメンバーによる意見交換をしました。 

 

 

 

 

 

 

 


 公園長の講演では、同公園の活動状況などについて示唆に富んだお話を伺い、われわれの活動を今一度振り返ってみるヒントを頂きました。
   交流会では、双方のメンバーが、自由な意見交換を行いました。
 それぞれの長所・利点や、課題などを理解し、相互のプログラムやイベントに関する相互連携の検討など、その活用や問題解決に向けてのヒントやきっかけを得ることが出来ました。

 

今回のイベントは、記念事業の一環として実施したものですが、これを契機として、広域交流の場をもてれば、市民一般の皆さんの参加も得られるような工夫を重ねて、今後の「更に広がりを持った活動」の展開が図れるものとの想いを強くして、帰途に着きました。

                                                                                                     

                 石倉則雄(NPO法人 人と自然の会)

 

 

寒い毎日が続いています。特に朝は寒いので起きるのがつらくなってきました。

さて、なにげなく今朝の深田公園を見ていたら面白い光景をみつけました。

深田公園には芝生が広がっていますが、今朝は「しも」がおりていました。

よく見ると、写真の奥、森のかげがかかっている部分だけが白くなっています。

お日さまがのぼるにつれて、白がみるみる黄色にかわっていきます。

太陽がしもをとかしているのです。

お日さまってあたたかいなとあらためて実感しました。

寒い冬の朝もそれなりに楽しいものです。

fukada091225

今年もあと残すところ1週間となりました。

みなさまにとって平成21年(2009年)はどのような年だったでしょうか?

1年を振り返りますと、ひとはくでも様々な企画展・セミナー・イベント等がありました。

”ひとはくファン”のみなさまにはお楽しみいただいたのではないでしょうか。

今日は12月24日です。多くの学校では終業式、冬休みの始まりです。学校に通ってるみなさんは、「今年も終わり」とういう感じでしょうか。

ところで、ひとはくはまだまだお休みしません。年内は12月27日まで開館しています。今年話題になった丹波の恐竜化石や丹波市・篠山市から産出した化石の実物を見たい方、

企画展「竜と獣の道」は12月27日までとなっておりますのでお急ぎください。

http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/ryu_index.html

 

さて大事なことを忘れていました。

12月24日と云えば、”クリスマス・イヴ”、そして25日は”クリスマス”です。クリスマスイヴ(昼間ですが...)の館内をのぞいてみましょう。

↓ 館内の掲示物もこのとおり... クリスマスのイベント楽しかったですね。

DSC_1772.JPGDSC_1770.JPG

イベントに参加されたみなさんは、今頃家で楽しいクリスマスを迎えているのでしょうか?クリスマスツリーや恐竜のリースをつくりましたね。 ↓

DSC_1780.JPGDSC_1767.JPG

↓ ひとはくサロンには、大きなツリーをあります。点灯するときれいですよ。ただし、博物館は閉館の時間となりますが...

DSC_1773.JPG

ひとはくは、年明け1月3日より開館します。みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。平成22年(2010年)もよろしくお願いします。

さて、来年といえば、

DSC_1778.JPG

”トラ”です。ミニ企画展「トラさんようこそ!」にどうぞお越しください。

http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2009/mini09.html#tora

↓ こんな展示もありますので、大いに楽しめます。

DSC_1776.JPG           西岡敬三(生涯学習課)

 

 

 

冬らしい寒さが続きました.

今朝も気温が低く,深田公園の水辺のグチョグチョ地帯にも立派な霜柱ができていました.さすがにほとんど虫の気配がありません.

3994res.jpg
冬にはオオタコゾウムシが活動するので,クローバーに食痕でもないか探してみました.するとクローバーではなくキク科植物のロゼットに丸い食痕があるのを見つけました.
葉をめくってみると,ふふふ,やはりヤサイゾウムシの幼虫です.まるっとお見通しだ!
まだ5mmほどの,かなり緑がかった体色い個体です.同じ株でたぶん兄弟の3匹を発見.
飼育は簡単ですが,しばらく泳がすことにして,1匹だけ液浸標本に.

4000res.jpg
4004trm.jpg
ヤサイゾウムシは南米産原産の進入種で,無農薬栽培や家庭菜園では重要害虫です.キク科,セリ科,アブラナ科,ナス科等々広範な植物を加害します.
そもそも和名が[ヤサイ]て! 白菜も小松菜も人参もなんでもOK.鍋の季節に活躍するオールマイティーの野菜食いなのです.玉葱や柿も食べるそうです.

ヤサイゾウムシは,いわゆるゴンドワナ系の系統に属します.日本のゾウムシの中では異色な存在です.成虫の外見的では[角刈り]っぽい前胸背がエキゾチックな雰囲気をかもし出しています.

今回もプルプル3D付き↓.

3993_am.gif
4008_am.gif

昆虫共生・沢田佳久

ひとはくと協力協定を結んだ加東市で、小学校・中学校の児童・生徒さんたちが作った 自然や環境、地域、生き物などに関する研究・調査作品のうち、優れたものに対して賞が授与されました。

会場は、県立播磨中央公園に隣接する加東市滝野図書館の3階会議場です。

s-091220kato (2)1.jpg  s-091220kato (4)2.jpg
▲会場の加東市滝野図書館    ▲図書館の入口(授与式の案内があります)

 

加東市のマスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも、式に参加していました。

 

s-091220kato (106).jpg

 ▲いつもと違って直立不動の「加東 伝の助」くん

 

しかし、いつもの「加東 伝の助」くんとは違っていて(特に手の位置)、まるで「別人(べつじん)」のようでした。(実は、倒れてしまうのではないかと、心配でした。)

 

加東市環境学習プロジェクトチームの廣畑校長先生や来賓の加東市長のお話のあと、いよいよ受賞者の発表です。

s-091220kato (58)4.jpg  s-091220kato (64)5.jpg

▲廣畑校長先生からお話           ▲加東市長からのお話

この「加東市ノーベル大賞」は、 今年初めての事業です。

記念すべき第1回の加東市ノーベル大賞は、 加東市立社小学校4年 上月さんの「クサガメと温度の関係」でした。

また、最優秀賞は、 兵庫教育大学附属小学校6年の藤原さんと同じく5年の脇坂さんの共同作品の「加東市周辺の水を調べてみて」、「台所洗剤は、植物にどんな影響を与えるのか」が選ばれました。

s-091220kato (76)6.jpg  s-091220kato (82)7.jpg

▲加東市長から賞状を渡される上月さん ▲加東市長から賞状を渡される藤原さんと脇坂さん

その他、優秀賞4作品、審査委員賞4作品について賞状の授与が行われ、入選36作品について、受賞者の学校名と氏名が発表されました。

審査委員として参加した ひとはくの佐藤主任研究員から作品の講評が行われました。 

s-091220kato (102)8.jpg ▲作品の講評をする、ひとはくの佐藤主任研究員

その後、それぞれの作品の発表が行われました。

s-091220kato (128)9.jpg  s-091220kato (137)10.jpg  

▲発表している上月さん         ▲発表している藤原さんと脇坂さん

s-091220kato (222)11.jpg

▲ 受賞した人、みんなで写真撮影。ちょっと緊張ぎみです。
  いつもと違うポーズをとっている「加東 伝の助」くん (やっぱり、別人だ)


s-091220kato (234)12.jpg

▲ 集合写真 撮影直後のみんなの様子。少し緊張がとれました。

s-091220kato (254)13.jpg   s-091220kato (249)14.jpg

  ▲大賞を受賞した上月さん         ▲最優秀賞を受賞した脇坂さんと藤原さん 
                                                 と「加東 伝の助」くん

 

加東市滝野図書館2階ギャラリーにおいて、加東市「まちまるごとミュージアム」として、加東市ノーベル大賞、最優秀賞、優秀賞、審査委員賞、入選のそれぞれの作品が展示されています。

いろいろな分野の作品があります。ぜひご覧になってください。

s-091220kato (317)15.jpg

▲ 「加東市ノーベル大賞」と「最優秀賞」の作品が展示されているところ

 

また、ひとはくからは、オオスズメバチの拡大模型やハチ類の標本(キイロスズメバチ、ミツバチなどの巣も)などが展示されています。開催期間は12月20日(日)〜27日(日)です。ただし、21日(月)と23日(祝)は休館日です。


s-091220kato (300)16.jpg

▲ オオスズメバチの拡大模型 も 待っているよ!

みなさん、見に来てくださいね。「まちまるごとミュージアム」の展示の問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                             (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

タイトルを見てワクワクされた方も多いかと思います。
今日、4階入り口に美少年(スイセン)が淡路からやってきました。
(淡路の野田さんからいただきました。ありがとうございます。)

    1219bishounen.JPG     1219nanamotosannto.JPG   

     4階入口の美少年       受付の七元さんと美少年

 スイセンが美少年?ギリシャ神話で、美少年ナルシッサスが水面に映る我が姿に見とれ、そのまま花になってしまったのがスイセンだそうです。(ナルシッサスに会いたかったなぁ。)とってもいい匂いで綺麗なスイセン。お正月の生け花にもよくつかわれます。
ってな訳で、みなさんを出迎えるべく、美少年は4F入口に。

美少年はスイセンだけでは、ありませんけどね。

 

美少年効果のほどは分からないけど、館内では、イベントもりだくさんで賑わってました!

(恐竜のストラップづくり)

      1219ironuri.JPG     1219hamekomi.JPG

     恐竜の絵を好きな色ぬっています        恐竜のイラストを枠にはめています 1219sutorappu.JPGのサムネール画像                                  恐竜ストラップの出来上がり!

(おりがみでツリーづくり)
机の上に飾っておけるサイズで、とっても可愛いです。

          1219daisukekun.JPG

だいすけくん。なんと、今日がお誕生日で7歳になりました♪
♪(⌒ー⌒)o∠★:゚*'  おめでとぉ♪
いいお誕生日の思い出になったかな?

                            1219turi-sakuseichu.JPG       1219kannsei.JPG  

                            ツリーに何つけようかな    出来上がり〜

このツリーづくりは、明日も実施します。(15時〜)
12月のイベントはこちらから→

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0912.pdf


クリスマス飾りが何か足りない!と思う方。

*<(* ̄▽)/▽▼▽Merry X'mas▽▼▽\(▽ ̄*)>*
ひとはくでオリジナルのクリスマスツリーを作ってみない?


                                                                                      小林美樹(生涯学習課)
    

山つながり・・・・

2009年12月18日

 ひとはくサロンから見える「有馬富士」http://hitohaku.jp/blog/2009/12/_fuji/ については、小舘研究員が書かれています。

 

 そこで、「富士」の名称が気になって、ちょこっと調べました。

 なんと「ご当地富士」は日本各所にたくさんありました。100とも200とも・・・・このひとはくのある三田市・兵庫県でも秋津富士、淡路富士(2つくらい)、丹波富士(7つくらい)、但馬富士、神戸富士・・・・。国内なら、有名な伯耆富士(大山)、薩摩富士(開聞岳)、讃岐富士(飯野山)・・・・・それこそ山ほどあります。

 

富士山(河口湖畔から) さすが富士山は日本一の山ですね。地元でも特に目立って美しい山を◯◯富士と呼んでいるようですが、山の形も似ているものが多いようです。時間があれば、各地の富士を訪ねられるのもいいと思います。

 余談ですが、以前は火山を分類するのに「コニーデ」とか「トロイデ」とか「アスピーデ」などという用語が使用されていましたが、現在では使われていません。(暗記するのに苦労しました!?)表面から見える形だけで分類していたものが、火山研究が進展し、でき方や内部構造によって分類するようになったためだそうです。時間があれば、調べてみてください。

 

 

 今、ひとはくでは「トラさん!ようこそ」のミニ企画展を開催中ですが、日本の山にも「とら」のつくものがいくつかあるようです。兵庫県内では「虎臥山(朝来市和田山町)」という山があります。天空の城・竹田城でも有名ですね。三田に来られたら、ちょっと北に足を延ばして但馬にも出かけてみませんか? 新しい発見があるかも知れません。

 

情報管理課:八尾

ひとはくの本館4階の「ひとはくサロン」には、休憩コーナーがあります。


ここには、飲み物の自動販売機があり、昼食時などに来館者によく利用いただいています。

s-091217.jpgのサムネール画像 

s-091217 (1).jpgのサムネール画像

▲ 4階の「ひとはくサロン」の休憩コーナー

さて、その休憩コーナーの外(中庭側)に面したところはガラス張りになっていて、
そこから外を眺めると、よく晴れた日などには、「有馬富士」が見えます。

 

s-091217 (2).jpgのサムネール画像

 ▲窓越しに外を眺めていると・・・

 

s-091217 (5).jpgのサムネール画像

▲ 「富士山」のイメージぴったりに見えませんか?

 

太陽の位置と雲の形の加減で、有馬富士が影となり、周りの風景とのコントラストが

くっきりとして「富士山」のイメージぴったりに見えました。

 

    s-091217 (3).jpgのサムネール画像

     ▲太陽の光が、よくあたっている「有馬富士」

 


博物館においでの際、館内から外を眺め「有馬富士」を探して見てください。
意外な発見があるかもしれません。               

                           (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

 週末の天気は快晴とまではいわないまでも、なんとか流星観察ができました(丹波市では・・・)

 13日(日)の午後10時過ぎ頃、一度外を見ると、きれいに晴れ渡りオリオン座もはっきりと見えていました。この時点で、10分間に流星を2つ確認できました。「今夜は収穫がありそうだな」と期待しつつ、日付が14日になって1時頃から出かけました。

 

右の上の方に1つ

     ISO6400 SS9 F3.5 10mm

 今回も場所は、丹波市青垣町某所(田んぼの中の農道)でした。後半は霧と雲の発生で観察できなくなりましたが、およそ1時間に20数個目視できました。みなさんは見られましたか? まだ今日も見ることができると思いますので、たくさん願い事を唱えてみてください。

  

 今回はカメラにタイマーをセットし、インターバル方式で連続的に撮影してみました。その中から、45分間を114枚の写真でつないで高速再生(ビデオではありません。)したのが次の画像です・・・・瞬間的に右の方に流星が出ます!! わかりますか?

1:17〜2:00 を超スピード再生 本当は3枚くらい流星が写っていますが、早すぎて確認しにくいですね。すみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

情報管理課:八尾

Face04.gif 

もうすぐクリスマス.街はクリスマスの飾りでにぎやかです.

Xmas_kazari2.jpgクリスマスの飾りと言えば,トゲトゲの緑の葉に赤い実のついた”ヒイラギ”が定番ですね.

でも,公園や学校にあるヒイラギに赤い実がついているところは見たことがありません.

これはなぜ?

じつは,クリスマスに用いられるのは「セイヨウヒイラギ」というモチノキ科の植物.冬に鮮やかな赤い実をつける常緑の木で,ヨーロッパ西部・南部,アフリカ北西部,アジア南西部が原産.

一方,日本に自生する「ヒイラギ」は,モクセイ科で全く別の植物.トゲトゲの葉はよく似ていますが,実は黒紫色です.

ちなみに「ヒイラギモチ」という中国原産の植物も,クリスマスシーズンにはよく出回っています.これはセイヨウヒイラギと同じモチノキ科で,赤い実をつけます.葉はやはりトゲトゲですが,セイヨウヒイラギやヒイラギよりもずっとトゲ(鋸歯)の数が少なくて,葉の形は四角い感じになります(下の写真はヒイラギモチです).

hiiragimochi2.jpg

 

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

ひとはく  と  加東市 は、今年7月、協力協定を結びました。

その調印式のようすや、夏期に行われた『加東市「まちまるごとミュージアム」』に関連する行事等ことは、

下記のブログでも ご紹介しました。

<関連するブログ>
1●加東市と協力協定を結びました(7月14日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_361/
2●加東市「まちまるごとミュージアム」のため、展示物を運びました!(7月22日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_378/
3●子ども大昆虫調査隊(加東市まちまるごとミュージアム)(7月30日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_388/
4●加東市「まちまるごとミュージアム」のオープニングセレモニーに参加してきました!(8月1日のブログ)
http://hitohaku.jp/blog/2009/08/post_384/


また、11月1日に ひとはく で開催された「ひとはく&恐竜フェスティバル」には、加東市マスコットキャラクターの

「加東 伝の助」くんも参加してくれました。

s-20091101 059.jpg

▲他のゆるキャラと一緒に並ぶ「加東 伝の助」くん

s-20091101 047.jpgのサムネール画像

▲手の位置は、やっぱり顔のところです
(このことについては、関連ブログ4● を ごらんください)

 

さて、加東市立滝野図書館において、12月20日から冬期の『加東市「まちまるごとミュージアム」』が開催されます。

 

初日の10時から滝野図書館3階(展示会場の上の階)会議場で「加東市ノーベル大賞」等の授与式が予定されています。

この「加東市ノーベル大賞」は、加東市内の小学校・中学校の子どもさんたちが行った地域・自然・環境などの研究作品のうち、優れた作品等に与えられる賞だそうです。

ちなみに20日の授与式(10時〜11時)には、「加東 伝の助」くんが登場するかも しれませんよ。

これらの作品は、加東市「まちまるごとミュージアム」の会場である滝野図書館2階のギャラリーに展示されます。

ひとはく からは、「オオスズメバチの拡大模型」や「ハチ類に関する標本(キイロスズメバチの巨大な巣やミツバチの巣など)」の展示を予定しています。

展示は、12月20日(日)〜12月27日(日)の間、開催しています(ただし、21日(月)と23日(祝)は休館日です)。

チラシは、こちら(緑バージョン: katou09chirashi(ao)fuyu.pdf)と こちら(黄緑バージョン: katou09chirashi(kimidori)fuyu.pdf)です。

 

なお会場へは、車でしたら 中国自動車道「滝野・社」インターから すぐです。

みなさんで、見にきてくださいね。

 

問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へお願いします。

                               

                                   (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

11月の末、西宮市立山口小学校に行ってきました。


この日は天気もよく、この季節にしては暖かい日でした。

 

YAMAGUCHI.jpg      YAMAGUCHI (1).jpg

▲コナラの紅葉がきれいな「浄川の森」    ▲アカマツもみられます

 

学校に隣接する樹林は、「浄川(じょうせん)の森」と呼ばれ、この樹林を活用した授業が行なわれています。

この日のテーマは、「木のみきやタネを観察しよう」です。


前々日に3年担当の先生方が3種類(アカマツ、ソヨゴ、コナラ)の木の幹に、それぞれ違う色(赤、青、黄)のヒモをつけられました。

 

YAMAGUCHI (2).jpg      YAMAGUCHI (3).jpg

▲観察の場所を示す「A」と質問のフダ       ▲記録シートとマップ

クラスごとに「浄川の森」に入り、 まずは ひとはくの研究員からやり方の説明を受けました。

それから、「記録シート」と「森のマップ」をもって、さあ出動!

s-YAMAGUCHI (4).jpg    s-YAMAGUCHI (5).jpgのサムネール画像

▲ひとはく研究員から説明を受けているところ   ▲さあ、活動開始!

フダをみつけて、そこに書いてある質問に答えながら、幹や実を観察します(約30分)。 


s-YAMAGUCHI (6).jpg    s-YAMAGUCHI (7).jpg

            ▲フダをみつけて、その質問に答えます    

s-YAMAGUCHI (8).jpg   s-YAMAGUCHI (9).jpg  s-YAMAGUCHI (10).jpgのサムネール画像  

▲急な坂をロープで下ったりもします    ▲こんなものを見つけました

s-YAMAGUCHI (13).jpg   s-YAMAGUCHI (15).jpg

▲観察場所「B」での観察のようす       ▲観察場所「C」での観察のようす 

 

いったん集まって、研究員から説明を受けます。

s-YAMAGUCHI (12).jpg 

▲みんなー! 研究員の話を聞いてる?

 

こんどは、特徴がわかったアカマツ、ソヨゴ、コナラの木をみつけて、どこにあるのか

マップに位置を落としてみます。(約10分)

s-YAMAGUCHI (17).jpg  s-YAMAGUCHI (16).jpg

▲友だちと相談しながら・・・    ▲マップに位置を落としています

 

ある子は、アカマツの幹の上の方を見て・・・・

s-YAMAGUCHI (19).jpg     ▲アカマツの幹の上の方をみると・・・

 

「この木、 ヨッパラッテ いる!」と言っていました。

s-YAMAGUCHI (20).jpg  

▲この木、酔ってる?

最後に、「気づいたこと」や「驚いたこと」などを記録シートに書いて、何人かに発表してもらいました。

■<子どもたちの感想(気づいたこと、驚いたこと)>
 ・「おんなじ木が、いっぱいあった。」
 ・「しょくぶつを いろいろ さがすのは楽しい。」
 ・「いっきに三本とかでも、一本の木がおなじとは しりませんでした。」
   (=3本の幹が同じ株からでている木と1本の幹がでている木と、同じ種類の木(ソヨゴ)とは知らなかった)
 ・「みき が みどりで おどろきました。」 
 (=ソヨゴの幹の色が緑っぽい色なので、驚いた)
 ・「はっぱは 3しゅるい いじょうあること に きづいた。」
 ・「赤い木があって おどろいた。」  (=アカマツの幹の色が赤くて驚いた)
 ・「木が ふくを ぬいだ みたいで すごいです。」  (=アカマツの樹皮が、はげ落ちるところがすごい)

 子どもたちの感想に、こちらも驚かされました。

s-YAMAGUCHI (21).jpgのサムネール画像  

▲出来上がった記録シートとマップを持って記念撮影!!

また、いろんな木の幹やタネを観察しようね。   

                                    (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

この週末13日(日)は、1日中オープンセミナーがあります(^^)
3階展示室では「竜と獣の道展」開催中です。

竜と獣の道展01

▲丹波市の発掘現場では12月8日から重機による作業が始まっています。来年1月9日からは写真のような光景が、また見られます。あなたもここで記念撮影などいかがですか?

もちろん「篠山市で発見された角竜類」「丹波市で発見されたカエル」の化石も展示中です。

こちらもご覧ください http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_549/

竜と獣の道展02

▲この機会をお見逃しなく!!

10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「恐竜かべかけづくり」
11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」 
11:30〜展示室ツアー「ボルネオジャングルツアー」
13:00〜16:00 顕微鏡で見る化石(担当は古谷主任研究員です!)

13:30〜研究員による展示解説「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ
14:00〜君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう!
 これまでに実施したときの様子は
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_532/
   http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_550/

14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「しかけ絵本づくり」

しかけ絵本02

▲無料でこんなに素敵なものがつくれますよ。(ただし定員20名です)

どうぞひとはくに”何度も”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日は朝から雨で、なんとなく気分が乗らない人もいるのでは・・・?
さて、明日から「トラさんようこそ!」が始まります。
もちろん「寅さん」じゃなく、「トラさん」ですがね(^^)

そんなわけで、もうすでにトラの剥製、トラと名のつく動植物の標本などが展示されています。
 くわしくは、http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_542/
       http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_554/

来年の干支の「トラ」の前で写真を撮って、年賀状のデザインにするのはいかがですか?
トラさんようこそ01

▲トラの着ぐるみもありますよ(^^)

トラさんようこそ02

▲トラの剥製の前で遠藤研究員!剥製にはさわれませんのでご注意を!

この週末も、現在開催中の「竜と獣の道展」に関連するイベントが盛りだくさんです。

明日12日(土)は、
10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル
 「竜と獣の復元画をかこう!−ザイサンアミノドン復活−」
 上記の時間中、いつでも参加できます。
11:00〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
 くわしくはこちら http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_498/
11:30〜展示室ツアー「ボルネオジャングルツアー」
14:30〜デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「しかけ絵本づくり」

しかけ絵本01

▲無料でこんなに素敵なものがつくれますよ。(ただし定員20名です)

この週末、どうぞひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

来年の干支にちなんだミニ企画展「トラさんようこそ!」がいよいよ今週土曜から始まります。

展示については、こちらをご覧ください。

http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_542/

ひとはくでは、着々と準備が進んでいます。

P1010657.JPGのサムネール画像

今日、きしわだ自然資料館から 迫力満点のベンガルトラの剥製が成獣と幼獣やって来ました。

夢に出てきそう・・・。若干 幼獣の方が怖いかも。

1210seijyuu.JPG     1210youjyu.JPG

     成獣            幼獣

 1210isidasensei.JPG

 担当の石田研究員。どこに置こうか考えています。

1210endousennsei.JPG

遠藤研究員と隅野さん。ガラスケースを3階へ運んでいます。

がんばって!

トラの剥製だけでなく、トラと名のつく動植物を数多く紹介しています。

個人的には宝石として有名な虎目石(タイガー・アイ)を凝視してしまいました。

展示に先がけ、各担当の研究員より説明をスタッフが受けています。

    1210shokubutu.JPGのサムネール画像     P1010677.JPG

   トラと名のつく植物コーナー    虎目石コーナー

       1210kouchuu.JPG          1210koudann.JPG    

   80種類もある、トラにちなん    珍元斎先生の紙芝居

 だ、甲虫コーナー

 詳しくは、「寅の虫」見てね。→

 http://hitohaku.jp/blog/2009/12/post_552/

 

 と、盛りだくさんです!!

 

展示期間中は、紙芝居講談やトラのペーパークラフトづくりなど、楽しいイベントも♪

一緒に来年の干支「トラ」さんを迎えませんか?

                    小林美樹(生涯学習課)

 

 

 

寅の虫

2009年12月 8日
「トラさんようこそ!」の準備をしております.

今年の「ウシカメムシ」や「ウシヅラヒゲナガゾウムシ」に代わって「トライクビ
チョッキリ」や「トラカミキリ類」や「トラハナムグリ類」が登場の予定です,


dt01_ca.jpg
kam01_ca.jpg

トライクビチョッキリとニイジマトラカミキリの青赤写真

と,思っていたら直前になって「トラフシジミ」という言葉を耳にしてしまいまし
た.たしか撮ったときに「使える!」と思った写真があったはず … 発掘して加
工したのがコレ↓です.

4f-am-25.gif
立体撮影で連写でしたので青赤写真化してアニメ化にしました.

フォトフレーム用タイトルのために作ったCGモデルを青赤GIFアニメにしてみ
たらこんな感じに.
2010-agm.gif
手もとに青赤メガネがない方は,赤緑の暗記シートでも代用できます.

昆虫共生・沢田佳久

ふたご座流星群 ☆彡

2009年12月 8日

 冬の星空は観察に適しているんですねぇ、またまた流星群が観察できるチャンス到来です。今度の流星群は『ふたご座流星群』です。今回予想されている極大(最も流星活動が活発な時間帯)は12月14日午後2時過ぎということです。な、なんと昼間なんですね!!

 ということで、その前後の夜が観察しやすいと言えます。

 

まずオリオン座を探します

でもって、オリオン座の左の方にふたご座があります

 東南の方角からが探しやすいかも知れません。上の図は12月14日の深夜0時頃の星空を表しています(Stella Theater Lite Ver3 Toxsoft)。ちょうど深夜の0時頃に真上近くに昇ってくるので見つけやすいと思います。オリオン座を見つけ、その左の方に目をやるとふたご座があります。この辺から流星が飛び出してくる、ということですが、ここからだけではなく空全体を見るようにすると見つけやすいと思います。

 今回も月は新月ですので、月の光に邪魔されることもなく、比較的見つけやすい条件がそろっています。地上の光の影響のない場所で地平線まで見渡せるような場所があれば最高なんですが、12月の夜中は寒いです。風邪をひかないよう、防寒対策には十分に気を配って観察してみてください。後は、お天気だけですね

情報管理課:八尾

 

今日は毎年4回実施している、「四季の星空案内」に参加しました。

講師は、星のソムリエ田中慎悟さん。(人と自然の会 星の会)。

1206tanakasann.JPG田中さんは星空・宇宙の楽しみ方を教える「星のソムリエ(星空案内人)」の資格を取得する講座の講師をされています。

どんな星のお話をしてくれるのでしょうか。  P1010555.JPG

冬は1年で、もっとも豪華な星が見られる時期☆

この時期に見られる星の紹介や星を見つけるコツを教えていただきました。

アニメ「巨人の星」で星飛雄馬のお父さん、星一徹が「お前は、巨人のこの星になるんだ!」と指さした星はなんだったのか?とか。

ウルトラマンはどこの星からきたのか?

とか、会場からは「へぇ〜。」と感心の声が。参加している子どもより、お父さんの方が熱心に聞いていました。

クリスマスのお話では、クリスマスツリーの一番上についている星もなんでもいいわけではないそうです・・・。知らなかった。

1206kurisumasu.JPGのサムネール画像 最後は、おさらいクイズ。今日のセミナーで話してない問題も出題されたにも関わらず全問正解者が2名。そのうちの一人、しょうま君(9歳)。

私の成績はというと・・・。聞かないでください。

1206syoumakunn.JPG

全問正解の記念にオリジナルの下敷きをプレゼントされていました。とっても、星が好きなんだって。

しょうま君も星のソムリエになるのかな?

 

中国では、「カノープス」という星を見ると、長生きできる言い伝えがあるそうです。

シリウスの下の方で南の地平線すれすれしか出てこない星で、南が海のような開けた場所であまり明るくない場所に行くと、12月末なら午前0時前ぐらいに見えるみたい。(明石とか淡路とか。)

大みそかの夜、初詣に行く途中に空を見上げて見ようかな。

長生きするかは別として、ちょっと、冬の空を見上げてみるのが楽しみになっちゃいました。

 

 この「四季の星空案内」は来年も四季ごとに実施する予定です☆ 

                              小林美樹☆生涯学習課

 

朝から降っていた雨が、ウソのよう。すっかりいい天気♪

ひとはくでは、今日から丹波市山南町の篠山層群で発見された、カエル類化石が公開。

カエル類化石について、詳しくは、こちら→

http://hitohaku.jp/top/kaseki_2009120102news.html

1205tennji.JPG

          担当の池田研究員が心をこめて、丁寧に展示しています。

展示初日の今日、このカエル類化石を発見した、住吉美侑ちゃん(三田市在住 11歳)とご家族も、 展示を見に来てくれました!

1205touchaku.JPGのサムネール画像

                           (美侑ちゃんとご家族)

早速、自分が発見した化石の展示を見学する美侑ちゃん。

1205miyuuchann.JPG

たちまち、取材に来ていたマスコミの皆さんにインタビュー攻めに。

                P1010483.JPG                        1205miyuuhann.JPG

 Q化石を見つけたときの気持ちは?「びっくりした!」

 Qなんで化石ってわかったの?

「石に線が1本入っているのを見つけて。そんなすごいものだと思わなかった。

これから、カエルを見るたびに思い出す。」

なんと、しっかりした返事。次は担当の池田研究員のインタビュー。

1205ikedasennsei.JPG       「カエルがようやく出たかという感じで、正直うれしい。

      丹波の恐竜の足元にこうした小動物の世界が広がっていた。」 って。

      篠山層群には恐竜だけじゃなくて、いろんな動物が生きていたんだね〜。

 

      展示室内は熱心にカエルの化石を見つめるお客様の姿が。

                       P1010520.JPG   1205okyakusan.JPG  

                 「こんなの見つけてすごい!」  「ひゃ〜ちぃちゃい。」

複数のカエル類の骨の化石が〜2センチ四方にかたまってあるんです

どれがどこの骨かじぃ〜っと見てね。

このカエル類の化石の展示は角竜化石と同じ27日(日)までですよ。

是非見にきてくださいね〜。

 さて4Fには、オリジナルツリーが登場し、ひとはくは、早くもクリスマスムード満載。

みなさん、どんなクリスマスを過ごす予定ですか?準備万端?

1205turi-.JPGのサムネール画像

オリジナルのクリスマスリースを作るイベント「恐竜のリースづくり」が、今日と明日の午後3時〜おこなわれます。

1205kyouryuu.JPG

この他、クリスマスイベントがもりだくさん☆

イベントはこちらから→

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0912.pdf

 

ひとはくへ来たら昨日と違う何かがある!んですよ。

                    小林 美樹(生涯学習課)

 2009年も12のうち11番目の月が終わろうとしています。最後の1月が、今年を有終の美で飾るものにするために、12月もまた堅実な歩みを発展させたいものです。

 

 恒例のひとはくフェスティバル、今年は11月1日(日)に開催されました。何年ぶりかの雨のフェスティバルになり、深田公園が使えず、野外での設営が予定されていた事業はホロンピアホールと雨よけの通路などで実施されることになりました。この日は県内でもいくつかの同類の施設で類似の事業が開催されましたが、いずれも雨には苦しめられたようでした。 

 

 天気予報に合わせて急遽博物館の建物の中で展開されることになった催しは、しかし、どこもたくさんの入館者の関心を惹き付け、終日たくさんの人々で賑わっていました。例年なら深田公園を歩く人たちも、狭い場所に集まることになった出店付近よりは、館内の催しに向かうことになったせいかも知れません。おまけに、秋晴れを期待して野外を散策する予定だった人たちを、休みの1日を博物館に向かわせた効果もあったように見せてもらいました。

 

 午後に「恐竜疾走コンテスト」が開かれ、わたしも審査にかかわりました。恐竜の気分になって走ったり吠えたりするパフォーマンスを比べるという催しです。実際に恐竜がどのような行動をとっていたか、さまざまな傍証から推定されはしますが、実際は誰も見た人はないのですから、正確には分かってはいません。だから、審査するといっても、パフォーマンスする人と同じで、多分こうだったのだろうと自分勝手な想像に基づいて評価するわけです。実際に近いパフォーマンスかどうかという評価はできないのですから、行動を通じて恐竜に抱く夢をどのように表現するかが評価の基準になります。

 

 参加したのは、そうと決められたわけではありませんでしたが、子どもたちばかりでした。恐竜への夢を表現してやろうという若者も老人も、応募してもらえなかったようでした。恐竜が、子どもに夢を与えるほど、若者や老人の行動意欲を呼び起こすということはなかったのでしょうか。それとも、大人は頭の中で恐竜を夢想し、行動で示そうとするのは子どもの手足だけなのでしょうか。

 

 恐竜の話に関連してですが、篠山層群では、丹波竜として有名になった恐竜化石に加えて、さらに貴重な化石の発見が続き、ひとはくと化石の関係はますます緊密になっています。11月下旬には篠山市内で発見された化石についても公表することができ、また全国に発信されました。化石そのものは一見目立たないものですが、学術的にはたいへん貴重な材料です。世の中では、学術的に貴重なものより、多くの人の関心を惹きつける材料の方が高い評価を受けています。しかし、科学の発展は、そのことを通じて技術の革新につなげ、人類社会の豊かさ、安全さを高めると同時に、文化を高め、正邪の判別をより確かにし、人のこころをいっそう豊かにする根源となるものです。博物館は、そのもの自体が多くの人の関心を引く材料を提示し、学びの機会を提供するのと平行して、人のこころを豊かにする素材をさまざまな階層の人たちに理解可能なかたちにして提供し、学びの歓びを生きる歓びに深化させる役割も担っています。学術的に貴重な化石の発見は、博物館活動の活性化にも追い風となる出来事で、フェスティバルのような催事につなげる良い資料が付加されることになります。

 

 せち辛い世の中ですが、ひとはくには前向きの話題が豊富です。ひとはくの館員の日常的な活動が話題の創出につながってもおりますが、それ以上に、ひとはくが重きを置く連携の環の拡大が、着実に成果をあげているためかと思われます。ひとはくを活用される人たちと一緒に、ますます活用し甲斐のあるひとはくの形成に向けて、より多くの人たちとの連携を強めたいと夢を描いています。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

先週,篠山市の西光寺山へ行ってきました.

落ち葉の降り積もる秋の林内を歩いていると,「クチベニタケ」に出会いました.

日本では珍しいキノコではありませんが,世界的には珍種とのこと.

独特の風貌がかわいいのでテンションがあがります.

kuchibeni2.jpg

赤い部分が「口紅」に見えますね.この部分が孔口で,胞子が出てきます.

kuchibeni_scale.jpg  kuchibeni1.jpg

食べられるキノコではありませんが,出会って嬉しいキノコのひとつです(食べられるキノコの記事はこちら).

(自然・環境評価研究部 研究員 布施・高野)

ひとはくでは週末を中心に研究員によるオープンセミナーを開催しています。この週末も楽しいオープンセミナーが開催されたので報告します。

石田弘明研究員による「いろいろなタネを観察しよう!」では、
さまざまな種類のタネを見ることができます。翼果を飛ばす体験もできますよ(^^)

石田研究員1129

▲研究からいろいろと教えてもらえますよ(^^)不思議なタネのいろいろを・・・

フタバガキ

▲これはフタバガキのタネ。私もボルネオジャングル体験スクールで実際にボルネオ島で拾いました。くるくる回って落ちるタネですね 

毎週日曜日の「解説!竜と獣の道展&ひとはく恐竜ラボ」では、
研究員から詳しく解説を聞くことができます。

解説_古谷1129

▲今週は古谷裕主任研究員でした。3階展示室に13:30にお越しください!

隔週の日曜日には「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」もあります。今日も1時間前の整理券発行に長い列ができました。

発掘体験1129a

▲続々とラボ横の広場に集まる「発掘隊員!!」

発掘体験1129b

▲古谷裕主任研究員、先山徹主任研究員から説明を聞いて、さあ始めよう!

発掘体験1129c

▲さあ、見つかるかな? みんなハンマーを片手に真剣ですね(^^)

発掘体験1129d

▲化石かどうかは研究員に同定してもらいます。心配そうに見つめていますが・・・

発掘体験1129e

▲よかったですね。「化石でした!」

化石とわかれば名前を書いていただき資料となります。今日もたくさん見つかりました。

これらの化石はその後、クリーニングされて・・・とても貴重な発見に繋がる場合もあるかも(^^)
次回の「君も発掘隊員!!」は12月13日(日)です。

今年もあと1ヶ月。「竜と獣の道展」も12月27日までです。
ぜひ、ひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

先月から始まった「竜と獣の道展」
 http://www.hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/ryu_index.html
この特別展示にあわせて、フロアスタッフによる様々なイベントを開催中です。
篠山市内の篠山層群(1億4千万年前から1億2千万年前)で発見された日本初の角竜類の化石公開のおかげで、週末のひとはくは大いににぎわいました(^^)

デジタル紙芝居1128

▲3階アースシアターで行われるデジタル紙芝居は、「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」です。
小さなお子様から楽しめます!!この日は立ち見のお客様も・・・

スペシャル1128

▲4階ひとはくサロンで行われる「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル 恐竜ペーパークラフト」。できあがったら特製ジオラマに置いて記念撮影付きです

スペシャル1129

▲同じく「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル 恐竜の復元画をかこう」 みんな想像力が豊かですね

ラボレク

▲団体向けには「特注ラボレクチュア」 わかりやすく発見からこれまでをお話しします


「デジタル紙芝居」「展示室ツアー」は毎日!
「フロアスタッフと遊ぼう!」は土・日・祝の15時から。
「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」は土・日・祝の10時30分から16時まで、一日中いつでも参加できます。

12月のカレンダーについては下記をご覧ください。
 http://www.hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0912.pdf

いよいよ12月。年内に必ず1度はひとはくへ!
イベント、オープンセミナーを確認してどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

篠山市内の篠山層群(1億4千万年前〜1億2千万年前)から発見された
原始的な角竜類の化石を昨日から12月27日まで公開しています。

今日29日の日曜日も朝から大勢のお客様でにぎわいました。
なかでも、ひとはくのエントランスホールにあるミュージアムショップには、
博物館を見学されたお客様が終日絶えませんでした。


ショップにて

▲お父さんお母さんよりも、おじいちゃん、おばあちゃんにおねだりする子が多かったようです(^^)


ショップにて02

▲人気はやっぱりトリケラトプス?あと1個しかない!!このあとどうなったんでしょうね(^^)


今、ひとはくでは、「竜と獣の道展」開催中です。
今回見つかった角竜類の化石も、以前見つかったティラノサウルス類の歯も
そして、もちろん『丹波竜』も展示しています。

そして何より、兵庫県で発見された様々な化石を一堂に集めています。
化石ファン、恐竜ファンには見逃せない企画です。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

以下、みなさまにお知らせいたします。公開プログラムですので、どうぞ聴講にいらしてください。

 

 

日本昆虫学会近畿支部2009年度大会・日本鱗翅学会近畿支部第139回例会

(昆虫学公開研究発表会)

開催のご案内

日時 2009年12月12日(土)11:00−17:45(10:30受付開始)

会場 兵庫県立人と自然の博物館ホロンピアホール(兵庫県三田市)

参加費 1人200円 懇親会(18:00〜)は2,000円(学生1,000円)

 

※ 受付は10:30からホロンピアホールで行います。ホロンピアホールへは、展示室3階を、奥へ直進してください。

※ 学会会員以外の方も聴講できます。観覧券(大人200円)を購入して入館し、ホロンピアホール受付で参加費(1人50円)をお支払い下さい。

※ 懇親会に参加される方は、準備の都合上、人数把握が必要ですので、事前にお申し出ください。

申込・問合せ先 兵庫県立人と自然の博物館 八木 剛(yagi(アット)hitohaku.jp)

 
droppedImage-3.jpg  droppedImage-2.jpg  droppedImage-5.jpg
 
 

プログラム

特別講演

11:00 故日高敏隆先生のご功績と思い出/石井 実(大阪府大院・昆虫)

11:30 阪神間における都市緑地の地表性甲虫相ー緑地の断片化が多様性及び種組成に与える影響/前藤 薫(神戸大・昆虫機能)

12:00〜13:00  <休憩>

研究発表

13:00 1 収穫ダンス初期に観察されたセイヨウミツバチのワーカーパイピング/大谷 剛(兵庫県立大・自然・環境科学研)

13:15 2 チャ寄生性ミカントゲコナジラミに寄生するシルベストリコバチの羽化消長と性比/○笠井 敦(京都府大院・生命環境科学)・岸田 彬(京都府大・農・生物生産科学)・山下 幸司( 京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所)・人見 奈緒子(大阪府立堺東高等学校)・吉安 裕(京都府大院・生命環境科学)

13:30 3 ヒトリシズカとフタリシズカ(センリョウ科)に潜るコハモグリガの生活史・形態の比較/○小林茂樹・広渡俊哉(大阪府大院・昆虫)・黒子 浩(阪南市)

13:45 4 ギンケハラボソコマユバチ単性系統の体色の表現型可塑性と遺伝的変異/○阿部陽介・前藤 薫(神戸大・昆虫機能)

14:00 5 ダンダラテントウ大阪個体群の鞘翅斑紋多型に季節変異をもたらす越冬成虫の適応度/○河上康子(高槻市)・大橋和典(豊中市)

14:15 6 ヒメドロムシ科甲虫3種の微生息環境の選好性/○藤原淳一(神戸大・昆虫機能)・吉村真由美(森林総研)・前藤 薫(神戸大・昆虫機能)

14:30 7 メラトニンがマダラスズの卵休眠に及ぼす影響について/高島拓也(神戸大・昆虫機能)

14:45 8 オオカマキリのエソグラム作成とそれに基づく生態学的研究/荒川 裕(兵庫県立大・環境人間)

15:00〜15:45  <ポスターセッション・休憩>

P1 淀川河川敷のチョウ類群集/青柳 正人(大阪工大)

P2 屋久島におけるヤマモモキバガの生活史と終齢幼虫の季節消長/○藤田真梨子・前藤 薫(神戸大・昆虫機能)

P3 ハンドソーティングとベイトトラップによるヒメボタルの幼虫の捕獲効率/○安岡拓郎(神戸大・昆虫機能)・八木 剛(兵庫県博)・前藤 薫・竹田真木生(神戸大・昆虫機能)

P4 アメリカに移入したツヅレサセコオロギ/○旭 和也・竹田真木生(神戸大・昆虫機能)

P5 ホリカワアシブトゾウムシの生態/沢田佳久(兵庫県博)

P6 オオムラサキの構造色:異常型との比較/○永井 暁・吉岡伸也・木下修一(大阪大)・長崎二三夫(大津市)

P7 アイノミドリシジミの微細構造と光学特性/○清水悠司・吉岡伸也・木下修一(大阪大)

15:45 9 アカマダラハナムグリとコウノトリの深い仲/○那須義次(大阪府病害虫防除所)・村濱史郎(野生生物保全研究所)・三橋陽子・大迫義人(兵庫県立コウノトリの郷公園)・上田恵介(立教大)

16:00 10 ヨコズナサシガメの集合性のメカニズムの解析(予報)/竹内啓一(大阪府大・緑地環境科学)

16:15 11 エゾスジグロシロチョウの香気成分/○棚橋一郎・荒綱 豊・吉井清一(大阪工大)・北原 曜(信州大)

16:30 12 イチジクヒトリモドキの休眠性と生活史/○平井規央・坂本佳子・石井実(大阪府大・生命環境科学)

16:45 13 ニホンジカ過密山林のチョウ相ー兵庫県養父市・朝来市でのトランセクト調査結果/近藤伸一(NPO法人 こどもとむしの会)

17:00 14 奈良県橿原市大和三山のチョウ相−耳成山の3年間の調査結果/宮武頼夫(元大阪市立自然史博物館)

17:15 15 紀伊半島の鱗翅目/伊藤ふくお(日本鱗翅学会近畿支部)

17:30 16 アサギマダラの最近の話題/金沢 至(大阪市立自然史博物館)

懇親会 18:00〜19:30 館内

 

チラシのPDFファイルは

こちらからダウンロードできます(PDF996KB)。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

篠山市内の篠山層群(1億4千万年前〜1億2千万年前)から発見された
原始的な角竜類の化石を本日から12月27日まで公開しています。

初日のようす

▲初日の今日は朝から大勢のお客様が来館されました。報道関係の取材もありました。

 

さて、この写真の恐竜わかりますか?

エントランスホールの恐竜

▲博物館のエントランスホールに2つの恐竜の頭部のレプリカ(もちろん実物大です)が並んでいます

恐竜ファンでなくともティラノサウルス(左)とトリケラトプス(右)はご存じの方も多いでしょう。
後期白亜紀の北米大陸でティラノサウルスがトリケラトプスを襲うシーンは再現CGなどでもお馴染みですね。
どちらも体長が10m、あるいはそれ以上ある大きな恐竜で、どちらも6550万年前に絶滅しました。

今回見つかった角竜類はトリケラトプスの祖先?基盤的ネオケラトプス類と考えられています。体長はわずか50〜60cmほど。
トリケラトプスには大きな角が3本(だから「トリ」がつくんですね)あり、雄どうし?の闘いやティラノサウルスから身を守るために使ったとされています。
しかし今回見つかった恐竜によく似ているとされるアーケオケラトプス・オオシマイには、角がありません。

同じ篠山層群で、『丹波竜』が発見された発掘現場からはティラノサウルス類の歯が見つかっています。
まだ、そんなに大きくないであろう(5mくらい?)と考えられていますが、立派な肉食恐竜です。
トリケラトプスがティラノサウルスと闘ったように、今回見つかった角竜類の恐竜も
肉食のティラノサウルス類の恐竜と闘ったのでしょうか・・・それとも逃げまどうだけだったかな??
何千万年もの間、お互いにどんどん大きくなって、ずっと闘ったのでしょうね。

さて、今ひとはくでは、「竜と獣の道展」開催中です。
今回見つかった角竜類の化石も、以前見つかったティラノサウルス類の歯も展示しています。恐竜たちの進化を想像しながら見るのも楽しいですよ(^^)

明日は13:30から研究員による「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ解説、
14:00からは「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」もあります。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

篠山市で発見された原始的な角竜類の化石については、昨夜からのテレビで大きく取り上げられ、今朝の新聞各紙の一面を飾りました(^^)
2007年1月に発表した丹波市の竜脚類の化石同様、やっぱり恐竜はすごいですね。

27日の朝刊

▲朝刊各紙1面には角竜類発見の記事が並んでいます

さて、その化石を明日28日(土)から館内で展示します。
日本で初めて発見された角竜類は、体長が50〜60cm。その頭は大人の握り拳程度?
小さな化石ですが、よくみると歯の特徴がしっかりわかります。

展示ケースの中

▲展示ケースの中には、篠山層群のなかでも篠山市内で見つかった化石がぎっしりと並べられています

ちょうど今、「竜と獣の道展」を開催中です。この機会をお見逃しなく!!

また、週末はオープンセミナーもたくさんあります。

 

***28日(土)***********************


10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「恐竜ペーパークラフト」
11:00〜 デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ひとはくナイトミュージアム」
 こちらでも紹介しています→ http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_498/
11:30〜 展示室ツアー
14:30〜 デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ひとはくナイトミュージアム」
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「パタパタ・プテラノドン」

 

***29日(日)***********************

10:30〜16:00 フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「竜と獣の復元画をかこう」
11:00〜 デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ひとはくナイトミュージアム」
11:30〜 展示室ツアー
13:30〜 研究員による「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ解説
14:00〜 「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」
 こちらでも紹介しています→ http://hitohaku.jp/blog/2009/11/post_532/
14:30〜 デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ひとはくナイトミュージアム」
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「パタパタ・プテラノドン」

ラボ

▲ひとはく恐竜ラボでは、目の前で恐竜化石のクリーニング作業を見ることができます

発掘体験

▲前回の発掘体験ではたくさんの化石が見つかりました

日曜日はスタンプラリーに参加して先着100名のひとはくオリジナル”恐竜・産状レプリカのクリアーフォルダ”をゲットしてください。
このプレゼントは年内12月27日までの日曜・祝日だけです。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

 今回からスマトラ島を離れて、おとなりのジャワ島に飛びます。パンガンダランの話をしましょう。

Nov1_MMitani.GIF  (図1:インドネシア、ジャワ島の地図とパンガンダラン自然保護区の公園地域を中心とした地図です。パンガンダランは、ジャワ島本島南岸から海に突き出しています。Sは熱帯林の二次林を、TとMは、それぞれチーク(T)とマホガニー(M)の人工林を表します。もともと国立公園になる前はチークとマホガニーの植林地でした。二次林にかこまれたメッシュ(G)は草地を表します。)

 ジャワ島というのは、首都ジャカルタのある、インドネシアでいちばん人口密度の高い島のことです。前回までお話ししていたスマトラ島の東にあたります。そしてパンガンダランというのは、ジャカルタから南東に行ったところにある海に突き出たような町(森?)です。もともとそこは「パンガンダラン島」だったのですが、後に砂州(さす)ができてジャワ島とつながり、今のような形になったのだそうです。スマトラ島から行くとすると、まずパダンからジャカルタまで飛行機で飛び、ジャカルタの近くで一泊して、朝早くパンガンダランに向けて、車で出発することになります。

 ジャカルタの近くには、ボゴールという町があります。ここはボゴール農科大学(のうか・だいがく)やボゴール植物園のある大学の町です。ボゴール農科大学には、ジャワ島を訪れるたびにお世話になるバンバン・スリョブロトさんが勤めていらっしゃいます。バンバンさんやほかのボゴール農科大学の皆さんがいらっしゃるので、ボゴールのホテルなら、何となく安心するのです。

 ボゴール農科大学の皆さん同様、パンガンダランの人びとにも、インドネシアで調査をはじめた頃からずっと世話になっています。考えてみれば、わたしとパンガンダランとの付き合いは長いのです。インドネシアに行くまで、わたしはアフリカのコンゴ共和国――ブラザビル・コンゴのことです。コンゴ川をはさんだおとなりの大国、コンゴ民主共和国、つまり旧ザイール=キンシャサ・コンゴとは異なります――に、長くかよっていました。ところが、アフリカ中央部の熱帯林地域で大きな戦闘(せんとう)がおこり――いわゆる<アフリカの七カ国戦争>です――、あまりにも危険なために、コンゴ共和国には行けなくなってしまいました。それでインドネシアのパンガンダランにかようようになったのですが、こちらも残念ながら、1998年を最後に行けなくなってしまいました。インドネシアの調査を再開したのは2007年になってから、パンガンダランを再訪したのは、やっと2008年になってからです。

 この文章を読んでいらっしゃる皆さんの記憶の片隅(かたすみ)には、残っているかもしれません。パンガンダランは「津波におそわれた町」として有名になりました。2006年6月、大きな津波がジャワ島の南岸一帯にひろく押しよせました。パンガンダランは、観光地としてヨーロッパで人気が高かったのですが、地形が海に突き出していたために波をもろに受けてしまい、ホテルを初め、多くの建物が壊れてしまいました。おまけに小舟で海に出ていた漁師など多くの土地の人びとが亡くなりました。パンガンダランは、ジャワ島南岸一帯でも、かくべつ被害のめだったところなのです。

  Nov2_MMitani.jpg (図2:津波でこわれた家です。観光客がもどってきました。

      2008年9月撮影。)

 最初にパンガンダランを訪れた時は、インドネシア人を中心に観光客がもどりはじめたところでした。しかし、建物は家屋(かおく)といわずホテルといわず崩壊(ほうかい)したままです。多くの場所は放置されていました。ですからわたしは、調査地の森も津波でひどいありさまになっていると思ったのです。でも、わたしの予想に反して、そんなことはありませんでした。海水をもろにかぶったところは、さすがに立ち枯れもしていたのですが、たいていのところは津波の痕跡(こんせき)もありません。どうしたことでしょうか?
Nov3_MMitani.jpg(図3:津波の時、海の水が浸かったために立ち枯れをした森のようすです。もともとはりっぱな熱帯林でした。林冠(りんかん)の葉がなくなったために、日光が林床(りんしょう)にとどくようになり、陽地性(ようち・せい)の草がしげっています。)

 被害の集中した建物の多い町なかには、木というものがほとんどありません。木が植わっていれば波を防ぐクッションになったのでしょうが、海に突き出たパンガンダランには、そもそもアグロフォレスト、つまりかく家庭の森、屋敷林がありません。そのために、直接、波をかぶることになったのです。でも、森なら木があります。ですから、森では波の被害が減ったのだと思います。それに何より森の植物は、長い進化史の中で何度も大きな災害にあってきたはずです。自然の災害に耐えていけないのだとしたら、とっくに絶滅しているはずです。そうではありませんか?

 2回目に訪れた今年のパンガンダランは、復興も3年目ですから、目に見えて再建がすすんでいました。昨年は、防波堤は工事途中でしたが、今年は完成し、何となく安心感がありました。保護区やその手前のレジャー公園――地図では「公園地域」としています――もよく整備されて、サイチョウという鳥の仲間や、シルバールトンという葉っぱを食べるサルの仲間、ニホンザルに似たカニクイザルやルサジカをよく見かけました。

                        Nov4_MMitani.JPGのサムネール画像   Nov5_MMitani.JPG

(図左:赤ん坊を連れたメスのシルバールトンです。あまり地上に降りないサルですが、この時はたまたま下りていました。シルバールトン(=「銀のルトン」)という名前ですが、パンガンダランのものは真っ黒です。それにひきかえ、赤ん坊は黄色くてよく目立ちますね。

図右:赤ん坊を抱いたメスのカニクイザルです。生まれたての赤ん坊は、黒っぽい体毛をしています。)

 シルバールトンやルサジカは葉っぱが好物ですから、人の持ってくるスナックには見向きもしません。しかし雑食性のカニクイザルはスナックが大好きです。それで観光客が増えれば野生のカニクイザルが増えるという、一見おかしなことが起こります。カニクイザルは、かんたんに餌(え)づいてしまうのです。そのため、津波の後、観光客が来なくなったためにめっきり数が減っていたパンガンダランのカニクイザルは、今、急激に増えているようです。

 葉っぱの好きなシルバールトンはどうなのでしょう?ルトンは、観光客が減ろうと増えようと関係がないようでした。それよりも、ルトンの好きな植物が減っているか増えているかが問題なのでしょう。

 パンガンダランの1年目の調査のようすは、日本霊長類学会の機関誌「霊長類研究 Primate Research」 2009年25号

に載せていただきました。こちらは科学論文ですので、少しむつかしいかもしれませんが、その代わり、パンガンダランのことを日本語でくわしく載せていただいています。インターネットから取れると思ったのですが、2009年号はまだ掲載されていませんでした。もうすぐインターネットにも載ると思います。また掲載されたらお知らせします。(つづく)


三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/ 兵庫県立人と自然の博物館


※このブログで掲載されている文章・写真の無断転用・転載はご遠慮ください。

ひとはくでは、年末年始の特別企画として、来年の干支「トラ」にちなんだミニ企画展を開催します。期間は1212日(土)〜111日(月)で、場所は4階ひとはくサロンです。トラはネコ科ヒョウ属に分類される肉食動物で、アジアだけに分布し、森林を主な生息場所としています。トラには複数の亜種があり、それぞれにシベリアトラ、ベンガルトラ、スマトラトラなどの名前がつけられています。今回のミニ企画展では、全長195 cmのベンガルトラの剥製(きしわだ自然資料館所蔵)を展示しますが、体毛が織りなす美しい縞模様はまさに芸術作品。一見の価値ありです。

 

benngarutora.JPG

              ベンガルトラ

 

トラ以外の動物と植物の中にはトラ(虎・Tiger)と名のつくものが意外と沢山あります。例えば、鳥類ではトラフズク、トラツグミ、両生類ではトラフガエル、魚類ではトラフグ、トラザメ、トラウツボ、トラギス、昆虫類ではトラカミキリ、トラガ、トラフシジミ、トラマルハナバチ、トライクビチョッキリ、ハンミョウ(Tiger beetle)、顕花植物ではオカトラノオ、ヌマトラノオ、ムカゴトラノオ、ミズトラノオ、ヤナギトラノオ、トラノオジソ、イタドリ(虎杖)、オニユリ(Tiger lily)、トラノハナヒゲ、シダ植物ではトラノオシダ、ルリトラノオ、コケ植物ではトラノオゴケ、海藻ではウミトラノオなどがあります。

okatoranoo.JPG

                            オカトラノオ

 

「あれもこれもトラ!」のコーナーでは、このような動植物を数多く紹介します。宝石として有名な虎目石も展示する予定です。このほか、日本在来のネコ科動物であるイリオモテヤマネコとツシマヤマネコを紹介するコーナーや、絶滅が危惧されているトラの現状を紹介するコーナーなどもあります。関連イベントとして、トラを題材とした紙芝居講談を110日(日)に行います。「ミニ」の企画展ですが、中身は盛りだくさんです。ぜひご来館ください。

 

                                 石田弘明(自然・環境再生研究部)

 

 

enokitake.jpg                                            エノキタケ 

スーパーや八百屋の店頭でパック詰めされたものとは,まるで見かけが異なりますが,これが本当の姿です.独特の強い香りとビロード状の毛が生えた黒っぽい軸が目印です.12月から春先にかけての寒い時期にだけ生えますから,他のキノコと間違えることはありません.

                                 秋山弘之(自然・環境評価研究部)

 

ひだまりが恋しい季節になりましたね。

 

もう皆様おなじみのイベント*フロアスタッフとあそぼう!*ですが、10月24日からスペシャルバージョンが始まっています!

土・日・祝の10301600の間ずっとオープンしています!時間内ならいつでも参加できますので、他のいろいろなイベントにも参加されて‘ひとはく’での一日を満喫されているお客様もいらっしゃいます。!(^^)!

 

さて、今日ご紹介するのは、「ふかたん」深田公園うきうき探検隊!です。

博物館のとなりにある深田公園をひとはくの研究員と一緒に散策します。

11月のテーマは もみじのかんさつをしよう!”でした。

 

      kaedenohyouhon.jpg donnguri.jpg

               

当日はあいにくの雨でしたので、館内のひとはくサロンで 標本を見ながら植物博士の藤井研究員のお話を聞きました。参加されたお客様からは「へぇ〜!!」「知らなかった〜」「そうなんだぁ」「おもしろかった!」というお声も・・・(*^_^*

次回の「ふかたん」は

  12月20日(日)、テーマは「博物館の建物探検」

  隊長は山崎研究員です。

 

ぜひ皆様も「おぉ〜!」とか「へぇ〜!!」を一緒に体験しませんか!!

 

 

スタッフはイベントを考えたり、材料を集めたり、その準備を協力しながらやっていますが、悩んだり、行き詰ったりもあります・・・でも!アイデアがひらめいた時はワクワク・ドキドキしながら、みんな楽しんでやっています!(^^)!

これからも寒さを吹き飛ばすワクワク・ドキドキのイベントをご用意して、ひだまりのようなスタッフがお待ちしています!!  

 

                        有村睦子(フロントスタッフ) 

花工房ご存知ですか。

2009年11月27日

人と自然の会の花工房です。

毎月第3日曜日、ひとはくサロンにいます。

メインは「押し花しおり」!

押し花を、台紙に乗せ、ラミネートでパウチするとあら不思議!しゃっきりと見えてきます。機械の中でおめかしをしたかと思うほどです。

hitotosizenn11-1.jpgのサムネール画像

さて、この押し花には秘密兵器があります。

セラミック製の電子レンジ専用押し花製作器です。

所要時間は、電子レンジにもよりますが、30秒〜2分くらい。

短時間で乾燥できますので、色の美しい押し花が簡単に出来上がります。

もう、必需品なのです。手放せません。 hitotosizenn11-2.jpgのサムネール画像

時にはダチョウの卵で遊んでみましょう。

かたいダチョウの卵を小さな片にします。それを自由にデザインします。

とっても素敵なアクセサリーになります。

 

 

hitotosizenn11-3.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像 hitotosizenn11-4.jpg

 テーブルフラワーも毎月の楽しみです。

メンバーが持ち寄った季節のお花をひとはくサロンのテーブルに飾ります。

博物館での一時、疲れを癒していたければと続けています。

“ひとはく”ゆえに「花カード」に花材の名前を紹介しています。

図鑑を調べても判らない時はひとはくサロンを通りかかる先生に質問攻め。

親切、丁寧に教えていただいてます。いつもありがとうございます。

これが博物館で活動している醍醐味ですネ。

  hitotosizenn11-5.jpgのサムネール画像のサムネール画像            hitotosizenn11-6.jpg

                                  花カードに花の名前を調べて記入します。

 

これからもお客様に自然を感じて楽しんでいただけるよう、

季節の移ろいを取り入れることを大事にしていきます。

ひとはくサロンに遊びに来て下さい。

また、同じく毎月第3日曜日に行っている「ドリームスタジオ」、来月は

しめ縄リースと来年の干支にちなんだトラのクラフトを作ります。

こちらも楽しみにして下さい。

                 

                                NPO法人 人と自然の会 

                                     花工房 佐竹千代子   

今日26日、篠山市役所で「原始的な角竜類の化石の発見」についての記者会見が行われました。

記者会見のようす

▲報道関係の記者やカメラマンが篠山市役所の会議室に集まりました

「角竜類」の代表といえば、角とフリルが特徴的な「トリケラトプス」ですよね。
しかしトリケラトプスは白亜紀の終わり(8千万年前から恐竜たちが絶滅する6550万年前)に北米で繁栄したと考えられています。
「篠山層群」は白亜紀でも前期の1億4千万年前から1億2千万年前の地層です。
この時期は角竜類のなかでもネオケラトプス類(トリケラトプスもネオケラトプス類です)が進化を始める「これから」という時期です。
だから、今回発見された恐竜化石は、「日本で初めての角竜類」というだけでなく、
ネオケラトプス類がどのように進化をしていくのか、その基盤的なものとして注目されるのですね。

説明する三枝主任研究員

▲会見ではシャッター音の嵐の中、三枝主任研究員が説明をしました

河合名誉館長から

▲篠山市脊椎動物化石保護・活用委員会の委員長で、人と自然の博物館名誉館長である河合雅雄先生からは、今回の発見によって市民の関心が高まり、子どもたちの教育へも発展してほしいというコメントがありました

酒井市長からのコメント

▲この発見地を篠山市脊椎動物化石保護条例に基づく重点保護区域として、保護・活用に乗り出した篠山市の酒井隆明市長からは「まさに篠山層群は宝の山」というコメントがありました

「篠山層群」からは、すでに丹波市で竜脚類、獣脚類、鳥脚類などの恐竜化石が見つかっており、篠山市からも獣脚類に次いで、今回の角竜類とさまざまな恐竜の化石が発見されています。このほかにも哺乳類やトカゲなどの小動物の化石が見つかっており、前期白亜紀の脊椎動物化石の一大産地になってきました。
これも「篠山層群をしらべる会」(大森作之会長)やこの化石の発見者の足立先生たちの地道な活動があってのこそです。この先、どんな発見があるのか楽しみですね(^^)

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

ヤツデの虫,盛況

2009年11月25日
今日は老人福祉センターの講義ということで,室内での甲虫の話もそこそこに,
館外で虫を探しました.

この季節でも探せば虫はいます.受講者の方たちが次々といろんな虫を見けられ
るので対応に追われました.

午前中の2年生の組でイラガの幼虫が見られたので,このブログのネタに使える
と思って昼休みに再度,撮影に行ったらすでに姿を消していました,フォトジェ
ニックだったのに残念.

で,その代わりに撮ったのがこれです(まいどプルプル立体写真).ヤツデの花
に集まるハエ,ハエ,ハエ.

3896-am.gif
ミツバチやヒラタアブ,チュウレンジバチ,他のハエもいるようですが,多くは
ツマグロキンバエです.近年は晩秋でもそこらにセイタカアワダチソウの花が残
ってこのテの虫に餌を供給していますが,このヤツデの株の周辺には他の花がな
く,虫が集中して大盛況を呈していました.

昆虫共生・沢田佳久

丹波の雲海

2009年11月25日

 みなさんは雲海を見られたことはありますか?飛行機に乗れば上空から雲が海のように広がっている様を見ることができますが、地上でも見ることができるんですよ。

 雲海というのは、山間部などでの放射冷却によって、霧が広域に発生する自然現象のことで、まるで、雲の海に山々が島のように浮かんでいるように見えることから雲海と呼ばれるています。

 丹波地方では秋から冬にかけて「霧」が発生し、雲海も非常に見やすいです。この霧のおかげで篠山の黒豆は日本一おいしくなるともいわれています。丹波市内の県立柏原高等学校の校歌の冒頭には、「霧の底より あれいずる・・・・」という歌詞もあります。下の写真は丹波市青垣町にある岩屋山山頂(標高718m)からの眺めです。この日も5,6人の方がカメラを構えていました。

 

日の出前の幻想的な景観

   11月24日  午前6時10分(日の出約30分前)↑  午前6時40分頃↓

午前6時40分過ぎ ようやく日の出です 雲海がどうやって発生するのか、ごく簡単に原理を説明すると・・・・
 夜半、山間部などを低気圧が通過して湿度が高くなった時、放射冷却によって地表面が冷え、それによって空気が冷やされていきます。ここで風の流れがない場合に、冷えた空気は(ボウル状の地形のため)その場に留まり、さらに冷却され続けます。やがて一帯が飽和状態となり、空気中の水分が霧となって発生します。この時の様子が、山頂などの高所からは雲海として観察できるというわけです。

 

   雲の海に浮かぶ島?!   これって、雲の海の上に浮かぶ島のように見えませんか?

 実際に見ると、本当に雲が海に見えて、山々がその海に浮かんでいるように見えるんですよ。日の出の時間帯はもっとも気温が下がる頃ですし、山の上ですから冷え込みさえ覚悟できれば、年内くらいならまだ見ることができると思います。是非一度見に行かれては?

 

情報管理課:八尾寒いですよ

 

ようこそのお運びあつく御礼申し上げます。私、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。 今日は 20091101EventChara002.jpg11月22日いい夫婦の日。とは関係ありませんが、本日は「竜と獣の道展」のスペシャルイベント、恐竜のお話をきいていただき、カラー粘土で想像して恐竜をつくる「想像して創造!」のワークショップでございます。

まずは、恐竜たちが、人間のような暮らしをしているというまったく別世界のチタマという地球そっくりな星でのお話、ちんげんさいのつくりばなし講談「ポップダンゴブラザーズ」の一席でございます。

IMG_0851.JPG

 

 

 

 

 

 

 

本日登場しますのは、IMG_0858.JPG

草食のティタノサウルス類のポップサウルス、肉食のティラノサウルス類のダンゴザウルス、の血のつながらない兄弟と IMG_0865.JPG

ボウソウザウルス兄弟でございます。 IMG_0897.JPG

ポップ、ダンゴには、お馴染みの売斎くんと美術館から四十一斎。そいて、お母さん竜は八瀬菜斎、ボウソウ兄弟は写楽斎・食べ菜斎の中一トリオ。

  IMG_0859.JPG

さあ、ここは銀河系の片隅にあります地球そっくりの双子の星、空にはまんまるお月さま、青い海、青い空、陸には緑ゆたかな山や森、川がひろがり・・・

IMG_0855.JPGしかし、1つだけ地球と違うのは、巨大隕石の直撃がこの星ではおこらず、恐竜たちは絶滅せず、そのまま進化を遂げ、IMG_0849.JPG

本来なら人間が手に入れたはずの言葉を手に入れ、わが世の春とノッシノッシとうようよいるチタマという星のおはなし。IMG_0869.JPG

そこのタンバの国で生まれたポップザウルスとダンゴザウルスは違う種類の恐竜ですが、ケンカをしながらも、仲良く育ちます。でも、だんだんダンゴザウルスはおかあさん竜のつくる草ダンゴではあきたらず、肉が食べたくなってきます。

IMG_0879.JPGそこに、同じ肉食のボウソウ族のボウソウザウルス兄弟があらわれて・・・・

IMG_0887.JPGダンゴザウルスは大あばれです。あはれ、ボウゾウ兄弟はボコボコにされて逃げました。

IMG_0888.JPG IMG_0893.JPG助けてくれたお礼にとポップザウルスは、南のサンダの国にはサンダステーキというおいしい牛肉が食べられるとダンゴザウルスを誘います。おかあさん竜にないしょでサンダの国に旅だつ二匹の運命やいかに・・・ IMG_0905.JPG

 

さて、こんなお話を聞いたあと、こんなんもいたらいいなあと五感を駆使して粘土恐竜をみんなでつくりました。

IMG_0922.JPGボディ、目ん玉といっせいに作ります。

IMG_0906.JPGみんな違ってみんないい。IMG_0968.JPG

いろんな作品が出来ました。 IMG_0936.JPG

最後は、ジオラマに置いて、記念写真をとってハイポーズ! IMG_0973.JPG IMG_0957.JPG

カラフルで素敵な恐竜王国ができました。IMG_0961.JPG

 

 

 

 

 

竜と獣の道展はまだまだ続きます。

IMG_0965.JPGおかげさまで盛況だったちんげんさいのスペシャルイベントもまたあるかも?しれません。みなさま、ぜひとも、ひとはくへのご来館待っております!

 

 

4Fひとはくサロンで開催中のひとはくいろんなだまし展が、県立美術館の「だまし絵」展が終了したのに伴いリニューアルしました。

IMG_0975.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

まずは、本物の歌川国芳のだまし絵「面白くあつまる人が寄りたかり」(加藤コレクション)。

IMG_0974.JPGこれは、県立美術館に出品された国芳の代表作「みかけハこハいがとんだいい人だ」と同じく、寄せ絵とよばれる手法のなまず絵で、安政大地震後の復興景気でわく様子を皮肉ったものです。あまり残っていない貴重な資料なので、この機会をお見逃しなく。

ほかには、額縁効果DSCF0464.JPGや3D近畿の山も追加しました。DSCF0465.JPG

P1010147.JPG

 

 

そして、”ギタイ”コーナー。P1010145.JPG  ハチやカマキリなどの虫さんはもちろん、たぬきやきつねにも変身(ギタイ)できます!

子どもたちに大人気です。みなさんも、ひとはくでいろんな”だまし”に触れて、いろんな生き物にギタイ体験してみてください。 

P1010146.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このミニ企画展は12月6日(日)まで。お見逃しなく、待ってまーす!

川東丈純 

 

ひとはく4階の入口で大きな音がしました。

なんでしょう?

4階入口の窓ガラスにタカがハトを捕獲しようと激突。気絶したようです。

スタッフが捕獲しようとしたのですが、クチバシが少し大きく素手ではどうも、危ない。

ただちに、ひとはくの研究員たちが駆けつけ、網や軍手を取りに、取りに行ってる間に・・・。

 P1010340.JPGのサムネール画像(網を持ってタカの姿を探す、鈴木研究員と八木研究員)

 

 

残念。オオタカと思われる、そのタカが意識を取り戻して、元気に飛んで行ってしまいました・・・。うん。でも、良かった×2。

 

P1010343.JPGのサムネール画像

     (タカがぶつかった、ひとはく4階入り口)          

 

      こんなことは、とっても珍しいんだって!

 

      P1010342.JPG     P1010341.JPGのサムネール画像

     (タカが捕らえたハトの羽はあったけど。)

私も写真を撮れず・・・。残念。あなたの姿が見たかったよ・・・。

また、来てくれるかな。

 

                    小林美樹(生涯学習課)

 

inutsuge_fr.JPG赤や黄色に色づいた葉や,真っ赤に熟した美しい実が目を楽しませてくれる季節.

きれいに刈り込まれた植え込みを見てみると,黒く熟した丸い実が秋の陽に輝いていました.

これはイヌツゲ.鮮やかな色ではないけれど,なかなかかわいらしいでしょ.

庭などによく植えられる木ですが,兵庫県にも自生しています.「ツゲ」という名前がついていますが,ツゲ科ではなくモチノキ科の植物です.

氷ノ山にはアカミノイヌツゲという赤く熟すイヌツゲの仲間も生えていますよ.

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

この週末、丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」関連の企画だけでなく、
館内では様々な催しが行われました。

土曜日は「くるくる回って落ちるタネを観察しよう!」

タネ

▲橋本佳延研究員による解説付きの楽しいオープンセミナーです。
植物のタネって不思議ですよね(^^)

そして日曜日は「家族の日」
 家族の日
▲三田市の「家族の日」に協賛施設として協力!!観覧料は無料でした

この日は毎月第3日曜日恒例のドリームスタジオ。
なんと今回が150回目でした。改めてNPO法人人と自然の会のみなさまのパワーに頭が下がります・・・
 http://hitohaku.jp/blog/2009/11/150_1/
のブログでも紹介されましたが、当日は、たくさんの方々が訪れて
クリスマスリース、松ボックリのツリー、木の実のクラフトなどをつくっておられました。

Dスタ01

▲入り口も楽しそうですね

Dスタ02 Dスタ03 

▲素材も豊富!選ぶ喜びもありました

Dスタ04 Dスタ05

▲こんな感じでできあがっていきます

人と自然の会では、このほかに4階サロンで「花工房」も開催されておられました。

そのほか13時からと15時からの2回。生物系収蔵庫ツアーも開催されました。
こちらは博物館の心臓部!?普段は入ることのできない収蔵庫に研究員の解説付きで入れるという企画です。
2回とも定員いっぱい。大勢の方々が堪能されました。 

みなさん、ひとはくは毎日、オープンセミナーを企画しています。
ぜひ、ひとはくに”何度も”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

10月24日から始まっている丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」では
様々な企画が盛りだくさんです(^^)

とくに週末は楽しさいっぱいです。
日曜日は毎週、研究員による展示解説「竜と獣の道展&ひとはく恐竜ラボ」があります。
13:30に展示室にお越しいただくだけ。予約も整理券も必要ありません。

松原解説01

▲15日(日)は松原尚志主任研究員でした。兵庫県で見つかった様々な化石を次々と紹介していきます

松原解説02

▲もちろん「丹波竜」についても詳しく。松原主任研究員お手製の「ちーたん」の紹介も!?

そして14時から、「竜と獣の道展」イチオシの「君も発掘隊員!!丹波の恐竜をさがしだそう」がありました。
1時間前から配布した整理券も、すぐに完売!!

発掘体験01

▲およそ20組の親子連れでにぎわいました。

発掘体験02 発掘体験03

▲見つかったかな?なかなか見分けが難しいようです

発掘体験04

▲もちろん化石も見つかっています!!!

発掘体験05

▲こちらは何やら小動物の骨のようですね

発掘体験06 発掘体験07

▲見つかった化石は発見者の名前を記入して保管されます。見つかるまで帰りそうにないですね(^^;

この企画、次は11月29日(日)です。

みなさん、「竜と獣の道展」に”何度も”お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

10月24日から始まっている丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」では
様々な企画が盛りだくさんです(^^)

とくに週末は楽しさいっぱいです。
15日(土)は「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
シリーズ人気企画!「とびだす!恐竜カードづくり」

カードづくり01

カード作り02 カード作り03

▲こんな感じで色えんぴつで恐竜に色をつけ、カードに絵を描いていただきます。

カード作り04

▲完成したカードを見せていただきました(^^)

この「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」は毎週、様々な企画が目白押しです。
くわしくは
 http://www.hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0911.pdf
をご覧ください。

そして、15時からは「フロアスタッフと遊ぼう!」
昨日に続いて「恐竜の卵を探そう!発掘ミニ体験」がありました。昨日の続きを紹介しましょう。

クラフト01

▲卵探しが終わったら・・・

クラフト

▲お父さんと楽しそうにつくってますね

恐竜クラフト

▲完成品!これスタッフのオリジナル。材料は??

卵から、なぜいきなり恐竜って?このくわしい内容はスタッフからブログで紹介してもらいます(^^)

みなさん、「竜と獣の道展」に”何度も”お越しください。
楽しいイベントでお待ちしております。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

10月24日から始まっている丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」では
様々な企画が盛りだくさんです(^^)

とくに週末は楽しさいっぱいです。
14日(土)は「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
シリーズ最新企画!「パタパタ・プテラノドン」

プテラノドン

▲できあがりはこんな感じ

プテラノドン02

▲スタッフから説明を聞きながら、小さなお子様でも参加いただけます

展示室の翼竜

▲3階の展示室内には淡路で見つかった翼竜の化石、全身骨格(レプリカ)、
そして松原尚志主任研究員お手製の復元模型なども並んでいます。

15時からは「フロアスタッフと遊ぼう!」
こちらも新企画「恐竜の卵を探そう!発掘ミニ体験」がありました。

卵探し01

▲まずスタッフから説明を聞いてからスタートです

卵探し02 卵割り

▲卵を探して→卵を割って・・・このあとは”お楽しみ”

このほかにも館内では、団体向けに「やさしい化石のレプリカづくり」や
池田忠広研究員による「丹波の恐竜化石〜展示&ラボ解説」もやってました。

池田研究員レク01

池田研究員レク02

▲三枝春夫主任研究員とともに発掘最前線で発掘、研究をしている池田忠広研究員から
直接聞けるとあって、参加者からは盛んに質問も飛んでいました。

レプリカづくり01

▲こちらは西岡敬三指導主事による「やさしい化石のレプリカづくり」

化石をみる02

▲古生代、中生代、新生代に分けられた化石の標本をじっくり見る参加者

みなさん、「竜と獣の道展」は12月27日まで開催しています。

ぜひ、ひとはくに”何度も”お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

11月はじめに、小野市小野東小学校3年生5クラス141人と一緒に自然環境体験学習を行いました。

この子どもたちは、6月末にも「スーパー『むし』ビンゴ 〜ひとはく深田公園〜」のプログラムを行っています(http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_351/ を参照してください)。

この小学校では学校に隣接する樹林で、さまざまなプログラムをしているそうです。

今回のテーマは、「秋の葉っぱとタネさがし」です(ここでいうタネは、果実や種子のことです)。
ひとはくは、深田公園の中にあります。

この公園には、芝生地やコナラやアカマツなどの樹林があるほか、紅葉がはじまったカエデ類やサクラ類、ドングリがなるナラ・カシ類など、いろいろな木が植えられています。また野外施設の円形劇場があります。

 

1 onohigashi.jpg      2 onohigashi.jpg 

◆紅葉が始まったカエデ類       ◆円形劇場に集まって説明を聞いています

 

3 onohigashi.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

 

 

 

 

 

◆「しれい」の黄色カード

 

 

子どもたちは、円形劇場に集まって、あいさつをしました。そのあと、「今日のしれい」の紙が配られました。「しれい」の内容は、赤、黄、オレンジ、緑、茶色などの葉っぱやドングリとその帽子を採取してくることです。さあ、班ごとに出動です!

 

4 onohigashi.jpg

         5 onohigashi.jpg

◆きれいに紅葉したカキノキの下に皆が集まっています  ◆ドングリを集めています

 

6 onohigashi.jpg    8 onohigashi.jpg  9 onohigashi.jpg  

◆袋にいっぱいの葉っぱ       ◆こんなドングリ(コナラ)やこんなドングリ(クヌギ)が・・・

 

約30分後、円形劇場に戻ってきて、採取したものを見せあいました。


7 onohigashi.jpg◆赤い葉っぱをみんなで見せ合う

 

また、研究員から、葉っぱやドングリの説明を聞きました。

そのあと、2つの「しれい」の追加(花とドングリ以外の実)があり、黄色のカードに自分で書き込みます。その後、また、みんなで出動です。

10 onohigashi.jpg

◆研究員によるドングリの説明

 

 

11 onohigashi.jpg

◆再びみんなで出動!

 

12 onohigashi.jpg

 ◆研究員にいろんなことを聞いています

13 onohigashi.jpg

◆一生懸命何をさがしているのかな?

 

再び、円形劇場に集まって、採取したものをセロテープで、専用のシートに貼り付け、今日感じたことや驚いたことをメモしました。

14 onohigashi.jpg  15 onohigashi.jpg  16 onohigashi.jpg

◆採取したものをシートに貼り付けています      ◆驚いたことや感想をシートに書いています

最後に、自分たちが採取したものを貼り付けたシートをもって記念撮影です。

17 onohigashi.jpg

◆記念撮影をしています

 

学校の近くの樹林でも、いろいろ探して見ようね。

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

しし座流星群情報

2009年11月15日

 前回、【オリオン座流星群】の紹介をしました。 あれからそろそろ一か月。次は【しし座流星群】が見られるチャンスです。最近では、2001年に1時間に数千個(えっ!!!)もの流星嵐となったほどの流星群が日本で見られたそうです。

 今年は、そこまでは多くないと言われていますが、月もなく見やすいですので是非星空観察に挑戦してみてください。既に流れ始めているらしいですが、もっともたくさん流れる(極大)と予想されているのは、11月18日午前6時台・・・・・そう、すでに夜が明けてからなのです!!しかし、西へ行くほど夜明けは遅いので、できるだけ西で見よう!!

 (Stella Theater Liteによる星空シミュレーション)

しし座流星群を見よう!! 神戸での、午前2時頃の夜空の様子です。東の空からしし座が上ってきます(赤い円のあたり)。その付近を中心に流れてきますが、そこばかりでなく、空全体を見るようにするといいでしょう。3時頃から夜明け前の6時頃までがチャンスかも?!

 でも、明け方は最も気温が下がりますから、防寒対策は必ず行ってください

 

 デジタルカメラが普及していますので、天体写真に挑戦するのもお勧めです。コンパクトデジカメでは難しいと思いますが、一眼レフタイプのカメラなら、感度を高感度(ISO1600〜6400)に設定し、絞りはF2.8程度で180秒から30秒間開放すれば写り込むかもです。(きれいに写るかどうかは、いろいろ試してください。そして運も必要です!!)

 

 さらに詳しく調べてみたい方は国立天文台のホームページをご参照ください。

   http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20091118/index.html

 

 ※12月13〜14日頃には、【ふたご座流星群】が見られます!!

情報管理課:八尾 

秋深し ひとはく

2009年11月14日

 午前中は雨でしたが、午後からは日差しがあり、少し動くと軽く汗ばむようないい日和になりました。ひとはくのとなり(となりかな?)の深田公園でも精一杯の紅葉があなたの訪れを待っています。

深田公園のモミジ その1 深田公園のモミジ その3  深田公園のモミジ その2 

  関西文化の日は明日も続きます。 ミュージアムスタンプラリーも引き続きやっています。

 

情報管理課:八尾

 日に日に秋が深まり,博物館のまわりでも落ち葉がたくさん見られるようになりました.

ochiba.jpg

左の写真は何の落ち葉か分かりますか?

赤いのが「ソメイヨシノ」黄色いのが「イチョウ」です.特にイチョウは,すぐに分かりましたよね.

ところでこのイチョウ,実はかなりユニークな植物です.

その1つが「原始的な葉脈」です.

イチョウの葉をよく見てみると葉脈が平行にはしっています.そして,時々「ふたまた(二又)」に分かれています.

この「ふたまた」がポイント.

大昔,植物(正しくは維管束植物)は根・茎・葉を分化させましたが,どうやって現在のような形になったのかは「テロム説」でよく説明されています. テロムとは二又に分かれた枝先のこと.現在の植物に見られるさまざまな体の形は,このテロムの変形によるものだと考えられています.

例えば,原始的陸上植物は葉を持たず,二又分枝する茎だけからできていたと考えられています.その茎がが細かく分かれ,組織が隙間を埋めていくと葉になります.イチョウは全ての葉脈が二又分枝しているので,原始的な形状を持っていると考えられているのです.

とりあえず,実際に葉脈を見てみました.

icho.jpg

someiyoshino.jpg 

 

左がイチョウ.なるほど「ふたまた」です.右がソメイヨシノ.こちらはかなり複雑に進化しています.上の2枚の写真は実体顕微鏡で撮影したものですが,肉眼でも十分みられます.

その他,イチョウは「精子を持つ」植物としても有名です.身近な植物ですが,なかなか面白いでしょう?

(自然・環境評価研究部 布施静香)

深田公園の雪虫

2009年11月10日
北海道のやつ(トドノネオオワタムシ)ほどではありませんが,深田公園でも季
節になると雪虫らしきものが飛びます.あまりめだちませんが,たまたま一匹見
つけてさがしてみると,そこここにみつかります.クモの巣にもたくさん掛かっ
ています.
写真を撮るために塩ビのカップで採集しました.空中をとんでいるヤツを静電気
でキャッチ! なかなか変な採り方です.

公園のケヤキの葉には,毎年,ゴール(虫こぶ)ができているので,いま飛んで
いる雪虫はたぶんケヤキフシアブラムシだろうと思います.

昆虫共生・沢田佳久

トライやるウィーーク

2009年11月10日

トライやるを始めて4日目。

 

今日は資料などがたくさんある、図書室の整理をした。

何が書いてあるか、分からない洋雑誌などがあった。

 

2日目の館内の見学は、すごく楽しかった^−^

特に虫の標本や動物の剥製がある、「収蔵庫」は部屋がすごーーーーーく 広くて感動^0^‘‘

「液浸収蔵庫」は水中の生き物が、いっぱい。  こわかった・0;

ふだん入れない所では、驚きや発見があった。

 

人博でのトライやるは、楽しい。

 

 

                               有野北中学校   寺ちゃん

先週の木曜日から「人と自然の博物館」でトライやるウィーク4日目になりました^^

 

普段は見ることができない博物館の裏側や、スタッフや関係者の人たちのたくさんの仕事を見学できたりしてとてもいい経験になりました^^

 

博物館の裏側には「図書室」や「昆虫標本製作室」などたくさんの部屋がありました。

誰もいない部屋もあったけど^^:

 

たくさんの部屋を見学した後に「収蔵庫」や「液浸収蔵庫」に行きました。

 

収蔵庫見て感じた第一印象は、

  デ、デカイ・・・

この部屋にある標本などだけもうひとつの博物館を作れるんじゃ・・・。

 

鳥の剥製を見たとき感じたのは

 「リ、リアル〜。」

そりゃあ剥製だもんね^^:

 

どうやらこの収蔵庫には「タイプ標本」というものがあるらしい・・・。

この標本で博物館のレベル?が変わるらしい。

よくわからないけどね^^:

 

「モルフォチョウ」の標本を見たとき

 

「キ、キレイ〜」とついつい言っちゃった^^

 

 

そして最後に「液浸収蔵庫」

 

部屋を見渡したとき、

 

す、すごい・・・

 

いろんな意味ですごい・・・

 

たくさんの生き物がエタノール漬けで保存されていた。

 

今考えるとこの収蔵庫は魚介類が多いような気が・・・。

 

 

この部屋に一度行きたいと思ってたからうれしかった^^

 

「ひとはく」のトライやるはたのしいです!

また博物館の裏側に行きたいな〜。

 

 

                                有野北中学校  柔道をする誠ちゃん

 

 

 

先週から、トライやる・ウィークを始めて、あっというまに4日がたちました。

一日目はお客さんの前でデジタル紙芝居をしました。2日目と3日目は図書整理をしました。

さらに、収蔵庫と液浸収蔵庫もみさせてもらいました。

そして、今日は、図書整理とブログ記事の作成をしました。大変ですが、残りもがんばりたいです。

 

 

                                    北神戸中  エリザベス

 

11月5日の木曜日から、人と自然の博物館で「トライやる・ウィーク」を始め、4日目となりました。

  

館内の様子や、関係者しか入れないところに行ったりできてとても楽しいです。

  

博物館には、本当に多くの部屋があり、いろいろなものがありました。

  

収蔵庫にいったときには、標本や剥製があり、見ていてとても楽しかったです。

  

月曜日は休館だったため、「ひとはく」での仕事は3日目ですが、

  

貴重な体験をさせていただいて、本当にきてよかったと思いました。

 

今までしてきたことは・・・・・

 

 

1日目は、アース・シアターでのデジタル紙芝居をしました。

 

緊張したけれど、かまずに読むことができうれしかったです。

 

2日目は、図書室の整理とコピー用紙の運搬でした。

 

コピー用紙が重くて大変だったけど、みんなで楽しくできてうれしかったです。

 

土日をはさんで火曜日 3日目。

 

3日目の午前中には、図書の整理でした。その午後には、ノートパソコンでブログを書きました。

 

 

本当にいろいろなことをさせていただき、とてもうれしいです。

 

ここでの体験は、これから先も生かしていきたいです。

 

いろいろな方に支えられ、「トライやる・ウィーク」ができているですよね。

 

 最終日となる明日には、

 

人と自然の博物館の方々に、しっかりと感謝やお礼を言って、

 

最後の1日も一生懸命、力一杯頑張りたいです。

 

                                     北神戸中学校2年  山中

 中学2年生4人がトライやるの感想を書きます。今日で4日目が終わります。

 さてさて、彼らはどんな体験をしたのでしょうか?    お楽しみに!

NPO法人人と自然の会は、人と自然の博物館で、毎月第3日曜日に体験型イベントとして「ドリームスタジオ」を実施してきました。

ドリームスタジオは、人と自然の会会員が、博物館での各種セミナーの受講や自主グループ「サークル」での調査研究活動の成果を、来館者に楽しみながら体験していただくものです。博物館には専門の研究者がたくさんいますが、人と自然の会は参加者に対して素人の目線で、人と自然に関するさまざまなテーマを分かりやすく、親しみやすい切り口で企画・実施してきました。

1997年4月に第1回「ボランティアデー」として開始し、名称は「ドリームスタジオ」に改称されましたが(2001年4月第48回より)、この間毎月実施してきました。
12年の歳月を経て、2009年11月15日(日)の「ドリームスタジオ」が記念すべき150回目となります。

第150回ドリームスタジオは「森のクラフト」と題して実施します。
クリスマスリース、松ボックリのツリー、木の実のクラフトなどなど、自由な発想で作りましょう。ぜひ!記念すべき150回目のドリームスタジオにお越しください。

日時:2009年11月15日(日)13:00〜15:00
会場:博物館4階 実習室
定員:先着30名(受付は12:50〜)
参加費:200円
※ 11月15日は無料開館日です!

craft0911.jpg

(NPO法人 人と自然の会 佐竹千代子)

朝晩はすっかり寒くなりましたが,昼間は穏やかで良い天気.

気分を良くしてうっかり普段着で草むらに入ると・・・ひっつきむしの餌食になります.餌食といっても「種子の運び屋さん」にされるだけなんですけどね.

野外調査などをしていて(私が)よく餌食になるのは,「チヂミザサ」「アレチヌスビトハギ」「アメリカセンダングサ」です.この3種類は服や靴に付くと取るのが大変!

「チヂミザサ」はベタベタした液を出してひっつくので,種子の入った果実を取り去った後でも服に付いたべたべたがしばらく取れません.

「アレチヌスビトハギ」は柔らかい曲がった毛でひっついているのですが,取ろうとすると果実がばらばらに分かれて難儀します(注1).

「アメリカセンダングサ」はトゲがちくちくして痛いです.下の写真はアメリカセンダングサ.

amesen1.JPG amesen2.JPG

 

アメリカセンダングサの果実を実体顕微鏡で見てみると,2本に大きなトゲの他に逆さ向きの小さいトゲがたくさん見えます.どうりで取れにくいはずです.

amesen_toge.jpgひっつきむしに餌食になってしまったら,取り去るついでに観察してみるのも良いですよ.ちなみに「アレチヌスビトハギ」と「アメリカセンダングサ」は外来種です.

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香

 (注1)ばらばらに分かれる1つ1つを小節果(せつか)と言います.アレチヌスビトハギはエンドウ豆のさやのような果実をつけますが,種子が入っている部屋が一つ一つ分かれるのです.

さて、「その時、イボが動いた・・・。」の一席でございます。

少し前になりますが、時は10月29日。ひとはくにとあるおじいさんが訪ねてきました。

「足の付け根にイボができて、だんだん大きくなってきて・・・。」

あれ?うちは病院ではございせんが・・・。

「それが、ある日ポロッととれて・・・。」

よかったですね。

「気持ち悪いから、病院へイボをもっていったら。なんと・・・」

はー、病院へもっていきはったら、なんと???

 「なんと、医者がいうには、イボが動いとると・・・。」

えー!イボが動いたんでっか?こわー・・・・。

「そんなアホな。と思て、わしもイボ見てみたら、なんと足が生えて、動いとる!」

えーそれは妖怪イボ太郎かなんかじゃありませんか?ここは妖怪研究所では・・・。

「まーここは人と自然の博物館やし、そんなこといわんと見てくんなはれ。」

はい、たしかに人と自然ですが・・・。わーでかい・・・。これは直径3センチはありますがな・・・。

立派なイボでんなあ・・・  ということで、けったいな未確認イボ物体を小館研究員、北村研究員に

見せると・・・。

DSCF0422.JPG「これはダニです。」

えー!こんな巨大なダニがいるんですか?新種ですか???

DSCF0433.JPG「いえ、普通のダニが血をおなかいっぱいに吸って、満腹になったので落ちてはなれたんですね。」

まるで巨大なマーブルチョコ・・・いや白いカビがはえた梅干し・・・。

それにしても恐ろしい・・・。

「うまくとれてよかったですね。その方は。無理してとるとキバが残って化膿します。」

DSCF0435.JPGそうですか・・・。それでこのダニ君はこのあとどうなりますか?

「おなかいっぱいなので、あとは子供を産んでオダブツです。」

・・・・・・・

そこに鈴木研究員が現れ

「これは大きい。標本にしよう!」とアルコール漬け・・・。

そしてダニ君は標本となり、大谷研究員へ。

「これはマダニですね。3ミリくらいのが血をすったら10倍くらいになります。山には普通にいて、クマや鹿、それに犬によくついてますよ。」と大谷研究員。

「あーぼくも、かまれたことあるわ。顕微鏡でキバとったけど、釣り針みたいに肉に深くくいこんどったわ。」と八木研究員。

へえー。顕微鏡で手術ですか・・・。ぼくら素人にはそんなことはできません・・・。自然系の研究員って大変なんですねえ。こんなヘンなもんともおつきあいがあるんですねえ。

みなさんも犬をかわいがるときは、このマダニ君に気をつけてくださいね。

気持ちわるいがとっても驚いた「その時、イボが動いた・・・」の一席でございました。

 

河南堂珍元斎

 

ようこそのお運びあつく御礼申し上げます。

河南堂珍元斎でございます。

さて、似顔絵300人!の一席でございます。IMG_0490.JPG                         時は11月1日。ひとはくフェスティバル‘09でございいます。

 

あいにくの天候にもかかわらず多くの方が来場。

 

 

 

 

 

 

一方、ちんげんさいの似顔絵コーナーは雨バージョンで、ホロンピアホールの1Fに店舗を構えてのスタートと相成りました。マジックで顔を描いて水彩えのぐで色をつけていきます。

IMG_0504.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0516.JPG今年のお客様は家族連れが多く、たくさんの赤ちゃん、こどもたちを描くちんげんさい。寝ている赤ちゃんや恥ずかしくて顔をかくしてしまう子など・・・いろいろです。

 

「去年もきました。今年も扇子にうちの子2人の似顔絵お願いします!」という常連のおとうさんや「ファーブル展で2万人目にうちの子が選ばれて、記念にもらったちんげんさい特製フン虫扇子に息子の名前を入れてください。」とかひっぱりダコで、ちんげんさいは上機嫌!

中には「家族全員で!」という注文もあり、1枚の色紙に1人、2人、3人・・・最後のひとりは失敗できません。 IMG_0498.JPG

人それぞれ、いろんな顔があり、「みんな違ってみんないい !」ってな感じで1人あたり3分くらいで描きまくり・・・いよいよ、「その時」が来たのでございます。

 

 

 

「その時、歴史が動いた!」ではなくて、「その時、似顔絵300人を達成した!」のでございます。 IMG_0512.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとはくフェスティバルの片隅で、コツコツ似顔絵をかいて3年目。なんと、ついに!300人を達成しました。パチパチパチ・・・・

記念すべき300人目は、神戸市垂水区の中学3年生中野里佳ちゃん。(写真右)

IMG_0491.JPG将来の夢はなんと博物館の学芸員!という里佳ちゃんのひとはくの感想は「学校の校外学習できましたが、個人でははじめてひとはくに来ました。とっても楽しいところなので、友だちとまた来たいです。」

「ありがとうございます!」と記念にちんげんさい特製「人と自然扇子」をプレゼント。IMG_0507.JPG

IMG_0493.JPG 次は、500人目をめざし、相棒のおしゃべりロボット「アホクサイ1号」とともに、精進を誓うちんげんさいでありました。

 

 

また、来年ということで、似顔絵300人!の一席でございました。

 

パソコンとデジカメの準備

 午後は、情報管理課らしく(?)パソコンとデジカメを準備して、ホームページ(ブログ)に挑戦!!の予定でした・・・・・そのために、館内の取材(探検)に出かけました。普段博物館に来ただけでは入ることのできないエリア(研究・収蔵庫棟)へどんどん入っていきます。

 研究・作業中の研究員の部屋を訪ね、どのような仕事をされているのかお話しを聞かせてもらいました。

 

植物標本を作ってます 栽培実験室 遺伝資源実験室 昆虫標本製作室 動物標本製作室 液浸収蔵庫  

 忙しい中、お世話になりました。ありがとうございました。ジーンファームや恐竜ラボも見学しました。また生物系収蔵庫も見学し、標本の多さや珍しさに圧倒され、肝心の取材を忘れていました!!

 中学生のブログ記事は次回に挑戦することになりました。

情報管理課:八尾

 

 今日も爽やかな1日の始まり。4人の中学生は、インフルエンザの影響もなく元気に出勤(?)して来ました。

情報管理課で朝のあいさつ

 今日は、情報管理課で”トライやる”します。午前中は図書関連の作業をします。博物館の収蔵庫棟には図書室があり、研究用の図書や文献、雑誌などたくさんあります。その図書整理等の作業に従事しました。

  図書BOXの整理作業    コピー用紙の運搬・整理  

今日も、がんばってください。

情報管理課:八尾

 6月にトライやる・ウイークで多くの中学生がひとはくに来ましたが、今日から第2弾が始まりました。今回は、神戸市立有野北中学校、北神戸中学校から2名ずつ来ています。

4名の中学生が 朝礼であいさつ  今日はフロアスタッフが指導者です

 4名が順にひとはくの職員の前で抱負を語るなど、自己紹介をしました。続いて、今日の担当指導者のフロアスタッフとも顔合わせをし、4日間のトライやる・ウイークの始まりを迎えました。

 また、期間中トライやる・ウイークの状況をアップします。

情報管理課:八尾

 11月1日(日)天気はあまりよくはなかったですが、大変多くのみなさまに足を運んでいただき、大盛況のうちに今年のフェスティバルは終了しました。ありがとうございました。

 当日の”blog速報”でもフェスティバルの様子をお知らせしましたが、あまり多くはお伝えできていませんでした。そこで、再び当日の様子などをいくつかお伝えします。

 「君も発掘調査隊員!!丹波の恐竜化石を探しだそう」

    君も発掘調査隊員!!    height=

午前中は屋外で作業をし親子連れなど多くの人が化石を見つけようと、ハンマーで砕いていました。午後には雨を避けるためひさしの下で、引き続き化石を探しました。「もしかして、これは!?」と思うものは、すぐそばで研究員などが顕微鏡で確認し、何点か化石が発見されました。

 

恐竜疾走!コンテスト ホロンピアホールでは、ちびっ子がたくさん参加して「恐竜疾走!コンテスト」が開かれました。ユニークな恐竜がたくさん登場しましたよ。その他にもホールでは、「恐竜◯×クイズ」が開かれ、ちーたんやゆるキャラたちも参加して盛り上げてくれました。また、「県立有馬高等学校吹奏楽部」のみなさんは、イントロあてクイズなどを盛り込んだとても楽しく、そして聞き応えのあるステージを見せてくれました。

     恐竜◯×クイズ     有馬高等学校吹奏楽部

 ホールのホワイエでもコケ玉づくりや似顔絵コーナーなどもあり、フェスティバルを盛り上げてくれました。

   コケ玉やクラフトも     謎の講談師 似顔絵コーナー

 本館の中もところせましとコーナーが設けられ、多くの人が楽しんで帰られました。

 須磨海浜水族園 恐竜缶バッジつくり  松ぼっくりや小枝でクラフト                         .   ひとはくサロンも大賑わい    セミナー室の中でもイベント!!  エントランスにはプラネタリウム登場           まんぷく屋台

 まんぷく屋台は多くの店が出て、お昼時にはお客さんがごった返すほどの混雑ぶりでした。でも、天井はあるものの、雨や風でちょっと寒かったですね、ごめんなさい。

 来年もひとはくフェスティバルをお楽しみください。

ひとはくフェスティバル広報担当チーム

今日は文化の日。ひとはくは無料開館でした。

みなさんスタンプラリーに挑戦して、完成された方々に今日も先着100名まで日曜・祝日限定のクリアフォルダプレゼントがありました。

クリアフォルダ

▲このクリアフォルダ、非売品ですが、買うとなると350円くらいかな?こんなチャンスなかなかないですよ(^^;

館内では、朝からフロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「とっても簡単!化石のレプリカづくり」があり、終日、子どもたちが楽しく、そして簡単にレプリカをつくってくれました。

おゆまる01 おゆまる02

▲おゆまるを湯の中でやわらかくして、型にはめ込むだけ!!とっても簡単です

レプリカ01 レプリカ02

▲色を選ぶのも楽しいし、できたレプリカを見るのも楽しいですよね。小さなお子様でも安心です。このレプリカづくり、次回は22日(日)です。ただし、こちらは有料です。(1個100円)

そして、特別企画「竜と獣の道展」(12月27日まで)にあわせて始まったデジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」は、午前、午後とも満席!!
これを見たら丹波の恐竜化石についてもたくさん勉強できますよ。

たんたん01 たんたん02

▲毎日14時30分から上映しています。土日祝は11時と14時30分の2回上映します。

さらに15時からの「恐竜骨パズル」にも子どもたちが集まって、
巨大な骨パズルに挑戦してくれました。

パズル01 パズル02

▲はじめは全員で、次に2チームに分かれて時間を競いました。この恐竜骨パズル、次回は21日(土)・22日(日)・23日(月・祝)3日間連続であります。


ひとはくでは特別企画「竜と獣の道展」を開催中です。
企画展「コウノトリのいる風景」も11月23日(月・祝)までです。
どうぞひとはくに”何度も”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

11月1日(日)に続き、今日もひとはくは無料開館日です。
今月は、「関西文化の日」で14日(土)、15日(日)も無料開館日です。

おかげさまで1日の「ひとはく&恐竜フェスティバル」は、たくさんのお客様にお越しいただくことができました。ありがとうございました。
当日の様子は、すでにひとはくブログで紹介されたとおりですが、昨日の神戸新聞にも掲載されたとおり「恐竜疾走コンテスト」も盛り上がりました。

恐竜03

恐竜01 恐竜02

▲走ったり、ほえたり、楽しい恐竜たちでした

そして1日の雨と、昨日の風で深田公園のアメリカフウもだいぶ散ってしまいました・・・

アメリカフウ

 

アメリカフウ02

ただいま、ひとはくでは企画展「コウノトリのいる風景」を開催中です。
11月23日(月・祝)までです。
そして、丹波の恐竜特別企画「竜と獣の道展」も開催中です。
12月27日(日)までです。
どうぞひとはくに”何度も”お越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

ゆるキャラ 大集合!!

2009年11月 1日

ひとはく博士とはばたん 加東伝の助やちーたんも登場

 まだまだフェスティバルは、続くよッ!!  まもなく、恐竜疾走!コンテストもスタート。

 エントリーは全部で16名   さて、どんな恐竜が登場するか? 乞うご期待

 

ひとはくフェスティバル広報担当チーム

雨が降っても 大丈夫

2009年11月 1日

サロンは大賑わい ホールロビーも大賑わい ホールでは、ゆるキャラが、恐竜が・・・・!!

雨が降っても大丈夫!!  ひとはくサロンは多くの人で大賑わい。館内のブースもたくさんの人で賑わっています。

 まもなくホールでは、「恐竜疾走!コンテスト」が開催されます。ただ今エントリー受付中!!

 ゆるキャラも大集合してます。お気を付けてお越しください。

 

ひとはくフェスティバル広報担当チーム

今年のひとはくフェスティバルは屋内プログラムにしてスタートしましたが、先ほどから雨が降り始めました。

館内01 館内02

▲館内ではたくさんのワークショップが展開されて、大勢のお客様でにぎわっています。

化石01 化石02

▲恐竜の化石発掘体験!化石が見つかっています!!

P1040720.JPG

▲フラワータウン駅から博物館までの通路下にまんぷく屋台がひしめいています。

まだまだ間に合います。これからホロンピアホールでのステージプログラムが始まります。お楽しみに!!

ぜひ、お越しください。

(ひとはくフェスティバル広報担当チーム)

 

 

天高く・・・・・

 

まもなく開始です 午後には天気が崩れそうな予報も出ていますが、爽やかな秋空が、みなさま方のお越しをお待ちしております。

 どうぞ、ご家族おそろいでひとはくにお越しください。

 

 

 

 

ひとはくフェスティバル広報担当チーム

朝からすでに準備が始まっています。今日は夕方には天気が崩れるとか・・・
今年のひとはくフェスティバルは雨に濡れません!!ぜひ、お越しください。

博物館正面入口

▲周辺はもうすっかり秋の色です

準備01

▲研究員も総出で準備にあたっています。今のところ天気は大丈夫です

屋台

▲今年のまんぷく屋台はここで。屋台ストリートですね(^^)

ホール

▲深田公園でのステージプログラムは、ホロンピアホールで行います

どうぞお楽しみに。10時から始まります!!

(ひとはくフェスティバル広報担当チーム)

今、ひとはくでは特別企画「竜と獣の道展」を開催中です。今日もフロアスタッフと遊ぼうスペシャル「恐竜の復元画を描こう!」がありました。

復元画01   復元画02

▲スタッフの高瀬さんからアドバイスをしてもらって、骨格図にトレッシングペーパーを載せて恐竜に肉をつけて、体の色を想像して色鉛筆で描いていきます。

復元画03 復元画04

▲できあがったらジオラマに貼って記念撮影!!その場でプリントアウトしてプレゼントします(^^)

いよいよ明日から11月。「竜と獣の道展」は年末12月27日(日)まで開催されます。

そして、明日11月1日(日)は、ひとはくの年に一度の最大イベント!!ひとはくフェスティバルです。

今年は恐竜をテーマに「ひとはく&恐竜フェスティバル」  詳しくは当館ホームページをご覧ください。恐竜化石の発掘体験もあり、恐竜になりきって疾走するコンテストもあり、とにかくさまざまな催しがあります。まんぷく屋台も楽しめますよ。

さらに!!こんなにたくさん来ていただける日なのに・・・観覧料収入は度外視!? 明日は無料でご入館、ご観覧いただけます。お車の方は、向かいのフローラ88ダイエー店舗3階から上の駐車場にとめていただくと4時間まで無料です。

明日は天気も下り坂のようです・・・でも、今年のひとはくフェスティバルはすべて屋内で実施します。雨に濡れるご心配はありませんので、 是非この機会に、ひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

 

神戸市立多聞東中学校に貸し出ししていた化石のレプリカづくりセットが戻ってきました。
箱の中には生徒たちの感想文と写真の入ったCD−Rが・・・


作成中01 作成中02

▲楽しそうに作っていますね。感想文には「初めて生で化石を見てさわって楽しかったです!」とありました。

完成!

▲貸し出ししているので色を塗る時間もたっぷりとれたようです。

標本01 標本02

▲本物顔負け!?想像力豊かな化石のレプリカ?復元予想模型?たちですね


さて、私は今日も朝から小学校6年生の出前授業に行っていました。6年生3クラスを時間の関係で1.5クラス54人での実験を連続2回行いました。

小学校にて01 小学校で02

▲こちらも真剣そのものですね。何度も納得がいくまで「おゆまる」で型をとっていた児童もいました。その真剣さがいいですよね(^^)

完成

▲みんなうまくできてよかったです。

ひとはくでは「化石のレプリカづくりセット」の貸し出しや出前授業を行っています。ぜひ、お問い合わせください。

さてひとはくでは、明日31日(土)、フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「竜と獣の復元画を描こう!」があります。
ジオラマ

▲こんな感じです。全身骨格図をもとに復元画を描いていただき、それを巨大ジオラマに貼って写真を撮ります。撮った写真はプレゼントしますよ(^^)

いつでも楽しいひとはくに、”何度も”お越しください!!

(生涯学習課長 平松紳一)
 

小学校3年生の環境体験学習の一環で、昨日、加西市内の小学校が来館されて、橋本佳延研究員の「里山を観察しよう!」を受講されました。

まずレクチュア

▲はじめに「里山」について講義を受けます。

ひとはくの森へ

▲ひとはくのある深田公園内に整備された「ひとはくの森」に入って学習です。

森の中

▲左は間引きをしたので「明るい林」、右は放置されたままの「暗い林」です。「管理された里山」と「里山放置林」の違いがよくわかります。

ドングリ拾い

▲気がつくと子どもたちはコナラの木の下でドングリを見つけて、さっそく拾いはじめてました(^^)

年輪を

▲ちょうど枯れた松の伐採が行われたところだったので、さっそく年輪を数えました。
なんと55年。ちょうど1950年代のアカマツでした。このあたり、かつてはマッタケがたくさん採れたかも??

ドングリ クヌギ

▲こちらのドングリは一回り大きいクヌギです。9年くらい前に植栽したクヌギだそうです。

 

イモムシ

▲このほかイモムシやクモ、セミの抜け殻など、様々なものを見つけては大騒ぎ??
学校に帰って、次は学校周辺の里山を観察するとのことでした。

ひとはくでの環境体験学習については、このブログでもカテゴリーを設けています。
ぜひ、ご参考にしてください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

秋深し 深田公園

2009年10月29日

11月1日日曜日の「ひとはくフェスティバル」を控え、秋の装いもますます整いつつあります。

 

どんぐり まだ落ちてないヨ!! 博物館の外には、階段やテラスの部分も多く、時々コロロンコロン・・・・と転がっていきますが、まだ落ちてないどんぐりもたくさんあります。どんぐりの記事はこちらを参照してください。

 

 少し歩けば、今度はもみじが。まだ青葉ですね。色づきには少し早いです。よく見るともみじの種らしきものが・・・・・

  この種は 回転しながら落下するのかな?

 

 そして、モミジバフウの紅葉と落葉、たくさん葉っぱが落ちてます。 

落ち葉のじゅうたんには・・・・・ちょっと物足りないかな

  

 11月1日は「ひとはく&恐竜フェスティバル」。そして「コウノトリのいる風景」展、「竜と獣の道展」、などイベント山盛り!!  おまけに県立美術館・博物館5館による【ミュージアム・スタンプラリー】もやってます。

 そしてなんと、「関西文化の日」として、11月1日(日)、3日(火)、14日(土)、15日(日)は、無料になります。

    ぜひ、ご家族おそろいでひとはくにお越しください。

 

情報管理課:八尾 Face04.gif

深田公園の奇面昆虫

2009年10月27日
電子顕微鏡で虫の顔面を観察する! 作戦(11月1日のフェスティバルで実施)
の続きです.

蚊以外の材料を求めて,20日に深田公園で観察用の虫を採集しました.主に水辺
でスウィープしたところ,半翅目(カメムシ目)や双翅目(ハエ目)を中心に小さ
な虫がたくさん入りました.今回も吸虫管で吸ってとりあえず凍結.双眼実体顕微
鏡で眺めながら選定しました.どれもこれもユニークで目移りします.

時間的なこともあって,実際にイベントで観察できるのはせいぜい飼料台一個か二
個の数匹だけです.オーソドックスな口器として甲虫を一匹入れて,あとは吸う口
の代表でカメムシと,変形の著しいハエの仲間を何匹か…どれも捨てがたい奇面っ
ぷりです.で,結局飼料台三個にテンコ盛りになってしまいました.
mix123m.jpg
一日乾燥したあと,蒸着メッキして予備の観察を行い,説明パネル等のために写真
を撮影しました.電顕像は明暗のみのグレースケールというか,モノクロです.た
だ,博物館の電顕のモニタはレトロなブラウン管なのでグリーンで表示されます.
下の写真では色を歪ませて可愛くしてあります(無理か?).
kus03.gif
上の写真(プルプル立体写真)は[クサカゲロウ科の一種の幼虫]です.[アリジ
ゴク(ウスバカゲロウ類の幼虫)の自走式のやつ]みたいな虫でアブラムシなどを
食べています.恐ろしげな風貌,立派な牙(大アゴ)ですねぇ.左右の複眼はそれ
ぞれ6個(7個?)の個眼で構成されているようです.ちなみにクサカゲロウ類の
卵は[優曇華(うどんげ)の花]です.
ata011.gif
この写真は[アタマアブ科の一種]で,頭部を下から見たところです.頭全体がびっ
しり複眼で,細い隙間に触角と口器があります.触角も口器も複雑に変形していま
す.複眼には個眼が整然と並んでいますが,前方だけ大きくなっています.

ひとはくフェスティバル’09を11月1日(日)に開催します。今年のテーマはなんと「恐竜」、いつものイベントに加えて、恐竜関連の催しが楽しめます。ここでおすすめイベントを3つだけ紹介します。

 

 いちおしは「君も発掘調査隊員!!丹波の恐竜化石を探しだそう」。ハンマーで石を割って恐竜化石を探します。発掘現場から持ってきた石を割るから、本物の恐竜の骨のかけらが見つかる可能性大!壊さないように慎重に見つけてね。出てきた化石は博物館に収蔵します。あしからず。

  Octfes-1.JPG                  (写真 石割のようす)

 

 

 ふたつめは「恐竜疾走!コンテスト」。恐竜の頭としっぽ付けて、恐竜スタイルで走ります。研究員が審査し、いちばん恐竜らしく走った人が優勝です。イベントは14時から、エントリーは12時半から、どなたでも参加でできます。

Octfes-3.JPG              (写真2 恐竜の頭としっぽ付けて走ります)

 

 

 3つめは「ゆるキャラ大集合」。いつもフェスティバルを盛り上げてくれるひとはく博士、はばタンのほかに、丹波竜のちーたん、キッピー、加東伝の助、イノッキー、しーたん、いなぼうが集まります。一緒に写真を撮りたい人は、12時半に芝生ステージに集合しよう。 

 

Octfes-2.JPGのサムネール画像のサムネール画像              (写真3 はばタンと「はいっ、チーズ!」)

 

 このほかにも楽しいイベントが盛りだくさん。あとは当日のお楽しみです。ひとはくでみなさまの御来館をお待ちしています。

 

                               半田久美子(自然・環境評価研究部)

 

昨年の6月に、篠山市に分布する篠山層群下部層(14000万年〜12000万年前)から、哺乳類を含む多数の小型脊椎動物化石が発見されました。私は、それら小型脊椎動物化石の内、トカゲ類化石の研究を行っています。日々研究していく過程で、少しずつですが篠山層群のトカゲ類について明らかになっていくことがあります。そこで私は、先日英国で開催された米国古脊椎動物学会の第69回例会で、これまでの研究の進捗状況を発表してきました。

 

米国古脊椎動物学会(Society of Vertebrate Paleontology)は、年に一度例会を開催します。その例会には、米国の研究者のみならず世界中の研究者が集うため、実質的には古脊椎動物学の国際大会となっています。09年度は、これまでの例会では初の試みとなる北米大陸外での大会となり、英国のブリストル大学で923-26日の4日間開催されました。今回の大会には、約20ヵ国、総勢約1000名の研究者が参加し、900を超える研究発表がおこなわれました。

 

Octikeda-2.JPG  P9270672.JPG  

 写真(口頭発表の会場)

 

例年この大会では多数の研究者が発表するため、研究内容により選別され複数の会場にて発表が行われます。上の写真は一番大きな口頭発表の会場です。大会参加者は、事前にプログラムを調べ自身の興味のある演題を聞きもらさないように多数の会場を行き来します。

 

 

Octikeda-1.JPGのサムネール画像                       写真(ポスター発表)

 

今回私は、上の写真のようにポスターで研究成果を発表しました。このポスター会場では、お酒やスナックが振舞われ、世界中の古生物学者が交流を深め、研究についての情報交換が行われます。私は当初、「発表中にお酒はちょっと・・」と思っていましたが、少しお酒が入ることで、国籍を超えてスムーズにお互いが打ち解けることが出来るようです。

 

発表の成果も上々で、多くの研究者に、「日本の白亜紀前期の小型脊椎動物化石の発見は非常に重要で、今後の調査を楽しみにしている」とコメントを頂きました。また著名なトカゲ類化石の研究者とは、研究上疑問に思っていることや今後の課題について議論でき、非常に有益な研究発表となりました。今後も、随時、研究成果を発表していく予定です。

 

                               池田 忠広(自然・環境評価研究部)

ネパールでの植物調査の話のつづきです。

前回のお話はこちら http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_467/

◆調査中の食事はダル・バート、タルカリ(豆のスープとご飯、カレー味の野菜)が基本です(写真左:キッチンボーイが給仕をしてくれる)。朝は軽くダル・バート、タルカリ、昼はパンにタルカリ(写真中)、夜は豪華にダル・バート、タルカリです。ですが、コックは日本の調査隊に毎年参加していて、好みをよく分かっているので、海苔巻きや玉子丼、春巻き、ピザ(写真右)、ポリッジなど多国籍な調査隊に合わせた料理を作ってくれました。この多様な料理に、何度もネパール調査に来ているイギリス人もびっくり。自分たちの調査でも彼を雇いたいと大喜びでした。
Nepal4-1.JPG    Nepal4-2.JPG   Nepal4-3.JPG

 

◆ネパールで怖いものといえばお日様、山蛭、高山病でしょう。西ネパールはとても乾燥していて、そのせいかとても暑い。毎日雨傘を日除けに使っていました(写真左)。日焼け止めも必要不可欠で、付けないと水ぶくれができて皮がむけてしまいます(写真中)。少し涼しくなると山蛭がウジャウジャとやって来ます(写真右)。髪の中に入っていたりして嫌でしたが、東ネパールに比べればまだまだ少ない方なのだそうです。また、今回は残念ながら4000mを越えるところまでいけなかったので、高山病の心配はありませんでしたが、去年はヘリコプターを使って緊急に山を降ろしたほどの重病人がでました。高山病を甘く見てはいけません。


Nepal5-1.JPG    Nepal5-2.JPG     Nepal5-3.JPG

 

◆日本での調査もキャンプをすることが多かったのですが、日本では、全て自分でしなくてはいけません。寝る場所を探し、テントを張り、ご飯を作り、標本の型直しをして、サンプルの整理をする。ところが、ネパールではキャンプ場につくとテントは張られていて、お茶を出してくれ、テントで待っているとご飯が出てきます(写真左:朝食を待つサーブたち)。標本作りやサンプル整理もシェルパに手伝ってもらえるし、なんて素晴らしいんだと思いました(写真中:サーブのテントを片付けるシェルパたち)。
ただし、疲れても、調査が嫌になっても迎えは来てくれません。ただ自分の足で歩くのみです(写真右:元気なシェルパと疲れたサーブ)。
Nepal6-1.JPG    Nepal6-2.JPG    Nepal6-3.JPG

 

◆最後に今回の調査で見かけた動物のいろいろ
Nepal7-1.JPG        Nepal7-2.JPG

 

Nepal7-3.JPG         Nepal7-4.JPG

 

Nepal7-5.JPGのサムネール画像        Nepal7-6.JPG

 

Nepal7-7.JPG        Nepal7-8.JPG

肝心の植物調査の話は全く出てきませんでしたが、それはまたいつか。

                                    山本伸子(自然・環境評価研究部)

ひとはくのスタッフは、毎日元気にみなさまと共に学び、楽しませて頂いております。

最近のひとはくでは、本物のホオジロの巣を観察して紙で模型を作ったり、コウノトリをモチーフにしたカードやオモチャを作ったり、3日がかりで実物大のコウノトリの巣をみんなで作るなど、楽しいイベントが行われ多くの方にご参加頂きました。誠にありがとうございました。

 

 

FSOct-1.JPG    FSOct-2.JPG(写真1)鳥の巣のレプリカ作り   (写真2)コウノトリカード作り

 

 

FSOct-3.JPG(写真3)ヤッター! 大きなコウノトリの巣が完成しました!!

 

 

コウノトリの巣の完成品は1123日(月・祝)まで、ひとはく2階企画展示室前にて展示しております。記念撮影などいかがでしょうか? 

 

FSOct-4.JPG(写真4)コウノトリの親子みたいですね!ご家族でぜひどうぞ。

 

10月24日(土)には、ふかたんがありました。今月のテーマは「化石を探そう」。

ここでひとつ問題です。次の写真は何の化石でしょうか?

ご興味のある方は、ひとはくに探しに来てくださいませ。

 

FSOct-5.JPG

                  (写真5)○○の化石

 

温かい飲み物が美味しく感じられる今日この頃です。移りゆく季節の景色など眺めながら、4階ひとはくサロン休憩コーナーでお茶など飲んで、ほっこり…とした気分を味わってみてはいかがでしょうか?

スタッフ一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。

                                                                 

                                                                    寺尾由美子(フロントスタッフ )

毎月のドリームスタジオ、今回は秋を代表する身近な「どんぐり」を題材に選びました。

親子連れ(幼稚園〜小学校低学年)を主な対象に「学び」と「遊び」のコーナーを設けました。親子協働の要素を盛り込んだ「どんぐりをより身近に知る」ドリームスタジオです。また、導入にもいろいろ工夫しました。

 

1 どんぐり独楽、どんぐり剣玉のデモンストレーション、

2  入口をどんぐり暖廉、クズで飾り、雰囲気を盛り上げる・・などな

    ど。

 

その甲斐あってか、たくさんのファミリーに楽しんでもらいました。

なお、「いろころ」とは「いろいろ」と「ころころ」の合成語です。

 

 

DS1.JPGのサムネール画像 

写真1

入口をどんぐり暖廉とクズで飾り雰囲気を出してます

 

DS2.JPG 

写真2

「学ぶ」上段は幼木、下段は葉と実あわせの資料

 

 

DS3.JPG 

写真3

「遊び」どんぐり釣り 大人もはまってしまいます

 

DS4.JPG 

写真4

「遊び」どんぐり独楽 お父さん頑張る

 

DS5.JPG 

写真5

「遊び」どんぐり独楽 親子で仲良く協働作業

 

DS6.JPG 

写真6

「遊び」どんぐりけん玉 父「どうだ!」

 

                 中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

 

岩槻邦男のコラム10

2009年10月27日

 ひとはくの新展開では、博物館活動の原点に戻り、生涯学習支援とシンクタンク機能の発揮が活動の2つの柱とされました。生涯学習支援の視点はすでに第8回に取り上げましたので、今回はシンクタンク機能について、ひとはくが貢献している実例をいくつか拾い上げて紹介します。

 シンクタンク機能とひとことでいっても、多様な対応が期待されます。県立の博物館という博物館の位置づけから、県政課題への対応が業務としても必要なことはいうまでもありません。この領域では、第3回に紹介しました「生物多様性ひょうご戦略」策定での貢献が分かりやすい実例です。近頃の評価システムでは、委員会にどれくらい出ているか、などと数字に表れやすい資料が大手を振って歩くことになっていますが、ひとはくも実際いろんな委員会での貢献もしています。しかし、戦略に結びついたのは、絶滅危惧種や外来生物への日常的な対応、里山林などの基礎的な調査研究から管理維持への貢献など、これまでに積み上げてきた実績です。博物館としての日頃の調査研究活動が、県政課題へのシンクタンク機能に結びついているきれいな実例といえます。

 ひょうご戦略に実った成果は、来年秋の生物多様性条約加盟国会議(COP10)に向けての活動、とりわけ神戸で開催される諸会合での活動につながり、ひとはくのメンバーの貢献はここでも光っています。環境問題は「地球規模で考え、地域で活動を」と訴えられます。兵庫県における地道な活動が地球の明日への指針を描き出すことが、兵庫県の自然の保全につながる基本です。

 県立の博物館だから県政課題に貢献していればそれでいいというものではないでしょう。県立の機関は県民のものです。実際、兵庫県におけるさまざまな自然環境問題への取り組みに、ひとはくはシンクタンクとしての役割を果たしています。ひとつは、市町村等の公共団体への助言と協力です。具体的に協力協定を結んだり、形式上の取り決めはなくても、実際上求められて事業の企画に助言をしたり、評価に協力したりと、さまざまな貢献を重ねています。

 自然環境と人とのかかわりは、行政だけで理想的に維持されるものではなくて、そこに住む人々の自主的な活動によって支えられるものです。日本列島の自然は、典型的に、日本人の、人と自然の共生を育んできた生き方によって維持されてきました。(そのことを、昨年の連続セミナーで話しましたが、内容をかいつまんで9月末に研成社から刊行した『生物多様性のいまを語る』に紹介しています。)現在もまた、自分たちの環境を大切にしようと考えるさまざまなNGO, NPO によって多様な試みが進められています。自然環境についての日常的な調査研究の知見に基づき、ひとはくのメンバーはこれらの人々に必要な助言を提供し、シンクタンクとしての機能を果たしています。求められて応じるだけでなく、ひとはくのキャラバン活動などを通じて、地域に新しい意欲を芽生えさせるきっかけづくりも行ってきました。ひとはくの活動に連携する人々の環を育てようという試みです。その成果は、毎年2月11日に開催することにしている「共生のひろば」で見事に花を開かせつつあります。

 今夏は佐用川できびしい災害に見舞われるという悲しい出来事がありました。ひとはくは船越山麓の昆虫館と強い連帯をもって活動しており、わたし自身も昨年は昆虫館との共同事業に参加しました。災害に見舞われた日もまさに連携活動が実施されている時でした。昆虫館の災害につきましては、このブログでもすでに紹介した通り、ここでの活動を大切にしている人々といっしょに、復興支援の呼びかけをしています。これもまた、ひとはくのシンクタンク機能から出発した具体的な活動です。シンクタンク機能は座って理論を展開することも大切ですが、環境問題への貢献を考えるなら、具体的な活動につながってはじめて成果が結ばれることも認識する必要があります。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

柳田國男とカマキリ

2009年10月27日

さて河南堂珍元斎でございます。

時は10月2日のこと。場所は福崎町。

あの有名な民俗学者柳田國男さんの生家になんと

巨大なカタツムリと巨大なカマキリがあらわれたの

でございます。 IMG_0218.JPG IMG_0213.JPG

これには訳がございまして、

3月に続き柳田國男松岡家顕彰記念館との連携イベント。

今回はカマキリでございまして、柳田さんの作品「蟷螂考(とう

ろうこう)」にちなみましてのセミナー「柳田國男とカマキリ」

でございます。

先発は、鈴木武研究員のカタツムリのお話。 IMG_0174.JPG

カタツムリの種類や柳田さんが子どものころに見たハリママイマイ

の生態などを解説。

IMG_0187.JPGカタツムリを囲みながらのセミナーは囲炉裏端の昔ばなしのような

味わい深い分雰囲気でした。

 

 

 

 

 

 

 

中継ぎは、河南堂珍元斎の講談「田助とカマ吉の言葉の冒険!」

IMG_0193.JPG さあ、うってかわってこれは、大騒ぎでございます。

IMG_0244.JPG オガミとかハラタチジジイとかオマンバカバカとかけったいな方言

がたくさんあるカマキリの方言を探す旅にでカタツムリの田助と

カマキリのカマ吉の冒険!

 

柳田國男さんの唱えた「方言周圏論」のかたつむりの「蝸牛考」ともに根拠となったカマキリの「蟷螂考」をもとにした創作講談でございます。

IMG_0251.JPG IMG_0229.JPGカマ吉は御免奈斎、田助は四十一斎、カマッキリ尊氏は、飛び入り参加でデビューした阿北斎。

 

IMG_0257.JPG東京から八犬伝の千葉、京都、神戸、沖縄、そして故郷福崎と長い旅の中で、カマキリのたくさんの方言に出会います。 IMG_0235.JPG

戦いや大道芸もある寸劇講談・・・。みんな奮闘しました!

 

 

 

 

 

 

抑えは、大谷剛研究員のカマキリの生態のお話。カマキリのオスは交尾のあと、メスに必ず食べられるわけではない・・・など目からウロコのお話でした。

 

IMG_0276.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この巨大なカタツムリとカマキリ、またひとはくに現れるかもしれません・・・。

あーこわあ・・

さて、伊丹市の柿衞文庫で開催中の開館25周年記念「芭蕉−新しみは俳諧の花」展(10月3日〜11月23日)のひとはく連携ワークショップのお話の続きでございます。まずは、芭蕉展とあわせて展示中の「ふるいけやかわずとびこむみずのおと作品展」の紹介から。 IMG_0121.JPG

IMG_0095.JPGこれは、この夏、伊丹の小中学生と家族が芭蕉の「ふるいけや」の句から、自由な発想でつくったワークショップの作品展で、

IMG_0092.JPG実際に蛙をさわって短冊に文字を書いた作品や、セラミックで作った蛙を展示中です。

IMG_0098.JPG太田研究員が担当した短冊編は前回のブログで紹介しましたが、今回は珍元斎の担当したセラミック粘土ガエルのお話。 P1010175.JPGのサムネール画像

柿衞文庫には、芭蕉が短冊にかいた「ふる池や蛙とびこむ水のおと」の有名な句があります。この句が生まれた場面を創作講談で再現。 P1010178.JPG

内容は、うるう3月の中途半端な季節に、カエルという季語が春と夏という、これまた中途半端ないきものを題材に、江戸は深川の芭蕉庵で腕を競い合ったという、芭蕉の一門の「蛙あわせ」のお話。

P1010181.JPGま、簡単にいいますと「カエルをネタにみんなで句をよもう!」の会でございます。

IMG_8807.JPG多くの門人が芭蕉庵にやってきて、そばを食べたり、酒をのんだりしながら、句を競いあう中で、カエルの句は生またというお話で、IMG_8762.JPG

カエルは今までカジカガエルを代表選手とする鳴く声を描くのがスタンダードでしたが、芭蕉はここではじめて、カエルの行動、すなわちカエル(たぶんダルマガエル)の姿をよんだことが すばらしい!新しい! のでございます。というようなことを一席ぶちまして、

IMG_8815.JPG IMG_8824.JPGその刷り込みのあと、大阪芸術短期大学の堀野先生の指導のもと学生さんの協力でセラミックガエルを作りました。中学生は、クラス用の超大皿に、家族は家族ごとの大皿にカエルを盛り、大阪芸短大で焼成して完成。

IMG_0129.JPG IMG_0143.JPG芭蕉さんをはじめ、柿衞文庫、現代美術作家、大阪芸術短期大学、ひとはく・・・そして、伊丹のこどもたち。人と自然の融合した芭蕉展、ぜひご覧ください! 

大きなスクリーンで動く、フロントスタッフ手作りのデジタル紙芝居。

1024日(土)から開催中の 特別企画「竜と獣の道」展にあわせて、

新作デジタル紙芝居『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』を上映しております。

 

 

1027-1dejitaru.jpg 

〜真夜中・・・誰もいない人と自然の博物館(ひとはく)で、展示物の生き物たちが動きだす・・・。〜

 

2006年、丹波市で恐竜化石がみつかりました。

それが丹波の恐竜、デジタル紙芝居の主人公“たんたん”です。

 

 

1027-2dejitaru.jpgこの丹波の恐竜“たんたん”が、ひとはくを散歩しながら、展示からぬけだした森の動物たちや恐竜時代の生き物たちを中心に、展示物のみどころを楽しくご案内する物語となっております!

 

この紙芝居をご覧くださったお客様に、『ひとはくナイトミュージアムコース』という 館内マップをプレゼント。

どんな生き物に出会えるかな?マップ(地図)を手に入れて紙芝居に登場した生き物に会いに、

ひとはくを探検してみよう♪ 

もちろん、ご紹介したもの以外にも、様々な生き物が館内にいます。

 

デジタル紙芝居は毎日上映しておりますので、ぜひ、ご覧くださいませ。

 

デジタル紙芝居 『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』
上映期間 :10/24(土)〜12月27日(日)予定

上映時間 :平日 14:3014:45 

                    土日祝11:0011:15 と 14:3014:45 の2回

上映場所 :3階アースシアター

 

                                                                   松田 沙耶香(フロントスタッフ)
佐用町昆虫館との共催で、「いどうこんちゅうかん」を行いました。
佐用町昆虫館は、2009年8月の水害により、現在休館中です。その間、子どもたちに楽しみを提供しようという趣旨です。
10月22日(木)には、佐用町立平福保育園、佐用マリア幼稚園、23日(金)には、佐用町立三河保育園、同中安保育園を訪問し、あわせて120名ほどの園児たちに虫をさわってもらったり、お絵かきをしてもらったりしました。


IMG_9830.jpg
三河保育園です。


IMG_9766.jpgのサムネール画像
テレビの取材もたくさん。


IMG_9774.jpg
楽しい蚊帳遊びです。


IMG_9798.jpg
赤とんぼをさわれました。


IMG_9814.jpg
とっても元気な園児のみなさんでした。

つづきは、佐用町昆虫館オフィシャルブログをごらんください。

佐用町昆虫館は、2010年春の再開をめざしています。
復興義援金の募集も行っています。みなさんの温かいご協力をよろしくお願いいたします。

八木 剛(自然・環境評価研究部)


昨日から始まった「竜と獣の道」展 。

「どんな展示やねん。」と思われてる方もいらっしゃるかと思います。

ご安心ください。

毎週日曜日研究員による展示解説をおこなっています。

本日の担当は池田研究員。

    P1010245.JPG   P1010252.JPG  

3階の「竜と獣の道」展の展示室には30名近くのお客様がお越しくださいました。順番に説明しています。「化石の見分け方は?」なんて話もありました。

                     P1010243.JPG

                    博物館のスタッフも一緒に聞いて必死にメモってます。

         後でどんな話があったか教えてね。

P1010263.JPG    P1010267.JPG 

次は、化石のクリーニング施設、「ひとはく恐竜ラボ」へ移動します。大移動中。

P1010268.JPG    P1010276.JPG

ひとはく恐竜ラボです。ここではクリーニングの道具のお話やクリーニング作業について説明がありました。歯医者さんとの違いは?部位はどうやって見分けるの?

トカゲの化石もクリーニングしてるんだって。ちぃっちゃ〜。

この展示解説は「竜と獣の道」展 開催中の毎週日曜13時30分から実施しています。

担当によって、切り口や重点的に説明する箇所が違うので、何度聞いてもらっても新しい話がきけますよ。 

また、毎週日曜・祝日に限り、館内4か所のすべてのスタンプを集めた方、先着100名に素敵なグッズをプレゼント!

※土曜日は実施していません。

 

 そして館内イベントも展示に合わせて実施しています。

展示期間中の毎週土・日・祝(10:30〜16:00)に実施している、フロアスタッフとあそぼうスペシャル。

今日は「恐竜の世界をつくろう!」でした。

P1010224.JPG     P1010234.JPG 

恐竜に思い思いの色を塗っています。

P1010230.JPG      1025jiorama.JPG     

 出来た恐竜は、ジオラマ恐竜の世界に置きます。

 

(この立派なジオラマができるまでは、こちらをご覧ください。すべてスタッフの手作りです。

  →http://hitohaku.jp/blog/2009/10/5/ )

 

「家でもやってみよう」とか「こんなに集中して絵を描いたのは初めて」なんて嬉しい言葉をいただきました。 

 フロアスタッフとあそぼうスペシャルは、毎回いろんなプログラムを用意していますよ。

次は何かな?

 

                             小林美樹(生涯学習課)

お待たせいたしました!今日から、「竜と獣の道」展が始まりました。

朝一番のお客様です。

P1010117.JPG  

展示室内のようす。兵庫県産の化石がこれだけ一堂に集まるのは初めて!

「いろんな化石があるんですね〜。」

P1010078.JPG

 この展示では兵庫のいろんな時代のいろんな化石が見られます。

ハチの化石も。

P1010050.JPG

発掘現場???で記念写真も撮れちゃいます。

 

さて、ひとはくは展示だけだはありません。

今日もたくさんのオープンセミナーが実施されました。

いつものことながら、カメラをぶら下げて、ちょっとお邪魔してみます。

今日から始まりました、「FSとあそぼうスペシャル〜とっても簡単!化石のレプリカづくり」です。

 P1010069.JPG    P1010092.JPGのサムネール画像 

   材料となる’おゆまる’を選びます。             色をまぜようかな〜。  

      いろんな色がある〜                  どうしよう。

 

P1010098.JPG      P1010100.JPG   

この’おゆまる’はお湯につけると軟らかくなります    軟らかくなったところで、熱いのを我慢してしっ            

                                かり、手でもみ、型に押し当てます。

 

P1010106.JPG    P1010072.JPGのサムネール画像のサムネール画像 

 出来上がり〜〜。とってもきれいにできましたね。   こんな感じにできちゃいます(見本)

こちらのイベントは来月11月3日(火・祝)と22日(日)にも実施されますよ。

 

 また、「竜と獣の道」展に合わせて、「恐竜おめんづくり」のイベントや

P1010184.JPG    P1010216.JPG 

デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ナイトミュージアム」も上映中〜

tanntannosannpo.jpg

( デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ナイトミュージアムより)

詳しくは、うきうきカレンダーを見てね。

 

化石のレプリカづくりのお隣は、赤澤研究員の「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」のオープンセミナー。

ハサミとテープだけでビデオカメラが作れちゃうの???

P1010212.JPGのサムネール画像    sakasakamera.JPG

 

ふかたん「化石を探そう」もありました。

隊長は古谷主任研究員と助手は寺尾由美子スタッフです。

        1024setsumei.JPG                ishiwohirottemasu.JPG 

        まずは、隊長から説明です。           さぁ、化石を探してみよう〜。

                hirottekitaishiwomitemasu.JPG 

               拾ってきた、ただの石ころ?だと思っていたのに!!

               顕微鏡で見ると、実はたくさん化石が入ってたなんて・・・。

              ルーペでのぞくと黒いつぶつぶ。正体は放散虫化石でした!!

 

ひとはくは、、毎日わくわくが楽しい発見・体験がいっぱいですよ♪

今日も楽しいひとはくでした☆

 

                                   小林美樹(生涯学習課)

さて、いよいよ明日24日(土)から「竜と獣の道展」が始まります。

今日の写真はこれ(↓)

恐竜ジオラマ

▲恐竜たちの足音が聞こえませんか??

今回の「竜と獣の道展」では様々なオープンセミナーがあります。

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」については、

http://hitohaku.jp/blog/2009/10/24_1/

で紹介しましたが、25日(日)には、「恐竜の世界をつくろう!」があります。
4階ひとはくサロンで、開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)


恐竜の世界をつくろう

▲このジオラマ、すべてスタッフの手作りです。

高瀬さん

▲背景の絵を描いているフロントスタッフの高瀬さん。

ジオラマ制作

▲手前のジオラマは私とフロントスタッフの笹山さん、瀬良さんとの共同製作です。ベニヤ板に廃ダンボールを切って重ねて段差をつけて、紙粘土と石膏でなだらかにして、仕上げは水性ペイントです。

恐竜折り紙

▲あなたも自分でつくった恐竜を置いて情景写真を撮ってみませんか?

みなさん、明日から始まる「竜と獣の道展」にどうぞ ”何度も” お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

さて、いよいよこの週末24日(土)から「竜と獣の道展」が始まります。
パネルの準備など、ほぼ完了しました。いよいよ明日の開館を待つのみです。

竜と獣の道展

▲この扉の向こう側にどんな展示があるのか・・・

今朝の新聞でも「県内産 脊椎動物の化石一堂に」と紹介されたとおり、今回の展示では兵庫県で発見された1億4千万年前から1万年前までの化石が一度に見られることも見応えがありますが、さらに期間中のオープンセミナーにも注目です。

「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石を探しだそう」
というオープンセミナーが、ひとはくで11月15日・29日・12月13日・27日の計4日間開催されます。(観覧料のほかに受講料が必要です)
これまでに丹波市で発掘された発掘現場の石をハンマーで割っていただきます。

 

化石発見

▲去年の第3次発掘のときに私もハンマーで石を割って見つけました!!

もしかすると「恐竜の化石」が出てくるかもしれません!!
先日、10月17日(土)に丹波焼陶器まつりで同様のイベントがありました。
そのときの様子は下記ブログでも紹介されています。
http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_488/
化石が見つからなくても、参加者全員には約5千万年前のサメの歯の化石がプレゼントされます。
ぜひ、チャレンジしてみてください!!

みなさん、ひとはくで秋から冬の「竜と獣の道展」にどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

今日の写真はこれ!!(↓)

ちーたん

なんだかわかりますか?
丹波竜のマスコットキャラクター「ちーたん」です。
ひとはくの松原主任研究員ご自慢の力作です!!一般公開に先立ちブログ公開します(^^)

さて、今日は24日(土)から始まる「竜と獣の道展」の報道向けプレビューがありました。

松原

▲<兵庫県「竜」と「獣」の化石地図>を解説する松原主任研究員

博物館では企画展示前に、このように報道関係者に展示内容を詳しく紹介して記事にしていただいています。

 

三田周辺

▲恐竜だけじゃありません。地元三田周辺で発見されたザイサンアミノドン(1999)、サンダタンジュウ(2004)などの化石も一挙公開!!


ヴェロキラプトル

▲昨日のブログ http://hitohaku.jp/blog/2009/10/2_4/ 「かぎ爪」の持ち主です!人と自然の博物館ではもちろん初公開!!恐竜ファンなら一度は見てみたいヴェロキラプトルの全身骨格標本です。

まだまだ紹介したい展示があるのですが、今日はこれくらいに(^^)

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
どうかご期待ください!!

期間中、さまざまな体験イベントもあります。

ぜひ、何度もひとはくにお越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

今日も秋晴れでいい天気でした。

青空

この写真を撮ったのは、10月初めのブログでも紹介した神戸市北区のイチョウの街路樹です。

http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_475/

イチョウ

▲あのときに比べて、2週間以上たって黄色味が増しましたね(^^)

さて、今日は神戸市立の小学校6年生に「やさしい化石のレプリカづくり」の授業をしてきました。

6年生1クラス、16名の小規模校です。

どれにしようか▲どれにしようかな??

▲みんなで鍋をつついているみたい??鍋をつついている?

これは型を取る「おゆまる」をビーカーの湯でやわらかくしているところです。

型どり▲慎重に型どりです

▲型ができました!!型どり完成

このあと石膏を流し込んで固まるのを待ちました。その間、「地層」「化石のできるまで」「丹波竜の発見」などについてお話ししました。

完成01  完成02  完成03 完成04

▲みんなできました!1番左の写真中央の先生が持っているレプリカは「特製!アンモナイトスタンド」です。みんな新型インフルエンザ予防でマスクをしています。

そして最後は開催まであとわずかと迫った「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」を紹介してきました。
ぜひ、来てくださいね!

ひとはくでは、これから2学期後半、6年生が理科で「地層」や「化石」を学習するのにあわせて、「やさしい化石のレプリカづくり」の出前授業にあちこち出かけます。私と西岡敬三指導主事だけではまわりきらないので、化石レプリカセットの貸し出しもしています。(現在2校に貸し出し中です)

また、お問い合わせください。

(主任指導主事兼生涯学習課長 平松紳一)

 二夜連続シリーズの流星報告になりました。

 昨日の観測の時間帯は、午後10時半頃から午前0時頃までおおよそ1時間半でした。確認できたのは5,6個でした、という報告をしました。写真も人工衛星か飛行機の光跡だけでガッカリ。

 

 そこで、昨夜に引き続き観測することに・・・・しかも時間帯をずらしました。午前2時40分頃から午前3時40分ごろまでに作戦変更しました。この時間帯だとオリオン座は、南の方角の天高くにありました。その分、首の痛さも昨日より増しました。

 

画面右下に ☆彡

<2009-10-21 02:57 丹波市青垣町 10mm F3.5 ISO1600 30秒開放>

 

 見えた流れ星は1時間で20個ちょっとでした。昨日より多かったので満足。写真も40枚くらい写しましたが、はっきりわかるのはこの1枚。貴重な写真記録になりました。

 

 次にこのオリオン座流星群が活発になるのは、70年くらい先のことなのだそうです。ってことは、まだ見られていない方は、今夜にでもどうぞ。雲の量も気になります。特に寒さには十分な備えをお忘れなく。

 

情報管理課:八尾 

 

今日の写真はこれ!!(↓)

だれのもの?

なんだかわかりますか?
先日、ひとはくのエントランスホールで営業しているショップさんで買ったものです。
これが恐竜「▲#□$◎%▽&◆」のものだとわかる人は、かなりの恐竜マニアですね(^^)

この爪については、下記のブログ
http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_473/
と関係があるんですよ。でも、答えはまたの機会に!

さて、3階丹波の恐竜化石の展示コーナーも昨日の閉館後の作業に続き、
今晩も閉館後の作業によってかなり変わってきました。


搬入

▲次々と展示ケースが増設され、かなり密集した展示室内に・・・

展示室内01

▲たくさんの展示ケースに、これから標本がならべられていきます

  展示室内02

▲ところせましと並べられ、天井からも?

 

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
ご期待ください!!
この企画は10月24日(土)から12月27日(日)までです。

秋から冬のひとはくに、ぜひ、お越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

上ってくるオリオン座

 <2009-10-20-23:38 丹波市青垣町 28mm F4 ISO1600 1分間露光>

 

 2006年から多く見られるようになった「オリオン座流星群」。今年も10月19日から23日頃まで、極大になるといわれています。過去には1時間に50個も観測された報告もあり、今年も同程度の流星が期待されています。 

 22時過ぎ頃からオリオン座の全体が見え始めますので、それから真上を過ぎ夜明けで空が明るくなるまでが見えやすいと思います。東方から上ってきますので、街灯などの少ない場所、できるだけ広く空が見渡せる場所を選んで見てください。

 昨夜は、22:30頃から24:00頃までおおよそ1時間半ほど見上げていました。自分で見たのは、だい5〜6個確認しました。一人で見ると一方向しか見えないので見上げている後方に流れても確認できないので、複数人で観測する方が効率がいいと思います。また、夜には気温も10℃を下回り大変冷え込みますので、防寒具をお忘れ無く(温かい飲み物とおやつもあればGood!!)

 

 写真に記録するのは、これまた難しく、運も味方しないと・・・・ちなみに上掲の写真の真ん中、山の稜線のすぐ上方に見える光跡は飛行機か人工衛星です?!

 

 参考ページ<国立天文台>  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20091019/

 

情報管理課:八尾

 

さて、いよいよこの週末24日(土)から丹波の恐竜、特別企画「竜と獣の道展」が始まります。
パネルの準備など、館内ではあわただしく準備が進んでいますよ。

 

古谷

▲古谷主任研究員なにやら顔をしかめていますが???

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」では、
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」を行います。
なんと開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)

 

4階サロン展示

▲場所は4階ひとはくサロンです

私が担当して学校団体向けにやっている「やさしい化石のレプリカづくり」では、本物の化石から、ご本人が型どりしてレプリカをつくるところにこだわっているのですが、それだと時間がかかってしまいます。
そこで今回は、誰でも簡単に、その場で数分でかわいい化石のレプリカをつくっていただきます。(ただし、材料費がかかるので1個100円です)

 

おゆまる

▲今回使うのは「おゆまる」という商品です。とってもかわいいでしょ

 

型どり

▲型はもちろん本物の化石から作りました。ゼリーの空き容器が役に立ちました(^^)

 

シリコン樹脂

▲型はシリコン樹脂です

型(アンモナイト2種) 
▲たくさんの型作りも順調に進んでいます

実は、今日の閉館後、「竜と獣の道展」に向けた展示の移動・設営作業が始まります。
24日からの展示をお楽しみに!!

イベントもたくさんありますよ。また紹介します!!

みなさん、ひとはくで秋から冬の「竜と獣の道展」(12月27日まで)にどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

桂の甘い香り

2009年10月19日

 深田公園のカツラの葉が色づきはじめ,あたりに美味しそうな香りが漂うようになりました.

カツラの落ち葉を手にとって匂いを嗅いでみてください.まるでお菓子のような甘い焦げたような香りがします.

これは,マルトース(麦芽糖)に熱を加えて焦がすと生成される「マルトール」という成分によるもの.マルトールは松葉などにも含まれ,香料や食品添加物にも使われるそうです.

katsura.jpg

 

←紅葉しはじめたカツラの葉

 

katsuranamiki.jpg

 

←深田公園北西にあるカツラ並木.南西側の遊歩道にもカツラ並木があります.

 

 

 

 

  (自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

今日も快晴!!秋晴れです。
博物館のある深田公園のモミジバフウ(別名アメリカフウ)も紅葉が見頃になってきました。

モミジバフウ

モミジバフウ02

館内では、日曜日とあって様々なイベントが行われています。
NPO法人「人と自然の会」の第3日曜日恒例のドリームスタジオ。
今日は「どんぐり いろいろ どんぐりこ」です。
13時からですが、始まってすぐに子どもたちが楽しんでいます・・・。

ドングリ01

ドングリ02

ドングリ03▲たくさんのドングリですね(^^)

これからまだまだオープンセミナーがたくさんあります。
みなさん、ひとはくで秋のイベントをぜひ楽しんでください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

丹波焼陶器まつりにミニキャラバンを出展しました。

 

DSC00319.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のキャラバンは、『化石発掘!石割体験!』

僕も、私も、化石を発見できるかもしれません。レッツチャレンジ!!

 

DSC00205.JPG

 

 

 

 

手袋とゴーグルを着けたら、

 

DSC00384.JPG DSC00400.JPG

 

 

割ります!

割ります!!

 

DSC00395.JPG DSC00396.JPG 

 

 

割ったらよく見て

 

DSC00314.JPGどんな化石が出てくるのか顕微鏡で確認

小さいので見逃さないように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00348.JPG化石が入っていそうな石を選んだら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00360.JPG DSC00432.JPG

 

また割ります!

ひたすら割ります!

 

DSC00428.JPG DSC00355.JPG  DSC00449.JPG  DSC00470.JPG 

 

1億数千年前に思いを馳せながら

 

DSC00430.JPG DSC00455.JPG

 

最初は見ているだけだったお父さんも、お母さんも、ついつい参加

 「一回だけ」のつもりが「見つかるまで」に

 

 

DSC00408.JPG「あった!」

残念、これは化石ではなく、炭です。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00457.JPGめげずに割ります

 

 

 

 

 

 

 

そして、とうとう・・・・

 

 

『見つけた!!』

 

DSC00498.JPG DSC00504.JPG

 

この感動は、なにものにも代えがたい!

一生の大切な宝物を見つけた気分です!!

 

DSC00505.JPG見つけてもらった化石は発見者の名前とともに博物館で大切に保存させていただきます。

 

いつか、また会いに来てね。

 

 

 

 

 

『化石発掘!石割体験!』は来月、11月1日(日)のひとはくフェスティバルでも開催予定です。

この達成感は癖になるかも?化石を発見してみたい方はぜひご参加ください!

 

また、10月24日(土)からは、恐竜展示特別企画「竜と獣の道」も開催します。

太古の兵庫を歩いた生き物たちに会いに、ぜひ、ひとはくへお越しください!

 

自然・環境マネジメント研究部 武田重昭

山陰海岸ジオパーク

2009年10月17日

ひとはくは山陰海岸ジオパークを支援しています。ジオパークをみなさんはご存知でしょうか。(ホームページあります http://sanin-geo.jp/ ) 現在、日本ジオパーク委員会の審査を受けている最中で、もしパスすれば、次は世界ジオパークになるべく日本の代表として審査に臨むことになります。その山陰海岸に109日から10日、兵庫県立大学環境人間学部の学生や先生方にひとはくの先山研究員、藤本が付き添って香美町に行ってきました。県立大学は香美町と連携協定を結んでいて毎年交流を持っています。台風の直後で海は多少荒れていて、下浜でのゾウやサイの足跡化石は波にかき消されて見れず、三姉妹船長で有名な「かすみ丸」も出航せず残念な要素もありましたが、先山研究員の講義や地元の方々の解説を受けられたことは山陰海岸ジオパークを知るきっかけにはなったようです。西日本新聞に紹介されています。

 http://www.nnn.co.jp:80/news/091011/20091011024.html

三姉妹船長に会えなくて残念に思っていたら、ジオパーク館に母世代の長女と三女の方が来てくださって記念写真をとることができました。長女のお子さんが三姉妹で2世代にわたって船長をされているのですがさらにその三姉妹のお一人のお子さんが3兄弟だそうで、将来はイケメン3兄弟船長が実現するかもしれません。香美町ばんざい!!(自然環境マネジメント研究部コミュニティデザイン研究グループ 藤本真里) setumei.jpg

豊岡市ジオパーク普及啓発専門員の三木先生(後姿青いシャツの方)が香美町下浜で足跡化石について解説

 

jiopa-kukann.jpg

最近改修された新温泉町の山陰海岸ジオパーク館

 

 

 

sakiyama.jpg

学生と地元の方々も交えて山陰海岸ジオパーク館内で解説する先山研究員

simai.jpg

かすみ丸の美人姉妹船長と念願の記念写真が撮れた藤本

明日、10月17日(土)12時半〜14時までひとはくサロンでひとはくだましセミナー2を開催します。県立美術館の「だまし絵」展と連携したミニ企画展「だまし絵といろんなだまし」の県連イベント第2弾!です。

今回のお題は、沢田研究員の「なんやらあやしげアナグリフ」、珍元斎の紙芝居「芝右衛門たぬき」、大谷研究員の「虫のだまし」です。昆虫の3D写真から、たぬき、そして虫の擬態まで、さまざまなだましの世界を体験できます!

IMG_0334.JPGそこで、前回10月12日に行いました、だましセミナー1の模様を少し紹介します。

山崎研究員の建物のだまし。建物のトリックを講談風に語ります。

IMG_0338.JPGさあ、額縁効果!みんな普段より格好よく見えるかな? IMG_0353.JPGつづいては、河南堂珍元斎一座の「たぬきときつねのだまし合戦!」来館者も出演しての大騒ぎの寸劇講談となりました。IMG_0374.JPGたぬきは美術館の四十一斎。きつねは謎の指導主事、山本カン斎です。IMG_0354.JPG

小学3年生の倉橋くん。小売斎として出演。  小6の先輩、売斎くんと大行列をしてくれました。   

IMG_0380.JPGIMG_0359.JPGIMG_0362.JPG                                                                           

 

                                                   上田研究員はボン斎、フロアスタッフの美濃さんはグループ交斎として紅二点出演。総勢7人のおおにぎわいの寸劇講談でありました。

IMG_0400.JPGつづいては、加藤研究員の「なまず絵」。 IMG_0392.JPG江戸時代のおわりにあった安政大地震のあと「なまず絵」が大流行します。その絵師の中に、「だまし絵」で有名な歌川国芳もいました。加藤コレクションなどからの絵解き風に紹介しました。

IMG_0405.JPG最後は、ゲストの登場です。たぬきから人間に戻った県立美術館の橋本指導主事による県立美術館の特別展「だまし絵」展レクチャー。だまし絵の楽しみ方のツボを聞き、だまされに行きたくなりました。11月3日までです。みなさんもぜひ。

IMG_0406.JPGさて、明日はどんな「だまし」が登場するか・・・・。みなさんもひとはくに、だまされに・・・いや楽しく学びにきてください!待ってます。

 

川東丈純

 

花壇のハチドリ?

2009年10月14日
 うちのコスモスの花にハチドリがいる! と,初めて見た人は驚き
ますが,もちろんハチドリではありません.

 蛾(スズメガ)の仲間のオオスカシバやホウジャクなどの仲間は,
昼間に花から花へと飛び回って,蜜を吸います.いちいち止まるのが
じゃまくさいのか,空中に浮遊したままの吸蜜です.

 幼虫はイモムシです.スズメガの仲間なので立派なシッポがありま
す.博物館の周りのクチナシにもオオスカシバが毎年発生しており,
成虫もよく見かけます.

 下の写真(プルプル立体写真)は花壇の花に来ている,ホシヒメホ
ウジャクです,幼虫がヘクソカズラで育つ小型の種です.
 うまくホバリングしていますが,色が地味なのであまりハチドリっ
ぽくありません(ハチドリ見た事ないけど).

3380t_am.gif

昆虫共生・沢田佳久

岩槻邦男のコラム9

2009年10月14日

 10月は自然の季節の分かれ目でもありますが、人が設定した年度の上半期から下半期への移行期にもあたります。最近では、衣替えという言葉は流行りませんが、エコスタイルと呼ばれる服装から旧来のすがたに戻る時で、男性はネクタイを締め直す季節です。国のエコスタイルはなかなか徹底しませんが、先行していた兵庫県では遥かに徹底しており、周囲に気を使う心配もなく、安心してエコスタイルをとることができるようになりました。国では9月も自動的にエコスタイルが要望されますが、県は6月、9月は各個に状況判断をすることになっています。現実には、東京ではネクタイ派が多いのに対して、兵庫県ではエコスタイルが断然優勢だったように見ました。

 年度の半ばに達した時ですから、10月のひとはく月例報告会では、09年度の前半を見通しながら先月の実績を評価しました。単年度の中間というだけでなく、ひとはくでは新展開第2期5年間のちょうど中間に当たる時でもあります。5年の目標値の半分が達成されたかどうかを確かめ、達成されていないとしたら何が問題だったかが洗い出されないといけません。第1期では、目標値の設定自体にさまざまな問題が含まれていましたが、第2期では、第1期の経験に基づいて目標値を設定していますので、自己評価に向けて下手な言い逃れはできません。

 ひとはくの外の動きを見ますと、今年度の上半期には、県では知事選もありましたが、国政選挙では変革も刻まれました。これが吉と出るか、凶につながるか、変革を演出した国民の参画と恊働を含めて、厳しい行動が求められます。もっとも、一足早かった change は、もうノーベル平和賞で顕彰もされています。変えようと思うこと自体が、未来をつくる夢を育てることであり、未来へ向けての重要な一歩を刻んだことだからでしょうか。

 ひとはくの新展開は最初の5年を終え、第2期も峠にさしかかりました。ここまで来ると、活動は日常化し、試行錯誤から脱却しますから運用は効率的になります。誉めていえばそうですが、逆にマンネリ化してはじめの意欲が吹っ飛んでしまうのも人間の弱さの現れです。その意味でも、節目ごとに現在を洗い直し、初心に戻ることが肝要であり、ひとはくの月例報告会はその役割を有効に果たしているものと、10月の第2金曜日に実感しました。(月例報告会については、このブログの第4回に、現状をちょっとだけ紹介しました。)
 ひとはくの新展開は、企画されただけでも顕彰に値するものだったはずです。さらに、第1期の実績も、それ相当に評価されてもよかったはずです。しかし、残念ながら、それが客観的に評価されるほど世の中は進んでいません。もっとも、客観的な評価というのは、何かで顕彰されるようなことだけではないはずです。ありがたいことに、ひとはくの活動は県内でも識者には徐々に認知してもらえているようですし、業界内でも相応に評価していただけていると、私は勝手に自負させてもらっています。ひとはく内で、諸々の制限、困難に遭遇しながらも、前向きな企画がひとつひとつ積み上げられているのも、構成員の自信とやる気の現れでしょう。その成果がもっとも大きな収穫です。

 ひとはくが発信するさまざまな事業のうちで、セミナーは『ひとはく手帖』で紹介されているように多彩に展開しています。昨年度はわたしも10回シリースに取り組みましたが、三田に遠くて参加いただけない人にも活動内容の一面を知っていただけるように、内容の一部を紹介する『生物多様性のいまを語る』という書を研成社から上梓しました。宣伝を兼ねてになりますが、ひとはくの情報発信活動のひとつを見ていただくために報告します。ひとはくの活動に、檄を飛ばしているだけでなく、自分も参画しているという歓びを実感してもいます。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

今日は、3連休の中日。とても、いい天気☆行楽日和ですね〜。

どこかへお出かけ、なんて人もいらっしゃるでしょう。

 

1011hitohaku.JPG                              ▲とっても爽やかなお天気です☆ 

 

土・日・祝日に実施している、「フロアスタッフとあそぼう」。

この3連休は、「コウノトリの巣づくり」のイベントを実施しています。

 

昨日から明日にかけての3日間で作っていきます。

 

【昨日】土台と枝を組みました。 

 

                           P1000949.JPGのサムネール画像   P1000287.JPGのサムネール画像 

                           ▲枝を作っています。たくさん作ってね。

 

                          P1000288.JPG      P1000296.JPG

                          ▲みんな、コウノトリのお母さん気分になって枝を運んでいます。

           dodai.JPG

           ▲土台ができました。 

                             1nichimeshuuryou.JPG

                              ▲一日目終了〜。記念撮影です。

 【今日】 枝をたくさん組みました。                    

                           P1000317.JPG    setsumei.JPG 

                           ▲コウノトリの巣を作る前に

             まずは、現在展示中の「コウノトリのいる風景」を見ながら

             コウノトリについてのお話を聞きました。

 

            P1000997.JPG        P1000998.JPG   

                           ▲今日もみんなでたくさん枝をつくりました。

 

        P1000298.JPG   P1000300.JPG

        ▲出来た枝をどんどん組んでいきます。        

                                       

 

P1000325.JPGのサムネール画像のサムネール画像

       ▲今日はここまで出来ました☆ 

 

明日、リサイクルのワラを積んで、タマゴをのせ、完成!

完成したコウノトリの巣は、23日まで2階の企画展示室前に展示します。

あなたも、本物そっくりなコウノトリの巣を作ってみませんか?

 

                小林美樹(生涯学習課)

 今日は10月11日、3連休の真ん中です。

今日も朝からいい天気、絶好の行楽日和です。耳を澄ませば遠くから祭りの太鼓なども聞こえてきます。エントと秋の空10.11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空を見上げると...すっかり秋ですね

 

 読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋と、それぞれの「秋」の楽しみ方がありますが、ひとはくでは『恐竜の秋』を楽しんでください。

 来る10月24日(土)からは、特別企画展「竜と獣の道展〜太古の兵庫を歩いた生き物たち〜」が開催されます。詳しくはこちらを ▼

http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/ryu_index.html

 この日まで待てないという人!!、10月の毎日曜日には、オープンセミナー「実演、解説!恐竜ラボ」が開催されています。当館の研究員が、恐竜化石の展示や化石のクリーニング作業の様子を、直接解説します。オープンセミナーは、申し込み不要です。その場で誰でも参加できます。

 ☆☆☆ きょう開催されたこのセミナーの様子を紹介します。 ☆☆☆ 

 博物館3階「丹波の恐竜化石展示室」に集合、研究員の先生から解説を聞きます。この展示室には、発掘された肋骨や歯の化石、化石が埋まっていた様子を再現した「産状レプリカ」、化石発掘現場の情報などが展示されています。

 また、第3次発掘で見つかったティラノサウルス類の歯の化石も展示されています。

 「産状レプリカ」はこの夏千葉県の幕張で開催された恐竜博に出展していましたが、戻ってきました。 

DSC_1597.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 産状レプリカの前で解説を聞いています。

 

DSC_1582.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本日の講師は、三枝春生先生です。

 

DSC_1610.JPG 

 

 

 

 

 

 

「恐竜は次々に歯が生えてきます。」ティラノサウルス類の歯の化石の解説を聞いています。

 

 展示室の解説の後は、「ひとはく恐竜ラボ」に移動し、化石のクリーニングについて説明を聞きます。化石のクリーニングとは、化石を岩石の中から取り出し、表面の余分な岩石や石灰質を取り除く作業のことです。場所はエントランスホールの脇にあります。

 今こうしている瞬間にも、化石がクリーニングされ、本当の姿を現しつつあります。

 ティラノサウルス類の歯の化石もここで見つかりました。

DSC_1624.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラス越しに化石のクリーニング作業を見学できます。大変繊細で地道な作業です。

 

 化石のクリーニング作業は、丹波竜化石工房(丹波市山南町谷川1110 山南住民センター1F)でも行っています。 ▼

 http://www.tambaryu.com/studio.html

  ひとはくでは、恐竜化石以外にもたくさんのセミナー・イベントを実施しております。詳しくは「うきうきカレンダー10月」をご覧ください。 ▼

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0910.pdf 

(生涯学習課 西岡敬三)

 

さて好評開催中のミニ企画展「だまし絵といろんな“だまし”」のオープンセミナー「ひとはくだましセミナー」を来る10月12日(祝)と17日(土)に開催します!両方とも12時半〜14時までひとはくサロンで行います。12日は、建物、狐狸講談、なまず絵、だまし絵。17日は、虫3D、芝右衛門狸紙芝居、虫擬態がテーマです。

その内容の一部を先月22日に県立美術館でも開催しました「1日だけのひとはく美術館〜ひとはくだましセミナー〜」から紹介します。IMG_9681.JPG県立美術館の「だまし絵」展はその日1万人を超す大賑わい。ひとはくのセミナー会場も立ち見が出て120人もの人。

IMG_9699.JPG司会は久々に元NHKの阿部星香さんです!

IMG_9685.JPGまずは山崎義人研究員の「建物のだまし」。

IMG_9690.JPG建築や都市などの空間は、人々の五感で受けとめられます。 IMG_9693.JPG

そんななかで、だまし絵のように目の錯覚を利用していろんな風に見せるトリックが、あちこちにあります。図と地や錯視・・・その秘密を解き明かしました。 IMG_9701.JPG

2番手は、河南堂珍元斎とぶんがく茶釜。

演目は、きつねとたぬきのだまし合戦!講談「おまんだぬきと細川のおやっさん」でございますIMG_9748.JPG

昔から、人里近くに住んでいる狸や狐は人をだますといわれてきました。 IMG_9712.JPG

本当はそんなことは出来ないのに怪奇現象を妖怪たちととも一身に背負ってきたエライだまし屋のタヌキさんとキツネさんを主人公に、IMG_9735.JPG

淡路につたわる昔話をもとにおまん狸と細川のおやっさんというキツネの化かしあいの物語を寸劇つきで演じました。 IMG_9783.JPG今回も珍元斎の相方、美術館の四十一斎もタヌキとキツネに化かされてフンまみれになる弥平を大熱演でした。12日にはひとはくでその迷演技を披露します。

 

 

河南堂一門も、十七斎のキツネ、小江雅智斎の女房、綾毬奈斎の大名行列と今回は女性陣中心の寸劇で華やかでありました。

  

トリは大谷剛研究員の「虫のだまし」。たくさんの動物の餌になってる虫たちは、つかまらないようにと一生懸命生きています。

IMG_9793.JPGその中で、ハチのふりをしている虫や「だまし絵」のように腰のくびれを模様で擬態する虫・・・ IMG_9795.JPGけなげに生きる虫たちをたのしく紹介しました。会場はさまざまな“だまし”に関心したり笑ったり驚いたり、あの手この手のだまし三昧の一日となりました。IMG_9806.JPGひとはくでのセミナーは2日間のスペシャル版でこの日出演しなかったなまず絵の加藤研究員や沢田研究員も出演します。みなさまもひとはくで、ぜひ“だまし”の世界に浸ってみてください。乞うご期待。

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます!本日のお話は芭蕉さんとカエルでございます。

芭蕉さんと家にカエルという話ではなく芭蕉さんのあの有名な句「古池やかはづ飛び込む水の音」のかはづ=カエルのおはなし・・・。

IMG_0082.JPGIMG_0085.JPG 10月3日伊丹にあります俳諧の文学館、柿衞(かきもり)文庫で企画展「芭蕉 新しみは俳諧の花」展がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

さて、月日はずーっとさかのぼり、今年の夏、7月のこと。太田英利研究員と珍元斎は、柿衞(かきもり)文庫と大阪芸術大学と組みまして、この「芭蕉展」に向けたワークショップをすることになったのでございます。(この企画なんと文化庁の補助金がつきました!)

P1010173.JPGそれは、芭蕉さんのよんだ「古池や・・・」に登場するカエルをテーマにした2つのワークショップ。

1つは、俳人の木割大雄さんと太田研究員のコンビ。

子どもたちが生きているカエルをさわって体感したのち、「古池や・・・」の句を短冊に自由に表現する講座。 P1010180.JPG                      もう1つは、大阪芸大の堀野利久さんと珍元斎のコンビで、芭蕉さんがカエルの句をよんだ「蛙あわせ」の場面を再現した講談を子どもたちが聞いて体感したのち、カエルの焼き物をつくり大皿に盛るというもの。

 

 

 

第1弾はカエル短冊から。7月7日、場所は稲野小学校と鈴原小学校。柿衞(かきもり)文庫の今井美紀館長、木割さん、太田研究員、珍元斎の4人が登場し、カエルまみれの戦いの火ぶたは切って落とされたのございます。

P1010177.JPGまずは、太田研究員によるカエルの生態を解説。なんと世界には4500種のカエルがいるとのこと  。   そのうち日本は40種。うち半分が沖縄。やはり琉球は多様な自然があるんですねえ。

P1010205.JPGカエルは環境の変化に弱く、伊丹にも昔はいっぱいいましたが、だんだん減っていて、今回捕獲したトノサマガエルとヌマガエルは道場町でとってきたもの。夜中に田んぼに入って捕獲中、不審者と思われた・・・などのエピソードを交えながら、子どもたちに楽しくわかりやすく語りました。  P1010212.JPG      そして、いよいよカエルさんをさわります。 P1010206.JPG P1010182.JPG 珍元斎がケースにはいったカエルさんを解き放ち、子どもたちは大騒ぎ、カエルはさわられ、キャーキャーいわれ、えらいこっちゃ!って感じです。

P1010184.JPGおそるおそるのぞく子。顔にのっけてふざける子、まったくさわれず見るのもいやで衝立にかくれる子・・・みんなそれぞれいろんな反応です。 P1010209.JPG

P1010186.JPG散々さわったあと、いよいよ木割さんの指導で、短冊にいろんな絵や文字で「古池や・・・」をかいていきます。 P1010188.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  P1010193.JPGP1010197.JPG P1010198.JPG P1010226.JPG

みんな夢中で縦のものや横のもの、多様な作品ができました。カエルさんはというとぐったり、うんざり。

でもカエルさんのおかげでたのしいおもしろい作品ができました。

大活躍のカエルさんはこの日ちゃんともとの道場町の家へ無事カエルことができましたので、ご安心をば・・・つづく・・・・

蚊の顔面

2009年10月 6日
 電子顕微鏡で昆虫の顔面を観察する! ぜひ蚊の顔面を! 作戦の
続きです.博物館の近くで採ったヒトスジシマカで試しに観察用のサ
ンプルを作ってみました.ところが「頭を取って試料台に並べる」と
いうのが事実上不可能な事が判明.蚊の場合,一匹まるまるでも希望
の角度に接着するのが至難なのです.

 試料台に7種の色んな虫の顔を並べて,というのは断念します.適
当に貼付けた上で,見る際に角度を工夫するのが現実的なようです.

MQT-1898.JPG
ヒトスジシマカの横顔

昆虫共生・沢田佳久

2009年10月3日(土)に連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」が開催されました。担当は秋山研究員で、ひとはく連携グループの「NPO法人さんぴぃす」のメンバーがスタッフとして参加しました。

 

前日までの雨の影響もなく、当日は朝から青空が広がりました。集合場所の芦屋ゲートから奥池方面に向かって、芦屋川沿いの森の中でキノコを探しながらゆっくりと歩きました。

 

nikawatake.JPG

ハナビラニカワタケ。ブヨブヨとした手触りで、ちょっと気持ち悪い感じもしますが、さっと湯がいて酢の物にするとおいしいそうです。


akebi.JPG

キノコだけではなく、森の中ではおいしそうなミツバアケビの果実も目につきました。ねっとりとした甘い白い果肉の中には、たくさんの黒い種が入っていました。

 

seminar0.JPG


芦屋の住宅街を抜けて奥池までを2時間ほどかけてゆっくりと歩きました。道路際や路側帯など、ありとあらゆる場所でキノコを観察しました。

 

奥池横の緑地で昼食を採り、採集したキノコを並べて、秋山研究員にキノコの生態や見分け方について簡単に解説していただきました。昼食後にも奥池周辺の緑地や雑木林で、キノコを探しました。最初はなかなかキノコを見つけることができなかった参加者も後半はかなりさまざまなキノコを見つけることができました。

 

seminar1.JPG

奥池横の緑地でキノコを解説する秋山研究員とその写真撮影に夢中の参加者。奥池では外来種のエフクレタヌキモについても解説していただきました。

 

残念ながら9月にあまり雨が降らなかったことで、今回はキノコを探すにはあまりよい時期ではなかったそうです。カイガラタケ、スエヒロタケ、キュウバンタケの仲間、チャツムタケ、ホウライタケの仲間、ワサビタケ、コウヤクタケの仲間、ハナビラニカワタケ、テングタケ、ベニヒガサ、チシオタケ、ツチグリ、マンネンタケ、ツガサルノコシカケ、ジャガイモタケの仲間など20種ほどのキノコを見ることができました。

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、さまざまなテーマ・研究員が担当となり、毎月1回行われます。事前申し込みが必要です。セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。


http://hitohaku.jp/education/main.html

 

(自然・環境マネジメント研究部研究員 北村俊平)

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」今後のラインナップは以下の通りです。

 

116日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)

125日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)

19日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)

213日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)

313日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

2009年10月3日(土)に連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」が開催されました。担当は秋山研究員で、ひとはく連携グループの「NPO法人さんぴぃす」のメンバーがスタッフとして参加しました。

 

前日までの雨の影響もなく、当日は朝から青空が広がりました。集合場所の芦屋ゲートから奥池方面に向かって、芦屋川沿いの森の中でキノコを探しながらゆっくりと歩きました。

 

nikawatake.JPG

ハナビラニカワタケ。ブヨブヨとした手触りで、ちょっと気持ち悪い感じもしますが、さっと湯がいて酢の物にするとおいしいそうです。


akebi.JPG

キノコだけではなく、森の中ではおいしそうなミツバアケビの果実も目につきました。ねっとりとした甘い白い果肉の中には、たくさんの黒い種が入っていました。

 

seminar0.JPG

芦屋の住宅街を抜けて奥池までを2時間ほどかけてゆっくりと歩きました。道路際や路側帯など、ありとあらゆる場所でキノコを観察しました。

 

奥池横の緑地で昼食を採り、採集したキノコを並べて、秋山研究員にキノコの生態や見分け方について簡単に解説していただきました。昼食後にも奥池周辺の緑地や雑木林で、キノコを探しました。最初はなかなかキノコを見つけることができなかった参加者も後半はかなりさまざまなキノコを見つけることができました。

 

seminar1.JPG

奥池横の緑地でキノコを解説する秋山研究員とその写真撮影に夢中の参加者。奥池では外来種のエフクレタヌキモについても解説していただきました。

 

残念ながら9月にあまり雨が降らなかったことで、今回はキノコを探すにはあまりよい時期ではなかったそうです。カイガラタケ、スエヒロタケ、キュウバンタケの仲間、チャツムタケ、ホウライタケの仲間、ワサビタケ、コウヤクタケの仲間、ハナビラニカワタケ、テングタケ、ベニヒガサ、チシオタケ、ツチグリ、マンネンタケ、ツガサルノコシカケ、ジャガイモタケの仲間など20種ほどのキノコを見ることができました。

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、さまざまなテーマ・研究員が担当となり、毎月1回行われます。事前申込みが必要です。セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。


http://hitohaku.jp/education/main.html

 

(自然・環境マネジメント研究部研究員 北村俊平)

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」今後のラインナップは以下の通りです。

 

116日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)

125日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)

19日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)

213日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)

313日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

ドングリ いろいろ

2009年10月 5日

公園や野山を散策すると,大きく実ったドングリが目につきます.

深田公園で見られるドングリをちょっと紹介します.

konara.jpg matebashii.jpg

左の写真は「コナラ」.右の写真は「マテバシイ」.

帽子みたいな部分(殻斗と言います)が鱗状になっています.コナラのドングリは落ち始めたところですが,マテバシイはもう殆ど落ちてしまっています.

sirakashi.jpg arakashi.jpg

左の写真は「シラカシ」.右の写真は「アラカシ」.

殻斗はリング状になっています.まだ未成熟で落ち始めていません.

kunugi.jpg

これは「クヌギ」.まんまるいドングリです.もうかなり落ちています.

5sp.jpgのサムネール画像のサムネール画像

並べてみるとこんな感じ.Aはシラカシ,Bはクヌギ,Cはアラカシ,Dはマテバシイ,Eはコナラです.大小さまざまなことが分かりますね.

10月中旬(種類によっては下旬)頃までなら,きれいなドングリが観察できます.ドングリは晩秋になるとほとんど見つかりませんので,秋晴れの日にでも近々公園を散策してみてはいかがでしょう.

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

先日の神戸新聞に「黄に染まる秋−イチョウ並木神戸で鮮やか−」という記事が掲載されていました。
実はこの場所(神戸市北区)、私の家の近くで、毎日通る道なのです。

神戸北町のイチョウ

▲さっそく今朝、写真を撮ってみました。黄色になり始めたところで、この先まだまだ、きれいになるところです。最盛期はもっともっときれいですよ(^^)

 

神戸三田

 

神戸三田のイチョウ

▲ひとはくへのアクセス途上、神戸三田インターを出て最初の信号を右折したところ、
ちょうど「人と自然の博物館」の道標がある場所もイチョウ並木です。まだまだ「緑」が勝っていますね。

植物にある緑色の色素「クロロフィル」が元気なうちは木全体が緑色ですが、秋になり気温も下がって日照時間も短くなるとクロロフィルが壊れ始めます。残った黄色の色素「カロチノイド」の色が出て黄葉しているのですね。

植物によっては、やがて、葉に残った糖分が赤色の色素「アントシアン」に変わって、いわゆる「秋の紅葉」を楽しむことができるのです。

さて、ひとはくでは昨日・今日の2日連続で「植物画を描こう」というセミナーが開催されています。様々な秋の素材ですね。

植物画

▲植物画の素材 このなかから好きなものを選んで・・・

植物画03 植物画02

毎年恒例のセミナーで、小・中学生たちが熱心に植物に向き合い、ていねいに絵を描いています。
今年はどんな絵が完成するんでしょうね。

みなさん、ひとはくのある深田公園は、これから様々な植物が色づきます。ぜひ、この秋、三田周辺でのマッタケ狩り、栗拾いなどとあわせて博物館の秋の景色・秋の色をお楽しみください!

(生涯学習課長 平松紳一)

今日は昨日までの天気とは違って朝からすっきりと秋空が広がりました。
秋空ひろがる

秋と言えばドングリ!

クヌギ

▲博物館前のクヌギの木には、まだ緑色ですがたくさんの実がついています。

クヌギいろいろ

▲あたりを見渡すと道路には茶色になった実も落ちていたので、ついでに葉っぱも1枚とってまとめて写してみました(^^)

「クヌギ」といえば、ひとはく3階展示室の「北摂の里山」コーナーにある「台場クヌギ」

北摂の里山コーナー

▲ここは子どもたちに人気のコーナーの一つです。ボタンを押すと・・・

昼 夜

▲カブトムシやクワガタなどの虫が集まります

川西市黒川

▲「日本一の里山」といわれ、「菊炭(池田炭)」でも有名な川西市黒川、
実は一昨年の12月に私も、ひとはくの研究員の観察会に行ってみました。
きっと今頃は、パッチワークの里山風景がきれいでしょうね。

服部先生  ケーブル駅横 クヌギの葉

▲服部研究部長の話を聞きながら「日本一の里山」を観察させていただきました。クヌギの葉も色づいています

さて、この10月、”ひとはく”は様々なイベントがあります。
一部をご紹介すると・・・
■今日から始まった「がんばれ!佐用町」展は3階展示室にて。
■開催中の「コウノトリのいる風景」関連のフロアスタッフと遊ぼうは、

→10月3日(土)・4日(日)「コウノトリカードづくり」

→10月10日(土)・11日(日)・12日(月・祝)「コウノトリの巣作り」

→10月17日(土)・18日(日)「パタパタ・コウノトリをつくろう」

いずれも15時から。
■開催中の「だまし絵といろんなだまし」関連の「ひとはく”だまし”セミナー」が、
→10月12日(月・祝)と10月17日(土)、いずれも12時半から4階ひとはくサロンにて。
■そして、10月24日(土)からは「竜と獣の道」展が始まります。

■さらには、11月1日(日)に「ひとはく&恐竜フェスティバル」があります。

それぞれの詳細は、またの機会にブログでもご案内します(^^)

この秋、”ひとはく”にぜひ、”何度も”お越しください!!

(生涯学習課長 平松紳一)

9月27日(日)まで開催されて30万人以上の来場者があったという「恐竜2009 砂漠の奇跡」に出展していた「丹波竜」の産状レプリカが今日、帰ってきました。

渋滞でトラックが遅れて、閉館後もかなり時間がたってからの作業となりました。

トラックから

▲博物館収蔵庫棟に横付けされたトラックから降ろされる「丹波竜」産状レプリカ。ちょうど雨も小降りになってよかったです(^^)

展示室に

▲3階展示室まで運ばれて、慎重に降ろします

レプリカ

▲産状レプリカの4つ目のブロックが運び込まれました

元どおり

▲これで元どおり。明日からご来館の皆さん!迫力ある展示が戻ってきましたよ(^^)

 

はてな?

▲収蔵庫に残された怪しげな木箱!?中身が何かについては、またの機会にご紹介します!!恐竜ファンには見逃せないものかも??

ぜひ、”ひとはく”で戻ってきた丹波の恐竜展示をご覧ください。
そして、10月24日(土)からは、いよいよ「竜と獣の道」展が始まります。お楽しみに!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

9月最後の日、今日は雨でした・・・

雨もよう

▲深田公園も雨ではお弁当を広げられません・・・でも、ひとはくは雨天時昼食場所が確保されているので安心です(^^)

わくわくオーケストラで西宮の兵庫県立芸術文化センターに向かう中学生の団体といくつかの小学校が来館されてに館内はにぎやかでした。

  館内で  化石をもって▲館内ではグループで問題を解きながらのスタンプラリーや恐竜化石を持ち上げてみたり?もちろんレプリカですが、本物の化石と同じ重さです!

カエル

▲これ何ガエル?みんなの学校の近くにいるかな?

太田研究員

▲今年着任した太田英利主任研究員の質問に元気よく手を挙げる子どもたち。セミナー室では学校団体向け特注セミナーが繰り広げられていました。

石田研究員

▲こちらは石田宏明研究員の「エドヒガンザクラについて」です。学校の近くにエドヒガンがたくさん見られるのでしょうか?

熱心に▲熱心にメモをとっていました

 

古谷研究員

▲古谷裕主任研究員の「丹波の恐竜化石」と学校周辺の化石?学校の周りは化石だらけ!??昨夜、古谷主任研究員はわざわざ採集に出かけたとか・・・

ひとはくでは団体向けの特注セミナーを充実させています。
何といっても40名近い研究員が在籍する国内最大級の自然史系博物館です。
ぜひ、ご来館の際は”ひとはく特注セミナー”をご検討ください。

(生涯学習課長 平松紳一)

岩槻邦男のコラム8

2009年9月29日

 明治以後の日本の教育体系の中で、生涯学習は少しいびつなかたちで展開してきました。これは、教育という言葉の意味が、教え、育てると理解され、教える主体(教師)の導きかたで教えられる客体(生徒)を育てる、という方法が重視されてきたためでしょう。明治維新以後、西欧文明に追いつけ追い越せと突っ走ってきた日本の教育は、100年経った時、少なくとも経済的には先進国の一角を占める成果をあげていたのですから、それなりの効果を生んできたのでしょう。教育を知育に限っていえば、知識の習得など、教え育てられることに意味があります。

 自主性、独創性に富んだ人は、教育体系の正統派でないという現象を生み、平均的日本人は大政翼賛的な大勢順応を旨とするのは、教える教育の成果だったのでしょうか。education という言葉は引き出すという語源をもち、教えられる客体の能力を育てることに主眼をおいた行為だと説明されます。英語の時間には、education は教育と訳されましたが、これは学習と訳した方が意味が近かったのかもしれません。国際的な会合で、頭の中でeducation を教育と理解して話を進めていて、しばしば理解に行き違いが生じるのを感じたのは、対訳の意味のずれに原因があったように思います。

 日本人が模倣に優れており、取り入れたものを巧みに改良して世界一のものに育て上げる能力をもっていることは歴史が実証している事実です。だから、自主性、独創性が日本人の資質として正統派でないことは明治以後の教育のせいだとばかりはいえないでしょう。しかし、寺子屋で営まれた全人教育は明治以後姿を消しました。それでも、だんだん昔の話になってしまいそうですが、優れた教師に心酔することの多かった頃には、知識の習得だけでない学びを学校でも経験していました。

 知育がすべてで、受験勉強の勝者が学校社会の勝者であるようになりますと、教えられることはあっても、学ぶことが乏しくなります。字義とおり、勉めて学ぶ勉強はしても、学ぶ歓びを満喫する学習の機会は学校にはなくなってしまいます。社会が学校に求めるのが教育だけとなったら、子どもは学びの歓びを満喫する機会をもたないままに、大勢順応型で、そのくせ変にこましゃくれた大人になってしまいます。

 日本で生涯学習が軽んじられてきたことは、西欧文明の後追いをしながら、博物館等施設を軽視してきたことにも現実の一端が見られます。もっとも、博物館関係者の対応にも問題がなかったとはいえません。それが、ここへ来て、一部の博物館の活性化によって姿を変えようとしています。新展開で生涯学習の振興を主題に掲げたひとはくも、そのトップランナーのひとつだと自負しています。知識を習得して博覧強記を目指すだけでなく、自分の目で確かめ、自分の頭で試行錯誤を経験する機会が、博物館には準備されています。もっとも、最近の博物館、少し奉仕精神が強すぎて、人々が考える前に考え方を提示してしまいそうで、それが教えられることに慣れた人々に求められていることであったとしても、博物館らしさを失わせる元になるのではないかと心配になることもあります。ノーベル賞候補に名前の挙がることのある畏敬する化学者が、子どもの頃何度も博物館へ連れて行かれ、一人で館内を彷徨していろいろ学んでいるうちに理学を志すようになった、と思い出を話されたことがあったが、最近のようにタッチオンの機会も多い博物館だったら、自分の好みに任せて博物館を自主的に利用するようであってほしいものである。

 生涯学習を生涯教育と同義語として使い、成人教育に置き換えてしまうようなあやまちはあまりなくなったようではあるが,生涯を通じて学ぶ歓びを感得するこころ豊かな生を全うするために、博物館がますます社会から求められる存在になるようでありたいものである。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

つづいては、兵庫県立美術館で開催中の「だまし絵」展と連携した「だまし絵といろんなだまし」です。昨年度からの美術館と博物館の連携がさらに発展して、ついに連携展示です。 県立美術館からの「だまし絵」ポスターをはじめ、ひとはくからは、虫や建物、なまず絵、そして狸のだましなどいろんなだましを展示しています。 DSCF0398.JPG DSCF0404.JPG

入口には昔なつかしい紙芝居自転車。中身は、「狸のだまし」ということで、淡路につたわる「芝右衛門狸」の紙芝居。

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF0414.JPGこの日は幼稚園の先生が子どもたちに実演中でした。参加型の展示。それも人の介在した・・・。ありがとうさんです。これぞ、演示です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奥にはいると、擬態する昆虫の標本。巨大で派手なナナフシやハチに化けたアブなど「生きるためにだます虫たち」と出会えます!                               DSCF0393.JPG

 

 

                  DSCF0421.JPG             

 

そして、立体めがねで見る昆虫3Dの迫力はすごい・・・。      こどもたちも「うわー!触れそう!この虫動く〜」と大はしゃぎです。

 

 

 

 

建物のトリックは「どちらが高く見えるかな」です。本当は同じ高さなのに違って見えてあら不思議・・・。

 DSCF0397.JPG

 

 

DSCF0401.JPG奥には、なんと江戸のだまし絵師 歌川国芳のかいた版本!国芳自身が書いた肖像画もあります。美術館でも見られない貴重な資料です。ほかに地震で有名ななまず絵も・・・。

 

 

 

 

         DSCF0396.JPG

 

 

 

  それから、謎の絵師珍元斎の「芝右衛門狸」の紙芝居原画もあります。百聞は一見にしかず。

 

 

 

 

 

芝右衛門狸風はく製も待っています。ぜひ、ひとはくでだましの世界にひたってみてください。         川東丈純

ひとはくサロンで2つのミニ企画展展示中です。

ひとつは、暗闇で鳴く虫の世界を体感できる「ぎっちょん君ハウス」。8月30日まで開催していました初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」からさらにバージョンアップしました。 DSCF0409.JPG    

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗なハウスの中にはいると音が聞こえてきます。この日の虫の演奏家は、カネタタキと謎の講談師河南堂珍元斎の2種。

カネタタキは、家の生け垣などにいる小さなコオロギの仲間で、「チンチンチン・・・」と小さな体のわりには大きな音を奏でます。                                                                                                   kanetataki.JPG  

 

 

 

 

 

 

珍元斎は虫ではありませんが、キリギリスの生態のお話「ノコギリ名人ぎっちょん君参上」を奏でます。

 

IMG_8581.JPG

ぎっちょん君のノコギリでの演奏は、作り話ですが、タンポポの花粉を食べたり、カマキリの赤ちゃんをたべたりする生態は本当です。 真っ暗なハウスの中での鳴く虫と講談mの共演。ぜひ、耳をすまして、体験してみてください。

そして、

 

 

DSCF0410.JPG入口では、ぎっちょん君になっての 記念撮影も・・・。おっと、ちょっと背が届かない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋といえば、鳴く虫です!みなさまも、ぜひ、ぎっちょん君ハウスで虫の声の聞きわけに挑戦してみてください。DSCF0406.JPG

                              

川東丈純             

 

 

 

 

 

 

2009年6月〜7月にかけて、ネパールでの植物調査に行ってきました。研究者は、日本人5人、イギリス人2人、ネパール人2人、中国人1人の計10人、調査地は西ネパールの端、バジャン地域。そこでの調査の一端をご紹介します。

◆ネパール調査の大きな特徴のひとつは、各研究者(サーブ)にシェルパと呼ばれるお手伝いをしてくれる人が1人付くことです(写真左)。彼らはテントにサーブの荷物を運び、朝はテントをたたんでくれます。私たちの調査道具やお弁当、水筒まで持ってくれますし(写真中)、植物採集やサンプリングの手伝いもしてくれます。私たちでは危ない場所にもシェルパは軽々と行って、植物を採集してきてくれます(写真右)。
研究者につくシェルパ以外にコック、キッチンボーイ、標本シェルパなどがいます。

  Nepal1-1.jpgのサムネール画像        Nepal1-2.JPG            Nepal1-3.JPG

   (サーブとシェルパ)      (ランチの準備をするシェルパ)    (岩場の植物を採るシェルパ)

 

◆ポーター(荷物を運ぶ人)の存在も忘れてはいけません。ネパールでの調査は足での移動が基本です。求める植物のあるところは、車も車の通れる道もありませんから、荷物はすべて人の足で運ばれます。今回の調査で雇ったポーターは70人。私たちの荷物やキッチンの道具、テント、標本作りに最も重要な新聞も150kg以上運びました。今回、研究者、シェルパ、ポーター合わせて100人近い隊になりました(写真)。

Nepal2-1.JPGのサムネール画像                                (荷造りをする様子)

         Nepal2-2.JPG                        Nepal2-3.JPG        

      ( ドッコ(荷物籠)を運ぶポーター)       (1人30〜40kgの荷物を運ぶ)

 

◆調査の間はテント生活をします(写真左)。研究者1人に1つのテントが与えられます。このほか食   事をするダイニングテント、キッチンテント、標本テントがありますが、私にとってもっとも重要だったのはトイレテントです(写真右)。今回は、女性がいるということで、トイレテントを立ててくれましたが、男性ばかりの時はトイレテントはないのだそうです。 (つづく)

                    Nepal3-1.JPGのサムネール画像                    Nepal3-2.JPGのサムネール画像

                              

                                    山本伸子(自然・環境評価研究部)

 

このお話は続きます。お楽しみに!

すっかり秋ですね。秋にもやっぱりひと(・・)はく(・・)行こう!

ひとはくの秋は コウノトリ 一色です。

 

/12()より企画展『コウノトリのいる風景』がはじまりました。

コウノトリの素敵な写真をたくさん展示しています。

11/23(月・祝)まで

 

わたしたちスタッフのイベントもコウノトリ♪

 

  ☆毎日上映 デジタル紙芝居 コウノトリの「コウちゃんの60日間」

       みなさんはコウノトリをどのくらい知っていますか?

      ツルとの違いはわかりますか?

 

kouchannno60niti.jpg

        デジタル紙芝居「コウちゃんの60日間」

     

10月のフロアスタッフとあそぼう

 3(土)、 4(日)「コウノトリのカードづくり」

  オリジナルのカードをつくりましょう

 

0(土)、11(日)、12(月)「鳥の巣づくり」

本物そっくりなコウノトリの巣を作ってみましょう。

      

   

                     17(土)、18(日)「パタパタコウノトリ」

       ペーパークラフトで優雅に飛ぶコウノトリを作りましょう。

 

 

patapatakounotori.JPGのサムネール画像           パタパタコウノトリ

 

この秋 兵庫県の県鳥「コウノトリ」にふれてみましょう!

 

10/24(土)からは、恐竜展示特別企画『竜と獣の道』も始まります。

展示にあわせて、フロアスタッフとあそぼうスペシャルバージョンを行います。

なにがスペシャルかというと...

 

ひとはくの開館中、何時にきても体験できるスペースだよ♪

 

   10/24(土) 化石のレプリカづくり

            おゆまるを使って、レプリカをつくるよ。

 

     /25(日) ペーパークラフトで恐竜時代体験

            紙を切って丹波竜を作ってみましょう。

 

     /31(土) 古生物の復元画を描いてみよう

            自分だけの恐竜を描いてみましょう。   

 

ひとはくは、夏休みだけではありません。秋にも楽しいイベントを用意して、みなさまのご来館、心よりおまちしております。

 

 

せら ゆうこ(フロントスタッフ) 

今年度、人と自然の会は結成15周年を迎えることとなりました。しかし数年前から会員の高齢化、活動のマンネリ化など課題が表出してまいりました。会の活性化を図るには新しい人材育成が不可欠と考え、昨年よりセミナー受講生の一般公募の形をとっています。

 今回も5月末からチラシ配布。ミニコミ誌や一部日刊紙などの掲載依頼もしました。しかし一週間経っても反応ははかばかしくなく、苦肉の策として最寄のスーパー前などで、役員が通行人に  口頭で説明しながら直接チラシの手渡しも試みました。6月末で何とか9名(男性6、女性3)の受講生を確保、「ドリームスタジオ体験セミナー」として7/58/30計5回の講座を実施することが出来ました。

 

 受講生は昨年より少なかったものの、皆さん熱心で自然系に興味関心大の方々ばかりのようです。セミナーの目標は、

1 人と自然の会のことを良く理解してもらう。

2 会の活動の中心であるドリームスタジオを体験してもらう。

3 活動拠点の博物館を知ってもらう。以上3点です。

 

セミナーの最初は博物館や会の概要、そしてドリームスタジオとは?など、座学ばかりで硬い表情で推移。その後サークル紹介、ひとはく探検ツアー1〜3、むしむしガーデン見学と進むうちに表情も緩み笑顔も見られるようになりました。

 

 後はメインテーマである「ミニドリームスタジオ体験」です。皆さん意欲的でグループワークでは、テーマ決定、企画、役割分担、準備と作業がスムーズで、逆に余った時間の配分にスタッフが慌てる一幕も。

 

 

ミニドリームスタジオ「紙ひこーき・紙トンボ〜作って飛ばそう!〜」

hitotosizennSep1.jpg

 

うまく的に当たるかな〜 えいっ!

 

hitotosizennSep2.jpg

 

という訳でセミナーも無事終了。新たに8名の新会員(1名辞退)を迎え、会員数が72名になりました。これからの人と自然の会の活動の活性化とともに新たな展開も期待できそうです。

 自然に興味、関心のある方、私たちと一緒に子ども達を対象に活動をしてみませんか?。

 最後に、このセミナー実施にあたりご協力いただいた博物館の藤本研究員、八木研究員、加藤研究員、遠藤研究員、平松課長、サークル長、他会員各氏に感謝いたします。

                                           長里芙美子(NPO法人 人と自然の会) 

フラハチ君飼育中!

2009年9月26日

河南堂珍元斎でございます。

さて、フラハチ君捕獲大作戦!のその後のその後の一席でございます。

9月4日のフラハチ捕獲大作戦!(その1http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post446/ 

その2 http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_449/ )から2週間たった9月18日、フラハチ君たち巣がどうなってるのか?と大谷研究員と巣をのぞいてみました。    

DSCF0344.JPG

巣を気に入ってくれたようで、ちゃんといてはりました。 DSCF0347.JPG  ハタラキバチたちが脚に花粉をつけてかえってきていました。

 

「あっ、なんかへんな人間が来たぞ・・・」

 

 

 

さあ、女王バチさんが卵をうんでくれたかどうか?

DSCF0355.JPG  

 

 

そっと巣を引き出します。

「うわっ、なにすんねん。このおっさん。」               

DSCF0352.JPG  

 

うわー!巣はハチだらけでございます。

「うわーええ巣やなあ。この巣は。住みやすいなあ。住めば都やー。」

DSCF0353.JPG ハチノスツヅリガの幼虫も発見!

この虫は巣虫とも呼ばれ、ハチの巣を食べて大きくなります。

 

 「フラハチの敵!」と大谷研究員は「えい!やー!とう!」っと戦い、ブチッとやっつけました。

 

 「うわ、みつかってしもた・・・・ああ、やられたー・・・・」

 

 

DSCF0364.JPG DSCF0370.JPG

 

女王バチ(真ん中の大きなハチ)はちゃんと卵を産んでいたのでございます!素晴らしい!えらい!

「さあさ、がんばって産むわよ。あんたらもせっせと世話しいや!」

巣にはちゃんとふたができ、この中に幼虫がはいっています。

 

 

 

DSCF0376.JPG  

 

大谷研究員はフラハチたちにごほうびに砂糖水をプレゼント。

「うわー、砂糖水やないか。このおっさん、なかなかええやつやないか!ああ、うまいなあ砂糖水・・・。」

さあ、これから何匹増えるか?乞うご期待でございます。

DSCF0384.JPG ところで、となりの箱にニホンミツバチが巣をつくっていました。ほかの巣箱で飼育していたのが、巣が気にいらず引っ越ししてきたようでございます。

「うわ!なんでわしらの巣開けんねん!こら、おっさん!DSCF0387.JPG

 「あんたの巣は、人間くさあて、いややねん・・。わしらこの箱が気に入ったんや。」

 

 

その点フラハチたちセイヨウミツバチは、与えられた巣で機嫌良くはたらき・・・。えらいぞ!フラハチ!がんばれフラハチ。

つづきは、またのお楽しみ・・・。

 

 

注:ななめの文字はハチたちのセリフです。 

 

 

今日でシルバーウィーク最終日。明日から仕事、学校という方も多いのでは?

みなさん、どう過ごされましたか?

ひとはくの外は昼から雨。

P1000846.JPG

博物館を出るとはキンモクセイとギンモクセイのいい香り〜☆

 館内では、今日もたくさんセミナーが実施されていました。

  P1000850.JPG     P1000851.JPG

先山主任研究員の「顕微鏡で見る鉱物と岩石」のセミナーです。

顕微鏡でいろんな岩石を観察しています。

サファイアを見たお客様もいらっしゃいました。

「青くてきれいだった!」だって?私も見たかった・・・。

先山主任研究員の石の見分け方講座は、あと2回ありますよ。

「丹波珪石で火打石セットを作ろう」→

http://hitohaku.jp/education/09syousai/A23.html

「火山はどうして噴火するか」→

http://hitohaku.jp/education/09syousai/A25.html 

 

充実のひとはくオープンセミナー!

P1000856.JPG

田原主任研究員の「収蔵資料をお見せします!名所図会の巻」です。

古くて、とても貴重な資料なので、手袋をしてそっと触っています。

江戸時代の資料なの??? 

普段は見られない資料を見せてもらいました♪

 

そして、フロントスタッフの「FSとあそぼう バルーンアート」です。

まず最初にトンボの標本をみてみましょう。

P1000890.JPG

 

P1000878.JPG      P1000868.JPG 

さぁ、親子でバルーンアートに挑戦!

P1000880.JPG

ちなみに「ぶどう」も作れちゃいます。

ちょっと難しくて出来ない箇所は、「すいません。助けてください。」

P1000874.JPG

バルーンアートのプロの西口スタッフがお手伝い。

 

P1000887.JPG 

上手に出来ました〜。おうちに飾ってね!

P1000064.JPG     P1000061.JPGのサムネール画像

このように申込不要のオープンセミナーは毎週土・日・祝日実施しています。

10月のイベントカレンダーはこちらから→

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0910.pdf

気軽に参加してみてね!

 

三田市中学校理科自由研究作品展はあさってまでの展示です。

明日、ひとはくは休館日なので、25日(金)が最終日<15時まで>となります。

P1000865.JPG

展示初日のようすはこちら→

http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_460/

お見逃しなく!! 

                                    小林美樹(生涯学習課)

 

 

バッタの秋

2009年9月22日
 バッタの季節というと何となく夏のようなイメージですが,秋は大型種の繁殖期にもあたり,派手なバッタが飛び交うのがこの季節です.

 先週,近くの学校のバタリンピックを手伝いました.「バタリンピック」とは,バッタを採って,飛ぶ時間を競う競技のことです.数年前から国内各地で行われており,三田では有馬富士公園で毎年行われています.
 今回のはその校内版として深田公園で実施されたものです.2学級が12チームに分かれて各チーム5回ずつ計測のチャンスがあります,合計60回の計測は責任重大です.見失った時点で着地とみなしますので,長く飛んだ場合には追いかけて計る必要があります.担任の先生のほか教頭先生も計測を担当してくださいました.で,私はバッタの居そうな場所の案内係兼バッタの種類の区別係,ついでに見つかる他の虫のQ&A担当です.
 結果は最高記録がクルマバッタモドキの9秒06でした.深田公園にはトノサマバッタやクルマバッタがいないので,上位はモドキ勢が独占でした.ほかにはショウリョウバッタやオンブバッタがノミネートしていました(今回はイナゴも特別参加).
 バタリンピックは競技の形をとっていますが,じつはバッタの種類の違いや,その生息環境の違い,飛び方の違いを感じとる行事です.
 有馬富士公園での競技を見学させてもらったところ,種類ごとの飛び方の特性として,「平均」だけではなく「分散」も重要なようです.例年,上位にはアベレージヒッターのトノサマが並ぶ中,平均的には非力に思えるモドキの中になぜか一発長打でトノサマを上回る個体が出現,最長記録にはモドキが奪い取るの事が多いのだそうです,
 3フライトの合計ならトノサマ3匹が定石,最高記録で競うならモドキも加えておくべし.飛形点ならクルマも有力か? 単にどの種類が飛ぶという問題ではなく,構成に戦略が必要なのです.ん〜 バタリンピック道 奥深いっす.

 一昨日はバッタを解剖する講座「虫の体を調べよう」を行いました,受講申し込みのあった各組(親子三人とか)に二匹,消化管などの内臓を観察用と口器の外部形態観察用の分が必要です.毎年,その材料の調達に苦心しています.
 解剖にはなるべく大きなバッタを使いたいので,トノサマやクルマがいる公園に目星をつけておいて,講座の直前に行って必要な分のバッタを捕まえます.ところがやはり相手は自然,年によって採れ具合がちがいます.なるべく直前に新鮮なのを調達と思っていたら,台風が来たりします,
 今年は前々日(金曜日)に採集,気温は十分でしたが曇りがちで,なぜか不漁でした.例年ならそこここに大きな♀が鎮座し,その周りを数匹の♂が互いに牽制しつつ飛翔したり,徘徊しているような状況なのですが,今年はバッタがぜんぜん目立ちません.なぜかカエルが多い(?).しかたなくクルマ,トノサマ,モドキ♀,ショウリョウ♀など大型のものを内臓観察用に必要な分だけ確保,頭部観察用は(なぜか今年は多い)マダラバッタとモドキ♂を使う事にしました.
 講座では各組で顕微鏡を使って解剖し,昆虫の体の構造を学びました.頑丈な箱のような中後胸をハサミで切り,中の筋肉のかたまりをピンセットで切っていき,体全体を背側と腹側に切り分け,内臓を観察します,その過程でキラキラ輝く気管やマルピギー管なども見られます.
 細かい作業なのですべて予定通りに行くわけではありませんが,うまく背中側の板に張り付いた心臓(背脈管)が動くところが見られた組もありました.卵巣に並ぶ卵の大きさに驚いていた子もいました,今から埋めたら孵るかな?などと想像したり … 解剖は虫の命を奪う事ですが,虫の命を奪うからこそ,単に理科の学習としてだけではなく,それぞれに生命の存在を実感してくれたのではないかと思います.

mod-m-s.jpg
クルマバッタモドキの♂

昆虫共生・沢田佳久

博物館周辺も秋の色・・・
先週、ヤマボウシ、ハナミズキをご紹介しましたが、
今日は博物館入口前のコブシ、キンモクセイを撮ってみました。

コブシ

▲赤い実をぶら下げていました

 

キンモクセイ

▲いいにおいが感じられる季節になってきました

 

連休第3日。みなさん今日の予定はもうお決まりですか?
ひとはくは今日、「敬老の日」ということで、県内在住65歳以上の方、無料です。

今日は、

11:00〜デジタル紙芝居「コウちゃんの60日間」

11:30〜展示室ツアー「氷上回廊」

14:30〜デジタル紙芝居「コウちゃんの60日間」

15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「バルーンアート」

があります。

企画展「コウノトリのいる風景」、三田市中学校理科自由作品展も開催中です。

ぜひ、本日”ひとはく”にお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

連休第2日。大阪方面から博物館に来られたお客様は中国自動車道の渋滞に巻き込まれたようです。
ひとはくは、中国自動車道 神戸三田インターから「5分!」の近さです。
お車でお越しのお客様も多いですが、くれぐれも安全運転でお越しください。

さて、今日もひとはくは館内で様々な催しが行われました。

コウノトリの巣の中に

▲人と自然の会によるドリームスタジオ「コウノトリを知ろう!」ではコウノトリになって巣の中に!?

卵を抱いて

▲卵を抱いて「ハイ!ポーズ??」

石で遊ぼう

▲フロアスタッフと遊ぼう!「石で遊ぼう」では、好きな石を選んで・・・

石で遊ぼう

▲親子で楽しそうですね(^^)ひとはくでは、フロアスタッフによるこのような催しがいっぱい!

花工房

▲人と自然の会の「花工房」ではこんなすてきなしおりがつくれます。

理科作品展

▲三田市中学校理科自由研究作品展には、今日もたくさんのお客様が来られて熱心に見ておられました。この展示、25日(金)(最終日は15時)までです!お早めに!

だまし絵

▲いま兵庫県立美術館で開催中の「だまし絵」展との連携ミニ企画展「だまし絵といろんなだまし」のコーナーも、また少し展示が増えましたよ。

明日、東京方面からお越しになるというお客様から、電話でお問い合わせがありました。とっても嬉しいことですね。
このシルバーウィークは、きっと遠くまで足を伸ばしてお出かけになると思います。
明日、月曜日も祝日「敬老の日」ですから開館しております。

さらに明日は県内在住の65歳以上の方は無料です。

ぜひ、”ひとはく”にお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

毎年恒例となった三田市中学校理科自由研究作品展のひとはくでの開催が
今日から始まりました。9月25日(金)までの6日間限定です。

2009作品展

今年は市内の8つの中学校から合計31点の作品が展示されています。
各中学校から選ばれた作品で、どれも力作ばかりです。

P1020982.JPG

▲昨日15時から各中学校の先生方が設営をされました

委員会賞

▲「三田市教育委員会賞」に選ばれた作品

川本幸民賞

▲「川本幸民賞」に選ばれた作品

このほか人と自然の博物館から「ひとはく賞」、理科部会から「理科部会賞」も予定されています。

展示は、今日から始まったシルバーウィークの5日間(19〜23日)と
24日(木)は休館日ですが、最終日25日(金)15時までの6日間だけです。
お見逃しなく!!

新しい企画展「コウノトリのいる風景」も始まっています!
ぜひ、ご家族おそろいで”ひとはく”にお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

9月5日、6日にすげの会主催の標本同定会が博物館でおこなわれました。参加者は12名、私たちも勉強させていただきました。

はじめに参加者の方が各自で採集された標本について同定、情報交換をおこない、その後ひとはくの標本について、スゲ属を中心に同定していただきました。標本は、特に分類の難しいアオスゲの仲間を集中的に見ていただきました。

今回同定していただいた標本は、2日間で3属80分類群、2300点でした。これはスゲ属だけでみると、ひとはくに納められている標本の約1/3の量にあたります。

すげの会の皆さまありがとうございました。是非もう一度ひとはくで同定会をおこなっていただき、残りのスゲ属とその他のカヤツリグサ科植物も同定していただければと思います。

suge1.JPG    suge2.JPG   

suge3.JPG    suge4.JPG

山本伸子(自然・環境評価研究部)

千葉・幕張で開催中の「砂漠の奇跡 恐竜2009」については
7月12日のブログ
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_359/
でも紹介しましたが、私自身7・8月は忙しくて見に行けず、
ようやく先週、見に行ってきました。


幕張

▲会場への道、人通りが少なかったのですが・・・

9月13日の日曜日、9時15分頃会場に着きました。
すでに先着500名のプレゼント(手取層群の石)も売り切れて、
会場内は人であふれていました・・・この様子だと1日1万人くらいいきそうな勢いでした。

骨盤

▲ディプロドクスの骨盤。日本初公開!腸骨と仙椎・仙肋骨のつながりがよくわかります 

IMG_0439.JPG 丹波竜01

▲「丹波竜」は「日本の恐竜研究最前線」のコーナーでひときわ大きいスペースを
いただいて産状レプリカや本物の化石(脳函・環椎・歯・尾椎・血道弓)とともに展示されています

マメンキサウルス

▲世界最大級の恐竜、マメンキサウルスは大きすぎて1枚に収まりません(^^;

ミイラ化石

▲恐竜ミイラ化石「ダコタ」。こんな化石が篠山層群でも出てきてほしいですよね 

体験する さわれる

▲子どもたち向けの化石発掘体験コーナーや本物の化石にさわれるコーナー

おみやげ

▲おみやげコーナーも人でいっぱいでした

この「恐竜2009」は9月27日(日)までです。
週末から始まる秋の大型連休で東京方面に出かけられる方は是非どうぞ!

そんなに遠くまで行けないという方は、"ひとはく"にどうぞお越しください。
新しい企画展「コウノトリのいる風景」が始まっています!
20日(日)には、人と自然の会のドリームスタジオ「コウノトリを知ろう!」もあります。(申し込み不要。先着順です)
もちろん毎日、楽しいイベント盛りだくさん。詳しい情報は、9月のうきうきカレンダー
http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0909.pdf
をご覧ください。

この秋も"ひとはく"に何度もお越しください。

(恐竜タスクフォース・生涯学習課長 平松紳一)
 

日本でのCOP10(生物多様性条約締約国会議)の開催もあと一年あまりとなり、最近では、新聞やテレビ、雑誌など様々なメディアで生物多様性に関するトピックスが頻繁に取り上げられるようになってきましたね。
 兵庫県でも今年3月の「生物多様性ひょうご戦略」を策定したことを皮切りに、県下の市町でも生物多様性戦略の策定の準備が始まり、また国際会議やNPOや NGOによるイベントの開催が予定されるなど、生物多様性に関連する活動を盛り上げようという気運が高まりつつあります。

 ところで、みなさんは生物多様性と聞き、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「生き物がたくさんいること」という印象がまず頭に思い浮かぶかと思います。
それでは、例えば森の中に、実際、どれくらいの種類の生き物が、どれくらいの密度で、どんな大きさで生活しているか、ご存じでしょうか?

「????」が頭の中に浮かんだ方、
「????」の答えを知りたい方、
生物多様性の調査って何からはじめたらよいかよくわからんと感じられている方。

ひとはくで、生物多様性の調べ方を学んでみませんか?

ひとはくは、これまでの里山の生物多様性についての調査・研究、保全方法の提案の成果をもとに、市民から研究者まで様々な方に利用できる考え方や手法を取り入れた、植物に着目した里山の生物多様性に関する調査方法を提案しています。

hikki.jpg

maiboku.jpg

きたる10月4日に、里山の生物多様性の調査・解析方法について講義と実習を交えて紹介いたしますので、多数の方のご参加をお待ちしております。

内容の詳細や申込方法については以下をご覧ください。


タイトル:生物多様性里山戦略推進研修−植生調査・解析方法の実習−
開催日時:平成21年10月4日(日)10:00〜17:00 (受付 9:30〜9:50)
開催場所:兵庫県立人と自然の博物館
内  容:
 <講義>里山管理技術の情報交流について  10:10〜10:25
 <講義>里山管理における生物多様性植生調査方法について  10:25〜11:00
 <実習>里山の調査実習 11:00〜12:10
 <演習>調査結果のとりまとめ、管理方針の作成 13:00〜14:20
 <講義>シカの食害評価里山調査方法 14:20〜14:40
 <講義>里山管理における事前調査事例の紹介  14:40〜15:00
 <講義>伐採木の有効利用事例について(チッパー) 15:10〜16:50

講  師:服部 保、石田弘明、小舘誓治、橋本佳延、黒田有寿茂(人と自然の博物館)
       藤木大介(森林動物研究センター )
       田村和也、福井 聡(里と水辺研究所)
       栃本大介(ひょうご環境創造協会)
        道満俊徳(里山和楽会)
        播戸忠玄(林業・木材製造業労働災害防止協会)
参 加 費:無料(ただし入館料200円をが別途必要です)
定  員:80名
締め切り:平成21年9月7日(月)から申込受付・(先着順)定員になり次第申し込みを締め切ります。
申  込 先:下記の参加申込書pdfに必要事項をご記入のうえ、阪神北県民局阪神農林振興事務所林業課にFAXまたは郵送にてお申し込みください。

     阪神北県民局阪神農林振興事務所林業課
       〒669-1531三田市天神1-10-14  FAX:079-562-8805

          申込用紙はこちら(PDF形式 481kb) annai.pdf                                   (自然・環境再生研究部 橋本佳延)

お待たせいたしました。今日から「写真展 コウノトリのいる風景」始まりました!

開館前にこの写真展担当の三橋研究員からフロントスタッフへ展示の説明がありました。

P1000770.JPG 

 フロントスタッフ勉強中〜。分からないことは聞いてみて。

P1000782.JPG    P1000781.JPG

開館して、すぐお客様が企画展示室へ来てくださいました。

 「うぁ〜剥製がある!これ何?」

 「これがコウノトリよ。みんな、コウノトリを増やそうとがんばってるんだって。」

なんて、会話も聞こえてきました。

展示の風景は、これぐらいにして、みなさんには実際の写真展でじっくりご覧いただきたいと思います。軽トラの後ろに乗ってるコウノトリの姿がとっても愛らしいです☆

でも、びっくりするような物を丸のみしている姿もあったり・・・。

「難しい理屈は抜きの写真展!見てそのまま感じてください。

 それで、豊岡へ足を運んでくれたら嬉しいな」と担当の三橋研究員。

展示期間は11月23日(月・祝)まで。是非、見にきてください〜。

 

そして今日は、岩槻館長の7回シリーズ「日本列島の歴史ー人と自然の共生とその危機」のセミナーの第3回目「稲作文化と日本列島」の日でした。

少し、お邪魔してみました。

        kannchou1.jpg           kannchou2.jpg     

 このセミナーは館長も受講生も熱い!セミナー終了後は、しばらく質疑応答が続きました。

                     kachaou3.jpg

そして、毎回恒例の岩槻館長著書のプレゼント!出席者の中から抽選で3名様に。

こちらのセミナーは7回シリーズですが、途中からでもお申し込みいただけます。

詳しくは、

人と自然の博物館 生涯学習課 セミナー係まで(079−559−2003) 

 

外は、少し涼しくなったけど、今日も暑い熱いひとはくでした☆ 

                                       小林美樹(生涯学習課) 

 

 

岩槻邦男のコラム7

2009年9月11日

 4月にこのコラムを始めた時、月に2回ほどのペースで、と約束しましたが、早々に7、8月の2ヶ月は休載してしまいました。9月から復刊し、今度は中断なく続けたいと思っております。
 「週刊文春」の09年8月27日号に、夏休みに訪れたい博物館を紹介する特集があり、自然科学系の博物館のランク付けでひとはくが3位に評価されていました。1位の科博は国立で予算規模がちがい、2位の科学技術館の立地や設立基盤も考えますと、地方公共団体が設置している機関としては最高位に評価されたものとありがたく見せてもらいました。すでにこのコラムの先行号で紹介しましたひとはくのさまざまな前向きの取り組みの成果が、外から見た評価でもそれなりの得点を得る効果を生み出しているということでしょうか。

 今年の夏休み期間中の入館者や、諸行事への参加者は例年より多く、実際に来館くださった人たちにも、ひとはくの取り組みは評価していただけていると見せてもらっています。展示のリニューアルもできないままに設備の老朽化に悩んでいても、予算の削減に行動を縛られていても、その気になれば自ら汗を流し、手を動かすことで、生涯学習支援にもそれなりの効果を上げることができることを実証しているようでもあります。ただし,大和魂だけでやれることには限界がありますし、玉砕精神ならば一過性で終わってしまいます。活動をいかに永続させるか、4次元での展開を描き出すことが条件であることはいうまでもありません。


 ひとはくの活動のひとつの成果として、地域の組織、機関との恊働に成果を収めている点があげられます。キャラバンという名の博物館の出張活動を通じて、県下一円にひとはくの活動を展開したことは、多大のエネルギーを要することではありましたが、それ相応の収穫にも恵まれました。その展開のひとつに、消えようとしていた佐用の昆虫館の再生への恊働がありました。昨夏、わたしもこの館と共催のフィールドトークに参加し、何年ぶりかで船越山麓を訪れました。わたしがまだ大学院生だった頃、恩師の故田川基二先生がここで得られた材料をもとにルリデライヌワラビという新種を発表された場所です。昆虫館の内海功一先生とも、40何年ぶりにお逢いし、昔の仲間たちの話題で会話を楽しんだことでした。ところがこの夏佐用町を直撃した台風9号の集中豪雨で、残念なことに、この施設も致命的な被害を受けとの情報に接しました。もともと行政の支援に限界があって維持が危ぶまれていた昆虫館が、有志の努力もあって、新しくつくられた NPO に支援され、存続が確かめられたところへの打撃でした。それでなくても町の再生に手一杯の佐用町に、昆虫館を修復する余裕は期待できません。恵まれた場所に設定され、自然環境に関する生涯学習支援に実績を上げてきたこの昆虫館の復興のためには、有志の協力が不可欠です。ぜひ多くの方が関心をもっていただき、前向きに協力をしていただくようお願いします。ひとはくのスタッフもお手伝いをしています。


 内閣府が6月に行った調査によりますと、生物多様性という言葉を聞いたこともないと答えた人が 61.5 %に達するといいます。1年後に迫った第10回生物多様性条約加盟国会議(COP10)で、それなりに報道が見られるようになったと思っていましたが、まだこんな数字かと残念に思います。生物多様性国家戦略を知っていると答えた人はわずか3.8 %だったといいます。ひょうご戦略がどれだけの人に知られているか、心配です。政治の世界で組織が変わっても、国民全体に広く認識が行き渡るようでなければ、変化は表面だけで通り過ぎるでしょう。ひとはくの生涯学習支援の活動がますます着実な歩みを展開していくようでなければならないとあらためて実感することです。

 いい情報と厳しい情報の錯綜する夏でした。

 

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

めっきり秋らしくなってきました。植物たちも冬越しの支度をはじめています。今日はユクノキというマメ科植物の冬芽をご紹介します。 

2枚の写真を用意しました。どこが違うかお分かりですか?右手に持っている葉柄の根元の変化にご注目。下の写真では、葉がついていた場所から白い円錐状のものが顔を出しています。これが冬芽です。葉柄の基部が鞘状に膨らんで冬芽を包み、保護しているのです(葉柄内芽といいます)。今年展開した葉が、来年成長する予定の「枝の赤ちゃん」である冬芽を守っているわけです。よく出来た仕組みだと思いませんか? (自然・環境評価研究部 高野温子)

             CIMG1448.JPG

CIMG1449.JPG

めっきり秋らしくなってきました。植物たちも冬越しの支度をはじめています。今日はユクノキというマメ科植物の冬芽をご紹介します。 

2枚の写真を用意しました。どこが違うかお分かりですか?右手に持っている葉柄の根元の変化にご注目。下の写真では、葉がついていた場所から白い円錐状のものが顔を出しています。これが冬芽です。葉柄の基部が鞘状に膨らんで冬芽を包み、保護しているのです(葉柄内芽といいます)。今年展開した葉が、来年成長する予定の「枝の赤ちゃん」である冬芽を守っているわけです。よく出来た仕組みだと思いませんか? (自然・環境評価研究部 高野温子)

             CIMG1448.JPG

CIMG1449.JPG

いよいよ秋の気配が近づいてきました。というより今朝などは、ちょっと寒かったですね。

秋空

▲通勤途上の田んぼの稲も秋を感じさせますね(^^)

ヤマボウシ

▲ひとはくのエントランスホール横にあるヤマボウシ。赤い実をつけています

ハナミズキ

▲ひとはくでは知る人ぞ知るハナミズキ。10数本のヤマボウシが並んでいますが、1番端の1本だけがハナミズキなんです。花だけ見ると間違えますが実は全く違いますね

さて、いよいよこの週末12日(土)から新しい企画展が始まります。(11月23日まで)

コウノトリのいる風景 〜みんなが写した等身大の写真展〜」

さらに、10月24日(土)からは、お待たせしました!!

ひとはく恐竜大作戦、秋の企画「竜と獣の道」も始まります。

両企画展開催中の11月1日(日)には「ひとはく恐竜フェスティバル」も開催します。年に一度の大きなお祭りです!!

 

この秋、”ひとはく”に何度もお越しください。

楽しいオープンセミナーも開催して、お待ちしております(^^)

(生涯学習課長 平松紳一)

 

 

いよいよ今週末の9月12日(土)より、「写真展 コウノトリのいる風景」がはじまります。

この写真展では、野生復帰したコウノトリをむかえた豊岡の市民がそれぞれに発見したコウノトリを撮影した写真を一堂にお見せします。撮影された一瞬一瞬が、みなさんのコウノトリとの出会いの記録です。コウノトリは、豊岡のみなさんにとって、本当に身近な鳥なんだなあと実感します。

また、華麗な動きとはほど遠いちょっとおまぬけなコウノトリの採食風景を特集。コウノトリはどんなものを、どんな場所で食べているのでしょうか。コウノトリを育む自然の役割を考えさせられます。他に、懐かしさを覚える豊岡の古写真もたくさん展示されます。

現在、急ピッチで準備中です。ぜひ、見に来てください。

作業風景その1  作業風景その2

(写真左)あ、田中研究員。何やらつくっています。 (写真右)セピア色の記憶。古写真がいっぱい。

-----------------------------------------

「写真展 コウノトリのいる風景」

期 間:2009年9月12日(土)〜11月23日(月・祝) ※月曜日休館、祝日の場合は翌日がお休み
場 所:兵庫県立人と自然の博物館 2階企画展示室
観覧料:無料(博物館観覧料が必要です)
共 催:NPO法人コウノトリ湿地ネット
協力:兵庫県立コウノトリの郷公園、豊岡市コウノトリ共生課 

-----------------------------------------

(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

虫の顔面

2009年9月 8日
 電子顕微鏡で昆虫の顔面を観察する! という企画を考えています,
というより,微化石の企画に乗っからせてもらいました.

 観察前の減圧に時間が掛かるので,一つの試料台に何匹か並べてお
いて,つぎつぎと見る予定です.頭の中には試料台に虫の顔が7つ並
んだ「縁日のお面屋さん」状態の想像図ができあがっています.

 ただ,キャスティングについて思案中.

 昆虫の顔は千差万別ですので,なるべく変わった形のものを見せた
い訳です.

 口だけでも,上唇,大腮(おおあご)小腮…下唇とあって,それぞれ
に折れ曲がる節があってヒゲ状の付属肢があって,と,もともと複雑
な部品構成のものがさらに大改造されてて刺す器官になったり,嘗め
る器官になってたり… 複眼,単眼,触角の形もいろいろだし…

 一つだけ,ぜひ入れたいのは「蚊」です. 身を挺して吸われに行
き,吸虫管で逆襲して,そのまま冷凍&乾燥する作戦.

AD004t.jpg
写真はユアサハナゾウムシの眉間(立体写真)

昆虫共生・沢田佳久

9月5日。伊丹市が主催する「鳴く虫と郷町」に行ってきました。今回は、築300年の旧岡田家住宅(国重要文化財)での柿衛文庫と伊丹昆虫館が主催する「鳴く虫句会」でのゲスト出演でございます!ひとはくでのぎっちょん君は終わ IMG_9374.JPGった・・・のですが、再び伊丹に舞い降りることと相成りました。

 

 

 

午前は、大人向けの「鳴く虫句会」。まずは、柿衛文庫の今井館長のあいさつから。

IMG_9409.JPG

 

旧岡田家の中は、虫があちこちに置かれ、風流な空間でございます。

IMG_9379.JPG さあ、ネタは講談「小泉八雲の虫売り」。高い天井に 「ギースどうどすー」と売り声が響きわたります。 IMG_9383.JPG

昔の虫売りのお話にはもってこいの空間で、時間はゆったり過ぎ、ひととき明治のころにタイムスリップした感じがしました。

 

蔵の奥からヘルンさん(小泉八雲)がひょいと顔をだしそうな雰囲気でした。 IMG_9381.JPG

 

 

 

 

 

 

午後の部は「鳴く虫親子句会」。

ネタは、講談「ノコギリ名人ぎっちょん君参上!」。 IMG_9398.JPG

 

 

今日の出演は、一座から、河南堂四十一斎、御免奈斎、綾毬奈斎。

 

 

 

 

 

IMG_9397.JPG特別出演は柿衛文庫から河南堂緑黄色屋斎さんで、ハチリーナを見事演じていただきました。

 

 

 

 

 

IMG_9402.JPG久々の御免奈斎も綾毬奈斎も熱演!

キリギリスや鈴虫の鳴く声で大にぎわいの中、鳴く虫クイズで、ぎっちょん扇子のプレゼントもあり、お客様も大にぎわい・・・IMG_9408.JPG

そして、 このイベントの仕掛け人のひとり。伊丹市昆虫館の坂本昇学芸員の鳴く虫解説です。(ひとはくのエコバックを持っています。えらい!)

 

 

IMG_9412.JPG

旧岡田家の入口には、ぎっちょん君参上!展で展示していた小泉八雲と鳴く虫展示が、鳴く虫の俳句とともに展示中でございます。    

「鳴く虫と郷町」は9月12日まで伊丹市宮の前かいわいや商店街などで好評開催中です。

なんと、あちこちの虫かごやツボに15種2000匹の鳴く虫がいて、風流に鳴いています。

 

季節はそろそろ秋。みなさんも伊丹で虫たちの音楽に耳を傾けてはいかがでしょうか?

川東丈純

さて、捕獲大作戦!のつづきでございます。

大谷研究員は、ひとはくのハチ飼育場にフラハチ君を連れてかえってきました。 DSCF0330.JPG

そして、入口をあけました。

 

「おー。ここはどこやいな・・・。まあ、日陰やし、ええ感じやないか。ほな、巣の掃除しょうか。」DSCF0333.JPG

 

 

 

とフラハチたちは一生けん命掃除を始めました。 DSCF0336.JPG

 

そして、ハチたちが落ち着くまで、しばらくおいておきました。

・・・それから数時間後。DSCF0337.JPG

巣をあけて、女王バチを探します。もしいなかったら、ほかの巣から幼虫を移すとその幼虫が女王バチに育つそうです。不思議です・・・。

 

 

 

 

 

 

 

なんと、女王バチさんいてはりました。よかった・・・・。写真中央上のちょっと大きめのハチが女王バチさん! 「さあ、子どもたくさん産みまっせえ!」DSCF0340.JPG

 

 

と張り切る女王バチさんですが・・・

さて、この4千匹のフラハチ君たちは、どうなっていくのでしょうか。大谷研究員によると、居心地が悪ければ、どこかへ行ってしまうこともあるようですが、「おそらく、ここで増えていくだろう。」とのこと。

フラハチ君のこれからについては、またのお楽しみ!

 

 

フラハチ君捕獲大作戦!の一席でございました。     謎の講談師 河南堂珍元斎

河南堂珍元斎でございます。本日は「フラハチ君捕獲大作戦!」の一席でございます。

時は、9月4日の午前10時ごろのこと。

旧知の三田市の公園みどり課の生田さんから珍元斎あてに一本の電話がはいりました。

「深田公園でミツバチが大量に地面に群がっています!駆除するのもかわいそうなので、いりませんか?」

そこで、専門の大谷研究員がセミナー中だったので、珍元斎と鈴木研究員で現場に急行! DSCF0246.JPG

なんと、芝生にミツバチがうじゃうじゃ・・・・。市民の通報で、生田さんは立ち入り禁止にしてました。

 

 

 

 

 

 

DSCF0244.JPGすごい数のミツバチで、みんな元気にうごめいています。でも、死んだハチもいるようで、ハタラキバチが群れの外に出しています。 DSCF0243.JPG  

 大谷研究員は「もらいましょうか。」とのことだったので、とりあえず場所の確認をして、あとから、捕獲して三田市に連絡することと相成りました。

 

 

 

 

 

 

 

午前11時半。大谷研究員、鈴木研究員と現場へ。いよいよ捕獲大作戦!でございます。DSCF0251.JPG

 

 

 

 

 

DSCF0253.JPG大谷研究員によるとセイヨウミツバチで4千匹くらい。おそらくスズメバチに襲われて逃げてきたのでは・・・とのこと。でも、ふつうは木の上とかにいて、地面に群がるのは初めて見たそうで、珍しい光景のようで、ございます。

女王バチから巣箱に入れると捕獲しやすいので、女王バチを探しましたが、みつからず、とりあえず、全体を追い込むことに。DSCF0260.JPG

 

 

 

 

 

 

巣箱、ブラシ、煙送風機の3点セットで捕獲スタート!

 

 

まず、煙で群れを追い立てます!

 

「うわ!このおっさん。何すんねん。わしら煙きらいやがな。あーけむー。ゴホゴホ・・・かなんなあ。あっち行こかいな・・・。」

DSCF0271.JPG

ごい!数匹が入口から歩いて入ると、アリの行列のように群れ全体が巣箱に向かって歩き始めました。

 

 

 

 

 

「おお!こんなとこに、ええ巣があったがなあ・・・よかったなあ。」DSCF0266.JPG

 あわせ技で、ほうきとチリトリでごみを入れるようにハチをブラシで段ボールにいれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF0276.JPG

そのうち、飛んで上から入るハチもでてきました。

 

そこに、スズメバチがミツバチの巣をねらって、やってきました

 

「おー、ハチミツたまっとうかなあ。いただきまーす!」

DSCF0286.JPGすると大谷研究員が「パン!」っとブラシで一撃で倒しました。さすが・・・でも、死んだとおもっていても針を刺す能力はあるのでさわってはいけません。

 

 

 「やられたあ・・・。」

 

DSCF0321.JPG門番のハチは、羽を扇風機のようにふるわせ、巣のにおいを外に送り仲間に巣の場所を知らせはじめます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブーン・・・・おーい!こっちがわしらの新しい巣やぞー!はよう帰ってこいよ!」

DSCF0318.JPG巣箱は押し合いへしあい状態でございます。

「うわー、巣やで、やっと住むとこできたがな。よかったがな。」とワーワーいうております。

 

 

 

 

 

掃除を始めるハチもでで参りました。

 DSCF0307.JPG煙でもっと追いこみます。

DSCF0312.JPG

 

 

ほとんどのハチがはいりました。

 

 

 

DSCF0311.JPG100匹ほど残りましたがDSCF0322.JPG・・・・・・・・・

「あれ?はいられへんがな・・・。おーい、あけてくれ!」   

 

 

なかなかはいらないので、締め切り。非情な世界でございます。

いつもそんな感じだそうです。残された子たちの運命はいかに・・。

どこかに飛んでいってしまうようです。

 

箱をしめて、フラハチ君捕獲大作戦は無事終了。フラワータウンにいたハチなので「フラハチ君」と命名しました。

DSCF0325.JPG 

 

 

 

さて、何もなかったようにさっそうと立ち去る大谷研究員でありました。

かっこいい・・・。

 

 つづく・・・

 

 

2009年9月4日、明石市立朝霧小学校の子どもたち104名が、人と自然の博物館を訪れ、環境体験学習の一環として、虫とりをしました。そのときのようすです。

この事例は、他の学校にも参考になると思いますので、紹介しておきます。

持ち物
児童の持ち物:虫とりアミ、洗濯バサミ、弁当、水筒、筆記用具
学校で用意するもの:アミの予備、台所用水切りネット、名前ペン、セロテープ、付せん

スケジュール
9:40頃・・・バスで到着。アミは館の外にまとめておいて、児童のみなさんは館内へ
10:00〜・・・ひとはくのセミナー室で、あいさつと、虫とりのしかたを説明
10:15〜10:35・・・公園への移動と虫とりの準備
10:35〜11:15・・・みんなで虫とりだ!
11:15〜12:00・・・つかまえた虫をチャック付きポリ袋に入れて、壁に貼っていきます。
昼食の間・・・研究員が虫の鑑定
13:00頃〜・・・まとめのお話と片付け
13:30頃〜・・・館内見学
14:30頃・・・バスで学校へ向けて出発


IMG_8465.jpg
広い深田公園は、アミを持った子どもたちでいっぱいになりました。


asagiri_8484.jpg
深田公園にはいろんな虫とりスポットがあります。これは水辺。
10年ほど前に、多くの生きものが住めるよう、ビオトープとして整備されました。


asagiri_8469.jpg
雑木林もあります。虫が集まる木も植えられています。


asagiri_8471.jpg
児童のみなさんは、シャツに洗濯バサミをつけています。これは、台所用の水切りネットと洗濯バサミでできる、簡単な虫かごです。中に入れた虫は傷みにくく、かさばらなくて、便利です。とにかく安い。


asagiri_8472.jpg
ゴマダラカミキリをつかまえました。クワガタムシをつかまえた子もいました。


asagiri_8490.jpg
すごいのみつけたね〜 先生も楽しそうです。

つかまえた虫は、1匹ずつチャック付きのポリ袋に入れ、つかまえた人の名前を書きます。
そのあと、先生が壁にはりつけています。ひとはくの壁はハーフミラーのガラスなので、作業がしやすいです。

虫は生きたまま入れます。気温にもよりますが、1、2時間なら、まず死にません。とくに翅(はね)の大きなトンボやチョウは、虫カゴに入れると、翅が傷ついて飛べなくなります。この方法では、虫をあまり傷めません。
ただし、虫を入れた袋は、絶対に日光に当ててはいけません。熱気で即死します。そこで、展示は必ず日陰で行います(できれば室内を推奨します)。それでも中が蒸れて袋が曇るようなら、チャックを少し開けるか、袋に穴を開けておきます。


IMG_8510.jpg
トンボのなかま、バッタのなかまなど、なかまどうしを集め、ならべます。
集めて整理するだけで、楽しいです。

ここから先は、何をどこまでやるか、授業の目的や学年によって異なってきます。

昆虫は種類が多く、種名を知ろうとすると、どうしても、虫にくわしい専門家の助けが必要になります。オスとメスで大きさや色がぜんぜん違う虫がいたり、同じ種類を集めるだけでも難しいです。今回は、博物館の研究員が、虫の種名をつけていきました。

なかま分けにこだわらず、室内に持ち込んで、じっくり虫のスケッチをするのも、よい学習と思います。袋に入れた状態なので、スケッチのモデルとしても、使いやすいです。

とことん種類にこだわって、つかまえた虫の種類と数を表にし、種数×個体数でポイントを競う「虫とりペナントレース」もよいと思います。さらに、対象をトンボだけに限定して「トンボとりペナントレース」、バッタだけに限定して「バッタとりペナントレース」とすることも、楽しいものです。


asagiri_8505.jpg
みんなで、41種111匹の昆虫をつかまえました。クモやカナヘビ(トカゲのなかま)を入れると、45種118匹でした。わずか40分少々の虫とりで、こんなにたくさんみつかりました。

このあと、虫を逃がしたり、持って帰りました。トンボもバッタも、ちゃんと飛んで行きました。持って帰るときは、必ず袋から出して、風通しのよい、虫かごに入れます。

学校で同じことをしてみると、場所による虫のちがいがよくわかると思います。また、同じ場所でちがう季節にやってみると、季節による虫のちがいもよくわかります。ぜひやってみてください。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)
 三階入り口の入ってすぐのところ,「ナチュラリストの幻郷」にトピック展のブースがあります.ここで10月末までの予定で畑中コレクションを展示しています.標本箱がぎっしり並んでおり,覗き込んでも小さな虫がたくさん並んでいるだけの,いわば地味な展示ですので,ちょっと蘊蓄と宣伝をば.

117.jpg

 畑中煕(はたなか ひろし)氏は,古くは「兵庫昆虫同好会」の設立メンバーとして兵庫県の昆虫相解明に貢献され,現在も「こどもと虫の会」等で活躍しておられます.展示している標本は2005年に当館に寄贈してくださった,ゾウムシ等の甲虫の標本です.インロー箱7箱に560点(800個体あまり)が収納されています.多くは1960〜70年代にご自身で採集または交換等で入手されたもので,畑中氏以外の採集者として辻啓介氏の採集品が多く含まれています.採集地としては兵庫県の他に勤務地や遠征先の山口県,北海道等のもの多く含まれています.
 ご自身が「きべりはむし」誌上などに兵庫県産ゾウムシを記録されており,その証拠標本が多数含まれているのが畑中コレクションの特筆すべき特徴です.

24a_l.jpg

 特にオオマダラヒゲナガゾウムシ(写真)はこれまでに県内から知られる唯一の採集例です.他にも稀な種の標本が多数含まれています.また,当時は未同定であった標本の中には,その後記載された種や,現在の目で見ると兵庫県未記録と見なされるものも含まれています.
 しかし,稀種の標本だけが貴重というわけではありません.これらの標本は当時の図鑑などに基づいて同定され,記録されたわけですが,以後の分類体系の更新などによって,再検討,再同定が必要となる場合があり得ます.したがって,その証拠標本は記録自体の検証可能性を保証するものとして重要な意味を持っているのです.

 現在は受け入れ時の配置に近い状態で元のインロー箱で展示していますが,今後,他のコレクションと同様に個体別に登録,再整理を行ってジェネラルコレクションに統合しますので,コレクションを一覧することはできなくなります.

 なおこの展示の準備には2009年度博物館実習生,大橋佳奈,細見安里,村上達郎,山本遥の協力があったことを付記します.

昆虫共生・沢田佳久

企画展「ぎっちょん君参上!」展も終わり、撤収でございます。ひとはくの企画展示室は、ぎっちょん君からコウノトリへのバトンタッチ!でございます。

IMG_9308.JPGその模様をレポートします。

 

31日夜。きんひばりの応援を受け、さあ、おかたづけです。

 

展示を作るのも撤去するのもどちらも大変です。

展示準備は希望に満ちて楽しいですが、撤収はほっとしますが、ちとさびしい・・・。 IMG_9313.JPG

 

パネルをはずして、展示ケースや虫売り屋台を運んで、きんひばりのみなさんのおかげで、なんとか完了しました。

IMG_9300.JPG生きた鳴く虫たちもなんとか生き延び、元の飼い主三木さんたちのもとにもどりました。3匹ほどの死者?ですみ、生き延びれたのは、ひとはく総務課の「ぎっちょん君餌えさやり隊」のみなさんのおかげ。ジージー、ギチョン、ルルルルーと別れを惜しみながら?帰っていきました。

IMG_9214.JPG

 

 

虫売り屋台と八雲パネルは、大型屋台は、伊丹のかきもり文庫にしばらくお貸しします。9月4日からの「鳴く虫と郷町」で岡田家住宅の蔵に2週間ほど展示されます。珍元斎も5日の12時と13時半に出演予定です。

IMG_9228.JPGもうひとつの小型虫売り屋台は、滋賀県の多賀町にある多賀の自然と文化の館へ珍元斎の講談CDとともに貸し出すことになり4日に出発します。

IMG_9317.JPGさて、超巨大キリギリスぎっちょん君はというと、先日のブログでも紹介しましたが、巨大なアリにバラバラにされ、アリの巣へ・・・・。アリとキリギリスのお話はかくも無残な展開になるとは・・・・

 

 

 

 

 

IMG_9318.JPGてなことはございません!いったんばらしてみんなで運びます。階段をのぼり、橋をわたり・・・

 

 

 

 

 

 

 

IMG_9321.JPG

頭。やはりおおきいです。

 

 

 

 

 

IMG_9319.JPG

胴体・・・でかい・・・

 

 

 

IMG_9320.JPG

 

 

足。立派です。

 

 

 

 

ひとはくアリの行列はつづきます。

 

IMG_9322.JPG

 

 

IMG_9326.JPG IMG_9328.JPG

 

 

ちょっと変な光景にみんな楽しそうです。IMG_9329.JPG

 

 

 

 

 

 

 

そして、ようやく、フローラ88の2Fへ・・・IMG_9337.JPG

 

商品の森を怪しいアリたちはズンズン進んでいきます。

 

 

IMG_9339.JPG

 

 

 

親代わりの大谷研究員は別れを惜しみます。IMG_9347.JPG

 

 

ああ、いとしのぎっちょん君・・・てな感じです。

 

IMG_9352.JPGしかし、ぎっちょん君はなんと、ひとはくのすぐそばの商業施設フローラ88での展示が続きます。

 

 

 

ぎっちょん君も組み立てられ、修理も終わり大満足。

 

 

 

秋。これから鳴く虫の季節も本番です。ぎっちょん君はここフローラ88から、深田公園の鳴く虫たちを見守ることになりました。

IMG_9358.JPG

 

 

ひとはくやフローラ88にお立ち寄りの際、ぜひ、ぎっちょん君にも会いにきてくださいね。

 

 

 

 

 

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます。DCF00009.JPG

時は、8月31日。おかげさまで盛況のうちに「ぎっちょん君参上!」展終了いたしました。

 

 

 

 

 

この日は、最終日スペシャル!ということで、河南堂珍元斎の「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」講談を2回行いました。DCF00005.JPG

DCF00002.JPG

最初は、「大騒ぎぎっちょん君」。

団体で訪れた小学生のたくさんの子どもたちに出演してもらい大騒ぎの公演でした。出演希望続出で、ハチはたくさん飛び回り、コントロール不能・・・・。

 

DCF00010.JPG女の子たちが演じた「ぎっちょん君とカマオの戦い」に男の子たちが参戦するなど、ハプニング続出の楽しいイベントとなりました。 

 

 

 

 

 

2回目は、「ゆっくりほのぼの ぎっちょん君」でございます。数組のご家族連れがお客さま。時間ありますか?と聞くと「時間あるー!」との御答。おかげで、ゆっくりのんびり語りました。DCF00017.JPG

 

 

 

 

 

 

これまた、違った雰囲気でほのぼのとした時間が流れました。DCF00027.JPG

 

のこぎり音楽体験も・・・。みんな音がなり満足そうでございました。

 最後にぎっちょん君お絵かきもして、お孫さんを連れてきておられたおじいちゃんに、珍元斎の似顔絵を描いてもらいました。

似顔絵屋もする珍元斎ですが、自分の似顔絵ははじめて・・・。

IMG_9372.JPG すごい、似ている。

素晴らしい!タダものではない・・・・。

謎の講談師もびっくりの謎のおじいちゃんでした。

 

 

 

最後は、子どもたちは珍元斎になぜかサインぜめ・・・・。「また、来るねー!」とうれしい言葉とともに、ぎっちょん君と珍元斎の熱い夏は終わったのでございます。

 

 

また、お会いできます日を楽しみに!

 

 

 

 

 

謎の講談師 河南堂珍元斎

                                                                                                         

今日行われた、もう一つの理科推進員養成講座(実践編)「やさしい化石のレプリカづくり」をご紹介します。

実習室にほぼ満員の54名の方々・・・暑かったですねえ。なにせビーカー75個にお湯を沸かしていたんですから。

化石はもちろん本物!!正真正銘のレプリカづくりです。
おゆまるから

▲「おゆまる」をお湯でやわらかくして化石に押し当てて、型を取ります

型どり1 型どり2

▲アンモナイトや三葉虫からうまく型が取れました

せっこう

▲できあがった型にせっこうを溶かして流し込みます。トントンとたたかないと泡が残るんですよね

色塗り

▲今日は色塗りもしました。白いレプリカじゃ本物らしくないですから

完成1

▲仕上がるとこんな感じです!本物らしくできたかな?

大満足1

大満足2

▲みなさん大満足ですよね(^^)今日の講座を学校でも活かしてくださいね

 

ひとはくでは、学校向けに授業で活用していただく「やさしい化石のレプリカづくり」セットの貸し出しを始めています。すでに2学期には、ご予約をいただいております。

ぜひ、学校で児童生徒に”ほんもの”からつくるレプリカを体験させてあげてください。
詳しいお問い合わせは生涯学習課(079−559−2002)まで。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

 本日、ひとはくで「理科推進員」の方々の研修がありました。「理科推進員」とは、小学校での観察・実験の実施の支援や準備・後片付け、計画立案や教材開発の支援をされている方々です。

 2班編成で実施しましたが、ここでは、当館の開発した自然環境総合学習プログラムを活用した、「私のまちの環境マップをつくろう〜景色の温度を測る〜」の様子をお伝えします。

 

  まず最初に自然環境総合プログラムの説明を、情報管理課八尾滋樹指導主事から聞いています。

これを使えば、学校のまわりのことや兵庫県全体についても、様々な分布図を簡単に作ることができます。

 DSC_1282.JPG次に温度を測定する「放射温度計」の原理と使い方を聞いて、いざ「景色の温度」を測定に行きました。

  P1010545.JPG

P1010539.JPG  博物館周辺の駐車場、深田公園、川など様々な場所で測定しました。また、測定した場所を写真に収め、分布図に添えることもできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 データを持ち寄り、博物館周辺の環境マップを完成させました。

 

DSC_1287.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このソフトは以下の場所から自由にダウンロードできますので、ご活用ください。また、環境に関する学習についてもご相談ください。

http://hitohaku.jp/education/envmap/envmap_index.html

情報管理課 指導主事 八尾 滋樹 / 生涯学習課 西岡 敬三

みなさまのおかげで、昨日「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」が終了しました。

早速、次の展示に向けての準備です。 

P1000740.JPG  

 〇のぼりを片付けています。

この企画展の目玉展示だった、巨大ぎっちょん君も4階のひとはくサロンから,お引越しです。

P1000220.JPG

 

どこへ引っ越しするのでしょうか?

                   P1000711.JPG              P1020614.JPG       

         〇  解体された巨大ぎっちょん君 職員に抱えられ、博物館の上の橋を渡っています。

向かった先は、お向かいのダイエーの店舗

P1000715.JPG    P1000717.JPG     P1000719.JPG 

      〇扉にひっかかるアクシデントも・・・。ぎっちょん君大丈夫?ケガをしてない?

    無事にぎっちょん君の引っ越し先のダイエー2階に到着しました。

      P1000722.JPG

  〇ダイエーの警備員さんもこの怪しげな集団に遠巻きに警戒

                      P1000724.JPG     P1000725.JPG 

    〇そっ〜と元の形に戻します。みんな、優しくね!

 

                     P1000726.JPG        P1000731.JPGのサムネール画像      

  〇と、思ったら、やはり負傷。優しく治療します。

 

P1000732.JPG

〇ちなみにお向かいさんは、おもちゃ屋さん。ぎっちょん君と色合いが似てる?

s-P1000703.jpg

〇斜め向かいにも「ひとはく展示コーナー」ができました☆

 

無時に引っ越し終了〜。ぎっちょん君、新しいおうちはどうですか?

ダイエーのみなさま、お世話になります。     

P1020629.JPG

みなさん、ひとはくお向かいのダイエー2階へ巨大ぎっちょん君に会いに来てくださいね。

でも、ケガをしちゃうから、くれぐれも優しくね☆

                    小林美樹(生涯学習課)

河南堂珍元斎でございます。

ぎっちょん君参上!展も大詰め。ちょっと様子をば・・・とぎっちょん君着気ぐるみコーナーをとおりかかると、女の子の集団がわいわいと着ぐるみをさわっています。この着ぐるみコーナーは小学生や親子連れが多いのでめずらしい光景です。

「アリどうやって着るんですか?」「これが、頭で、これがおしり。ハチはこのパンツをはいて・・・カマキリの帽子は反対が前。」と着きせかた指導と相成りました。

みんな、それぞれのキャラクターにあった虫を選ぶことに、びっくり!カマキリ、キリギリス、ハチ、アリ、テントウムシ、トンボ。たしかに似合っています・・・全員がかわいい虫になったのでございます。

写真撮影を頼まれ、フロントスタッフの高瀬さんに手伝ってもらい、全員のカメラで撮影大会。バッタロデオにのってはいポーズ!

DSCF0234.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞くと、

なんと、岡山県の大学4回生とのこと。女子大生ぎっちょん君誕生!でございます。

ひとはくの感想は「チョー楽しい!」と今風のお答え・・・。「ありがとうございます!」と気をよくして、ぎっちょん君ハウスと2F企画展示室へご案内!ぎっちょん3Dコーナーでも、立体メガネをかけて、「わーすごい!」ときゃっきゃっの大盛り上がりでございます。

鳴く虫シスターズ 参上!(緊張して写真ちょっとボケました。すいません・・。)DSCF0239.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の日は小学生軍団登場!

IMG_9303.JPG

鳴く虫のえさやりに興味深々・・・・。えさやりタイムを見学!

 

 

 

 

 

 

 

 

えさを待つハヤシノウマオイ君をさわっています。IMG_9305.JPG

 

 

 

 

IMG_9302.JPG

めずらしいヒサゴクサキリ君もいます。

 

 

 

ひとはくは、女子大生から小学生まで、幅ひろく楽しめるアミューズメントミュージアムでございます。

ぎっちょん君参上!展も大詰め!31日には最後の講談「ノコギリ名人ぎっちょん君!」もあります。夏休み最後もぜひひとはくへ!

鳴く虫たちと待っています。

 

CIMG1471.JPGのサムネール画像

一昨日西播磨方面へ調査にでかけました。するとこんな花が歩いている道のすぐ脇に咲いていました。マヤランです。標本や培養されているものは見たことがありましたが、野外で咲いているのを見たのは初めてです。びっくりしました。(高野 温子 自然・環境評価研究部)

CIMG1474.JPG

  恐竜の親戚?!

 いやいや恐竜ではないんです。ひとはくの建物の中でこっそり這い回っていました。来館されたお客さんは立ち入ることができませんが、私が執務している部屋の近くの廊下の片隅に潜んでました。

 専門家でないので正確なことはわかりませんが、これは、ニホンカナヘビ(は虫類)だと思います。ヘビってついてるけど、ヘビじゃないんだね。有鱗目トカゲ亜目に属します。さらにカナヘビ科、クサカナヘビ属で、図鑑などで調べると日本固有種だそうです。

 体表面が鱗(うろこ)みたいになってる様子から有鱗目という名前になったんでしょうね。でもどうして、ヘビではないのにヘビって名前がついているのかな? ニホンカナヘビ

 身の回りにいて、よく見かける動物や植物でも、わからないことや不思議なことがあるんですね。そんな不思議や疑問を調べて自由研究にするのもいいかも知れません。

 もう2学期が始まっている学校もあると思いますが、まだ夏休みの学校もありますね。夏休みの自由研究や宿題は終わりましたか?
 ひとはくは夏休み中もずーっと開館していますから、宿題がまだの人や自由研究でわからないことなどあれば、どんどん博物館に来てください。

情報管理課:八尾 滋樹 ヘビはきらい!! トカゲもきらい!! 

2009年8月13日(木)連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」第5回を行いました。今回は芦屋川で鳴く虫の観察会を行いました。担当は、7月に続き大谷研究員です。ひとはく連携グループNPO法人さんぴぃすの方ときんひばりの方々がスタッフとして参加してくださいました。

セミナーは夕方5時にはじまりました。あしや市民活動センターをお借りして、はじめに鳴く虫についての講義を受けました。今日は5種類の鳴く虫、ヒガシキリギリス、ヒロバネカンタン、カンタン、タンボコオロギ、カネタタキを覚えましょう!クイズをしながら何度も虫の声を聞き耳をならしていきます。

セミナーの様子

セミナーを終え、明るいうちに芦屋川に出ました。どんな虫がいるのか、実際につかまえてみました。

虫を鑑定   芦屋川の様子
左)捕った虫は大谷先生やきんひばりの方が鑑定。右)芦屋川は都会を流れる小さな川です。

暗くなってからは、虫の声を聞きながら川沿いにしばらく散策しました。キンヒバリの美しい声を聞くこともできました。 都会の芦屋にもたくさんの鳴く虫がいるんですね。

明るい部屋に戻り質問タイム。たくさんの質問がでました。夏休みのいい思い出になったでしょうか。

質問タイム

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、毎月1回行われます。各回ごとに事前申し込みが必要です。さまざまなテーマ、研究員で実施いたしますのでぜひご参加ください!セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。→ http://hitohaku.jp/education/main.html

(自然・環境マネジメント研究部研究員 遠藤菜緒子)

----------------------------------------------------------------------

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」 今後のラインナップ

9月13日(日) 芦屋の里山 (村上氏 芦屋森の会2001)*申込締切ました
10月3日(土) 芦屋をとりまく森のキノコ (秋山研究員)
11月6日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)
12月5日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)
1月9日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)
2月13日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)
3月13日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

ひとはくは、8月27日号 週刊文春で「まだ間に合う子どもと学ぶ夏休み〜親子で行きたい博物館」に、全国にある博物館の中から、東京の国立科学博物館、科学技術館に次いで、堂々3位に入って紹介されました。O(≧▽≦)O ワーイ♪

本当嬉しいと思うと同時に、「そうなんですよ!」と言いたい、言わせてください。

毎日、研究員などによる、セミナーやイベントがもりだくさん。

8月29日(土)〜31日(月)はこの夏最後となるの「昆虫標本づくり実演コーナー」です。プロから標本づくりの極意を聞いてみよう〜。

 p1000659.jpg

(昆虫標本づくり:沢田研究員)

フロントスタッフによる、夏休み特別イベント平日11時〜11時30分「うきうきタイム」も大好評。

何をするかは来てのお楽しみ♪

展示室ツアーやデジタル紙芝居は毎日やってますよ。

P1000660.JPG

(展示室ツアー:氷上回廊)

そして、「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」の展示も31日まで。

最終日には、講談師 河南堂珍元斎による「ノコギリ名人 ぎっちょん君誕生!」の講談がありますよ〜。

P1000603.JPG

(河南堂一座による講談のようす)

しかも、9月末まで「やっぱり、ひょうごキャンペーン」期間中のため観覧料を値下げしています。

キャンペーンについては、こちらから→

http://www.hyogo-tourism.jp/campaign/

 

この堂々第3位のランキングについては、ひとはく連携活動グループrunrunplazaのブログでも紹介されていますので、ぜひ見てくださ〜い☆

http://runrunplaza05.blog.so-net.ne.jp/2009-08-24?comment_fail=1#commentblock&time=1251179033

そう、ひとはくは「まだ間に合う 子どもと学ぶ夏休み〜親子で行きたい」博物館なんです。

みなさまのお越しをお待ちしております☆

                                生涯学習課 小林美樹

 夏休みももうすぐ終わるという時期,いつものようにクヌギやコナ
ラなどの樹をゴン!と蹴っても,もはやシロテンハナムグリやカナブ
ンが一斉に飛び立ったりすることもなく,カブトムシも終わっており,
クワガタが落ちればラッキーなほうです.
 代わりに小枝が数本パサバサ落ちてきてきます.小さな虫らきモノ
も数個落下して,ポツポツと音をたてて下草の中に.それが(たぶん)
ハイイロチョッキリです.

 深田公園には蹴れるようなポイントもなく,多くの場所で下草も落
葉もなかったりします.21日の夕方に「ふかたん」の下見をしていて,
コナラやクヌギの木の下に落ちている小枝をたくさん見かけました.
それぞれの小枝にはドングリがついています.ハイイロチョッキリが
ドングリに産卵し,枝ごと切り落としたものです.

2512r.jpg
2513r.jpg
 ハイイロチョッキリは灰色というよりは黄土色の虫で,大きい♀で
は9mmに達する,日本産では最大級のチョッキリです.長い口吻が特
徴です.この口吻でドングリの殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔して産
卵します.枝の切り落としもこの口吻で行います.
 ただ,低い所で作業していないと,虫そのものを見つけるのは難し
いかもしれません(成虫の写真↓は三田市内の別の場所で撮影).

1825r.jpg
 この時期,クヌギにはクヌギシギゾウムシもいます.ただし,スズ
メバチには気をつけましょう.

昆虫共生・沢田佳久

 前回は、スマトラ島の大きな町パダンからインドネシア中に拡がったパダン料理の由来と、ミナン・カバウの伝統社会についてお話ししました。今回は、ミナン・カバウの男たちの暮らしについてお話ししましょう。

0809_MMitani4-1.jpg                  (写真:上空から見たパダン上空のようすです。むこうに見えるのがバリサン
 
        山脈、手前はインド洋です。川が蛇行しているのがよくわかります。)

 


 ミナン・カバウは母系社会(ぼけい・しゃかい)です。母系社会というのは、財産や義務の相続(そうぞく)が、母や母の祖先から娘になされる社会のことです。そして、旅が勧められる社会でもあるのです。男たちは皆、あちこちに散っていきます。そんな人のうち、料理の好きな男たちが、自分たちの食べている料理を食堂に並べたのです。それは出身地の名前をとって「パダンの料理」と呼ばれました。これが「インドネシア料理」の代名詞となったパダン料理の由来でした。


 
 「旅が勧められる社会」というと、まず思い出すのは「イスラーム世界のラクダの旅」でしょうか? 王子さま、王女さまが「ラクダに乗って砂漠を旅する」というロマンチックな情景は、歌にも歌われています――実際にラクダに乗ってみたことのある人はわかるでしょうが、ラクダの背中は、乗ってみるとロマンチックでも何でもありません。ラクダが咬みつくことがありますし、尻は痛みます――。インド洋に面したスマトラ島は、インドネシアの中でも、特にイスラームの影響がつよく、ミナン・カバウの人びとも熱心なムスレムとして知られています。「旅が勧められる社会」というのもイスラームの影響だろうかと思ってしまいます。しかし、じっさいには、イスラームの人びとがやってくる以前からミナン・カバウの人びとが持っていた社会習慣でした。


 
ミナン・カバウの人の割合を見ると、多くのコミュニティーはリアウ州やジャンビ州、北スマトラ州という、パダンのある西スマトラ州にとなりあった場所に見られますが、それとともにインドネシアの首都である巨大都市ジャカルタや、さらには半島にある西マレーシア、人工的な都市国家シンガポールにも見られます。シンガポールには華僑やマレーシア人とともに、ジャワ人、ミナン・カバウ人、オラン・ラウト(現在のインドネシア語では「海の人」という意味です。マレー語でも同じ意味でしょうか? “海の民”とでも訳しておきます。土地に定住しない、ノマッドとしてくらす人びとのことです)など、多くの民族が住んでいます。

0809_MMITANI4-2.jpg          (写真2:ブタオザルにヤシの実の収穫をさせていた男性にであいました。
         写真は、まだ若いオスのブタオザルだと思います。男性がつなをひいてサル
         の動きをコントロールします。)



 研究のために日本に来ているリザルディさんは、若いミナン・カバウの男性です。ある時、リザルディさんに、ミナン・カバウの「旅が勧められる社会」についてうかがったことがあります。わたしは、ミナン・カバウは、華僑、つまり「中国から海外に進出した漢民族」に似ているような気がしたのです。するとリザルディさんは、

 「ミナン人――ミナン・カバウの人は、自分たちのことをミナン人と呼びます――と華僑は似たところもありますが、本質は違います。華僑は資本をつぎ込んで大きな商売をしますが、ミナン人は小さな商いです。華僑が家族で移住してくるのに対して、ミナン人は、男だけが“一旗揚げに”よそへ出ていくです。ミナン人は、いつも、もどるべき故郷は確保しています」

と教えてくれました。さらに、

 
  「ミナン人には、成功した人もいますが、事業に行き詰まって貧乏をしている人がいます。でも、ミナン人に共通することは、程度の差はありますが、町と故郷を行ったり来たりしていることです」

  ともつけ加えました。華僑は親せきや縁者をたよって家族ともども海外に出て行き、新しい土地に住み着いて、そこでコミュニティーをつくります。神戸や横浜の「中華街」は、そんな人びとによって作られたコミュニティーです。


 リザルディさんの教えてくれたことを、わたしなりに解釈すると、(現在の?、あるいは伝統的な?)ミナン・カバウの人びとは華僑のように移住するのではなく、田や畑は故郷に残したまま、規模の小さな商売(=行商?)をしにいろいろなところに出ていくのです。つまり、田や畑やアグロフォレストや家は、女性にしっかり守ってもらって、男たちは、さまざまな冒険の旅に出たということでしょう。わたしは男ですが、このような生活にはあこがれてしまいます。

 

0809_MMitani4-3.jpg

        (写真3:リザルディさんの生まれた家は、この近くだそうです。山の斜面に
         つくられた畑があります。葉が赤い木は、日本でも人気が高いクスノキ科の
  
       シナモンです。大切な換金作物です。)



 いにしえのミナン・カバウの移住者や開拓者にかかわる伝説はスマトラ島のあちこちに残っています。スマトラ島ばかりでなく、西マレ- シアは、ミナン・カバウによって15世紀から16世紀にかけて開拓された土地だそうです。

 
ミナン・カバウには、このような文化習慣があったのですが、最近はそれがくずれてきたといいます。たとえばジャカルタのミナン・カバウは、前回も紹介した加藤 剛さんの「都市と移住民:ジャカルタ在住ミナンカバウの事例」(東南アジア研究21巻、1983年)によると、「長期定着を目的とする遠距離都市への核家族ぐるみの移住が一般的となっている。ミナンカバウのいう、“中国風ムランタウ”(=華僑のような家族ぐるみの移住:三谷 注)である。大消費人口をかかえる都市の出現により、行商にしろ露天商にしろ、定着的な商いが可能になり、ひいては核家族による移住が可能となった」のだそうです。<ムランタウ>というのは地理的な移動のことを指します。もともとは「知識や富、名声を求めて村を出ること」を意味しました。現在の貨幣経済(かへい・けいざい)の影響も大きいのでしょう。


 
リザルディさんは、今はアンダラス大学の講師ですが、大学院生のころは日本に留学していました。わたしとは日本留学中に知り合いました。留学のために日本に来て、初めて帰る時には、何をみやげに持って帰るかを真剣に考えたといいます。相手の年齢や、その人が男か女かといったことをよく考えなければなりません。日本に<ムランタウ>をして「知識や富、名声」が手に入った(?)のですから、村に帰る時には山のようなおみやげが必要だったのでしょう。しかし今は、それほど真剣には考えなくなったということでした。(つづく)


   
三谷 雅純(みたに まさずみ)
   兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/ 兵庫県立人と自然の博物館

 

※このブログで掲載されている文章・写真の無断転用・転載はご遠慮ください。

□ピクニックは社交の場

家族や仲間はもちろん、気心の知れた人ばかりでなく、ご近所さんやちょっとした顔見知りもお誘いしてピクニックに出かけるのはどうでしょう。普段は挨拶を交わすだけの間柄でも、芝生のラグの上で食べ物を挟んで向き合えば、会話も自然と弾みます。ピクニックはフラットでオープンな社交の場でもあるのです。

 

□ピクニックは人と自然とのふれあい

普段は通り過ぎるだけの芝生に腰を降ろしてみれば、日常の風景も少しだけ違って見えるかもしれません。私たちの身の回りには小さな自然がいっぱい潜んでいます。そんな身近な自然を再発見できるのもピクニックの魅力の一つかもしれません。腰を降ろした芝生、影をつくる樹木、頬をなでる風や眩しい太陽の光まで、ピクニックは豊かな自然に囲まれて生きることの喜びを実感させてくれます。

 

□ひとはくはあなたのピクニックを応援します

人と自然の博物館の周りにもピクニックに最適な場所がいっぱいです。特に目の前の深田公園は、樹林にはさまれた谷一面にみどりの絨毯が広がっており、いつでも私たちのピクニックを待っています。緩やかな傾斜の広大な芝生は、2人の親密なピクニックから1万人の壮大なピクニックまで、どんなピクニックにも対応可能。日中の炎天下はひとはくで過ごし、夕方の納涼ピクニックに繰り出すのはいかがでしょうか?

 

                          takeda2-2.JPG  

 

 

武田重昭(自然・環境マネジメント研究部)

7月28日〜8月4日で実施された第11回ボルネオジャングル体験スクール。お陰様で、ジャングルでの感動を胸に、全員無事に帰国することができました。

私にとって初のジャングルは、50mを超えるメンガリスの巨木が連なる景色から始まりました。ボルネオ島北部には、この木に精霊が住むという信仰があり、伐採が好まれなかったために、たくさん残っているのだそうです。ジャングルの中に、自然に対する人間の畏敬の念を感じました。

IMG_9658.jpgのサムネール画像(写真:メンガリス)

トレッキングでは、オラウータン、テナガザル、ミケリスなど野生では見たことのない動物たちとの遭遇の連続でした。偶然通りかかった橋の上から、全長2mにも及ぶマレーオオトカゲがゆったりと川を横断する姿を目撃した時の感動は忘れられません。エサを探しているのか、川の両岸を行き来していました。時折岩の上に顔を出して、休憩します。その瞬間をパチリ。これほど大型のものは、なかなかお目にかかれないのだそうです。

 

 

DSC06700.JPG                      (写真2:岩の上で休憩中のマレーオオトカゲ)

 

スクール生もそれぞれに、様々な生き物との出会いに感動していたようです。私は見ることができなかったのですが、ナイトドライブでマレーヒヨケザルが木の幹にひっついている姿に遭遇した班や、幸運にもゾウに会えた子もいたようです。

直径3cmもある巨大なタマヤスデはみんなの人気者。人が近づくと体をまるめるので、手に乗せたり転がしたりして遊びます。タイガーリーチと呼ばれるヒルに血を吸われて、Tシャツが血まみれになった子もいました。そんなタイガーリーチにも数日経てば慣れてきて、手に乗せてもへっちゃらに。

DSC06621.JPG

                  (写真3:タマヤスデ)

 

それにしても、スクール生の目と耳の良さには感服しました。樹上のトカゲやサルを瞬時に見つけて教えてくれる姿はとても頼もしかったです。テナガザルの鳴き声を真似して、本物と掛け合いを始めるスクール生には驚かされました。現地のガイドからも、「Human Gibon!(人間テナガザルだ!)」と称されるほどでした。

P7300091.JPG

        (写真4:テナガザルを観察するスクール生)

 

自然の圧倒的なエネルギーを感じたあっという間の7日間でした。スクール生にとっても、きっと貴重な体験になったのではないでしょうか。ジャングルでの感動を胸に留め、ぜひ日本での学習に活かしてもらえたらと思います。

 

            上田 萌子(自然・環境マネジメント研究部)

みなさん〜こんにちは!!

暑い8月も、もうすぐ終わり。お元気にお過ごしですか?

まだ9月になっていないけれど、新学期が始まった学校もあるようですね。

宿題は終わりましたか〜?

えー?!まだ終わってない!!それは大変!!!でも…大丈夫ですよ〜!

博物館では、宿題のヒントになるイベントがいっぱ〜い!

 

<フロアスタッフのイベント>

 「うきうきタイム」4階ひとはくサロン

月曜日〜金曜日(8月中開催、9月からは毎週水曜日になります):11時〜11時半

何をするかは、博物館に来てのお楽しみ!

 

「フロアスタッフとあそぼう〜鳴く虫宝探しラリー〜」2階企画展示室

829日(土)30日(日):15時〜

831日まで開催している「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参   上!」の展示室の中に宝が隠されているよ!探してみよう!!

 

<研究員によるオープンセミナー>

 「昆虫標本づくり実演コーナー2009」4階ひとはくサロン

   829日(土)30日(日)31日(月):13時〜15

   標本づくりの実演を見学できるよ。質問もOK

 

kenntikukanohi.JPG

 

 

けんちくかの日〜

私たちのまちが完成!〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

seizamanngekyou.JPG 

 

 

 星座万華鏡〜

きれいな万華鏡ができるかな?〜

 

 

 

 

 

 

 

 

nakumusiomenn0825.JPGのサムネール画像

 

 

 

鳴く虫おめん〜かっこいい!!〜

 

 

 

 

 

 

 

 

9月からのフロアスタッフのイベントも盛りだくさん!

<フロアスタッフのイベント>

 「フロアスタッフとあそぼう」15時〜

  5日 (土) 6日(日)「うきうき折り紙〜コウノトリ〜」

12日(土)13日(日)「画はくの日〜コウノトリ〜」

19日(土)20日(日)「石であそぼう!」

21日(月)22日(火)23日(水)「トンボバルーンアート」

26日(土)27日(日)「鳥の巣づくり」

 

「うきうきタイム」毎週水曜日:16時〜

「ふかたん〜水辺の探検隊GO!〜」

27日(日)14時にひとはくサロンに集合しよう!

 

私たちフロアスタッフは、みなさんの『笑顔』に会いたくて、いろいろなイベントを考えています。「みんなは何が好きなのかな〜?」「丹波の恐竜や、植物のお話!昆虫もいいね。喜んでくれるかな?」とスタッフは、毎日話し合っています。

夏休みの宿題が無事に終わったら、私たちに会いに博物館に遊びにきてくださいね!

 

             笹山 由利子(フロントスタッフ)

人と自然の会、毎月恒例のドリームスタジオ、816日は里山クラブの“虫たちと遊ぶ里山の夏“。まずはやって来た子どもたちに虫かごと網を渡し、外に移動して虫とりです。

博物館の周辺は雑木林と広い芝生の公園に囲まれているものの、まわりは宅地開発が進みマンションなども建ち並んでいます。虫とりといっても何が採れるのか心配でしたが、いざ出かけてみると雑木林の朽木の中にクワガタを発見!さらに木にカブトムシが・・・!!昼間だというのに信じられないようなことが起こりました。子どもたち以上に私たちが喜んでしまいました。

 

photo-1JPG.jpg

その他にも、池ではイトトンボやシオカラトンボ、赤トンボも多く飛んでいました。野原ではバッタ類や蝶、にぎやかなセミなどもつかまえて館内に戻り、子どもたちはそれぞれ好きな虫の観察図を描き、図鑑で名前や特徴を調べました。

 

photo-2.jpg

実はドリームスタジオ当日とは別に、もうひとつのメインイベントがありました。それはメンバーでの展示用の昆虫採集。三田奥地の樹液滴るクヌギを目指して森の中を駆け回り、大興奮の“虫と遊ぶ大人たちの夏休み”となりました。

忘れかけていた子どもの頃の驚きと感動をもう一度味わいたい方は、「人と自然の会」に参加してみませんか。

   

           (NPO法人 人と自然の会 藤原玉規)

 

この週末も様々なセミナーがあり、館内は大いに賑わいました。

22日(土)は、「実演!化石のレプリカづくり」と「親子でつくる化石のレプリカづくり」の最終日。
10時の開館と同時に列ができる盛況ぶりでした。新聞の広域版に掲載されたこともあって、大阪方面からのお客様も何組かおられて初めての”ひとはく”を楽しんで帰られました。

型どり

▲お母さんと一緒に、本物の化石から自分の手で型どりができるのがポイント!

化石のレプリカに色を塗るコーナーには、親子連れや祖父母が孫と一緒に楽しみながら・・・といった、とてもほほえましい光景が1日中続きました。
おかげさまでこの企画、博物館実習生や初任者研修の先生方のお手伝いもあって、9日間だけの開催でしたが、期間中に親子で1000人以上の人が、思い思いの化石のレプリカをつくって帰られました。ありがとうございました。

色塗り01

▲色塗りって楽しいですよね(^^)

色塗り02

▲上手く塗れたかな?

そして夜も館外でオープンセミナーやイベントがありました。

詳しくは、こちらのブログを http://hitohaku.jp/blog/2009/08/post_430/

そして今日、23日(日)は、「第11回ボルネオジャングル体験スクール」の解団式が行われ、8月4日に帰国して以来、久しぶりにスクール生と保護者、スタッフが一同にそろいました。
これから報告書作成、報告会・OBとの交流会開催に向けた準備が始まります。今日は全員が一言ずつ話をして、記録写真のスライドショーを楽しみました。

ボルネオ01

 

ボルネオ02

▲めずらしい昆虫や生き物の写真がいっぱい!写っている子どもたちの表情も生き生きとしていました。これがジャングルなんですよね(^^)

隣のセミナー室では、ひとはく連携活動グループ「るんるいんぷらざ」の主催する
「ひとはく博士と行く ハチ北高原サマースクール’09」の発表会も行われていました。
ハチ北のサムネール画像

詳しくは、こちらのブログを http://runrunplaza05.blog.so-net.ne.jp/

 

 

 

 

ほかにも、デジタル紙芝居のほかフロアスタッフのオープンセミナーや
「親子でつくろう植物標本」「針穴カメラをつくって撮影・現像まで」「実演・解説!恐竜ラボ」「恐竜化石展示解説ツアー」「昆虫標本づくり実演コーナー」といった研究員のセミナーなど、夏休みの自由研究にも活用できるセミナーが盛りだくさんでした。

植物標本 デジタル紙芝居

ところで、ひとはくは、ある週刊誌の「まだ間に合う子どもと学ぶ夏休み〜親子で行きたい博物館」に、全国にある博物館の中から、東京の国立科学博物館、科学技術館に次いで、堂々3位に入って紹介されていました。
生涯学習課長としては、とっても嬉しいですね(^^)本当に親子で学べるセミナーが盛りだくさんなんですよ!!

まだまだ間に合います!ぜひ、来週も”ひとはく”へお越しください!

さて明日、私はまたまた「やさしい化石のレプリカづくり」の出前です。今年の夏は休んでなんかいられませんね(^^;)


出前セット01  出前セット02

▲これで40人分の出前セット。アンモナイト2種類と三葉虫のレプリカづくりです。車の荷台にすっぽりと収まります。でも山道は禁物です。何せビーカーや化石といった”割れ物”が多いですから・・・

 

ひとはくは、明日24日、月曜日も開館しています。
そして、31日(月)まで休まず開館しています。
企画展「初夏の鳴く虫 ぎっちょん君、参上!」も、いよいよ31日まで!
ティラノサウルス類の歯の展示も同じく31日まで!!

ぜひ、この夏、もう一度 ”ひとはく”にお越しください。ぎっちょん君スタンプカードもありますよ(^^)

(生涯学習課長 平松紳一)
 

8月22日は、秋の夜長にはちょっと早いですが、夜のイベントが2つありました。

1つめは、大谷研究員と連携G「きんひばり」の夏の鳴く虫観察会。閉館後のオープンセミナーなので、屋外で館の壁に投影しての聞き分け講座。 IMG_9008.JPG夜のセミナーですが、大勢集まっていただきました。昔の映画会のようななつかしい雰囲気です。その後、深田公園へ・・・。IMG_9006.JPG

この日は、カンタン、ヒロバネカンタン、マツムシ、アオマツムシ、ハラオカメコオロギなどが鳴いていました。

 

 

 

 

 

 

 

かたや、謎の講談師河南堂珍元斎は、上田萌子研究員とともに、連携展示をしている有馬温泉の瑞宝園へ・・・。この夏最後の「一晩だけの有馬ひとはくセミナー」に行きました。今日の出し物は講談「ノコギリ名人 ぎっちょん君参上!」と講談を聞いての5・7・5お絵かきです。 IMG_9011.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_9031.JPG

 

 

 

 

今回もぎっちょん君に徳田副支配人、カマオに都志支配人。

戦いもなれたもので、えいやーとう!

今回は,兵庫文学館で復刻した明治の玩具たこたこメガネを使用し、お客さまも大喜び!ぎっちょん君たちの戦いがたくさん見えて、回すと万華鏡のようです。IMG_9042.JPG IMG_9033.JPG

IMG_9054.JPG

 

 

会場は2階席?からの観衆もおられ、大賑わい。

 

 

 

 

 

 

ぎっちょん君のノコギリ演奏の体験も・・。IMG_9052.JPG

IMG_9075.JPG子供たちもノコギリ音楽にチャレンジ。

5人が挑戦して、全員音がでました。

よかった・・・。

 

 

そして、最後は、短冊へのお絵かき+俳句づくりです。

おじいちゃんもおばあちゃんもみんなで俳句とお絵かきです。家族みんなのたのしい夏の思い出の記録となりました。

IMG_9071.JPG

作品の披露もして、特製センスのプレゼントもしました。

 

 

 

 

IMG_9069.JPG

 

 

 

 

 

最後は、都志支配人のあいさつで。

また来年、有馬瑞宝園へ、そしてひとはくへ!IMG_9072.JPG

待っております!

 

 

 

 

 

 

ひとはくの「ぎっちょん君参上!」展も瑞宝園の「世界の昆虫」展も8月31日まで続きます!

川東丈純

 

ここはどこでしょう? この部屋、どこだかわかりますか?ひとはくの中のある部屋なんです・・・・・そうです、3階にあるアースシアターです。ふだんは、フロアスタッフのおねえさんたちが、ここでデジタル紙芝居を上演されている部屋です。

 「そんなところで何をしてるのか」って?

 正解は、8月19日(水)朝から夏季教職員セミナー「私のまちの環境マップをつくろう」を実施しました。兵庫県内の小学校から高等学校の先生方17名が大変熱心に受講されました。

 細かい設定が難しい?!

 

 「独立行政法人科学技術振興機構(JST)」の支援を受けてひとはくが開発した自然環境総合学習プログラムを活用する方法を学びました。このプログラムについての詳しい使い方や、プログラムのダウンロードはひとはくのホームページにあります。

こんなタイトルページです  http://hitohaku.jp/education/envmap/envmap_index.html  

 

 身の回りにある環境について調べて、地点情報(緯度経度)、撮影した写真、その地点のさまざまな環境情報を編集することができるソフトウェアで、学校でも児童や生徒が、直接入力しながら、分布と環境情報との関連を考察することができる「お手軽GISソフト」として使っていただくことができます。

 この日のセミナーでは、講師も受講者も悪戦苦闘しながらでしたが、ホタルの分布調査についてマップを完成させることができました。このプログラムを効果的に活用するには、事前に調査項目や地図情報を設定しないといけないんですが、そこをクリアーすれば、校庭の樹木図鑑や川の水生昆虫図鑑などとして活用できます。また工夫次第で、校区の防災安全マップや学校周辺の散策ガイド、観光マップなど理科学習や環境学習以外の分野でも楽しい使い方もできる優れたプログラムです。是非一度お試しください。

 

 また、ひとはくでは環境体験学習の支援も行っています。学習の進め方や専門的な内容の問い合わせなど、お気軽にお電話ください。(生涯学習課 079-559-2002)

 

情報管理課:八尾 難しかったけど楽しい

河南堂珍元斎でございます。好評展開中の企画展「ぎっちょん君参上!」。まだまだ暑いですが、朝夕は少し秋っぽくなってまいりました。鳴く虫のほうも秋の虫が出てまいりましたので、秋バージョンに少し衣がえでございます。

まずは、企画展示室内のパソコンが変身・・・。初秋のなく虫エンマコオロギさんたちの声が聞けます。そして、長い七夕まつりだった「虫に願いを」も終了。みなさんの願いは神社に奉納しました。IMG_8996.JPG

そして、ひとはくサロンのぎっちょん君ハウスでは、秋を代表する鳴く虫カンタンさんが鳴いております。 IMG_9001.JPG

真っ暗な世界で古典芸能の能「かんたんの夢」の世界を感じてみてください。

1匹だけが鳴きつづけるので、ぜひおぼえてかえってくださいね。

 

 

サロンでは、昆虫標本づくりも見られます。 IMG_9002.JPG

8月の土日月とやってます!

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴く虫ブラザーズも待ってます。

IMG_8995.JPGみなさんもひとはくに一足はやく秋を見つけに来てくださーい!

謎の好男子、講談師 河南堂珍元斎でございます。さて、ぎっちょん君参上!展関連イベントとして、19日に怪談セミナー「八雲とお菊虫」を開催しました。今回は、葛屁句草(かづら へくそう)さんの落語「皿屋敷」と鈴木武研究員のお菊虫セミナーの2本立て。 IMG_8858.JPGのサムネール画像

まずは、珍元斎とうりふたつの謎の落語家葛 屁句草さんの怪談落語「皿屋敷」。共演は夏休み最後の出演の河南堂売斎こと立川クンと十七斎こと岡きくチャン・・・そうです、本名きくということで、お菊役でございます。

今回の展示で紹介していますとおり、小泉八雲がエッセー「日本の庭にて」の中で、お菊虫の話を書いていて、その関連で落語でございます。八雲は姫路に伝わるお菊伝説の紹介のなかで、お菊虫のことも書いていますが、このお菊さんネタの落語にも、お菊虫が出てきます。

IMG_8865.JPGこのお話は、桂米朝さんの皿屋敷をもとにアレンジしたもので、このお菊伝説を教えてもらった姫路の若い連中が、今も出るというお菊さんの幽霊を見に車屋敷にいくというもので、お菊さんがお皿を9枚まで数えるの聞いてしまうと死んでしまうが7枚あたりでにげると助かるというアドバイスで、逃げ帰ります。でも、お菊さんが大変な美人ということで、車屋敷は見物客で大にぎわいとなり・・・・ IMG_8887.JPG

 

 

お菊さん登場・・・

おお怖わ・・・ IMG_8895.JPG

 

 

結局、お菊さんファンクラブまでできそうな騒ぎで連立連夜、うらめしやーとがんばったお菊さんですが、ついに、風邪をひいてしまい、明日休むために、2日分18枚まで数えるという「考えオチ」になっています。

 

つづいては、お菊虫のセミナー。あのお菊さんの殺された井戸に大繁殖したというお菊虫は、たしかにお菊さんのしばられた姿に似ていますが、ジャコウアゲハのさなぎで、本物のそのさなぎと幼虫を見せながらの鈴木研究員の説明です。ジャコウアゲハはウマノスズクサを食べることなどの生態についてのお話。 IMG_8909.JPG

 

IMG_8930.JPG

子どもたちもさなぎを触ったり、うんこのような幼虫をつついたり、興味津々でした。

IMG_8997.JPG

 

この幼虫くんたちは、八雲の庭展示ケースの中で、順調にさなぎになりつつあります。

ぜひケースを開けて、見てみてください。

さなぎもおちろんあります。

IMG_9000.JPG

ぎっちょん君参上!展示は8月31日まで。

最終日が、珍元斎の講談も千秋楽を迎えます。

どうぞみなさま、ぜひお越しください。

すみからすみまで、御願いたてまつりますーーーーーー。

 8月18日(火)、ひとはくでやっている夏季教職員セミナーのひとつ「地層の見方・調べ方in丹波」がありました。野外での実習だったので天候が心配でしたが、暑すぎるくらいの好天に恵まれました。

 セミナーの前半は、篠山市の旧西紀町にある「黒豆の館」に集合し、丹波帯や篠山層群の地質的特性や化石についての基礎的な講義を受けました。講師は、人と自然の博物館主任研究員の古谷裕(ふるたに ひろし)先生です。講義では、地層の並び方のきまりを教わったり、現在も海にたくさんいるプランクトンの1種である放散虫の化石について、顕微鏡写真や実物標本を見ながら基礎知識を詰め込みました。

黒豆の館で基礎的な講義 顕微鏡で微化石の観察

 

 あっという間に90分ほどの講義は終わり、いよいよバスに乗って現場の露頭へ向かいました。  まずはじめは、黒豆の館の近くの垣屋に見られる露頭の現場です。ここでは、丹波帯2型地層群が見られ、泥岩中の層状チャートや砂岩のブロックを観察しました。岩石ハンマーの使い方も教えていただきながら、岩石を砕いて化石が含まれないかルーペで観察しました。

砕いた岩石をルーペで観察します 地層をさらに詳しく観察

 

 次に訪れたのは、丹波の恐竜化石発掘現場です。今の時期は発掘が行われておらず、発掘の跡は化石を保護するためのコンクリートで覆われていますが、付近では篠山層群下部層の赤味を帯びた泥岩や砂岩、礫岩が見られます。また、篠山層群の堆積後に貫入したマグマによって作られた石英斑岩の岩脈を観察しました。

丹波市山南町化石発見現場へ 丹波竜についてレクチャー 

そして、さんなん住民センターにある「丹波竜化石工房」を見学しました。

 

さんなん住民センターへ この中は撮影禁止

昼食の後、篠山市藤岡奥で丹波帯2型地層群の中の、砂岩ブロックを含んだ泥岩を露頭で観察しました。 泥岩と砂岩を観察  あそこが泥岩で ここが砂岩で・・・・・

そこから民家の横を通り抜け、どんどん山を登ります(といっても、10分程度)。健脚の古谷先生に追いつくのがしんどかったです。

いのしい飼育小屋を越えて山の中へ  どんどん先へ進む古谷先生

 そして、この山の中の露頭では、丹波帯2型地層群藤岡コンプレックスの中の、古生代ペルム紀と中生代三畳紀の境界部分の地層を観察しました。と言葉で書けばそれだけなんですが、中生代三畳紀といえば、恐竜が活躍していたジュラ紀より古く、2億年から2億5千万年くらい前のこと。そしてその前が古生代ペルム紀(おおよそ3億年ほど前)ですから、それはもう驚きです。

古生代と中生代の境界をさまよう?  岩石を砕いて放散虫を探す はいつくばって探す   これはたくさん放散虫が入ってますねぇ!!

 (ハンマーで砕いた岩石は断面がとても鋭利ですから、ケガにはくれぐれもご注意を)

 

 最後に訪れたのは、王地山公園ささやま荘のある王地山の南東部の露頭です。ここには篠山層群上部層の凝灰岩や凝灰質砂岩が見られ、頭の上に見えている地層の底面(地層の底面が観察できるなんて!!)には、多数の生痕化石が残っていました。

こんなにはっきり地層が見えるんですね  頭上に地層の底面がっ!! 

 あっという間の1日のセミナーでしたが、私たちの身近なところに、こんな素晴らしいフィールドがあることに感激するとともに、是非多くの方々にもセミナーに参加していただいて、地層や化石に興味をもってほしいと思いました。

(情報管理課:八尾) すごいすごい

21日(木)の読売新聞朝刊、「くらし■家庭」のページにも掲載していただきました「実演!化石のレプリカづくり」と「親子でつくる化石のレプリカ」は、いよいよ明日22日(土)までです!

実習生01

▲今回、博物館実習生にも来館者対応研修として手伝っていただきました

実習生02

▲博物館実習も22日までです。みなさんお疲れ様!!

初任研01

▲また、初任者研修の先生方にも手伝っていただきました

初任研02

▲さすが先生!色塗りもセンスがありますね(^^)

 

そんな今日、私はと言うと、ひとはくではなく大阪市立芸術創造館の大演習室という、博物館とは全く異なる雰囲気の中で「チョコレートでつくる化石のレプリカ」を催してきました。

平松

▲レプリカって何かを解説。もちろん「丹波竜」の紹介も

おゆまる リエリセラス

▲カラフルな「おゆまる」で楽しみながらつくりました

子どもたち

これは関西広域機構が主催する「関西文化体験days」のなかでの催しです。参加した22名の子どもたちは、チョコレート製の化石のレプリカを手にしながら元気よく帰って行きました。明日の朝まで、ちゃんと冷蔵庫で冷やしてくださいね。

さて、企画展「初夏の鳴く虫巡回展 ぎっちょん君、参上!」も、いよいよ31日まで!

この間、ひとはくは無休。24日、31日の月曜日も開館しています。

残り少ない夏休み、ぜひ、ひとはくにお越しください!

(生涯学習課長 平松紳一)

8月10日から始まった夏季教職員セミナーも、いよいよ終盤!!
今年は新型インフルエンザの影響で、多くの学校で来週から2学期が始まります。
先生達の夏ももうすぐ終わろうとしています・・・

化石を見る

▲半田久美子研究員の「珪化木を観察しよう」

みなさん真剣に見ておられます。さて、何の木でしょうか?

石割り

▲池田忠広研究員の「恐竜とは何か?丹波の恐竜化石の発見と発掘」

ほんとうに丹波の恐竜化石発掘の石割り体験です。何が見つかるかな?

池田

▲「これ化石でしょうか?」何か見つかると池田忠広研究員に鑑定してもらって・・・

小動物の化石

▲見つかりました!!これはトカゲかなにか小動物の骨の化石です

火山

▲火山噴火!? 早々に定員いっぱいになった人気のセミナー

先山徹研究員の「チョコとココアでおいしい火山実験をしよう」

マグマ

▲地下のマグマが・・・いやいや、どうみてもケーキでしょ(^^)

最後は、ココアとケーキを堪能されていました

 

今年から始まった教員免許状更新講習も含めて6日間の夏季教職員セミナーも、いよいよ明日20日が最終日です。

2学期以降、教職員研修などで特注セミナーとして実施できるものもあります。

ぜひ、生涯学習課までお問い合わせください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日も暑い1日でした。
セミも朝から元気です!!

セミ

今日は和歌山県から高校生が団体で来館して特注セミナーを受講しました。
タイトルは「景色の温度を測ろう」
講師は、ひとはく特命研究員の長谷川太一先生です。

長谷川

いま、地球温暖化が問題となっています。
平均気温の急激な上昇は、二酸化炭素の増加が原因の一つと考えられていますが、気温でなはく、地表付近の表面温度はどうなっているのでしょうか?

白黒つける

▲色で温度は違います。白黒ついたかな??

さまざまな温度

▲地面でも、色の違うブロック、マンホールのふたなどいろいろ測ってみました

地面

▲やっぱり土や草の上は温度が低い?

白  青 黒

▲かなりの差が・・・車の色選びが変わるかも!?

 

ひとはくでは、来館団体向けに様々な特注セミナーをご用意しております。
くわしくは「ひとはく手帖2009」p..24からp.29、p.113、
お持ちでない方は下記のページの「ひとはく手帖2009」をご覧ください。

http://www.hitohaku.jp/education/main.html


ぜひ、ご検討ください。

(生涯学習課長 平松紳一)

このカードは、「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」期間中(6/6〜8/31)に配布しています。


ポイントカードは、来館した時(1日1回)やセミナーやイベントに参加するたびに、スタンプを1つ押しています。
5ポイント分や10ポイント分を集めると、スタンプの数に応じて、素敵なぎっちょん君参上!オリジナルグッズをプレゼントしています。

なんと、今日、このポイントカードがスタンプでいっぱいになった、お客様がいらっしゃいました。
スタンプカードをいっぱいにするには、24回来館するか、セミナーやイベントにたくさん参加しなければたまりません。

ぎっちょん君ポイントカードのゴール達成第1号となったのは、三田市立武庫小学校の6年生の立川渉くん。

P1000699.JPG

講談師の河南堂珍元斎からゴール達成のプレゼントが贈られました。

P1000702.JPG

「一番になれて嬉しい!」と立川くん。

実は、ファーブル大作戦!期間中(9/20〜11/30)に実施していた、ふぁーぶるポイントカードを3回もゴールしているんですが、この時にはゴール第1号になれなかったそうです。


次のゴール達成者は、誰でしょう?

ポイントカード実施期間は残すところ、あとわずか。

ひとはくへ来て、イベントに楽しく参加して、ぎっちょん君ポイントをゲット!素敵なプレゼントをもらっちゃお〜〜〜。

                                            生涯学習課 小林美樹

8月18日に夏季教職員セミナー「植物標本の作り方」、「植物を観察して描いてみよう」がありました。夏季教職員セミナーは、学校の先生方を対象にしたセミナーです。
植物の分野では午前中に「植物標本の作り方」、午後に「植物を観察して描いてみよう」の2つのセミナーをおこないました。
「植物標本の作り方」では、野外に出て、標本の材料となる植物の採集の仕方から新聞紙に挟むまでの作業と、台紙に乾燥させた植物を貼る作業、ラベルの書き方について実習しました。

  kyoin0.JPG    kyoin1.JPG

「植物を観察して描いてみよう」では、用意した植物を実際に描く作業から植物画をとおして植物に親しみ、細部を観察する実習をおこないました。

  kyoin2.JPG    kyoin3.JPG    kyoin4.JPG

山本伸子(自然・環境評価研究部)

さて、お盆もすぎまして、ぎっちょん君参上!展もいよいよ佳境でございます。

本日は、最近追加しました展示をば紹介します。

まずは、柳田國男とカマキリ。ぎちょん君のしんせきであるカマキリ君は民俗学者の柳田國男さんにさまざまな方言での名前を調べられました。その一部を紹介展示しています。 DSCF0233.JPG

このカマキリの方言調査をまとめた作品「蟷螂考(とうろうこう」はのちの柳田さんの学説「方言周圏論」につながるものでした。

カマキリ君はカタツムリとおなじように多様な名前をもっています。

オガメ、オガマニャトオサン、トウロウカカシカマゲッチョ。イボムシ、ハラトチジジイとかおもしろい名前がずらり・・・・ぜひご覧ください。

 

 

それから、生き虫君たちを連携G「きんひばり」からお借りして、展示中です。ニシキリギリスとヒガシキリギリスやハヤシノウマオイ、八雲の愛したクサヒバリなどがたくさん展示ケースの扉をあけるといます。時々鳴いてもくれます。

DSCF0230.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後は3Dでございます。沢田研究員制作hoppersから5点の巨大3D鳴く虫写真をば、鳴く虫立体メガネでご覧いただく趣向です。DSCF0227.JPG

 

夏やすみもあと少し・・・夏休みの宿題の追い込みで大変でしょうが、自由研究のネタさがしやリフレッシュにぜひひとはくへ。

 

ぎっちょん君たちがみなさまをお待ち申しあげております。

                       謎の講談師 河南堂珍元斎

 

 

 

DSCF0224.JPG4Fひとはくサロンにある「ぎっちょん君ハウス」では鳴く虫の声が暗闇のなかできけます。

本日の鳴く虫くんは「ケラ」です。

昔からよく「ミミズが鳴いてる」といわれますが、あれはケラです。

土の中でなんか鳴いてるなと掘ってみたらケラは逃げ、残っていたのは同じようなところに住むミミズだったということのようです。

DSCF0223.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF0225.JPGみなさまも、ぎっちょん君ハウスの暗闇のなかで、鳴く虫の姿を想像しつつ、鳴く虫の世界を体感して、その声をおぼえて帰ってください。

 

夜の散歩の風景がかわります!

 

 

 

 

川東丈純

11日に講談+セミナー「アリとキリギリス」を開催。

河南堂珍元斎と橋本佳明研究員のコンビで、ぎっちょん君展にちなんでのイベントです。まずは、講談「ありときりぎりす」から。イソップさんがこのお話をかいた時は、なんと「アリとセミ」。でも、アルプス山脈をこえてヨーロッパ各地をお話が旅するうちにセミのいない地域で「アリとキリギリス」に・・・。

IMG_8652.JPG

 

 

 

 

 

 

 

IMG_8672.JPG  ということで、さまざまな国のバージョンで寸劇つきのこの夏のイベントでは最終出演となった河南堂四十一斎のセミ→キリギリス→フンコロガシ→キリギリスへの早変わりも見ものでありました。IMG_8692.JPG

IMG_8661.JPG IMG_8666.JPGIMG_8689.JPG 講談は6話構成で、ギリシャはセミ、イギリス版はキリギリス、フランス版はふんころがし・・・日本版はもちろんキリギリスですが、ラストはアリは「働かなあかんで」と説教してキリギリスにエサをあげたりします。結末もお国によって違うという4パターンを演じたあと、ちんげんさい版2題。十七斎はだいぶなれて大熱演。キュートなアリを演じ、ひとはく常連客の立川少年も売斎として、すっかりこ なれてアリを演じました。

IMG_8708.JPGIMG_8706.JPG

IMG_8731.JPG

 

 

 

 

 

ちんげんさい版は、ありは過労死してしまうお話とキリギリスがぎっちょん武道館でライブをやり、餌をもったアリのファンが殺到し、アリもキリギリスも楽しくおかしく冬を過ごすというお話。

登場する生き物も地域 によって多様。結末も多様・・・IMG_8717.JPG

 

IMG_8725.JPG   最後に子どもさんに珍元斎が質問。「6つのお話で一番印象にのこった話は?」

「ちんげんさい版のアリとキリギリスが楽しくおかしく冬を過ごすやつ!」

はい、そうやって物語は多様になって伝わっていくのです。

つづいては、すっかり紙芝居セミナーが十八番になった橋本研究員。

アリ全員が働いているわけでない、とか、サムライアリがほかのアリを奴隷のようにあつかい働かないとか餌をおなかにためるアリもいるとか・・・のお話。

IMG_8741.JPGのサムネール画像 アリさんもいろいろ・・・多様なんですね。  IMG_8736.JPG

多様ついでに、今度の講談+セミナーは「お菊虫」。怪談、播州皿屋敷で有名なお菊虫です。

「なんで、鳴く虫展でお菊虫やねん?」というのは置いときまして、八雲つながりでの怪談セミナーは8月19日の13時からです。出演は鈴木武研究員と謎の落語家、葛平句草さんの登場でございます。十七斎も「きく」という本名で出演。暑い夏、ひとはく怪談+セミナーで涼みにきてください。待っています!

川東丈純

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成4年に開館した、ひとはくの建物にはたくさんのミステリーがあります。それを、特別に教えちゃうツアー「博物館みどころツアー」を実施しました。

P1000624.JPG 

さぁ、ツアーの出発時間です。4階ひとはくサロンに集合してね。

博物館のミステリーを解明しましょう。

P1000629.JPGのサムネール画像のサムネール画像      P1000631.JPG

「この博物館は何かを利用して建てられました。電車の線路?橋?トンネル?

 さて何でしょう?」

P1000633.JPG           P1000632.JPG

       「天井を見てください。なぜ黒く塗っているのでしょうか?

        博物館の設計者が黒色が好きだったのかな?」

P1000638.JPG      P1000642.JPG

「ここに建物の柱があるはずなのですが・・・。えっ?消えてる?!なんで?」

P1000644.JPG     P1000647.JPG

「ツキノワグマの位置が変っている?     「遺跡で発見されたクスノキ。

 なぜ?」                        さて何年前のものでしょうか?」

P1000653.JPG

このツアーに参加されてどうでしたか?横浜から親子で参加してくれたお客様に聞いてみました。

「建物の構造がよく分かった」 「知らないことが分かって楽しかった♪」 

ご参加ありがとうございました。 

 

このフロントスタッフによるツアーは明日も実施しています。

出発時間は午後3時で、4階ひとはくサロン集合です。

是非ご参加ください。ひとはく通になっちゃうかもよ。

 写真撮影にご協力してくださった皆様、ありがとうございました☆

                                         小林美樹(生涯学習課)

今日は、初夏の鳴く虫を巡回展「ぎっちょん君 参上!」の関連イベント「竹細工で鳴く虫をつくろう」が開催されました。

講師は 竹細工作家の戸田和孝さん。 

竹を使って、自分だけの「2009夏のコオロギ」を楽しくつくりました。

P1000615.JPG

「コオロギになった気分で自由に作ってみましょう〜」

           P1000619.JPG      P1000620.JPG   

             足も体も竹で作ります。

 

        P1000616.JPGのサムネール画像

「ものづくりは、次に作っても同じものは出来ないんですよ。だから楽しいですね。」

と講師の戸田さん。戸田さんの小学生時代のエピソードや大谷研究員のコオロギの生態の話を交えながら、みんなで楽しく鳴く虫をつくりました。

             P1000621.JPG    P1000623.JPG

      大分県から来てくれたご家族です        完成〜

       大分県まで持って帰ってね☆      戸田さん「このコオロギ個性的でいいですね〜」

 

ひとはくでは、このほか毎日楽しいイベントをやっています。

8月中は無休で開館しています。是非ご来館ください☆

                                  小林美樹でした(生涯学習課)

 

 相次いで荷物が届きました.一つは象鼻虫の写真集で,タイトルは
「象虫」.超絶的な技術で標本を超精密に撮影してあります.生態写
真ではなく標本です.図鑑ではなく写真集です.
 人が顕微鏡で昆虫の標本を覗くと,じっとしていられません.もっ
と拡大してみたいし,別の部分を見たいし,あっちにこっちにピント
を合わせたいからです.その要望が全部,一枚の写真に写し込まれて
います.
 著者の小檜山賢二先生は「マイクロプレゼンス」を主張している方
です.肉眼では見えないけれども厳然と存在していて,何らかの方法
で見てしまうと驚嘆すべき境地が広がっている,巨大すぎるもの,微
細すぎるもの,早すぎる事,ゆっくりすぎる事,いろんな方面があり
ます.それを開拓していこうというような姿勢だと,私は解釈してい
ます(文中に明確な定義と説明あり).
 人間にとって昆虫は微細側の辺縁に位置します.いる事はわかる,
けど,黒い点にしか見えていないのです,一般の人には.しかし虫好
きの人はこれを標本にして顕微鏡を覗きます.感動的な美しさ奇怪さ
です,で,そういう技術も発達してきているのだから,写真集にして
みんなに見てもらおうではないか!というわけです.

koh-fuji.jpg
写真集”象虫”と3Dカメラ”W1"

 ところで博物館ではこの夏休みも,小さな昆虫を標本にする実演を
行っていますが,苦労するのは,モノが小さい事です.
 以前から作業の様子を拡大表示したりと,ちょっと「マイクロプレ
ゼンス」していましたが,今年は出来上がった(比較的できばえの良
い)標本を3Dのデジタルフォトフレームでお見せしています.
 10〜20倍程度の倍率でも,なかなかの迫力です.小さなゾウムシが
カブトムシ位の大きさに,しかも一体的に見えるので,子供たちは掴
みたくなるようです.

min-818.jpg
標本の3D表示

 さて,もう一つの荷物はW1という立体写真機(3Dカメラ)です.古
くから多様な立体写真機が開発されてきましたし,撮影する方も少な
くなかったのですが,立体写真の見せ方に普遍性がなく,特殊なもの
との見方が一般的でした.
 ところが,昨今の表示装置の急速な発達で一気に一般化しそうな状
況です.この写真機自体は普通の目の幅で撮影するためのものですが,
背面のモニターに,いわば撮影の補助のために付いている液晶が,す
でに3D表示できます.これとは別に本格的に表示専用の装置(デジタ
ルフォトフレーム)が別途発売されているのですが,カメラの背面モ
ニターでさえ,フツーに,3D表示できるのです.
 3D表示できる表示装置が普及すれば,すなわちインフラが整備さ
れれば,コンテンツも3D化します.マイクロプレゼンスも3Dを前提
に展開されるようになるでしょう.

 で,実演の時に見せるために用意したホソクチゾウムシの電子顕微
鏡写真をこのカメラのモニターに表示されるよう,変換してみました.
お持ちの方は下の写真をコピーして,拡張子をjpgからmpoに書き換え
たうえで,W1のSDの写真のフォルダにコピーしてみてください.
(なお,結果および影響は保証しません.既存のファイルはバック
アップをとった上でお試しください)
apion.jpg

昆虫共生・沢田佳久



企画展「初夏の鳴く虫と巡回展『ぎっちょん君参上!』」期間中に、来館もしくはイベントやセミナーに参加して、ぎっちょんポイントカードにスタンプを押させていただきます。ポイントがたまると、謎の絵師、河南堂珍元斎の生み出したキャラクターぎっちょん君のいろいろなグッズをプレゼント中〜。

 5ポイントでぎっちょん君クリアファイルか缶バッチ、10ポイントでぎっちょん君携帯クリーナー、15ポイントでぎっちょん君フィールドノート(岩槻館長ヴァージョン)をプレゼントします。

交換期間は、平成21年8月31日(月)までで、4Fひとはくサロンカウンターで交換します。

 どんなプレゼントなの?→

 http://hitohaku.jp/blog/2009/06/post_329/

 

そして、ポイントカードがゴールしたら?

謎の絵師河南堂珍元と河南堂初宝菜が淡路で作成した焼き物の「ケラ」と河南堂珍元のサイン入り特製扇子をプレゼント!まさに世界にひとつしかない、あなただけのものに。 9P1000613.JPG

まだ、8月31日(月)まで日にちがあります。ポイントをもらえる楽しいイベントはたくさんありますよ。

今日は、河南堂一座の講談と橋本佳明主任研究員のセミナー。

              3P1000591.JPG          7P1000594.JPG 

 一座の講談とぎっちょん君セミナー。

http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/pdf/gicchon_event.pdf

 

また、「実演!化石のレプリカづくり」をお盆明けの17日(月)から22日(土)まで6日連続で開催します〜。 

       5P1000609.JPG        2P1000585.JPG     

              化石のレプリカづくり                化石の色ぬり

          (博物館実習生も参加中)

 

1P1000580.JPG誰より担当者が楽しんで実施しています♪参加したみなさんが楽しいこと間違いなしっ。

「実演!化石のレプリカづくり」について詳しくはこちら→

http://hitohaku.jp/blog/2009/08/post_412/


ひとはくへ来て、イベントに楽しく参加して、ぎっちょん君ポイントをゲット!素敵なプレゼントをもらっちゃお!

                                         小林美樹(生涯学習課)

今日から始まった「実演!化石のレプリカづくり」
初日からさっそく家族連れで大いににぎわいました。
2009年度のひとはくは、「恐竜大作戦!」ということで恐竜化石の展示はもちろん、「ひとはくでは今、化石がおもしろい」を合い言葉に様々な催しを行っています。

化石のレプリカは、
(1)本物の化石の雌型をつくります。つまり型どりをします。
(2)雌型に石膏などを流し込んで、元の化石と同じ形のものをつくります。
(3)色を塗って完成です。

今日は、この(1)、(2)を実演して、(3)を体験していただきました。
さらに、10時からと14時からの2回、それぞれ親子連れ(もちろん祖父母もOKです)先着5組を対象に(1)と(2)も体験していただきました。

レプリカづくり1のサムネール画像

▲(1)まず型を取ります。もちろん本物の化石から

レプリカづくり2のサムネール画像

▲(2)石膏を混ぜるは初めて!でも、ちゃんとできましたね

色塗り1のサムネール画像 色塗り2のサムネール画像

▲(3)子どもたちの目が輝きます!!       ▲パパと一緒にがんばってます(^^)

 

色塗り4のサムネール画像

 

▲不思議な色のレプリカですね

 

色塗り3のサムネール画像▲子どもたちの想像力あふれる化石のレプリカは素敵ですね

できあがり1のサムネール画像 できあがり2のサムネール画像

▲出来上がり!!自慢のレプリカを手にとって「ハイ、ポーズ!」

このオープンセミナーは、今日からひとはくで初任者研修をしている小学校の先生方と8日から始まった博物館実習の学生達にも手伝っていただきました。
また、みなさんの様子はあらためてご紹介します。

明日11日(火)、明後日12日(水)も開催します。
そして、お盆明けの17日(月)から22日(土)まで6日連続で開催します。

ぜひ、今年の夏は、”ひとはく”に何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

2009年8月9日、14:00から、佐用町昆虫館(兵庫県佐用町)にて、当館と佐用町昆虫館との連携に関する協定書への、調印を行いました。

佐用町昆虫館は、37年間存続した兵庫県昆虫館の後を受けて、2009年4月に開館した、小さな館です。豊かな自然に恵まれ、館の周囲で自由に虫とりができ、館内では生きた昆虫や小動物に触れることができます。NPO法人こどもとむしの会が指定管理者となって、4月から10月の土日祝日だけ開館するというユニークな運営をしています。

詳しくは佐用町昆虫館のホームページをごらんください。

現在開催中の「初夏の鳴く虫と巡回展、ぎっちょん君参上!」では、昆虫館から「生きた化石」といわれるガロアムシの標本とパネルを出展してもらっています。
今後、当館と連携した野外体験型のセミナーなどを展開し、子どもたちの体験学習機会を増やしていきたいと考えています。

konchukan006.jpg
ひとこと、ごあいさつする中瀬副館長(カウンター越しの中央)。となりは、内藤親彦昆虫館長(神戸大学名誉教授・元 人と自然の博物館協議会長・NPO法人こどもとむしの会理事長)、庵逧典章佐用町長。手前右端は、内海功一前兵庫県昆虫館長。

konchukan004.jpg
調印の後、来館者のみなさんと記念撮影。


と、ここまではよかったのですが、その日の夜、佐用町は未曾有の大雨に見舞われました。

昆虫館のある佐用町船越地区にも甚大な被害が出ており、昆虫館前の道路は崩壊し、敷地にも大量の土砂が流入するなど、当面、開館できない状態となってしまいました。

今後の再開の予定は、佐用町昆虫館のホームページで告知されますので、ご参照ください。


八木 剛(自然・環境評価研究部)

きんひばり参上!

2009年8月10日

8月9日。昨日の暑さとうってかわって、大雨でございます。おかげで?企画展「ぎっちょん君参上!」もおおにぎわい。

ひとはく連携グループのきんひばりが、展示にあわせて、たのしいイベントを開催しました。その模様をば!DSCF0203.JPGDSCF0202.JPG

鳴く虫をテーマにさまざまな「あそび!」を体験できます。

まずは、金沢に伝わる旗源平!のんびり優雅なお正月の遊びです。DSCF0194.JPG

そして、鳴く虫うちわ作り。子どもたちに大人気。

DSCF0201.JPG

DSCF0198.JPG

そして 、昔遊びやマジック、絵あわせカードなど・・・楽しみながら学べるように工夫されています。 DSCF0193.JPG

DSCF0199.JPG

DSCF0200.JPG

子どもも昔の子どもも、みんな楽しそうでした。この催しは、ぎっちょん君展にあわせて開催されましたが、また、機会があれば、あるかも知れません。乞うご期待!

それから、4Fのひとはくサロンで17日まで生きた鳴く虫展示も、きんひばり主催で開催中です。たまに鳴いてくれるので、「あっ、この虫が鳴いていたのか?」と納得できる展示です。きんひばりの精鋭が、大変苦労して捕獲した虫たちをどうぞご覧ください!

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます。8月8日は、ハチハチということで、ひとはくでは、ハチハチでございます。ひとはくの前にございます商業施設フローラ88では、88まつりが開かれたのでございます。

DSCN7660.JPG同じ88の縁で、大谷研究員とコンビで、ハチハチセミナーにいったのでございます!が、灼熱の太陽・・・でございます。15時半、いつものように羽織と着物を着こみ・・・さっそうと舞台へ・・さて、と講談「フラハチものがたり」をはじめましたが・・・暑い・・・熱すぎる・・・ああ気が遠くなる珍元斎でありました!DSCN7661.JPG

本当は、「フラワータウンで生れたフラハチは、オスバチですが、ハタラキバチのようにはたらきたい!オスバチで、最初にもらったロイヤルゼリーのなかに、なぜかウイスキー(サントリーロイヤル)がまざっており・・・それでかわりもののオスバチになってしまい・・・仲間からは変人扱いでしたが、ある日天敵であるオオスズメバチのお鈴に巣が襲われ、フラハチは友達のカブトムシに借りたカブトとノコギリクワガタに借りたノコギリで戦い、お鈴を追い払い、人気ものになる・・・」という話でしたが、DSCN7662.JPG

3分ほアドリブのショート版に・・・あとできくと、ステージは背後に発電機、上から照明と軽く40度をこえていた・・・とのこと。大谷研究員が舞台に現れ「だいじょうぶ?」フラハチ物語はいつかリベンジと、さあさあハチ8クイズへと・・・なんとかしのいで、クイズと相成りました。

DSCN7664.JPGせっかくなので、クイズの一部をば・・・

<1>ハチ類は日本で何種?1:約50種2:約500種 3:約5000種

<2>最大のハチの大きさは?1:約4センチ2:約6センチ3:約9センチ

<3>働きバチは雄バチ?1:正しい2:間違い3:どちらも

<4>雄ばちの仕事は?1:門番2:掃除係3:交尾のみ

 さて、正解は!<1> 3:約5000種<2>1:約4センチ<3>2:間違い<4>:交尾のみ

いかがでしたか?

ミツバチは怖いですがおいしいハチミツを作ります。そんな怖いおいしいミツバチの世界に興味のある方はぜひひとはくへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑さに負けすにぎっちょん君はガンバリマス。

今度は明石市天文科学館に参上です。今回は、3月に実施したひとはくが天文科学館にやってくる「天文科楽セミナー」の評判がいいため?パート2でございます!今回も3回コースで、1回目が鈴木武研究員の「シダときどきネズミ」2回目が珍元斎の「ノコギリ名人 ぎっちょん君参上!」3回目が平松課長の「化石レプリカづくり」です。

で、ぎっちょん君明石に参上の模様をば。IMG_8533.JPG

県立美術館の河南堂四十一斎もひとはく県美連携で友情出演!IMG_8536.JPG

ハチリーナは十七斎。IMG_8541.JPG

カマエモン役はあの有名な正義のヒーロー〇〇〇〇ジャーブルー。IMG_8554.JPG

ヒロイン、キリコも十七斎。若いヒロインに四十一斎も大張り切り!IMG_8586.JPG

子どもたちの希望で、ぎっちょん君とカマエモンの部分の寸劇体験。

 

IMG_8604.JPG

戦いにも力が入ります!IMG_8605.JPG

質問に正解したり、出演すると、特製ぎっちょん扇子をプレゼント!

IMG_8588.JPG

着ぐるみ体験も・・・かわいいハチさんです。IMG_8592.JPG

ノコギリ演奏や講談のワークショップもしました。IMG_8607.JPG今日体験したことを短冊色紙に、俳句と絵でかいて、終了!IMG_8589.JPG

次回のぎっちょん講談は、ひとはくで8月11日(火)13時〜。橋本佳明研究員との「アリとキリギリス:です。有名なイソップ童話ですが、いろんな国に伝わり、いろんな話になっています。そのいくつかを講談で紹介します。夏も大詰め、お盆休みは家族そろってひとはくへ。

川東丈純

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。河南堂珍元斎でございます。

さて、ぎっちょん君有馬に参上!の一席でございます。IMG_8468.JPGIMG_8470.JPG

IMG_8478.JPG ここ有馬瑞宝園では、ぎっちょん君参上展のサテライト展示「世界の鳴く虫昆虫展」を開催中でございます。http://homepage3.nifty.com/zuihouen/plan/21konchu/page001.htm

そこで、8月1日の夜、大谷剛研究員と珍元斎が有馬にひと夜だけ現れる「一晩だけの有馬ひとはくセミナー」と題したセミナーを行いました。IMG_8484.JPG

IMG_8496.JPGまずは、講談「ノコギリ名人ぎっちょん君参上!」。今回は、主役のぎっちょん君都志支配人。ライバルのカマキリのカマエモンは徳田副支配人でございます。横浜から家族旅行にきていた女の子にミツバチのハチリーナをしてもらいました。

両人は、えいやーとう!と迫真の戦いでございました。IMG_8491.JPG

IMG_8490.JPG

 フロントの女性に、ぎっちょん君と恋に落ちるハチリーナを。ぎっちょん君の演奏に「しびれるわー、燃えるわ素敵!」といってくれました。ありがとう。IMG_8499.JPG

 なんと、この日、ひとはくにゲストできていた昆虫写真家の栗林慧さんも鑑賞。

IMG_8507.JPG

 大谷研究員は、有馬の鳴く虫の聞きわけ講座でございます!

IMG_8502.JPG

IMG_8511.JPG会場となったロビーはゆったりとした空気が流れていて、とても演りやすい空間でございました。

IMG_8513.JPG

   そして、いよいよ外へ鳴く虫の聞きわけへ、いざ!

ヒロバネカンタンとヤマヤブキリが鳴いてくれました。真っ暗な有馬での虫の音は優雅で、温泉にはいってのんびり虫の音を楽しむにはもってこいの場所です。ぜひみなさんも、昼はひとはく、夜は瑞宝園でゆっくりと自然と温泉を満喫しにきてください。待っております。瑞宝園の展示は8月末まで、一晩だけの有馬ひとはくセミナーは8月22日にもう一回あります。乞うご期待!

IMG_8518.JPG

最後は、お手伝いのメンバーと栗林さんと記念撮影!この展示やセミナーを企画したひとはくの平松生涯学習課長もプライベート家族サービスで応援参加。みんなでハイポーズ!

川東丈純

 

 

初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲と鳴く虫コーナーの展示物を追加しました。まずは、この陶器製の虫かご。小泉八雲の作品『虫の演奏家』の中にでてきますように、軽くて、持ち運びしやすい竹製の虫かごが作られるようになる前は、陶器製ごだったようです。この虫かごは、薩摩焼の白薩摩と呼ばれるもので、虫かごのほか、花器や香炉としても使われていたようです。

DSCF0215.JPG

 

白薩摩は、特に幕末のパリ博で人気を博したようで、薩摩藩が幕府を向こうにまわしての単独出品での目玉で大人気。欧米にたくさん輸出されていたようです。あの篤姫さまもこんな虫かごで虫の音をきいていたかも知れません。

DSCF0222.JPGつづいては、先日の松江の子ども塾で使った、T・ケンヂ制作の体験用虫売り屋台。担いでみて、そばでやってる講談「虫売り」の売り声「歌う虫はいかがかなー」とか「ギースどうどすー」とかをまねて、江戸時代の虫売りになってみてください。写真もとれます。 DSCF0206.JPG DSCF0218.JPG

そして、八雲が松江に住んだ家の庭にあった植物ややってきた生き物の紹介展示も制作しました。菊のはなしから姫路につたわるお菊伝説とお菊虫や八雲の好きだったカエルの話などを紹介しています。

また、 18日の13時から開催するイベント「小泉八雲とお菊虫」にあわせて、本物のお菊虫も展示ケースのなかで飼育する予定です。出演は、鈴木武研究員と謎の落語家葛屁句草(かづら へくそう)さんです。内容は、お菊虫って本当はどんな虫なのかと怪談落語「皿屋敷」です。乞うご期待!DSCF0217.JPG

それから、八雲の文章でのキリギリスやカンタン、クサヒバリなどの紹介も追加しました。ますます、充実するぎっちょん君参上展、夏休みの宿題のヒント満載です。ぜひご覧ください。待ってまーす。

DSCF0216.JPG

 川東丈純

昨日はせっかく夏空だったのに今日は雨・・・
今年の夏は、なんだか夏らしくないですね。

今日は、いつもの”今日のひとはく”は報告できません。
私は、明石市立天文科学館に行ってました。

明石天文科学館

天文科学館といえばプラネタリウム! でも、今日は夏休み特別企画「科楽(かがく)セミナー」で化石のチョコレートレプリカをつくってきました(^^)

チョコ01  チョコ02

▲自分で作った型にアルミホイルを丁寧に     ▲小さいなお子様はお母さんが手伝って・・・

チョコ03 チョコ04

▲ケーブルTVの取材もありました          ▲冷蔵庫で一晩おくと完全にできあがり!!

15組の親子、祖父母と孫、みんなで2種のアンモナイトの本物の化石から型どりをして、そこにチョコレートを流し込みました。
できあがりは明日の朝!
どんなチョコレートレプリカができているか楽しみですね。

たくさんつくって友達にもプレゼントしてください。

++++++++++++++++

さて、明日10日(月)からひとはく4階サロンにて、
「実演!化石のレプリカづくり」と「体験!色を塗って、化石のレプリカを完成させよう」というオープンセミナーを実施します。

化石かレプリカか?1 化石かレプリカか?2

▲上の2つ、本物かレプリカかわかりますか??

期間は10日(月)〜12日(水)の3日間と
17日(月)〜22日(土)の6日間、あわせて9日間です。申し込みはいりません。

それぞれ「1日10組限定!親子で体験!化石のレプリカづくり」
もあわせて開催します。こちらは当日先着順です。

*****************************

明日10日(月)からは、夏季教職員セミナーも始まります。

ひとはくは”夏本番!!”

ぜひ、この夏、”ひとはく”に何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

いよいよ夏本番!今日は一段と暑い1日でした。
ひとはくは暑さに負けず、館内外で様々なセミナー・イベントが繰り広げられました。

夏空

 

まずは八木研究員の団体向け特注セミナー「トンボとりペナントレース」です。

八木さん

▲まず、トンボのとり方を実演しながら説明

深田公園

▲深田公園に100人以上の親子連れが・・・暑さに負けて館内から撮影しました(^ー^;

館内では妙な物体がいくつも発生して・・・
これは山崎研究員による「多面体おもちゃ(テンセグリティ)をつくろう」です。

山崎さん

▲引っぱり力と圧しょく力のバランスで・・・

その前では沢田研究員の「昆虫標本づくり実演コーナー」に子どもがかじりつきで・・・

沢田さん

▲昆虫標本づくり実演コーナーは8月いっぱい土・日・月曜日に開催されています

さらに今年のテーマ「ひとはくでは今、化石がおもしろい」にちなんで古谷研究員の「いろいろな化石をみる」のセミナーに親子連れがたくさん参加されました。
お話を聞いてから、実際に化石をルーペで見たり、顕微鏡で見たり、楽しそうにセミナーを受けておられました。

化石を見る02 化石を見る01

そして、博物館の隣の「フローラ88」は今日が「88祭り!」
ひとはくから大谷研究員と謎の講談師河南堂珍元斎が炎天下の屋外ステージに・・・
大谷さん川東さんのサムネール画像

▲講談「フラハチ物語」やセミナー、クイズなど観客と一体になって
汗まみれで奮闘していました!(お疲れ様です)

 

さて、ひとはくは8月中は無休です。
丹波で発見された獣脚類・ティラノサウルス類の歯や
企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」もいよいよ今月いっぱい。

明日9日(日)は、
11:00〜デジタル紙芝居「ぶくぶくあわわ」
11:30〜常設展示トーク「兵庫の自然誌 森にいきる」
11:30〜展示室ツアー「ボルネオジャングルツアー」
13:00〜「鳴く虫カードで遊ぼう」
13:30〜「実演・解説!丹波の恐竜化石」
15:00〜FSと遊ぼう「画はくの日・鳴く虫」
と1日中楽しいオープンセミナー・イベントがあります。お楽しみに!

ぜひ、この夏、”ひとはく”に何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

IMG_8450.JPGのサムネール画像 IMG_8452.JPGなんと、昆虫写真家 栗林慧さんが、ぎっちょん君参上展のイベントで、8月1日、2日と2日間も、長崎から、はるばるひとはくにやってきました。初日は、「鳴く虫撮影のおもいで」と題しての講演。

IMG_8437.JPG

IMG_8446.JPG

お客さんは満杯で、2F展示室前のスペースからあふれ、廊下部分までに人だらけです。

 

 

 

 

 

大谷研究員が6年間も長崎の栗林さんのところに居候・・・いやパートナーだった縁での瞬間写真展の開催と来館と相成りました。

昆虫の映像や写真を見ながらの、いろんなエピソードがきけました。虫の目線で虫たちが食べたり戦ったりする映像は大迫力。それに、バッタが哲学者のように海を見下ろしている光景は、虫にも背景にもピントが合い、とても不思議な世界でした。

虫好きな栗林さんですが、草むらで必死に虫の瞬間をねらって待っている時に、ブーンと現れる蚊はきらいだそうです。虫の近くまでレンズを近づけて撮るので、近づきやすい虫とか虫の特徴によって撮

IMG_8449.JPG

り方を変えるなどの工夫も伝授してくださいました。 

そして、翌日です。 

栗林さんと写真であそぼう!です。1時間と短い時間でしたが、栗林さんと一緒に虫とりをして、虫の写真を撮ろうというぜいたくな試みです。

ひとはく連携グループのきんひばりの面々も虫捕り応援隊として参加してくれました。ありがとう! 

 なんとか晴れた深田公園で子どもたちに囲まれ、昆虫写真を撮る栗林さんは少年のようでした。

最初は、少年がコクワガタをゲット!すばらしい!木にとまらえせて、さっそく撮影です。

IMG_8521.JPG IMG_8527.JPG写真好きな大人たちには、インターホンのレンズを自作でつけるなどの工夫でおもしろい昆虫写真が撮れるとのマル秘テクニックを伝授しました。

子どもたちとは、虫捕りならぬ虫撮り大会です。大人もまざって小さなバッタやカマキリ、コクワガタなどをしゃがんで撮る光景はおもしろ美しい光景でありました。

 

 

 

P1010104.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P1010134.JPG

 

 

 

最後は、2Fのぎっちょん君参上展の自然の瞬間写真展示をご案内いただきました。大人も子供も大満足の楽しい2日間、栗林さん、ありがとうございました!ぎっちょん君参上展の栗林さんの自然の瞬間展示は8月31日までです。

お見逃しなく! 

  P1010136.JPGのサムネール画像

 

  

 

                                         

川東丈純  

      

しばらくぶりです。謎の講談師河南堂珍元再でございます。

再び、ぎっちょん君松江紀行の続編なので、珍元斎改め珍元再・・・。

ということで、子ども塾スーパーヘルン先生講座のつづきでございます。

7月30日、講座も2日目でございます。

朝は当然のことながら IMG_8246.JPG、ラジオ体操でスタート!

 

天気もなんとか晴れ・・・宍道湖では特産のしじみ漁がおこなわれておりました。

こどもたちは、5時半におきて、ミヤマクワガタやカブトムシをつかまえて大はしゃぎ・・・まずは、昨日の復習。鳴く虫のききわけ。IMG_8250.JPG

みんな、ずいぶん耳のチューニングがあって、ほぼ満点状態で、 大谷研究員もb凡塾長もご満悦でございます。2種を混ぜたクイズもきき分けられて、いざ、外へ。IMG_8260.JPG

  IMG_8263.JPGIMG_8254.JPG 

 この朝、ようやく、ぎっちょん君ことキリギリスが鳴いてくれました。マダラスズやシバスズも・・・。子どもたちは、もうしっかり自然のなかでもきき分けられます。大谷研究員も絶賛です。

IMG_8272.JPG IMG_8274.JPG素晴らしい!

いっそう五感が磨かれました。

 

 

 

IMG_8275.JPG     

 

 そして、再びお話の世界へ。

最後の講座は、お絵かき講談「ぎっちょん君松江に参上!」です。

IMG_8279.JPG IMG_8278.JPG

 出演者には、珍元斎手書きの特製ぎっちょん扇子をプレゼント!

 

子どもたちもハチやカマキリ、ぎっちょん君役で出演!講談や寸劇を見たり出演したりした後、この2日間の「鳴く虫ワールド」で感じたことを俳句と絵で表現しました。

IMG_8292.JPG                     IMG_8295.JPG 

 

 

IMG_8306.JPG

 

 

IMG_8282.JPG

 

それぞれの思いを短冊に描きました。 最後は講談体験も大人気。そして、連携Gきんひばりからエンマコロオギの赤ちゃんのプレゼントもあり、子どもたちも大喜び!最後に凡塾長から「また松江にきてください」との言葉もいただき、珍元斎もネットミュージアム兵庫文学館担当のころから世話になりっぱなしの友人小泉凡さんとヘルン(小泉八雲)さんに、ちょっぴり恩返しができたかなあ・・・の盛りだくさんのぎっちょん君松江珍道中でございました!  

IMG_8308.JPG                      

 

 

 

 

なお、小泉凡さんに協力してもらって、珍元斎が担当しています「小泉八雲と鳴く虫」展示コーナーは、8月9日に展示更新予定で、8月末まで展示しています。みなさまも、ぜひ、小泉八雲の感じた鳴く虫の世界を感じに、ぜひ、ひとはくへ!ヘルンさんが待っています。                                 川東丈純       

今日は高校生や教職員、一般向けの特注セミナーがたくさんありました。その中から「化石」に関する3つを紹介します。

教職員の研修会として行われた池田研究員指導の「丹波の恐竜化石・石割り体験」では、たくさんの化石が見つかりました。

丹波市で発掘中の恐竜化石、その発掘期間中に出た「化石を含むかもしれない岩石」をハンマーで割ってみる体験です。

 

石割り

▲ハンマーでたたいて石を割ります。慣れないとなかなか見分けられません。

池田

▲あやしいものが見つかると、すぐに池田研究員に確認!

「うーん、石ですね」と言われるとガックリ・・・「これ化石ですよ」と言われると喜んで名前を書き入れて標本袋に保管します。

 

また、高校生向けには古谷研究員による「放散虫化石を実体顕微鏡で見る」セミナーが行われました。

古谷

▲熱心に実体顕微鏡をのぞいて放散虫化石をさがしていました。

 

そして私も一般団体向けに「かんたん化石のレプリカづくり」をしました。

今日の団体は、親子や祖父母とお孫さんの組み合わせがほとんど。結構楽しそうに、かつ真剣に取り組んでおられました。本物の化石から自分で型どりして作ったレプリカです。ぜひ家に帰って、色を塗って本物そっくりのレプリカを完成させてください(^^)

平松

▲いいですねえ。がんばるお母さん!二人の小さな子どもに教えながら奮闘されました。

 

小さな子どもたちから大人まで楽しめる”ひとはく”です。団体でのご来館時には、特注セミナーをご検討ください。

ぜひ、この夏は”ひとはく”に何度もお越しください!!

(生涯学習課長 平松紳一)

今日から博物館実習が始まりました。今年はなんと17名。

初日はオリエンテーションとして1日、ひとはくについて館員、研究員の講義を受けたり、館内・収蔵庫を研究員の説明を聞きながら見学したりしました。

博物館実習01

 

博物館実習02これから10日間の博物館実習です。研究員の指導だけでなく、館内で来館者対応の実習もあります。

10日(月)〜12日(水)の3日間

17日(月)〜22日(土)の6日間

には、「実演!化石のレプリカづくり」もあります。詳しくは、またのブログでご案内します。

実習生のお兄さん、お姉さんのオープンセミナーも楽しみにしてください(^^)

 

さて、今日は高校生や教職員、一般団体向けの特注セミナーや一般団体向けの特注デジタル紙芝居など、館内は1日に賑やかでした。

明日もセミナーやお隣りの商業施設フローラ88の「88まつり」に15:30から、ひとはくも出演します。88なのでハチにちなんだものです。誰が登場するのかお楽しみに!!フラワータウン駅前広場です。ぜひ、のぞいてみてください。

(生涯学習課長 平松紳一)

728日に日本を発ち、78日間ボルネオでジャングル体験をし、84()にはたくさんの保護者の方や博物館の職員に出迎えていただき、無事に全員帰国しました。まずは全員無事に帰国できたことを喜びたいものです。集合時刻に遅れてジャングルに置き去りなんてことはなかったです。

 今回のblogでは、昆虫や動植物の写真は次の機会に掲載することとし、全員で撮影した集合写真を主に掲載します。「ダナム・ヴァレーのフィールドセンターでの集合写真」、「レインフォレストロッジ中庭での集合写真」、「サバ大学での修了式後の集合写真」、「コタキナバルのモスクでの集合写真」です。中には体調が悪くて写っていない子どももいますが、ほぼ全員集合写真ということでご勘弁ください。子どもたちには後日配布しますが、取り急ぎblogでご紹介いたします。

 

ダナムヴァレーフィールドセンター前集合写真

レインフォレストロッジ中庭での集合写真

サバ大学での修了式

モスクの礼拝堂の中での集合写真

引率する大人以外に、ほとんどの子どもたちもデジタルカメラを持ってきていましたが、途中でバッテリーが消耗し慌ててその辺のコンセントを探して充電したり、友達に撮してもらったりと、なかなか大変でした。前回の記事でも紹介しましたが、昆虫や動植物の写真は、子どもの方が上手に撮ってました(お恥ずかしい・・・・・\(^^:;)...マアマア)。将来は動物写真家や昆虫写真家になれるんじゃないか?と思えるくらい素晴らしい写真を残していましたし、何よりジャングルの中では、各グループのガイドよりも先に動物や昆虫を見つける子もいたりと、将来が楽しみです。上の写真をよく見ると、ジャングルの中の方が、子どもの顔がいきいきとしているんですよ。そんな気がしませんか?

 

情報管理課:八尾

 

みなさん、夏は昆虫の季節ですよ。ひとはくの「ぎっちょん君」には、もう会いましたか?


さて、2009813日(木)〜25日(火)、神戸元町に、期間限定の「昆虫館」が出現します!!


ひとはくからは、おなじみ、下に入って遊べる巨大キベリハムシ模型、世界でいちばん美しいチョウといわれるモルフォチョウの標本300点ほかが、出張します。生きた昆虫にさわったり、自由にお絵描きするコーナーもありますよ。会期中には「クイズ大会」や「相談室」も。


会場の「アートホール神戸」は、JR・阪神「元町」駅のすぐです。この機会をお見逃しなく。

なんとなんと、入場無料。


くわしくは、神戸元町・夏の昆虫館 スペシャルサイトをごらんください。


神戸元町・夏の昆虫館〜この虫知っとお。小さな生きものたち〜

主催:(財)兵庫県学校厚生会・(財)日本教育公務員考弘済会兵庫支部

共催:兵庫県立人と自然の博物館

協力:赤松の郷昆虫文化館、伊丹市昆虫館、佐用町昆虫館、神戸大学農学部昆虫科学研究室、(株)エイコー科学

企画運営:NPO法人こどもとむしの会


(八木 剛@自然・環境評価研究部)

たった今(20:10)、クアラルンプール空港の西岡指導主事から電話がありました。

ボルネオジャングル体験スクールの第11期生は無事にジャングルでの全日程を終え、

コタキナバル空港から経由地のクアラルンプール空港に移動し、

マレーシア航空MH52便で一路、関西国際空港に向かうとのことです。

全員元気だとのこと(^^)よかったです。

ご協力いただきました皆様、および関係の皆様、誠にありがとうございました。

予定通りなら明朝7時15分に到着します。

お迎えの保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

(生涯学習課長 平松紳一)

ボルネオ現地リポート 第3回

 8月2日の夜を迎えました。29日にジャングルに入ってから5日間。コタキナバルに戻ってきました。
フィールドセンター研究用ロッジとレインフォレストロッジの2ヶ所の体験をしてきました。
 前回のリポートでは通信環境が悪く、文字だけでしたので、今回少し写真を多くアップしておきます。(順番は多少前後している場合もあります。)
とはいうものの、手元にデータ化できていない写真もあるので、限られますが・・・・また別の機会にご紹介いたします。

20090729001.JPG

 


 

 

 

 

 

 

 

20090729002.JPG 20090729003.JPG 20090730001.JPG 20090730002.JPG 20090731001.JPG 20090731002.JPG 20090731003.JPG 20090731004.JPG 20090801001.JPG DSC00101.JPG DSC00062.JPG DSC00115.JPG DSC00135.JPG 20090802.JPG ジャングル最後の体験の目玉は、キャノピーウォーク。数十メートルあるジャングルの木と木の間をつ
り橋でつなぎ、樹冠からジャングルを観察できるようになっているとれっきんぐのトレイルコースです。
遠くまで見渡せる気持ちのよい場所ですが、真下を覗き込むと・・・・・足がすくみそうになります。
 そして、ジャングル体験の最終は、一人一人このスクールで感動したこと、印象に残っていることなど
を画用紙にまとめ、発表しました。
 昆虫に感動した子、動物に感動した子、植物に感動した子・・・・・ほんとうに一人一人違うものに違う感
動の仕方がありました。今回の体験や感動を是非これからの人生(決して大げさな表現ではないです)に
生かしてほしいと思うし、生かしてくれると思います。

 明日は、本当にこのスクール最終のプログラム、サバ大学での修了式などが待っています。今夜はもう
子どもたちは寝ているのでしょうか?これから確認に参ります。(ボルネオは日本時間より1時間遅れて
います)

 8月4日の朝には、たくましくなり、一回り大きくなった姿で関空に戻ってくる予定です。
 あふれるほどのお土産話をどうぞご期待ください。


                                          西岡:八尾

ボルネオ現地リポート 第2回

 第1回のリポートをblogにアップしてからというもの、やはりジャングルの中は携帯電話はもちろん
通じないし、インターネットの環境も整っておらず苦労しましたが、なんとか2回目のアップを試みて
います。しかも通信速度が遅いので、文字情報だけに・・・・残念ですがお許しください。


 29日に、コタキナバルからラハダトゥへ国内線で移動しました。新幹線の1車両分ほどの席の小型
のプロペラ機でキナバル山を眼下に見下ろしながら、およそ1時間で到着。
 4駆の自動車と中型のバスと、ワゴン車など数台に分乗してダナムヴァレーの研究用ロッジへ3時間ほどすごい道を走りました。研究用ロッジでは、ジャングルの研究者が滞在するための質素な宿舎で2泊しました。シャワーは水だけ、電気も夜の12時には遮断される、まさに研究用の施設でした。
 着いた日の夜はライトトラップの1回目を観察しました。

 30日。起床は6時の予定でしたが、5時過ぎには起きて、宿舎の周辺を自主的に観察して回る子も多くいました。
 6時30分から全員で早朝トレッキング。8時に食堂で食事の後9時30分から午前の自然観察トレ
ッキングに。午後にはセンターの前を流れる川で、水生生物の観察とその観察記録の発表会をしました。
夜もフィールドセンター周辺を観察。この日のライトとラップには、バイオリンムシが来ていました。
とにかく歩いて観察します。そして何か動物や昆虫、植物があると、子どもたちは手に手にデジカメを
持って、一斉に撮影会のようになります。

 31日。朝の6時30分から早朝のバードウォッチングにでかけました。8時から朝食を食べ、9時
すぎから午前の自然観察トレッキング。
 そして、昼食後また4駆に分乗してレインフォレストロッジへ向かいました。この日は途中で森林を
伐採して運ぶトレーラに10台ぐらいすれ違いました。そして、レインフォレストロッジに到着後すぐ
にトレッキング。夕食後は、ナイトドライブのグループとナイトウォークのグループに分かれ、夜のジ
ャングルを観察しました。トレッキングに出かける時はだいたい4つのグループが別々のコースを進み
ます。ですから、出会える動物も昆虫も必ずしも全員が同じものを見ることができるということではあ
りません。オランウータンが餌を食べているところに遭遇できるグループもあれば、ヒヨケザルが飛ぶ
瞬間を目撃できるグループもあります。
 宿舎に帰ってから、お互いに撮影してきた動植物の写真の見せ合いをしたり、食事の時に情報交換をしたりと、大人顔負けの写真家や動物・昆虫発見者がたくさんいました。

 8月1日。6時30分から朝の自然観察。レッドリーフモンキーの朝食にも出くわしました。タマヤ
スデを手のひらに乗せて、コロコロもてあそぶ子もいました。朝食の後午前のトレッキング。ロッジの
川をはさんだ反対側の展望台まで自然観察しながら歩きます。日本では見たこともないような大きな葉っぱでうちわのかわりにしながら歩きました。途中、昔の埋葬場の後を見て展望台へ。
 熱帯のジャングルはとにかく暑い。汗がいくらでも出てきます。その分出かける時には常にペットボ
トルの水を携えていきます。これがまた荷物になって重く、肩紐が肩に食い込んでつらかったです。
 展望台からの帰り道の途中,お待ちかねのジャグジープールにいきました。そこは小さな滝つぼで
すぐさま子どもたちは着替えて水に飛び込みます。これがかなりの人気で、事前に水着を着込んででかけた子もあり、ひとしきり遊び、汗を流しました。
 午後は、高橋校長先生のお話を聞き、今回のジャングル体験で一番印象に残っているものをそれぞれ大きな画用紙1枚に一人ずつ絵を描いてまとめました。夕方から1時間のトレッキングをし、食後には昨日のグループと入れ替わってドライブとウォークをしました。タランチュラがいたり、巨大なナナフシがいたり、子どもたちは撮影に大忙しでした。中には、バッテリーが途中でなくなり残念がる子や
フィルムが残り少なくなったりと、ハプニングはあったものの、いろんな種類の動植物を観察すること
ができました。

 明日はいよいよキャノピーウォークに出かけます。
 残り少なくなったジャングル体験。残された体験も有意義に過ごしてほしいと思います。


 (今回のレポートでは写真をお送りすることができず大変残念ですが、子どもたちはすばらしい写真
をたくさん写していますので、帰国後のお土産話をどうぞお楽しみにお待ちください。)

                                        西岡:八尾

今日は朝からあいにくの雷雨。o()o

 

asa.JPG

 

でも、館内は元気いっぱいですよ。さて、今日のひとはくをクルッと回ってみましょう〜。

 

セミナーをやっていますね。

「ひとはく博士と行く ハチ北高原サマースクール」事後学習です。

?何やら八木研究員が話をしていますね。

P1000492.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫標本の作り方の説明です。10年前の八木研究員が写っていました。

みんな、ハチ北高原で採って来た昆虫を標本にしていきます。

うまく出来るかな?

hachikita.JPGのサムネール画像          hachikita2.JPG  

八木研究員のセミナー卒業生のお兄さんたちが優しく指導しています。

 

 

 

そして今日は、申込不要のオープンセミナーがたくさんありました。

 

4階のひとはくサロンでは、毎年好評の「昆虫標本づくり実演コーナー」。

今日は初日で、8月中の毎土・日・月13:00〜15:00実施します。

hyouhon.JPGのサムネール画像

「昔に比べて昆虫は減ったの?」「なぜ触覚は必要なの?」

なんて質問が飛んでいました。

昆虫標本づくりを近くで見て、プロがたじろぐぐらいにどんどん質問してみよう〜。

 

situmon.JPG

 

 

そして、昆虫写真家 栗林慧さんの鳴く虫撮影時のとっておきのお話「鳴く虫撮影の思い出」が2階でありました。

栗林さんは、今日のために長崎県からお越しくださいました。

立ち見のお客様がでるほど盛況で、大人も子どもも栗林さんの話に熱心に聞き入ってました。 

kouenn.JPG

「鳴く虫を見つけるだけで大変なのに、さらにそれを撮影をするのはもっと大変」と栗林さん。

「カンタンは名前は簡単だけど、写真を撮るのは難しい。」なるほど〜。

講演終了後、栗林さんのサインを求めて長蛇の列ができました。

kuribayasisann.JPG

栗林さんが、サインをした後にお一人お一人に「お元気で!」と声をかけておられたのが印象的でした。

 

毎週土日祝に実施しているフロアスタッフとあそぼう、今日のテーマは「けんちくかの日〜自分の家をつくろう〜」でした。

 

スペシャル講師、山崎研究員の説明です。

FSsetumei.JPG

自分の家を作った後に、街をつくります。「チョコレートの家を作りたい〜」なんて声も聞こえてきました。 

保護者の方も熱心に自分の家を作っています。

FS sakuseichu.JPG

あんな家 こんな家が出来上がりました。

FS ie.JPGのサムネール画像      P1000488.JPG   

そして、みんなの街が完成!

FS kannsei.JPGのサムネール画像    FS kannsei2.JPG      

あなたは、どんなマイホームを作りたいですか?

このイベントは明日もやります〜。

 

ひとはくでは、このようにいろいろな申し込み不要のオープンセミナーがあります。是非、参加してみてくださいね。

 

ひとはくの楽しい一日でした☆

小林美樹(生涯学習課)

 

 

 

 

本日(8月1日)から、始まった「まちまるごとミュージアム」のオープニングセレモニーに参加してきました。


今日は、加東市マスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも参加しています。

 katoshi-opening.jpg

 

 

 

 

 

 

◆加東 伝の助くん(←手の位置に注目してください!)

 

katoshi-opening (1).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆テープカットのようす(伝の助くんがハサミを持っています)

 

katoshi-opening (2).jpg

katoshi-opening (3).jpgのサムネール画像◆山本 加東市長 と

 森 ひとはく次長のあいさつ

(伝の助くんの手の位置は・・・)

 

 

 

katoshi-opening (4).jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

◆加東市のお友だちを代表して、高尾くんからのメッセージ(伝の助くんの手の位置は・・・)

 

伝の助くんの手の位置は、ずーと同じです。疲れないのかな〜(まるで、顔を おさえているようです!!)。

 

オープニング セレモニーが終了し、みなさん、ギャラリー(展示室)へ。

 

どんなものが展示されているのか、主な展示物をご紹介します。

 

katoshi-opening (5).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆魚竜化石のレプリカ

 

katoshi-opening (6).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆トリケラトプスの前で、ハイポーズ!

 

katoshi-opening (7).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆モルフォチョウの展示

 

katoshi-opening (8).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆世界の甲虫類の展示

 

 

katoshi-opening (9).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆キベリハムシの拡大模型(台の中を通って、お腹側がのぞけるよ!)

 

 

katoshi-opening (10).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆7月29日に行われた「子ども大昆虫調査隊」のみんなが描いた昆虫の絵

 

katoshi-opening (11).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆「市民コーナー」では、標本をみながら、お絵かきができます。

 

katoshi-opening (12).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆加東市在住の徳平くんと高尾くんの「加東市の昆虫」標本の展示

 

katoshi-opening (13).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

◆おおきなアンモナイトの化石(これは、さわっても、いいですよ!)

 

  

katoshi-openinng(14).jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ギャラリーの入口(滝野図書館2階)

 

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで
8月1日(土)〜8月9日(日)の間、開催しています(ただし、3日は休館日です)。


みなさんで、見にきてくださいね。

 

なお問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治) 

さて、お話はつづきます。大谷研究員が合流し、いよいよヘルンさんの愛した鳴く虫のききわけ!でございます。  

IMG_8229.JPG                      

IMG_8235.JPG

ひとはく連携Gのきんひばりの精鋭8名も馳せ参じ、珍元斎、写楽斎(きんひばりにも属している)も応援しての、鳴く虫講座のはじまり、はじまり・・・ 

 

 

この虫の声がこれ・・・と実際の虫も見なIMG_8232.JPGがら学びます。

                                               

 

 

 

 

昼間のときとはうって変わって、すっかり女の子たちの虫を見る目もおだやかになりました。ちょっと愛情が芽生え始めて参りました。

IMG_8237.JPGちなみに左の女の子は、昼間キリギリスから逃げ回っていたのに、のぞきこんでいます。

 

 

 

  いよいよ虫の声をききに、いざ、外へ! 

さすが、凡さんに五感を鍛えられている子どもたちは耳がとてもよく、すぐに虫の声に耳のチューニングが合いました。

すごい!パチパチパチ・・・・

きんひばりもインストラクターとして、子どもたちをサポート。IMG_8238.JPGIMG_8239.JPGのサムネール画像

 

マダラスズ、コガタコオロギ、ヤブキリ、ケラの声を聞くことができ、大満足でございます。大谷研究員によりますと、温度が低いため6月に鳴く虫が鳴いているとのこと。

 

しかし、強い雨が降り始め、退散と相成りました。聞くところによると、松江市の担当の福間さんも凡さんも雨男とのこと、ここは、晴れ男の大谷研究員の踏ん張りどころでございます。

                        つづく・・・・

 

ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。謎の講談師、河南堂珍元斎でございます。さて、「ぎっちょん君。松江に参上!」の一席でございます。

時は、7月29日。松江市の行う「子ども塾 スーパーヘルンさん講座」に特別講師として、大谷剛研究員と珍元斎が招かれたのでございます!五感を鍛える・・・特に今回は音がテーマ!天気はくもり、でございますが、さすが、神々の国の首都、宍道湖は神々しい美しさでございます!DSCN7548.JPG

IMG_8195.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

松江市役所で父母と別れた総勢17名の子どもたちをのせたバスは一路、宍道湖畔をひた走ったのでございます。天気がちょっと心配でございます。

 

ちょっと早めに目的地の一畑にある研修施設サンレイクに到着。

松江市の担当さんから、いきなり「早く着いたので、何かお願いしDSCN7551.JPGます!」という依頼を受けた珍元斎は、連携Gきんひばりからあずかったキリギリスたちをば、ドアを閉め、室内に放ち、まずは、キリギリスをさわる!ことから始めました。DSCN7553.JPG

 

 

 

 

そして、小雨のなかの虫さがしでございます!エンマコオロギやバッタの赤ちゃんを見つけ、なんと立派な角のカブトムシまで発見。

 

 

DSCN7552.JPG  IMG_8206.JPG

IMG_8201.JPG

 

  なんとか時間はうまく流れ、そして、一 行が向かったのは、 一畑薬師でございます。お坊さんのお話と指導のもと、座禅体験をしました。標高200Mある寺は静寂に包まれています。そんな中。雨や風の音、ヒグラシや鐘の音など、この寺の音につつまれながらの座禅、子どもたちはしっかりと座禅が組め、お見事!拍手喝さいでございます。

そして、再びサンレイクへ戻ります。塾長、小泉凡さんも合流!IMG_8207.JPG

  

まずは講談「虫売り」から。応援部隊の河南堂四十一斎と写楽斎とともに、ヘルIMG_8210.JPGンさん(小泉八雲のこと)が好きだった虫売りが登場したのでございます。

 

ぎーす、どうどすー・・・・松虫どうどすー・・・鈴虫どうどす・・・・と売り声をあげる河南堂一座。

 

 

そして、ヘルンさんと喜六の掛け合いで、虫売りの歴史を語ります。           

 

IMG_8211.JPG

 

口上をのべる写楽斎。

                                             

 

 

 

 

IMG_8216.JPG

 

 

                                           

 

 

 

 

 

IMG_8218.JPG

 

仕事をさがす喜六を四十一斎。ヘルン先生は写楽斎。

寸劇を交えながら、子どもたちの五感に訴えます!

 

IMG_8220.JPG 

 

講談体験ワークショップ。まずは凡塾長に、早口言葉で活舌をよくするネタ「ういろう売り」をやっていただきました。

そして、得意のセミの鳴きまねも披露。ツクツクボウシ、アブラゼミ・・・みんなわかったかな?

 

 

                                                     IMG_8223.JPG                                                                      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、子どもたちにも「ういろう売り」のほか、リズムをつけるネタ「宇治川一番IMG_8222.JPG渡り」をば。

 

 

 

 

お手本?を見せる河南堂写楽斎・・・・ 

 

 

 

IMG_8224.JPG

恥ずかしがってましたが、女の子もチャレンジ!

 

 

 

 

 

 

IMG_8225.JPG

 

売り体験は、参加者殺到で盛り上がり、鳴く虫を愛したヘルンさんの生きた明治時代にタイムスリ ップしての講談ワークショップと相成りました!

つづく・・・・・

7月26日に、ぎっちょん君講談の第2弾!開催しました。今回は河南堂一座は急激に若返り、小学生、中学生、高校生が出演しました。

IMG_8118.JPG

最初は3人とも恥ずかしそうです・・・

 

 

 

 

 

 

IMG_8131.JPG

まずは、本日デビューした河南堂十七斎。ミツバチのハチリーナ役です。本当に十七歳なんです・・・。となりはフロアスタッフ、テントウムシのテンコちゃん。

 

 

 

 

 

 

ぎっちょん君は河南堂写楽斎。中学1年生。そして、ぎっちょん君と戦うカマキリのカマオ君は、河南堂売斎。小学6年生です。    

IMG_8159.JPG

 

IMG_8146.JPG

 

 

 

だんだん乗ってきました。珍元斎とノコギリ演奏!

 

 

 

 

 

戦いはやはり力で勝るカマキリの勝ち!でも、ぎっちょん君はタタンポの綿毛で飛んで逃げます。

緊張もだいぶ解け、必死に戦います。

IMG_8144.JPG

 

 

 

 

 

IMG_8164.JPG 

 

 

 

ぎっちょん君も成長し、恋の季節がやってきて、メスのキリギリス、キリコと出合い・・・・さあ、この恋のゆくえはいかに!

キリコ役はフロアスタッフの笹山さん。2回目で演技にも磨きがかかりました。

IMG_8169.JPG

 

 

講談+寸劇のあとは、お話をきいて感じたものを、短冊に絵と五七五の俳句で表 現しました。  

IMG_8170.JPG

 

 

短冊は横でも縦でもOKで、俳句も季語なしでOK!自由にかきました。

 

 

 

 

IMG_8171.JPG

 

ぎっちょん君やチョウ、トンボなどみんなの頭の中に浮かぶ虫でいっぱいになりました。                          

 

 

 

 

IMG_8191.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_8185.JPG

 

 

 

 

 

 

2Fの展示室は大賑わいですIMG_8190.JPG

 

IMG_8173.JPG

 

 

 

 

 

 

 

かわいい作品がたくさんできました。

 

IMG_8189.JPG

 

 

 

IMG_8175.JPG

最後は珍元斎の描いたぎっちょん君扇子をジャンケンポンでプレゼント!

 

この時描いた短冊は、記念に持って帰った人を除いて、展示する予定です。 次回のひとはくでのぎっちょん講談は8月31日です!乞うご期待! 

 ぎっちょん君チーム 川東丈純

 

 

 

 

 

 

今月28日に関西国際空港を出発したボルネオジャングル体験スクールの
その後のレポートを心待ちにしている保護者の方もおられるでしょう。
いま彼らはジャングルの奥地、もっとも通信環境の悪い所にいます。

予定では今朝からジャングル内をトレッキングした後、午後には
研究者用の「フィールドセンター」から観光客向けの「レインフォレストロッジ」に移動します。


 →  DSC_6062.JPG

▲フィールドセンターの外観         ▲レインフォレストロッジの外観

 

DSCF1082.JPG → DSCF1210.JPG

▲フィールドセンターの室内         ▲レインフォレストロッジの室内

 

DSC_0700.JPG → DSCF1505.JPG

▲フィールドセンターの食事         ▲レインフォレストロッジの食事

                      (デザート付きです!!)

便りがないのは無事な証拠。
今晩あたり、現地レポートが届くかもしれません。お楽しみに!!

(生涯学習課長 平松紳一)
 

7月29日(水)14:30から17:30、加東市「まちまるごとミュージアム」の一環として「子ども大昆虫調査隊」を行いました。
これは、播磨中央公園で虫とりをし、その成果を絵に描いて、「まちまるごとミュージアム」のギャラリーで展示しようというものです。

018.jpg
雨が心配される中、4、50人のこどもたちが集まり、播磨中央公園へ、いざ虫とりに出発。
「加東 伝の助」くんは、残念ながら現れませんでした。あのスタイルですから、きっと虫とりは苦手なのでしょう。11月1日のひとはくフェスティバルに来てくれるのではと期待しています。


012.jpg
元気に、がんばっています。みんな、いい表情していました。

子どもたちがアミをもって虫とりに興じる風景は、日本独特のものです。ほとんど、文化ですね。ヨーロッパの昆虫学者は「考えられない」とうらやんでおりました。コンビニで虫とりアミを売っているなど、諸外国では、ありえないです。


IMG_2158.jpg
トンボやセミ、バッタなどが採れました。池のまわりに虫が多かったです。これは、子どもたちにはつかまらなかったタイワンウチワヤンマ。


004.jpg
虫とりのあとは、お絵かきです。大きな画用紙に、つかまえた虫の絵を描きました。絵具や色鉛筆は持参。
虫の名前も、ちゃんと書きました。これを見れば、子どもたちがどんな虫をつかまえることができたか、一目瞭然。よい情報にもなるでしょう。

彼ら彼女らのすばらしい作品は、8月1日(土)から9日(日)(3日(月)は休館)の「まちまるごとミュージアム」で展示されます。みなさんもぜひお立ち寄りください。
会場は、滝野図書館2階。中国自動車道「滝野・社」インターからすぐです。

「まちまるごとミュージアム」展示準備のようすはこちら
加東市との協定調印のようすはこちら

(自然・環境評価研究部 八木 剛)

 自然・環境評価研究部の先山 徹です。7月20日〜25日に兵庫県立大学主催のアカデミック・ツーリズム・プログラム「2009年 皆既日食クルーズ」に講師として参加しました。

 ひとはくからは私と自然・環境マネジメント研究部の大谷 剛さんが参加し、すばらしい皆既日食を体験することができました。

DSC06448.JPG  くもり空の中「ふじ丸」という豪華客船で出発。天候が心配です。

船の中では公開講座やいろいろなイベントがあり、私と大谷さんは小笠原の自然について話をしました。

 

 

 

 

 

 

DSC06500.JPG

 

7月22日、いよいよ日食当日の朝、観測地の北硫黄島近海に到着すると、20日から続いた曇り空がうそのような青空が広がっていました。

北硫黄島は、いかにも火山島という風貌の無人島です。飛んでいるのはカツオドリです。

波の静かな海面には雲が映るんですね。



 

DSC06511.JPG

 

 

 

参加者は500人以上。午前8時半に全員集合し、グループごとに決められた場所に向かいます。

 

    

 

DSC06517.JPG 

 

 

甲板へ上がると、それぞれシートを敷いて場所を確保し、それぞれ工夫を凝らした装備で撮影に備えています。それに引き換え、私はポケットサイズのデジカメひとつ。この時点で皆既日食の写真はあきらめました。

 

 

 

 

いよいよ日食の始まりです。まずは部分日食の観察です。

DSC06532.JPG

 

 

 

10時5分撮影。太陽の右端が欠け始めているのがわかりますか。

 

 



  

DSC06552.JPGのサムネール画像 

 

 

 10時18分撮影

 

 

 

 

 

DSC06566.JPG 

10時43分撮影 だいぶ欠けてきました

ピントを合わせるのが難しいです

 

 

 

 

 

 

 

DSC06604.JPG

 

 

 

 

 

 

11時22分撮影。世紀の一瞬まであと少しです。

 

木漏れ日で観察するのと同じように、発泡スチロールのボードに穴をあけ、白紙の上に部分日食を映してみました。

  DSC06567.JPG

 

 

 

 

 

 太陽の形が全部同じです

  DSC06600.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

DSC06586.JPG

 

 

 

 

 

これは何の影でしょうか?

 

 

DSC06588.JPG 

 

 

 

 

クラッカーでした。

  

 

DSC06609.JPG

 

 

 

そうこうしているうちに、あたりが急激に暗くなります。そして、この直後、太陽は一瞬ダイアモンドリングの光を残して月の影に隠れてしまいます。

 

 

  DSC06611.JPG 

    黒い太陽です。皆既日食は6分あまり続きましたが、皆ほとんど無言で、ただ黒い太陽を眺めていました。

私のカメラでは、この程度の写真が限度でした。

 ダイアモンドリングと皆既日食のきれいな写真は、撮影の上手なスタッフから分けていただくことにしました。


 

 

DSC06619.JPG

 

 

  

 

皆既日食の最中は、周囲に360度夕焼けのような景色が広がり、頭の上だけが暗いという、不思議な光景でした。 

 

 

DSC06643.JPG

 

 

 

その晩は、さっそくそれぞれの発表会が開かれ、自慢の写真が披露されました。見事な写真が映されるたび、会場はどよめきやため息に包まれ、改めて昼間の感動を思い起こしました。

翌日の23日には父島に上陸し、大谷さんは昆虫、私は岩石について案内しました。そちらも天気が良く、大満足の一日でしたので、また改めてご報告いたします。

 

今回のクルーズは、およそ6分間の皆既日食を見るために、6日間の船旅をおこない、そのための準備に6年間を費やしたそうです。実施に当たっては、西はりま天文台公園の黒田園長をはじめ、スタッフのみなさんの尽力は並大抵のものではなかったと思います。黒田先生、県立大やボランティアで参加されたスタッフの皆さん、さらに様々なイベントをしていただいた皆さんには、この場でお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

(自然・環境評価研究部 地域環境地質研究グループ  先山 徹)

 

みなさん、クローバーを見つけたことが一度はあるはず。

さて、そのクローバーの葉っぱは何枚でしたか?

幸せの4つ葉のクローバーでしたか?

今日は、クローバーの葉が1〜7枚まで全て見つけてしまった、名人が読売テレビの撮影クルーを引き連れ、植物のプロ高野温子主任研究員を訪ねてきました。

って、クローバーって葉っぱが7枚もあるの???

高野主任研究員によると、2009年5月には、56枚も葉っぱがあるクローバーが見つかったとか。っう、見てみたい。

s-P15.jpg    

名人は、西脇市からやって来てくれたさやちゃん(写真:左から高野主任研究員・さやちゃん・虎谷温子キャスター)。なんと小学校4年生。さえちゃんは昨年5月ぐらいに1枚から7枚葉のクローバーを、自宅の周辺の複数の集団を回って集めたそうです。将来は高野主任研究員のような研究者になるのかな?

虎谷温子キャスターとクローバーについて、より詳しく高野主任研究員から話を聞きました。

1枚葉から7枚葉のクローバーまで集めた小学生の話は聞いたことありません!すごいですね。私もまだ5枚葉のクローバーまでしか見つけたことがないです。」と高野主任研究員。4つ葉が見つかりやすい集団と、3つ葉しかでない集団があるそうです。

 

s-P18.jpgのサムネール画像

この様子は、8月11日(火)午後4:48〜読売テレビ「ten!」で午後5時15分から放映される予定です。(番組内容が変更になったら、ごめんないさい。)

ひとはくには、いろんな専門家がいます。自然について「?」があれば、ひとはくの先生に聞いてみよう〜。

小林美樹(生涯学習課)

 

第11回ボルネオジャングル体験スクール
現地レポート(あと何回できるか?!)

平成21年7月28日(火)午前9:00に関西国際空港に集合した一行は、出発式をすませ見送りに訪れた多くの家族のもとを離れ、
大きな期待と不安とを胸にマレーシア航空051便に搭乗しました。

曇り空の関西国際空港を飛び立った飛行機は、一路南へ、ボルネオ島目指しました。沖縄の上空に差し掛かった辺りで空は快晴に変わり、美しいサンゴ礁の島々を眼下に眺めることができました。
DSC00053.JPG

DSC00057.JPG

 

DSC00061.JPG

 

 

DSC00063.JPG

 

DSC00064.JPG

 

DSC_1048.JPG

 

DSC_1053.JPG

途中気流の乱れから、機体がかなり揺れる場面もありましたが、約5時間後無事にコタキナバル空港に到着しました。

コタキナバルの近代的な空港から、バスで15分ほどのハイアット・リージェンシー・ホテルが今日の宿舎です。
ホテルの立派な会議室お借りして、事前学習会で準備してきた班毎の発表を、コンテスト形式で開催しました。
空手の演武あり、流暢な英語のプレゼンテーション、桃太郎の寸劇ありと、バラエティーに富んだ発表会ばかりで、審査も難航しましたが、
第3班の「日本の食事」が優秀賞に選ばれました。

夕食はホテルの中華レストランで、おなかいっぱいいただきました。
スクール初日で、まだまだ元気いっぱいですが、明日からはいよいよラハダトゥへ移動し、
ダナンバレーでの本格的なジャングル体験の始まりです。

2009年7月28日現在、全員元気に旅を続けております。
マレーシア コタキナバル より(写真のデータが読み込めないアクシデントに見舞われ、多くお見せできないのが残念です・・・・)

 明日以降の通信環境によっては、しばらく途切れるかも知れませんが、とにかくがんばってみます

                            西岡・八尾

今年の夏休みに博物館でセミナーはいかがですか?
ひとはくでは、8月10日(月)から3日間と8月18日(火)から3日間の計6日間、夏季教職員セミナーを実施します。

すでに定員を超えて募集を締め切ったセミナーもありますが、
まだ定員に達していないセミナーは、まだ受け付けています。


その中から、いくつか紹介しましょう。

DSC_2922.JPG

この写真、どこかわかりますか?
淡路島の南端、阿万海岸です。
G03「地層の見方・調べ方in淡路」では、地層や化石について講義を受けた後、実際に地層を見学します。2学期以降の授業に即、活用できるはずです。


P1090473.JPG

子どもの頃の思い出に昆虫採集はありませんか?
でも、昆虫を捕まえたけど、いつの間にか死んでしまった・・・
という方も多いのでは?(私もその一人です)

G07「昆虫標本をつくってみませんか?」では、研究員の技を伝授します。プロ級の昆虫標本をつくって、2学期に子どもたちを驚かせてみませんか?

そのほか各セミナーの紹介は、「ひとはく手帖2009」または
ひとはくホームページ>セミナー>2009年度のセミナー>分野別にみる> で「教職員セミナー」をご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/09bunya/index.html


詳しくは生涯学習課まで直接電話でお問い合わせください。
TEL079−559−2002(直通)
 

(生涯学習課長 平松紳一)

今朝、関西国際空港にボルネオジャングル体験スクールに参加する
第11期生28人がそろいました。
今年は新型インフルエンザなどの影響もあって、実施が危ぶまれましたが、
全員元気な顔で保護者の方々と一緒に集合することができました。
出発式のあと見送りの方々に明るく手を振りながら、搭乗口に向かいました。


1班

▲1班 石田研究員とスクール生

上田

▲2班 上田研究員とスクール生

yao.JPG

▲3班 八尾指導主事とスクール生

nishioka.JPG

▲4班 西岡指導主事とスクール生

8月4日の早朝、日本に帰ってくるまで、緊張と興奮のなかを毎日過ごすことでしょう。

今年はマレーシアとの通信環境も整備されてきたので、このブログで現地からのレポートができます。お楽しみに!!

(生涯学習課長 平松紳一)


 先日,氷ノ山で奇妙なものをみました.

 写真でわかるように,アケビコノハの幼虫です.ただしその背中に
なにやら華麗な装飾が!? …よく見ると,トゲトゲのそれぞれが虫
で,たぶん蜂の幼虫です.
1988trm.jpg
このテの光景で思い出すのは,ケムシやイモムシの体から蜂の幼虫
が一斉に出てきて小さな繭を作る,という状況です.コマユバチによ
る寄生です.出てくる現場に出くわすことは稀ですが,廃墟となった
ケムシの近くに小さな繭が鈴なりになっている状況はよく目にします.
 で,問題のシーンはというと,一斉に出てきたとすると,寄生虫が
一カ所にかたまりすぎてます.同じ穴から出てきたためでしょうか?
 そうではなく,シッポを外にして.頭がイモムシに食い込んでいる
のです.

 とても派手な事態なので,そのスジ(寄生蜂屋さんとかイモムシ
好きとかアケビコノハ愛好家とかアケビ愛好家とか)の間では知られ
ているんだろうなと,現場では思って,撮影だけして持ち帰りません
でした.

 ネット上で検索(「アケビコノハ」と「コマユバチ」)してみると,
似た状態を撮影された方がありました(しかも最近,西宮の甲山),
その方の観察は,アケビコノハの幼虫の背中に大量の卵(?)が産み
つけられていて,それが孵って成長し始めるところだったようです.
連絡してみると,そのアケビコノハ幼虫は死んでしまったらしく,背
中の虫の正体は不明のままとの事.
 写真を比較してみると甲山の例は私が氷ノ山で見た状態よりは少し
前の段階のようです.要するに,この虫は外部寄生性,多寄生性の,
たぶん蜂の幼虫だろうということしか,わかりません.

 一方,蜂好きの方々に伺いを立てておいたら,ある方からヒメコ
バチ科の Euplectrus属あたりに似た生態のものがあり,同属には
アケビコノハの天敵であるアケビコノハヒメコバチという種がいる,
という事を教えて頂きました.関連文献には同属の種の幼虫がアワ
ヨトウに取り付いている写真があり,似た雰囲気です.
 ただ,氷ノ山の体のサイズがヒメコバチとしては大きすぎ,もち
ろんアケビコノハヒメコバチかどうかは即断できません,

 やはり採集しとかなあきませんね.

昆虫共生・沢田佳久

7月24日から26日、将来有望な10人の虫好き少年少女たちと、「ひとはく博士と行く ハチ北高原サマースクール」に行ってきました。


IMG_2124.jpg
今年は、梅雨が明けなくて、お天気が悪かったです。
時折薄日がさすこともありましたが、だいたいこんな感じ。




IMG_7966.jpg
お兄さんのアミを借りてみました。虫とりには体力も必要だね。


IMG_2041.jpgアサギマダラをゲットしました!!


オオチャイロハナムグリがいました。キミたちには10年早いね。


IMG_8021.jpg
水の中の虫をとるなら、雨でも大丈夫! しかし、自分も水生昆虫になってしまいました。


IMG_2093.jpg
夜は、遅くまで、灯火採集です。みんな、真剣なまなざしで、虫をさがしています。


今回は、材料集め。次回は、今回つかまえた虫たちを標本にします。「つかまえた虫を大切にする」ということを学びます。

サマースクールについてのくわしくは、るんるんプラザのブログをごらんください。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

さて、夏休みに入っても雨が多く、なかなかすっきりしないですね。
こんな日は、涼しいひとはくの館内で楽しんでみませんか?
ひとはくは夏休み期間中、無休。毎日いろいろなイベントがあります。

今日は、11時から4階ひとはくサロンで赤澤宏樹研究員による
「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」が始まりました。

カメラ

申し込み不要なので、さっそく館内にいた子どもたちが参加しました。

 


説明する赤澤研究員

お父さん、お母さんと一緒に楽しく作っておられました。

親子で02のサムネール画像  親子で01のサムネール画像

このセミナーは10月24日(土)にも開催されます。

15時からはフロアスタッフと遊ぼう「星座万華鏡」が始まりました。
夏の星座についてお勉強した後、紙コップと分光シートで「星座万華鏡」をつくりました。


まずお勉強

▲まずはお勉強から・・・

星座万華鏡01のサムネール画像

▲説明を聞きながら・・・

できたよ

▲上手にできましたね。さすが5年生!!

明日もあります。是非ご参加を!!

昨日のラジオ関西でも紹介された「ぎっちょん君の変身コーナー」には
一日中子どもたちの姿が絶えませんでした。

変身コーナー

 

丹波で発見された獣脚類・ティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石、
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
明日26日(日)は、
11:00〜デジタル紙芝居
11:30〜展示室ツアー
13:30〜「実演・解説!丹波の恐竜化石」
14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
15:00〜FSと遊ぼう「星座万華鏡」
と一日中楽しいオープンセミナー・イベントがあります。お楽しみに!

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

「ぎっちょん君参上!」展の出前イベントで7月29日〜30日、松江に行きます。

http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/kouhou/shihou_matsue/2106/event.htm

今回は、松江市の依頼で、小泉凡さんが塾長を務める子ども塾「スーパーヘルン先生講座」の特別講師として、大谷剛研究員と謎の講談師河南堂珍元斎が出演します。子ども塾は子どもの五感力をはぐくむためにはじめた講座で、今回で6回目。過去の講師には佐野史郎さんとかもいます。今回のテーマは五感でも特に耳。耳で虫の声の聞きわけや耳で講談をきいてそのイメージの絵を描くことです。その中で使う体験版「虫売り屋台」完成しました。この屋台はひとはくが誇る木工職人T.ケンヂの作品で、現在展示している県立美術館のフジワラヨシカツMTの作品より小ぶりで、子どもたちでも担ぐことができるようになっています。

制作過程をご紹介します。

DSCF1592.JPG 

まず、枠組みから・・・ガタつかないように、しっかりと寸法をはかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_8075.JPG

 

つづいて、木枠に障子紙をはるための枠をば打ち付けて・・・

 

 

 

 

 

 

 

P1000281.JPG 

 

 

そして、屋根づくり・・・

 

 

 

木工職人の血が騒ぎ、現在展示中の屋台より、いっそう精密さが増していき・・・

P1000280.JPG

 

 

 

 

IMG_8071.JPG

 

 

 

 

 

屋根の仕上げは、すだれを張り付け・・・格調高くなりました。

 

IMG_8082.JPG

                     

 

障子を張り付けて、ついに完成!虫売りだけでなく「うどん」も売れそうです!

 

この虫売り屋台は、松江でのデビュー後、ひとはくでも、みなさんの体験撮影用の屋台として8月から展示します。

乞うご期待!

 

 

 

 

川東丈純

みなさん「日食」は見れましたか?
ひとはくでも三田市の「子ども環境セミナー2009〜第1回 藍の生葉で古代染めをしよう」に参加したメンバーが、本来のセミナーの前に日食観察をしてました。

日食観察

日食のしくみ

▲日食のしくみとは・・・わかりやすく教えてくれました

このときの詳しい写真は、今日の八木研究員のブログを見てください。

http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_377/

さて、夏休みに入って、ひとはくも賑わってきました。
生涯学習課長としては嬉しいですね(^o^)

今日の団体の一つ、相生市から「中学生理科研修会」のみなさんが2つの特注セミナーを受講されました。

1つは、池田忠広研究員の「丹波の恐竜化石」についてのセミナー。
毎年、冬に行われる発掘期間中の2ヶ月半は、三枝春生主任研究員とともに毎日休まず発掘現場で奮闘している池田研究員から、恐竜の知識から最新情報まで・・・生徒たちは熱心に聞いていました。

池田研究員から

▲池田研究員の話を聞いて、恐竜の発掘をやってみたいと思ったかな?

2つ目は、古谷裕主任研究員の「顕微鏡で見る化石」
一人ずつ実体顕微鏡で微化石を観察しました。
教科書や図録で見る化石と違って、目の前の本物の化石・・・
暑い中でしたが熱心に顕微鏡をのぞいていました。

 

古谷研究員から

▲実体顕微鏡で見る微化石 とってもきれいだったでしょ

ひとはくでは団体向けに特注セミナーをやっています。
メニューも豊富。詳しくはホームページで「ひとはく手帖2009」p.24〜p.29をご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/main.html


午後になって、子ども環境セミナーのメンバーは本題の藍の生葉で古代染めに挑戦!
講師はNPO法人 人と自然の会のみなさんです。

環境セミナー

▲子どもたちに丁寧に指導する人と自然の会のみなさん

大セミナー室では、有馬高校の科学部のみなさんが鈴木武研究員とタンポポ調査のまとめをしていました。たくさんのデータをまとめるのは大変そうでした。

鈴木研究員とのサムネール画像

▲膨大なデータを一つ一つ慎重に確認していました

 

今日は、このほかにもホロンピアホールで北摂三田高校吹奏楽部のみなさんが練習していました。大会も近いようですね。がんばってください!!

そして私は・・・
午後から小学校の先生方の下見対応に追われていました。
2学期以降、ひとはくに来館を予定されている小学校の先生方です。
下見のついでに、夏休み中の夏季教職員セミナーの紹介もしたところ、
「まだ申し込めますか?」「大丈夫です。定員になったものから締め切っていますが、まだ申し込めるセミナーもありますよ」と紹介しました。

みなさんもこちらからどうぞ!

分野別、夏季教職員セミナーのところをご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/09bunya/index.html

今年から始まった教員免許状更新講習の申し込みはこちらから!

http://rikashien.jst.go.jp/teacher/index.html

 

さて、ひとはくでは夏休み期間中、無休です。
毎日いろいろなイベントがあります。

丹波で発見された獣脚類・ティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石、
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
今度の週末には、
■25日(土)11:00〜「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」
■26日(日)14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
などもあります。お楽しみに!

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

さて、「ぎっちょん君ラジオ関西出演ものがたり」の一席でございます。

時は7月8日でございます。

ラジオ関西の林真一郎アナウンサーがバッタロデオにのってさっそうと現れました。

P1000311.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎっちょん君参上展の取材をさせていただlきたい!」とのこと。大谷・八木研究員がたまたま不在で、小林みずいろ、いや、小林みき広報担当と謎の講談師河南堂珍元斎が案内することになったのでございます。

林アナウンサーは、4Fの巨大キリギリスぎっちょん君に驚き、2Fの企画展示室では、ケラが鳴くことを知り驚き、特に巨大な世界のぎっちょん君の標本にはびっくり!あとは、日本の鳴く虫の標本や栗林慧さんの瞬間写真、小泉八雲展示や虫売り屋台など、熱心に取材をされ、珍元斎にインタビュー。

そして、再び4Fのぎっちょん君着ぐるみコーナーに足を踏み入れたとたん、ぎっちょん君展示が林アナウンサーの着ぐるみ好きのハートに火をつけたのでしょうか?

あれよあれよとさまざまな虫に変態・・・いや変身する林アナウンサーでございます。         P1000315.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P1000320.JPG

P1000322.JPG

P1000323.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P1000309.JPGそして、再びバッタロデオでさっそうと去っていく林真一郎アナウンサーでありました。

 

この模様は、7月24日(金)16時30分から17時までの「時間です!林編集長」 の放送にて・・・・

 

「ぎっちょん君ラジオ関西出演ものがたり」

の一席でございました!

 

 

ぎっちょん君チーム 謎の好男子・・・講談師 河南堂珍元斎

 8月1日から、始まる「まちまるごとミュージアム」で使用する展示物を

ひとはく から、加東市の滝野図書館2階ギャラリーへ運び込みました。


加東市 マスコット キャラクターの「加東 伝の助」くんは、社へ出張だそうで、

今日は会えませんでした(残念!)。

dennnosuke.jpg 

◆加東 伝の助くん

katoushi.jpg     katoushi (1).jpg

 ◆さあ、会場設営開始!              ◆大きな展示物は、みんなで運びます

 

katoushi (2).jpg 
◆大きな展示物を設置しています

katoushi (3).jpg     katoushi (4).jpg   
◆こんなところからも見えますよ  ◆みんなで、出来栄えを見ています

 

加東市の職員のみなさん。ご苦労さまでした。


 

さて、展示物の一部を撮影しました。 

<丸っこいもの>
   
katoushi (6).jpg  katoushi (5).jpg

まる1                   まる2

 katoushi (8).jpg   katoushi (9).jpg

まる3                     まる4

 katoushi (13).jpg

  まる5

 

<角っぽいもの>

katoushi (15).jpg   katoushi (14).jpg  

かど1                   かど2

katoushi (12).jpg   katoushi (11).jpg  

かど3                   かど4

katoushi (10).jpg

かど5

 

どの展示物か、わかるかな? 会場で探してみてね!

 

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで

8月1日(土)〜8月9日(日)に開催されます(ただし、3日(月)は休館日です)。

 

問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ 

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

2009年7月22日。
今日は日食の日ですよ。みなさん、見ましたか?

ひとはくの前でも、曇り空の間から、見ることができましたよ★


IMG_1937.jpg
うーん。写真に撮ると、ただの三日月ですね・・・


IMG_1926.jpg
三田市子ども環境セミナーのみなさん、よかったですね。NPO法人人と自然の会のみなさんが、日食メガネを用意していました。でも、子どもたちは、すぐ飽きたかも・・・

IMG_1964.jpg
大人は、真剣に楽しんでいました!

県立大学の皆既日食観測ツアー船に、当館から、先山、大谷両先生が同行されています。
体験記を楽しみにしておきましょう。


(八木 剛)

□ピクニックは楽しい

 皆さん夏休みはいかがお過ごしでしょうか?遠くの山へ森林浴に出かけたり、南の島のビーチに寝転んで過ごすのは、もちろん贅沢な時間ですが、近くの公園や広場で会話や食事を楽しむのも人生を豊かさを感じる至福のひと時です。

 

□ピクニックは美味しい

家族や仲間と青空のもとで食べる食事は、いつもの食卓とは違った魅力があります。日を浴び、風を感じながら、頬張るおにぎりやサンドウィッチは、高級レストランでは味わえない格別な味。味覚だけでなく五感すべてを使っての食事は、お腹も心も満たしてくれます。

 

□ピクニックは人それぞれ

ピクニックには決まりがありません。キャンプのように役割分担をして勤勉に労働することもなければ、ハイキングのような入念な準備や豊富な運動量も不要です。ふと思い立った時に気軽に出かけ、各自が思い思いに過ごすだけ。ピクニックは自由で想像的な屋外を楽しむ過ごし方のスタイルです。

 

□ピクニックにハプニングはつきもの

目的地に着いたら雨が降り出す。食べ物が芝生に転がり落ちる。そういう出来事も過ぎてしまえば楽しい思い出です。あれはまだ少し肌寒い春先のことだったでしょうか。家族で海辺へピクニックに出かけました。広い海を目の前に、息子がさっそく大きな口を開けておにぎりをほお張ろうとしたその時、黒い影がさっと目の前を横切り、一瞬にしておにぎりが消えていました。見上げれば、空でトンビが起用におにぎりを食べています。息子は大泣きでしたが、鳥とピクニックできたと思えば、これもまた素敵な体験。今度は余分におにぎりを持って来なくっちゃ。

 

takeda1-1.jpg   takeda1-2.jpg

 

     武田重昭(自然・環境マネジメント研究部)

梅雨明け間近、いよいよ夏本番ですね。

まちにまった夏休み、楽しんでますか??

 

7月12日(日)に実施した『フロアスタッフとあそぼう−画はくの日−』では、

博物館2階の「初夏の鳴く虫と巡回展〜ぎっちょん君参上!〜」展示室にて、鳴く虫を描いていただきました。

 

 

FSDSCF5831.JPG    FSDSCF5838.JPG 

すごい集中力で、真剣に描いています。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

完成した絵は、4階の休憩コーナーに飾ってあります。どの作品が「ひとはく博士賞」に選ばれたのか、チェックしてみてくださいね。

 

さて、来月のイベントは以下を予定しております。

 

フロアスタッフとあそぼう

/1 (土)、2  (日)  「けんちくかの日〜自分の家をつくろう〜」 

/9 (土)、10(日)  「画はくの日〜鳴く虫を描こう〜」

/15(土)、16(日)  「ひとはくふしぎ発見!」

/22(土)、23(日)  「ヒオウギガイうちわづくり」

/29(土)、30(日) 「鳴く虫宝探しラリー」

 

 【ふかたん(深田公園うきうき探険隊)】 

/22(土) 「夏の虫を探そう」

 

そのほか、毎日のもよおしも、ございます。詳しくは“うきうきカレンダー”をご覧ください。(HPから見ることができます

 

夏の楽しい思い出づくりに、是非ひとはくへ!

みなさまのお越しを心よりお待ちしてます!

 

                岡本 知佳(フロントスタッフ)

718日(土)アースシアターで「皆既日食、直前案内〜黒い太陽を見よう〜」を行いました。

 

722日は日本で46年ぶりに見られる皆既日食。そして皆既日食の見える時間が、21世紀で一番長い皆既日食です。多くの方々がトカラ列島や硫黄島付近に出かけます。自然現象で一番すばらしく、神々しいといわれており、皆既日食を一度見ると日食病にかかる方が多くいらっしゃると聞いています。皆既日食があると必ず世界のどこまでも出かけていってしまうという病気です。

三田では残念ながら部分日食ですが、でも、8割程度太陽がお月さんに隠れます。なかなかめぐってこないチャンスです。しっかり、事前学習をして安全に見ましょう。

 

 

「あちこち電話で問い合わせてやっと日食の直前学習講座を受けることができます。」と話してくださったお客さまもいました。ワクワクしながら開始を待っています。

nisshoku1.jpg  nisshoku2.jpg

                                            はまぎんこども宇宙科学館より

日食の種類もいろいろあります。今回、博物館のある三田で見ることのできるのは部分日食です。 

nisshoku3.jpg

安全に日食を見るために、日食メガネが必要です。直接太陽を見たりサングラスなどで見るのは絶対にしないでくださいね。

7月22日のお天気が心配です。晴れたらいいね!

nisshoku4.jpg       nisshoku5.jpg

                                                                    参加者に抽選で日食メガネをプレゼント。

 日食の観察でやってはいけないこと                              

zu1.jpg zu2.jpg zu3.jpg zu4.jpg zu5.jpg

世界天文年2009日本委員会

zu6.jpg zu7.jpg

田中慎悟(NPO法人人と自然の会・星の会)

 

 

 まだ梅雨は明けていませんが、いよいよ夏休み!(今年はインフルエンザの影響で夏休みが短くなった学校もあるようです) 以前からこのblogでもお伝えしてきておりますが、7月19日(日)、ボルネオジャングル体験スクール第2回事前学習会がひとはくの大中セミナー室で開かれました。
 はじめに当スクールの校長高橋研究部長のあいさつに続き、スクール生を代表して1班班長野下さんがあいさつしてくれました。前回の第1回学習会の時は、お互い初めてで緊張していましたが、2回目の学習会では、最初から和気あいあいのいい雰囲気が漂っていました。

 今回の学習会では、「ボルネオといえば安間先生。安間先生といえばボルネオ」というくらい、ボルネオの研究では日本はもとより、世界でも第一線で活躍されている元JICA派遣専門家の安間繁樹(やすましげき)先生をお迎えしました。世界中で安間先生しか知っておられないボルネオの動物たちの話やボルネオでの生活などについて詳しくお話しいただき、スクール生も興味津々で熱心に聞き入っていました。
安間先生の撮られた写真を見ながら       野生動物の生態について        図鑑に出ている動物の名前のことで質問 質疑応答では、さらに専門的な動物の名前の疑問や興味深い素晴らしい質問も出ていました。
 今回のボルネオジャングル体験スクールにももちろん安間先生が同行してくださいます。島へ行けばさらに本物を目の前に素晴らしい体験ができることと思います。

 午後は、班別活動の時間。前回の続きで、ラハダトゥサイエンススクールを訪問する際、班ごとにプレゼンテーションする予定になっていますが、その準備をすすめました。小学生から高校生までの異年齢の集団で、しかも住んでいる地域も学校も違いますが、班長のリーダーシップの下、素晴らしいプレゼンテーションの資料ができあがっていきました。 

こんな風にマジックで塗って・・・・  模造紙を巻いて・・・・どうするの?  じゃぁ、あなたたちはお寿司を仕上げてください  「ももたろう」って英語でなんて言うんだろう ?? 
 ボルネオジャングル体験スクールの魅力は、ボルネオ島での自然体験が大きいと思いますが、今回のような事前の学習会を通した、スクール生同士のつながり、コミュニケーションの深まり、チームワークの醸成も大きな魅力の一つだと感じました。 4人の班長が内容を発表

 ボルネオジャングル体験スクールを通して、素晴らしい自然とかけがえのない仲間を見つけ、何より、自分自身の大きな成長につなげてほしいと思います。  出発まであと1週間。体調管理には十分注意してください。

情報管理課:八尾 ボルネオが待ってるよ!! 

企画展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲コーナーに生きた鳴く虫展示を追加しました。

P1010223.JPGのサムネール画像                                                                                             

展示パネルの扉をあけると!キリギリスやヒメギス、ツユムシが・・・。運がよければ鳴いてくれるかも知れません。

P1010222.JPGのサムネール画像 P1010218.JPG

ぜひ、虫の演奏を聴きに、ひとはくへ!           ぎっちょん君チーム 川東丈純

 

企画展「ぎっちょん君参上!」の虫に願いをコーナー。竹が思いのほか元気なことと好評につき、7月末まで延長します。

みなさんも鳴く虫に願えば、歌がもっとうまくなったり、音楽の演奏が上達するこもしれません。せひ試してみてくださぁい。

ぎっちょん君チーム 川東丈純

P1010216.JPGのサムネール画像P1010214.JPG

ひとはくサロンで君臨する巨大キリギリスが、仮面ライダーのように、なんと変身しました。(ライダーのようにだんだん強くはなっていきませんが・・・。)

夏休みは、ぎっちょん君ハウスも完成し、笑顔、笑顔でごきげんのぎっちょん君にぜひ、会いに来てくださぁい!                                        

ぎっちょん君チーム 川東丈純 IMG_8107.JPGのサムネール画像IMG_8108.JPGのサムネール画像

7月12日(日)に「小泉八雲と鳴く虫」を開催しました。

さて、講談「虫売り」の一席でございます。・・・・・・・・

DSC00031.JPG

と、河南堂珍元斎一座による寸劇講談ではじまりました企画展「ぎっちょん君参上!」のスペシャルイベント「小泉八雲と鳴く虫」。DSC00036.JPG

 

スペシャルゲスト、小泉凡さんが父上、時さん(小泉八雲の孫)が亡くなったため、急きょ、出演できなくなってしまい、野球でいうと4番バッター抜きでの開催でしたが、

鈴木武研究員の応援と、川東珍元斎のアドリブ紙芝居「小泉八雲物語」に差し替えての開催となりました。

寸劇は、いつもの河南堂四十一斎(虫売りの喜六)と河南堂御免奈斎(八雲:ヘルン先生)。時は、明治31年。江戸のにおいの残る市谷富久町のヘルンさんの家に、近所に住む喜六が訪ねてくるところから、はじまります。「また、仕事やめてしまいましてん・・・」という喜六にヘルン先生は「虫売り」の仕事を紹介し始め、「虫売り」の歴史の講釈をはじめます。 P1000477.JPG

小泉八雲の「虫の音楽家」というエッセーをもとにした珍元斎オリジナルの講談で、県立美術館藤原義勝ミュージアムティチャー制作の虫売り屋台を使った「虫売り」の再現が見もので、喜六が虫売りの売り声がどうしてもきんぎょ売りになってしまい、教えていたヘルン先生までも「さお竹売り」になってしまうという、けったいなお話です・・・・

P1000486.JPG P1000469.JPG「あー聞いてみたいなあ」とこのブログを見て気になった方は、ぜひ、企画展「ぎっちょん君参上!」の小泉八雲展示コーナーへ!屋台の前の床几に座ると、鳴く虫の声のあとに、講談「虫売り」が聞こえてきますので、一度お聞き下さいませ。

続いて、川東珍元斎のアドリブ紙芝居「小泉八雲物語」。P1000490.JPG

小泉凡さんのパワーポイント約100枚をもとに、兵庫文学館担当時代のキャリア?を生かして、八雲の人生や神戸時代のエピソード、愛した鳴く虫のこと、友人の凡さんについてなど、前列に陣どった子供たちとのかけあいで、なんとか4番不在をしのいだ珍元斎でありました。

 

P1000498.JPG P1000493.JPG P1000495.JPG 

さあ、つづいての登場は4番の代打、鈴木武研究員。八雲が神戸に来たわずか5年後に神戸にあらわれた、英国人ゴードンスミスのおはなし。 

       P1000504.JPG

ゴードンスミスは、スミスネズミのタイプ標本を神戸で発見しました。 そしていろんな日本の生き物の採取し、標本を英国に送っています。そのスミスネズミが最近六甲山で、猫のタツマキ君の活躍で再発見されたエピソードやスミスさんが八雲の著作を読んで興味をもった虫売りの屋台をまるごと買い取った話などをこれまた紙芝居風に紹介しました。そして、なんと八雲とおなじように明治日本の会談の採話もしていてびっくりです。 DSC00045.JPG P1000505.JPG

つづいて、大谷剛研究員の「八雲の聞いた鳴く虫」です。昨日完成した「ぎっちょん君ハウス」のデビューと相成りました。参加者は真っ暗ななかで、八雲の愛した鳴く虫の音に耳をかたむけました。

IMG_8105.JPG   IMG_8104.JPG  

聞きわけの訓練のあとは、深田公園へ。この日はまだ時間は早くマダラズスとシバススしか鳴いていませんでしたが、バッタを捕まえたりして、虫とたわむれ虫を愛した八雲に思いをはせました。

IMG_8112.JPG

 

 

最後になりましたが、小泉八雲の偉業を広く世界に伝え、そのバ トンを見事に息子凡さんに渡された小泉時さんのご冥福を祈ります。                                       八雲愛用の虫かご P1010217.JPG

 

ここで講談が聞けます。DSCF1659.JPG

みなさんも八雲の愛した鳴く虫を体感しに、ぜひ、ひとはくへ!八雲の作品と鳴く虫と講談がみなさんをお待ちしています。

ぎっちょん君チーム  川東丈純

                                                                        

いよいよ夏休み。といっても終業式がまだの学校もあるようですね。
それでもこの3日間は3連休だったはずです。
今日も館内は家族連れなど大勢のお客様でにぎわいました。

4階サロンにて

▲ぎっちょん君の変身コーナーも終日にぎわっていました

今日は「海の日」。ということで、午後に来館された子ども会向けに、
小林文夫主任研究員の特注セミナー「海の一生」があったのでのぞいてみました。

P1010272.JPG

▲地球儀を片手に熱く語る小林文夫主任研究員

「海は広いな♪大きいな♪〜」
その海にも「紅海」のような生まれたばかりの海、
青年期の海「大西洋」、壮年期を過ぎた海「太平洋」
そして、「地中海」は晩年期の海なんですね。

ひとはくでは団体向けに特注セミナーをやっています。
メニューも豊富。詳しくはホームページで「ひとはく手帖2009」p.24〜p.29をご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/09techou/09techou_all_page.pdf


今日は祝日。ということで土・日・祝日いつも15時からやってる「フロアスタッフと遊ぼう」をのぞいてみました。この3連休は「川で魚つり」です。

 

魚つり0 魚つり1

▲みんなうまく釣れたかな?

今日は特にたくさんの子どもたちが魚釣りにチャレンジ!
スタッフの笹山さん、美濃さんも大忙しでしたね。

魚の説明 紙芝居

▲つりの後は「魚のお話」と「外来魚についての紙芝居」

一番たくさん釣った子どもには「表彰状」までプレゼント!

ほかの子どもたちも、「ぎっちょんくんポイントカード」にスタンプをゲットしていました。
今度の週末25,26日は「星座万華鏡」です。こちらも、ぜひご参加ください!


さて、ひとはくでは夏休み期間中、8月31日まで無休です。
毎日いろいろなイベントがあります。

丹波で発見されたティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石などの展示、「ひとはく恐竜ラボ」でのクリーニング作業も毎日やっています。
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
今度の週末には、
■25日(土)11:00〜「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」
■26日(日)14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
などもあります。いずれも申し込みは不要。

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日のひとはく

2009年7月18日

連休、初日。みなさん、いかがお過ごしですか?

今日のひとはくをご案内します〜。(。・ω・)ノ゙

今日ご来館してくださった方も、ひとはくへ行くことを検討されてる方もどうぞ〜。

 今日からティラノサウルス類の歯をみなさんに見ていただけるようになりました。

今日の朝刊に掲載されたこともあって、朝から大勢のお客様がお越しくださいました。

3F.JPG   texirano.JPG

    3階丹波の恐竜化石展示コーナー      早速、篠山からお越しくださったお客様                    

 

実際に肉食恐竜の歯を見てどうでしたか?「ちっちゃい?」「大きい?」

 

館内はティラノサウルス類の歯の展示以外にも、魅力満載。

今、開催中の「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」が展示してある2階へ降りてみましょう。

ん〜、誰かが喋ってますね。

声は2F企画展示室前虫売り屋台から聞こえてきます。そして、その前に人だかりが。

ひとはくが誇る、謎の講談師「河南堂珍元斎」の虫売りの講談でした。

P1000395.JPG

ゆっくり座って、講談を聞くことができますよ。

 

あっ、イベントをやってますね。なんのイベントでしょうか。

DSCF5943.JPG フロントスタッフのイベント「川で魚つり」でした。

 どんな魚が釣れたかな?このイベントは明日・明後日も実施します。

 この他、フロントスタッフのイベントは毎日あります。是非参加してみてね。

DSCF5887.JPG  DSCF5927.JPGのサムネール画像 

      展示室ツアー                デジタル紙芝居

 

 さて、4階に上がってみましょう。セミナー何かやってるかな?

 

 三枝主任研究員と池田研究員のセミナー「カエル骨格作成教室」が実験セミナー室でやっています。少し覗いてみましょう。

カエルの内臓の話を聞いた後、トノサマガエルを解剖しています。

今日のセミナーが終わったら、「ポリデント」につけて明日もっと肉を剥がしやすくするんだって。

kareru.JPGのサムネール画像    kenngaku.JPG 

セミナーの様子。                       外からも見学出来ます〜。

                                  明日も見学できるよ。 

 

4階サロンには、「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」に合わせて虫の着ぐるみも置いてあります。

P1000422.JPG    musigurumi.JPG 

     いろんな衣装があるよ               着替え完了〜

                                  はい、チーズ。かわいい〜☆

 

青い服を着てカメラを持ってウロウロしている職員がいたら、それは私です。写真撮りますよ〜。

逃げないでね。('-'*)ヨロシク♪

 

ひとはくは8月末まで、休まず開館してます。ご来館お待ちしています☆

                                      小林美樹(生涯学習課)

 

 

2009年7月18日(土)連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」第4回を行いました。今回のテーマは森の昆虫。担当は、大谷研究員です。ひとはく連携グループNPO法人さんぴぃすの方もスタッフとして参加してくださいました。受講者は10名と少人数でしたが、遠く福井県から来てくださったご家族もいました。

一向は、芦有ゲートを出発し、旧あしや村(芦屋市青少年野外活動センター)へと続く山道をゆっくりと登りながら、昆虫採集をしました。あちこちで「あ!」「つかまえた」「先生これなに?」など声が上がります。そのたびに大谷研究員が「どれ」と言って解説をしてくれました。少人数ならではの特典です。キマワリやアカハナカミキリといった甲虫が多くとれました。時には、虫かごに入れている間に、ウスバカゲロウの成虫がオサムシに食べられてしまう場面も。食物連鎖を目の当たりに。

昆虫採集の様子 解説する大谷研究員
(写真左)外は暑くても森の中はひんやり、(写真右)昆虫少年からの質問

あしや村は海抜400m〜500m。車が通れる道路はありません。かつては子供たちのレクリエーション施設として、キャンプ場やアスレチック施設が整備されていたそうです。しかし、阪神淡路大震災で施設が利用できなくなり、昨年完全に撤去されました。今は森が広がるのみです。阪神芦屋駅からわずか4kmの場所にこんな環境が、と驚きです。

池の様子 アカハライモリ
(写真左)森の中に池が出現、(写真右)イモリがたくさんいました

最後はみんなでつかまえた虫を確認。見たり声を聞いただけの種類を含めて22種類の昆虫を確認しました。下の写真の昆虫は、尻があがったように見えるのでシリアゲムシの仲間なんだそうです。

昆虫を同定 シリアゲムシ

★★★★★★彡

来月の芦屋セミナーは、8月13日(木)「真夏の鳴く虫を聞く」(担当:大谷研究員)です。真夏の夜、虫の声を聞きながら涼んでみませんか?夏休みの思い出にも。

詳しい情報、申し込みはこちら→ http://hitohaku.jp/education/main.html

(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

丹波の恐竜化石の発掘では、国内初となる恐竜の全身骨格発掘に期待がかかっています。これは恐竜の中でも竜脚類・ティタノサウルス形類に属する大型植物食の恐竜、いわゆる「丹波竜」です。

実は発掘中に、この「丹波竜」を食べに来たと思われる肉食の恐竜の歯がたくさん見つかっています。肉食恐竜たちは歯を折りながら、かぶりついていたんですね。
そんな恐竜たちの中でも、今回、獣脚類・ティラノサウルス類の歯が見つかったのです。

   展示ケース

▲第3次発掘で見つかった「丹波竜」の歯と獣脚類の歯が同じ展示ケース内に。

ティラノサウルスの復元模型の前に、見つかった2本の歯を展示しています。

 

長さ2cmにも満たない前顎歯ですが、ティラノサウルス類の特徴である「D型」の歯です。予想される体長は5メートル?
すでに新聞やインターネットでは報道されていますが、ティラノサウルスといえば後期白亜紀に13mにも達したティラノサウルス・レックスを思い浮かべられる方は多いでしょう。
このティラノサウルス、いつ頃から大型化したのか詳しいことはわかっていません。というより1億年以上前の原始的なティラノサウルス類は、小型のものの化石しか見つかっていないのです。

最近、中国で1億年前よりもやや古い前期白亜紀の地層から大型化に向かう中間型のティラノサウルス類の化石が発見されました。
そして今回、その地層よりも古い「篠山層群下部層」(1億4千万年〜1億2千万年前)から発見されたのです。
このことはティラノサルス類の進化を考える上で、世界的に見ても重要な発見となるわけです。

 

歯1のサムネール画像 歯2のサムネール画像

▲1本は折れていますが上から見てD型がわかります。もう1本は前顎歯を舌側から見えるように展示しています

いよいよ、この歯を明日18日(土)から一般公開します。
8月31日(月)までの夏休み期間中、3階「丹波の恐竜化石」展示室にて見ることができます。

この機会に、じっくりとご覧ください。

(恐竜タスクフォース・生涯学習課長 平松紳一)

 

但馬海岸でユウスゲが咲きはじめています。

yusuge umi.jpg

ユウスゲは、山地の草原や海岸の斜面には えるユリ科の多年草で、花茎の高さは1.5 mにもなる背の高い植物です。

夏になると、淡黄色でやや芳香のある花をつけます。

 

yusuge up.jpg

花は夕方に開き、翌日の午前中に閉じるため、ユウスゲ(夕菅)の名がありますが、美しいレモンイエローの花の色から、キスゲ(黄菅)とも呼ばれます。

但馬の海岸沿いには大きな群生地があり、香美町香住の岡見公園や、今子浦の大引きの鼻が有名です。

yusuge gunsei.jpg

 

先日行った時には3時ではまだ早いですが、4時頃には開きはじめていました。

今の時期は日暮れが遅いので、6時ぐらいまでは写真も撮れそうです。ただ海岸なので、しばしば強い風が吹くことがあり、撮影に苦労するかもしれません。

 

okamikouen_zansho.jpg

残照に輝く日本海を眺めながら、ユウスゲ群生に包まれてみると、心が洗われる気がします。

 

            (自然環境評価研究部 高橋 晃)

ひまわり

2009年7月17日

 関東甲信越地方ではすでに梅雨明けがいわれていますが、近畿地方はもうしばらく梅雨がつづきそうです。ちなみに、「梅雨明けは、西から順に東へ」と思っていたのですが、どうやら単純ではなさそうです。

 梅雨が明ければ本格的な夏到来!夏といえば ひまわり

ひまわりの黄色を強調しました 道端のひまわり 
 通勤途中、両側の花壇にひまわりがたくさんありました。といっても、背丈ほどもある大きな品種ではなく、膝から腰高ほどのかわいらしいひまわりたちです。毎朝、ここを通過する時、両側から出迎えてくれます。 この日は、道端に車を停めて、パシャ!!(遅刻しないか心配でしたが)

 ひまわりの原産は、北アメリカ中・西部だそうで、コロンブスのアメリカ大陸発見後、ヨーロッパに広まり、中国を経由して江戸時代(寛文6年、1666年ごろ)日本に渡来したといわれています。
 また漢字では「向日葵」と表記しますが、「日廻り」にちなんでいるとされています。本当に太陽の方を追いかけているかどうかは、身近なひまわりでご確認ください。

情報管理課 八尾 

平成21年7月20日(月・祝)から展示が始まる「世界の鳴く虫 昆虫展」in 有馬温泉 瑞宝園の展示準備開始です〜。

 

P1000337.JPG

 

まずは、博物館の中から昆虫標本棚、ドイツ箱とパネルを運び出します。

重い棚を持ち上げているのは、平松生涯学習課長、西岡指導主事そして沢田研究員です。

これらを、車にのせます。

 

博物館を出発して車で走ること40分。有馬温泉瑞宝園に到着。

到着したら、早速瑞宝園のスタッフが搬入のお手伝いをしてくれました。  

 

P1000338.JPG 

 

P1000339.JPG  P1000341.JPG

 

1階ロビーで展示開始です。

昆虫標本棚にドイツ箱を各面2箱、4面にセットしていきます。

後ろのボードには大谷研究員の解説パネルや鳴く虫クイズのパネルを展示していきます。 

 

P1000348.JPG   P1000350.JPG

   ロビーはこんな感じです    左から都志支配人・徳田副支配人・平松生涯学習課長 

 

 

瑞宝園のスタッフのおかげで手際よく、30分ほどで展示完了。

このあと、特製のソーダをいただきました。

仕事の後の炭酸ジュースは美味しい♪

 

 

P1000349.JPG  P1000345.JPG

     瑞宝園のロビー          瑞宝園外観

 

 

展示期間は、平成21年7月20日(月・祝)〜8月31日(月)

展示場所: 有馬温泉 瑞宝園 1階ロビー

 

是非、見に来てね〜。

 

なんと、「ぎっちょん君有馬に参上!」セミナーもやっちゃいます。

ひとはくの大谷研究員と謎の講談師が出演します。

※セミナーだけでも、ご参加OK!(要電話予約)

8月 1日(土)20:30〜21:10「鳴く虫講談と聞きわけ」

8月22日(土)20:30〜21:10「鳴く虫講談とお絵かき」

 

詳しくは、瑞宝園まで 078−903−3800

http://homepage3.nifty.com/zuihouen/

 

 

小林美樹でした(生涯学習課)

6月末に、西脇市芳田小学校3年生20人と一緒に自然環境体験学習を行いました。
この小学校は、学校の近くの里山でいろんな活動をしているそうです。


テーマは、植物観察の方法「ドングリがなる木の葉っぱを観察しよう!」です。

はじめに「里山」で見られる木のはなしをして、「葉っぱ」に関する資料などを配りました。

houta3nen.jpg     houta3nen (1).jpg

◆研究員から「里山の木」の話し      ◆配布した資料など
                          
(葉っぱのコピー、ビニール袋など)


houta3nen (2).jpg

◆配布資料などに自分の名前を書いています

(だれかな〜、ビニール袋であそんでいるのは。)

 

配布された資料とビニール袋をもって、いざ 外へ!

houta3nen (3).jpg    houta3nen (4).jpg    
◆高い木の葉っぱは、落ち葉を探したりします    ◆ドングリが落ちていました(去年の?)
 

houta3nen (5).jpg   houta3nen (6).jpg   
◆葉っぱを選んで・・・                    ◆それぞれ葉っぱを採取

  
葉っぱを採取して、ギザギザや葉脈(ようみゃく)などを観察します。

セミナー室に もどってからは・・・

採ってきた「葉っぱ」と「葉っぱのコピー」と、どれがどれか合わせてみます。

深田公園に植えられているクヌギの「葉っぱ」や「若い果実」、「今年の花のあと」や、その他のドングリがなる木 の「葉っぱのギザギザの先」、「葉っぱのうらとおもて」などを拡大装置でスクリーンに拡大して、みんなで観察しました。

また、ドングリがなる木は、種類によってはドングリが熟すのに約2年かかる(花の咲いた次の年の秋に熟す)ものがあることを説明しました。

houta3nen (7).jpg

◆観察したことなどを一生懸命、ノートに書いています

(「アベマキの葉っぱのうらに毛がたくさん」、「アラカシのギザギザいたい」、「コナラの葉」、「クヌギのドングリ」・・・、中には絵をたくさん描いてくれている子もいました。)

 

みんな、学校の近くの里山で、ドングリがなる木をさがしてね。

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

梅雨明け間近。蒸し暑い毎日が続いています。

さて、ふと深田公園を見下ろすと、3羽のハシボソガラスが噴水プールにやってきました。1羽だけ大きかったので、親子かもしれません。そして何度もためらいつつプールにどぼんと入りました。

カラスの行水

別に珍しくない光景です。黒い色は光を吸収するので、カラスはさぞかし暑いだろうといつも思います。
でも太陽に暖められた噴水プールの水は、涼をとるというよりはむしろ熱いのではないでしょうか。
試しに水温を計ってみました。36.5℃。熱いというほどではありませんでしたが、外気温は32.5度。外のほうがやや涼しいようです。

そこで遅ればせながら、ようやっと気付きました。このカラスたちは、気化熱を利用しているのでした。
気化熱は、水が気体になるときににうばわれる熱のことです。つまりぬれた羽がかわくときに、表面の熱が少し下がります。ちなみに手元の乾湿計の湿度計は、27.5度でした。改めてずいぶ違うことに驚きました。

『カラスの行水』 カラスたちは、ちょっと水に入っただけでさっさとどこかへ行ってしまいました。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

コミュニティデザイン研究グループでは、地域の昔の様子がわかる古写真を研究材料として収集する活動を進めています。

7月12日(日)のキャラバンでは、佐用町三河地域で16名の方から提供いただいた840枚もの貴重な古写真の一部を、昔の三河の様子を思い出していただき、これからの三河を考えていただく機会として、地元主催の「ふれあい喫茶」の中で展示しました。

昔の懐かしい写真に囲まれながら、和やかな雰囲気のもと、ふれあい喫茶は始まりました。

sized_DSC06165.JPG

 

研究員が写真について質問すると、皆さん懐かしそうに当時の思い出を語って下さいました。

sized_DSC06167.JPG  sized_DSC06168.JPG

 

sized_DSC06170.JPG  sized_DSC06176.JPG

 

こちらは、稲を架けて干す「はぜ木」の前に並んだ子どもたちを撮影した昭和30年頃の写真です。

現在はこのようなはぜ木はなくなってしまったとのこと。よく子どもの遊び場になっていたそうです。

sized_1.JPG

 

こちらは、隣組単位による共同田植の風景。隣組は、村の共同作業をとり行う単位で、現在は高齢化、過疎化によって成り立たなくなってきているそうです。なお、現在は共同田植は行っていないとのこと。

sized_3.JPG  

古写真には、記憶を呼び覚ます大きな力があるようです。地域の自然環境や暮らし方の移り変わりを知る手がかりとして、大きな可能性を秘めています。

今後も、キャラバンでの古写真の効果的な利用方法を検討していく予定です。

 

上田 萌子(自然・環境マネジメント研究部)  

互いの交流・連携をさらに進めて行くために、7月13日に協力協定の調印式を行いました。

会場は、県立播磨中央公園に隣接する加東市滝野図書館の3階会議場です。
  

katosi.jpg  katosi (1).jpg

◆みどりに囲まれた滝野図書館            ◆図書館の入口(調印式の案内があります)

 

加東市のマスコットキャラクターの「加東 伝の助」くんも、スタンバイOK!?

  

katosi (2).jpg  katosi (3).jpg
◆伝の助 くん と 加東市の       ◆ちょっと休憩?
スタッフのみなさん 

 

山本 加東市長、中瀬 副館長のあいさつ、協力協定書朗読のあと、
(伝の助 くん が見守る中、)調印が行われました。
   

katosi (6).jpg 

◆見守っている 伝の助 くん  

 

s-DSCN0995.jpg

◆調印後の中瀬副館長(左)と山本市長(右)

ちょっとしたハプニングです!!

集合写真を撮るために、壇上に登ろうとした 伝の助くん、
あわててしまったのか、つまづいてしまい、

頭がグラッときたので、みんなに支えられています。

 

katosi (8).jpg

◆頭を支えられる 伝の助 くん


s-CIMG1518.jpg

◆集合写真 ( やっぱり、めだっている 伝の助 くん )

 集合写真も無事、撮り終えました。

 

早速、夏休みには下記のような連携事業が予定されています。

加東市滝野図書館2階ギャラリーにおいて、「まちまるごとミュージアム(チラシはこちら

090714.pdf)」の展示が開催されます。

期間は8月1日(土)〜9日(日)です。

綺麗なモルフォチョウや甲虫類、トリケラトプスの頭骨レプリカやキベリハムシの拡大模型、魚竜などが展示される予定です。

また7月29日に開催されるプレイベント「子ども大昆虫調査隊」で採取した昆虫を描いた作品も展示されます。

 

みなさん、見に来てくださいね。

「まちまるごとミュージアム」展示のお問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

今年の主役

2009年7月14日
 12日に「小さな虫の標本作り」の講座を行いました.

 標本にするのは主に5ミリくらいの虫で,天気がよければ博物館の周りで採ります.

 例年はコフキゾウムシがよく採れ,顕微鏡で見るとキラキラと奇麗なので,講師と
しては頼りにしている種類なのですが,今回は草刈り直後で激減(>o<)

021c.jpg
 その代わりに主役になってくれたのが写真のオオクチブトゾウムシでした.深田公
園でもときどき採れた虫ですが.今年はなぜかよく見かけます.コナラの葉などに止
まっていることが多いようです.みんなで探して人数分ゲット!
 他の場所でもそんなに珍しい虫でもないけれども多い種でもなく,割と大きなクチ
ブトゾウなので,どちらかというと採れたら嬉しい虫です.

022c.jpg
 野外では黄色っぽい粉で覆われているのですが,標本にすると茶色い背面と緑の側
面のツートーンです.緑色はコフキゾウと同じように鱗片の色です.

昆虫共生・沢田佳久

7月18日(土)から9月27日(日)の72日間、幕張メッセ国際展示場で開催される「恐竜2009 砂漠の奇跡!!」に丹波の恐竜化石が展示されます。

この恐竜展は、日本経済新聞社・テレビ東京などが主催するもので、なんと言っても目玉の一つは、中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区のジュンガル盆地で見つかった「マメンキサウルス」です。
この骨格標本の全長は35mで、過去最大と言われた「スーパーサウルス」の全長33mを超え、世界最大級の恐竜であるとのことです。

今日は閉館後、博物館3階に展示していた産状レプリカや「脳函」「環椎」「歯」「尾椎」「血道弓」などの貴重な標本がていねいに美術梱包されて幕張に向かいました。

尾椎を丁寧に

▲尾椎もていねいに梱包されて・・・

木枠の運び込み

▲まず、木枠が運び込まれました。この中に産状レプリカを入れて運びます

木枠に入った

▲木枠に産状レプリカが収まりました。このあと固定します

出て行く

▲博物館の荷解き場からトラックに運び込まれました

「恐竜2009」については、こちらで
http://www.kyoryu.jp/index.html

みなさんの中で東京方面に行かれる方は、ぜひ千葉の幕張まで足を伸ばして「恐竜2009」をご覧ください。

さて、さみしくなった館内「丹波の恐竜化石」展示コーナーには、
この夏休みに向けて新しい展示が!?

せっかくの夏休みですからひとはくに来られたお客様にも満足いただけるよう準備中です!何が展示されるかは、準備が整い次第、報告いたします。6月に世間を騒がせた「ティラノサウルス類の歯」も展示の予定です。
お楽しみに!!

(恐竜タスクフォース・生涯学習課長 平松紳一)

今年から全国で教員免許状更新講習が始まっています。

対象となる先生方、もう準備はできていますか?

ひとはくでも教員免許状更新講習を8月11日と12日にそれぞれ行います。

8月11日(火)は「タンポポの仲間を学習する」を鈴木武研究員が担当し、
8月12日(水)は「ハチの知識増強講座」を大谷剛主任研究員が担当します。

いずれも申し込みは、科学技術振興機構(JST)です。

JSTには、平成16年から18年の3年間、私も担当の一人としてかかわった地域科学館連携支援事業で大変お世話になりました。
「校庭の樹木図鑑」や「水生昆虫図鑑」「環境マップ」などのコンテンツを
作成して、ひとはくのホームページでも学習素材の中に紹介しています。

http://hitohaku.jp/education/materials.html

今年、JSTでは全国で千葉県立中央博物館と岐阜県先端科学技術体験センター、屋久島町立屋久杉自然館、そして、ひとはくを合わせた4館で「地域科学館等連携講座」を開設しています。
詳しくは、下記のアドレスをご参照ください。

http://rikashien.jst.go.jp/teacher/index.html

締め切りも迫っています!!
ぜひ、ひとはくで教員免許状更新講習を受けてください。

(生涯学習課長 平松紳一)

 7月11日(土) 4Fひとはくサロンで 「ぎっちょん君ハウスを描こう」イベントが行われました。

 登場からおおよそ1か月。ちょっと夏ばて気味で疲れていたぎっちょん君のお色直しからイベントは始まりました。 初めてのお色直しに緊張気味のぎっちょん君。目をつり上げながらその時が来るのを待ちます。

その時が来るのを待ちます 準備はいいかい?

参加してくれた子どもたちは、ペンキが服につかないようにビニールの袋で作った即席の作業着を被りぎっちょん君に向かいます。 珍元斎さんの合図で一斉にお色直しにかかりました。

ここは黄色だよぉ 顔の正面にも・・・・・ みんな、色を塗ってくれてありがとう(ぎっちょん君より)大きな刷毛や絵の具の筆など、思い思いの道具で好きな色のペンキでどんどんお色直しを進めていきます。あっという間に予定の時間を過ぎました。ようやくお色直し完了!!ちょっと男前になったぎっちょん君。とても満足そうでした。

イケメンのぎっちょん君!!

 引き続いて後半。ひとはくに取材にお越しになっていた、兵庫県の広報専門員の米田さんにも飛び入りで参加していただきました。お姉さんの合図で、今度は一斉にぎっちょん君ハウスの外壁となるボール紙にペンキで絵を描きました。

何を描こうかしら? ここは茶色で決まり! はばタン発見!! 違う色も使って・・・・・ 見て見て!!ぼく、上手でしょう 完成に近づいてきたよ へたりこんで描いちゃおぅ こういう時の子どもの感性って本当に素晴らしいですよね。みんないきいきと、そして黙々と筆を走らせていました。中には、手のひらや足の裏にペンキを塗って手形・足形を描く子もいました。広報専門員のお姉さんも絵筆をもち、はばタンを描いてくださいました。

 やったァ!!完成したぞっ!!

最後に記念写真を撮りました。

明日も楽しいイベントがあるよ!! ひとはくに来てね!!

情報管理課:八尾 これでよしっ 

 

 

帰ってきたファーブル。といっても、ジャン・アンリ・ファーブルが生き返った

わけでもなく、あの日高敏隆先生の著作「帰ってきたファーブル」の紹介でもありません。

時は、7月5日。場所は、有馬富士公園の有馬富士自然学習センター。

昨年実施した「ひとはくファーブル大作戦!」のなつかしいイベントが1日だけ帰ってきたのであります。

その模様を紹介します。

DSCF0031.JPG

 

 

 

自然学習センターの動物のふんを紹介する企画展「森のそうじ屋さん」にちなみ、巨大ふん玉、スカラベのかぶりものを従え、橋本佳明研究員といってきました。

 

 

 

タイトルは河南堂珍元斎のお絵かき講談「うんち大好き すからべぇ」です。 DSCF0015.JPG

 

 

 

 

 

 

寸劇つきの参加型講談で、こどもたちに、主役の「すからべえ」やふん玉を力づくで奪いとる「すからべえもん」、手伝うふりをしてふん玉を奪おうとする「すかはち」をやってもらいました。 DSCF0027.JPG DSCF0026.JPG

 

 

 

 

すからべえとすからべえもんは、6年生の男の子たちで、たちまわりも恥ずかしがらずにやってくれ、上手いもんでした。

DSCF0039.JPG

 

 

 

 

 

なんと、すかはちは3歳のかわいい男の子。ふん玉をだましてとるような子に決して見えないのが、とてもよかったです。

  

 

 

講談のあとは、うんち虫博士、橋本佳明研究員のファーブル+ふん虫講座。 DSCF0053.JPG

 

 パワーポイントでやらずにあえてアナログに紙芝居風にしました。紙芝居のおっちゃんは子どもたちに大人気でした。 

さいごは、有馬富士に生息する生きたふん虫センチコガネやムネアカセンチコガネをさわったり、模型やふん虫を見てのお絵かきです。珍元斎もセンスに描いて子どもたちにプレゼントしました。 DSCF0068.JPG

 

 

 

 

 

このときみんなが描いてくれた絵は、ひとはくの「ぎっちょん君参上!」展でキリギリスの絵と一緒に展示中です。ぜひ、見てくださいね。

 

 

 

ぎっちょん君チーム 川東丈純

生涯学習課の両角さんがすてきなTシャツを着ておられたので写真を撮りました。
ひとはくの近くにある、某アウトレットモールのデザインTシャツ専門店で購入されたそうです。

shirt_7649.jpg
背中には、モンキアゲハとシロオビアゲハ

shirt_7650.jpg
前面には、バラとチョウ。
使われているチョウは、シロオビアゲハ、モンキアゲハ、オオゴマダラ、アサギマダラ、タイワンアサギマダラです。左下のアゲハは、シロオビアゲハの白紋を塗りつぶしてあります。

このTシャツは、白と黒の模様の、しかも、同じような大きさのチョウを選んで、デザインされています。すべて日本で見られるチョウです。デザイナーさんのこだわりですね。このうち兵庫県にいるのはモンキアゲハとアサギマダラで、ほかは沖縄にいます。


昆虫にはいろんな模様がありますよ。
夏休みの宿題に、つかまえた虫を写真にとったり、昆虫図鑑をめくって、いろんなデザインを考えるのも楽しいかも。

昔「ワンダフルデザイン」という企画展で、蛾を使ってネクタイをつくったことがあります。ハーモニー44号(2004年1月号)に記事が出ています。

アートな方々とコラボして「生物多様性のデザイン」とか。そんな企画展、やってみたいですね。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

企画展「ぎっちょん君参上!」七夕便乗企画!「虫に願いを・・・」好評実施中です。 

 DSCF0078.JPG

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの方々が虫さんたちに願いを託してくださいました。見てみると「家族みんなでなかよく暮らせますように」とかスタンダードなものにまじって、「蚊にさされませんように」「虫も元気で健康で生きれるように」「虫の王子さま迎えにきて」など虫らしいものも・・・。DSCF0081.JPGDSCF0080.JPG DSCF0082.JPG                                                  

そして、よく見ると「ピアノが上手になれますように」「ヤマハの発表会でうまくひけますように」なんていうのもあります!

おっ、これは・・・。そうです、虫の音楽家鳴く虫に願いをかければ、音楽の演奏がうまくなるかも知れない・・・ということでございます!  なるほど。

 

 

 

明日は最大の山場、7月7日です。7日が終わっても、12日までは実施予定ですが、みなさんも2F企画展示室で鳴く虫への願いを短冊に書いて飾り、4Fひとはくサロンの巨大キリギリスぎっちょん君に祈りをささげれば、音楽家としての才能をさらに開花させられるかもしれません。音楽の好きなよい子のみなさん、新たな都市伝説が生まれた“音楽がもっとうまくなるかもしれない展示”企画展「ぎっちょん君参上!」の「虫に願いを」コーナーで虫に願おう!

ぎっちょん君チーム 川東丈純

みなさん、こんばんは。夜のひとはくからのリポートです。

巨大キリギリスぎっちょん君が夜どうしているか、おそるおそるしらべてみました。

すると、なんと、眠そうな目をしていたのです。

展示ももうすぐ1か月、ちょっとバテ気味なのかもしれません。 DSCF1658.JPG

7月11日の「ぎっちょん君ハウスを描こう!」にあわせて、お色直しをする予定です。

みなさんもバテ気味の巨大キリギリスぎっちょん君に気合いを入れにぜひきてください。

眠そうなぎっちょん君が君たちを待っています。

 

 

 

 

川東丈純

虫に願いを・・・

2009年7月 4日

7月7日は七夕。ひとはくでは、4Fひとはくサロンで七夕の笹かざりを置いてます。

しかし、企画展「ぎっちょん君参上!」といえば、星でなく虫でございます!

ということで、おもいきって虫に願いを・・・かけてみることししました!パチパチパチ・・・

DSCF1662.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星に願いを!の笹かざりは、七夕が終わるとおしまいですが、ぎっちょん君の

虫に願いを・・・のほうは、竹が枯れるまでのロングランでございます!

DSCF1666.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたも星はもちろん、虫や森羅万象、八百万の神々に願って、ぜひ、

ひとはくの「虫に願いを」コーナーにぜひお立ち寄りを!

虫の神々にかわりましての、珍元斎からのお願いでした。

 

川東丈純

 

 

 

 

謎の好男子・・・いや講談師、河南堂珍元斎でございます。

6月27日(土)にぎっちょん君参上!展のスペシャルイベント、

講談「ノコギリ名人 ぎっちょん君誕生!」を2F企画展示室前

スペースのこけら落とし公演!で行いました。その模様のさわり

を紹介します!

DSC_0188.JPGここは兵庫県は三田の深田公園でございます

野辺へ出て参りますと春先のことで、空には

ひばりがチュンチュンさえずって、下には

ンゲ、タンポポの花ざかり、陽炎がこう燃え

立ちまして遠山にはスーッと霞の帯を引いた

よう、麦が青々と伸びて菜種の花が彩ってい

ようという本陽気。そんな中、土のなかから

うまれ出ましたのが、このお話の主人公ぎっ

ちょん君でございます。

 「あー、やっと生まれ出れたな。うわー、お

てんとさま、まぶしいなあ。クラクラすんなあ。

それにしてもわしの触角りっぱやなあ。われな

がら惚れ惚れすんなあ。

 よし、だんだんあしもかたなってきたなあ。」

 

と体をばくねらせながら、土のかたまりをこえ、

巨大な小石をのぼり、葉っぱだらけの世界へやっ

てまいります・・・ 

DSCF5633.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というような感じで始まりました、まず、登場するのは、

鳴かないキリギリス、ぎっちょん君。ちょっと太めのぎっ

ちょん君役は、スペシャルゲストの県立美術館の橋本尚人

さん(河南堂四十一斎)で、ひとはく・美術館連携寸劇講談

となりましたDSC_0186.JPG DSC_0185.JPG 

珍元斎との共演は、数十回にのぼります。息もぴったりで、

ノコギリ音楽を奏でました。

ほかに登場する虫たちを紹介します。

DSCF5639.JPG 

 

まずは、ぎっちょん君とえさの花粉を奪い合う、ミツバチのハチリン(FS西口さん)。

そして、ぎっちょん君と戦うカマキリのカマエモン(北村研究員)にぎっちょん君と

恋に落ちるキリコ(FS笹山さん)・・・。

3人とも本番直前の指名とは思えない迷演技ぶりでございます。拍手喝采!

DSCF5649.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF5647.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF5658.JPG

子供たちも飛びいり参加しての大賑わいの寸劇講談でございました。 

それから、講談を聞いて、自分で想像した、ぎっちょん君を描きましたリアルなキリギリス派からマンガのぎっちょん君派まで、いろんな絵

できました。このときの絵は4Fのひとはくサロン展示  DSCF5669.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF5672.JPG

お絵かきのあとは、大谷研究員と深田公園へ生ぎっちょん君さがしDSCF5676.JPG      

 

子どもたちも虫の格好をして虫になった気分での虫探しです DSCF5685.JPG

 

ショウリョウバッタやカナヘビ、カエル、ハチなどを捕まえました。盛りだくさんの

ぎっちょん君イベントでございました。

次回の講談は、7月26日でございます。乞うご期待!

DSCF5696.JPG

 昨日、鈴木武研究員と沢田佳久研究員による環境体験事業「スーパー『むし』ビンゴ 〜ひとはく深田公園〜」が行われました。

 参加したのは、小野市立小野東小学校3年生5クラスの皆さんです。

 ホロンピアホールでガイダンスを受けた後、2グループに分かれて順番にカタツムリの観察(スケッチ)と虫探しについての授業を受けました。

 

P1000170.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像   かたつむりをスケッチ中

    あらかじめ探す虫の番号を選んで、ビンゴシートに書いておきます。虫をゲットできたら、研究員にスタンプを押してもらいます。

DSC06004b.jpg ビンゴシート

 

いよいよ虫捕りに出かけます。研究員に虫の居所ろ聞きながら探しました。何が見つかったかな?

DSC05982.JPGのサムネール画像 捜索開始!  

 

DSC05980.JPGのサムネール画像のサムネール画像ダンゴムシをゲット

石の裏側や落ち葉の下、木の幹などをくまなく探します。

 

DSC05993.JPGのサムネール画像沢田研究員のレクチャー

 

池ではアメンボがたくさん捕れました

DSC05999.JPGのサムネール画像網ですくう子どもたち

 

P1000193.JPGのサムネール画像カマキリをゲット

 

 

トンボはすばやくて中々捕まえられません。

DSC06043.JPGのサムネール画像

元気いっぱいに走って跳んでもみても…

 

 

 他にも、ハチ、チョウ、アブラムシ、アリ、バッタなどの虫を見つけることができました。どんな所にどんな虫がいるのか、分かったのではないでしょうか。中には、池でカエルを捕まえた子もいました。ビンゴはできたかな?

P1000200.JPGのサムネール画像 

最後に鈴木研究員からまとめのあいさつ

 

 

 次は、ぜひ家の周りで虫ビンゴに挑戦してみてくださいね。

 

上田萌子(自然・環境マネジメント研究部)

 


6月26日(金)から27日(土)にかけて「ヒメボタル観察オールナイトハイキング」を実施しました。
スタッフも入れて総勢44名が、ほかにだれもいない真夜中の武庫川渓谷を歩きました。

22:00 JR武田尾駅集合。はりきって出発しましょう!

takedao0626-2411.jpg


23:00頃から1時頃まで、桜の園付近で、じっくりかんさつしました。

ゲンジボタルがけっこう見られました。ヒメボタルはまだ最盛期ではないようで、あまり数は多くありませんでしたが、0時をすぎる頃から活発に飛びました。

0:30頃 トンネルの出口を舞うヒメボタルの写真を狙いました(背景露光は19:30)。
しかし、あまり飛んでくれませんでした。トンネルを吹き抜ける風が嫌いみたいです。
takedao_0829.jpg

1:00から2:00 休憩中
ときどきゲンジボタルが飛んでいました。照明がなく遠くまで見通せるので、美しいです。
風が吹き抜けるので「寒い」という人も。ちょっと飽きて来たかな・・・でも帰るにも帰れないですから。
takedao_0849.jpg
1:30頃 休憩の場所のすぐ山側には、ヒメボタルがたくさん飛んでいました。
takedao0626-2385.jpg
2:10 空を見上げるとカシオペア
この日はよく晴れて、星がよく見えました。写真に撮ると、肉眼で見るよりたくさんの星が写ります。
cassiopeia_0854.jpg
4:00 明けの明星
takedao_0877.jpg
4:15 ほぼ夜明けです。みなさんお疲れさまでした!!
takedao_0884.jpg

もっと気軽にヒメボタルを見たい!という方は、丹波市山南町のヒメボタル祭においでください。丹波のヒメボタルは日没直後に活動しますので、気軽に観察することができます。

佐用町昆虫館でもヒメボタル観察会が行われますが、こちらは会員限定です。メール会員は登録無料ですので、どうぞご検討ください。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)

先日、岩手県北上市で行われた木材採集会に行ってきました。植物採集でなく、あえて木材採集というのは、山に生えている樹木を切って、その樹幹を集めるからです。樹幹を集めるためには樹木を伐採しなければならないので、ふつうの植物採集のように簡単にはいきません。まず林野庁に国有林での伐採許可を申請し、許可書を取ってから管轄の森林管理署へ出向き、許可エリアの山や林道の様子を聞き、林道ゲートの鍵を貸してもらって初めて山へ入ります。

山では、おもに花や実をつけている樹木を探し、直径20 cm以下の細い樹木を鋸で切り倒します。太い樹木の場合は、チェーンソーを使い樹幹から材ブロックを採取します。

 

mokuzai1.jpgのサムネール画像            (写真1チェーンソーで材ブロックを採集する)

 

 

切られた樹幹にはラベルをつけ、花や葉と合わせて写真を撮ります。

 

takahasi2.jpgのサムネール画像    (写真2 材にラベルを打ち、花とともに写真撮影)

 

枝先を採って証拠さく葉標本としますが、高い樹木の枝の採集が大仕事で、電線保守用の高枝切りを操るには若者の体力と、年配者の熟練した技術との共同作業が必要です。

 

takahasi3.jpg      (写真3 さく葉標本用の枝先の採集)

 

採集会は現地よりも宿舎に帰ってからの方が大変です。重要な仕事は標本作りと食事の用意です。標本班は、乾燥機にかけている標本の乾燥具合のチェック、さく葉標本の形直し、)、材標本からプレパラート用の小さなブロック切り出しなど、夕方5時から7時過ぎまで休む間もなく作業が続きます。

 

takahasi4.jpg                (写真4 さく葉標本の方直し)

 

夕食は食事班が食料の買出しと料理を担当し、標本整理が終わるころ交代で入浴し、8時過ぎにようやく全員そろって夕食です。調査は基本的に自炊で、10数人の食事を朝、昼、晩と作るのはかなり大変ですが、美味しくても不味くても、自分たちで作った食事での酒盛りは楽しいものです。夜11時頃までには就寝して、翌朝は6時からまた標本チェックと朝食準備。食後、お昼のおにぎりを作って、8時には山へ出発します。合宿のような採集会ですが、フィールド経験の浅い若い人たちには、現地での樹種鑑定や伐倒、標本作りなどの技術習得の場として重要な意味があります。

 

 

takahasi5.jpg    (写真5 若い大学院生たちに材ブロック作りを教える)

 

この木材採集会は、(独)森林総合研究所(森林総研)が主体となり、国産全樹種の木材組織識別データベース化を目的として、樹幹(材鑑標本)、証拠さく葉標本、画像資料、DNAサンプルなどを収集しています。私もひとはくの開館前から参加して、おもに樹種同定とさく葉標本作りで協力してきました。それらの材鑑・さく葉・プレパラートの重複標本は、ひとはくの収蔵庫にも保管しています。

 

takahasi6.jpg            (写真6 ひとはくの材鑑標本)

 

1万点近い日本産材をしかも証拠標本つきでそろえた森林総研の木材標本庫は、世界的に貴重な標本庫として認識されるようになってきました。しかし、まだ国産全種の収集には遠く及んでおらず、木材採集会は今後も継続されることになっています。

 

                                高橋 晃(自然・環境評価研究部)

こんにちは  フロアスタッフです。

毎日暑いですがお元気ですか?

ただいまひとはくでは初夏の鳴く虫巡回展〜ぎっちょん君参上〜を8月31まで開催中です。

6月6日に制作しました体長2メートルの巨大キリギリス「ぎっちょん君」もみなさんをお待ちしています。

 

kyodaigichon.JPG              (巨大ぎっちょん君)

 

6月13日(土)・14日(日)には虫をじっくり観察しながら鳴く虫お面をつくりました。

 

nakumusiomen.JPG                         ( 鳴く虫お面の完成〜)

 

 来月7日は七夕です。ちょっと夜空を見上げてみましょう。

笹の葉さ〜らさら♪一年に一度彦星と織姫が天の川で出会える日、晴れるといいですね。

7月4日(土)・5日(日)に ひとはくサロンで小さな七夕飾りを作ってみましょう。

短冊にどんな願い事を書きましょう?

だぁれ?お金持ちになれますようにって願ってるのは?

 

 

7月11日(土)・12日(日)は「画はくの日〜鳴く虫を描こう!」

18日(土)・19(日)・20(月祝)は「川で魚つり」

25日(土)・26(日)は「星座万華鏡」と盛りだくさんのイベントを予定しています。

ぜひ ひとはくへおこしくださいませ。

小野眞弓(フロントスタッフ)

人と自然の博物館の三橋先生から一緒に水生昆虫の標本を作ってみませんかとおいを受けたのが,平成12年11月ころでした。その後,人と自然の会の人たちと相談し,入標本サークルができました。

全国の博物館の中でも水生虫の研究者は少ないですが,当館には三橋先生がおられます。そのまれた境の中,NPOの中でも水生虫の入標本活動をしているグループは無と思い活動を始めました。当初の目的だった『水生虫の標本を博物館に展示する』活動の成果の標本は現在もひとはく4階のレファレンスに展示されています。その後ドリームスタジオにも参加することになり,年大体1回の参加ですが,水生虫の入標本を中心に活動しています。平素の活動が余り活発でないのが残念ですが,水生虫を調べることにより河川の自然境がわかります。そのことを念頭においてこれからもさんにアピールしていきたいと思います。

 

さて、6月21日(日)第145回ドリームスタジオ『入標本を作ってみよう』の開始です。

 

6-1_hitotosizenn.jpgのサムネール画像のサムネール画像 

木村サークル長の司会のもと,小学校低学年の子には少し難しかったようですが,クイズでスタートしました。水生虫のカゲロウ・トビケラ・カワゲラ・ヘビトンボの問題です。子どもたちも保護者と一に考えてなんとか全員が正解でした。

 

 

6-2_hitotosizen.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 

 

 

 

 

6-3_hitotosizenn.jpgそのあと入標本の作り方とラベルの書き方の説明があり,4階関前で水生虫中心の入標本の作成をしました。

 

 

「今日標本を持って帰りたい」と言う子もいましたが,液が固まらないので次のドリームスタジオの日まで待ってと言って納得させました。部屋にり,アンケートを書いてもらいましたがアンケートもみんな真に書いてくれていました。今回は計画通りに進行し,時間通りに終することができました。

参加した子どもの年齢幅が大きく,理解してもらうために説明の工夫が必要であること,また水生昆虫の標本をもっと見せてあげられるよう次回に向けて準備したいと思います。

 

能勢 公紀(NPO法人 人と自然の会  入標本サークル

岩槻邦男のコラム6

2009年6月30日

 ひとはくの活動の中で、さまざまな階層向けに、多様なセミナーを開設していることはもっとも分かりやすい事業の一つです。セミナーの内容紹介のためには、「ひとはく手帖」が毎年刊行されています。この印刷物は、経費節減のあおりを受けて今年から印刷できなくなってしまいそうでしたが、事業部の努力で、資金援助をしてくださる応援団を組織し、09年も無事刊行できました。これも、資金がなかったらできない、などと引っ込んでしまうことのないひとはくの現状を示す具体例です。

 ひとはくのセミナーにはいろいろの形状のものがあります。わたし自身についていいますと、08年以前は、誘われるままに年に1、2度関係したくらいでした。08年になって,もっと積極的に参画と恊働の姿勢を見せようということで、月1回のペースで、「博物館で生物多様性を考える」という10回シリーズを設定しました。生物多様性条約加盟国会議のCOP10が来年名古屋で開かれるというのに、生物多様性についての正確な理解が広がらないことに問題意識をもっていたからでした。このセミナーは無事完結しましたが、講師もレポートを書くのが責任だという日頃の持論にもとづいて、セミナーで話したことを軸に出版物の準備をしました。研成社の「のぎへんの本」のシリーズに加えてもらうことにし、先日から校正刷りのチェックをしています。間もなく刊行されるはずで、さまざまな批判が届くのを期待しています。

 生物多様性という課題はわたしの仕事の中核にあるものですから、10回シリーズも余裕で語ることができました。しかし、このセミナーで話したことを起点にして、「人と自然の共生」という概念を実践してきた日本人のコンセプトを歴史的な展開に合わせて考察してみたいという、怖いもの知らずの妄想に取り付かれました。関連の話題について、昨年の『人と自然』に欧文の総説を掲載してもらいましたが、この課題をさらに詰めてみたいと考えたからでもあります。そこで、今年は、「日本列島の歴史——人と自然の共生とその危機」という表題で、全7回のシリーズを計画し、すでに2回はセミナーを終えました。

 わたしにとって、これまで学習の行き届いていない分野に言及する必要がある課題ですから、これまで経験してこなかった領域の文献にも当たる必要があり、緊張しています。しかし、学習を進めると新たな知識を獲得し、考えている問題点が解きほぐされたり、ますます混沌としてきたりし、まなびの楽しさを実感することです。学習が期待通り展開していけば、7回のシリーズを美しく閉じることができると期待でき,来年の今頃はまたまたレポートの校正ができていればいいがと,問題の大きさをまだ十分に理解しないままに、楽しみにしているところです。

 このような課題に取り組みたいと思うようになったのも、積極的にセミナーに取り組んでいるひとはく館員の熱気に押されているせいかと考えています。平均年齢が上がっているとはいえ、ひとはく館員の多くが、セミナーの形式にも多様さをもち込み、どのような話題をどんなかたちで演じることによって仲間の輪を拡大していけるかを真剣に考え、実践していくのを見ていますと、「老」館長ものんびりしてはいられないというのが現実なのでしょう。まなぶ歓びを通じて、科学的志向にもとづいた健全な自然観、世界観が育ってくることを期待するというのなら、まず自分がまなびをどのように展開するか、実践する必要があります。ひとはくという機関は、まなびに向かっての真剣な取り組みに向けて、間もなく後期高齢者と呼ばれるようになるわたしまで誘導してしまいます。生きていてよかったと、いつでもいえるような意識の向上を、今日もまた展開したいものです。ひとはくを覗いてみることで、そうする仲間の輪が広がることを期待します。

 

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

 今年もボルネオジャングル体験スクールが始まりました!! といっても、まだボルネオに飛んだわけではありません。渡航前の第1回事前学習会が、6月21日(日)にひとはくで開催されました。

 26名の定員に対し、29名もの応募があり、選考会を開いた結果、応募者全員の参加を決定したところです。7月28日の渡航までに2回の事前学習会を実施することになっています。今回はその1回目でした。

緊張の開会    岩槻邦男館長の特別講話 

河合名誉館長の特別講話

 ほとんどが初対面のメンバー同士、緊張した雰囲気の中学習会が始まりました。最初に、生涯学習課平松課長から、DVDを観ながらこれまでのスクールの概要を聞きました。そして、ひとはくの岩槻邦男館長から、「ジャングルの生き物たち」と題し講話をしていただきました。 午後には、河合雅雄名誉館長の講話「熱帯雨林の構造と共生について」という話を聞きました。タイトルだけみると、難しそうですが、館長も名誉館長も、わかりやすく、楽しくお話しくださいました。

 また現地での健康管理や事前事後の健康管理で同行していただく池田看護師からも、自分の健康管理や保健衛生について注意事項などを聞きました。

池田看護師による話 

 もうひとつ。今回の事前学習会での大きな目的。それは、このボルネオジャングル体験スクールは、ただの旅行ではなくて、「スクール」だということなんです。ボルネオに着くと、現地のラハダトゥサイエンススクールを訪問し、現地の生徒と交流会をもちます。交流して仲良くなることはもちろん、マレーシアの文化や歴史、習慣、考え方を知り、立派な国際人になって欲しいと願っています。その一環として、班ごとに日本を紹介するプレゼンテーションについて、リーダーを中心に話し合いました。

班での話し合い 班での話し合い 班での話し合い 班での話し合い 班ごとに話し合いの結果を発表

 初めてのメンバー同士ですが、リーダーがちゃんとまとめて話し合いをすすめてくれました。話し合いが盛り上がり、時間が足りない班もあり、続きは第2回の事前学習会に持ち越しますが、各班とも工夫を凝らした発表ができそうです。

 小学生・中学生・高校生による異年齢の集団宿泊生活。しかも熱帯雨林の中で!! なんと貴重な経験なんでしょう。是非有意義なスクールにしてほしいと願っています。

情報管理課:八尾

 

みなさんこんにちは!!
フロアスタッフからイベントのお知らせです。
6月27日(土)・28日(日)の午後3時より、3階展示室にて「鳥の巣づくり」をおこないます。
torinosu1.JPG
巣をつくっています。どんな巣になるかな?
 
 
torinosu2.jpg
 出来上がり〜。うまくできました。
 
本物のホオジロの巣を観察して、身近な材料でオリジナルの巣を作ってみませんか?
定員は両日とも先着10名様、材料・参加費は無料です。是非ご参加ください!!
 
                       寺尾由美子(フロントスタッフ)

おおげさな見出しですが、イベント予告です・・・・・

6月27日(土)13時〜ぎっちょん君と遊ぼう!を開催します。

謎の講談師 河南堂珍元斎の講談「のこぎり名人ぎっちょん君誕生!」

を聞いて(耳で観察)絵をかきます。

続いて、大谷剛研究員と深田公園へぎっちょん君さがしに行きます。

うまくつかまえたら、ほんもののぎっちょん君(キリギリス)を見て(眼で観察)

絵をかきます。

さて、2つの絵はにているのでしょうか?はたまた、まったく違うのか・・・。

乞うご期待!親子でぜひご参加ください。待っています。

なお、当日は県立美術館からの特別ゲスト「小太りぎっちょん君」が飛び入り

参加予定です。お楽しみに。

川東丈純

 

先日、ひとはくサロンにドカーンと鎮座する巨大キリギリスぎっちょん君の前を通りかかりました。

 

DSCF1576.JPGのサムネール画像するとなんと、目ん玉がまつげクルクルのチャーミングな目ん玉になっていました!!

 

 

 

 

 

 

 

7月11日(土)(15時〜)には、ひとはくサロンに出現した、謎の黒い部屋、ぎっちょん君ハウス

を完成させる、「ぎっちょん君ハウスを描こう!」があります。

ぎっちょん君ハウスの壁紙にいろんな虫を書いてもらおうという試みです。

そのときに巨大キリギリスぎっちょん君もちょっぴり変身する予定です。

ぜひご参加ください。

 

川東丈純

 先日、西宮市立山口小学校に行ってきました。


この小学校は、3年生の環境体験事業で、学校林「浄川(じょうせん)の森」を活用した授業を行っています。

この日のテーマは、「葉っぱ・はっぱ・ハっぱ」です。

 

「葉」を、漢字やカタカナなどで表現することで、「葉」にもいろいろあることを表現されたものです。このタイトルは、3年担当の先生がつけられました。

この日はまず、クラスごとに順番に「浄川の森」に入って、各人思い思いに3種類の葉っぱを採取しました。

20090615sai.jpg

 

 

 

 

 

 

▲「浄川の森」で葉を採取!

 

 また、以前の授業のときにみつけた「タケノコ」が大きくなっていたので、稈(かん)の「節(ふし)」などを観察しました。

20090615kansatsu.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲みんなで、タケの節も観察! 

 

その後、多目的教室で4〜5人の班ごとに「葉っぱわけ」(葉の分類)を体験しました。

20090615kubun.jpg


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲班ごとに葉っぱを分けています

 

 自分たちで区分する基準を決めて分類をします。

20090615bunrui.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▲この班は、葉の厚さで区分しました(左が「うすい葉」、右が「ぶあつい葉」)

 

子どもたちは、「ザラザラ」と「ツルツル」(触りごこち)、「細長い」と「丸い」(形)、「においがする」と「においがしない」(におい)、「みどり色」と「きみどり色」(色)など、いろいろな基準で分けていました。

拡大装置を使って、葉のいろんな部分を拡大して観察し、どうして「ザラザラ」と感じたのか、「ギザギザ」にもいろいろな形があるなど、みんなで観察しました。

 

1枚の葉っぱにもいろいろな特徴があることを知ってくれたかな?

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

 

6月6日芦屋川の上流で「NPO法人さんぴいす」さんと「芦屋川に魚を増やそう会」さんとの協同で魚と水生昆虫の採集・観察会を催しました。梅雨の晴れ間、小学生とその親御さん44名は、手に手に網を持って川の中に。

芦屋川で採集 採れた魚や昆虫の分類と解説

(写真左)芦屋川で採集 (写真右)採れた魚や昆虫の分類と解説

石をおこしたり葦の根っこから、カワヨシノボリ・カワムツ・サワガニなどがたくさん採れ、きれいな水にしかすまないヒラタカゲロウなどもとれました。市街地のすぐ近くの身近な川にたくさんの生き物が住んでいることを実感。

カワムツ カワヨシノボリのオス

(写真左)カワムツ (写真右)カワヨシノボリのオス

(自然環境マネジメント研究グループ 田中哲夫)

キバネツノトンボ

2009年6月23日
 ツノトンボは,名前はツノのあるトンボのようですが,トンボとはぜんぜん違う虫です.翅はトンボに似た細長い透き通った翅なので,標本にすると似ていないこともありませんが,はっきり違うのは,触角が長い事です.蝶の触角に似ています.で,角があるからツノトンボというわけです.

 トンボは不完全変態で,ヤゴから成虫になりますが,ツノトンボはウスバカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目(脈翅目)の虫で,完全変態します.幼虫は移動式のアリジゴクみないなもので,蛹になるはずですが,見た事がありません.
 写真は先日,信州で見たキバネツノトンボです.草に止まっている姿はトンボというよりトビケラっぽいですね.記念切手(1987)にもなった事がある美麗昆虫ですが,兵庫県ではレッドデータ種(悲).

昆虫共生・沢田佳久

6月21日に先山先生のオープンセミナー「ホタル石を光らせよう」がありました。
暗闇で光る鉱物を見せていただきました。普通の光の下では、何のへんてつもないただの石のようにしか見えません。しかし、紫外線を当てると、白や緑や赤色に石が光っていました。とても幻想的で、不思議な光でした。

また、ホタル石をアルコールランプで温めて光らせる実験もありました。紫外線で見たときほど強くは光りませんでしたが、ほのかな青白い光を放っていました。この光を見て昔の人は蛍のようだと思い、蛍石と名付けたのだそうです。

珍しいものを見せていただきました。

でも、このように光る石は私たちの身近にもあるのかもしれませんね。気づいていないだけで。

  hotaruishi1.JPG   hotaruishi2.JPG   hotaruishi3.JPG

 

 山本伸子(自然・環境評価研究部)

バッタも3D

2009年6月19日
 サロン付近でほぼ常設化している”DPF3Dシアター”はコンテンツを2〜3月で入れ替えています.
 10日からは「ホッパーズ」を上映中(6/10-8/31).これは「ぎっちょん君 参上!」にあわせてバッタやキリギリギス,コオロギなどの直翅類を満載したものです.これまでののぞき穴方式に加え,青赤写真版も小さなデジタルフォトフレームに上映しています.


 ↑はクルマバッタの若虫と,交尾中のヒョウノセンフキバッタの青赤写真.手許にある方は青赤メガネで見てみてください(ないって!手許には).
 バッタの写真はたくさんあるのですが,なかなか同定が難しく,成虫でも標本がないと名前がわからないものもあります.結局,公開中の写真も多くが「◯◯類の若虫」どまりでお茶を濁す事に.

昆虫共生・沢田佳久

6月20日にオープンセミナー「身近な植物観察」があります。

私たちの周りには植物がたくさんありますが、あまり葉っぱには目を向けません。でも、葉っぱはとっても面白いのです。植物によって葉の形はさまざまですし、ひとつの植物の中でも場所によって葉の形が違うこともあります。

また、ルーペや顕微鏡で見るとさらに不思議な姿をしています。葉にある毛はいろいろな形をしていますし、虫がうろうろしていることも良くあります。

拡大してみると葉の表面に小さな穴が空いていました。葉の断面も面白いですね。

  happa1.JPG    happa3.JPG    happa4.JPG    happa2.JPG

  ubamegashi.JPG   akamegashiwa.JPG   kyouchikutou.JPG   009.JPG

 

葉っぱをいろいろな角度から見てみましょう。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

丹波市山南町で、6月20日(土)から、第4回姫ボタルまつりが開催されます
7月11日(土)にかけて、毎週土曜日に鑑賞会が開かれます。

ヒメボタルは、ゲンジボタルと異なって、森にすむ陸生のホタルです。
丹波では、ゲンジボタルの季節が終わる頃に現れ、日没直後、暗くなった林の中から、湧き出すようにいっせいに光りはじめます。
とても小さなホタルですが、美しい輝きです。

090617_7137.jpg
6月17日の夜、現地に行ってきました。こんな感じでたくさん飛んでいましたが、発生のピークはまだ先です。

見たことのない方は、この機会に、ぜひ丹波市へどうぞ。JR谷川駅から無料送迎バスもあります。

お問い合わせは、姫ボタルまつり実行委員会(代表、藤原)090-5041-9962または、丹波市観光協会山南支部 0795-77-2345へ。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

オープンセミナー

2009年6月17日

「野草のお茶をたのしもう」に6月13日、14日の2日間でのべ180人の方がお茶を飲みに来てくださいました。2日目は小さいお客様にたくさん来ていただきました。においの強いお茶は苦手なようでしたが、カラスノエンドウやビワなどさっぱりしたお茶が人気がありました。

小林先生の「薄くしてみる岩石・化石」も同じフロアでありました。皆さん熱心に顕微鏡を覗いていました。小林先生のオープンセミナーは6月28日(日)にもあります。

  otya.JPG    otya2.JPG    ishi.JPG

山本伸子(自然・環境評価研究部)

岩槻邦男のコラム5

2009年6月16日

 09年度が動き始めてから、もう2ヶ月が過ぎました。その2ヶ月の間に何が展開したか、わたしの周辺をちょっと振り返ってみます。

 年度の移り変わりは、人の異動を演出します。事務系の職員だけでなく、研究職の人たちにも出入りがあります。退職、転出する人を送り、新しく仲間となる人を迎えます。あたらしく博物館の仲間に加わった人が、徐々に博物館に慣れ、活動の中核を占めるようになるのを見るのは嬉しいことです。

 わたしの行動範囲は兵庫県に限定しません。原則としてひとはく勤務は木、金ですから、他の日はひとはくを外から眺める立場でもあります。もっとも、同じ建物の中にいてもメールで交信するのが最近の特徴のようで、どこにいても、いつでも、ひとはくとの連絡が出入りするのは当然です。

 館外では、いくつかのNGOの活動も支援しています。樹木環境ネットワーク協会のグリーンセイバーの検定にはもう10数年協力しています。4月には、この協会の大阪支部の総会をひとはくで開いていただき、公開講演会では話をさせてもらいました。検定に対応したセミナーも、例年アドバンスコースでは1コマだけ担当しておりますが、今年も東京でも大阪でも話をいたしました。いずれも4月中のことでした。NGOといえば、生物多様性ジャパンという組織の名目上は代表も務めています。まったくの任意団体ですが、IUCNの正規のメンバーです。堂本前千葉県知事がIUCNの理事、副総裁を務められた頃に立ち上げた機関ですが、いくつか出版物をつくったりして活動を続けています。今年度は、事業の一つに、世界植物保全戦略の日本での活動を2010年目標に合わせて評価しようと、植物園自然保護国際機構(BGCI)と共同で準備を始めました。

 国際賞、国内賞とさまざまな賞の選考などにも関与していますが、今年度のみどりの学術賞の選考にも参加しました。受賞者が、前の(社)日本植物学会長の和田正三さんと、日本生態学会長の矢原徹一さんでした。どちらも個人的に親しい方ですので、知人の栄誉を喜ばせていただきました。

 ひとはくのセミナーで、昨年度は「博物館で生物多様性を考える」という10回シリーズを終えました。この結果は近くレポートを公表しようと、目下記録の著作を印刷中です。今年度は「日本列島の歴史」と題し、日本人の人と自然の共生という概念がどのように育ってきたのかを検証したいと思っておりますが、7回シリーズを5月に無事立ち上げました。自分でもこれまで学んでこなかったことを、準備のために学習することを楽しんでいます。

 今年の生物多様性の日は東京で、国連大学や環境省の主催するシンポジウムで基調講演などをさせていただきました。「外来種の来た道、行く道」という難しいテーマでしたが、参加してくださった方が最後までおつきあいくださったことで、それなりに対応できたのかと思った次第です。事例報告から、いろんなことを学ぶことができたのも収穫でした。国環研の五箇さんが、クワガタムシを愛好するのは日本人だけで、これは里山の形成と関係があるのではないか、と話されたのは大変興味のあることでした。ついでですが、機会を与えていただいて、内閣のメルマガで、生物多様性の紹介をしています。ひとはくでは生物多様性ひょうご戦略の展開にも多少活動の輪を広げようとしています。

 淡路の景観学校が、10年の実績の上に、新しく専門職大学院を立ち上げられました。その記念式典でも話をさせていただきました。この機構、設立の準備委員会では座長を務めさせてもらいましたが、その報告書は大学院レベルの組織をつくるべきだというものでした。すぐに提案通りにはなりませんでしたが、活動実績の上に、当初の目標に到達されたのには敬意を表し、さらなる発展が見られるようにと期待するところです。

 

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

 

6月13日に大谷先生のセミナー「初夏の鳴く虫観察会」に参加しました。このセミナーは、鳴く虫研究会「きんひばり」の協力で開催されたものです。

初めに大谷先生から鳴く虫の説明を聞いたあと企画展「初夏の鳴く虫と巡回展ぎっちょん君、参上!」の展示を解説していただきました。ここでは、いろいろな質問が飛び交い、参加者の方だけでなく「きんひばり」の皆さんも勉強になったようです。

その後、鳴く虫を探しに、深田公園を散策しました。18:00−20:00までと夜のセミナーだったので、いつもと雰囲気が違っていてとても面白かったです。

残念ながら姿は見られませんでしたが、初めてケラの鳴き声を聞きました。というよりもこれまでケラという名前は知っていましたが、聞き分けたことがなかったのです。少し低くて、今回聞いた中では一番好きな声でした。

今回聞こえた声の主は、コガタコオロギ、キンヒバリ、ケラ、タンボコオロギ、ウシガエル、アマガエルでした。

nakumushi1.JPG   nakumushi2.JPG   nakumushi3.JPG

次回は、8月22日に「夏の鳴く虫観察会」があります。夏休みの思い出に夜の深田公園で鳴く虫を探してみませんか。申し込み締め切りは8月2日(日)です。

 

現在ひとはくでは、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展ぎっちょん君、参上!」が開催されています。興味のある方はぜひ博物館にお越し下さい。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

今日はオープンセミナー「野草のお茶をたのしもう」がありました。身近な野草を使ったお茶を楽しんでいただけます。今日は100人近い人が来られ、それぞれ気に入ったお茶が見つかったようです。

明日6月14日(日)も12種類のお茶を用意してお待ちしています。時間は13:00−15:30まで、4階ひとはくサロンにお越し下さい。

身近な自然を味わってみませんか。

yasoutya1.JPG   yasoutya2.JPG   yasoutya3.JPG

 

山本伸子(自然・環境評価研究部)

  このblogでもたびたび登場しましたが、6月2日から始まった平成21年度のトライやる・ウイークが6月12日、終わりました。2週間にわたって10校31人の中学生が、ここ「人と自然の博物館」で体験活動を実施しました。

try000.JPG try999.JPG try001.JPG

各中学校からのぼりやプレートを生徒が持参し、玄関に掲げました。

実際の活動では、数人のグループに分かれ、地球科学、系統分類、生物資源、生態研究、環境計画などの研究部や総務課、生涯学習課、情報管理課など、博物館の表から裏まで体験しました。

顕微鏡で昆虫観察 前栽の手入れ 葉脈標本づくりの準備 団体セミナーの補助 突然のテレビ局の取材 地学系収蔵庫の見学 化石発見!? 虫売り屋台の制作 ホームページの作り方研修 慣れないエクセルでのデータ入力 観覧券へのスタンプ押し イベントチラシの発送準備

 生徒たちは自分で希望して博物館に来ました。行かされたのではなく、主体的に人と自然の博物館を選択し、目的意識をもって来ました。「ひとはくで◯◯がやってみたい!」と始まったトライやるも、実際にやってみると違っていたことと思います。中学生の期待をちょっぴり裏切ったかも知れませんが、トライやる以外ではできない貴重な体験ができたと思います。

 

 この体験で学んだことをこれからの生活に是非生かしてください。

   − 青春への助走−を始めた君たちを応援しています!!

情報管理課:八尾

今日は!トライやる最終日です!!どんな事をしたかと言うと今までやってきた事を新聞にまとめました!?そ〜し〜て!発表だ〜〜〜〜〜〜〜!(>ω<)/ 

みんな緊張した!はずだよね♪最後に温かいメッセージをいただきました!ありがとうございます〜。

(感想)・・・今日まで・・・楽しかったな〜〜〜また人と自然の博物館にきーたーいーでーす〜〜〜。まあ〜〜一番楽しっかったのは、一日目かな?〜〜〜〜〜では、ENDです><

                                    (ゆりのき台中学校「H」)

今日はトライやるの最終日、最初は緊張したが、今はあまり緊張せず活動することができました。

また人博に行きたいです。一週間という短い期間でしたが充実した一週間が過ごすことができました。

                                    (八景中学校「S」)

今日はとても作業が少なく、はっきりいってつまらなかったです。(-_-;)

「H」Kは発表緊張したらしいんですけど・・・・私は全く緊張しなかったです(*^^)v

ってか・・・「H」K・・言葉のばしすぎですね〜・・・読みづらい・・・すみませんね(-_-;)

昨日にひきつづき宣伝ですが・・・

100円って安いのか高いのか...・周りでは安いと言っていますが・・・

人と自然の博物館に来るなら・・・・・

ミュージアムショップには、必ず寄ってくださいm(_ _)m

お願いしま〜す♪恐竜ファン&魚ファンにはたまらないです(^^♪

                                    (富士中学校「N」)

「H」君が全部書いてくれました♪

新聞作りはみんなで意見を出して書いたので満足です♪

もう少しここで仕事がしたかったです(^^)

                                     (富士中学校「S」)

トライやる3日分の活動をまとめた新聞の作成風景

DSC05692.JPGのサムネール画像

新聞の発表会

DSC05693.JPG

←博物館のウラ側がわかったようです(笑)何事も裏方の仕事があって成り立っているんですよね。

最後にみんなで記念撮影

DSC05703.JPG

あっという間の4日間でした。

本当にご苦労様でした。

4日間のうちに、生徒たちの成長を目の当たりにして、とても頼もしく感じました。

彼らの中に、それぞれの「ひとはく」が残っていたら、とても嬉しいです。

(上田萌子 自然・環境マネジメント研究部)

今日は、6月8日から9月30日までの入場券に半額のスタンプを押しました♪とても地道な作業でした、でも終わった時の達成感は、ありました!他には、折り紙でバッタやセミを作ったりしました。難しかったけどできてよかった〜〜〜〜〜(●≧ω≦)/  (ゆりのき台中学校「H」)

今日のブログの文は、上の毎日書いている「H」に盗られました(-_-;)

ので!!内容かぶります。(T_T)  

今日は、一番地味で一番面倒くさい半額のスタンプ押しの作業でした(-_-;)

なので・・・   大人の方々!!たくさん人博に来てください!!!!!

100円ですよ?!100円!!安いじゃないですか!!安い安い!!

お願いします(*^^)v      (「N」でした)

上記の人に全部盗られました

スタンプの作業は手がいたかった。(スタンプの角が・・・・)

ということで以下同文   (富士中学校「S」)

今日は最初に力作業をしました。とても重かった。スタンプ作業については、上とおなじ内容です。

(八景中学校「S」)

スタンプの作業風景

DSC05677.JPG

探し物をしている途中に倉庫で「ひとはくはかせ」のキグルミに遭遇しました。

DSC05675.JPG

企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」で飾る虫籠に入れるバッタを折り紙で作りました。

DSC05687.JPGのサムネール画像

3日目は、スタンプ作業や力仕事に挑戦してもらいました。作業効率は日ごとに上がってきて、とても助かりました。

慣れてきたところで明日はもう最終日です。残り一日となりましたが、彼らにとって思い出に残るトライやるになるよう、明日も取り組みたいと思います。

(上田萌子 自然・環境マネジメント研究部)

 お待たせしました。ぎっちょん君グッズが誕生しました!!

 企画展「初夏の鳴く虫と巡回展『ぎっちょん君参上!』」開催中に、来館もしくはイベントやセミナーに参加して、ぎっちょんポイントカードにスタンプをためると、謎の絵師、河南堂珍元斎の生み出したキャラクターぎっちょん君のいろいろなグッズをプレゼント!

resized_400_DSCF1560ps.JPG

 

【ぎっちょん君ポイントカード】

 

 5ポイントでぎっちょん君クリアファイルか缶バッチ、10ポイントでぎっちょん君携帯クリーナー、15ポイントでぎっちょん君フィールドノート(岩槻館長ヴァージョン)をプレゼントします。

 交換期間は、平成21年8月31日までで、4Fひとはくサロンカウンターで交換します。

 

resized_400_DSCF1563ps.JPGのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

【いろいろなグッズ】 

 

 

 

 

resized_400_DSCF1565ps-crop.JPGまた、栗林慧さん講演会(平成21年8月1日 15:30〜)などのイベントで先着順に栗林慧さん撮影の昆虫瞬間写真ハガキや鳴く虫ハガキ、ぎっちょん君ハガキをプレゼントします。(注:ハガキの指定はできません、悪しからず)

 

  

【撮影:栗林慧さん】

 

 

 

 

 

詳しくは後日、ブログなどでお知らせします!乞うご期待!!

resized_400_DSCF1566ps.JPG  

 【撮影:八木研究員】

 

resized_400_DSCF1567ps.JPGのサムネール画像のサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【イラスト:謎の絵師河南堂珍元斎】

 とにかく、ひとはくに来てください!!

(情報管理課:八尾)

ひとはくでは来館学校団体向けに様々な特注セミナーを行っています。

9日には小学校3年生向けに藤井俊夫研究員の「植物標本の作り方」が行われました。
初めて作る本格的な植物標本。うまくできるかどうか心配でしたが、子どもたちは、藤井研究員のお話を聞いてから、
台紙にていねいに貼り付けていました。

藤井研究員から

▲まず、藤井研究員から植物標本について説明を聞いてから・・・

台紙に

▲ていねいに台紙に貼り付けていました

この次は学校で自分たちが採集した植物を標本にするそうです。楽しみですね。


また、10日には幼稚園年長組の子どもたちに「展示を見て絵を描こう」を西岡敬三指導主事と私で、それぞれボルネオジャングルとひょうごの生き物をテーマに行いました。

ボルネオ

▲1階「ボルネオジャングル」で西岡指導主事から楽しいお話を聞いています

私が担当した「ひょうごの生き物」では、はじめにじっくりと展示を見たあと、
Q:イヌワシが白いウサギを捕まえているのはなぜ?
1ばん:茶色より白が好きだから
2ばん:そのとき白いウサギしかいなかったから
3ばん:展示してたら色がなくなって白くなった
という質問や、
Q:クマとイノシシとどっちが怖い?買い物袋をねらっているのは??
Q:どっちがタヌキ?アライグマ?どこから来たの??
など、いろいろな動物たちについてクイズを交えてお話をして、
ちょっぴり外来生物や野生動物とのつきあい方などもお勉強して、
そして剥製の前でお絵かきしてもらいました。

お絵かき

▲目の前の本物の剥製を見ながら・・・

できた1

できた2

 

 

 

 

 

 

▲うまく描けたよ(*^_^*)

ひとはくでは幼児から大人まで、さまざまな特注セミナーをご用意しています。
いま、博物館の観覧料は9月30日まで半額! 企画展「初夏の鳴く虫と巡回展、ぎっちょん君 参上!」(8月31日まで)もやっています。
ぜひ、この機会に博物館にお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

 

 

 

 

akamadara_m.jpgこの地味〜な感じの甲虫ですが、実は兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅種に指定されている、超レアな種類なんです。熱心な昆虫愛好家も、めったに見ないと言います。

実は、この虫「アカマダラハナムグリ(アカマダラコガネ)」が、つい先月、豊岡市にある戸島湿地で発見されました。発見された場所は、驚くべきことに、同じく兵庫県版レッドデータブックで絶滅種に指定されているコウノトリの巣のなかからです。
絶滅種と絶滅種の競演というか、共存というか、貴重な発見でした。ただし、どちらも「かつての絶滅種」というお断りがつきますが。
コウノトリは、かつて絶滅しましたが、野生復帰や大陸から野生のコウノトリがやってきています。アカマダラハナムグリも2003年に山東町にて再発見されているほか、県内で数件程度ですが確認されているので、正確には、もはや絶滅種ではありませんが、以前に「絶滅種」としてエキスパートが一度認定したほどに、数が少なく、希少な種であることは間違いありません。

この種を発見されたのは、県立コウノトリの郷公園の獣医さんでして、巣からヒナを引き上げる際に見つけたとのことで、何か変わった虫だと感じたらしく、その後、図鑑で調べたら、「絶滅種だ!、本当か?」ということで、当館に連絡を頂きました。そして、写真や現物で確認すると、やはり本物。
ということで、先日、記者発表させていただき、各紙に記事を掲載してもらいました(記者の皆さん、小難しい話を適切にまとめて下さりありがとうございます)。そして、せっかくなので、小さなスペースですが、当館にて展示することにしました。

展示情報は以下のとおりです。
【トピックス展】
「コウノトリの巣から発見された絶滅種アカマダラハナムグリ 」
期間:2009年6月10日から7月31日
場所:人と自然の博物館4F ひとはくサロン

となります。

今回、採集した標本2点と簡単なパネル解説ですが、とても珍しい昆虫なので、ぜひお越し頂ければと思います。「初夏の鳴く虫と巡回展」と合わせてご覧頂ければと思います。

このアカマダラハナムグリをめぐる生態、コウノトリや戸島湿地との関係については、のちほどのブログ記事で紹介したいと思います。

(みつはしひろむね)

今日は牛乳パックカメラを作りました。 結構楽しかったです。

午後からはナフタリンペーパー交換をしました。 (富士中学校「S」)

二日目は一日目と違い、慣れたので結構仕事が

スムーズにいきました。  一番楽しかった(?)のは、

恐竜の化石ですね〜(^−^) 恐竜ラボが、オススメです(*^^)v (富士中学校「N」)

今日は、今度あるセミナーの牛乳パックカメラの準備をしました(^ω^)♪あ、あとホルマリン漬けの魚や蛇を見ました〜〜(≧3≦)/そろそろ慣れてきたような気がしたから明日からスムーズに事が進むと思いました><。     (ゆりのき台中学校「H」)

セミナー(牛乳パックカメラづくり)の準備作業風景です。

DSC05653.JPG

カメラ完成!

DSC05655.JPG

二日経って、だいぶ博物館のお仕事にも慣れてきたようです。

あと二日、がんばっていきましょう!

(上田萌子 自然・環境マネジメント研究部)

ほたるの乱舞

2009年6月10日

 丹波市内某所にてほたるの乱舞を観ることができます。

resized_600_IMG_9308PSE7.JPG

 

 午後8時30分頃の様子を撮影しました。シャッター開放で昼間のように写ります。

                           (感度はISO1600 絞りは f=4.0 S.S=20秒) 

 

 気軽に身近な自然を観察してみてください。写真に残さなくても、記憶にとどめることで感動が増すこともあります。ただ、マナーには十分ご注意ください。

 

                                                 情報管理課:八尾

 今日は、トライやるウィーク一日目です!緊張に包まれる中、沢山のやさしい方々に教えてもらい今まで見たことのない物などを見してもらって、とても楽しい一日でした。♪(ゆりのき台中学校 東野将志)

今日初めて仕事を体験しました。一般の人が入れないとこに入ることができたり、いろいろな作業を体験することができました。とても面白い一日でした。(八景中学校 鈴木廉清) DSC05622.JPG

DSC05620.JPG

トライやるの中学生たちの今日の感想です。

今日は環境系の収蔵庫で、古書籍や絵図の虫くい予防のペーパー交換などの作業を体験してもらいました。テキパキとした手つきは、一人前の研究員のよう!

明日以降もはりきって臨んでもらいたいです。

(上田萌子 自然・環境マネジメント研究部)

奇虫ウロコチャタテ

2009年6月 9日
 ことしもトライやるの中学生がやってきて,深田公園で昆虫採集をして標本を作りました.時間をつくっては何度も公園内を歩き,虫を探しました.

 なかでも興味深かったものは,公園の上流部にある岩の表面にいたチャタテムシ(たぶんウロコチャタテの仲間)でした.
r0437.jpg
 1〜2ミリほどの虫が岩の表面にたくさん居て,人が覗き込むと一斉に動きます.動くスピードは相当なもので,例えるなら「磯で見かけるフナムシのような素早さ」です.そして一瞬の間にさっと動き,すぐに静止するので,虫の姿が追えません.よく見ると,岩の小さなくぼみに入り込んで静止しています.体全体が岩肌に似た色で,保護色になっています.チャタテかな? とは思いましたが,採集しないと何とも言えません.謎の動物です.
 で,これを採集するのが難しく,指でつまむのは無理.殺虫管に落とし込もうとの試みも失敗の繰り返しで,とうとうその日は諦めることにしました.翌日,吸虫管で再挑戦,数匹をゲットしました.

ch001s.jpg
 顕微鏡で見ると,比較的大型の個体でも翅が伸びていない状態でした.まだ若虫のようです.
 ネット等で調べると,どうやらウロコチャタテの仲間らしい,というのが現段階の結論です.

昆虫共生・沢田佳久

さて、巨大キリギリス ぎっちょん君誕生の一席、其の弐でございます。

あれから、約1時間、ペンキをば乾燥させまして、再び、ぎっちょん君グリーン時々イエローブルーの前に集結したのでございます。

引き続きの参加は1人の少女。ペンキ塗り大好きな様子・・・えらい!

後半戦は、新たに森次長も応援にかけつけ、静かに戦いは始まったのであります。

DSCF1511.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんどは全員ぎっちょん君ホワイトとなりまして、仕上げ塗りでございます。赤やピンク、オレンジなどでいろんな模様を描きます。今回はペンキとの戦いではなく、おだやかなアーチスト合戦と相成りました。えーーーーい、やああああ、とおおおお・・・ってな感じで、ゆったりとみんな自分の好きな絵や模様を自由に塗っていったのでございます。

DSCF1521.JPG

 

 

DSCF1514.JPG 

 

 

 

 

DSCF1528.JPG

DSCF1536.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF5507.JPG

 

 

 

DSCF1524.JPG DSCF1548.JPG

 

 

 

巨大ぎっちょん君グリーン・・・はだんだんぎっちょん君カラフルになっていきます。

そのころ、別テーブルでは、なんと「きんひばり」の制作により、ぎっちょん君ジュニアも誕生していたのでございます。 

DSCF5451.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF1555.JPG

 

 

 

 

さあ、巨大ぎっちょん君の変身も追い込みとなってまいりました。見ておられる親御さんも力がはいって参りまして、写真撮影で盛り上がります。これぞ、まさしくひとはくの演示(詳細は新ひとはく基本計画参照)でございます!DSCF1535.JPG   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盛り上がってまいりましたが、ちょっと視線を変えてみますと、なんとあんなところにもぎっちょん君が・・・。気ぐるみぎっちょん君です。今日はいたる所アチコチで、ぎっちょん君誕生しまくりの日となっております。

DSCF1557.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、巨大ぎっちょん君でございます。今度はフロントスタッフの藤田さんがつくってくれた折り紙のクラゲや魚、せみ、ちょうちょなどを貼り付けていきます。

DSCF1542.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、いよいよ完成でございます。たくさんの子どもたちにいろどられた巨大ぎっちょん君はたくさんの生き物が共生する、巨大キリギリス 生物多様性ぎっちょん君と相成り、ついに誕生したのでございました。大谷研究員も大満足の出来栄えです。大谷構想から約4か月、県立美術館の藤原義勝ミュージアムティチャーの「そんな大きいもんつくるんかいな?」からはじまった巨大キリギリスづくりもたくさんの人々の手、すなわち人物多様性を経て、完成と相成り、お披露目されるこことなりました。

DSCF5511.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この巨大キリギリス 生物多様性ぎっちょん君は、初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」のシンボルとして、8月末まで、ここひとはくサロンにて、ひとはくを見守り続けることになるのでございます。

DSCF1551.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF1552.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなでつくる「ひとはく巨大キリギリスぎっちょん君」展示、いかがでございましたでしょうか?次回はなぞの「ぎっちょん君ハウス」をペイントします。乞うご期待。参加してくれた子どもたちはもちろん、ペンキまみれのあと片付けをしてくれたフロントスタッフ、総務課田屋さん、きんひばりのみなさんに感謝をこめつつ、また次回もこりずによろしゅうと申しそえ、巨大キリギリスぎっちょん君誕生!の一席でございました。

ぎっちょん展チーム 川東丈純

 

謎の講談師、河南堂珍元斎でございます。

さて、巨大キリギリス ぎっちょん君誕生の一席でございます。

時は、2009年6月6日のこと。場所は初夏のまぶしい光がさす三田のひとはくでございます。

さあ、ここ、ひとはくサロンには巨大キリギリス ぎっちょん君ホワイトがドデーンと鎮座しております。

DSCF5447.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そ こにやって参りましたのが、こどもぎっちょん軍団ブラックでございます。

DSCF5461.JPGのサムネール画像  

 

 

 

 

つづいて、やってまいりましたのが、大谷剛研究員を総大将に、なぞの絵師 河南堂珍元斎、上田萌子研究員、 連携グループ 「きんひばり」でございます。

DSCF5458.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

なんと、珍元斎は、ぎっちょん君ホワイトのまわりにペンキをならべはじめ、「きんひばり」は

牛乳パックでなにやら作りはじめました。

そし て、大谷研究員はというと、子どもぎっちょん軍団ブラックに何やら説明をはじめました。DSCF5453.JPG  

 

DSCF5450.JPG

DSCF1460.JPG こに、太田研究員やミュージアムショップの藤原さんも加勢にかけつけ、珍元斎を先陣に、

  さあ、巨大キリギリスぎっちょん君づくりの火ぶたがきって落とされたのでございます。

そして、大人ぎっちょん軍団ホワイトを結成し、子どもぎっちょん軍団ブラックとともに、エイエイ

、えいえい声をあげながら、両軍団は、ペンキを片手に約4m ある巨大キリギリスに挑みます! DSCF1468.JPG  

 

 

 

 

 

 

             

 

 

 

 

さあ、一番乗りはブラック軍団でございます。

えい!やー!どばーっとペンキをぎっちょん君ホワイトにあびせかけます!見る見るうちに、ぎっちょん君ホワイトはぎっちょん君グリーン時々イエローに変身してきます!DSCF1480.JPGDSCF1481.JPG

DSCF5477.JPG 

 

 

  DSCF1486.JPG 

DSCF1476.JPGのサムネール画像 

 DSCF1497.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF5474.JPGファーブル大作戦!の常連客だった、河南堂売斎こと立川くんも来てくれました。今回は何回参加してくれるのでしょう? 

 

 

 

ホワイト軍団も負けてはおれません!身長の高さを利用して、どんどん塗ってまいります。えい、やー、とりゃー、おー!

両軍乱れての、ぎっちょんペンキ合戦!でございます。敵も味方もペンキまみれ汗まみれの、激しい戦いと相成りました。

DSCF1499.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  DSCF5491.JPG

 

 

 

さあ!ブラック軍団が、ぎっちょん君の腹にもぐりこみました。

これは、すごい!頭からペンキをかぶることをおそれず突撃でございます!これには、ホワイト軍団からも「敵ながらあっぱれ!」と拍手喝采!

DSCF1505.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、わずか開始から30分で、巨大キリギリス ぎっちょん君ホワイトは、ぎっちょん君グリーン時々イエローブルーに変身をとげ、そして両軍団もぎっちょん君グリーン時々イエローブルー軍団に変身したのでございます!

おかあさん、おとうさん、こんなになってすいません・・・。あたたかく見守ってくれてありがとう。拍手喝采、感謝感激のうちに、第1ラウンドは終了したのでございます。ピシッ!

 

DSCF1508.JPGのサムネール画像 DSCF5497.JPGのサムネール画像                                                             

3回シリーズのセミナー「キリギリスの赤ちゃんを育てよう(全3回)」も今日が最終回、観察日記の展示準備をしていました。

 ちょっと、お邪魔します〜♪

P1000174.JPG

 展示の作業をしていたのは、宝塚市から来てくれた、ゆかちゃん(写真左:小学校3年生)けんたくん(写真右:6歳)。今日はおばぁちゃん、おばさん、おかあさんの5人参加。参加ありがとう〜。「毎朝、(キリギリスが)元気かどうか、確かめてから、ご飯を食べていた。」とさっそく未来のファーブルぶりを発揮している!と思いきや、ゆかちゃん、なんと実は虫嫌い。小学校3年生になって理科が始まり、虫嫌いな、ゆかちゃんを心配した、おかあさんが、ひとはくセミナー倶楽部会員のおばさんの紹介で、このセミナーに申し込んだそうです。                         

P1000178.JPGのサムネール画像のサムネール画像  P1000190.JPGのサムネール画像  P1000197.JPG

     展示中〜〜〜10家族の作品が、あります☆

     みんなで協力して展示しています。

    P1000201.JPG  展示作業の横では、「巨大ぎっちょん君」に色を塗っていました。

  さて、どんな色になるかな?

P1000214.JPG     さらに、着ぐるみとロデオまで、4Fサロンにあります。

     乗り心地はどうかな?

 

   P1000207.JPGのサムネール画像    P1000208.JPGのサムネール画像   kansei.JPG 

        そうこうしているうちに展示か完成しました。

    うんうん。分かりやすい。

P1000206.JPG     八木先生にもいろいろ質問してみました。 

 

ゆかちゃん、おかあさんの期待通り、少し虫が好きになったかな?「虫はまだちょっと・・・。」だけど「キリギリスには興味がある。」ようになりました!

虫嫌いな人も、一度ひとはくセミナーに参加してみて!嫌いどころか、大好きになるかもよ!

 

この可愛い☆、「キリギリスの赤ちゃん育ててみました!」展示はぎっちょん君の展示終了の8月31日(月)(夏休み期間中は、月曜もあいています。)までです。

夏休みの宿題の参考にもなりますよ。ロデオも乗りにきてね〜。

 

                      小林美樹(生涯学習課)

 

 今年も、ボルネオ島(マレーシア)ダナンバレーの熱帯雨林で、研究者と過ごす7泊8日のジャングル体験スクールを実施します。

 対象は小学校6年生から高校3年生までの児童・生徒26名を募集しています。

 ポスター等で6/6(土)締切とご案内いたしましたが、6/13(土)までご応募いただけるようになりました。この機会に是非体験スクールにご参加ください。

 以下のホームページに、スクールのご案内や参加申込書がございますので、必要書類をダウンロードの上、旅行会社までご提出ください。

案内  → http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/annnai.pdf

申込書 → http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/moushikomi.pdf

 

 なお、不明な点がございましたら、下記生涯学習課までお問い合わせください。ください。

 みなさまのご応募をお待ちしております。

 

【お問い合わせ】 生涯学習課(079-559-2002

 

募集締切:6月13日(土) 

選考会:  6月14日(日)

第1回学習会:6月21日(日)、第2回学習会:7月19日(日)

 ※ スクール参加者は選考会、2回の学習会にご参加いただきます。

 ※ 新型インフルエンザも含めて、参加者の健康管理や安全には細心の注意を払い実施いたします。

有馬高校との連携セミナーです

 本日、兵庫県立有馬高等学校人と自然科の1年生35名が来館され、高校連携セミナー「標本資料を理解する」の第2回「標本の重要性と管理」を受講されました。

 高校連携セミナーは、学校の授業の一部を、学校を飛び出し、ここ人と自然の博物館で行うもので、講師は森林多様性研究グループの高野温子主任研究員です。

 

DSC_0855.JPG

 今日は日中大雨で、自転車でお越しの生徒のみなさんは服がぬれて大変でした。高野先生の講義を聞いた後は、2班に分かれ実習と見学を行いました。

 

植物標本の作製に挑戦しました

 前回(5/15)に採取した植物を、新聞紙に挟み乾燥させたものを、コテと専用の接着テープを使って台紙に固定しました。

DSC_0887.JPG 採取した植物の名前や採取場所等を記入した標本用のラベルも貼り付け、世界にひとつだけのMy植物標本の完成です。これでなんと、植物学者がつくる標本と同じとは驚きです。

 

ひとはく自慢の収蔵庫を見学しました

  人と自然の博物館が誇る植物や昆虫などの収蔵庫を見学しました。頑丈な二重扉の中には、背丈より高い標本を収めた棚が整然と並んでいます。棚の中には標本がびっしり...

DSC_0891.JPG

 室内は一定の温度、湿度に保たれています。館職員と一緒でないと入れない場所で、何十年も前の標本が、大切に保管されています。

DSC_0875.JPG

 標本は植物や昆虫だけではありません。こんな標本も・・・  夜に来ると怖そうです!

DSC_0878.JPG

 

学校ではできない体験でした

 人と自然の博物館では、高校連携セミナーを開催し、高等学校の学習のお手伝いをしております。

生物学者が作成する標本づくりや、標本収蔵庫の見学等、学校では体験できない内容の授業を受けることができます。

 本日受講された県立有馬高等学校の生徒のみなさんお疲れ様でした。ひとはくでの学習はいかがだったでしょうか?今日学習されたことを、今後の学校での勉強に生かしてください。

 引率の先生方、講師の先生方もお疲れ様でした。

 

(生涯学習課 西岡 敬三)

 

ひとはくのパートナー(ひとはく連携活動グループ)であるNPO法人「人と自然の会」のメンバーの西村さんから、写真のようなキュウリを見せていただきました。ご自宅で栽培しているキュウリで、果実から葉っぱがでてきているものです。

 

 

 s-DSCN0149.jpg

s-DSCN0153.jpg

      写真:キュウリ(果実)の長さが約20cmで、

         葉っぱ(長さ約4cm)がでていました。

 

 

花が終わったあとから、すぐに子房部分(幼い果実)の中央付近に芽のようなものがあり、気になって見守っておれらたようですが、ある日そこから葉っぱが出てきたそうです。

 

この葉っぱが大きくならないかと期待されていたそうですが、しおれてきたので、今朝(6月5日)、茎から切り採ったとのこと。

 

午前中に、わざわざ、ひとはくに持ってきていただきました(館員数人で、見せていただきました)。

 

 

その後、大切に箱に入れて持って帰られました。

 

夕方、電話でお聞きすると、すでに食べられたそうで、「甘味のある感じでした」とのことでした。

 

 

今日は、珍しいものを「生」で見せていただきました。

 

 

(小舘誓治 自然・環境再生研究部)

 

 

 先日からこのblogでお伝えしています、ぎっちょん君。トライやる・ウイークで活動する中学生の参加もあって、着々と準備が進められています。

resized_200_P1000014.JPG resized_200_P1000015.JPG

 後ろ足をくっつけたり、前足をボルトで固定したり・・・・意外に大きな ぎっちょん君。組み立てには苦労しました。

 そしていよいよ、本日ぎっちょん君ホワイト(仮称)が完成しました。

resized_400_P1000027.JPG

 6月6日(土)14:00〜17:00には、博物館に来てくれたみんなの手で、ペンキを塗ったり折り紙で飾ったりして、完成させます。

 できるだけ多くの方たちに参加していただきと思いますので、週末の土曜日は、ご家族おそろいで博物館にお越しください。

  ぎっちょん君が待ってます!!

 

先月は新型インフルエンザの影響で学校が休校となったため、
博物館に来館予定の学校団体も一斉にキャンセルとなってしまい、
ちょっぴりさみしい館内でした。

「新型インフルエンザひょうご安心宣言」が出された今日、
博物館にも多数の団体、特に学校団体が見学に来られて、
おかげさまでバス駐車場は満車になりました。

バスが満車に

館内

▲館内も子どもたちでにぎわいました

雨の日も安心のサムネール画像

▲雨の日の昼食場所「ホワイエ」もいっぱいに!

ホロンピアホールでは、姫路市立高岡小学校5年生144人を対象に西岡敬三指導主事の「ひとはく見学ガイダンス」に続いて、高野温子主任研究員が「熱帯雨林と植物クイズ」の特注セミナーを実施しました。

ホールでのセミナー

ひとはくでは団体向けに特注セミナーを受講していただくことができます。詳しくは「ひとはく手帖(セミナーガイド)」に掲載しています。

ぜひ、お気軽に生涯学習課までご相談ください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 来る6月6日(土) 14:00〜17:00 に巨大キリギリスぎっちょん君をペンキや折り紙で完成させるイベント「ぎっちょん君をつくろう!!」を行います。

 ふるってご参加ください。

kirigiri001.jpg

 

 そして、「ぎっちょん君参上」展の準備もただいま真っ最中です。

 6月2日からひとはくでも受け入れが始まっている「トライやる・ウイーク」の中学生も準備作業に加わり、本番に向けて着々と進んでいます。

resized_280_P1000202.JPG

resized_280_P1000203.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

制作中の鳴く虫屋台は、7月12日のぎっちょん君イベント「小泉八雲と鳴く虫」で登場します。 ゲストには、小泉凡(小泉八雲のひ孫)氏をお迎えし、謎の講談師珍元斎も「虫売り」で出演します。 

昨日、西宮市立山口小学校に大谷剛主任研究員と行ってきました。

山口小学校は、3年生の環境体験事業で、学校林「浄川(じょうせん)の森」を活用した計画を小舘誓治研究員と進めている学校です。

この日は2年生を対象に、まず、バッタ、カブトムシ、ハチなど身近な昆虫について話をした後、校庭で昆虫探しを体験しました。

虫について

▲大谷主任研究員から虫についてわかりやすく説明を受ける

子どもたちは虫取り網を手に、元気よく走り回って、モンシロチョウを追いかけたり、植木鉢をひっくりかえして虫を探したり、ミミズを手にして大喜びする子どももいました。

見つけた昆虫を大谷主任研究員に見せて名前を聞いたり、逆に大谷主任研究員から虫を手にとらせてもらって大喜びしたり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

走り回る

▲虫取り網を片手に走り回って虫を探す子どもたち

これ何ていう虫?

▲大谷主任研究員と一緒に楽しそうに虫を探す子どもたち

最近、小学校3年生の環境体験事業で、ひとはくに相談に来られる学校が増えています。
今年度から全校実施となったため、各校で様々な取組みが進められているようです。
子どもたちが教室を離れて、身近な自然の中に出かけて、五感を使って自然にふれあうことが大切ですね。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

 

 

5月30日に白髪岳のセミナーがありました。今回のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこなうものです。前回は文保寺周辺で調査しましたが、今回は白髪岳山頂まで登りました。

当日、午前中は良い天気でしたが、下りで雨に降られてしまいました。白髪岳はそれほど危険なところはありませんが、最後のひと登りが急なので、ここで雨に降られなくて良かったなと思います。

090530004.JPG    090530019.JPG   090530038.JPG


登山口付近では、コガクウツギやコアジサイなどアジサイの仲間がきれいな花をつけていました。山頂付近ではツツジの仲間がたくさんありました。また、ブナやイヌブナのかなり大きな木があり、驚きました。

  090530025.JPG    mizutabirako.JPG    buna.JPG    buna-mi.JPG

山本伸子(自然・環境評価研究部)

ハチ北の植物

2009年6月 2日

現在、ハチ北観光協会と地域支援を目的とした共同研究をおこなっています。今年で3年目になりますが、これまでは博物館の研究員がハチ北の方達の講師として出向いていました。

5月28、29日にハチ北観光協会主催の「ハチ北自然案内人講座」に参加しました。
今回はハチ北の方が講師となって自然案内をするための資料作りや、、我々をお客さんに見立てた予行演習などを2班に分かれておこないました。

初日は、案内する場所の下見をおこなったあと、絵や写真を使った資料を作りました。皆さん熱心に調べものをしたり、絵を描いたりして、19:30頃までがんばりました。

  090528062r.JPG   090528122r.JPG  090528124r.JPG  

次の日は資料を使いながら実際にお客さんを案内する練習をしました。みなさんとても上手に説明されていて驚きました。昔の出来事や、その土地の方言などを交えての説明には興味を引かれましたし、ここの自然が本当に好きなんだなということが伝わってきました。最後に反省会をして終わりました。

  090529025r.JPG    090529043r.JPG    090529073r.JPG   

090529086r.JPG    090529117r.JPG

 とても雰囲気の良い場所で、自然を満喫できました。

sawahutagi.JPG    yabudemari.JPG    rengetsutsuji.JPG   

urihadakaede.JPG    rashomonkazura.JPG


山本伸子(自然・環境評価研究部)

みなさん「植物油脂」って何かわかりますか?
食品(チョコレート、インスタントラーメン・・・)や
洗剤(台所用、洗濯用)など身の回りにある商品の原材料を
見てください。たくさんありますよ。

次の写真は私がジャングル体験スクールで飛行機から撮影したものです。

上空から

▲川の近くの緑が、濃い緑から淡い緑になっています
上空から2

▲近くで見るとアブラヤシ畑がよくわかります

今ボルネオでは、熱帯雨林がどんどん失われて、木材輸出に続いて、
アブラヤシのプランテーションによるヤシ油の輸出が急増しています。
もちろん日本も大量に輸入しています。
私たちは便利で快適な生活をしています。しかし、海の向こうでは、どんどん自然が失われているのです。

ウランウータン

▲オランウータンも住む場所をどんどん奪われています・・・

テイオウゼミ

▲こんな大きなセミ見たことない!このテイオウゼミも数が減っているのかも・・・

このジャングル体験スクールには、マレーシアの子どもたちも参加します。サバ大学マリアッティ博士は、「マレーシアの子どもたちにも、地球環境のことを日本の子どもたちと一緒に学ばせたい」とおっしゃっておられました。

マレーシアの子ども

▲マレーシアの子どもたちと(現地の学校での歓迎会にて)

先生方

▲(左から)岩槻館長、マリアッティ博士、河合名誉館長
すばらしい先生方からお話が聞けるのも、このスクールならではのことです。

今年のボルネオジャングル体験スクールの申し込み締め切りは
いよいよ来月6日(土)。あと1週間と迫ってきました!

詳しくは、生涯学習課(079−559−2002)まで
申込書は下記からダウンロードできます。

http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/annnai.pdf

http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/moushikomi.pdf

 

(生涯学習課長 平松紳一)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もひとはくは、第11回目となるボルネオジャングル体験スクールを
実施します!

今月は、新型インフルエンザの県内での患者発生に伴い、
学校が臨時休校になり、広報がなかなかできませんでしたが、
申し込み締め切りが、いよいよ来月6日(土)。
あと1週間と迫ってきました。

私もこのジャングル体験スクールを3回担当しましたが、
日本を離れて、熱帯雨林のジャングルの中で過ごす生活は
大人にとっても格別のものです。
特に写真の好きな私にとっては、ファインダーを通して
見える雄大な大自然に、思わずシャッターを押し続けていました。

 

川を渡る子どもたち

▲橋を渡ってジャングルの奥地に進む子どもたち。どんな世界が待っているのか・・・

 

朝靄の風景

▲早起きすると朝もやの風景が目の前に!遠くからサルの鳴き声が・・・

バードウォッチング

▲早朝バードウォッチングでは珍しい鳥や早起きのサルたちに出会えます。

高い木

▲こんな高い木見たことない!80m以上あります。

ジャングルでの生活は、見るものすべてが美しく、
そして耳から入ってくる虫や生き物の鳴き声は、
真夜中も静まるときがありません。
たくさんの生き物が、昼と夜と棲み分けているのだとか・・・

このボルネオジャグル体験スクールでは、環境教育、異文化交流など 様々なことが学べますが、
とにかくジャングルの中の大自然を満喫したいあなた、
ぜひ、参加してください。
詳しくは、生涯学習課(079−559−2002)まで
申込書は下記からダウンロードできます。

http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/annnai.pdf

http://hitohaku.jp/top/borneo/2009/moushikomi.pdf

(生涯学習課長 平松紳一)

 

 

 

 

 皆さんご存じでしたか?兵庫県立人と自然の博物館には100万点以上の収蔵資料があることを!

     ちょっとびっくりしませんか。

 その中には、非常に貴重な資料で、日常的に展示することができない資料もあります。また、化石や魚類や昆虫類、植物など、展示できるように整理されていない資料もたくさんあって、全部を展示することはできません。

 

 じゃぁ、展示されていない資料はどこに眠っているかって?

 その謎を探るために、博物館の”蔵”をのぞいてきました。 

resized_500_P1000165.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この大きな扉の奥は・・・・

 

resized_500_P1000166.JPG

resized_500_P1000169.JPG

 広い収蔵庫棟の部屋の中は、ロッカーで埋め尽くされています。ロッカーの上には未整理の資料などが段ボール箱やコンテナボックスに入れて並べてあります。

resized_500_P1000168.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

resized_500_P1000172.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物の骨格の標本やハチの巨大な模型などもあります。

 また収蔵庫の一角に厳重に管理された金庫があります。この中には金塊が・・・・!

resized_500_P1000173.JPG 実は「タイプ標本」といって、世界中で基準になる標本が管理されています。基本的に世界に一つしかない基準の標本ですから、大変重要な標本です。

  

resized_500_P1000176.JPG

  動物や植物などの生き物だけではなく、古い地図なんかも収蔵されています。研究員は本(古地図)を傷めないように、ちゃんと手袋をして取り扱います。

  resized_350_P1000183.JPG  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

resized_350_P1000184.JPG

 

 

 恐竜の化石もおいてありますが、恐竜以外にも、貝殻の化石だとか木の葉の化石だとか、たくさんたくさんあります。

 化石だけではなくて、岩石の標本などもたくさん収蔵されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

resized_200_P1000178.JPG

 魚などは、ホルマリンやエタノールにつけ込んで標本になります。研究員が自分で採集してくるものもあり、いつ・どこで・何をなどをマジックで書いて、整理を待っている資料もたくさんあります。

resized_200_P1000180.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回探検した収蔵庫は、「生物系収蔵庫」、「環境系収蔵庫」、「液浸収蔵庫」、「地学系収蔵庫」でした。博物館の一番大事なところを探検させていただきました。

 

 今回の探検で、博物館は標本を展示して来館者に観てもらうだけではなく、研究の最前線として学術標本(タイプ標本など)を保管・提供・研究するための研究施設でもあることがよーくわかりました。

 

情報管理課:八尾

 

 

ひとはくでは、来館団体向けの特注セミナーとして
「やさしい化石のレプリカづくり」を実施しています。
これを「ぜひ学校で」という声にお応えして、今年度から
貸し出しできる教材としても準備しました。

貸し出しできる教材は、
■化石(アンモナイト、三葉虫など)
■型取り材(おゆまる)
■ビーカー、石こう容器(ゴム製ボウル)、油粘土、カリ石けん、バット
など

学校で用意していただくものは
■ホットプレート
■石こう
だけです。

昨日は、さっそく三田市立つつじが丘小学校に持ち込んで
やってみました。
今回は担当の先生に代わって私が講師となり、
4年生から6年生までの児童30人を対象に実施しました。

「レプリカって何?」と聞くと・・・

「にせもの!」と答える子どもたち(^^)

しかし、本物の化石から自分で型どりをしてつくるレプリカは、
「にせもの」ではなく正真正銘の「レプリカ」です。
ぜひ、みなさんの学校でもいかがですか?

P1000019b.JPG

        ▲化石は3種類

P1000026.JPG

        ▲石膏を流し込む子どもたち

 

事前レクチュアを兼ねた学校の先生向けのセミナーもあります。

http://hitohaku.jp/education/09syousai/G26.html

詳しいお問い合わせは、生涯学習課(079−559−2002)まで。

さて、ひとはくの企画展「丹波の恐竜を知ろう−3年間の発掘報告−」は
いよいよ31日(日)までです。
明日、明後日は、入館時に配布するスタンプラリーを完成された先着100名の方にクリアフォルダのプレゼントもあります。
また、最終日には研究員による「恐竜の歯のレプリカづくり」(定員10名)もあります。
ぜひ、この週末はひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

 

 

 

 

 

 

5月27日、山本さんと一緒にセミナー下見のため篠山市の白髪岳に登りました。山頂で昼食をとった後、タニウツギにスズメガが訪花しているのに気づき、写真を撮りました。口吻が花に差し込まれているのが分かるでしょうか?このスズメガ、写真を八木研究員に見せたところヒメクロホウジャクであると判明しました。 高野 温子(自然・環境評価研究部)

tani&suzumegaweb.jpg  

5月30日におこなわれるセミナーの下見のため、白髪岳(しらがだけ)に行ってきました。
今回の白髪岳のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこないます。前回は文保寺周辺で調査しましたが、今回は白髪岳山頂まで登ります。

今日は曇り空で山登りには最適でしたが、予想より蒸し蒸しする天気で、汗だくになりながら登りました。
もしかして端境期で花が何もないかもしれないと心配しましたが、ツツジの仲間が沢山花をつけていました。

最後の登りはロープを伝っていくところがあります。30日はあまり良くないとの予報ですから、足下の準備を怠らないようにしましょう。

0905271.JPG   0905272.JPG   0905273.JPG

 

山本伸子(自然・環境評価研究部)

2007年に奈良県の橿原市昆虫館が特別展「バッタ・コオロギ・キリギリス」を開催しました。その後、この展示を元に巡回できるものをパックにして、NPO西日本自然史系博物館ネットワークに所属する諸館に「巡回展」を呼びかけました。その結果、伊丹市昆虫館→大阪市立自然史博物館→きしわだ自然資料館→兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)→多賀町立博物館→橿原市昆虫館の順序で開催することが決まりました。「ひとはく」では、初夏から鳴き始める鳴く虫があまり知られていないことに着目し、「初夏の鳴く虫と巡回展」というタイトルにしましたが、もう少しインパクトをと、鳴く虫研究会「きんひばり」にアイデアを求め、「ぎっちょん君、参上!」という副題がつきました。

ちょうどそのころ、佐用町にある「兵庫県昆虫館」が「佐用町昆虫館」に脱皮するときで、新生記念の「巡回展」をする話がもちあがりました。しかし、日程その他で調整がつかず、上郡町の「赤松の郷昆虫文化館」でサテライト展示「虫かごの今昔と鳴く虫文化」を同時開催して頂くことになりました。ひとはくにも虫かご数点が展示されます。

「巡回展」のメインの展示物は、日本直翅類学会監修の写真パネルです。生きた鳴く虫の姿を満喫できます。この生態写真を見ながら、伊丹市昆虫館製作の解説や、きしわだ自然資料館製作の解説をお読み下さい。ひとはくの「初夏の鳴く虫とは」も必見です。

ひとはく独自の標本類(写真左)につづいて、竹細工の鳴く虫コーナーをつくりました。竹細工作家・戸田和孝氏にオリジナル作品をお願いし、6/21のオープンセミナー「竹細工で鳴く虫をつくろう」の優秀作品も展示予定です。

最後は昆虫生態写真家・栗林慧コーナーです(写真右)。栗林氏には、ひとはく開館時の最初の企画展でお世話になりました。当時「自然の瞬間をとらえる」と題した45点の企画展を開催したのですが、そのうちの19点を厳選しました。関連イベントは、8/1()に開催される栗林氏の講演会「鳴く虫撮影の思い出」です。

 

4-1.jpgのサムネール画像のサムネール画像 4-2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

4階の「ひとはくサロン」にも楽しい展示・イベントがあります。オープンセミナーで色塗りした体長約2mの巨大キリギリスにご注目下さい。

 

                   (自然・環境マネジメント研究部主任研究員 大谷 剛)

インドネシアは広い国です。広い国土と自然の中で人びとがさまざまにくふうしたために、文化や食べ物もさまざまです。もともとインドネシアはひとつの民族からなり立っているというよりも、さまざまな民族がより集まってできた<人工の国>でした。ですから、もともとは民族集団ごとに特色のある文化があり、料理があったのです――料理はりっぱな食の文化です。ところが、そのようなインドネシアにも、例外的にひろく拡がった料理があります。それはパダン料理です。

 パダン料理は「インドネシア料理」と紹介されることがありますが、もともとスマトラ島の一地方料理、ミナン・カバウの料理でした。ミナン・カバウは西スマトラ州のミナン・ハイランドと呼ばれる山岳地域を中心に住んでいたのですが、今では西スマトラ州――そこにパダンという都市があります――はおろか、インドネシア全体にひろがりました。なぜ、そんなに広がったのでしょう?それはミナン・カバウの伝統社会のあり方と、おおいに関係があります。

s-mitani3-1.jpg

(写真:パダン料理店 屋根は典型的な「ウシのつの」型をしています。建物の右下には、外からでも見えるように、いくつもの料理が並んでいます。)

 

 皆さんは母系(ぼけい)社会という言葉(ことば)をご存じでしょうか?現在の日本では、人は死ぬ前に遺言(ゆいごん)を書いておけば、たとえば自分の財産(ざいさん)を受け取る人を決めておくことができます。遺言がなかったら、男であるか女であるかを問わず、家族ならどの人でも、法律で決まったわりあいで受け取ることができます。財産以外では、これは法律で決めてあるわけではありませんが、たとえば誰がお墓を護(まも)るのかといったことを習慣として決めておきました。このことを相続(そうぞく)と言います。母系社会というのは、その相続が母や母の祖先から娘にされる社会です。前回、紹介したアグロフォレスト(=屋敷林:やしき・りん)も、ミナン・カバウの人たちにとっては母の持ち物であり、娘に引き継がれるべき財産です。

 ミナン・カバウは、現在でも母系社会をたもっています。ただ母系社会とはいっても、お父さんの役目は、日本で見るのと変わりはありません。ある日、パダンのアンダラス大学でお世話になった先生のおうちで、夕食をごちそうになったのですが、その家庭のホスト役は、おだやかなお父さんが、もの静かに務めておられました。母家長(ぼ・かちょう)であるはずのお母さんはごちそうをつくるのに忙しく、あまり長い間おしゃべりをしたという記憶はありません。

 いずれにせよ、システムとしては母系の社会なのです。そして旅が自由にできる社会でもあるのでしょう。土地にしばられるようなかつての日本では考えにくかったことですが、男たちは皆、商人としてあちこちに散っていきます。そんな商人のうち、料理の好きな男たちが、自分たちの食べている料理を食堂に並べたのです。それは出身地の名前をとって「パダンの料理」、つまりパダン料理と呼ばれました。これが「インドネシア料理」の代名詞であるパダン料理の由来です。

 

パダン料理店では、お客が食事に来ると、まず、小皿に盛った肉やさかなを、これでもか、これでもかと、お客の前のテーブルいっぱいに並べます。その中から、お客は、自分の食べたいものを好きなだけ食べ、最後に店員が客の食べたものを確かめて、お金を請求するというやり方です。この方法だと、自分の腹具合にあわせて好きな物をほしいだけ食べらます。その上、あまりインドネシア語ができなくても問題にはなりません。よい制度だと思うのですが、でも、ついつい食べ過ぎてしまう人もいるかもしれません。

s-mitani3-2.jpg(写真2:レストランで働く若い男たち 女に比べて圧倒的に多くの男、というより少年が働いています。)

 

s-mitani3-3.jpg

(写真3:わたしの前に並んだ料理の数かず すべて食べるわけではありません。基本的に、牛肉と鶏肉、それに魚料理です。左の白いひげ面がわたし。右はアンダラス大学の講師リザルディさん。)

 

スマトラ島はインドネシアでは、いちばんイスラームの影響が強いところですから、パダン料理ではブタ肉とお酒は絶対に出ません。豚肉とお酒は、イスラームではタブーです。それにインドに近いからでしょうか、パダン料理にはカレー粉をよく使います。「インドネシア料理」とカレー粉の取り合わせは、パダン料理の影響だと思います。でもパダン料理には、ほとんど野菜を使いません。ミナン・カバウの人たちは、野菜の代わりに果物を大量に食べて、繊維質やビタミンを補うのだそうです。それでも、西スマトラは高血圧の人が多いのだと聞きました。

 

s-mitani3-4.jpg(写真4:屋台に並べられたドリアン パダンの街(まち)はドリアンの季節でした。家のアグロフォレストから取ってきて、屋台に並べます。すると、ほしい人がひとつひとつ品定めをして、よいと思うドリアンを割ってもらいます。すると大きな種を包む甘い種皮があらわれます。ほおばるとカスタード・クリームのようです。)

あちこちに散っていったミナン・カバウの人たちは、パダン料理を食べるとき以外でも、郷里である西スマトラの山や田んぼをなつかしく思うのでしょうか?
 
 なつかしく思うのだと思います。たとえば、インドネシアで一番大きな大都市ジャカルタには、ミナン・カバウの各村の同郷会があります。この同郷会は、たいへん人びとの結びつきが強く、たとえジャカルタ生まれであったとしても、自分はミナン・カバウだという思いは消えないそうです。
 
 その他にも、在ジャカルタ・西スマトラ州連絡事務所という、まるで「ミナン・カバウ大使館」のようなはたらきをしている事務所や、ミナン・カバウの伝統的な踊りや音楽を演ずるための組織、ミナン・カバウの言葉を守ろうというのでしょうか、ミナン・カバウ・アナウンサー協会といった専門家の団体まであります。このようなミナン・カバウの組織は、今でも、西スマトラの郷里に残る人びとと深い精神的つながりを絶やすことはないようです。
 
 わたしは昔から、パダンや西スマトラ州周辺のべつの都市を訪れたとき、若い男性のなれなれしさにおどろいたことがありました。そのような「なれなれしさ」は、この文章を書いていて、旅と漂泊(ひょうはく)の裏返しなのではないかと気がつきました。父系(ふけい)社会と土地にしばられた日本では、なかなか見られなかったことです。でも漂泊の人生は、たとえば中国やインドの人びと、「アラブの商人」と呼ばれるイスラーム世界の人びと、ロマの人びとなど、地球の上では広く見られます。そのことを思うと、案外、日本のような「同じ場所に住み続ける人」の方が珍しいのかもしれないなどと考えたりもします。
 
 今回の文章では、東南アジア研究21巻に載っていた加藤 剛さん(1983)の「都市と移住民:ジャカルタ在住ミナンカバウの事例」という論文を参考にしました。(つづく)
 
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/ 兵庫県立人と自然の博物館

 

※このブログで掲載されている文章・写真の無断転用・転載はご遠慮ください。

 

4月25日より「ひとはく恐竜・化石大作戦!」が始まりました。

ゴールデンウィークのフロアスタッフとあそぼうでは、「恐竜化石・骨パズル」で骨の部位を覚えて、骨格標本の巨大パズルに挑戦しました。

スタンプラリーの「ろっこつ」・「びつい」・「けつどうきゅう」・「のうかん」の名前と場所覚えたかな?

 

hone.jpg

                            写真:ほねパズルをはめている様子

 

毎週日曜日(5月3,10,17,24,31日)は恐竜ラボ解説のあと、「恐竜の歯のレプリカ作り」を有料でおこないました。「おゆまる」をあたため型に入れて作ります。

たくさんの方が参加してくださり「歯」の化石レプリカを2種類作りました。

 

ha1.jpg

                写真2;歯のレプリカを作っている様子

 

        ha2.jpg

                             写真3:歯のレプリカできあがり!

 

     

6月は「画はくの日」「鳴く虫おめんをつくろう」「鳥の巣づくり」「かたつむりクイリング」を予定しています。

イベントの詳しい内容は、「うきうきカレンダー」を見てチェックしてくださいネ!

6月6日より『初夏の鳴く虫と巡回展〜ぎっちょん君 参上!〜』が始まります。

どんな鳴く虫がやってくるかな・・・?どうぞ!お楽しみに!!

みなさまのご来館、心よりお待ちしております。

                 

               フロントスタッフ  西口 浩子

 

 

昨年に引き続き、今年も「ドリームスタジオ体験セミナー」をします。

このセミナーは、来館者に自分たちの趣味や特技を生かしたメニューで

「ミニドリームスタジオ」を計画・実施します。

その過程で博物館の裏側をのぞく「ひとはく探検」収蔵庫を見てみよう!や

「むしむしガーデン」での観察会なども予定しています。

自然の事に興味のある方、子供大好き!なかた、是非是非ご参加ください。

 

    昨年の様子

 

  1-1.jpg        グループワーク中

 

 

1-2.jpgのサムネール画像                 ひとはく探検中!

 

 

1-3.jpgミニドリームスタジオ実施、たくさんの方に楽しんでもらいました。

 

 

開催期間:2009年7月〜8月 全5回

 

詳細はチラシに記載しています。

(こちらを参照ください。

 表:http://hitohaku.jp/top/pdf/kmik01.pdf

 裏:http://hitohaku.jp/top/pdf/kmik02.pdf )

 

皆さんの応募、お待ちしています。

 

          NPO法人 人と自然の会
                 長里芙美子

 

 

 

 

 

フォギング

2009年5月26日
 日本ゾウムシ情報ネットワークの「地域ファウナ調査会」が5月15日から25日まで京都大学の芦生研究林(京都府丹南市)で行われ,幹事業務を兼ねて参加しました.

 11日の期間のうち参加メンバー20名が集中的に採集するのは23〜24日で,天気が悪く気温も上がらず,虫の動きは低調でした.天気の様子や季節の進み具合を見て臨機応変に採集方法を使い分け,採集対象をきりかえるのも技のうち.ビーティングを中心に,捕虫網でのスウィーピング,樹幹を刷毛で払う方法(名称不明)など,それぞれに工夫して採集しておられました.

 これらの通常採集のほかパントラップやFIT(フライト・インターセプト・トラップ),マレーゼトラップなども設置しました.パントラップやFITは歩きながら良さげ場所に次々と仕掛けていくだけで,ときどきザルで回収して回るだけの手軽な方法です.マレーゼトラップは設置には手間がかかりますが,一旦設置すると,定期的に回収に行くだけです.

1536r02.JPG
パントラップ,FITと回収用具

1535r01.JPG
マレーゼトラップ

 興味深かったのは東京農業大学の方々が4人掛かりで行っていた「フォギング」です.狙った木の下に受け皿を設置し,エンジン付きの噴霧器で巨大蚊取り線香を焚きます.霧に当たって落ちてくる虫は漏斗状の受け皿の底の瓶に回収されます.
 目的の枝に正確に十分に霧を当てるためには,時間帯を選んだり,空気の流れを読んで噴射する位置どりを変えたり,けっこうコツが要る作業のようです.
 もちろん受け皿の設置にも手間と時間が掛かります,今回は朝方の風の弱い時間帯に噴霧するため,逆算して起床は4時起きだったようです.噴霧完了後の落下待ち時間は約2時間.回収が完了したあとの撤収にもそれなりに時間が必要です.

0384.JPG0372.JPG
フォギング

 昆虫の採集方法は割と単純で機動的なものが多いのですが,その中でこのフォギングはきわめて大掛かりなものです.こういうのもあるんだなぁ,というのが感想です.

昆虫共生・沢田佳久

丹波の植物を調べる

2009年5月24日

植物リサーチクラブ専修科の有志の方達と丹波の植物を調べに篠山市に行きました。その中には地域研究員の方が3人いらっしゃいました。今回の調査はセミナーではありませんでしたが、リサーチクラブ共通のテーマで、希望者と丹波地域の植物を調査するというものです。

まず篠山口IC近くに集合し、どこに調査に行くかを決めました。そして、沢沿いに2箇所で調査しました。沢沿いのせいもあってか涼しく、フジやヤマブキがまだ咲き残っていました。天気はあまり良くなくて、午後から雨が降り出しましたが、なかなか良い調査だったと思います。

  saisyu.JPG    tatsunami.JPG    jaketsu.JPG

 

夏頃にはまた違った植物に会えそうです。

山本伸子(自然・環境評価研究部

本日(5月24日)開催のオープンセミナー「身近な植物を顕微鏡で観察しよう」の準備のため、博物館のすぐそばにある深田公園でモチツツジの花を採集しようとしていたら、ブーンと大きな羽音が。。ハチかと思いきや、スズメガの仲間でした。野外に行くときは何を見つけるか分からないので、いつもデジカメを持参しています。これはシャッターチャンス!と思い、カメラを構えました(写真)。博物館に帰って、昆虫が専門の八木研究員に写真を見せたところ、スカシバというスズメガであることが判明しました。 羽が透けているところから「透かし羽」という名前になったとか。

その後八木氏から、このスカシバはオオスカシバであるというコメントが寄せられましたので、ご報告します。

 

高野温子 (自然・環境評価研究部)   sukashibaweb.jpg

岩槻邦男のコラム4

2009年5月23日

 ひとはくの新展開は成功しつつあると、多少独断的に自己評価します。根拠はいろいろありますが、計画の方針が妥当で、その結果さまざまないい現象が現れていると見るのもその理由の一つです。

 ひとはくの事務部には総務課、生涯学習課、情報管理課の3課があり、研究部は複数の部門で構成されており、最近は大学院生も所属しています。他に、委託で派遣されている管理や清掃の関係者もあります。ひとはく関係者は大学籍を含めて常勤職員は50余名(定員不補充などで、定員と定数は一致していません)ですが、大学院生、派遣職員や私のようなパートタイマーを加えると、広い意味の館員は100名近い規模になります。

 新展開が始まった時、県の職制とは別に、博物館独自の事業部組織がつくられました。と同時に、事業部員の座る席が設けられましたから、大学籍の教員も、指導主事も、事務職員も、職制で区別されることなく、館員の間の情報交流はスムースに行われ、恊働が円滑に進むようになりました。

 さらに、毎月1回、第2金曜の朝30分間、全館員が集まって月例報告会を開きます。新展開では、さまざまな項目に数値目標が設定されています。前の月に、その数字がどう動いたかを取りまとめ、厳密な内部評価を行う会合です。数字を見るだけだったら、全員が集まるまでもないのですが、この種の統計では、数字がしばしば一人歩きして、勝手な解釈につながることがありますので、報告会で問題になりそうな数字を検証し、問題のある項目についてはよりよい成果に結びつけるような方策が模索されます。短時間ですが、ここでも職制を超えて館員の意思疎通が円滑に進みます。

 わたしは、ひとはくに関与するまで、所属は一貫して高等教育機関でしたが、京大、東大、立教大、放送大と少しずつ違った4つの大学に勤務しました。しかし、どこでも、研究者側と事務側に考え方の相違があり、その間の意思の疎通が何らかの障壁に遮られているのを感じていました。

 東京大学では植物園という多少特異な性格の部署にいました。もとの国立大学では、教育研究を支えているのは教官だと考える雰囲気が強く、技官、事務官は教育研究支援要員と呼ばれたりしていました。だから、大学ではすべてを教官が決めようとし、教官は会議に時間を取られていました。植物園には優れた能力を備えた技官もいました。教官のもっとも大切な役割が研究教育にあることはいうまでもないことで、わたしも植物園在任中には、いいスタッフにも恵まれ、研究や教育にそれなりの成果をあげてきたと自信をもっていますが、さらに優れた技官との恊働にも積極的に取り組みました。技官の貢献をもとに、スエーデンの王立科学院が発行している雑誌AMBIOに共著の論文を出したりもしました。ことほど然様に、大学のような機関でも、教官、事務官、技官が三位一体で活動し、研究教育に貢献するのが本来のすがただと考え、そういう雰囲気づくりに努めました。

 日本の大学等機関では、残念ながら、一般的に、研究者と事務職員の間の意思の疎通には埋めがたい断絶があるのが現実です。そういう現実を見続けてきた目でみれば、ひとはくの事業部組織が、館員の意思疎通を円滑にする器となっており、恊働の精神を実体として構築しているのを見るのはたいへん心強いことです。恊働が実行されることによって、ひとはくは実際に実力(人員数でも個々人の能力でも)以上の成果を挙げているといえるのだと見ています。

 日本では大きい方だとはいえ、ひとはくの規模は欧米の主要な博物館等施設に比べるとずいぶん小さなものです。ですから、活動には規模に掣肘されるさまざまな制約があります。しかし、それにもかかわらず、最近のひとはくは、生涯学習支援、シンクタンク機能発揮に具体的な成果を描き始めています。まず、博物館内で、前向きの意思統一が進んでいることが原動力になっているためでしょう。

 

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

明石市立朝霧小学校のすぐそばに「朝霧山」という林があります。3年生のみなさんは、年に何回か朝霧山で虫調べをしています。

ひとはくの研究員が、児童生徒のみなさんといっしょに野外に行ってアドバイスできればいいのですが、なかなかむずかしいことも多いです。そんなときは、こんな方法もあります。

児童のみなさんや先生方に、野外での体験学習のときにつかまえた虫を、デジカメで撮影してもらいます。それを、電子メールやCDで、あらかじめ、ひとはくに送ってもらいます。

少々ピンボケの写真でもわかりますから、だいじょうぶ! プロですから。
たとえば・・・

butterfly0346.jpg
これくらいきれいに写っていたら、じゅうぶん鑑定できます。
ヤマトシジミというチョウです。目立たないですが、たぶん、どんな学校にもいると思います。このチョウの幼虫は、校庭の片隅に生えているカタバミという植物を食べます。

yochu0263_2.jpg
これくらいボケた写真でもだいじょうぶ。
これはツマグロヒョウモンというチョウの幼虫です。たぶん、学校にパンジーを植えてあるので、そこに幼虫がついています。さなぎになるときに、パンジーから離れて、地面を歩いていることがあります。そんな幼虫を見つけたら、教室に連れて帰ると、すぐにさなぎになりますよ。さなぎには、幼虫の姿からは想像できない、金色の斑点がついています。チョウになるとこんなにきれいです!(写真略)

kamikiri0261.jpg
ノコギリカミキリです。
朝霧小学校は、住宅地の中ですが、こんなに大きなカミキリムシもいるのですね。朝霧山のおかげです。

Lymant0296.jpg
カシワマイマイという蛾の幼虫です。巨大なケムシ。
ケムシはたいていさわってもだいじょうぶだけれど、これはあまりさわらない方がいいね。

gomimushi0263.jpg
フタホシスジバネゴミムシです。
長い名前だからおぼえられないと思いますが、斑点が二つあって(フタホシ)、はねにスジがある(スジバネ)ゴミムシの仲間という意味です。ほーら、わかりやすいでしょう。

というような話を、児童のみなさんにすることができました。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)
明石市立朝霧小学校3年生のみなさんは、2008年秋、校庭のバッタを調べて、バッタマップをつくりました。

map6143.jpg
模造紙に拡大した校庭の地図を用意します。
児童のみなさんが、バッタを見つけた場所に、付せんを貼っていきます。自分でつかまえた場所は、みんな、よくおぼえています。

map6179.jpg
付せんには、バッタの種名、絵、どんなところにいたかが書かれています。

batta6154.jpg
絵を描くことで、虫をじっくり観察することができます。みんな、特徴をよく捉えています。

1月の終わり、まとめの授業のときに、私が学校を訪問し、コメントをしました。
バッタとキリギリスのちがいや、バッタの種類、生活についてなど。

バッタは、子どもたちにも先生にも、扱いやすい昆虫です。室内飼育も簡単です。
都市部の学校にも、数種類が必ず見られます。学習素材として活用されてはどうでしょう。

また、バッタの種類によって、草のないところによくいるもの、草が深いところによくいるもの、林のふちにいるものなど、環境の好みが異なります。バッタとりを楽しみながら、虫と環境のちがいに気づくこともできます。

いろんな学校でバッタの種類を比べてみるとおもしろいですね。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)
兵庫県では、2009年度から、小学校3年生を対象とした環境体験事業が全校で実施されています。

ひとはくでは、これまでも毎年たくさんの学校が訪れて学習し、研究員が、学校での環境学習のコンサルティングを行っています。

このカテゴリでは、先生方や、グリーンサポーターのみなさんの参考になる事例を紹介していきます。どうぞご期待ください。

nigawa_9876.jpg
ひとはくでの学習
いつもの教室とは違った空間での学習、専門家の一言が、児童のやる気を引き出します。
400人収容のホロンピアホールで、マンモス校にも対応できます。

nishiyama_1327.jpg
教室でのアドバイス
ときには、研究員が学校に出向き、先生方の実習をサポートします。

nishiyama_7615.jpg
フィールド学習のアドバイス
校庭や校区にも、学習素材はたくさんあります。ふだん見過しているような小さな生き物、地域の環境に目を向け、児童の関心を高めるポイントを、研究員がアドバイスします。

kyoin_0605.jpg
夏休みに実施されます。授業に役立つ実習型の研修がたくさんあります。ぜひ受講ください。(教職員限定です)

(八木 剛@生涯学習推進室)

オチフジはシソ科ラショウモンカズラ属の1種で、世界中を探しても近畿地方にしかないという、非常に珍しい植物です。この植物の実体を明らかにするために交配実験や訪花昆虫の調査、DNAの解析をおこなっています。

オチフジは流れのある沢沿いの急な斜面や、がれ場に生育しています。今回は兵庫県内のオチフジの生育地で結実率の調査とDNAサンプルの採取をおこないました。

花はすでに終わって実になっていました。結実率は良く、1つの花に4個ないし3個の果実をつけていました。他家受粉をおこなった個体でも良く実をつけていました。

  ochihuji.JPG   4月26日   ketsujitsu.JPG   ochihuji-tyousa.JPG  

 

ただ、盗掘された痕跡があり、前回花が咲いていた個体がなくなっていました。オチフジは絶滅危惧植物に指定されている希少な植物です。見つけても珍しいからと持って帰ったりせず、大切にしてください。

(自然・環境評価研究部)

2009年5月9日(日)に連続セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」の第2回を行いました。この連続セミナーでは、森・川・海がコンパクトにそろった芦屋を舞台として、1年を通じた自然観察プログラムを実施します。芦屋のような都会でも、たくさんの生き物がいて、自然を学ぶフィールドとしてとても良い場所になるのです。セミナーには、地元芦屋で活躍するひとはく連携グループのNPO法人さんぴぃす、芦屋川に魚を増やそう会が協力してくださっています。

この回のテーマは、「浜辺の鳥 食べもののとり方を観察しよう」です。芦屋川河口の干潟で潮の満ち引きの様子や野鳥の観察、干潟の生き物採集を行いました。

あしやがわかこうのひがた
芦屋川河口干潟

観察会は、14時からはじまりました。参加者は、13名。芦屋川探検隊の小学生も参加してくれました。お天気が良く潮干狩りの人出があったため、残念ながら干潟で見られた鳥は、カラスとドバトだけ。人がいると鳥は逃げていってしまいます。実は、こんなささいなことからも、人と鳥との関係が見えてきます。

それでも、ちょっと沖のほうへ出てみると、アジサシの仲間やカワウを見ることができました。アジサシは空中からダイブして、カワウは潜水して魚をとるのです!

キアシシギ  チュウシャクシギ
芦屋川河口周辺で見られるかもしれない鳥。(左)キアシシギ。(右)ゴミの中のチュウシャクシギ、観察会の日は見れず。(5月7日撮影)

折しもこの日は、満月。すなわち大潮の日。潮の満ち引きが大きいのです。干潟の様子がどれだけ変わるのか楽しみでした。セミナー終了時の17時には、堤防の下まで潮が押し寄せていました。しかし。。。残念ながら、くたびれていて、比較できるような写真を取り忘れました。
下右の写真は、さんぴぃすの大脇さんが撮影されたものです。

13時半のようす  16時半のようす
干潟の変化。(左)13時半、(右)16時半ごろ。右写真は、左写真手前の石がごろごろしているあたり。

この観察会のようすは、NPO法人さんぴぃすのホームページにも報告されています。こちらもぜひご覧ください。(http://sanps.com/index.html

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、毎月1回行われます。各回ごとに事前申し込みが必要です。さまざまなテーマ、研究員で実施いたしますのでぜひご参加ください!セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。→ http://hitohaku.jp/education/main.html

(自然・環境マネジメント研究部研究員 遠藤菜緒子)

----------------------------------------------------------------------

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」 今後のラインナップ

6月13日(土) 川の魚と水生昆虫 (田中研究員・三橋研究員)
7月18日(土) 森の昆虫は何を食べ、何に食べられるか (大谷研究員)
8月13日(木) 真夏の鳴く虫を聞く (大谷研究員)
9月13日(日) 芦屋の里山 (村上氏 芦屋森の会2001)
10月3日(土) 芦屋をとりまく森のキノコ (秋山研究員)
11月6日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)
12月5日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)
1月9日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)
2月13日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)
3月13日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

54日(月)〜5日(火)の2日間、毎年の恒例行事となっている『ありまふじフェスティバル'09春』に参加してきました。


tent.JPGのサムネール画像

<ひとはくの展示テント>


poster.JPGのサムネール画像のサムネール画像

<自然観察会:生き物に親しもう>

ひとはく研究員を隊長として、早春の有馬富士公園内で魚・プランクトン・昆虫・鳥などの生き物の観察会を行いました。特に魚の観察会は大盛況!エビや小魚をたくさん捕まえることができました。

 

fish.JPGのサムネール画像

<研究員の説明にも熱がはいります> 

たくさん捕まえられたかな?

 

 

plankton.JPGのサムネール画像

<プランクトンを採集中> 

プランクトンネットという器具を使って、水中の小さなプランクトンを効率よく集めます。

 

dino.JPGのサムネール画像

<恐竜化石のコーナー> 

実際に恐竜化石が発見された発掘現場の石を展示しました。この中にも恐竜化石が入っているかも?!ひとはくでは、恐竜展示特別企画『丹波の恐竜を知ろう―3年間の発掘報告―』が開催中です。

 

insect.JPGのサムネール画像

<昆虫標本展示>

6月6日から831日にひとはくで開催される企画展『初夏の鳴く虫と巡回展:ぎっちょん君参上!』に先駆けて、キリギリス、バッタ、コオロギの標本を展示しました。キリギリス、バッタ、コオロギの違いがわかるかな?

 

hakase.JPGのサムネール画像

 

会場には、ひとはく博士も登場し、子供たちに大人気でした。

 

ここからは、この春からひとはくにやってきた3人の新人研究員(上田、武田、北村)の出し物の様子と感想を紹介します。

 

biwa.JPGのサムネール画像

<びわ玉コマ回しコーナー>

ビワの若い実でつくったコマは思いのほかよくまわります。


「フェスティバルに来られた方々とふれあいの機会が持てて嬉しかったです。子どもさんと一緒になって必死にビワこまを回してしまいました(笑)。ひとはくのコーナーを訪れてくださったみなさん、今度はぜひ博物館にお越し下さい!!」(上田)


bird.JPGのサムネール画像のサムネール画像

<コウノトリの折り紙コーナー>

折り鶴をちょっと作りかえると、はばたくコウノトリが完成!

 

「皆さんと一緒に作ったコウノトリが、人と自然の共生する環境を考えるきっかけとなれば幸いです。いつの日か、皆さんのもとにたくさんの幸せを運んでくれることを願っています。」(武田)

 

fruit.JPGのサムネール画像

<タネが運ばれる仕組み>

みんなが大好きなくだもの。どんな動物が食べるのかな?

 

「子供からの核心をついた質問にわかりやすく答えるのはなかなか難しかったです。」(北村)

 


ひとはくコーナーを訪れていただいたみなさま、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、博物館へも足を運んでみてください。お待ちしております。

 

北村 俊平(自然・環境マネジメント研究部)


「C05巨大キリギリスをつくろう」5/23(土)の変更のお知らせ

「6/6(土)オープンセミナー:巨大キリギリスをつくろう」に変更します。時間は14〜17時まで。

 

kirigiri001.jpgこの体長約2mの巨大キリギリス「ぎっちょん君」に、みんなで色をぬって完成させましょう。オープンセミナーなので、参加費は無料です。完成したら「ぎっちょん君」は

 

  初夏の鳴く虫と巡回展〜ぎっちょん君参上!(2009.6.6〜8.31)

 

で、ずっと展示されます。

  さぁ、6/6(土)の14時、4階ひとはくサロンに集まってください。楽しい「立体ぬりえ」をしてみませんか。

 

(自然・環境マネジメント研究部  大谷 剛)

今年もホタルの季節が近づいてきました。

兵庫県西播磨県民局さんが、西播磨ホタルを育む水辺の調査と題して、ホタル調査員を募集しています。みんなでホタルを探しに行きませんか?

お問い合わせは、西播磨県民局環境課さんへ。(電話:0791-58-2137)

L.cruciata.jpg

兵庫県のホタル10種を紹介した「プチ図鑑 兵庫の螢」は、ひとはくのホームページからダウンロードできます。どうぞご利用ください。(ページの下の方にあります)

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

5月16、17日に高知県で学会がありました。その学会のあと、せっかく高知県まできたのだからと18日に高知県物部村に岡山理科大学のスゲの先生とゼミ生と調査に行ってきました。

前の日は大雨でどうなるかと思いましたが、当日は大変良い天気で暑いくらいでした。

普段は特に目につかないスゲですが、たくさんの種類がありました。
観察できたスゲは、イワカンスゲ、カンスゲ、アブラシバ、チャイトスゲ、コハリスゲ、タマツリスゲ、メアオスゲ、ナキリスゲ、イトアオスゲ、ヒメスゲ、ニイタカスゲ、ヒナスゲなどです。

また、コガクウツギ、ヤマフジ、ツツジやスミレの仲間、テンナンショウの仲間などきれいな花をつける植物もたくさんありました。

aburashiba.JPG   iwakansuge.JPG   hyouhon.JPG

山本伸子(自然・環境評価研究部)

皆さん、一度は四つ葉のクローバーを探したことがあるのではないでしょうか。
クローバーとはマメ科のシロツメクサのことです。普通は3枚の小葉をつけますが、稀に4枚つけることがあります。

セミナーに参加してくださった方が五つ葉のクローバーを見せてくださいました。この五つ葉の不思議なところは羽状になっていることです。同じ所から小葉が5枚出ているものは見たことがありますが、羽状になっているのは初めて見ました。おもしろいですね。葉が四つ葉になる原因は環境によるものと遺伝子によるものとがあるようです。この五つ葉は同じ株でいくつも出来ているそうなので、きっと遺伝子によるものなのでしょう。

  5ba.JPG

 

さて、聞いた話では四つ葉は幸福、五つ葉は金運、六つ葉は名声を呼ぶのだそうです。知りませんでした。
そこで、私も四つ葉のクローバーを探してみることにしました。四つ葉のクローバーを見つける 「
こつ」 は、人や車に踏まれるようなところを探すことです。
博物館の周りを探してみると、ある株でたくさんの四つ葉を見つけました。また、四つ葉になりかけのものや五つ葉などもありました。

  3ba.JPG   4ba.JPG

 

皆さんもシロツメクサを見つけたら、四つ葉のクローバーを探してみてはいかがでしょう。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

今日、KissFMの「キッス・ドライビング・レポート」でレポーター:阪本智子さんがひとはくに来られました。「おはよう朝日です」やテレビCMでも活躍されている方です。

「丹波の恐竜を知ろう―3年間の発掘調査―」を取材して、リスナーの方々に紹介していただきました。

 

9時にスタッフの方々と阪本智子さんが来られて、電波のつながりのよい放送場所を探しながら、阪本智子さんに恐竜化石の展示や、アメリカマストドン、動物の剥製など館内を案内していると、いつのまにか時間がたってしまいました。

結局、放送場所となった「ひとはく恐竜ラボ」に着いたのが9時40分。そこからリハーサルをしたのですが、放送時刻は迫ってくるものの、なかなか話が時間内におさまらず、最後は「読み原稿(台本)」が決まらないまま放送となってしまいました。

 

スタッフの方々の顔にも焦りが見えて、私も「ヤバいかな?」と感じながら、10時20分いよいよ本番!! 阪本智子さんがひとはくの紹介をしたあと・・・

 

「それではひとはくの平松さんよろしくお願いします」

「はい。よろしくお願いします」

「私の住む近くに、恐竜がいたなんて驚きです!」

「そりゃ今いたら大変ですけど、この恐竜がいた1億4千万年前の丹波市は、中国と陸続きでしたから、このあたりも恐竜がたくさんいたかもしれませんね」

「さっき、化石を見たのですが、あちらをみて専門家の人はすぐに、『あっ化石だ!』とわかるものなんですか。私も子どもの時、遠足で同じようなものを見つけたことがあるような気がするのですが」

「一目見て化石とわかるのは難しいですね。今回の発見は、研究者ではなく一般の方が見つけられました。地層から飛び出した石のようなものを、『なんだろう?何か違うぞ』と感じたことが、世紀の大発見につながったのです」

「化石ってどこでも見つかるんですか」

「化石はどこを掘っても見つかるわけではありません。化石のある場所に行かないと見つかりません。たとえば神戸なら、須磨区から北区にかけて神戸層群という地層があります。ここでは3500万年くらい前の植物の化石が見つかります。でも恐竜の化石は見つかりませんよ」

「私も化石を見つけてみたいなあ」

「そうですね。ひとはくで本物の化石をじっくり見ていただいて、神戸層群や篠山層群で行われる博物館のセミナーに参加して、化石を見つけてみてください」

となんとかスムーズに・・・レポーターの阪本智子さんとのやりとりは短い時間でしたが、ちょっと緊張してしまいました(^^)

打ち合わせ通りではなかったけれども、うまく会話が流れて、終わった瞬間、スタッフの方もホッとされて「いつもは原稿どおりに放送するんですが、こんなのは初めてですよ」と言われてしまいました。

それにしても阪本智子さんは、化石にも興味があって、小さい頃から近くの博物館に通っていたとか。そんな方に取材に来ていただいてよかったです。 

 

 

P1320339.JPG

この放送を聞いていただいたリスナーのみなさん。

ぜひ、ひとはくに本物の恐竜化石を見に来てください!

5月中の土・日には、恐竜スタンプラリーを完成されたお客様先着100名に素敵な「恐竜クリアフォルダ」のプレゼントもありますよ。

ここまでは放送で紹介する時間がなかったので・・・ぜひ、お越しください。

 

KissFMのブログでも紹介されています。

http://www.kiss-fm.co.jp/program_blog/driving/index.php?page=1

 

 

(生涯学習課長 平松紳一)

 

 

 

ユズ(柚子)の葉にいたこの幼虫はなんでしょう?? 

遠目には鳥のフンそのもの.白い模様の入り具合なんて絶妙です.

ageha_4age.jpg

正解はナミアゲハの幼虫.

鳥のフンに擬態していると言われていますが,納得です.

下の写真は左から1齢幼虫,2齢幼虫,4齢幼虫,5齢幼虫. 5齢幼虫は緑色で鳥のフンには擬態していませんが,大きな目玉のような模様があって面白いですね.この緑色の幼虫にまで成長すると,やがて蛹になり,成虫になります.

ageha.jpg

私の専門は植物.次回こそは植物の話題を提供したいと思います(^ ^).

(自然・環境評価研究部 布施静香)

ひとはくに、ぎっちょん君がついに参上しました。
実はこのぎっちょん君、6月6日からの初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」に登場する巨大展示物で、昨年度から行っています県立美術館との連携の一環で、県立美術館の藤原義勝ミュージアムティーチャーにつくってもらった2mはあろうかという巨大キリギリス。 
同じく美術館の橋本尚人指導主事とひとはくの大谷剛研究員と河南堂珍元斎で制作チームをつくり、本体の素材から塗料までアイデアを出し合い、制作になんと2か月かかった大作です。
さすが、藤原先生、メンバーの無理難題を見事クリアし、期待どおりの仕上がりです。素晴らしい!

ついに、「ぎっちょん君」完成!といいたいところですが、未完成・・・。

DSCF1442.JPG

DSCF1444.JPG

実は、この「ぎっちょん君」、美術館とひとはく、そして来館者の「みんなでつくる展示物」なのです。
ほぼ出来てはいますが、仕上げは、5月23日に行う大谷研究員のオープンセミナー「巨大キリギリスをつくろう!」でみんなで色を塗り、組み立てて完成します。

DSCF1446.JPG

 

ぜひ、巨大キリギリス「ぎっちょん君」をみんなで完成させましょう。家族そろって、ひとはくへ!ぜひご参加ください。

川東丈純

 

 


 

4月19日に白髪岳(しらがだけ)ふもとの文保寺でセミナーがありました。
白髪岳でおこなわれる2回のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこないます。

今回は文保寺周辺で調査しました。午後1時から始まるセミナーでしたが、10時にはすでに来られて、白髪岳を登ってきたという方もおられるくらいで、12時30分にはほとんどの方が集合していました。そして各自、自主的に調査を始められていました。今回のセミナーの趣旨を説明したあと3班に分かれて調査をおこないました。

  090419024r.JPG    090419042r.JPG

 

きれいな花や目立たない植物などを採集し、最後にどのような植物があったのかを発表しました。皆さん熱心に講師の説明を聞いていました。

  090419066r.JPG    090419072r.JPG

 

今回観察できた植物は以下のとおり。
カテンソウ、サンショウソウ、ミミナグサ、ハコベ、ミドリハコベ、ミヤマハコベ、クロモジ、ニリンソウ、オウレン、ヒメウズ、アケビ、ミツバアケビ、ミツバアケビ、ミヤコアオイ、クサノオウ、タケニグサ、ニシノオオタネツケバナ、タネツケバナ、オオバタネツケバナ、ヤマネコノメソウ、コチャルメルソウ、オヘビイチゴ、ビロードイチゴ、クサイチゴ、ナガバモミジイチゴ、ミヤマカタバミ、コクサギ、ナワシログミ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、キブシ、セントウソウ、コバノミツバツツジ、キランソウ、タチイヌノフグリ、ニワトコ、コバノガマズミ、オオカメノキ、ヤブタビラコ、サルトリイバラ、スズメノヤリ、ヤマスズメノヒエ、ムロウテンナンショウ、ヒメカンスゲ、ナルコスゲ、オクノカンスゲ、タニガワスゲ、ノゲヌカスゲ、ニシノホンモンジスゲ、イヌガンソクなど


まだ芽生えの草本や芽吹いたばかりの樹木で分からなかったものも、次回の5月30日におこなわれるセミナー「白髪岳の植物を調べる(2)初夏の植物」のときにははっきりするのではないでしょうか。次回が楽しみです。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

 毎年やっている深田公園でのオトシブミ観察会を,10日に行いました.結果は全部で5種(揺籃4種,成虫2種)でした.
 ヒメクロオトシブミはクヌギの苗木に成虫も揺籃も見られたのですが,切ったり巻いたりしている現場は見られませんでした.例年,作業中の個体が見られるハギルリオトシブミも,今年は成虫が摂食しているだけでした.今年はあらたにエゴツルクビトシブミの揺籃が多数みつかりました.何年も前から目をつけていたエゴノキなのですが,今年突然降って湧いたように出現,しばらく成虫を探したのですが,結局見つからず,

 深田公園はちょうどモチツツジの季節です.
 モチツツジはコバノミツバツツジより数週間遅れて咲きます.柔らかな色で,花も大きいのですが,あまり人気がないように思います.たぶん奇麗に咲いていないからでしょう.たいていはどこか傷があったり,複数の花がグシャッとかたまっていたりします.近づいてみると蕾や萼がネトネトで虫がへばりついています.要するに,きちゃない.

 虫目線で見ると,モチツツジの蕾はかなり魅力的,有用な資源に映る(たぶん匂いで)らしく,いろんな虫が魅せられ引き寄せられます.その食害を防ぐためにモチツツジは(「おいしそう」はそのままに)このトリモチ戦術を発達させたのでしょう.殺生な,とはこの事です.その結果,実に様々な虫が捕まって死んでいます,粘着した半死の虫を吸血して回るサシガメなども存在します.地獄絵図です.

 しかし,トリモチ戦術も完璧ではありません.ツツジトゲムネサルゾウムシは,これに適応した虫です.この虫はモチツツジの蕾に穴をあけ,産卵するのです.もっともネトネト度が高い(?)蕾の表面でさえ,ゆっくりですが掻き分けるように歩くことができます.
 共進化の観点からいうと,モチツツジをモチツツジにしたのは,たぶんこの虫です.と同時に,ツツジトゲムネサルゾウムシをツツジトゲムネサルゾウムシにしたのも,たぶんこの木です.そして果てしないネトネト化競争は今も続いているのでしょう.

昆虫共生・沢田佳久

5月3日、ゴールデンウィークの真っただ中、ひとはくの向かいの

フローラ88・ダイエー三田店の1階中央広場で「初夏の鳴く虫と巡回展

『ぎっちょん君参上!」のプレイベントを開催しました。

いつものコンビ、大谷剛研究員と謎の講談師河南堂珍元斎がフローラ

88に久々に登場!といいたいところですが、大谷研究員は引く手あ

またで不在のため、珍元斎がお絵かき講談+鳴く虫の紹介をしました。

まずは、お絵かき講談「ぎっちょん君参上!」から。

 

IMG_7841.JPG 

 

このお話は、虫売り、すなわちキリギリスやスズムシ、マツムシ

などの鳴く虫を売ることを商売にしている男が、同じ長屋の男に

だまされて、オスなのに鳴かない、変なキリギリスを仕入れてし

まい、ぜんぜん売れない(鳴かないからあたりまえ!)キリギリ

スに、大家さんのアドバイスで「ある道具」をあたえ人気者に

仕立てたとという、ぎっちょん君誕生秘話。

 

 

 

IMG_7843.JPG 

 

 

今回はお絵かき講談。お絵かきといっても珍元斎だけでなく、

観客の子供たちにも絵を描いてもらう試み。まずは、お話を聞い

て、子どもたちの頭に浮かんだぎっちょん君を描きます。

 

 

 

IMG_7858.JPG 

 

 

うまく描けたかな?さすがは、五感のすぐれた子どもたち、すら

すらと描いていきます。

 

 

 

IMG_7862.JPG 

 

IMG_7869.JPG 

 

 

IMG_7875.JPG

 

みんな違っていて、とても、おもしろい絵が描けました。   IMG_7902.JPG

IMG_7897.JPG

 

続いては、鳴く虫の紹介。今深田公園で鳴いているキンヒバリや

ケラ、クビキリギス、これから鳴きだす主役のキリギリスの鳴く声

を写真とあわせて聞いてもらいました。ケラが「ボー」っと鳴くこ

とを説明すると、子どもたちから「えーっ!」と驚きの声があがり

ました。ひとはくに来てから知りましたが、本当に鳴くのです。昔

からミミズによく間違えられているようですが、湿地とかの土の中

で夜「ボー」と聞こえたらそれは、おそらくケラです。みなさんも

夜の散歩で注意してみてください。 

 

そして、今度はスクリーンに映し出されたキリギリスを見て模写し

ます。

 

IMG_7866.JPG 

 

 

 

今度はリアルなキリギリスになりました。

 

 

 

IMG_7889.JPG 

IMG_7898.JPG 

 

 

比較して見ると、違っていて、おもしろいです。

 

IMG_7887.JPG 

 

IMG_7888.JPG

 

司会のお姉さんがいろいろ子どもたちに感想をきいてくれました。

楽しかったでしょうか?キリギリスを知らない子も見たことない

子もいましたが、おぼえて帰ってくれたらうれしいです。

 

 

 

 

IMG_7895.JPG 

 

 

おもしろかった子どもさんの絵を何点かあずかりました。6月6日

からの初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」のイベント案

内チラシなどに使わせてもらいますね。ありがとう。

 珍元斎も扇子に絵を描き、ひとはく鳴く虫クイズでプレゼント!

 

IMG_7903.JPG 

IMG_7920.JPG 

 

IMG_7926.JPG 

 

 

6月6日〜8月31日に開催する企画展「初夏の鳴く虫と巡回展
『ぎっちょん君参上!』でも珍元斎は登場します。夏なので怪談

・・・。

会期中、いろんなセミナー、イベント目白押しで、大谷研究員

の鳴く虫セミナーや八木研究員のキリギリスの赤ちゃんを育てよう

をはじめ、ぎっちょん君ハウス、バッタロデオ、売りなど。

なんと8月1日には、あの有名な(昨日、NHKの「ダーウィン

が来た!」に出てはりました。)昆虫写真家栗林慧さんひとはく

へやってきます。乞うご期待!

 

川東丈純

 

 

岩槻邦男のコラム3

2009年5月 8日

 3月末に生物多様性ひょうご戦略が公示されました。この戦略の策定に当たって、ひとはくはシンクタンク機能を発揮し、参画と恊働の実を挙げることができました。

 生物多様性条約は1992年にリオデジャネイロで開かれた国連環境会議で採択された国際的な協定の一つです。日本はこの国際条約に積極的に賛成し、早期に批准して、成立に貢献しました。1993年5月に日本はカナダと並んで先進国としては最初に批准しましたが、その年の12月には、必要な条件を満たしてこの条約が発効することになりました。現在、世界の190国とEUが加盟しておりますが、アメリカ合衆国は参加していません。

 生物多様性条約では、加盟国はそれぞれの国で国家戦略をつくることとしており、日本も95年に最初の生物多様性国家戦略をつくりました。この戦略は常に変動する生物多様性と、それに対応する人間側の事情も踏まえて、5年ごとに改訂することにしており、2002年に新・生物多様性国家戦略、07年に第3次戦略がそれぞれ首相を座長とする関係閣僚会議で採択されました。

 生物多様性国家戦略は当時は政府の施策の基盤ではあっても、国内法によるものではありませんでした。2008年に生物多様性基本法が策定されましたが、この法で国家戦略をつくることが定められるだけでなく、地方公共団体やさまざまな主体がそれぞれに生物多様性戦略を策定することが期待されています。このような背景のもとに、生物多様性ひょうご戦略は08年春以来検討が進められてきましたが、09年3月に生物多様性にかかわる県の施策の基本方針として確定されました。

 兵庫県は日本海と瀬戸内海を南北に控え、中国山脈の東端を含み、さらに本州ではもっとも低地の平面分水界があって南北間の生物の移動に有利な地形をもつなど、多様な生物の棲息に好条件を備え、実際豊かな生物相がそこに住む人々の暮らしを潤してきました。自然と共生する日本人の生き方は兵庫県でも歴史を通じて見事に演出されてきました。最近も生物多様性について先進的な対応が図られてきました。生物多様性ひょうご戦略では、それらの現実が整理され、さらに今後必要とされる対応が述べられています。このひょうご戦略は兵庫県のホームページから読み取ることができますが、直接にhttp://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/keikaku/strategy_of_biodiversity.pdfで検索することもできます。

 生物多様性ひょうご戦略は、兵庫県環境審議会が定めたものですが、この戦略の検討の過程では、人と自然の博物館がいろんな面で協力し、ひとはくがシンクタンク機能を十全に発揮したいい例となりました。兵庫県の生物多様性に関する情報が、ひとはくに蓄積されており、すでにこれまでにもさまざまな対応を行ってきた実績があり、その経験が役に立ったということです。もちろん、ひとはくは今後も兵庫県の生物多様性の持続的利用に貢献することに力を注ぎますが、それが日本の、そして地球の自然環境との共生に実を結ぶことが期待されます。環境問題に関しては、地域で活動し地球規模で考察する、は基本的な方針です。

 県レベルの戦略としては、最初につくられたのは千葉県で、兵庫県の戦略は約1年遅れて策定されました。目前に名古屋で開催される10年10月の第10回生物多様性条約加盟国会議(COP 10)が迫っています。ここでも、兵庫県の取り組みが地球の持続性を先導する力になることが期待されますが、そのためにも、生物多様性基本法に沿って、県下の多くの市町やさまざまな主体で生物多様性戦略が策定され、すべての県民が生物多様性の持続的な利用に向け、地球規模で考え、地域で活動することが期待されるところです。

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

4月のふかたん(深田公園うきうきたんけん隊)は、4月26日(日)におこないました。

今回は、樹木博士の高橋研究員と一緒に『木の花を見に行こう!』

でも、その日は雨が降ったため...ひとはくサロンで『木の花を見よう!』に変わりました。

 

13時ぐらいから高橋研究員と、採ってきた木の枝を準備しながら、参加する人が少ないかも...と心配でしたが集合時間の14時頃には10人以上集まりました!自由参加なので何人集まるかはわからない〜!

いつもとちょっと違ったふかたんの様子を、コメントと一緒にご覧ください!

 

DSCF5250.JPG

「今日は、木に咲く花を集めてきました」赤いジャンパーが高橋研究員。

5254.jpg

 左から、やまもも、はなみずき、こばのがまずみ。よーく観察しよう!

 

  DSCF5256.JPG

ふじの花をスケッチ。花がたくさん付いている!

 

 

DSCF5263.JPG

「ねえねえ、はかせ。この木の名前は何ですか?」

「これはね…」なんでも質問できるよ!

 

 

DSCF5264.JPG

 水に溶ける色えんぴつ:水彩色鉛筆にも挑戦!

 

DSCF5265.JPG 教えてもらった木の名前は、タグに書いて、枝にくくりました。

 

DSCF5266.JPG

できあがったスケッチの数々…博物館の4階で『ふかたん観察シート』にして飾っておきますよ。

 

 

DSCF5273.JPG

「いろんな形の花や葉があるんだね」

 

 

DSCF5275.JPG

お花とはっぱのコラージュ。上の方は、花をこすって色を染み出してみました。

 

 

DSCF5278.JPG

よくできました!これはお母さんへのお土産にするそうです。

 

 

 

参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

木の博士と一緒にルーペを使って、花を観察したり、解説を聴ける機会はなかなかありません。

今回はそういった意味でも(雨が降ったおかげで?)ひとはくサロンで『ふかたん』ができてよかったと思います。実は、高橋研究員は雨男だそうです!

 

次回のふかたんは6月27日におこないます。鳴く虫博士の大谷研究員と一緒に『キリギリスをさがそう!』

くわしくは、フロアスタッフうきうきカレンダーなどをご覧ください。おたのしみに!

フロントスタッフ 藤田奈美

 

 

 

みなさん

化石のレプリカって作られたことありますか?

今日は、ひとはくの向かいのフローラ88・ダイエー三田店の1階中央広場で

「チョコレートで化石のレプリカをつくろう」のイベントをやりました。

化石のレプリカを「チョコレート」で作りました。

 

P1320260.JPG

▲チョコレートを型に流し込む子どもたち

 

いま、人と自然の博物館では「ひとはく恐竜・化石大作戦!」を展開中です。

今日のイベントもその一つ。

 

P1320247.JPG 

▲完成するとこんな感じ?

あらかじめ本物のアンモナイトから型を取り、そこにアルミホイルを敷いて

電子レンジで溶かしたチョコレートを流し込むだけ!

簡単に誰でもアンモナイト・チョコのできあがりです。

もちろん本物の化石から型どりしたレプリカです。

P1320094.JPG 

▲あらかじめ、「おゆまる」で型どりをした様子

 

「ひとはくでは今、化石がおもしろい!」

5月31日までの「丹波の恐竜を知ろう−3年間の発掘報告−」では、

毎日、恐竜・化石スタンプラリーができて、土日祝にはスタンプすべてを完成させた

先着100名様に、なんとクリアフォルダのプレゼントまであります!

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

 

 

 連休中の5月2日 丹波市のポップアップホールにおいて、発掘ボランティアとクリーニングボランティアの方々に対する顕彰式が行われました。

resized_400_resized_400_DSC_0061-horz.JPG

 化石の質の高さもさることながら、発掘にかかわってこられたボランティアの方々の努力や技術の高さが、丹波竜化石の質の高さを支えています。本当にありがとうございました。

 

 顕彰式のあと、三枝春生主任研究員による講演「丹波竜第3次発掘調査報告」が行われました。

 今回の第3次発掘では、期待されていた脚部の化石発掘には至らなかったものの、竜脚類の歯、獣脚類の歯や鳥脚類の歯が多数発見されました。

resized_400_DSC_0107.JPG

 

  今までに発見された化石の数も膨大な量になりましたが、これらの化石のクリーニングがすべて完了しているわけではありません。既に発見された化石をすべてクリーニングするのに、まだまだ時間がかかります。

 

 さらに、発掘も第3次で出なかった脚部や念願の「完全な全身」を期待して第4次・5次・・・・と続いていくものと思われます。 ぜひ今後の発見・発掘にご期待ください。

 

 2日の報告会には丹波竜のマスコットキャラクター「ちーたん」も会場に駆けつけてくれました。

resized_400_DSC_0072.JPG  

(文責:県立人と自然の博物館 八尾)

 

 

 

 

 

ウメの木に見慣れない昆虫がくっついていました.
なんだこりゃ?
ぎょっとするほど真っ赤です.
体長は2.5cmほど.遠目にも目立ちます.
サシガメの仲間のようなのですが...

sashigame.jpg  sashigame2.jpg

気になったので昆虫が専門の研究員である沢田さんに尋ねてみました.
その結果「脱皮直後のヨコヅナサシガメ」であることが判明.
そう言えばお尻の方にくしゃくしゃの皮がくっついています.

sashigame1.jpg

sashigame3.jpgのサムネール画像

近くには若虫(小さめの黒い個体)と脱皮を終えたらしい成虫(大きめ黒い個体.体の両脇にひらひらした白い翅があります)もいました.
真っ赤なのは脱皮直後だけ.成虫になると白い部分以外はあっというまに黒くなってしまうそうです.
良いものを見たなあ,と得した気分になりました.

(自然・環境評価研究部 布施静香)

 

今年も、ひとはくミニキャラバンがはじまります!

ミニキャラバンは、県内で行われるフェスティバルなどで、ひとはく研究員やスタッフが展示やイベントを行うというものです。県内各地でさまざまな人たちと交流することを目的にしています。

その第1弾として、このゴールデン・ウィークに開催される「ありまふじフェスティバル'09春」にでかけます。

「ありまふじフェスティバル'09春」は、ひとはくの地元である三田市の有馬富士公園で5月3日(日)、4日(月)、5日(火)に行われます。有馬富士公園で活動している住民グループの皆さんがさまざまなイベントやプログラムを行う、楽しいおまつりです。

※ 詳しくはこちらの最新情報をご覧ください→ http://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/

ひとはくがテントを出すのは、4日(月)、5日(火)の2日間。この夏の企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」をご紹介するほか、身近な自然に親しむ展示や観察会を行います。ひとはく博士も会場に行きます。ゴールデン・ウィークは、ありまふじフェスティバルへ!会場でお待ちしています。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

---------------------------------------------------

日時:2009年5月4日(月)、5日(火) 10時00分〜16時00分
場所:有馬富士公園自然学習センター前広場テント ※少雨決行

【予告展示】「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」

6月6日(土)からはじまる企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」一部を一足先にご紹介します。

【展示】福島大池の自然

有馬富士公園内にある福島大池の自然や、ここで行われているプチ自然再生の方法を紹介します。

【自然観察会:生き物に親しもう!】

5月4日(月)
11:00〜11:45 魚をつかまえてみよう(田中研究員)
14:00〜14:45 プランクトンをつかまえてみよう(三橋研究員)

5月5日(火)
11:00〜11:30 昆虫をつかまえてみよう(大谷研究員)
14:00〜14:30 鳥を見つけてみよう(遠藤研究員)

場所:有馬富士公園内
定員:各回とも小学生以上20名(先着順)
受付:展示テント内において10時から

写真:昨年のありまふじフェスティバルでのキャラバンの様子

観察会へ出発します 顕微鏡をのぞいてみよう 展示:いきもののつながり パズルであそぼう

4月29日に多紀アルプスでセミナーがありました。
昨年は雨で中止になってしまいましたが、今年は雲ひとつない快晴で、山歩きにもってこいの天気でした。

JR篠山口駅に集合し、簡単な挨拶と説明のあと、栗柄に向かいました。まず、栗柄で「谷中分水界(こくちゅうぶんすいかい)」の説明や河川争奪の話を聞きました。

  taki1.JPG    taki.JPG   taki3.JPG

そして、三嶽へ向かいました。植物の話やチャートの話を聞きながら、三嶽を目指しました。登りはかなりしんどく、鎖場などもありましたが、参加された皆さんは足取りも軽くさくさくと登っていくのに驚かされました。

  taki9.JPG    taki4.JPG    taki8.JPG

 

鎖場を抜けるとホンシャクナゲやヒカゲツツジなどが、丁度盛りを迎えていました。前回の下見をしたときには、花が終わっているかもしれないと心配していましたが、ここ数日の気温の低下で花が長持ちしたようです。

  taki14.JPG    taki15.JPG  

  taki18.JPG    taki16.JPG

途中から西ヶ嶽に直接向かう組みと、三嶽に登ってから西ヶ嶽に向かう組みとに分かれて進みました。
西ヶ嶽山頂で、我々がツツジに夢中になっている間、皆さんは小林さんから地質や地形の説明を受けていました。

  taki6.JPG    taki7.JPG

 

  taki11.JPG    taki12.JPG    taki13.JPG    taki17.JPG

お1人、途中で帰られた方がいらっしゃいましたが、その他の皆さんは無事に西ヶ嶽をまわってこられました。結局16時30分までの予定が17時過ぎの解散になってしまいましたが、皆さんには楽しんでいただけたようでした。

taki5.JPG

 

山本伸子(自然・環境評価研究部

春の日に川の土手を歩いているとピュルと鳴きながら地面から飛び上がる鳥がいます。見ていると、複雑な歌い回しで(とても文字にはできない)さえずり続けながらちょっとずつ上空へと舞い上がっていきます。どこまでのぼっていくのだろうか?首の後ろが痛くなってきました。青い空の高い所に小さなしみのような影になって、ヒバリはいつまでもさえずり続けています。

 

 

photo_1.JPG(写真1)飛んでいるヒバリ

 

ヒバリは、河原や田畑、草原など開けた草地にすんでいます。地上にいるときは、うすい茶色に黒の細かい模様があるため、なかなか見つけけることができません。この鳥は冒頭のような特徴的な行動をします。これは、ほかのヒバリに自分のなわばりがあることを伝えるための行動だといわれています。ヒバリが、さえずりながら再び地上に降りてくるまで数分、時には10分間、彼らはさえずり続けるのです。

 

 

photo_2.JPG(写真2)地上にいると見つけられない

 

ヒバリは、昭和生まれの人間には非常に馴染みの深い鳥です。昭和の大スター美空ひばりさんのおかげでもあります。でもそれだけではありません。かつて家のそばまでずっと広がっていた田畑は、丈の低い草地を好むヒバリにとって、とてもすみやすい環境でした。また、肥えた土にはエサとなる虫も多かったのでしょう。しかし、都市化にともなって田畑は少なくなりました。特に大都市である東京では、ヒバリがずいぶん減少したといわれています。この傾向は、日本だけでなくヨーロッパでも見られています。

 

 

photo_3.JPG(写真3)ヒバリのいる環境

 

ひとはくの近くでは、『恐竜ラボ』裏手の空き地にすんでいます。もしかしたらニュータウンとして造成された空き地は、田畑の代わりにヒバリのすみかとなっているのかもしれません。エサとなる動植物が多ければなおのことよいのですが。

さて、平成の子供たちはどれくらいヒバリを知っているのでしょうか?散歩中に「ピュルリリピュルリリ・・・」と何やら切羽つまったような鳴き声が聞こえてきたら、子供たちとともに空を見上げてヒバリを探してみてください。春先を過ぎると地上でさえずることが多くなるので、春の風物詩といえるでしょう。

 

遠藤菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

みなさま、こんにちは。春たけなわのころになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

44日・5日のイベントでは、春を代表する桜の花をおりがみでおる“うきうきおりがみ〜さくらを折ろう”を行いました。参加してくださったみなさまは、それぞれきれいな桜を折り紙で咲かせてらっしゃいましたね。

 

 

FS1.JPG          (うきうきおりがみ〜さくらを折ろうの様子)

 

 

さて、ひとはくでは4月下旬より5月末にかけて「ひとはく恐竜・化石大作戦!」が始まります。

それにあわせて5月から恐竜づくしのスペシャルイベントもご用意しております。

 

 

フロアスタッフと遊ぼうでは、“恐竜おりがみ”、丹波の恐竜の骨格標本の巨大パズルをつくる“恐竜骨パズル”をはじめとするイベントを行います。(対象:幼児〜大人まで・参加無料)

 

 

FS2.jpg         (おりがみで恐竜をおりませんか?“恐竜おりがみ”)

 

また、きょうりゅう博士の先生&フロントスタッフと一緒につくる“化石レプリカづくり”も行います。

自分だけの恐竜の歯のレプリカをつくってみませんか? 

※なお、“化石レプリカづくり”のイベントは観覧料とは別に参加費が必要となりますのでご注意ください。

 

イベントの詳しい内容は「うきうきカレンダー5月号」にのっています。ぜひチェックを!

みなさまが楽しんでいただけるイベントをほかにもご用意しています。

この春、ぜひ丹波の恐竜化石にあいに“ひとはく”へお越しください!

                                        (フロントスタッフ)

 

リンゴコフキ!

2009年4月28日
 某先生が大好きなことで一部で有名な「養老虫」,ヒゲボソゾウムシ(Phyllobius属)を見かける季節になりました.細長い胴体に長い脚と長い触角,緑色の輝きの美しい虫です.
 街中の公園にはいない虫ですが,郊外ならちょっとした山でも見かけます.針葉樹と広葉樹が混じったような環境,植林と雑木林の境目あたりにいます.ゾウムシにはめずらしく樹種特異性は低く,いろんな広葉樹を食べるものが多いようです.特定の木で育つよいうより森からわき出す感じの虫です.人に気づくと走って逃げます.脚は速いです.

 くわしい甲虫図鑑には10種ほどが掲載されていますが,さいきん研究が進み,2006年に出たモノグラフには23種も載っています.いちばん良く見かける大型の立派な種(P. armatus)を,以前は「リンゴコフキゾウムシ」と呼んでいました.ところが最近は「ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ」.ぜんぜん違います.
 ヒゲボソゾウ好きの人々(何人いる?)の間ではヒゲボソゾウムシの代表種としてリンゴコフキの呼び名は長く親しまれてきました.もともと「リンゴコフキゾウムシ」という和名じたいは,マメ科に多い「コフキゾウムシ」と似た肌合いの,リンゴの葉を食べる事がある,いわば本来は害虫としての位置づけでした.

9151T.JPG
 でも今や「ヒゲボソゾウムシ」はちょっと注目の虫なので和名の不統一はイカガナモノカ.大改訂を機会に和名が改称されたわけです.この仲間(Phyllobius属)全体を「ヒゲボソゾウムシ」といい,その中で大型で♂の前脚の脛にトゲがあるもの(Odontophyllobius亜属)を「トゲアシヒゲボソゾウムシ」といい,その中で毛深い種類は「ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ」という論理です.美しい階層構造!

 ただ,今年も見つけたときは「リンゴコフキ発見!」とつぶやいてしまうのであった.

昆虫共生・沢田佳久

 「生物多様性」という言葉を、新聞やTVなどで見聞きされた方も多いことかと思います。「生物多様性」とは、簡単にいうと「地球上で生命が誕生してから現在までに育まれてきたすべての生き物と生き物同士の関係によって成り立っている、生物や生態系の間に違いがある状態」のこと指します.私たち人間は、この生物多様性から様々な恵みを受けて今日の文明を築き、保ってきました。


しかし、近年、人間と生物多様性との関わりが大きく変化し、世界各地でこの「生物多様性」が失われつつあります。そこで、世界中の国々が生物多様性を守りながら賢く利用してゆくための約束事として、1992年に生物多様性条約を結び、各国が生物多様性を大切にするための取り組みを進めています。その方針は「生物多様性国家戦略」といわれる文書にまとめられていて、日本でも1995年に第1次、2002年に第2次、2007年に第3次の国家戦略をつくり、国内における生物多様性の持続的な利用と保全のための活動をすすめてきました。


日本は他国に比べ四季や自然環境の地理的変化が大きいため、地域によって生物多様性の様子は大きく異なっています。そのため、国内の広い範囲を対象とした国家戦略をすすめるだけでは、各地の地域性を活かした生物多様性の利用と保全をすすめることはできません。そこで、2008年に制定された生物多様性基本法では、都道府県や市町村などの地方単位でも生物多様性戦略をまとめることを推奨しています。


兵庫県は、これまでに生物多様性に関連した様々な事業をすすめており、国や他の都道府県に対するお手本となるものも多くあります。しかし、県全体として生物多様性にどう向き合うかを定めた「戦略」をもっていませんでした。そこで、兵庫県では2008年度の1年間かけて「生物多様性ひょうご戦略」20093月策定)をつくり、兵庫県における生物多様性に関する様々な事業の方針をまとめました(※ この戦略の策定にあたっては、ひとはくの多くの研究員が関わっています。)。


詳しい内容は文末に示したHPにある戦略本文に譲りますが、ひょうご戦略の特徴としては(1)県内の生物多様性の現状や、g行政やNPOなどがこれまで行ってきた生物多様性への取り組みについてわかりやすくまとめていること、(2)戦略の実施状況を評価する数値目標が示されていること、(3)市町版の戦略の策定や企業・市民グループの生物多様性への取り組みを支援する制度や社会環境整備を目指していること、などが挙げられます。


兵庫県の生物多様性の守り、賢く利用し、その恵みを受けるためには、行政の取り組みに加え、兵庫県で暮らす様々な人々の協力が不可欠です。ひとはくでは、これからも生物多様性に関する普及・啓発や市民・企業活動の支援を進め、戦略の推進に協力してゆきます。ひょうご戦略が、みなさんが生物多様性について考え、行動するきっかけとなるテキストとして活用されることを期待しています。

 橋本佳延

(自然・環境再生研究部 研究員/生物多様性タスクフォース メンバー)

 

<ひょうご戦略の公開場所>

兵庫の環境HP

http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/index.html

の画面右下のバナー群から「生物多様性ひょうご戦略」をクリック。

 

直接本文pdfへのアクセスは

http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/keikaku/strategy_of_biodiversity.pdf

明日からの展示に備え、準備も万端。

今日は、新聞記者の方々が取材に来てくれました。

今回は展示を見るだけではなく、体験できるコーナーが充実。恐竜化石を持ち上げるコーナー、恐竜化石発掘現場にいる気分を味わうことができ、さらに写真まで撮れてしまうコーナーなどがあります。

 

090424035.JPG

    (発掘現場でマジック写真?!)

 

 

 

P1000069.JPG

    (広くなった展示室)

 

 

 

 

P1000070.JPG

 

 

 

 

 

P1000074.JPG

    (恐竜化石を持ち上げてみよう〜どれぐらいの重さかな。)

 

 

 

 

 

P1000077.JPG

     (恐竜ほねパズル)

 

この展示に合わせて、ひとはく恐竜・化石大作戦!スタンプラリーを実施。毎土日祝には、スタンプラリーを完成した先着100名様に素敵なオリジナルグッズをプレゼントします!

期間中はセミナーやイベントがさらにもりだくさん!

この春も、丹波の恐竜化石から目が離せませんよ。

 

小林美樹(生涯学習課)

岩槻邦男のコラム2

2009年4月24日

 4月24日に秋篠宮文仁親王殿下がひとはくを訪問されました。自然史研究機構の研究会を兵庫県で開催され、私的に参加された機会に、研究会の皆さんと一緒に、ひとはくへもお出でいただいたということです。自然史研究機構では、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の構成や活動に関心をもたれ、その実情をヒヤリングされるとともに、同研究所の活動舞台でもある森林動物研究センターと人と自然の博物館という2つのユニークな機関を実地調査されました。ひとはくが開館したとき、妃殿下とご一緒にお出でいただいておりますが、今回は、話題の恐竜は当然として、植物、鳥類や昆虫の標本をはじめ、生物多様性情報の管理状況などについても丁寧に調査をされました。

 日本の博物館等施設は、(国立科学博物館を除いて、)普及活動をするのが本務の機関であり、その基盤として研究活動を行うと規定されているようです。しかし、ひとはくには兵庫県立大学の附置研究所が置かれていることから、研究所としての活動と、博物館としての活動が両立することが期待されています。具体的にも、研究スタッフの多くは、研究所所属の教員であって、博物館の研究員を兼ねているというのが実体です。しかし、博物館はイベント会社ではありませんので、生涯学習支援にあたるスタッフが第一線の研究者でないのなら、博物館という看板をかけるのはおこがましいというのが実際でしょう。博物館は生涯学習支援にあたり、シンクタンク機能を果たすために、充実した資料標本と、それを基盤に活発な研究活動を行っている研究者を擁している機関であるはずです。

 だからといって、博物館は研究所そのものではありません。普及活動という言葉の解釈は難しいですが、充実した資料標本を用い、優れた研究者集団を中心に、シンクタンク機能を果たし、生涯学習支援を行わないのだったら、博物館である意味がありません。

 兵庫県立大学の自然・環境科学研究所は、ひとはくが設立された時にひとはくのために創設された機構でした。その後、淡路景観園芸学校、コウノトリの郷公園、西はりま天文台公園、森林動物研究センターがつくられると、これらの機関にも併設されることになりました。ですから、これらの機関の研究者は兵庫県立大学の教員でもあります。今では、ひとはくの自然環境系、淡路の景観園芸系、コウノトリの田園生態系、天文台の宇宙天文系、そして動物センターの森林動物系の研究部門がきれいに並立しています。また、2007年には大学院環境人間学研究科に、共生博物部門が設けられました。今年3月には、ひとはくでまなんだ修士の学生がはじめて巣立ちました。さらに、この4月から、淡路景観園芸学校は県立大学の緑環境景観マネジメント研究科(専門職)となり、ひとはくの中瀬副館長が研究科長を兼任しています。

 これだけいえば、ひとはくは博物館とずいぶん違ったイメージを与えるかもしれません。ただし、ひとはくには教育委員会傘下の研究者もいます。ですから、構成はたいへん複雑です。もちろん、だからといって身分の違いが活動の違いになって現れることが無いように配慮はされています。相互に緊密な協力関係のもとに、生涯学習支援、シンクタンク機能の発揮などにいそしんでいます。

 かつては国立大学の教官も、教官といいながら、研究を第一の課題と考える傾向がありました。しかし、現実には、職種は教官で、学生を教育するのが本務です。ただし、高等教育は第一線の研究者でないと勤まりません。第一線で研究活動を行っていることが大学の教官にとっての必要条件です。ところが、研究に没頭してしまうと、教育を雑用というようになります。残念ながら、平気でそういう教官が散見されました。博物館等施設も同じだったかもしれません。今、ひとはくでは、博物館らしい活動に力が注がれます。私も、日本で博物館らしい活動に参加する歓びを味わっています。

 

岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

 

4月25日から2009年度恐竜展示特別企画 丹波の恐竜を知ろう−3年間の発掘報告−が開催されますが、その準備が着々と進められています。

  kyoryu1.JPG

「恐竜になって歩こう」では、実際の恐竜の歩幅が展示されています。実際に足跡の上を歩いて、恐竜の歩幅の違いが体験できます。実際の恐竜たちはどのような姿勢で走っていたのでしょうか。

  kyoryu5.JPG    kyoryu6.JPG

 

骨を組み合わせて恐竜を完成させる「恐竜ほねパズル」。発掘された骨の説明も書かれています。フロアスタッフのお姉さんが真剣にパズルに取り組んでいます。

 kyoryu3.JPG     kyoryu4.JPG

 

発掘現場の雰囲気を味わいながら、記念写真を撮ることができます。期間中はヘルメットやハンマーなどの発掘道具を用意する予定です。

もしかしたら、写真に恐竜の影が映るかもしれません。

  kyoryu9.JPG     kyoryu8.JPG

また、新しく発掘・クリーニングされた化石も展示ケースへ飾られつつあります。 

kyoryu7.JPG

 

今回の特別企画では、第3次発掘の報告に加えて、篠山層群や丹波地域の成り立ちについて、恐竜発見から第3次発掘までに得られた成果やその間の活動を報告します。

お楽しみに。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

ほうれん草って花が咲くの?

もちろん咲きます.

ちょうど今頃が花の時期.株の真ん中から伸びた茎にたくさんの花をつけています.

雄株に咲いた花   雄株に咲いた花

雌株に咲いた花   雌株に咲いた花

 

ほうれん草には雄株と雌株があって,それぞれ写真のような花をつけます(注1).雄株は茎の先にかたまって花をつけていますが,雌株は葉のつけねに数個づつつけています.

もう少しアップにしてみましょう.

 

 

雄花

これは雄花.白く見えるのが花粉です.

雌花

 

これは雌花.白いヒモのような物は,花びらではなく長く伸びた雌しべです.

ほうれん草は風媒花(風に花粉を運んでもらう花).色鮮やかな花びらも目立つ大きな花も持ちませんが,風媒花らしい独特の花が面白いですね.

 

 

(注1)雄花と雌花を両方つける両性株も報告されていますが,一般的には雌雄異株です.

 

(自然・環境評価研究部 布施静香)

3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。

 

5月31日まで「希少種ベニバナヤマシャクヤクを篠山で発見!」を開催しています。

 

DPP_0135.JPG

篠山のベニバナヤマシャクヤク

撮影:太治庄三

 

 

ベニバナヤマシャクヤクという植物を知っていますか?

よく園芸で栽培されるシャクヤクやボタンの仲間です。

花が薄いピンク色をしていて、日本とその周辺に分布している多年草です。

日本では森林の伐採や、鑑賞目的の採取にあい、絶滅危惧植物に指定されています。

 

篠山で最近発見され、丹波地方では初記録となります。

石灰岩地などの土壌が貧弱なところに生育します。

篠山では丹波層群のレキ土壌の上に生育しています。

また、この仲間はペオニフロリンという毒を持っているため、シカが食べません。

シカが他の植物を食べるため、この植物が残されてきたものと考えられます。

 

篠山の集団では葉の裏に毛の生えているベニバナヤマシャクヤクと毛の生えていないケナシベニバナヤマシャクヤクが混生している、珍しい集団です。

兵庫県ではケナシベニバナヤマシャクヤクの記録しかありませんでしたから、ベニバナヤマシャクヤクの生育の確認は初めてとなります。

 

個体の大きさと開花の関係を調べると、葉が3枚以上つくと花が咲き始めることがわかりました。

 

めったに見ることのできない花の写真と、標本、日本での現状などを展示解説しています。

(自然環境再生研究部 藤井俊夫)

遅咲きの桜もそろそろ終わりを迎えつつありますが、雑木林に目を向けると濃いピンク色をした花が山に彩りを添えています。

この花は、コバノミツバツツジです。ツツジ科の植物で、「小葉の三つ葉躑躅」という意味です。枝先に小ぶりの葉を3枚つけることからこの名前がつきました。

  zentai.JPG   tsutsuji.JPG   mitsuba.JPG

 

この花を手にとってよくよく見てみてください。

雄しべの先についている葯(やく)はバラやツバキのものとは少し違った形をしています。葯は壺のようになっていて、先端に小さな穴が空いています(写真左)。このような葯を孔開葯といいます。

この葯の中には花粉が沢山入っていますが、花粉を出してみると、沢山の花粉が蜘蛛の巣にかかったようにくっついて出てきます(写真中)。これは、花粉に粘着糸と呼ばれる糸があるからです。

最後に花びらをはずしてみると、めしべの基部に白い長い毛が沢山生えています(写真右)。これがコバノミツバツツジの特徴です。

  yaku.jpg    090417009-2r.jpg   shibo.JPG    

 

皆さん、外に出るときにはぜひ虫眼鏡を持って、このような植物をじっくり観察してみてください。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

明日おこなわれるセミナーの下見のため、白髪岳(しらがだけ)ふもとの文保寺に行ってきました。
今回の白髪岳のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこないます。皆さんで手分けして植物を採集し、文保寺周辺にどのような植物が生えているのか調べ、リストにしたいと思っています。

今日は天気も良く、春に見られる植物が沢山花をつけていました(写真)。明日も晴れる予報ですから、楽しく調査できるのではないでしょうか。

himeuzu1.JPG    katenso2.JPG    nirinso3.JPG

 

興味を持たれた方は、5月30日におこなわれるセミナー「白髪岳の植物を調べる(2)初夏の植物」にお申し込み下さい。この回は白髪岳を登ります。締め切りは5月12日です。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

連携イベントその2です。3月20日〜22日に明石市立天文科学館の依頼で、「天文春分祭」に天文ひとはく科学セミナーと題して出演しました。

明石天文科学館に3日間だけ「ひとはく」が現れるという趣向のイベントです。

DSCN6690.JPG

 

 

初日の20日は、河南堂珍元斎の「講談お絵かき『ファーブルふん虫記』です。

DSCN9696.JPG

 

まずは、ふんを食べるために悪戦苦闘するふん虫「スカラ兵衛」のお話を聞いて、想像して絵をかいてもらいました。

IMG_7192.JPG

見たことのないふん虫を自由な発想で描いたあとは、実際のふん虫の模型を観察してのお絵かき・・・。耳できいて頭で想像した絵とじっくり眼で観察したの絵、比較すると、まったく違ってたり、似ていたり、みんなそれぞれおもしろい作品が出来上がりました。

IMG_7194.JPG

 

国内現役最古カールツァイスのプラネタリウム

DSCN6706.JPG

 

軌道戦隊シゴセンジャー、声優の土屋亜有子さんと共演?

DSCN6715.JPG

 

さて、21日は鈴木武研究員の兵庫のタンポポやデンデンムシの紹介、解説と身近な自然の不思議をテーマにしたセミナー「身近なタンポポとデンデンムシ」です。

 

IMG_1232.JPG

 

「うわー、かわいい・・・」「きもちわるー」子供たちは興味深々です。はじめは引き気味だった子も、だんだん触れるようになり、実際にカタツムリをさわってみての観察体験に歓声をあげていました。

 

IMG_1242.JPG 

そして、22日最終日は大谷剛研究員です。

テーマは「虫の音楽家『コオロギとキリギリス』」。キリギリスやコオロギなどの鳴く虫の聞き分け方を学習。

 

IMG_1246.JPG 

 さあ、何種類聞き分けれるようになったかな?鳴く虫の声の聞き分けができると夏の夜の散歩の風景がかわります。

 

IMG_1248.JPG

 

この夏(6月6日〜8月31日)、ひとはくでは、初夏の鳴く虫展「ぎっちょん君参上!」を開催します。みなさんも鳴く虫の聞き分けにチャレンジしてみてください!乞うご期待!

川東丈純

 

2月〜3月に実施した福崎町の柳田國男松岡家顕彰会記念館との連携企画展 「ウシさん大集合 〜牛・ウミウシ・カタツムリ〜」にあわせ,3月15日(日)に県立美術館と合同で柳田記念館にいってきました。
 なんと今回は、最近、見つかったカーネルサンダース人形で話題 の『探偵!ナイトスクープ』チーフプロデューサーの松本修さんとの共演!

まずは、柳田國男の著書『蝸牛考』を講談にした河南堂珍元斎の「柳田國男でんでんむしのめでたい話』。

 

IMG_7068.JPG 

 

 

でんでんむしの田助が、柳田さんの影響で各地を旅し、自分の名前さがしをするお話。ぶんがく茶釜による寸劇ありで、このネタはもう3回目の公演なので、洗練?されて、大変盛り上がりました。

 

 

IMG_7083.JPG

 

 

 

かたつむり男熱演中!

IMG_7119.JPG 

 

 

 でんでんむし神楽が大道芸も披露しました。

 

IMG_7140.JPG

 

続いては、珍元斎との迷コンビ鈴木武研究員のカタツムリ解説。

カタツムリキャップ姿も板についてきました。午前中は記念館周辺のカタツムリ調査をやったので、その結果とカタツムリの種類のお話。みなさんハリママイマイとウスカワマイマイの違い、わかったでしょうか?

ハリママイマイは播磨地方を中心に暮らし殻の成長線がくっきりしてます。ウスカワマイマイは丸くて殻がうすいです。みなさんも家の周辺を探して見てくださいね。

IMG_7148.JPG

 

IMG_7147.JPG

 

そしていよいよ真打登場です。

視聴者からの依頼にもとづいて、「この世のあらゆる謎や疑問を徹底的に究明する」ことをモットーとする朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』。そのプロデューサーの松本修さんによる講演「アホ・バカ方言が描く美しい円」です。

 

 

  IMG_7170.JPG

「東京では『バカ』、大阪では『アホ』といいますが、その間にある境界線を調べてください」という視聴者からの依頼に答えるべく,番組で調査を進め分布地図にしてみると、なんと柳田さんがカタツムリで考えた方言周圏論と同じく京都を中心にした美しい円があらわれた!というもので,今回のカーネルおじさん発見の話もまじえた楽しいお話に大盛況のイベントでした。

 

兵庫が生んだ偉人柳田國男とカタツムリ、そして「アホ」と「バカ」・・・まさに人と自然。文学、民俗学、自然科学そしてマスメディアなどなどが融合した文化のかおりいっぱいの1日となりました。

 

川東丈純

 

観葉植物で観虫

2009年4月14日
 先日,館内に置いてある観葉植物(カポック?)に虫がわいている事を教えてもらった.虫といってもカイガラムシのたぐいなので飛んで人を驚かせたりするわけではない.葉の表面が所々黒っぽくなってネトネトしているだけだ.
 よく見ると葉の表面に2ミリほどのカサブタ状のものが着いていてこれがボスキャラ(?).周りに小さなゴミか脱皮殻みたいなザコキャラ(?)の残骸を確認.たしかに「湧いている」.
 顕微鏡で見るとボスキャラはほとんどロウ物質を出しておらず,体がむき出しで虫らしい姿をしている.めくって裏側を見ようとすると,0.3mmほどの小さな虫が数匹出てきて,チョコマカ動き出した.ボスキャラの下にザコキャラがひそんでいたようだ表示
 ボスキャラにも脚があり,多少は動けそうだが,やはり固着して吸汁,繁殖するのがお役目の,これは成虫ようだ.ザコキャラには立派な複眼と強健な脚があり,歩くのは得意そうだ.つぶらな瞳がかわいい.姿は異なるがたぶん幼虫(不完全変態なので若虫)だろう.幼虫のうちは移動性があって,良い場所に到達し次第に定着して成長していくのだろう.要するに母虫の下でその子供たちが分散の時期をうかがっていたらしい.平和な家庭を,けなげな命の営みを破壊してしまったぞ(哀)表示
 「観葉植物」は葉を見せてナンボなので,葉の表面がネトネトはまずいかもしれない.でもちょっとくらいなら何かが湧いているのも鑑賞の幅ではないかと思う.観葉植物の虫を肉眼で見るのは難しいが,食痕や汚れから虫の存在を感じるのは可能だろう.「観虫植物」は無理でも「感虫植物」はありではないかと思った.

急に気温が上がったので,たくさんの花が咲いてきましたね.
ピンクや黄色の鮮やかな花の傍らで,渋い黒紫の花を見つけました.
これは「ゴヨウアケビ」の花.
大きい花が雌花で,葡萄の房のように見える小さい花が雄花です.
ゴヨウアケビは「五葉アケビ」の意ですが,3つに分かれる葉や5つに分かれる葉などさまざま.
それは葉が3枚に分かれる「ミツバアケビ」と5枚に分かれる「アケビ」の雑種だからです.
良く見ると葉の縁がぎざぎざだったりつるんとしていたりと,これも「ミツバアケビ」と「アケビ」の特徴が混ざっています.
博物館のある深田公園にはアケビやミツバアケビが(もしかしたらゴヨウアケビも!?)生えています.探してみてくださいね.

【探すヒント】
・つる植物なので,他の植物にからまっています.
・ミツバアケビの花はゴヨウアケビに良く似た色ですが,アケビの花はもっと白っぽい色です.

goyoakebi.jpg

(自然・環境評価研究部 布施静香)

春を代表する花を紹介します。
今回は、特に目立たないけれど身近に生えている可憐な花を紹介します。

ひとつめはキュウリグサです。この花はムラサキ科の植物で、葉を揉んで匂いをかぐとキュウリの匂いがするというので、この名前がつきました。花が好きな方はご存じかと思いますが、ワスレナグサの仲間です。花序はサソリの尾のように巻いているのが特徴です。

kyuurigusa1r.JPG   kyuurigusa2r.JPG   kyuurigusa3r.JPG

 

ふたつめはノヂシャです。この植物はヨーロッパからやって来たオミナエシ科の帰化植物です。花をよく見ると、秋に咲く黄色いオミナエシによく似ています。葉をサラダにするそうですが、残念ながら食べたことはありません。

  nodisya1r.JPG   nodisya2r.JPG   nodisya3r.JPG

 
キュウリグサ、ノヂシャともに3枚目の写真の白線は1mmを示しています。どちらも花は小さく目立ちませんが、よく見るとかわいらしい姿をしています。

そろそろお花見の時期も終わりに近づいています。この週末に最後の花見を楽しみながら、これらの小さな花たちに目を向けてみてはいかがでしょうか。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

岩槻邦男のコラム

2009年4月10日

 2009年度は月に2回くらいのペースでコラムを担当したいと思います。館を代表する考えを述べる場ではなくて、日頃抱えている個人としての思いを、その時々に思いつくままに発信しようというものです。

 4月は新しい年度の始まりです。形式的なことは好きではありませんが、そうはいいながら、句読点を気にするように、節目節目には、自分の行動を振り返ってみ、やってくるべき日々に向けて、どのように取り組んだらいいのかを考えます。

 4月1日には、人事異動にともなって新しく赴任してくる人たちがありますし、ひとはく固有のやり方で執行している事業部の組織も一部修正して再編します。辞令の伝達や交付は、組織として年度はじめを具体的に意識する行事です。

 事務部の新人(ずいぶん年配の人も含めてですが)には、ここはお役所ではないと思ってください、といい、研究部の新人には、ここは研究所ではないと思ってください、といいました。さらに、自分のイメージに描いている博物館活動に参加するという意識も一度払拭してくださいといいました。多分、ひとはくに居着いている人たちは、平均的日本人が考える博物館人とはずいぶん違った行動様式を身につけていることでしょう。ここで活動を続けているうちに、ひとはく固有の活動をする人になってしまっているのです。とは言っても、ひとはくの人たちが変人、奇人になってしまったというわけではありません。私の理解では、もっとも望ましい博物館活動とは何かを、真剣に求める人たちの集団がここにあるということです。それが世間の常識を超えてしまっているのです。

 2001年にひとはくが新展開を始めた時、「自然界との共生関係を明らかにし、人と自然のあり方を探り、人と自然の共生系の構築を目指す学問」としての共生博物学に立脚し、「新世紀の環境優先社会の構築を支える人と自然の博物館」に向けた行動を求めると宣言されました。その目的の達成のために、生涯学習の支援と自然・環境シンクタンク機能の充実を2本柱とした活動の展開が謳われています。8年前に、時代を先取りした理解で行動に取り組んだということです。

 2000年度中に構想が立てられた新展開は、2001年度を準備期間とし、2年間の第1ステージから、開館10周年に当たる2002年度からの5年間を第2ステージと定めて具体的な行動に入りました。さらに、新展開の5年を終えてから、それを継続発展させる2年も過ごしました。もちろん、その間、出る人、入ってくる人が相当の数に達したことはいうまでもありません。私自身も2003年から、途中参加をした者の1人です。

 兵庫県は今未曾有の財政危機に陥っています。他の地方公共団体と違って、最大の原因は14年前の大震災の負荷によると聞いています。聖域なしに、人員削減や経費減が求められており、ひとはくももちろんその例外ではありません。しかし、もともと構成人員だけではできないほどの大きな夢を描いている組織です。目前の課題として兵庫県民のための生涯学習支援とシンクタンク機能の高度化を図り、それらを通じて日本の博物館活動の充実に貢献しようという強い意欲が、厳しい環境のうちにあってなお確実な成果を挙げつつありますし、そのことを内外の人々から認めていただいていると自負しています。環境優先社会の構築が不可欠とされる21世紀もすでに9年目にさしかかっています。ひとはくの歩みがそれにふさわしい展開となっているのか、新年度のはじめにあたって、あらためて考えるところです。自己評価のための全館員対象の月例報告会も、定例の30分から、4月だけは1時間の特番になりました。08年の業績を振り返り、09年度にさらなる飛躍を期します。

 

                                岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

4月29日におこなわれるセミナーの下見に行ってきました。今年初めての野外調査でした。

まず小林さんに栗柄で、くりから谷中分水界の説明をしていただいたあと、西ヶ岳にむかって出発しました。

初めは緩やかな坂道でしたが、途中から急に岩がごろごろした道になり、鎖場などもありました(写真左)。私はこの登りでへとへとになってしまいました。

尾根に出ると、その後は緩やかな上り下りがあり、西ヶ岳山頂(標高727 m)に着きました。ここで地質の話をしていただきました(写真右)。

kusariba.JPG    setsumei2.JPG

 

西ヶ岳を過ぎると下りが続き、出発地点まで戻ってきました。

 

今回は、スミレの仲間、ムラサキケマン、チャルメルソウ、ミヤマカタバミ(写真左)、バイカオウレン(写真中)、クロモジ、ヤブツバキ、キブシ(写真右)などが見られました。シャクナゲは花芽がずいぶん膨らんでいました。miyama.JPG   baika.JPG   kibushi.JPG

セミナー当日はどんな植物が観察できるでしょうか。

 

かなり急な登りがあります。参加される皆さんはしっかり「足慣らし」をしておいてください。

申し込み締め切りは4月10日(金)です。

 

山本伸子(自然・環境評価研究部)

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.6】〜
 〜スッポンタケ編〜
 

suppon.jpg
写真:土屋規麻太さん撮影

連載6回目となる今回は、前回のサンコタケに引き続き、くさいキノコの代表選手「スッポンタケ」を紹介したいと思います。
卵の殻のようなものを突き破り、にょきっと直立するキノコを見つけた男子生徒たちは、六甲山中にて下ネタ祭りになってしまいました。高校生の男子なんで、まあ仕方ないかな、と思っていたところ、きのこ研究会の山上さんから、このキノコの発見者も同レベルとのご指摘がありました(ちなみにかの南方熊楠もしかりです)。学名の意味が・・・です。
このスッポンタケの学名、Phallus impudicusなんですが、Phallusは「・・・」で、 impudicusは「恥しらずな」ということだそうです。博物館の公式ブログでは、これ以上は書けないので、詳しくはご自身でどうぞお調べください。
それはさておき、奇妙な姿なんで、森のなかで出会うと、なかなかのインパクトです。

では、兵庫きのこ研究会の奥田さんに、スッポンタケについて聞いてみました。

スッポンの首のような格好をしたキノコ。頂上の部分はグレバと呼ばれる胞子を作る器官で、独特の匂いを放つことでハエなどの昆虫をおびき寄せて胞子を運ばせていると言われています。グレバ以外の部分は輪切りにして中華風のスープなどに入れて楽しむことが出来ます。淡白な味わいですが食感がシャクシャクしていて珍味です。幼菌は卵型で、切ると未成熟のスッポンタケがゼリー状の物質に包まれているのが見えます。珍菌ですが、普通に観察され、見つけたときは、その奇妙な姿に嬉しくなります。 (兵庫キノコ研究会 奥田さんより)

suttupontake.jpg  suttupontake_youkin_danmen.jpg
写真:山上公人さん撮影 (右:幼菌が割れて本体が出てくるところ、左:幼菌の断面)

このキノコ、実は食べられるとのことです。標本を作成していても、サンコタケほどではありませんが、臭いが生ゴミ風でキツイので、とても食べれるとは思えないのですが・・・。幼菌を半分にしてみると、中にはゼリー状の物質が詰まっていて、はっきり言って気色悪いですが、とてつもなく薬効がありそうな雰囲気です。きっと、昔の貴族な皆さんは、精力剤とか言って食べまくってたんでしょうね。
このスッポンタケの幼菌なんですが、標本作成したところ、なかのゼリー状の物質は全然変化しません。凍結乾燥・真空引きしても、80度に加熱しても、ブニョブニョしたままで、全然カラっと乾燥してくれません(カゴタケ以外はちゃんと乾燥します)。きっと強力な保水成分が混じっているに違いありません。この成分を抽出して研究すれば、優れた保湿成分をもった化粧品ができるかも知れません。ですが、あの匂いを想像すると、スッポンタケ抽出液を顔に塗るなんて、・・・微妙ですね。なぜか得体の知れない薬効があるのではないか、と期待させてくれるキノコです(一同納得)。

DSC_0071.jpg   suppon_spec.JPG

さて、標本の作製ですが、こちらも難易度★★★★★です。とっても作るのがやっかいです。リアルに再現できません。
幼菌を野外の状態のように、張りをもったまま標本にすることは、未だにできておりません。どうしても表面に皺ができてしまいます。卵型の幼菌となるキノコのリアルな標本作成は、今年の課題です。どういう技法で責めるか、思案中です。穴をあけて凍結&減圧してもダメだったので、きっと常圧で含浸処理か、冷凍庫シリカゲル貯蔵(3か月放置)、とっとと中身を抜いて紙粘土詰めしかないかな、という感じです。
右側の写真がスッポンタケの成菌です。こちらは上手くできているのですが、以前にも紹介したとおり、腹菌類はいくらプラスティネーション処理しても、外気に触れていると、白い本体部分がどんどん黄変化してしまいます。ですから、ちょっと大きいのですが、樹脂封入標本にするのがお勧めです。せっかく作ったので、グレバ(先の黒いとこ)の部分にポッド用シリコンを使って、ぬめぬめ感を出したいと思っています(ある日突然展示物されると思いますよ〜)。

次回は、シイタケを紹介したいと思います。ちょっと連載速度が年度はじめで遅延しているとの読者の声がありますので、頑張ってたくさんの種類を紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp/index.htm 

■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)


まだしばらく寒そうですけれど、もう春ですよ〜^^ 幼児、低学年のみなさん、お願いです!! キリギリスの赤ちゃんを育ててください。 「キリギリスの赤ちゃんを育てよう」というセミナーを募集していますが、現在の申込者4名です ^_^ ; じつは、6月6日から8月31日まで、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展ーぎっちょん君、参上!」が開催されます。(「ぎっちょん君」は、企画展のキャラクターで、キリギリスのなかまです。「ひとはく手帖」では、まだ卵ですが、これから大きくなります。) このセミナーは、みなさんに、キリギリスやコオロギの赤ちゃんを育てていただき、かんさつ日記を展示していただこう!という試みです。ぜひぜひおいでください。 「キリギリスの赤ちゃんを育てよう」は、こちらのページからお申し込みいただけます。第1回は4月19日(日)です。決して損はさせません。ぜひおこしください。 この日の午前中には深田公園で「かわいい春をみつけよう」が開催されます。こちらにも参加すると、ひとはくで一日遊べますよ〜 (↓)キリギリスの赤ちゃんです。かわいいですよ〜 飼うのも簡単です! ghitchon_nymph_5845.jpg 八木@自然環境評価研

これから春本番ですが、忙しすぎて、あるいは外に出るのもおっくうで、なかなか重い腰が上がらないという方も多いのではないでしょうか。そんなときは春の楽しみを思い出してみましょう。「春」と言われて皆さんはなにを思い浮かべますか?

空は暖かく、日は長くなり春も盛りがやってきます。けれど、なかなか家から出る気にならない今日この頃です。出不精な私は、春に出会える花を書き出してみることにしました。

                   (春爛漫)

1_haru.JPG近所を散歩して出会える花は、
タンポポ、シロツメクサ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ハコベ、ヒメウズ、タネツケバナ、スミレ、ヘビイチゴ、アオスゲ、セントウソウ・・・

 

      (ナガバタチツボスミレ)

3nagabata.JPG

                                    (コバノミツバツツジ)  

4_kobano.JPG

 

 

 

 

                                      

 

                                                                                               

 

山を歩けば、
マンサク、タムシバ、ヤマザクラ、キブシ、ユキワリイチゲ、ウラシマソウ、ミスミソウ、チャルメルソウ、リュウキンカ、イワナシ、サンインネコノメソウ・・・

  (ヒトリシズカ)      (カタクリ)       (サンカヨウ) 

5_hitpri.JPG

6_katakuri.JPG 7_sankayou.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しいものも沢山あります。
せり、ふきのとう、つくし、たけのこ、わらび、いたどり、よもぎ、たらの芽・・・

 

                      (ふきのとう) 

2_fukino.JPG

 さらには、蠢(うごめ)く虫や、鳥のさえずり、川にはきらめく鱗が・・・。

気がつくと、春はもう其処此処にやって来ています。家でごろごろしている場合ではありません。早く出掛けなくては。うかうかしていると、春を逃してしまいます。
思い立ったが吉日です。さっそく皆さんも春の野山へ出掛けましょう。普段より少しだけ意識して周りを見てみると、きっとこれまで気がつかなかった「春」を発見できるはず。

自然を感じたい。どこに行けば良いのか、そうすれば良いのか分からない、という方にはひとはくセミナーが後押しします。

                                                               山本伸子(自然・環境評価研究部)

 

3月15日(日)は恒例のドリームスタジオでした。

どうして音が出るのかな? 身近な音を題材に今回の企画を組みました。自作の手作りおもちゃを持ち寄り、ふる、ふく、たたく、こする、はじく、に分類して展示し、参加者に手にとって触ってもらい音を出してもらいました。

hito1.JPG

 

高学年から大人向けには音の仕組み、伝わり方、その他昆虫、動物の鳴き声等音にまつわるうんちくをパネルで展示し豆知識クイズを用意しました。

 

hito2.JPG

お楽しみは「機関車の竹笛」と「音の出る鶏」の工作です。かなり内容に自信を持って開演を待ちましたが、あれあれ、今日は入館者が少ないな・・。子どもたちは手作りおもちゃを触って出る様々な音色に驚いていました。お気に入りのおもちゃを見つけて、何度も音を出してご満悦。お父さん、お母さんも昔懐かしいおもちゃを手にとって楽しんでいる様子でした。これなら自分達でも作れるね。子供会で使わしてもらおう・・。

 

 

hito3.JPG

工作になると子供たちの目が輝きます。リードを調整して笛の音が出た時は思わず歓声がでます。得意そうな顔が印象的。

鶏は一生けん命ハサミを使って色塗ってどれも力作です。少ない人数でしたが楽しんでもらえたと思うのは自己満足?

 

 

hito4.JPG

毎月第3日曜日はドリームスタジオをやってます。

来月は4月19日草花を使って「私だけの壁掛けを作ろう」です。

皆さん遊びに来てくださいね。                                   

                                          (人と自然の会 板東憲正)

 

 

 

 

 

さて、フロントスタッフは新年度を迎えて、気持ちも新たにみなさんのお越しをお待ちしております。わたしたちは博物館の受付カウンター、館内、4階ひとはくサロン、イベントをしている所にいるスタッフです。わからないことなどご質問がありましたら、どうぞお気軽にお声掛けください!

 

実は、ただいまスタッフ総出で、新コンテンツを考案&手作りで制作に奮闘中です!

内容はまだ秘密!ヒント:キーワードは、次のひとはく○○○○大作戦に関連しています★おたのしみに。

 

2_kyodaikyouryu.JPGのサムネール画像

                  (巨大恐竜パズル)

   

4月は〈フロアスタッフ手作りのデジタル紙芝居 たんぽぽレストラン〉を平日は1日1回、土日祝は1日2回上映しています。(対象:幼児〜大人まで・参加無料)

 

 

4_tannpopo.jpg      (デジタル紙芝居:たんぽぽレストラン)    

 

〈展示室ツアー〉は4種類のうち、1日1回だけ展示室をわかりやすくご案内するお楽しみの解説です!(対象:幼児〜大人まで・参加無料)

 

 

5_tua-.JPG                 (展示室ツアー)

 

〈ふかたん深田公園うきうき探検隊〉のようすです。みんないっしょうけんめい!

4月のふかたんは、木に咲くお花を見に行こう!というテーマで、木のはかせと一緒に出かけましょう!

4月25日(土)14:00探検スタートです。動きやすい服装で来てください。最後にみんなで大きな探検地図を完成させます。(当日参加のみ・月1回・定員20名まで)

 

 

6_fukatan.jpg             (ふかたん:探検地図をつくっています)

 

5月にはスペシャルイベント、きょうりゅう化石はかせとフロントスタッフのコラボで〈化石のレプリカ作り〉を計画中。夏休みにむけて、人と自然に親しむイベントを楽しく!タイムリーな内容でパワーアップさせていきますので、ご家族そろってお越しください。

 

 

フロントスタッフは、お客様の誘導・案内はもちろんのこと、こどもも大人も一緒にあそんだり、学んだりできる博物館を目指して活動していきます。

4月からも、たくさんのお客様のご来館お待ちしております。

(フロントスタッフ 藤田 奈美)

 

 

 

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.5】〜
 〜サンコタケ編〜

連載5回目の今回は、前回紹介した御影高校生選出の最低悪臭キノコ第1位に輝いた‘サンコタケ’です。この標本は、なかなかの出来栄えで、じつは早く紹介したかったんです。

 sanko_mitsu.jpg   sanko_aina_sanjyo.jpg

森の中からニョキニョキっとオレンジ色の物体が突き出していて不気味。
そんでもって、ニオイをかぐと・・・・・、最悪です。

でも、封入標本にすると、ステキなオブジェにはや変わり!

Dsc_0087.jpg 触れるし、臭わない・・・。水生昆虫や魚も封入標本にはとてもいいのですが、キノコを博物館で展示するには、封入標本は非常にすぐれています。
サンコタケをじっくりみれるのは、(たぶん)ひとはくだけ! です。
ぜひ来館頂ければと思います。

このサンコタケは、見た目も変わっているので印象に残りやすいのです。実際に、御影高校の生徒が現地の採集会で発見したときには、「あ、昨日図鑑にのっていたキノコだ!!」と理系女子がほくそ笑む。なんと、ちゃんと予習して実習に参加していたんですね、優秀です。ですが、文系男子は、「サンコタケって、3個ツノみたいなんがあるから、サンコタケなんやろ、昔の人はめっちゃ単純やな〜」っと。
 
  ・・・あんたが単純なだけです。ですが、こういったセンスが生物の名前を覚えるのに重要です。

そんなわけで、このサンコタケについて、今回は兵庫きのこ研究会の中嶋さんに、名前の由来なども含めて、解説して頂きたいと思います。

お寺のお坊さんがお祈りなどの仏事に使う仏具のひとつに三本の腕を柄の両側に付けた「三鈷」というものがあります。このキノコの形がまさにその三鈷に似ているところから名付けられました。白い卵形の幼菌から橙色または薄黄色3本の腕を伸ばします。腕にはグレバという強い悪臭を放つ胞子を含む粘液を付けており、この臭気で虫を誘って胞子をからだにつけて行ってもらおうとするわけです。本当に古いトイレでかぐひどいにおいなので、観察会などで平気でテーブルの上に出したりすると、マジで嫌われます。春から晩秋にかけ林内地上に発生します。同じ仲間の腹菌類に1本〜4本の腕を伸ばす、スッポンタケ(1本)、キツネノエフデ・コイヌノエフデ(1本)、カニノツメ(2本)、ツマミタケ(4本)などがあり、いっぱい腕をつけるイカタケやアカイカタケ、腕のまわりにレースをまとうキヌガサタケなどもあります。 (兵庫きのこ研究会 中嶋さんより)

sanko_uwano_sanjyo.jpg


中島さんもご指摘のとおり、お寺の和尚さんが使う「三鈷」が語源です。
高校生の理屈でゆくと、「スッポンタケ」は「イッコタケ」、「カニノツメ」は「ニコタケ(ニコニコタケにしたいところ)」になります。それはそれでいいかも知れません。
それと、やはり悪臭が特徴なんです。
そうすると、封入標本だと、最大の特徴が消えてしまう訳なんです。そんなわけで、キノコ展の総元締めである御影高校の河合先生、兵庫きのこ研究会の山上さんは、ニオイを閉じ込めておいて、いつでも体験できる秘策を現在、画策中ということです。
ニオイ展示が博物館で披露されるかも知れません。ぜひ、日々博物館のHPをチェックしてくださいね(ご期待に添えないこともあります)。

さて、このサンコタケの封入標本づくりですが、難易度は、★★★★★です。大変難しいです。
組織がスカスカで、ちょっとの間にデレデレになってきます。しかも脆いです。
まず、採集してから素早く凍結処理して、凍結したものを素早く凍結乾燥する必要があります(真空度を急激あげるべし、シリコングリースは新品に)。しかも、PEGやらシリコンを塗ると、デレデレになるので、太刀が悪いです。
さらに、凍結乾燥したものも、外に出すとすぐに湿気を吸って、デレデレになります。
しかも、封入標本用の樹脂につけると、再び、デレデレに。
ということで、シリカゲル入り衣裳ケース(内パッキン付き)を用意して、特殊なウレタン系樹脂をピースコンに入れて(ドライフラワー用の硬化剤スプレーでも良い)、ちょっとずつ吹き付けてはタッパーにしまう、といった作業を2〜3回繰り返して、表面をカリっとさせて形を整えます。ちょうど、外はカリっと中はふんわりとした大阪のたこ焼きみたいな感じを想像してください。

それから、封入標本用の樹脂に入れて、完成させるわけです。
オレンジ色も残り、同部の白色も黄ばむことなく、出来上がります。ちなみに、腹菌類を樹脂含浸処理して展示しておくと、白色の部分の黄ばみがとても顕著です。
という訳で、樹脂をつかった展示用標本の道はなかなか奥が深いんです。
ぜひ展示を見に来てください。

 
次回は、臭いキノコNO2のスッポンタケを紹介したいと思います。

 もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp/index.htm 

■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。

3月31日まで「この珪化木は広葉樹?針葉樹?」を開催しています。
珪化木(けいかぼく)って聞いたことがありますか。
「珪化」した「木」、石になった木、つまり木材の化石です。
木の組織の中に石の成分が入り込んで固まってできました。
見かけは木のようですが、持ち上げてみると石のように重いです。

珪化木から、もとの木の種類を知ることはできるでしょうか。
木材の組織が手がかりになります。
年輪をルーペで観察してみましょう。

広葉樹の材は主に、水分を通す太い管である道管と、
体を支える緻密な組織からできています。
だからルーペで観察すると、道管が目立って見えます。
年輪に沿って太い道管がならんでいるものもあります。
wood1.jpg

針葉樹は水分を通すのも体を支えるのも仮道管が担当しています。
レンガを積み上げたように、仮道管が規則正しく並んでいます。
このため、針葉樹の材は均質でやわらかい感じがするのです。
ルーペで拡大して見ても、年輪しか見えません。
wood2.jpg

展示では、6種類の珪化木と、現在の木のつみきをならべています。
見くらべてみませんか。


<セミナー情報>
4月19日(日)10:30-12:30に、珪化木を観察するセミナーを
神戸市立森林植物園で行います。
詳細はホームページをご覧ください。

wood3.jpg
森林植物園に展示されている珪化木の巨木。
この化石から新種パラフィラントキシロン コウベンセという名前がつけられました。

(半田久美子 自然・環境評価研究部)

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.4】〜
 〜カゴタケ編〜

連載4回目となる今回は、キノコのなかでも一番きのこらしくない、アウトローな感じがする「カゴタケ」を紹介したいと思います。

kagotake_seikin.jpgこの写真をご覧頂ければわかるように、これを見てキノコだと直感できるひとは、なかなかのものです。
卵みたいな殻(右側)から、カゴ状の気色悪い物体が這い出してきて、ネバネバさんです。
なんか猟奇的な感じのするキノコですが、上の写真のように兵庫キノコ研究会の方は、ちゃんと葉っぱにのせて飾っているじゃありませんか!
もし、山の中で、切り株の上にこんなのが置いてあったら、何かあやしげな儀式でもしているじゃないかと思って
とりあえず退散ですね。実にアヤシイ...。
(キノコ研究会の皆さん!怪しいので山に放置しないでくださいね(笑))

御影高校の生徒たちも、なんでこれがキノコなんだろうか、と首をかしげるほどです。
ですが、匂いはキノコなんです。なかなか臭います。

御影高校生によるキノコ悪臭グランプリでは、
  1位 サンコタケ、 2位 スッポンタケ、 3位 カゴタケ
とのことです。

では、今回も兵庫きのこ研究会の中島さんにカゴタケの解説をしてもらいましょう。

●カゴタケ
スッポンタケやサンコタケと同じ腹菌類で、独立した腕でなくカゴ状につながった腕を拡げていく変わったキノコです。カゴは最初、器用に折りたたまれて白くぷよぷよした卵の中にはいっているのですが、外の膜が破れると数分のうちにみるみる広がるので、その場に遭遇したときはとても驚きます。写真に撮るよりできることならムービーに撮りたいキノコです。このカゴタケの胞子を含む緑褐色のグレバはほかによく腹菌類にある悪臭でなく、むしろフルーツ様のいい匂いがします。比較的めずらしいキノコですので、大切に観察しましょう。  (中島さん)
kagotake.jpg  kagotake_you.jpg

上の写真にあるように、殻のなかに「カゴ」のもとが入っていて、むくむくと広がるそうです。
キノコ研究会の中島さんやキノコ図鑑によると、「フルーツの香り」がするそうですが、高校生には、悪臭だったようです。
高校生の修行が足らんのか、研究会の皆さんが無我の境地に達しているのか、僕には分かりませんが、虫を寄せて、胞子を散布してもらうために、「におい」が必要なことは確かでしょう。

ですが、僕が生態学的な観点から興味があるのは、「なんでカゴなんや!」ということです。
一体、このかたちにどんな利点があるでしょうか。

 お昼の茶のみ話のネタで、15分ぐらい考えてみました。

タヌキやキツネの足に引っ掛かって、運ばれやすいという説が、となりにいた某研究員からでましたが、面白くないので却下。
で、結論ですが・・・、「通りゃんせ仮説」にたどりつきました。
(注意:とってもいい加減な説ですので信用しないように)

落葉に埋もれるようにカゴ状のキノコがあると、つい徘徊昆虫のオサムシなどがあいだを通りたくなってしまう・・・。オサムシやゴミムシがこのカゴ状の間を通ると...、つい食べたりもして、胞子が体表について散布してもらえる・・・。そんでもって、胞子が付着したオサムシが土の中にもぐり、地中に散布することができる。幼菌が地中性なので、土のなかに散布してもらうための苦肉の策ではないか、というものです。地上でハエも呼びつつ、徘徊性の昆虫にもOK。

こんな風に考えたのは、凍結乾燥標本をつくったからなんです。
数あるキノコのうち、カゴタケとスッポンタケだけは、表面と殻内のネバネバが、全然カラっと乾燥しないんです。
温熱乾燥、凍結、真空、なにをやってもベトベト。服につくとヤな感じ。
このベトベトさんが、わりとしっかり昆虫類の体表にへばりついて、胞子とともに地中まで散布されるに違いない、そう勝手に妄想しています。しかも、カゴタケはフルーツの香りがするって点も、ゴミムシなどの徘徊昆虫を寄せるのにイイかもしれません。

二人のこどもが手を組み合って腕で関所をつくる「通りゃんせ」遊びの様相は、まさにカゴタケ風だと思いませんか?
誰か研究して、結果が分かったら教えてください。この説が正しいと、絶滅危惧種でもあるカゴタケを保全するためには、地表徘徊性の昆虫をちゃんと保全しないといけないのかもしれません。
う〜ん、生物多様性って感じです。

kagotake_spec.jpg  IMG_7513.JPG

さて、標本づくりですが、ベトベトさんの割には、上手に作れます。難易度は、★★でしょうか。
凍結乾燥標本のままだと、ちょっと匂いがするので、展示用には封入標本がお勧めです。
不飽和ポリエステルにもポリメタクリル酸メチル樹脂、ウレタン系樹脂に対しても白濁することなくうまく表面コートされます。それと、形がもともと不定形なんで、ちょっとぐらい縮んでも分かりませんので、仕上がりはいいです。
余談ですが、某大学病院の方の談ですが、「人の脳みそ」の封入標本も、不定形なのと、そもそもナマの実物をまじまじと見ている人は稀なので、人体展のプラスティネーションで、「この脳は縮み気味だ!」という、マニアックな突っ込みはないので楽と言ってました(どう楽なんだろう・・・)。魚の標本だと煮干しみたいになるので、見た目にばれるんですよね。その点で、キノコの封入標本は、手(気も)が抜けるのでとても楽です。

次回は、臭いキノコNO1のサンコタケを紹介したいと思います。

 もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp/index.htm 

■ぜひ博物館へお越しください!
「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

2月26日と3月4日の2日間、NHK「週刊こどもニュース」の取材で、番組の長男役、
金子雄くんほか取材スタッフのみなさんが、恐竜化石の発掘現場やひとはくへ来て
くれました。
金子くんは東京から朝7時の飛行機に乗るために、早起きして少しねむそうでしたが
丹波の恐竜化石の発掘現場の様子や展示について、取材をしてくれました。
金子くんは、ピアノが弾けたり、サッカーをしたりと、いろんなことに興味がある小学6
年生。
さて、どんな質問が飛び出すかな。

090313_1.jpg

金子くん(右)が丹波の恐竜化石の第一発見者、足立洌さん(中央)と村上茂さん
(左)にインタビュー中。化石を発見したときの様子などを聞きました。
「初めて見たとき、化石ってわかりましたか?」

090313_2.jpg

村上さんが勤める丹波市立上久下地域づくりセンターで化石の入っている岩を砕く
体験をしてもらいました。冷たい雨の中、1時間30分も作業は続きました。
「簡単に化石は見つかるもんではないですね。」

090313_3.jpg

今度は、ひとはくで恐竜化石のクリーニング作業の見学です。
「こうやって、クリーニング作業するんだよ。」

090313_4.jpg

三枝主任研究員にインタビュー中です。
「クリーニング作業が進むとどんなことが分かるんですか?」
「恐竜の脳の大きさは紙コップ半分しかないの???」

090313_5.jpg

「うぁ〜おおき〜い!」
「端から端まで歩くと何歩あるかな?」


この様子は、3月14日(土)午後6時10分〜42分放送のNHK「週刊こどもニュース」
で放映されます。

 

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.3】〜
 〜カイガラタケとチャカイガラタケ編〜

なんとか、これで3回目の連載です。
一応、「ほぼ日」を目指していますが、どんどんネタが尽きてきて休載に・・・。
そうならないように、がんばってゆきたいと思います。
今回は、山歩きする方ならば、わりと良く見かけるキノコ、「カイガラタケ」と「チャカイガラタケ」を紹介したいと思います。

kaigaratake.jpg  tyakaigaratake2.jpg
左の写真が「カイガラタケ」で、右の写真が「チャカイガラタケ」です。
恥ずかしながら、きのこ展で標本をつくる前まで、全部「サルノコシカケ」だと思っていました。
うちの子どもに山で「これ何っ!」て聞かれて、「サルノコシカケっていうて、薬になるからお父さんが病気になったら採ってこい」と答えたような気が・・・。
大ウソつきでした。
ですが、この2種類ともいわゆる「霊芝」とよばれるもので、ガンなどの腫瘍に対して薬効があるようです。カイガラタケよりも、チャカイガラのほうがグレードが高いらしいです。
学術的には間違いでしたが、本質は外していないので、とりあえずヨシとしております。
もちろん固くて食べれませんで、煎じてお茶にして飲みます。

では、いつものように、兵庫きのこ研究会の幸徳さんと奥田さんに伺ってみました。

●カイガラタケ
kaigaratake_ura.jpg針葉樹、広葉樹の枯木上に重なり合って発生します。表から見ると貝殻のような美しい環紋(同心円状の模様)が並び、似た模様を持つウチワタケと見間違えそうになります。しかし裏に返すと長いヒダがあることが、見分ける大きな特徴の一つとなっています。食毒は定かではなく、触った感じも硬いことから食べてみようとした人はいないと思われます。一度発生すると長い期間その場に定着し、キノコの表面にコケ類が発生している姿もしばしば観察されます。キノコが少ないシーズンにも見られますのでキノコウオッチャーの隠し玉になります。(奥田さん)

●チャカイガラタケ
硬質菌と言われているグループのキノコは、それほど美しくもなく、かわいくもなく、食べることができないため、キノコ愛好家には人気がありません。ところが、木を分解することができる唯一の生物で、生態系の中で必要不可欠な存在です。人気がないことのひがみか?「重要な役割を担っているんだ」と主張しているかのように夏でも冬でもよく見かけ、存在をアピールしています。本種もそんなキノコの1つで、広葉樹、とくにサクラの枯れ木を分解するキノコです。傘の表面は茶色、紫色、黒色などの環紋をあらわし、その姿形が貝殻のように見えるため、この名前が付けられました。硬質菌の傘の裏の形状は色々ありますが、本種はヒダ状です。(幸徳さん)

お二人のご意見をまとめると、いつでも見られる地味なキノコ、といったところでしょうか。それでもって、樹木を分解するので、生態系の中で重要な役割をしている訳ですね。
さらに、がんにも効くなんて、いい仕事しています。いぶし銀って奴でしょうか。

そんなことを知ってか知らずか(多分、知らんと思う)、御影高校の生徒たちは、「カイガラタケ様」と呼んでいます。
そのココロは?
採集会で、キノコが全然とれないときに、唯一とれるのがこのキノコなんです。いつもは普通に生えているので、あんまり見向きもされないのですが、キノコが不作のときに重宝されて、「カイガラタケ様」になる訳です。キノコウオッチャーの隠し玉といわれるように、「カイガラタケ様」は、観察会のネタ的にも良いものです。

さて、この2種類ですが、標本の作製はいたって簡単です。製作の難易度は、★です(5点満点で1点)。もともと固いので、天日干ししても良いぐらいです。それに、真冬に採りにゆけば、「天然凍結乾燥」状態になっています。しかし、樹脂含浸の処理を施して、展示中にカビが生えないようにしていますので、お茶にはできません。
チャカイガラタケは、封入標本にしてしまいました。
小さい標本しかなかったので、そのまま展示すると何かみすぼらしかったからです。
封入標本にして展示する意義は、手にとって見れる、という利点もありますが、「しょぼくて、どうしようもない標本」を、それっぽく装飾する役割もあります(琥珀色にするともっと良さげにみえる)。
みなさん、博物館展示にだまされないように。
kaigaratake_spec.jpg  tyakaigara_spec.jpg

次回は、カゴタケを紹介したいと思います。

 もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

御影高校の活動をご覧になりたい方は、以下のページから、SPP支援講座のページをご覧ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/
「御影高校のSPP支援講座」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~mikage-hs/spp/index.htm 


「六甲山のキノコ展〜リアルな森の妖精たち〜」は、2009年5月31日まで開催
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね) 

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.2】〜
 〜イボテングタケ編〜

ibotenngu.JPG 女子A 「このキノコ、クランチが乗っていて美味しそう〜」
 女子B 「ほんまや チョコレートクランチや」
 講師A 「これ毒キノコですよ」
 女子B 「ひえ〜!」
 講師A 「食べても死ぬことはたぶんないけど」
 女子B 「違うんです。虫がいっぱい出てきた!!」
 女子A 「私は食用キノコでも虫がいたら絶対食べへンわ」
 教師A 「そうゆうのはムシ」
 女子A 女子B「・・・・・・・・・・」

御影高校の皆さんは、こんな感じで六甲山の山中にて、キノコ採集に勤しんでおられました。真面目にやってるのかどうか、ちょっと微妙なところはありますが、生物の見た感じの感想を周りの人に伝えることは、名前を覚える上ではとても重要な方法です。
ちょうど、ワインがテーマの某ドラマで、「まるでアーモンドのように香ばしく、カシスと柑橘の甘いニュアンスが鼻腔をくすぐり・・・」ってな感じで(真面目に)ワイン評論しているのと同じですね。
そういえば、うちの某研究員のため池調査の野帳に、「ヒモ付きウジ型宇宙人A」という種名が書いてありましたが、「もしかしてハナアブ?」って聞いたらビンゴでした。
こういう感性は大事にしたいものです。
ぜひ、謎の生物をみたら、講評してみてください。
ワインを評論するソムリエに、生き物観察の案内役となる学芸員も習うべきことが多い気がします。

さて、2回目に詳細するのは、上の写真にあるイボテングタケです。名前からして毒っぽい気が・・・。
では、兵庫きのこ研究会の山上さんに解説してもらいましょう。

● イボテングタケ Amanita ibotengutake 
従来テングタケと言う和名で呼ばれていた種で、形態の違いから広葉樹タイプと針葉樹タイプなどと呼ばれていたものを、最近(2002年)の研究でテングタケ Amanita pantherina から独立してイボテングタケ  A.ibotengutake(アマニタ.イボテングタケ)として独立させて新種となりました。関西の里山ではイボテングタケの方が圧倒的に多く観察されます。夏になるとビックリするほど大量発生する事も有ります。この種は、有名な毒キノコのベニテングタケより毒性は強いと言われており、中毒症状は下痢嘔吐、異常発汗、縮瞳、錯乱、興奮、痙攣などで時には昏睡、呼吸困難その他で、まるでキノコ中毒のデパートです。怖いですね!!恐ろしいですね!!

そうです、キノコと言えば毒。
ときどき、毒キノコなんて珍しいという人もいるみたいですが、一面毒キノコということもありそうです。チョコレートクラチみたいといって、勝手な想像で食べないでください。
それと、キノコの分類学的な研究はまだまだ発展途上で、種名がついていない種もたくさんあります。毒キノコであたり一面に生えるような種なのに、2002年になって、やっと正式に名前がついたそうです。

ibotengutake_sp.jpgさて、このキノコの標本の写真はこちらです。
じつは、ちょっと製作に失敗しています。一番右のものは、柄の部分と表面にPEG(ポリエチレングリコール)とシリコン樹脂を塗り過ぎて、シナっとなってしまい、傘が直立しておりません。左はしの標本も同様です。キノコの種類にもよりますが、柄の部分が内部的にスカスカだったり、繊維構造が粗な場合には、標本作製が難しくなります。展示をごらん頂ければ、他にも柄の部分が折れやすい種があるのが、容易にわかるかと思います。この標本は、作成の難易度★★★★(5点満点中)です。
次回は、カイガラタケを紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)



 

2月21日、22日と豊岡市で豊岡KODOMOラムサール交流会が開催されました。
このもよおしは、鳥取県中海、滋賀県琵琶湖、そして豊岡の子どもたちが交流するイベントで、
豊岡市の依頼で、ひとはくの謎の講談師、河南堂珍元斎も参加しました。

郷公園の餌の時間に舞い降りるコウノトリ。飛ぶ姿は優雅でした。

  kounotori-thumb.jpg  

 

 

 

 

 

 

 

 

 




コウノトリ郷公園や文化館の見学ののち、城崎町戸島に整備中のハチゴロウの戸島湿地を見学。
工事中に一時避難していたナマズやフナ、コイをみんなで放流しました。

ナマズさん、元気でね・・・

namazu-thumb.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観察小屋。なんと浮いています。
hachi3-thumb.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観察小屋の中。こうやってコウノトリを観察します。ちょっと怪しい3人組・・・。
hachi2-thumb.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウノトリたちも、かつてここをえさ場とした「ハチゴロウ」に見習ってえさを取りにきています。 hachi-thumb.jpg





















円山川の加陽の堤外田ビオトープには親子3羽のコウノトリが子どもたちを出迎えました。
ここはなんと15ha以上の大規模な湿地となるそうです。
sithi-thumb.jpg





















そして翌日、交流会のメインイベントです。まずは、珍元斎の「時空をこえたハチゴロウ」です。
2年前に豊岡で死んだ野生のコウノトリ「ハチゴロウ」は実は元兵庫県知事「坂本勝」が、「コ
ウノトリと共に暮らすということはどういうことか」を伝えるために過去から派遣したタイムトラベ
ラーだったという設定で、いろんな生き物が共に暮らす生物多様性のすばらしさやコウノトリ野
生復帰の取りくみの歴史を語りました。うまく伝わったでしょうか・・・。
kodomoram4-thumb.jpg





















ひとはくの収蔵庫に大切に収蔵されている但馬最後の野生のコウノトリも紹介しました。
さすが、自然を愛する子どもたち。ひとはくの事知ってくれてました。「うれしい!」
でも、「ひとはくはどこにある?」と質問したら「神戸!」と元気なこたえ・・・。ちょっとショック・・・。


収蔵庫にある但馬最後の野生のコウノトリ。(非公開)
saigo-thumb.jpg


















ひとはくにある「コウノトリ展示コーナー」。羽の封入標本は見事なアートです。ぜひみてください。

konotoritenji-thumb.jpg


















ラムサール条約登録湿地の中海と琵琶湖の子どもたちが、自分たちの取り組みを紹介。
なんとコウノトリは中海にも琵琶湖にも飛んでいってました。コウノトリがつなぐ子どもたちを
をつなぐ縁・・・「コウノトリ大使」はすごいなあ・・・。

kodomoram8-thumb.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



中貝豊岡市長にみんなでメッセージを渡しました。これは3月下旬までコウノトリ文化館で
展示されてます。
kodomoram6-thumb.jpg





















さいごはみんなで記念撮影。
kodomoram7-thumb.jpg





















今年の秋(9月23日〜11月23日)には、ひとはくでも、コウノトリ写真展「コウノトリのいる風景」
がやってくる予定です。
もしかしたら、本物のコウノトリも、深田公園に舞い降りるかもしれません・・・いや、舞い降りたら
いいなあ。せめてコウちゃんでも・・・。乞うご期待!
kounotori2-thumb.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファーブルTF 川東丈純

六甲山のキノコ展 〜ミニ展示ガイド 【vol.1】〜
 〜カラカサタケ編〜

ただいま、ミニ企画展と称しまして、博物館の4Fひとはくサロンでは、御影高校・兵庫きのこ研究会との共催によります「六甲山のきのこ展」を開催しておりまして、約80種類のキノコを展示しております。いろんな新聞にとりあげて頂きまして、おかげさまで好評を博しております。

ですが、展示スペースが小さいので、キノコをぎゅうぎゅうに詰めて展示しております。その関係で、ひとつひとつのキノコについてしっかりと解説ができておりません(スペースがあっても実は僕には無理なんですが・・・)。そんなわけで、今回のキノコ展の立役者でもあります「兵庫きのこ研究会」の皆さんに協力いただいて、展示中のキノコを解説してゆきたいと思います。
展示期間中の5/31までに全部解説が終わるかどうか・・・、ちょっと不安ですが、キノコの生態写真と標本写真、面白い特徴や生態を紹介したいと思います。キノコと言えば、「毒」、「美味」。そんな話題も交えて紹介したいと思います。

 キノコに関心をもった方は、ぜひ、博物館のミニ企画展に足を運んでいただければと思います。5月31日まで開催しております(キノコ展で長い期間展示できるのは、特殊加工のおかげ!そしてひとはくだけです!)。
http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2008/mini08.html#minikinoko

第1回目に紹介するのは、「カラカサタケ」です。展示コーナーの中央に置いています。
なんで中央にあるのか、っていうことですが・・・。

karakasa_sp.jpg実は、大きくて目立つキノコなので御影高校の元気な野郎どもが、「オオモノ発見〜!」っと、本能の赴くままにいっぱい採りまくったからです。たくさん標本ができちゃったから、真ん中に置いてるだけで、深い意味はありません。言いかえれば、「目につきやすく、親しみやすいキノコ」なのかも知れません。
標本の仕上がりもまずまずです。ちょっと樹脂を塗りすぎたものもありますが・・・。この種は、凍結乾燥で標本にするとき、表面にあらかじめ糖アルコール(ポリエチレングリコールの分子量400+エタノール希釈)を薄く塗っておくと、カラカサの模様がポロポロはがれずに残ります。もともと固くて柔軟性があるので、標本にしやすい種類です。キノコ標本作製の難易度でいえば、★★★(満点は★5つ)でしょうか。

では、カラカサタケについて、兵庫キノコ研究会の山上公人さんに聞いてみました。


 カラカサタケ (vol. 1)

karakasa_field.jpg夏から秋に日当たりの良い雑木林などに発生するキノコ。大型のうえ、すら〜っと背の高い姿は山の中でも良く目立ちます。柄は固いが傘は綿のように柔らかく、ギュッと握っても壊れることなく元に戻ります。この事からニギリタケと呼ぶ地方も有るそうです。ツバにも特徴が有り、リング状で上下にスイスイ動かすことが出来きます(下の写真をご覧ください)。まるで、子供のおもちゃに使えそうです。
全体に地味な雰囲気だが、特徴的な色合いに「わび・さび」を感じるのは私だけでしょうか?
食用とされているので何度か食してみたが、ほろ苦うえに食感も悪く、油も良く吸います。個人的には美味しいとは思わないが読者の皆さんは如何でしょうか?ただし、良く似たキノコに有毒の物も有るので要注意。なお、生食は中毒します。


karakasa_ring.JPG

柄の部分にあるリング状のものが特徴です
――――――――――――――――――――――――――――――――――

皆さんの身近にも生えているキノコということで、観察のチャンスはありそうですね。発見したら、ぜひ握ってみて頂ければと思います。握ってもじわじわ形が戻るっていうのは、流行りの低反発樹脂みたいですね、枕とかに使われているやつです。このキノコを研究すると低反発樹脂の新製品開発に役立つかも知れませんね。
握った手は、ちゃんと洗ってくださいね。もちろん、生食は厳禁です。
次は、イボテングタケを紹介したいと思います。

もっと兵庫のキノコを知りたいひとは、「兵庫キノコ研究会」の美しいホームページをご覧ください!
http://www.hyogo-kinoko.jp/

【注意】
キノコの鑑定には十分な注意が必要です。初心者が、ホームページや図鑑を見て、食用できるかどうかを判断することは、大変危険です。食用と判断できない時は確実に鑑定できる専門家に尋ねてください。素人判断で食用することで、毎年のように死亡事故が発生していますので、不用意に食べることはお控ください。

(みつはし ひろむね)

脳梗塞のために後遺症があって、調査などできるのだろうかと思っていましたが、
2007年からインドネシアの調査に復帰しました。スマトラ島のパダンという都市の
郊外にあるアンダラス大学の先生のおせわになって、どんな動物がいるのか情報
を集めにうろうろしたのです。いなかを車で回り、どんなところにどんな動物がいる
かを調べました。

 2007年にはスマトラ島の東に広がる低地を回ったのですが、2008年は行き先を
変え、同じスマトラ島でも西を南北につらぬく山脈地域を行き来しました。もちろん、
当然ですが車でです。ここは昔からミナン・カバウの人びとが暮らす、ミナン・ハイラ
ンドといわれるところです。
高地ですのですずしい土地柄です。とても熱帯のスマトラ島とは思えない気候です。
   

(西スマトラの山の上から見た光景です。ずっと山やまが連なっています。そして、
こんな山の上にもアグロフォレストがあります。まん中の低木は、つい最近植えたば
かりの香辛料でしょうか?)

 ミナン・カバウの人びとは、伝統的な水牛のつのに似た屋根のある家――ミナン・
カバウという名前は〈水牛を飼う〉という意味だそうです――に住み、陸稲(おかぼ)や
水田を耕します。このごろは普通のウシを飼うことも多いようですが、田を耕すために
飼う家畜は、本来は水牛です。そして、その田畑のそば、多くは家の回りに、いろい
ろな果樹や役に立つ草が混じりあうアグロフォレストと呼ばれる森を育てます。



(水牛はのんびりと歩きます。水牛はとてもおとなしい動物です。この水牛のつのを
まねて、ミナンカバウの伝統的な家の屋根は作られたそうです。後ろには石油会社
のポンプがあります。日がな一日、キッコ、キッコと原油をくみ出していました。)



(ミナンカバウの伝統的な家です。現在では水牛のつのにあたる部分はトタンで作
ってありますが、もとは竹で作ったそうです。)


 「アグロフォレスト」とは何でしょう?聞きなれないことばだと思った方も多いでしょう。

 食用バナナや熱帯ショウガが植わり、頭の上には高いココヤシの葉が風にゆれる。
かたいカボチャのような実のなるパンノキや日本でも人気のあるマンゴーが緑のまま
の若い実をつる。そんな、まるで〈あるじの思いつき〉そのままに、気ままに育てたよ
うな熱帯の森がアグロフォレストです。

 アグロフォレストは「我が家の森」です。日本の里山と似ています。伝統的な森作り
の作法はあるのでしょうが、その一方で、うっかり育てた(“放っておいたら、かってに
育った?”)森では、何やかやといろいろ雑多な雑草や小動物が入り込んで、にぎや
かなありさまとなりはてます。


(田んぼのはしに森が見えます。これがアグロフォレストです。この森の中にはいると、
いろいろな樹木が植わっていました。)

 あるじが〈勝手に〉つくるのですから、アグロフォレストには、いろいろな景観がありま
す。シナモン・パウダーをつくるクスノキの仲間――日本でも、甘い香りのするシナモ
ンは料理やお菓子の香りづけに使います――を植えたところは、アグロフォレストとし
ては特殊です。あたらしく出た葉が赤く、目にあざやかに見えますが、商品作物とし
て作るため、シナモンを一定の面積に植えておかねばならず、何でもありの「我が家
の森」とはずいぶん違ったふんいきなのです。それでも、その森も普通の家族が持っ
ている「我が家の森」の一種であることに違いはありません。

 アグロフォレストと反対の意味を持つ森をプランテーションと呼んでいます。企業の
経営する大規模な森のことです。そこには普通、カキノキの仲間であるゴムの木や
アブラヤシなど、一種類の植物しか植わっていません。わたしがよく見たのは、アブ
ラヤシのプランテーションです。昔はヤシ油から食用油や石けんが作られたのです
が、最近はバイオ燃料にすることが増えたようです。


 どれだけいろいろな生きものがすめるかという点では、アグロフォレストが圧倒的
に有利です。いろいろな作物が野生の木とともに植わった森ですから、そこかしこ
に、いろいろな生きものが見られます。あるじが気を抜くと、とたんに雑草までがは
びこってしまいます。いくつかの霊長類もアグロフォレストに見られます。

 それに引き替え、プランテーションは、いろいろな生きものが住むアグロフォレス
トとは、だいぶようすがちがいます。農園というより「工場」ということばが当てはま
ります。あまりに機械的で、生き物が育っているという感覚に乏しいのです。近代
的なムダのない〈農園工場〉とでも言えばいいのでしょうか?プランテーションは
企業の利益を最優先して経営されています。

 でも、ここで注意しておいてほしいのですが、「アグロフォレストは正義の味方、
プランテーションは悪もの」という見方は一面的です。止めておきましょう。アグロ
フォレストを作るために、少なくとも多少の土地は持っていなければなりません。
つまり、比較的裕福な、土地持ちの家庭であることが条件です。それにひきかえ、
プランテーションならば、そこで働くには身ひとつでも可能です。もちろん経営者
は別ですが、プランテーションで働いているのは、比較的貧しい人が多いのです。
事実、住みなれた村を離れて出稼ぎ
で働きに来ている人がよくいます。

 最近、伝統的なアグロフォレストリィは、「いろいろな生きものが育つという意味
で人間生活と自然がうまく結びついた森林経営だ」と言われるようになりました。
アグロフォレストとプランテーションのどちらにも、よいところ、悪いところがありそ
うです。
皆さんは、伝統的なアグロフォレストと合理的なプランテーションのどちらが好み
ですか?(つづく)

三谷 雅純(兵庫県立大学/人と自然の博物館)

※このブログで掲載されている文章・写真の無断転用・転載はご遠慮ください。

博物館では、2月10日から5月31日の約4カ月間にわたって、「六甲山のキノコ展 〜
リアルな森の妖精たち〜」を開催しております。この展示は、兵庫県立御影高等学校、
兵庫きのこ研究会、当館との共同開催です。六甲山の修法ヶ原でとれたキノコ約80種
類、110点を展示しています。博物館が所蔵する「キノコ」の標本は、普通は干しシイタ
ケのように縮こまった形となり、生きていた状態とは似ても似つかないものになりますが、
今回は凍結乾燥や樹脂含浸、封入標本などによる特殊な技法を駆使して、できるだけ
生きている状態に近い形でリアルな標本に仕上げています。
展示を見られた方で、眼の肥えている人ほど、「どこの業者に作ってもらったの」なんて
質問される方がいますが、すべて、高校生と博物館スタッフによる手作りです。キノコ
好きの方だけでなく、博物館の展示用標本の作製技術に関心がある人にも必見です。

(写真1:ニセマツカサシメジ)


(写真2:サンコタケ)


この展示には、もうひとつの大きな特徴があります。それは、高校と博物館、市民団体
のコラボレーションです。標本の採集や製作、展示は、兵庫県立御影高等学校の第2
学年の総合学習を通じて実施したものです。


(写真3:採集の様子)

採集には、初夏、夏と秋の3シーズンにおいて、六甲山系再度公園(修法ヶ原)のキノ
コを調査・観察し、これらの活動やキノコの鑑定には「兵庫きのこ研究会」の方々の協
力を得て実現しています。高校、博物館、地元の専門家の3者が揃わなければ実現
できない企画でもあります。

展示を見て頂ければ、六甲山には、実にたくさんのキノコが生育していることがひとめ
で分かるかと思います。キノコを一同に並べて眺める機会はそうそうないのではありま
せんか。この展示会では、自然界では起こりえない風景、キノコの標本を一堂になら
べることで、生物多様性が織りなす不可思議な光景をお見せしたいと思います。


(写真4:企画展全景)


<開催の概要など>
展示コーナーは小さいですが、中身がぎゅっと詰まってます!

期間: 2009年2月10日(火) 〜 5月31日(日)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
観覧料: 無料(博物館観覧料が必要です)
主催・共催: 兵庫県立御影高等学校 ・兵庫キノコ研究会・
兵庫県立人と自然の博物館 
URL: http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2008/mini08.html#minikinoko
展示品についての詳しい解説は、これからひとはくブログで紹介してゆきます!

                                 三橋弘宗(自然・環境マネジメント研究部)

みなさんこんにちは!春一番の嵐が通り過ぎ、春の気配を感じる季節になりましたね。
今回のブログでは2月11日、14日のイベント、フロアスタッフとあそぼう「地球の歴史・
ぐるぐるモビールづくり」をご紹介します。
スタッフのイベントはひとはくの展示(ちょっと難しめ?!)をお客様、なかでも子ども達
と楽しむことを大事な目標にしています。まず、展示について研究員からお話をお聞き
したり、本で調べたりして、その面白さを見つけだします。今回は46億年の地球の歴
史の長さと私たち人間が誕生してからの時の長さのちがいという面白さをみんなで楽
しむために企画しました。46億年を長さになおしたぐるぐるうずまきに色をぬり、ハサミ
で切ってひもでつるすモビールを作りました。ぐるぐる切るのがみんな難しかったみた
いですが、ステキなモビールが完成しました!

infosv_013.jpg

でももう少しかたい紙のほうが良かったかな?
みなさんも展示を見て面白い発見や?(ハテナ)なことがありましたら、スタッフに教え
てください!
また2月15日は『ひとはくサイエンスショー』が開催され、たくさんの方が来てくださいま
した。
スタッフもはじめて!ブースで登場!参加してくださったみなさんありがとうございます。
「ペットボトルで作るカラフルビーズ」ではペットボトルを細かく切りトースターで焼いて作
ったビーズでステキなアクセサリーを作りました。

infosv_011.jpg

スーパーボールみたいに弾む「スライムをつくろう!」も大人気!

infosv_009.jpg

「あそぼう!水のじっけん」では水のおもしろい性質をご紹介。水そうにためた水にコシ
ョウを振って、石鹸のかけらで浮いているコショウを追いかけたら・・・ぜひ実験してくだ
さいね!(作り方などわからないことはスタッフにきいてください。)

3月は春らしいイベントを準備してお待ちしています。ひとはくで一緒に春を楽しみまし
ょう!イベントの詳しい内容は「うきうきカレンダー3月号」でチェックしてくださいね!

高瀬優子(フロントスタッフ リーダー)

1月24日(土)に14名で産声を上げ発足会を行いました。そのあと,観察会を実施
しましたが,鳥をほとんど知らない人も多く,あの鳥何の鳥?スズメ?とワイワイガヤ
ガや観察会を行っている途中,有馬富士公園内である人の足元から鳥が飛び立ち,
びっくりして『アット鳥』と一言,それがアトリでした。そんな感じで楽しい一日を過ごし
ました。

infosv_005.jpg

2月12日(木)に2回目の観察会を深田公園周辺等で実施しました。この日は温かい
天気に恵まれ,まだ2月10日過ぎというのに蛙も蛇も冬眠から目覚め,深田公園周辺
で写真のような出来事がありました。野鳥観察中に足元にいたヘビにかわせみの会の
女性たちはキャー!2月にヘビはいませんものね。写真ではわかりませんが,このヘビ
は攻撃的でした。尻尾を震わせ,鎌首で攻撃してくるさまはガラガラヘビのようでした。
ひとはくの田口先生に聞いたところ、シマヘビの黒くなったもので、カラスヘビだそうです。

infosv_006.jpg

しかし,アオサギにくわえられたウシガエルは本当にかわいそうでした。せっかく冬眠か
ら目覚め,外の世界を見ようとしていたときの出来事なので哀れを誘います。
 
深田公園と下深田の田んぼで野鳥観察を行い,30種の野鳥が観察できました。東京都
内のオアシスといわれる明治神宮でも年間約50種とBSNHKで放送していたので、すば
らしい野鳥の数と思います。観察会が終わったらナント2時前でした。
鳥合わせをみんなで行い,急いで昼食をとり,そのあと,希望者で有馬富士公園福島大池
に向けて出発。狙いはもちろんヒメハジロです。まだ池にいるかどうかわからないけど、とに
かく出発。公園のロビーにもヒメハジロ飛来を大きく宣伝してあり,池にいることを確信しまし
た。
infosv_010.jpg

目を皿のようにして池の中を探します。いたっ!と誰かの大声。みんなでその方向を双眼鏡
で追います。
いた!いた!

すぐに潜水をし姿を隠すが、すぐに浮き上がってくる。黒い頭の目の横の白いマークがとって
も目立つ。体は小さいがチャーミングでとてもかわいい。距離があるのでカメラで写せないの
で何度も何度も目に焼き付けた。

野鳥観察はとてもすばらしい!ヒメハジロよく来てくれた!「かわせみの会」のみんなもます
ます鳥が好きになっていくと確信した一日でした。

(人と自然の会 かわせみの会  能勢公紀)   

現在,兵庫県庁では「生物多様性ひょうご戦略(仮称)(案)」について
パブリックコメントを募集しています。

パブリックコメント(通称「パブコメ」)はあらゆる立場の方から
広く意見を求めるものです。

2008年は,生物多様性基本法の制定,神戸でのG8環境大臣会合,
洞爺湖サミットとか、生物多様性に関わる動きが目立つようになってきました。
都道府県レベルでも千葉,埼玉,長崎が生物多様性戦略をつくっています。

兵庫県でも約半年という短い準備期間ですが,このほど案としてようやくまとまりました.

特徴としては,
 生物多様性の保全や持続可能な活用をすすめるための環境づくりに力点のおいていること
 行動計画に数値目標を盛り込んでいること
 これまでの兵庫県の生物多様性に関する取り組みを総括し課題を抽出していること
 兵庫県の生物多様性の概要についても記述して、
  読み手の生物多様性の理解を深められるような内容を含んでいること
などが挙げられます.


パブリックコメントの詳しい内容については下記のHPをご覧ください.

「生物多様性ひょうご戦略(仮称)(案)(兵庫県環境審議会中間報告)」について
http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/boshu/seibututayouseihyogosenryaku/pub-index.html

ご意見の受付期間は 平成21年2月3日(火)から平成21年2月23日(月)まで(必着) となっており、時間がありませんが、上記リンク先をご参照のうえ、是非ご応募下さい。

 関心のある方は、この土日はまとめて読んでみるよいチャンスです。普段の生活や仕事の中でも感じることはさまざまでしょう。「パブコメ」はそれを行政につなげる機会のひとつです。
 みなさまの多数のご意見を応募くださりますよう,よろしくお願いいたします。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

第1回関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い

チョウ(蝶)の保全についての集会のご案内です。会員外の方もどうぞご参加ください。
ギフチョウ、ヒメヒカゲ、ウスイロヒョウモンモドキ、ウラジロミドリシジミなどの現状とその保全活動についての報告があります。

【主催】日本チョウ類保全協会・兵庫県立人と自然の博物館共催

【日時】2009年3月1日(日)13:00〜17:30 17:30〜懇親会

【会場】兵庫県立人と自然の博物館 4階大セミナー室
 ・電車ご利用の場合:神戸電鉄「フラワータウン駅」下車すぐ
 ・車ご利用の場合:中国自動車道「神戸三田IC」より5分

【内容】
 12:30〜 受付開始
 13:00〜13:10 代表理事あいさつ 藤井 恒 氏
 13:10〜13:50 講演会 「シカの影響による環境変化」 近藤伸一 氏
 13:50〜14:10 チョウ類保全関連の法制度 鎌田邦彦 氏
 14:10〜15:30 チョウ類保全活動報告 立岩幸雄 氏
   兵庫県のヒメヒカゲ
   京都府のウラジロミドリシジミ 乙訓の自然を守る会
   兵庫県のウスイロヒョウモンモドキ ウスイロヒョウモンモドキを守る会ほか
 15:30〜15:50 休憩
 15:50〜17:30 関西・中国地区の今後のチョウ類保全を考える
   日本チョウ類保全協会の活動内容
   関西地区におけるチョウ類の状況と保全
   大阪南部のギフチョウ保全を考える 天満和久氏

 17:30〜 懇親会(博物館内にて3000円を予定)

【参加費】無料。ただし、観覧料が必要です(大人200円)。

【申し込み】当日の参加も可能ですが、準備の都合上、参加をご希望の方は2月26日(木)までに、電子メールでbutterfly-conservation(アット)japan-inter.netへお申し込みください。
 終了後、懇親会を予定しており、会費は3000円の予定です。懇親会の参加についても合わせてご連絡をお願いします。

【問合せ】特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会 事務局
140-0014 東京都品川区大井1-36-1 曽根プラザ301号
TEL 080-5127-1696(中村さん)
E-mail:butterfly-conservation(アット)@japan-inter.net

ホームページはこちら

DSCN5277.jpg
↑ ウスイロヒョウモンモドキ。幼虫はオミナエシを食べます。中国山地の草原だけに生息している絶滅危惧種です。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

「恐竜の遠足」

2009年2月20日

2月14日(日)に、ひとはく連携グループのNPO法人「さんぴぃす」と「恐竜の遠足」に行きました。「さんぴぃす」は、芦屋で活動するグループで、ひとはく研究員とセミナーを一緒にやってくれています。この日は、小学生を中心に21人が遠足に参加。朝9時に芦屋を出発した一行は、マイクロバスにゆられてひとはくへとやってきました。

ひとはくに着くと、さっそく春名先生に化石レプリカ作りセミナーをしていただきました。大人気のこのセミナー。“本物”の化石から型をとり、そこに石こうを流し込んでレプリカをつくります。博物館で展示しているレプリカとほとんど同じ方法です。できあがったレプリカは、お土産に持ち帰りました。


みんな真剣にレプリカ作り。「う〜ん。なかなか上手にできた。」


レプリカの石こうが固まるまでの間に、ひとはく本館3階恐竜の展示コーナーと恐竜ラボとを見学しました。恐竜の展示コーナーは、この度ちょっと新しくなっています。恐竜化石があらわれた現場を再現した「産状レプリカ」を前に丹波の恐竜の大きさを体感!研究員の先山先生が直々に展示の説明をしてくださいました。


丹波の恐竜はこんなに大きい!首から上は、まだほとんど見つかっていないので描かれていません。


お昼ごはんを食べたあと再びバスに乗りこみ遠足の再開です。ひとはくからは、先山先生、三橋先生、遠藤が同行しました。まずは、ひとはくのすぐそば三田炭獣が発見された場所を見学しました。先山先生がさしている地層のくぼんだ部分は、はるか昔のほ乳類の足跡なんだそうです。地層の形だけでそんなこともわかるのですね。


このあたりがくぼんでいます。「へえ〜」

次は、高速道路にのって一路、丹波の恐竜化石発掘現場へ向かいました。
発掘現場は、丹波市の篠山川川岸にあります。すぐそばから発掘の様子が見れます。スタッフの方々が、ドリルで岩を削ったり、小さな石を根気よく割ったりしていました。遠足に参加していた子供たちもじっとしていられません。道ばたに落ちている石を拾って、割りはじめました。「先山先生、これ化石?」。結局、化石は発見できず。残念。


はるか昔、ここに恐竜がすんでいたのです。


丹波市山南住民センターの中にある化石クリーニング工房も訪れました。(丹波竜化石工房 http://www.tambaryu.com/studio.html)



発掘現場を見たあとだと、見方もまた変わります。

最後は、篠山市にある「お菓子の里 丹波」でお土産を見て、帰路につきました。
一緒に遠足に行った子供たちは、ほんとうに元気いっぱい。走り回っていました。1日ずっと恐竜化石の日。くたびれたけど、ぜいたくな経験でした。楽しかったね。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

2月15日、県立美術館で、県美ひとはく連携事業第3弾!を開催しました。
まずは、「ウィーン美術史美術館所蔵・静物画の秘密」展関連イベント、
レクチャー「花を愛する〜近世のヨーロッパと日本〜」から。
満員のお客さまに鈴木武研究員も緊張気味(?)です。

静物画の秘密展で展示されている植物を専門的見地から、その種類や
当時のヨーロッパや日本の人々の愛情をレクチャー。まさに自然と美術の
融合ともいうべき、さすが格調高いセミナーでした。


つづいては、ひとはくでもやりました「うし年」にちなんだでんでんむしイベントです。
ひとはくと県美のスタッフなどで構成する河南堂珍元斎一座の寸劇講談「柳田國男の
でんでんむしの話」と鈴木研究員のレクチャー「でんでんむしのなぞ」の2部構成!
司会はいつもの阿部さんです。

柳田さんの作品「蝸牛考」をわかりやすくした創作講談で、でんでんむしの田助が、
自分の名前探しに全国を旅する物語・・・。寸劇講談のはじまり、はじまりー!


でんでんむし熱演中!巨大でんでんむしの制作は美術館の藤原義勝MTです。いつも無理な
注文にもすばらしい作品(笑)で答えてくれます。

大道芸もするでんでんむし・・・。


さて、問題のオチは?


あーウケて、よかった・・・。


でんでんむしメットがよく似合う鈴木研究員は、柳田さんの蝸牛考やでんでんむしの
生態について解説!

このでんでんむしイベントは、3月15日(日)に神崎郡福崎町の柳田國男・松岡家
生家でもやります!
午前10時からは鈴木武研究員の「カタツムリをさがそう」、午後1時からは河南堂
珍元斎一座と探偵ナイトスクープのプロデューサー松本修さんとの共演です。
乞うご期待!

ファーブルTF 川東丈純

 2/11(水・祝)に開催いたしました共生のひろば.発表者・共同発表者,聴講者をあわせて300名(!)が集まり,19件の口頭発表に耳を傾けるとともに,27件のポスターと作品の前で楽しい情報交流が行われました.
(詳しい内容はこちら)
s-P2112606.jpg
ポスター会場は互いに学び会う人々の活気にあふれていました!

 どの発表・作品からも研究対象や活動に対する強い思いが伝わる素敵な内容で,発表者,聴講者ともに多くの刺激を受けておられました.特に今回は小・中・高校生,大学生と若い発表者が昨年よりも多く,地域の自然・環境・文化をみつめる次世代のまなざしを頼もしく感じられた方も多かったように思います.
s-P2112576.jpg
県立大附属高校の生徒さんによる発表(OP-11)

 発表会の終了後に行われた茶話会には120名が集まり,会場ではなかなか質問できなかったこと,発言できなかったことをお茶とお菓子を前にリラックスした雰囲気で伝えあうことができました.特に,聴講者から発表者へメッセージカードを贈るという今年度初めての試みでは,内容を読み上げる度に会場が沸き上がり,笑顔であふれました.メッセージを受け取った発表者は「コメントがいただけるのはとても励みになる」と喜んでおられました.
s-P2112611.jpg
メッセージカードに見入る参加者

 茶話会の終盤では,各種賞の授賞式が行われ,甲乙のつけがたい発表が多い中,下記の発表が表彰されました.

館長賞:「特に優れた発表」に対して授与される賞.
 OP-02 マーキング調査で得られたミヤマアカネの周年経過と行動に関する知見
      横田 靖(「あかねちゃんクラブ」「池田・人と自然の会」)
 OP-14 さんぽは自然体験のはじまり!
      西浦睦子・鈴木久代(ひとはく連携活動グループ NPO法人さんぽくらぶ)
 PP-11 ハヤブサの落とし物(Part4)
      溝田浩美(ひとはく地域研究員)
 OP-12 課題研究報告「森から学ぶ〜六甲山系のキノコたち」
      藤井日菜子・濱田 諒・稲垣恵理・梅田侑希 ほか第2学年20名
      教諭 河合祐介・上林 泰(兵庫県立御影高等学校)

名誉館長賞:「ユニークな発表」に対して授与される賞
 OP-07 ソーラーパネルと小型ポンプを用いた簡易魚道の設置〜安価で簡便な自然再生の方法〜
     久加朋子・大澤剛士・石田裕子・佐々木宏展・前田知己・清水洋平
     (水辺のフィールドミュージアム研究会)
 OP-16 「恐竜発掘ケーキをつくろう!〜お菓子を通した学習プログラムの可能性を探る〜」
      有田寛之・高橋みどり(国立科学博物館)・佐藤大樹・川本麻代・小島綾子・古杉理沙子
      ・鮫島裕子・古満れんげ(兵庫県立三田祥雲館高等学校)・辰巳萌佑子・三浦理紗
      (大阪教育大学附属池田中学校)・松浦孝一(ル・パティシエ・プチ・ムッシュ)
 PP-01 鳴く虫ワールド2008
      ひとはく連携活動グループ 鳴く虫研究会「きんひばり」
 PP-03 ミヤマアカネを卵から観察「血統書付き!あかねちゃん誕生」
      浅倉景子(あかねちゃんクラブ)

審査員特別賞:「データ量や活動量など努力量の多い内容や継続的な活動」に対し授与される賞
 OP-05 コンクリートの川にホタルを増やそう〜池尻川ホタル再生計画〜
      山下 駿・野澤眞崇・坊 沙織・山本貴之・和田彬宏・佐藤飛鳥・土居恭子(兵庫県立有馬高等学校 科学部)
 OP-11 スクール ジーンファーム 地域の絶滅危惧種の保全と増殖
     朴木彩乃・森元敏郎・顧問 田村 統(兵庫県立大学附属高等学校 自然科学部 生物班)
 PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合
     井上富雄・中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

注目大賞:会場から多くのメッセージを得た発表に対する賞
 OP-05 コンクリートの川にホタルを増やそう〜池尻川ホタル再生計画〜
     山下 駿・野澤眞崇・坊 沙織・山本貴之・和田彬宏・佐藤飛鳥・土居恭子(兵庫県立有馬高等学校 科学部)
 PP-11 ハヤブサの落とし物(Part4)
     溝田浩美(ひとはく地域研究員)
 PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合
     井上富雄・中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

 共生のひろば発表会は1日で終了ですが,当日発表されたポスター・作品の一部は2/15から4/5まで当館2階の企画展示室で展示されます(これも今年度の新しい試みです!).
ご興味のある方は是非お誘い合わせの上,ご来館ください!

s-IMGP2567.jpg
受賞発表(PP-22 木の実・草の実・野菜の種大集合)はコレクションの多さで迫力満点!

                                     (連携・担い手養成マネージャー 橋本佳延)

イチゴノキ

2009年2月13日


ずいぶん前に、博物館の近所のひとが持ってきた植物です。

マンションの入口に植えてある低木で、アセビみたいな花が咲くけれども
イチゴみたいな実ができるといってもってきました。

こんなものは見たことがないので全然わかりません。
アセビの花の形だし、ツツジ科であることは間違いありません。

園芸業者が植えていったということで、
園芸植物大図鑑のツツジ科を最初から順にみていくと......
ありました!!! 「イチゴノキ」が!!

ヨーロッパ南部の植物とのことです。
こんなのがあるんですね。
いい勉強になりました。

(生涯学習推進室 鈴木武)

共生のひろばが始まりました。

老若男女、自然や環境に関心のある方が多数お集りいただきました。

ホロンピアホールでの口頭発表です。
熱気ムンムンです。

受付などが一段落してはいったときには
丹波のホトケドジョウの講演が終わったときでした。

質問:『なにか愛称はあるんでしょうか?』
演者:『ありませんが、「ホトケちゃん」と呼んでいます』
会場:(爆笑)

学会発表にはない、ほのぼのとした雰囲気です。


ポスター展示もそろいました。
こちらでも出品者と見学者が楽しく会話をしています。

午後も続きます。

(生涯学習推進室 鈴木武)

いよいよ明日2/11(建国記念日)は共生のひろばが開催されます。

今日はあちこちで準備が進んでいます。

ここはホロンピアホール3Fのポスター&標本展示会場です。
午前中に用意したパネルに早くもポスターをはったり、
昆虫標本を並べたりしています。

ホール2Fホワイエでもポスター&標本展示があり、
ホールそのものでは口頭発表が行われます。

まだ当日の聴講も可能です。
寒い中に熱い心の研究成果を知ることができます

ぜひともおいで下さい。

(生涯学習推進室 鈴木武)

ヤモリのミイラ!

2009年2月10日

遠藤研究員から小さなプレゼントが机の上に届いていました。一瞬、ちっちゃな枝?ぽく見えたその物体をよく見ると、なんとヤモリ(正式にはニホンヤモリ)のミイラでした!ひとはくの収蔵庫近くの、人通りの少ない通路で発見されたそうです。



さて、見つかったミイラの全長は45mmほどで、卵から出てきてすぐくらいの大きさです。繁殖期は5〜8月なので、去年の夏からずっとそのままになっていたのかもしれません。うまいこと餌にたどりつけず息絶えてしまったのでしょうか。ヤモリは小さな昆虫やクモ、ゴキブリなどが好きで、ヒトとうまく共存している生きものです。実際に、人家のない山のなかでは、ほとんど見つかりません。

− 家にすみ、害虫を食べるので「家守、守宮」という。中国では、壁にすむ動物として考えられており「壁虎」と呼ばれる。(「広島県の両生・爬虫類」より)− ヤモリとイモリがごっちゃになっている人がよくいるので、間違えないでくださいね。ヤモリは“家守”で陸上にいる爬虫類、イモリは“井守”で水中にいる両生類です(一時期、陸上にも上がりますが)。



ヤモリのミイラを見ていると、何かにそっくりだとは思いませんか?そう、同じグループ(爬虫類)に属する恐竜にそっくりで、カッコいい!



(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

今度の水曜日2/11(建国記念日)にはいろいろな活動を自ら語る
共生のひろばが開催されます。

今日2/8(日)はひろはく連携グループのみなさんなどが標本とかポスターの準備をしています。


ユース昆虫教研究室の中学生たちです。
神戸市北区藍那の昆虫をポスターと標本で紹介してくれるようです。


作成途中のポスターを見せてもらいました。
楽しそうですね。
気分は学園祭です。


こちらは石ころクラブ。
集めた石で楽しく熱く語り合っています。


当日に展示する石を整理しています。
箱に入れてラベル付きです。


共生のひろば当日にはどうなっているか楽しみです。

(生涯学習推進室 鈴木武)

今日2/8午後3時から1階の「世界の森」コーナーで
「画はくの日」のお絵描きがありました。

「画はくの日」イベントではテーマを決めて
参加者にひとはくの展示物を描いてもらいます。

今月のお題は「いろいろな木や種』


一家総出で描いています。


この少年はドリアンを選んだんでしょうか?


こっちの少年は熱心にフタバガキの実を描いています。


3人組の少女たち、キンモクセイなどのを描いているようです。
どんな作品ができたんでしょう.........


作品は4階のひとはくサロンに掲示されています。

(生涯学習推進室 鈴木武)

まだまだ寒い日が続いていますが、少し寒さが和らいできましたね。そんな春の訪れを敏感にかんじて、産卵の準備をしている両生類を三田市内のある場所で見つけました。それは、“カスミサンショウウオ”です!みなさん、カスミサンショウウオって、ご存知でしょうか?

サンショウウオ(山椒魚)というと、あの大きなオオサンショウウオのことをイメージする方が多いかもしれませんが、カスミサンショウウオは親になっても13cmほどにしかなりません。普段は山で生活していて、早春になると水たまり(ため池、田んぼの水路など)に、卵を産みにやってきます。

見つけたカスミサンショウウオは、お腹が大きく、アゴの下が白くなっていなかったので、雌だと思います(雄は産卵期にアゴの下が白くなります)。両生類は、雄が先に産卵場所にやってきて、後から雌がやってくる習性があるので、もうすぐ産卵!っといったところですね☆

P3240075cuts.jpgkasumi2.jpg

しかし、なぜ、まだまだ寒いこの時期に卵を産みにやってくるのでしょうか?春の訪れが待ちきれなくなったから!?(笑)。いいえ、それはまだ寒くて敵が少ないこの時に、タイミングを合わせているのだろう、と考えられています。カスミサンショウウオの子どもはとても弱くて、色々な敵に食べられてしまうのです。自分の子どもたちが少しでも生き残れるように、親も必死なのかもしれませんね。

また、卵が見つかったら、ひとはくニュースに書かせてもらいます。

p.s. 一般的にはあまり知られていませんが、日本では小型のサンショウウオが、実は20種類ほど生息しています。日本は、サンショウウオの多様性が高い、世界でも有数の国なのです。

(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

先月からはじまったメンテナンス休館も今日で終わり。
今日は朝一番に博物館スタッフ全員で避難訓練・消火訓練をしました。

P1070843.JPG
消防署の方から説明を真剣に聞いています

P1070854.JPG
「火事だ〜」。消火器の使い方を実習

P1070857.JPG
「消えた〜」。拍手


来週は、館全体をあげた大きなイベントが目白押しです!

2月11日(水・祝) 「第4回共生のひろば」
自然やまちづくりに関すること、なんでも発表会
みんなの活動成果が大集合!

2月15日(日)   「ひとはくサイエンスショー」
ふしぎな理科の世界にようこそ!
学校の理科の先生や企業の方、人と自然の会や博物館のスタッフが趣向を凝らして出展します。


また、メンテナンス休館を終えた館内は一部展示がかわっていますよ。
どんなふうにかわっているかは、ひとはくにきてさがしてみてください!

(企画調整室 遠藤菜緒子)

大阪自然史博物館の依頼でYプロジェクト(淀川水系調査)で
外来アゾラの分布調査をするための勉強会ということで、
茨木市の万博公園に行ってきました。

万博公園といったら、まずはこれ....「太陽の塔」ですね。


万博公園内の池です。
赤茶色に見えるのは『水面』です。
アイオオアカウキクサ(いわゆる雑種アゾラ)がおおっています。

天気が悪くて寒くて、参加者は少なかったのですが、
みなさん熱心です。


こんなものが水面をおおっています。
これでもシダ植物です。
冬になると赤くなることが多く目立ちます。

アカウキクサ、オオアカウキクサというのが在来種でともに絶滅危惧種ですが、
最近見つかる赤い池の大部分は外来のものです。

(自然環境再生研究部 鈴木武)

ひとはくは1/13から2/6までメンテナンスのため休館しています。
外から見てもわかりませんが、
当然、中ではいろいろなことが起きています。

本館3階の展示スペースです。
大勢で重そうなものを大切に運んでいます。

これは新年早々に神戸大丸で開催した丹波竜&コウノトリにあおう!で登場した
丹波竜の産状レプリカです。

ひとはく内での展示のため移動しています。


移動完了!
さて2/7の開館時にはどうなっているでしょうか?

(生涯学習推進室 鈴木武)


写真:セツブンソウ

寒さまっさかりで、昨日1/26(月)はあちこちで路面凍結が起きて
自動車が立往生して大渋滞が起きていました。

ただ1月も末となるとぼちぼち春の植物の動きも始まります。
そのなかでもセツブンソウ(節分草)は節分のころから3月の早春に咲く植物です。

先日、ひとはくでミュージアムティーチャーをされていたA先生が来て
青垣町の「節分草まつり」のことを話をされていました。


(クリックすると拡大画像が表示されます)

可憐なセツブンソウはその美しさのあまり、
山野草として採集されて自生地が荒らされてしまうこともあり、
兵庫県レッドデータブックCランクに指定されています。

このセツブンソウを公開している数少ない場所ですので、その姿を見るよい機会です。
関心のある方はどうぞ。

近くまでいかれたら
青垣いきものふれあいの里もあります。
こちらでもセツブンソウを見ることができます。

今年,あなたは,どのような1年を生きますか?生きていることの充足感を,何に
求めようとしていますか?人は自然と共生して生きることに歓びを見出します。
生きる歓びを,ひとはくでまなぶことから育て上げてみませんか?

2009年は前年から引き継いだ経済危機を背景に幕を開けました。金儲けだけを
追求して失望の淵に追いやられたようなこういう時にこそ,人の知的活動は思い切
り羽ばたけるはずです。暗い話を吹き飛ばし,こころのうちに明るさを展開する年
にしたいものです。
ひとはくは今年もまなぶ歓び、生きる歓びの創造を目指して,力強い歩みを進めよ
うと張り切っています。

○ 3年目に入った丹波の恐竜の発掘は,さらなる発見をもたらしてくれると期待
 します。化石は恐竜だけでなく,他の動物群にも発展していますが,今年も新
 しい発見があることでしょう。

  
     
     

(第3次発掘調査現場)


○放棄された里山の荒廃は目を覆うばかりです。都市近辺の里山をどのように維
 持するか,中山間地帯の里山をどのように管理するか,世紀の単位の時間を見
 通しながら,今年やるべきことの指導理念を見出すことが求められます。

○今年も数多くのセミナーを準備しています。学びを求める人たちとの恊働が,多
 様な道筋で拓かれることでしょう。特注セミナーへの申し出もお待ちします。

○ひとはくのスタッフとの恊働は,連携の強化につながり,今年もフェスティバル
 や共生のひろばではっきりした姿を見せるに違いありません。

(ひとはくフェスティバル 深田公園)   
      

ひとはくはひとはくのスタッフだけのものではありません。
人と自然のかかわりに関心の高いすべての人が,今年もひとはくを舞台に美しい
演技を展開することでしょう。より多くの人と,より強い絆を構築する2009年
にしたいものです。

                    岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)




 


 





いつもは年3回開催されていた「ひとはくサイエンスショー」が、今年は2月15日(日)の1日に凝縮!合計30以上のワークショップと展示ブースが博物館に集結します(下表参考)。

学校の理科の先生や企業の方、人と自然の会や博物館のスタッフが趣向を凝らして出展します。

ワークショップは時間帯が決まっており、開催30分前から整理券を発行する定員制です。また、展示ブースは常時オープンしていますが、材料などがなくなれば終わります。当日は10時30分受付開始で、11:00よりイベント開始です。               春名潤一(生涯学習課 指導主事)

時間帯

出展テーマ

対象

費用

13:00〜 

マイナス196℃の世界

小学校低学年以上

無料

15:00〜

放射線or放射能って何?

小学校高学年以上

無料

展示ブース

葉脈標本でしおりをつくろう!

小学校低学年以上

無料

13:00〜15:00

ゾウムシ学序論

オープンセミナー 

無料

展示ブース

チリメン DE BINGO!

小学校低学年以上

無料

展示ブース

ミンミンゼミをつくろう

小学校低学年以上

無料

展示ブース

ロボット音楽隊!

幼児以上 

無料

展示ブース

風景を見る!万華鏡

幼児以上

無料

展示ブース

シャボン玉で遊ぼう

小学校低学年以上

無料

展示ブース

天然ビーズのアクセサリー作りで鉱物の仕組みを知ろう!

小学校低学年以上

無料

展示ブース

押し花のしおりづくり

小学校低学年以上

100円

15:00〜

惑星ヤジロベーを作ろう

小学校低学年以上

無料

11:00〜

自分のDNAを抽出しよう

中学生以上

無料

13:00〜

ブタの眼の解剖

小学校高学年以上

無料

15:00〜

ウミホタルの発光

小学校高学年以上

無料

11:00〜 

風に向かって進む風車カー

小学校低学年以上

無料

13:00〜 

彩色勾玉をつくろう

小学校低学年以上

200円

15:00〜

日食を観測しよう

小学校低学年以上

無料

11:00〜 

アルギン酸ボールで人工いくら時計

小学校低学年以上

無料

13:00〜

紫キャベツで二酸化炭素センサー

小学校高学年以上

無料

15:00〜 

身近な植物で水溶液の仲間分けをしよう

小学校高学年以上

無料

展示ブース

浮沈子のバランスとんぼ

小学校低学年以上

無料

展示ブース

電気のしくみを理解しよう

小学校高学年以上

無料

展示ブース

見える?右手の法則

小学校高学年以上

無料

展示ブース

水に浮くもの

小学校低学年以上 

無料

展示ブース

まゆ玉でつくる指人形

幼児以上

無料

展示ブース

1匹が2匹に!!プラナリア再生の秘密

小学校低学年以上

無料

13:00〜

聴診器をつくる工作

小学校高学年以上 

無料

11:00〜 

世界天文年2009 「君もガリレオプロジェクト」小望遠鏡の製作と観測ガイド」

小学校高学年以上

2000円

15:00〜

簡単な手作り楽器

小学校低学年以上

無料

(内容の一部を予告なく変更することがあります。)                                               

前回ご案内しましたように 1月の‘フロアスタッフとあそぼう’は お正月イベント    
‘モォ〜!新年’を行ないました。
10日、11日は 「ウシ牛クラフト」と題して、牛乳パックを使って牛を作りました。
カードもステキにできました!力作です!!

親子で またおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんが一緒に参加され、相談しな
がら楽しそうに作られている様子を見ていると この次もこんな素敵な笑顔が見ら
れるよう頑張ろうと!思います。

時間や素材など限られた中での作品作りになりますが、いつもすばらしい作品を
作り上げていく子どもたちの豊かな感性には 本当に感心させられ たくさんパ
ワーをもらいます。


12日の「ウシ画はくの日」では、ひとはくサロンで行なわれている 年末年始特別
企画展「ウシさんようこそ!」の展示を見ながら、いろんな‘ウシ’を描きました。
素敵な‘服’を着た‘ウミウシ’さんもいましたね。 
2月の「画はくの日」は7日と8日です。
その他のイベントはフロアスタッフ手作りの‘うきうきカレンダー’でチェックし
てくださいね。

2月15日はサイエンスショーがあります!
今年はフロアスタッフのブースもありますので どうぞお楽しみに!!

今後も楽しめて ためになるイベントをご用意してお待ちしています。
どうぞご家族や友だちと 皆様おそろいでお越しください!

                        フロントスタッフ 有村睦子

●2009年は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で宇宙をのぞいてから、
400年の節目になります。この節目を記念して、世界中の人々に宇
宙への関心を持ってもらおうと、日本はもちろんのこと世界中でさま
ざまなイベントが予定されています。 
詳しいことは、HPでみることができますので、ぜひアクセスしてみ
てください。

http://www.astronomy2009.jp/


●今年は日本で皆既日食(残念ながら三田では、部分日食で80%く
らいしか太陽はかくれませんが)が見えます。
7月22日で夏休みということもあり、たくさんの人が皆既日食を見
学に出かけると思われます。
皆既日食ツアーが各旅行会社で計画(もう募集が済んでいるのも多い)
されていますので、この機会にいかがでしょうか。
*日本では、屋久島から奄美大島にかけて見ることができます。


StellaNavigator/AstroArts Inc.より

人と自然の会も、世界天文年2009に乗っかって、2月にイベント
をしますので遊びにきてください。

「惑星ヤジロベーをつくろう!」 
(「世界天文年2009日本委員会公認イベント(企画)」に申請中)
日時 : 2月15日(日)  13時〜15時
場所 : 実験セミナー室
定員 : 30名
参加できる人 : 小学生以上
参加費 : 200円
セミナー形式

             (人と自然の会・星の会   田中慎悟)

「ひとはくファーブル大作戦!」もはや懐かしい響きですねえ。

2008年9月から11月にかけて開催した「ファーブル」では、「兵庫のナチュラリスト」として、兵庫ゆかりのナチュラリストを紹介しました。その中で、播磨の博物学者として有名な大上宇市(おおうえういち)の資料を、たつの市教育委員会からお借りして展示しました

そのときは少ししかご紹介できませんでしたが、今回のたつの市教育委員会での展示では「蔵出し資料展」として、「ファーブル」では紹介されなかった資料も公開されています。ぜひお立ち寄りください。

蔵出し資料展「播磨のファーブル 大上宇市の昆虫記」
【日時】2009年1月6日(火)〜2月10日(火)9:00〜17:00
【会場】たつの市新宮支所ロビー(たつの市新宮町宮内16)
【内容】知る人ぞ知る博物学者:大上宇市の蔵書資料のうち、昆虫に関する資料と写真パネルを展示。『昆虫図考』『昆虫目録』『日本害虫目録』『古今昆虫句集』『日本千虫図解』など。
【観覧料】無料
【問合せ】たつの市教育委員会文化財課 TEL: 0791-75-5450

uichi001.jpg
ひとはくで展示したパネルも、ご活用いただいています。懐かしいなあ。

uichi006.jpg
大上宇市は、いろいろ書いています。まだまだ研究が必要です。

たつの市教育委員会の紹介ページもごらんください。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

きしわだ自然資料館

2009年1月21日

貝塚の自然遊学館にいったついでに?
岸和田の「きしわだ自然資料館」にも寄ってきました。

岸和田の市街地の中にあって街並み自体も美しいです。
なんでも、あのだんじりもこの前を通るそうです。

入口に「コオロギ・バッタ・キリギリス」という看板が見えます(2/11まで)。
これは西日本自然史系博物館ネットワークの企画による「鳴く虫巡回展」のひとつです。
近畿の6館を巡回しますが、各館ごとでかなり特色がでます。
ひとはくでも2009年6〜8月に「初夏の鳴く虫と巡回展」として開催予定です。

「コオロギ・バッタ・キリギリス〜南大阪の直翅類昆虫たち」を見せてもらいました。
ショウリョウバッタもここまで大きくすると迫力がありますね。
「コオロギ・バッタ・キリギリス」は直翅類(ちょくしるい)というんですね。
近縁なものも含めて主なグループの標本が並べてあるので、
植物の者にはよい勉強になります。


ゴキブリも近い仲間なんですね〜。


ナナフシとかの生体展示もしていました。
このナナフシは伊丹市昆虫館から来たそうです。


植物担当の村上さんから宿題が出てしまいました。
岸和田市内で採集されたオオアカウキクサ類の液浸標本です。
外形からすると外来のものでしょう。
じっくりと見てみます。

きしわだ自然資料館について詳しくはこちらから

(生涯学習推進室 鈴木武)

貝塚市立自然遊学館

2009年1月21日

 貝塚市立自然遊学館の白木江都子さんに、2/11の共生のひろばのコメンテーターのお願いと当日の段取りの説明に伺いました。
 

写真:貝塚市立自然遊学館

南海貝塚駅からバスで10分ほど。バス停からすぐです。
写真はバス停からから撮った側面になります。


入るといきなり水槽が!!

海のそばだけあって、タイやタコがいます。
よく来るひとたちが近所で釣ったとか、捕まえたとかで持ってきてくれて
ぼちぼち入れ替わっているそうです。

白木さんと打合せをしたら、
10年ほど前にひとはくにボランティア講習会で講演者としておいでいただいていたそうです。
白木さんはこの自然遊学館で活動されているほか、
大阪市立自然史博物館と連携しているNPO法人大阪自然史センターの理事でもあり、
いわゆる市民活動では実践されている方です。


打合せを終えてからは館内をみせていただきました。
右の方が白木さんです。
(女性に正面から写真を撮らせて下さいといいにくいので、後ろ姿ですいません)


よく来る押し花デザイナーの方が海藻でつくったものです。
すてきですね。


生体展示も多いのですが、はく製もかなり展示されています。
よくくる市民の方が拾ってきてものがぼちぼちと展示されているようです。

外の自然生態園もあり、メダカやトンボがいるそうです。
(さすがに今の時期は見えませんね.......)

評判通りによい博物館です。
地元の様子がよくわかりますし、いろいろな人の活動も伺い知ることができます。
こじんまりしていますが、いきもの好きな人は一日かかるでしょうね。

貝塚市立自然遊学館について詳しくはこちらから

(生涯学習推進室 鈴木武)

今日1/20の昼、大阪城の堀に浮いている赤い浮草の取材で
テレビ大阪の夕方の「ニュースBIZ」の一行がひとはくまでやってきました。

取材陣はまずはエントランスで撮影をしています。
左から二人目の人が吉田ジョージさん(気象予報士)です。
よく見ると手に何かビンを持っています。

これがそのビンです。
大阪城の内堀にあった赤いものが浮いています。

拡大してみたものです。

シダ植物で、アカウキクサ科の植物です。
日本産のアカウキクサ、オオアカウキクサは絶滅危惧種ですが、
最近は外来のもの(『外来アゾラ』)の姿が目立つようになっています。

吉田ジョージさんに説明をしているところを収録しています。
正確には遺伝子レベルまで調べなければならないのですが、
顕微鏡でかたちを見ることで見当がつきます。
『外来アゾラ』です。


ちょうど2年前、2007年1月20日大阪城の南堀の外側の池の様子です。

ややわかりにくいですが、水面に赤いものがあります。
これは遺伝子レベルですでに調べてあり、
農業用に日本に持ち込まれた雑種アゾラ(アイオオアカウキクサと仮称)でした。

この外来アゾラ、毒性はないのですが、真っ赤になるので人々を驚かせます。
また水面をおおい尽くすため、
暖かい時期には池が酸欠になって、魚が死んだ場所もあります。
生態系に与える影響はあまり調べられていません。

現在は南堀には姿は見かけません。
おそらくこれが水鳥の足に付いて内堀に運ばれたと思われます。
数年のうちに消えることが多く、当面は様子を伺うところでしょう。

(自然環境再生研究部 鈴木武)

先日、兵庫県立大学 大学院生の渡辺さんが、小さな雪だるまを持ってこられました。山仲間の山口さんが、1/12に神戸市北区有野町唐櫃 逢ヶ山西面(標高680m位)、ヒノキ植林帯ジグザク道傍の雪の上で発見されたようです。


写真1:発見場所


写真2:発見時の様子

雪だるまを溶かしてみると、中から綺麗な蛙が出てきました。ニホンアマガエル成体の雄です。きっと冬眠の途中で、何らかの拍子に冬眠場所から出てきてしまって、そのまま雪だるまになってしまったのでしょう。


写真3:研究室に持ち込まれた雪だるま


写真4:雪から出てきたアマガエル

昼間の暖かな日差しに誘われて、思わず冬眠場所から出てきてしまったのでしょうか?それとも、木の洞(うろ)や樹皮の中で冬眠していたのに、風で吹き飛ばされてしまったのでしょうか??雪から出てきたその姿は、ほんの少し前まで生きていたような、つややかな様子でした。


写真5:ほんのさっきまで生きていたような綺麗な姿

カエルは、産卵期になると田んぼなどの水辺に集まってきますが、それ以外の時期にはどこにいるのか、実はあまりよく分かっていません。ですので、今回の発見は数少ない貴重なデータと言えます。今回みつかった場所の周辺には水辺がないということなので、産卵場所の水辺から冬眠するためにこの場所まで移動してきたのでしょう。

(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

 兵庫県、特に南東部の丘陵地にはけっこう湿地があります。ただ規模が小さく、上の写真のように、ただの草地にしか見えません。
 こうした湿地は「低湿地」と呼ばれますが、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の規模で、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにもなっています。
 これまで市民と行政が協力して保全活動を行っていて、勉強をかねて観察会もしています。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。
(参考までに11/2の案内)



写真2:見つかったイモリ
 

 この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなセミナーが開かれます。後者の方は、僕が講師として両生類のお話をさせていただく予定です。
----------------------------------------------------------------------------------
■丸山湿原セミナー「湿原群保全のための里山整備」

日時:2009年1月25日(日)10:00〜12:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
詳しくはこちら

■第3回丸山湿原セミナー 「湿地勉強会&両生類の卵調査」

日時:2009年2月28日(日)10:00〜16:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
詳しくはこちら

----------------------------------------------------------------------------------
 身近な低湿地の保全活動を実際に体験できる貴重な機会です。2月28日のセミナーでは、ちょうど産卵された両生類の卵の数を調査します。


写真3:アカガエルの卵塊

自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝

2008年の12月下旬から1月上旬にかけて,タイ国北部チェンマイ近郊にあるインタノン山(Doi Inthanon)で行われた日本・タイの協同調査に参加してきました.インタノン山はこの国の最高峰です.麓一帯の落葉性フタバガキ林,中腹の山地性シイ・カシ林,そして山頂付近のあつくコケ類に覆われた雲霧林まで,さまざまな森林が豊かに広がっていて,インタノン山は国立公園になっていて,タイの中でもっともよく森が残っている場所の一つです.調査中に森が雲に覆われると,幻想的な雰囲気になります(写真1).


写真1:雲に覆われた森の様子

 今回私たちのチームの目的は,標高1700mの山地林に設けられた縦300m横500m,面積15ヘクタールにもなる永久調査区内に生えている,およそ16000本の樹木に着生する植物の種多様性を調査することでした.もちろん,一回の調査ですべてを調べることはできず,少なくとも今後3年間はつづく研究になります.


写真2:高木の樹幹の様子


写真3:木登りの準備

 今回は60mに達する高い木の幹や上部の枝に着生する植物を調べました(写真2).普段人が知ることのない場所に,どんな植物が生活しているのかを知るためです.庭の柿の木を登るのとはスケールがあまりに違うため,日本から木登りの専門家も参加されていました.普段は樹上に建物をつくるツリーハウスの現場や木登り講習会などで活躍されている方です.木に登るためのたくさんの道具が持ち込まれていました.朝のぼると夕方まで降りてきませんので,結構大変な仕事です.登るための道具も,安全を考えてるととてもたくさんになります(写真3).


写真4:一番下の枝まであとちょっと

木登りといっても大木ですから幹を登ることは不可能で,上部の枝にかけたロープに特殊な器具(登降器)をつけて,それを何度も上下されることで上へ登ります.ですから,途中ではロープ一本に完全にぶら下がっている格好になります(写真4).

 私はコケ植物が担当でしたし,高いところは苦手なので,木に登ることもなく,ひたすら毎日林床を歩きまわり,地面や樹幹,ときには上から落ちてきた枝や幹についているコケ植物を集めていました.宿舎に戻ってからは,木登りチームがもちかえった地上40m〜60mの枝を調べて,そこについている大小様々なコケ植物を集めます.そのおかげで,日がよくさす林冠部と薄暗い林床部では,そこに生えるコケの種類が相当違っていることを実感することができました.


写真5;花盛りのサクラ

 調査期間中は雨期あけにあたり,ちょうどサクラの花盛り.小振りのピンク色の濃い花で,その可憐な姿は日本の早春を思わせるものでした(写真5)

自然環境評価研究部 秋山弘之

1月7日(水)から12日(月・祝)までの6日間だけで1万人を超えるご来場がありました。誠にありがとうございました。
最終日のワークショップ「化石のレプリカ作り」は私が講師をさせていただきましたが、10時の開店と同時に並んだ子どもたちで「20名定員×2回」の整理券はまたたく間に完売してしまいました。

「今年のバレンタインはアンモナイトチョコレートで!?」というサブタイトルを設けましたが、参加していただいたみなさん!ぜひ、家でチャレンジしてみてください。


▲カラフルな型取り材でつくりました

▲親子で参加していただきました

ひとはくは今日1月13日(火)から2月6日(金)まで休館いたします。この間に「丹波の恐竜化石」の展示も更新され、肋骨から尾椎・血道弓までが並んだ産状レプリカを見ていただくことができます。
大丸の展示を見逃された方、もう一度じっくり見られる方、ぜひ、人と自然の博物館にお越しください。お待ちいたしております。

(生涯学習課長 平松紳一)

昨日は、土曜日とあって2千人を超える方がご来場されました。ありがとうございました。
とくに徳川広和さんのワークショップには、小田隆さん、荒木一成さんも来られて、終了後、それぞれの書籍のサイン会になりました。
今日も開店と同時にたくさんのお客様が来場されています。県立コウノトリの郷公園のワークショップ「コウノトリの大きさを体感しよう!」のほかに、「丹波竜のちーたん」「コウノトリのコーちゃん」「『ダーウィンが来た!』のヒゲじい」との写真撮影会もあります。
これを読まれた方、まだ間に合うかもしれません。
急いで大丸神戸店9階特設会場にお越しください!


▲書籍やフィギアなどグッズの販売コーナーもあります。


いよいよ明日1月12日(月・祝)までです。今日は10時から20時までですが、明日は18時までです。入場は無料です。
明日の最終日には、ひとはくのワークショップ「化石のレプリカ作り」もあります。4日間で5,500人ですから、最終日には1万人を超えるかも?

ぜひ、ご来場ください。

(生涯学習課長 平松紳一)

7日(水)から開催して4日目を迎えています。連日多くのお客様にお越しいただき、今日も徳川広和さんのワークショップは「満員御礼」の状態でした。
さて、見ていただいた方から「入口正面の産状レプリカの展示がすごい!」という声をよく聞きます。


▲産状レプリカが立った! ▼展示前

実は去年の7月、企画委員会の後、大丸ミュージアムKOBEの担当者に展示中の第1次発掘の産状レプリカ、第2次発掘のプラスタージャケットを見てもらいました。
展示方法について何回かのやりとりのなかで「垂直に立てて展示したい」と要望されたときは、「水平に置いているものをまさか立てるとは?美術館じゃないんだし。とうてい研究員の理解は得られないだろう」と正直思いました。
発掘現場と同じ30度の傾斜で現場を再現することを考えていたので、レプリカを製作した会社に強度を確認して展示方法を再検討しました。
結局「70度程度」に落ち着き、新規に製作する第2次発掘の産状レプリカについては、はじめから傾斜に耐えるよう製作を依頼することとなったのです。
博物館の常識とは異なる展示?これも一見の価値はあります。

1月12日(月・祝)まで展示しています。あと2日限りです。
明日は10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日1/10は「ウシ牛クラフト」というフロアスタッフのイベントもありました。


こんなウシが出来上がります。全長15cmほどです。
背景もつくります。


この型からつくります。


上の型の裏側です。
明らかに牛乳パックです。


気合いを入れて、作りましょう。

<
完成品を持って、三田牛模型の前で記念写真。

明日1/11も午後3時から3時半で実施します。
定員は15名で、入館料のみです。
先着順で、多数の場合は整理券を発行します。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

ひとはくサロンは、こんな雰囲気でした。
IMG_3130.jpg

河南堂珍元斎さん一座の講談「でんでんむしのめでたい話」
IMG_3110.jpg
みなさん、オチはいかがでしたか!?
巨大カタツムリ、
右は河南堂四十一斎(橋本さん)
左はファーブル展で一座門入りした河南堂うるさい(立川君)
です。


鈴木研究員の「蝸牛考」
IMG_3123.jpg
柳田國男の「蝸牛考」と兵庫のでんでんむしの紹介。
でんでんむしが似合ってますね。はまってます。このアイテムは手放せないでしょう。

IMG_3133.jpg
会場のみなさんからも質問がたくさんありました。
司会くださった阿部さん。ファーブル国際シンポ(淡路)でもお世話になりました。ありがとうございました。

(八木)

今日1/10(土)午後1時〜2時半で、
新春の干支『丑』にからんだ講談+セミナーがあります。


会場はできました。
ちょっと遅いですが、門松が新春を感じさせます。


講談グループ、だれが「カタツムリ」になるか協議中。
たなの上のヘルメットがちょっと怪しいです。

希望者は終了後に「カタツムリ」になれます。


今日1/10(土)午後1時〜2時半で4階ひとはくサロンで開催します。
観覧料のみです。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

今日1/10の朝、連携グループの人と自然の会の岡田さんが
ゴボウのドライフラワーをもってきてくれましたので、早速、展示しました。

手前が実物です。
後ろの写真のように、ゴボウはアザミの仲間で、頭花はそっくりです。
頭花が熟したものがドライフラワーになっています。

トゲトゲで痛いので、ケースの中に入れました。
新春「丑」展示は明後日1/12までです。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

大丸神戸店9階で1月7日(水)から12日(月・祝)までの6日間だけ開催されている今回の展示の見どころとしては、本物の化石10点(脳函・環椎・歯・肋骨・尾椎3・血道弓3)の展示のほかに著名な3名の方々の展示があります。

まず、徳川広和さんの20体の恐竜模型のジオラマ展示。ティラノサウルスやブラキオサウルスなど子どもたちもよく知っている恐竜の模型が一同に並んでいます。近くから情景とともに撮影すると、まさに「生きている?」のではないかと思うほど。

徳川さんには10日(土)に会場で子ども向けのワークショップ「化石から恐竜の姿を描こう!」も催していただく予定です。

さらに、荒木一成さんの「丹波竜2007」の恐竜模型と、小田隆さんの復元画「丹波竜2008」。どちらも著名な方ですが、今回発見された「丹波竜」をイメージして製作していただいたものです。
なぜ「2007」「2008」がつくかというと、発見部位が2007年時点では「尾の部分」、2008年時点では「胴の部分」までなので、まだ全身復元ができません。したがって、その時点でわかっている資料をもとに製作していただきました。

今日から丹波市の発掘現場で第3次発掘調査が本格的に始まりました。「丹波竜2009」がどんな姿なのか・・・今から楽しみです。

▲今日の発掘現場の様子

1月12日(月・祝)まで展示しています。10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しください。
あわせて、第3次発掘調査「最新情報」もお楽しみに!!

 今年は「ウシ」年ですが、
「牛」に対抗して?謎の巨大なカタツムリ(蝸"牛")が現れました。

黄色いカタツムリです。
(専門的にいうと「右巻き」です)

このカタツムリたち、1/10(土)午後1時〜2時半の
「あれもこれもウシ? がぎゅうのお話」
の下見に現れました。
(カタツムリの中身はときどき入れ替わります)

当日は謎の講談師によるでんでんむし講談、
研究員によるかたつむりと蝸牛の話があります。

入館料のみで、申し込みは不要です。
ぜひともおいで下さい。

昨日から始まった大丸神戸店での「自然のたからもの〜丹波竜&コウノトリの会おう!」で、
初日、訪れた約1300名の来場者に人気だったのは「丹波竜化石の重さを体験!」コーナーです。
恐竜化石は「見る」だけじゃありません!

>

本物の丹波竜の尾椎の化石を正確に型どりしていますので、もちろん本物と同じ形・同じ大きさです。
さらに通常は、繊維強化プラスチック(FRP)などの軽い材質でレプリカを製作するのですが、今回は鉄やステンレスの部材などを入れて、わざと重くして、実物の化石と同じ重量に仕上げています。
なんと4.9kgもあります。小さな子どもにはちょっと重いですが、スタッフがついていますので安心して体験できます。

1月12日(月・祝)まで展示しています。10時から20時までですが、最終日は18時までです。入場は無料です。
ぜひ、大丸神戸店にお越しいただき、「ホンモノ」を体感してください。

(生涯学習課長 平松紳一)

1月7日(水)から大丸神戸店9階特設会場で「丹波竜」の本物の化石を見ることができます。
おまけに入場は「無料!!」です。ぜひ、この機会に丹波の恐竜化石をご覧ください。

今回の展示は、NHK神戸放送局が主催者となり、人と自然の博物館とコウノトリの郷公園の共催で展示を企画しました。

何といっても圧巻は、初めて並べて展示される「丹波竜」の産状レプリカです。

これまで第1次発掘調査の産状レプリカ(台の大きさが1.3m×3m)は、ひとはくでも展示していましたが、新たに制作した第2次発掘調査の産状レプリカ(台の大きさ1.6m×3m)を同時に並べて展示しています。

実はこの産状レプリカの搬出、展示作業は大変でした。
まず、台ごと木枠に入れて梱包してトラックに積み込みました。

ひとはくからトラックに積み込むのはよかったのですが、大丸神戸店の搬入は、百貨店のくねくねと曲がりくねった搬入路を運ぶのでとても気をつかいました。

さらに大変だったのが、約70度に傾斜した壁面に設置する作業です。大人7、8人がささえながら慎重に設置されました。

こうしてできあがった幅6mの産状レプリカは圧巻です。これまでに発掘された「丹波竜」の大きさがよくわかります。
展示会場入口の正面に展示していますので、ぜひ、じっくりとご覧ください。

(生涯学習課長 平松紳一)

今日1/4から、新年にちなんで、紙芝居「ウシさん こんにちは」が始まりました。


4Fひとはくサロンのおくでしています。
自転車と紙芝居わくは「ファーブル大作戦!」で使ったものです。
レトロでいい感じです。



昨年の干支、六甲山生まれのスミスネズミのスミス君が
今年の干支の「ウシ」に会いにいくお話です。

ところがスミス君、
「牛」でも蝸牛(カタツムリ)とか海牛(ウミウシ)に出会ってしまい、
なかなか牛に会えません。



六甲山牧場までいって、やっと「ウシ」に会えました。


最後は『ウシ』についていろいろな問題がでます。
みんな元気に答えてくれました。

この「ウシさん こんにちは」は1/12までの毎日あります。

1/6(火)〜1/7(水):  午前11時から
1/8(木)〜1/9(金):  午後3時から
1/10(土)       午後3時45分から
1/11(日)〜1/12(月祝) 午後1時45分から

(生涯学習推進室 鈴木 武)

カミキリムシほじくり作戦、まだまだ続きます。



木を切るのにだいぶ疲れ来ましたが、
若者たちはまだまだがんばります。


またもや、シロスジカミキリ成虫を発見!


シロスジカミキリ成虫と幼虫(たぶんシロスジカミキリ)です。
成虫3匹、幼虫8匹?が見つかりました。


これは、木を食べる蛾の幼虫だそうです。

カミキリムシほじくり作戦は無事に完了しました。
参加者、関係者のみなさん、ご協力ありがとうございました。

シロスジカミキリと幼虫は木の中に入れて、
しばらくの間は4Fひとはくサロンのカウンターで展示しています。
ひとはくにお寄りの際には「天牛」も見ていって下さい。

カミキリムシほじくり作戦!に
たくさんの昆虫少年、昆虫少女、昆虫青年、昆虫大人が集まってくれました。



まずは木を切ってみます。昆虫少年、ひたすら切っています。


断面の穴を調べます。昆虫少女も活躍です。



おっ!カミキリムシの幼虫、発見!
顔を出しています。
ピンセットで慎重に引っ張り出します。



ついに成虫を発見!
まさに『天牛』です。


シロスジカミキリでした。


まわりも大喜び!


撮影会になってしまい、モデルさんは大忙しです。

午後1時50分現在で、
シロスジカミキリ成虫1匹、種名不明の幼虫2匹が見つかりました。

本日1月4日(日)13:30〜14:30、4階ひとはくサロンで、
丸太からカミキリムシを探す「キリムシほじくり作戦!」というイベントがあります。
参加無料(入館料のみ)。申し込み不要です。


ひとはく連携グループ「テネラル」の青年たちが手伝ってくれて、
カミキリムシのはいっていそうな木をとってきました。


けっこう穴がありますね。これはすでにカミキリムシが抜け出した痕ですが
きっとどこかにはいっているでしょう。



担当の八木さんです。
ビニールシートを敷いて、会場の準備もできました。
さてどんなものがどのくらい見つかるか?

みなさまの参加をお待ちしています。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

動物すごろく

2009年1月 3日

 1/3にあったイベントのひとつに「動物すごろく」があります。
フロアスタッフがつくった動物の帽子をかぶって、野生動物になりきって
さいころをふって進んでいきます。

これがサイコロ。布でできた手作りです。
数字でなく、動物の「くせ」「たべもの」などがでてきます。
出た目のふだを引きます。

きつねの「えさ」のふだです。「えさ」のふだは何枚かあります。
これは冬の「えさ」のふだで、進める数も書いてあります。

動物のひとたちが集まりました。
3F入口そばの兵庫の動物のコーナーです。

最初のきつねさん(ピンク)はいきなり5つも進みました。
次のしかさん(オレンジ)はいくつ進めるかな?
さるさん(きいろ)もたぬきさん(みどり)もわくわくしています。
くまさんもいのししさんも待っています。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

 1/3(土)は新年の初開館日です。

NPO法人「人と自然の会」の主催で、正月らしいイベントを開催しています。
来館者のみなさんも正月らしくのんびりと過ごしています。
羽子板をしたり、百人一首をしたり.....いい感じです。


このしめ飾りは、人と自然の会の会員の手作りです。


お手玉をしている人もいます。
不器用な私にはできませんが、みなさん上手にしています。


こま回しです。3世代で楽しんでいます。


凧つくりです。竹ひごも竹からつくります。


凧に派手な「絵付け」をしています。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

「丑」展示 取材中

2009年1月 3日

 新年早々、「丑」展の取材でサンテレビがやってきました。

「丑」を見に来た親子連れがモデルになって撮影しています。
この様子は1/11(日)午前9時からの番組で放映されるそうです。

(生涯学習推進室 鈴木 武)

Copyright © 1992-2021, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.